JP2005041559A - 製袋包装機の横シール機構 - Google Patents

製袋包装機の横シール機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2005041559A
JP2005041559A JP2003280039A JP2003280039A JP2005041559A JP 2005041559 A JP2005041559 A JP 2005041559A JP 2003280039 A JP2003280039 A JP 2003280039A JP 2003280039 A JP2003280039 A JP 2003280039A JP 2005041559 A JP2005041559 A JP 2005041559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swing
bag making
seal
drive unit
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003280039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4408663B2 (ja
Inventor
Kazuya Sugimura
和哉 杉村
Atsunori Shiroyama
篤徳 城山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishida Co Ltd filed Critical Ishida Co Ltd
Priority to JP2003280039A priority Critical patent/JP4408663B2/ja
Publication of JP2005041559A publication Critical patent/JP2005041559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4408663B2 publication Critical patent/JP4408663B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Package Closures (AREA)

Abstract

【課題】 揺動キャリッジを揺動させる製袋包装機の横シール機構において、高速化や間欠運転に容易に対応できるようにする。
【解決手段】 製袋包装機の横シール機構は、一対のシールジョー51a,51bと、駆動ユニット161を有するシールジョー移動機構160と、揺動キャリッジ110と、揺動キャリッジ110を揺動させる揺動機構170とを備える。揺動キャリッジ110は、回動軸を中心に回動するように軸支持され、シールジョー51a,51bおよびシールジョー移動機構160が組み込まれている。駆動ユニット161は、回動軸の真下に配置され、揺動キャリッジ110に支持される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、製袋包装機の横シール機構、特に、筒状にした包材の縦および横をシールして製袋しつつ被包装物の充填を行う製袋包装機の横シール機構に関する。
袋を製造しながら袋の内部にスナック菓子などの被包装物を充填して製袋包装する装置として、従来から製袋包装機が存在している。例えば、ピロー包装機と呼ばれる縦型の製袋包装機では、フィルムロールから送り出されたシート状のフィルムをフォーマーおよびチューブによって筒状に成形し、縦シール機構により筒状フィルムの重ねられた縦の縁を熱シール(熱溶着)して筒状フィルムとする。そして、最終的に袋となる筒状フィルムの内部にチューブから被包装物を充填して、チューブ下方の横シール機構によって袋の上端部と後続の袋の下端部とにまたがって熱シールした後、その熱シール部分(横シール部分)の中央をカッターで切断する。
このような製袋包装機の横シール機構としては、袋となる筒状フィルムを両側から一対のシール部により挟み込んで熱シールを施すものが多いが、しごき動作や筒状フィルムの搬送に対応させるために一対のシール部を上下に移動させる構造については、幾つかのタイプが存在する。そのうちの1つに、回動軸を中心に回動する揺動架台の一端に両シール部を配置させ、揺動架台を揺動させることで両シール部を上下に動かす構造が存在する(例えば、特許文献1および特許文献2を参照。)。
特開昭56−95808号公報 特開平2−242708号公報
ところで、シール部を揺動させて上下に移動させるタイプの横シール機構においても、一対のシール部で筒状フィルムを挟み込ませるために、一対のシール部を筒状フィルムに当接・離反させるための駆動ユニットが必要となる。そして、この駆動ユニットは、横シール機構の構造を無用に複雑化させないために、特許文献1の装置のように、シール部とともに揺動架台に支持されていることが望ましい。
一方、最近の製袋包装機には種々の要求が課せられており、例えば高速化や間欠運転実施への対応も要求として挙げられるようになっている。
しかし、特許文献1や特許文献2の装置では、揺動架台を揺動させるための駆動ユニットを構成する流体シリンダやモータに大きな力が作用する構造となっている。特許文献1の装置においては、回動軸となるクランク軸56に対して比較的重量のある、シール部の当接・離反用の流体シリンダが、平面的に離れた場所に配置されている。このため、特許文献1の装置では、揺動架台が揺動するときに揺動架台に大きな慣性力が生じる。特許文献2の装置においては、揺動架台の一端にシール部が配置されるとともに他端が回動中心となっているため、揺動架台が揺動するときには自然と大きな慣性力が生じる。このように揺動架台の揺動に従って大きな慣性力が発生すると、揺動架台の揺動用駆動ユニット(モータ等)に大きな負担がかかるとともに、高速化や間欠運転における一時揺動停止の動きなどに追随することが難しくなる。このような問題を解消するために揺動用駆動ユニットのサイズを大きくすると、コストアップとなったり、揺動架台の揺動時の慣性力がさらに大きくなったりする恐れがある。
本発明の課題は、シール部を支持する揺動架台を揺動させるタイプの横シール機構において、揺動のための駆動ユニットに大きな負荷がかからないようにしつつ、高速化や間欠運転にも容易に対応できるようにすることにある。
請求項1に係る製袋包装機の横シール機構は、筒状にした包材の縦および横をシールして製袋しつつ被包装物の充填を行う製袋包装機の横シール機構であって、一対のシール部と、シール部移動機構と、揺動架台と、揺動機構とを備えている。シール移動機構は、一対のシール部を筒状の包材に当接および離反するように移動させる機構であり、第1駆動ユニットを有している。揺動架台は、回動軸を中心に回動するように軸支持されている。この揺動架台に、シール部およびシール部移動機構が支持される。揺動機構は、揺動架台に力を加えて、回動軸を中心に揺動架台を回動させる。この揺動機構は、第2駆動ユニットを有している。そして、シール部移動機構の第1駆動ユニットは、回動軸の真上あるいは真下に配置され、揺動架台に支持される。
ここでは、第1駆動ユニットを作動させることで、シール部が筒状の包材に当接・離反して筒状の包材の横をシールする。また、第2駆動ユニットを作動させることで、シール部を揺動させて上下させ、シール時において包材の移動にシール部を追随させたり、シール前において包材をしごいたりすることができる。包材をしごくとは、包材を横にシールするときに被包装物が噛み込まないように包材を両側から絞って包材よりも速い速度でシール部を動かし被包装物を下方に落とすことをいう。
そして、このような横シール機構において、ここでは、シール部を筒状の包材に当接・離反させるためのシール移動機構の第1駆動ユニットを、回動軸の真上あるいは真下に配置して揺動架台に支持させている。したがって、第1駆動ユニットの重量が大きい場合にも、揺動架台を回動軸を中心に回動させる際の慣性力は非常に小さいものとなる。すなわち、第1駆動ユニットが回動軸から平面的に離れているとすると第1駆動ユニットの自重による回動軸を中心とする慣性モーメントが大きくなって揺動用の第2駆動ユニットに大きな負荷がかかることになるが、ここでは、第1駆動ユニットの自重が大きくても回動軸と第1駆動ユニットとの平面的距離が極めて小さいため、慣性力(回動軸を中心とする慣性モーメント)が小さく、第2駆動ユニットにかかる負担も小さくなる。そして、揺動架台の揺動時の第1駆動ユニットによる慣性力が小さいため、揺動の速度を変えたり揺動を一時的に停止させたりする揺動制御がやりやすくなる。このため、製袋包装機の高速化や間欠運転にも容易に対応できる。
請求項2に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項1に記載の横シール機構であって、揺動架台は、回動軸から略水平に両側に延びており、一端に一対のシール部が配置され、他端に入力部が配置される。入力部は、揺動架台において揺動機構からの力を受ける部位である。
ここでは、揺動架台の一端にシール部を配置し且つ他端の入力部で揺動機構からの力を受ける構成としているため、揺動によるシール部の移動距離を長くすることができているとともに揺動機構に対する揺動架台からの反力を比較的小さく抑えることができている。
請求項3に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項1又は2に記載の横シール機構であって、第1駆動ユニットは、平面視において、回動軸と重なる。
請求項4に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項1から3のいずれかに記載の横シール機構であって、第1駆動ユニットは、第1モータを含んでいる。
ここでは、第1モータの回転を利用する第1駆動ユニットによって一対のシール部を移動させ筒状の包材に当接・離反させる構成としている。そして、横シールに必要な力を発生させるためにモータはある程度の重量のものとなってしまうが、ここでは、第1モータを含む第1駆動ユニットが回動軸の真上あるいは真下に配置されるため、第1モータの自重による回動軸を中心とする慣性モーメントが大きくなってしまい揺動用の第2駆動ユニットに大きな負荷がかかるようなことが抑えられる。
請求項5に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項4に記載の横シール機構であって、第1駆動ユニットは、第1モータの回転を減速する減速機をさらに含んでいる。そして、第1モータおよび減速機は、ともに回動軸の真上あるいは真下に配置されている。
ここでは、第1モータに加え減速機が第1駆動ユニットに含まれているが、これらの重量物の自重が揺動架台に作用しても、その力は平面的に揺動架台の回動軸のごく近傍に作用するため、揺動架台の揺動による慣性モーメントはそれほど大きなものとはならない。
請求項6に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項1から5のいずれかに記載の横シール機構であって、第2駆動ユニットは、第2モータを含んでいる。また、揺動機構は、第2モータの回転運動を揺動架台に加える往復運動に変換するクランク機構をさらに有している。そして、請求項6に係る製袋包装機の横シール機構は、制御部をさらに備えている。制御部は、揺動架台の揺動制御を行い、第2モータを正転させる第1制御モードと第2モータを逆転させる第2制御モードとを有している。
ここでは、第2モータの回転をクランク機構で往復運動に変え、その力を揺動架台に作用させている。そして、揺動制御を行う制御部は、第2モータを正転させる第1制御モードだけではなく、第2モータを逆転させる第2制御モードも有している。したがって、クランク機構が固定的な機構であって調整がきかない場合にも、正転・逆転を繰り返し、そのときの正転・逆転の第2モータの回転量を調整することで、クランク機構が揺動架台を動かす量を調整することができる。これにより、揺動によるシール部の移動量を調整することができる。
また、ここでは、正転と逆転とを切り替えることができるが、その切り替え時においては、揺動架台の揺動による慣性モーメントが比較的小さくなっているため、第2モータにあまり負担をかけることなくスムーズに切り替えを行うことができる。
なお、クランク機構を有しているため、正転又は逆転の一方向のみの回転を第2モータにさせることで搖動架台を動かすことも可能である。この場合には、クランク機構を変えなければ揺動量が一定になってしまうデメリットがあるが、第2モータの負担軽減や第2モータへのグリースの供給容易性の観点からはメリットが生じる。
請求項7に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項6に記載の横シール機構であって、クランク機構は、自動あるいは手動で伸び縮みするロッドを含んでいる。
ここでは、ロッドの長さを変えることができ、それによってクランク機構が揺動架台を動かす量を変えることができる。これにより、揺動によるシール部の移動量を調整することができる。
請求項8に係る製袋包装機の横シール機構は、請求項2に記載の横シール機構であって、揺動架台は、入力部の回動軸からの距離が自動あるいは手動で可変である。
ここでは、クランク機構が揺動架台を動かす量を変えることができなくても、揺動架台の入力部と回動軸との距離を変えることができる。このため、揺動量を変えることができ、揺動によるシール部の移動量を調整することができる。
本発明では、第1駆動ユニットを回動軸の真上あるいは真下で揺動架台に支持させているため、第1駆動ユニットの重量が大きくても、回動軸を中心に揺動架台を回動させる際の慣性力は非常に小さいものとなる。したがって、第2駆動ユニットにかかる負担も小さくなり、揺動の速度を変えたり揺動を一時的に停止させたりする揺動制御がやりやすくなる。このため、製袋包装機の高速化や間欠運転にも容易に対応できる。
〔全体概略〕
本発明の一実施形態に係る縦型の製袋包装機3を図1に示す。この製袋包装機3は、被包装物となるポテトチップス等の食品をフィルムで覆い、筒状となったフィルムを縦および横にシールして袋を製造する機械である。
被包装物は、製袋包装機3の上方に設けられた計量機2から、原則として所定量ずつ落下してくる。計量機2は、フィーダ、プールホッパ24、計量ホッパ25、集合排出シュート26などから構成される組み合わせ計量装置である。
製袋包装機3は、被包装物の袋詰めを行う本体部分である製袋包装ユニット5(図3参照)と、この製袋包装ユニット5に袋となるフィルムFを供給するフィルム供給ユニット6と、両ユニット5,6の駆動部分の動きを制御する制御装置90(図2参照)とから構成されている。
〔フィルム供給ユニット〕
フィルム供給ユニット6は、製袋包装ユニット5の成形機構13に対してシート状のフィルムFを供給するユニットであって、製袋包装ユニット5に隣接して設けられている。このフィルム供給ユニット6では、フィルムFが巻かれたフィルムロール6bがセットされており、このフィルムロール6bからフィルムFが繰り出される。
フィルムロール6bから繰り出されるフィルムFは、フィルムロール6bを回転させる送出モータ6a(図2参照)の作動により送り出され、後述する製袋包装ユニット5のプルダウンベルト機構14の作動により製袋包装ユニット5側に引っ張られて、搬送が為される。送出モータ6aやプルダウンベルト機構14の動きは制御装置90によって制御されるが、間欠運転制御が行われているときなどには、搬送中のフィルムFにたるみが発生したり搬送されているフィルムFが蛇行したりする不具合が生じる恐れがある。このような不具合を抑えるために、フィルム供給ユニット6は、図4および図5に示すフィルム張力調整機構60を備えている。
<フィルム張力調整機構>
フィルム張力調整機構60は、フィルムロール6bから繰り出されたフィルムFを製袋包装ユニット5の成形機構13(後述するフォーマー13aおよびチューブ13b)へと供給されるフィルムFの張力が所定範囲から逸脱しないように調整する機構であって、主として、テンションローラ61(フィルム張り部材)と、ローラ支持レバー62と、エアーダンパ67(移動抑制部材)とから構成されている。
テンションローラ61は、フィルム供給ユニット6の他の搬送ローラ60a,60b,60c・・・と同様に左右に長く延びるローラであり、図4および図5に示すように、搬送ローラ60aと搬送ローラ60bとの間にあるフィルムFに対して重力によって下向きの力を作用させている。
このテンションローラ61の左右両端は、それぞれ、ローラ支持レバー62の先端部に軸支持されている。ローラ支持レバー62は、基端がピン部材62aを介して固定部材62bに軸支持されている。固定部材62bは、製袋包装機3の固定フレームに固定される部材である。したがって、テンションローラ61は、ローラ支持レバー62の基端を中心に回転自在に支持されており、自重やローラ支持レバー62の重量などをフィルムFに下向きに作用させることになる。これにより、フィルムFには、張力が発生する。
エアーダンパ67は、ロッド64と、シリンダ65と、スピードコントローラ66とから構成されている。ロッド64は、シリンダ65と一対のものであり、シリンダ65から延び、その先端がピン部材63を介してローラ支持レバー62の中間部に回転自在に連結されている。シリンダ65は、ピン部材68を介して固定部材69に軸支持されている。固定部材69も、固定部材62bと同様に、製袋包装機3の固定フレームに固定される部材である。スピードコントローラ66は、シリンダ65の内部と外部とを行き来する空気の流れを調整する調整弁である。ここでは、ロッド64がシリンダ65に対して上向きに移動する際に、スピードコントローラ66において空気の流れが絞られ、ロッド64の移動に対して強い抵抗力が生じる。一方、ロッド64がシリンダ65に対して下向きに引っ込むように移動する際には、そのロッド64の移動に対して殆ど抵抗力は生じない。
すなわち、エアーダンパ67は、図4および図5(a)の矢印A11のようにテンションローラ61が上向きに旋回する動きをするときには、そのテンションローラ61の上向きの移動に対して強い抵抗力を作用させるが、図4および図5(b)の矢印A12のようにテンションローラ61が下向きに旋回する動きをするときには、そのテンションローラ61の下向きの移動に対して殆ど抵抗力を作用させない。また、エアーダンパ67は、テンションローラ61が移動していないときには、テンションローラ61に対して上向きの力も下向きの力も作用させない。
なお、エアーダンパ67には、高圧エアーなどは供給されていない。
〔製袋包装ユニット〕
製袋包装ユニット5は、図3に示すように、シート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形する成形機構13と、筒状となったフィルムF(以下、筒状フィルムFmという。)を下方に搬送するプルダウンベルト機構14と、筒状フィルムFmの重なり部分を縦にシールする縦シール機構15と、筒状フィルムFmを横にシールすることで袋Bの上下の端部を封止する横シール機構17とを有している。
<成形機構13>
成形機構13は、チューブ13bと、フォーマー13aとを有している。チューブ13bは、円筒形状の部材であり、上下端が開口している。このチューブ13bの上端の開口部には、計量機2で計量された被包装物Cが投入される。フォーマー13aは、チューブ13bを取り囲むように配置されている。このフォーマー13aの形状は、フィルムロール6bから繰り出されてきたシート状のフィルムFがフォーマー13aとチューブ13bとの間を通るときに筒状に成形されるような形状となっている(図3参照)。また、成形機構13のチューブ13bやフォーマー13aは、製造する袋の大きさに応じて取り替えることができる。
<プルダウンベルト機構14>
プルダウンベルト機構14は、チューブ13bに巻き付いた筒状フィルムFmを吸着して下方に搬送する機構であり、図3に示すように、チューブ13bを挟んで左右両側にそれぞれベルト14cが設けられている。プルダウンベルト機構14では、吸着機能を有するベルト14cを駆動ローラ14aおよび従動ローラ14bによって回して筒状フィルムFmを下方に運ぶ。なお、図3においては、駆動ローラ14a等を回転させるローラ駆動モータの図示を省略している。
<縦シール機構15>
縦シール機構15は、チューブ13bに巻き付いた筒状フィルムFmの重なり部分を、一定の圧力でチューブ13bに押しつけながら加熱して縦にシールする機構である。この縦シール機構15は、チューブ13bの正面側に位置しており、ヒーターや、そのヒーターにより加熱され筒状フィルムFmの重なり部分に接触するヒータベルトを有している。また、縦シール機構15は、図示しないが、ヒータベルトをチューブ13bに近づけたり遠ざけたりするための駆動装置も備えている。
<横シール機構17>
横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置されている。横シール機構17は、ヒーターを内蔵する一対のシールジョー51を含む機構である(図3参照)。
図3では図示を省略しているが、横シール機構17は、図6および図7に示すように、一対のシールジョー51同士を接近・離反させるシールジョー移動機構160と、そのシールジョー移動機構160やシールジョー51を搭載する揺動キャリッジ110と、回動軸O−Oを中心に揺動キャリッジ110を回動(揺動)させる揺動機構170とをさらに備えている。
一対のシールジョー51は、前側シールジョー51aおよび後側シールジョー51bであり、それぞれが筒状フィルムFmの前側および後側に位置するように、揺動キャリッジ110の前端部110aにおいて支持されている。一対のシールジョー51は、後述するように、互いに押しつけ合う状態で筒状フィルムFmを挟持し、袋の上下の端部となる筒状フィルムFmの一部分に圧力および熱を加えてシールを施す。
また、シールジョー51の片方の内部には、図示しないカッターが内蔵されている。このカッターは、シールジョー51による横シール部分の高さ方向の中心位置において、袋Bと後続の筒状フィルムFmとを切り離す役割を果たす。
揺動キャリッジ110は、回動軸O−Oを中心に回動するように、軸受158,159によって軸支持されている(図7参照)。具体的には、揺動キャリッジ110から左右に延びる左側揺動軸部材158a,右側揺動軸部材159aが、軸受158,159に軸支持されている。揺動キャリッジ110は、回動軸O−Oから前後それぞれに略水平に延びており、前端部110aにシールジョー51が配置され、後端部110bに揺動機構170のロッド175からの力の入力を受ける入力部115が配置されている。
揺動キャリッジ110は、主として、左右フレーム111,112と、それらを中央および後部において結ぶ連結部材113,114とから構成されている。入力部115は、連結部材114の左右中央部に固定されている(図6および図9参照)。また、左側揺動軸部材158a,右側揺動軸部材159aは、左右フレーム111,112の前後方向の中央部の外面に固定されている。
シールジョー移動機構160は、一対のシールジョー51が筒状フィルムFmに当接および離反するように移動させる機構であり、揺動キャリッジ110に組み込まれている。シールジョー移動機構160は、主として、駆動ユニット161と、駆動ユニット161からの回転出力を前側シールジョー51aおよび後側シールジョー51bの前後往復運動に変換するリンク機構とから構成されている。このリンク機構は、主として、回動板162と、前連結部材163と、後連結部材164と、後側シールジョー固定部材165と、左右連結バー166と、左右連結バー166の左右両端から前側に延びる前後バー168と、前後バー168の先端同士を結ぶ前側シールジョー固定部材169とから構成されている。
駆動ユニット161は、ジョー押圧用モータ161aと、減速機161bとから構成されており、回転軸が鉛直になるように上下に長く配置されている。そして、駆動ユニット161は、ジョー押圧用モータ161aの上側に配置される減速機161bの上部取り付け板が、揺動キャリッジ110の連結部材113の中央部分にボルトで締結固定されている。すなわち、駆動ユニット161は、揺動キャリッジ110の概ね中央部分から吊り下げられるように固定されている。また、図7から明らかなように、駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bは、回動軸O−Oの真下に位置している。すなわち、駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bは、平面視において回動軸O−Oと重なっている。
回動板162は、駆動ユニット161の減速機161bの上部に突出する出力回転軸に固定されている。前連結部材163は、回動板162の一端にピン部材163aにより軸支時されており、後連結部材164は、回動板162の他端にピン部材164aにより軸支時されている。後側シールジョー固定部材165は、その左右方向の中央部が、前連結部材163の前端にピン部材163bにより軸支時されており、その左右方向の両端部が、前後バー168に対して前後スライド移動が可能なスライド部材167に固定されている。そして、後側シールジョー固定部材165には、後側シールジョー51bが固定される。左右連結バー166は、その左右方向の中央部が、後連結部材164の後端にピン部材164bにより軸支時されている。左右連結バー166の左右方向の両端部から前方に向けては、それぞれ前後バー168が延びている。これらの前後バー168は、揺動キャリッジ110の左右フレーム111,112の中央部および前部に固定されている4つのスライド支持部材168aによって、揺動キャリッジ110に対して前後スライド自在に支持されている。そして、前側シールジョー固定部材169は、左右の両前後バー168の先端同士を結ぶように左右に延びており、前側シールジョー51aを固定している。
揺動機構170は、揺動キャリッジ110に上下往復の力を加えて、図6の矢印A3に示すように、回動軸O−Oを中心に揺動キャリッジ110を回動(揺動)させる。この揺動機構170は、主として、揺動駆動ユニット172と、揺動駆動ユニット172の回転出力を上下往復運動に変換するクランク機構とから構成されている。クランク機構は、主として、偏芯支持板173と、ロッド175とから構成される。
揺動駆動ユニット172は、揺動用モータ172aと、減速機172bとから構成されている。揺動駆動ユニット172の回転軸が左右に延びるように、揺動駆動ユニット172は固定部材154に吊り下げられるように固定されている。固定部材154の左右両端は梁部材151,152に固定されており、梁部材151,152は、さらに別の梁部材153,155などを介して製袋包装機3の固定フレームと一体化されている。
揺動駆動ユニット172の減速機172bの出力回転軸には、図6に示す偏芯支持板173が固定されている。偏芯支持板173は、片面の中央部分が減速機172bの出力回転軸に固定されている一方、反対側の面では回転中心となる中央部分から偏芯した位置においてピン部材174を介してロッド175の上端を軸支持している。したがって、偏芯支持板173が回転すると、ロッド175の上端は、水平な揺動駆動ユニット172の回転中心の周りを旋回する動きを行うことになる。一方、ロッド175の下端は、ピン部材176を介して揺動キャリッジ110の入力部115にピン支持されている。この入力部115は、揺動キャリッジ110の回動軸O−Oに対して旋回自在である。したがって、揺動用モータ172aが作動し、偏芯支持板173が回転すると、ロッド175が入力部115を上下方向に移動させ、揺動キャリッジ110が回動軸O−Oを中心に回動する。
なお、ロッド175は手動で伸び縮みするロッドとなっており、ロッド175の長さを調整することで揺動キャリッジ110の回動角度を変えることができる。このようにして揺動キャリッジ110の回動角度を変えれば、最終的には揺動キャリッジ110の前端部110aに配置されているシールジョー51の上下方向の移動量を変えることができる。
〔制御装置〕
制御装置90は、計量機2の制御および製袋包装機3の制御を行うものであって、CPU、ROM、RAMなどから構成されている。制御装置90は、図1および図2に示す操作スイッチ類7やタッチパネル式ディスプレイ8から入力された操作や設定に従って、フィルム供給ユニット6においてフィルムローラ6bを回転させてフィルムFを繰り出させる送出モータ6aや、製袋包装ユニット5の各機構の駆動部分などを制御する。また、制御装置90は、計量機2のフィーダ、プールホッパ24、計量ホッパ25などの駆動を制御する。さらに、制御装置90は、計量機2および製袋包装機3にある各種センサから必要な情報を取り込み、その情報を各種制御において利用する。
また、制御装置90は、連続的に計量および製袋包装を行う連続運転制御に加え、間欠的に計量および製袋包装を行う間欠運転制御を行うことができる。間欠運転制御では、製袋包装機3において、フィルム供給ユニット6から間欠的にフィルムFが製袋包装ユニット5へと供給され、製袋包装ユニット5において袋が間欠的に製造される。
そして、制御装置90は、揺動機構170の揺動用モータ172aの制御において、原則として、揺動用モータ172aを正転させる第1制御モードと揺動用モータ172aを逆転させる第2制御モードとを繰り返す。しかし、第1制御モードあるいは第2制御モードだけにより適切な揺動制御が可能な場合には、揺動用モータ172aを同じ方向に回転させ続ける揺動制御が行われる。
〔フィルム供給におけるフィルム張力調整機構の動作〕
図4に示すように、フィルムロール6bから製袋包装ユニット5のフォーマー13aおよびチューブ13bに送られるフィルムFは、テンションローラ61によって張力が常に作用している状態となっている。
フィルムFは、送出モータ6aの駆動によってフィルムロール6bが回転することによって送り出されるとともに、プルダウンベルト機構14のローラ駆動モータの駆動によって製袋包装ユニット5側に引っ張られる。したがって、制御装置90が送出モータ6aおよびプルダウンベルト機構14のローラ駆動モータを連動制御することによって、フィルムFに過剰な張力が作用したりたるみが発生したりすることが抑えられる。これに加えて、テンションローラ61が上下に動くことで、より確実にフィルムFの過剰張力の作用やたるみの発生などが抑制されている。
しかし、間欠運転制御においては、頻繁にフィルムFの供給停止状態と供給実施状態とが入れ替わる。そして、その度にフィルムFに張力の変化が生まれることになる。このときには、テンションローラ61が連続運転制御のときよりも大きく上下に動くことになる。フィルムFの供給停止状態から供給実施状態に移るときには、フィルムFが急激にプルダウンベルト機構14に引っ張られる。すると、テンションローラ61よりも製袋包装ユニット5側にあるフィルムFに大きな張力が作用し、テンションローラ61がフィルムFに引っ張られて上に移動してしまうこともある(図5(a)参照)。このテンションローラ61の移動に対しては、エアーダンパ67が作動して、大きな抵抗力が作用することになる。テンションローラ61が上に移動してローラ支持レバー62が図5(a)の矢印A11の方向に旋回すると、ロッド64がローラ支持レバー62の旋回に従って上に持ち上げられるが、そのロッド64の上向きの移動に応じてシリンダ65の内部から外部へと出ようとする空気が、スピードコントローラ66において大きな抵抗を受ける。このため、フィルムFに大きな力で引っ張られても、テンションローラ61は、上に行くほどエアーダンパ67から強い抵抗力を受け、フィルムFによる引き上げの力に対抗できる下向きの力をフィルムFに対して作用させることになる。したがって、エアーダンパ67がないと仮定すればテンションローラ61が上に移動するときの慣性でテンションローラ61がフィルムFから浮き上がってフィルムFの蛇行やたるみの発生の恐れがある場合においても、実際にはエアーダンパ67が働くことによってテンションローラ61からフィルムFに作用する下向きの力が大きくなり、テンションローラ61が確実にフィルムFを押さえ、フィルムFの蛇行やたるみの発生を抑えるようになっている。
一方、エアーダンパ67は、テンションローラ61が移動したときにだけ力を作用させるものであるため、テンションローラ61が大きく移動しないときにはフィルムFに過剰な力を作用させることはない。
反対に、フィルムFの供給実施状態から供給停止状態に移るときには、フィルムFの搬送速度が急激に落ちるため、フィルムロール6bからのフィルムFの繰り出し動作の停止が遅れたような場合には、フィルムFの張力が急に小さくなることも想定される。このようなときには、テンションローラ61が図5(b)の矢印A12で示すように下降してフィルムFの張力を高く維持することが望まれる。そして、ここでは、エアーダンパ67を設けているものの、そのエアーダンパ67はテンションローラ61の下向きの移動に対して殆ど抵抗力を作用させないものであるため、テンションローラ61がスムーズに下降してフィルムFの張力を維持することになる。
〔製袋包装ユニットの横シール動作〕
次に、図8を参照して、横シール機構17による筒状フィルムFmの横シール動作について説明する。
縦シールが施された筒状フィルムFmが横シール機構17に降りてくると、図8(a)の矢印A1で示すように、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161が作動して両シールジョー51a,51bが筒状フィルムFmに近づいてくる。このときには、図8(b)に示すように、揺動駆動ユニット172のロッド175の上端が最も低い位置にあり、両シールジョー51a,51bは反対に最も高い位置にある。そして、両シールジョー51a,51bは、少し隙間をあけた状態で筒状フィルムFmを前後両側から挟み込み、揺動機構170の作動によって筒状フィルムFmをしごくように下降する。このしごき動作によって、これから横シールする筒状フィルムFmの一部分近くに浮遊している被包装物が下に落とされ、横シール時における被包装物の横シール部分への噛み込みが抑えられる。しごき動作においては、揺動機構170の揺動用モータ172aが作動して、クランク機構のロッド175が上に持ち上げられる。これにより、揺動キャリッジ110が回動軸Oを中心に回動し、揺動キャリッジ110の前端部110aに配置されている両シールジョー51a,51bが下降する。
両シールジョー51a,51bが所定位置まで下降すると、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161がさらに作動して、両シールジョー51a,51bが筒状フィルムFmを完全に挟み込んで、熱を加えて押圧する。これにより、筒状フィルムFmが、横にシールされ、横シール部分の高さ方向の中心位置において図示しないカッターによって上下に分断される。
図9に、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161の作動による両シールジョー51a,51bの動きを示す。駆動ユニット161が作動して回動板162が回動すると、両連結部材163,164が回動軸O−Oから離れるように移動する。これに従って、後側シールジョー固定部材165が前側に移動し、それに固定されている後側シールジョー51bも前側に移動する。一方、後連結部材164が後側に移動すると、それに従って、左右連結バー166、前後バー168および前側シールジョー固定部材169が後側にスライドする。これにより、前側シールジョー51aも後側に移動する。
〔製袋包装機の特徴〕
(1)
製袋包装機3では、フィルム供給ユニット6により製袋包装ユニット5に供給されるフィルムFに、テンションローラ61によって、張力が作用するようになっている。したがって、フィルムFの供給において所定範囲の張力の変化が発生しても、テンションローラ61により生じている張力よりも小さい変化であれば、フィルムFの蛇行やたるみは殆ど発生しない。
しかし、製袋包装機3では、フィルム供給ユニット6から製袋包装ユニット5へと間欠的にフィルムFを供給する間欠運転制御が行われるため、頻繁にフィルムFの供給停止状態と供給実施状態とが入れ替わることがある。したがって、その度にフィルムFには張力の変化が生まれることになる。例えば、フィルムFの供給が一時的に止まっている状態からフィルムFの供給を急激に行う状態にかけては、フィルムFが製袋包装ユニット5側に引っ張られてフィルムFの張力が一時的に非常に高くなってしまう恐れがある。この張力がテンションローラ61によりフィルムFに生じている張力よりも大きくなったりすると、テンションローラ61がフィルムFから浮き上がってしまってフィルムFが蛇行したりたるんだりすることがある。そうなると、製袋包装ユニット5における袋の製造に不具合が生じることも出てくる。
これに対し、製袋包装機3では、テンションローラ61がフィルムFから離れてしまうといった不具合を、エアーダンパ67によって抑えている。フィルムFに大きな張力が作用してテンションローラ61がフィルムFから離れる向きに移動するときに、ここでは、エアーダンパ67がテンションローラ61の移動に抗する力をテンションローラ61に作用させる。これにより、移動前に較べてテンションローラ61がエアーダンパ67から受けた力の分だけ大きな力をフィルムFに対して下向きに作用させるようになり、間欠運転などに起因してフィルムFに作用する大きな張力に対抗できるだけの力を、テンションローラ61がフィルムFに作用させる。すなわち、テンションローラ61が移動してしまうほど大きな力でフィルムFが引っ張られるようなときには、エアーダンパ67がテンションローラ61に下向きの力を加え、フィルムFからテンションローラ61が浮き上がってしまう不具合を抑える。これにより、間欠運転などでフィルムFに通常よりも大きな力がかかったときにも、フィルムFが蛇行したりたるんだりする不具合を抑えることができている。
一方、エアーダンパ67はテンションローラ61が移動したときにだけ力を作用させるものであるため、通常においては、フィルムFに過剰な力は作用しない。
(2)
製袋包装機3のフィルム供給ユニット6のフィルム張力調整機構60では、モータ、油圧発生装置、空気圧発生装置といった動力を使うものは用いず、エアーダンパ67によってテンションローラ61が移動したときにフィルムFに作用する力が大きくなるような構造を実現している。したがって、製袋包装機3の設置コストやランニングコストを低く抑えることができている。
なお、上記実施形態ではエアーダンパ67を採用しているが、これに代えて油圧ダンパや摩擦部材などを使った無動力の抵抗力発生装置を採用することも可能である。
(3)
製袋包装機3の横シール機構17では、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aを作動させることで、一対のシールジョー51が筒状フィルムFmに当接・離反して筒状フィルムFmの横をシールする。また、揺動機構170の揺動駆動ユニット172の揺動用モータ172aを作動させることで、揺動キャリッジ110を揺動させて一対のシールジョー51を上下させ、横シール時において筒状フィルムFmの下降にシールジョー51を追随させたり、横シール前において筒状フィルムFmをしごいたりすることができている。
そして、このような横シール機構17において、ここでは、一対のシールジョー51を筒状フィルムFmに当接・離反させるためのシールジョー移動機構160の駆動ユニット161を、回動軸O−Oの真下に配置して揺動キャリッジ110に支持させている。したがって、ジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bから構成され重量が大きい駆動ユニット161が揺動キャリッジ110に組み込まれてはいるが、回動軸O−Oを中心に揺動キャリッジ110を回動させる際の慣性モーメントは比較的に小さいものとなっている。すなわち、駆動ユニット161が回動軸O−Oから平面的に離れていると仮定すると駆動ユニット161の自重による回動軸O−Oを中心とする慣性モーメントが大きくなって揺動用モータ172aに大きな負荷がかかることになるが、ここでは、駆動ユニット161の自重が大きくても回動軸O−Oと駆動ユニット161との平面的距離が極めて小さいため(図7参照)、回動軸O−Oを中心とする揺動キャリッジ110の慣性モーメントが小さくなっており、揺動駆動ユニット172にかかる負担が小さくなっている。そして、揺動キャリッジ110の揺動時における駆動ユニット161による慣性モーメントが小さくなっているため、揺動の速度を変えたり揺動を一時的に停止させたりする揺動制御がやりやすくなっている。
(4)
製袋包装機3の横シール機構17では、揺動キャリッジ110の前端部110aにシールジョー51を配置し、且つ、揺動キャリッジ110の後端部110bに入力部115を配置している。そして、入力部115で揺動機構170のロッド175からの力を受ける構成としている。このため、揺動によるシールジョー51の上下移動距離を比較的長くすることができているとともに、揺動機構170に対する揺動キャリッジ110からの反力を比較的小さく抑えることができている。
(5)
製袋包装機3の横シール機構17では、揺動用モータ172aの回転をクランク機構で往復運動に変え、その力を揺動キャリッジ110に作用させている。そして、揺動制御を行う制御装置90は、揺動用モータ172aを正転させる第1制御モードだけではなく、揺動用モータ172aを逆転させる第2制御モードも有している。そして、揺動用モータ172aの正転・逆転を繰り返す揺動制御を原則として行うため、そのときの正転・逆転の揺動用モータ172aの回転量を調整することで、クランク機構が揺動キャリッジ110を動かす量を調整することができる。これにより、揺動によるシールジョー51の上下移動量を調整することができる。
また、この横シール機構17では、揺動用モータ172aの正転と逆転とを切り替えているが、その切り替え時においては、揺動キャリッジ110の揺動による慣性モーメントが比較的小さくなっているため、揺動用モータ172aにあまり負担がかからずスムーズに切り替えを行うことができている。
なお、上述のように、揺動用モータ172aを正転だけ(あるいは逆転だけ)させて所定のサイクルおよび揺動角度でシールジョー51を適切に上下移動させることが可能な場合には、揺動用モータ172aの寿命や揺動用モータ172等の軸付近に供給するグリースの効能などの観点から、揺動用モータ172aを同じ方向に回転させ続ける揺動制御を行うことが望ましい。
〔変形例〕
(A)
上記実施形態のフィルム供給ユニット6では、スピードコントローラ66は、ロッド64がシリンダ65に対して上向きに移動する際に強い抵抗力を生みだし、ロッド64がシリンダ65に対して下向きに引っ込むように移動する際には殆ど抵抗力を生じさせていない。
これに対して、テンションローラ61の急激な下降がフィルムFの搬送に悪影響を及ぼす可能性がある場合には、ロッド64がシリンダ65に対して下向きに引っ込むように移動するときにも所定の抵抗力が発生するように構成することが考えられる。例えば、スピードコントローラを2つ配備して、テンションローラ61が上向きに移動するときの抵抗力とテンションローラ61が下向きに移動するときの抵抗力とをそれぞれ適切な値に調整することが可能である。
(B)
上記実施形態の横シール機構17では、図7に示すように、重量物である駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bを揺動キャリッジ110の回動軸O−Oの真下に位置させている。このような構造の代わりに、揺動キャリッジ110において回動軸O−Oの真上に駆動ユニット161を配置することもできる。この場合にも、駆動ユニット161の重量が揺動時に及ぼす慣性モーメントが小さくなり、上記(3)と同様の効果を得ることができる。
(C)
上記実施形態の横シール機構17では、揺動機構170のロッド175を手動で伸び縮みする構造とし、ロッド175の長さを調整することで揺動キャリッジ110の回動角度を変えることができるようにしている。
これに代えて、ロッド175にエアーシリンダなどを組み込んで、自動でロッド175の長さを変更できるようにすることも有効である。この場合には、シールジョー51を上下に移動させたい長さに合わせて、随時ロッド175の長さを自動調整して、揺動キャリッジ110の揺動角度を変えることができるようになる。
(D)
上記実施形態の横シール機構17では、揺動機構170のロッド175を伸び縮みさせることで揺動キャリッジ110の回動角度の変更を可能にしているが、これに代えて、揺動キャリッジ110の回動軸O−Oよりも後側の部分の長さを可変とする構造を採ることも考えられる。
例えば、図10に示すように、揺動キャリッジ110の回動軸O−Oの後側にエアーシリンダ110cを組み込み、揺動キャリッジ本体から分離させた後端部110bをエアーシリンダ110cのロッド先端に固定する。すると、エアーシリンダ110cのロッドを伸ばしているときには、揺動機構170が揺動キャリッジ110に力を加えるポイントが回動軸O−Oから遠くなり、揺動角度が小さくなる。一方、エアーシリンダ110cのロッドを縮めているときには、揺動機構170が揺動キャリッジ110に力を加えるポイントが回動軸O−Oに近くなり、揺動角度が大きくなる。したがって、エアーシリンダ110cの状態を調節すれば、揺動キャリッジ110の回動角度を自動変更することができるようになる。
本発明を利用すれば、製袋包装機の横シール機構において揺動のための駆動ユニットにかかる負担が小さくなり、製袋包装処理の高速化や間欠運転に対応することなどが容易となる。
本発明の一実施形態に係る製袋包装機および計量機の概略斜視図。 製袋包装機の制御ブロック図。 製袋包装機の製袋包装ユニットの概略を示す斜視構成図。 フィルム張力調整機構の側面図。 フィルム張力調整機構におけるテンションローラの動きを示す図。 横シール機構の一部透視側面図。 横シール機構の平面図。 横シール機構の動作を示す側面概略図。 横シール機構の動作を示す平面概略図。 横シール機構の変形例を示す側面概略図。
符号の説明
3 製袋包装機
17 横シール機構
51 シールジョー
51a 前側シールジョー
51b 後側シールジョー
90 制御装置(制御部)
110 揺動キャリッジ(揺動架台)
110a 揺動キャリッジの前端部
110b 揺動キャリッジの後端部
119 入力部
158a 左側揺動軸部材
159a 右側揺動軸部材
160 シールジョー移動機構(シール部移動機構)
161 駆動ユニット(第1駆動ユニット)
161a ジョー押圧用モータ(第1モータ)
161b 減速機
170 揺動機構
172 揺動駆動ユニット
172a 揺動用モータ(第2モータ)
173 偏芯支持板(クランク機構)
175 ロッド(クランク機構)
O−O 回動軸

Claims (8)

  1. 筒状にした包材の縦および横をシールして製袋しつつ被包装物の充填を行う製袋包装機の横シール機構であって、
    一対のシール部と、
    第1駆動ユニットを有し、前記一対のシール部を前記筒状の包材に当接および離反するように移動させるシール部移動機構と、
    回動軸を中心に回動するように軸支持されており、前記シール部および前記シール部移動機構を支持する揺動架台と、
    第2駆動ユニットを有し、前記揺動架台に力を加えて前記回動軸を中心に前記揺動架台を回動させる揺動機構と、
    を備え、
    前記シール部移動機構の第1駆動ユニットは、前記回動軸の真上あるいは真下に配置され前記揺動架台に支持される、
    製袋包装機の横シール機構。
  2. 前記揺動架台は、前記回動軸から略水平に両側に延びており、一端に前記一対のシール部が配置され、他端に前記揺動機構からの力を受ける入力部が配置される、
    請求項1に記載の製袋包装機の横シール機構。
  3. 前記第1駆動ユニットは、平面視において、前記回動軸と重なる、
    請求項1又は2に記載の製袋包装機の横シール機構。
  4. 前記第1駆動ユニットは、第1モータを含んでいる、
    請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装機の横シール機構。
  5. 前記第1駆動ユニットは、前記第1モータの回転を減速する減速機をさらに含んでおり、
    前記第1モータおよび前記減速機は、ともに前記回動軸の真上あるいは真下に配置されている、
    請求項4に記載の製袋包装機の横シール機構。
  6. 前記第2駆動ユニットは、第2モータを含み、
    前記揺動機構は、前記第2モータの回転運動を前記揺動架台に加える往復運動に変換するクランク機構をさらに有しており、
    前記第2モータを正転させる第1制御モードと前記第2モータを逆転させる第2制御モードとを有し前記揺動架台の揺動制御を行う制御部をさらに備えた、
    請求項1から5のいずれかに記載の製袋包装機の横シール機構。
  7. 前記クランク機構は、自動あるいは手動で伸び縮みするロッドを含んでいる、
    請求項6に記載の製袋包装機の横シール機構。
  8. 前記揺動架台は、前記入力部の前記回動軸からの距離が自動あるいは手動で可変である、
    請求項2に記載の製袋包装機の横シール機構。
JP2003280039A 2003-07-25 2003-07-25 製袋包装機の横シール機構 Expired - Fee Related JP4408663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280039A JP4408663B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 製袋包装機の横シール機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280039A JP4408663B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 製袋包装機の横シール機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005041559A true JP2005041559A (ja) 2005-02-17
JP4408663B2 JP4408663B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=34265983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003280039A Expired - Fee Related JP4408663B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 製袋包装機の横シール機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4408663B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222300A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fuji Mach Co Ltd 横型製袋充填機のエンドシール装置
JP2010006387A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kawashima Packaging Mach Ltd 縦シール装置及びそれを備えた製袋包装機
CN101774436A (zh) * 2010-03-22 2010-07-14 上海伟隆包装设备有限公司 四边形包装袋的可变位式端封机构
WO2020059312A1 (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社イシダ 製袋包装機
CN113353312A (zh) * 2021-07-01 2021-09-07 塔里木大学 一种骏枣包装机

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222300A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Fuji Mach Co Ltd 横型製袋充填機のエンドシール装置
JP2010006387A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kawashima Packaging Mach Ltd 縦シール装置及びそれを備えた製袋包装機
CN101774436A (zh) * 2010-03-22 2010-07-14 上海伟隆包装设备有限公司 四边形包装袋的可变位式端封机构
WO2020059312A1 (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社イシダ 製袋包装機
JP2020045133A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社イシダ 製袋包装機
CN112739623A (zh) * 2018-09-18 2021-04-30 株式会社石田 制袋包装机
EP3854704A4 (en) * 2018-09-18 2021-11-10 ISHIDA CO., Ltd. BAG MANUFACTURING AND PACKAGING MACHINE
AU2019344145B2 (en) * 2018-09-18 2022-08-18 Ishida Co., Ltd. Bag making and packaging machine
US11760522B2 (en) 2018-09-18 2023-09-19 Ishida Co., Ltd. Bag-making and packaging machine
CN113353312A (zh) * 2021-07-01 2021-09-07 塔里木大学 一种骏枣包装机
CN113353312B (zh) * 2021-07-01 2022-05-31 塔里木大学 一种骏枣包装机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4408663B2 (ja) 2010-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5329745A (en) Packaging machine seal mechanism apparatus/method and control
JP5789457B2 (ja) 製袋包装機
US8132394B2 (en) Bag manufacturing and packaging apparatus and bag manufacturing and packaging method
JP4253164B2 (ja) 製袋包装機の横シール機構および製袋包装機
WO2017086038A1 (ja) 製袋包装機
JP5684645B2 (ja) 製袋包装機
JP6239957B2 (ja) 製袋包装機および製袋包装システム
JPH10181705A (ja) 製袋包装機
JP6534919B2 (ja) 製袋包装機
JP2012236621A (ja) 製袋包装機
JP2012236620A5 (ja)
JP4408663B2 (ja) 製袋包装機の横シール機構
JP2010006383A (ja) 製袋包装機
JP6713799B2 (ja) 製袋包装機
JP2005041558A (ja) 製袋包装機
JP5220476B2 (ja) 包装機
WO2019106974A1 (ja) 製袋包装機
JP2019099191A5 (ja)
JPS63272645A (ja) 包装機の横シ−ル装置
JP4326082B2 (ja) 製袋包装機
JP2010202286A (ja) 包装装置のフィルム搬送機構
JPS63272638A (ja) 包装機の縦シ−ル装置
JP4220220B2 (ja) 縦型製袋包装機
JPS63272611A (ja) 包装装置
JP5253882B2 (ja) 製袋包装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees