JP2005041558A - 製袋包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製袋包装機において、フィルムに過剰な力が常時かかることを回避しつつ、フィルムが急に動いたりしたときにもフィルムが蛇行等することを抑える。
【解決手段】 製袋包装機は、製袋包装ユニットと、フィルム供給ユニットとを備える。製袋包装ユニットは、フィルムFの供給を受け、被包装物を包装した袋をフィルムFから製造する。フィルム供給ユニットは、製袋包装ユニットにフィルムFを供給するもので、テンションローラ61と、エアーダンパ67とを有する。テンションローラ61は、フィルムFに張力を作用させる。エアーダンパ67は、テンションローラ61がフィルムFの動きによって上向きに移動するときに、そのテンションローラ61の移動に抗する下向きの力をテンションローラ61に作用させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、製袋包装機、特に、製袋包装機においてフィルムの供給を行うフィルム供給部に関する。
袋を製造しながら袋の内部にスナック菓子などの被包装物を充填して製袋包装する装置として、従来から製袋包装機が存在している。例えば、ピロー包装機と呼ばれる縦型の製袋包装機では、フィルムロールから送り出されたシート状のフィルムをフォーマーおよびチューブによって筒状に成形し、縦シール機構により筒状フィルムの重ねられた縦の縁を熱シール(熱溶着)して筒状フィルムとする。そして、最終的に袋となる筒状フィルムの内部にチューブから被包装物を充填して、チューブ下方の横シール機構によって袋の上端部と後続の袋の下端部とにまたがって熱シールした後、その熱シール部分(横シール部分)の中央をカッターで切断する。
このような製袋包装機には、フィルムを成形して熱シールなどを施す成形機構やシール機構にフィルムを供給するフィルム供給部が必要となる。そして、フィルム供給部から供給されるフィルムが蛇行したりたるんでいたりするとフィルムの成形等に悪影響が出ることから、フィルム供給部においては通常フィルムに適当な張力がかかった状態を保持するためのフィルム張り部材が設けられている。フィルム張り部材としては、例えば、自重によりフィルムに下向きの力をかけてフィルム張力を生み出すテンションローラや、そのテンションローラを下向きに付勢するスプリングなどが挙げられる。
そして、このフィルムの張力を一定の高い値に維持できる張力維持装置が、特許文献1に開示されている。
特開平8−58706号公報
上記のように、従来は、フィルムの蛇行やたるみを抑えるため、テンションローラやスプリングなどによりフィルムに張力がかかる状態を維持している。
しかし、テンションローラからフィルムにかかる力が小さければ、連続的に製袋包装を行う場合であれば問題なくても、間欠運転を行う場合などには、フィルムの供給停止と供給実施とが繰り返されることでフィルムに大きな張力が作用し、テンションローラがフィルムから離れてフィルムが蛇行したりたるんだりする恐れがある。このため、従来においては、テンションローラを重くするといった方法で、フィルムに常時大きな力をかけている。
また、特許文献1の張力維持装置では、揺動ローラ(テンションローラ)を軸支する部分に対して、エアーが供給される付勢手段を使って常時の付勢力をさらに作用させている。これにより、揺動ローラには、常に下方向に向けて高い付勢力が加わるようになっている。そして、付勢手段の付勢力は、エアー圧力を制御する制御手段によって調整される。
このように、従来の製袋包装機のフィルム供給部においては、フィルムに常時大きな力をかけることでフィルムが急激に動いたときにおけるテンションローラとフィルムとの離反を防ぎ、フィルムの蛇行やたるみを防止している。
しかし、フィルムに対して大きな力を常時かけていることは望ましくない。
本発明の課題は、テンションローラなどのフィルムに張力を作用させるフィルム張り部材によってフィルムに過剰な力が常時かかることを回避しつつ、フィルムが急に動くなどしたときにもフィルム張り部材からフィルムにかかる力が小さくなってフィルムが蛇行したりたるんだりすることを抑えることができる製袋包装機を提供することにある。
請求項1に係る製袋包装機は、製袋包装部と、フィルム供給部とを備えている。製袋包装部は、フィルムの供給を受け、被包装物を包装した袋をフィルムから製造する。フィルム供給部は、製袋包装部にフィルムを供給する。このフィルム供給部は、フィルム張り部材と、移動抑制部材とを有している。フィルム張り部材は、フィルムに張力を作用させる。移動規制部材は、フィルム張り部材がフィルムの動きによって所定方向に移動するときに、そのフィルム張り部材の移動に抗する力をフィルム張り部材に作用させる。
ここでは、フィルム供給部から製袋包装部に供給されるフィルムには、フィルム張り部材によって、張力が作用するようになっている。したがって、フィルムの供給において所定範囲の張力の変化が発生しても、フィルム張り部材により生じている張力よりも小さい変化であれば、フィルムの蛇行やたるみは殆ど発生しない。
しかし、間欠運転などにおいては、フィルムの供給が一時的に止まっている状態からフィルムの供給を急激に行う状態にかけて、フィルムが引っ張られてフィルムの張力が一時的に非常に高くなる恐れがある。この張力がフィルム張り部材によりフィルムに生じている張力よりも大きくなったりすると、フィルム張り部材がフィルムから離れてしまってフィルムが蛇行したりたるんだりすることがある。そうなると、製袋包装部における袋の製造に不具合が生じることも出てくる。
これに対し、請求項1に係る製袋包装機では、フィルム張り部材がフィルムから離れてしまうといった不具合を、移動規制部材によって抑えることができる。フィルムに大きな張力が作用してフィルム張り部材がフィルムから離れるように移動するときに、ここでは、移動規制部材がフィルム張り部材の移動に抗する力をフィルム張り部材に作用させる。これにより、移動前に較べてフィルム張り部材が移動規制部材から受けた力の分だけ大きな力をフィルムに対して作用させるようになり、間欠運転などに起因してフィルムに作用する大きな張力に対抗できるだけの張力を、フィルム張り部材がフィルムに作用させることが可能となる。すなわち、フィルム張り部材が移動してしまうほど大きな力でフィルムが引っ張られるようなときには、フィルム張り部材に移動規制部材が力を加え、フィルムからフィルム張り部材が離れてしまうことを抑える。これにより、間欠運転などでフィルムに通常よりも大きな力がかかったときにも、フィルムが蛇行したりたるんだりする不具合を抑えることができるようになる。
一方、移動規制部材はフィルム張り部材が移動したときにだけ力を作用させるものであるため、通常においては、フィルムに過剰な力は作用しない。
なお、フィルム張り部材としては、テンションローラなどの重りや、ローラなどの仲介部材を介してフィルムを押圧するスプリングなどが挙げられる。また、移動抑制部材としては、例えば、片方向にだけエアーなどの流体が流れ難くなるスピードコントローラや、片方向にだけスライドし難くなる摩擦部材などが考えられる。
請求項2に係る製袋包装機は、請求項1に記載の製袋包装機であって、移動抑制部材は、フィルム張り部材が第1方向に移動するときに、フィルム張り部材の移動に対して第1の力で抗する。また、移動抑制部材は、フィルム張り部材が第1方向と反対の第2方向に移動するときに、フィルム張り部材の移動に対して第2の力で抗する、又は、フィルム張り部材の移動に対して実質的に抗さない。なお、第2の力は、第1の力と異なる大きさの力である。
ここでは、フィルム張り部材がフィルムから離れる方向に移動する際には移動規制部材からフィルム張り部材に強い力を作用させ、フィルム張り部材がフィルムに押しつけられる方向に移動する際には移動規制部材からフィルム張り部材に弱い力を作用させる(あるいは力を作用させない)ようにすることで、フィルム張り部材が常時フィルムに接触している状態を維持することがほぼ実現できるようになる。
請求項3に係る製袋包装機は、請求項2に記載の製袋包装機であって、フィルム張り部材は、フィルムに下向きの力をかけてフィルムに張力を作用させる部材である。また、第1方向は上向きであり、第2方向は下向きである。そして、第1の力は第2の力よりも大きい。
ここでは、第1方向をフィルム張り部材がフィルムから離れる恐れのある方向、第2方向をフィルム張り部材がフィルムに力を作用させている方向に沿った方向とすることで、フィルム張り部材とフィルムとが接触している状態を概ね維持してフィルムの蛇行やたるみの発生を殆どなくすことができるようになる。
請求項4に係る製袋包装機は、請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装機であって、移動抑制部材は、動力を使わずにフィルム張り部材の移動に抗する。
ここでは、モータ、油圧発生装置、空気圧発生装置などの、動力を使うことなく且つフィルム張り部材が移動したときに移動に抗する力を作用させる移動抑制部材、例えば所定方向の空気流れに抵抗をつけるスピードコントローラ等のダンパを採用している。このため、製袋包装機の設置コストやランニングコストを低く抑えることができる。
請求項5に係る製袋包装機は、請求項1から4のいずれかに記載の製袋包装機であって、間欠運転制御をすることができる制御部をさらに備えている。間欠運転制御では、フィルム供給部から間欠的にフィルムが製袋包装部へと供給され、製袋包装部において袋が間欠的に製造される。
ここでは、フィルム供給部から製袋包装部へと間欠的にフィルムを供給する間欠運転制御が行われるため、頻繁にフィルムの供給停止状態と供給実施状態とが入れ替わる。その度にフィルムには張力の変化が生まれることになるが、そのときにはフィルム張り部材を補助する形で移動規制部材がフィルムに間接的に力を加えることになり、フィルムが蛇行したりたるんだりする不具合が抑えられる。
請求項6に係る製袋包装機は、請求項1から5のいずれかに記載の製袋包装機であって、製袋包装部は、フィルムを筒状に成形する成形機構と、筒状となったフィルムにシール処理を施すシール機構とを有している。
本発明では、フィルムに大きな張力が作用してフィルム張り部材がフィルムから離れるように移動するときに、移動規制部材がフィルム張り部材の移動に抗する力をフィルム張り部材に作用させる。これにより、移動前に較べてフィルム張り部材が移動規制部材から受けた力の分だけ大きな力をフィルムに対して作用させるようになり、間欠運転などに起因してフィルムに作用する大きな張力に対抗できるだけの張力を、フィルム張り部材がフィルムに作用させることが可能となる。すなわち、フィルム張り部材が移動してしまうほど大きな力でフィルムが引っ張られるようなときには、フィルム張り部材に移動規制部材が力を加え、フィルムからフィルム張り部材が離れてしまうことを抑える。これにより、間欠運転などでフィルムに通常よりも大きな力がかかったときにも、フィルムが蛇行したりたるんだりする不具合を抑えることができるようになる。
〔全体概略〕
本発明の一実施形態に係る縦型の製袋包装機3を図1に示す。この製袋包装機3は、被包装物となるポテトチップス等の食品をフィルムで覆い、筒状となったフィルムを縦および横にシールして袋を製造する機械である。
被包装物は、製袋包装機3の上方に設けられた計量機2から、原則として所定量ずつ落下してくる。計量機2は、フィーダ、プールホッパ24、計量ホッパ25、集合排出シュート26などから構成される組み合わせ計量装置である。
製袋包装機3は、被包装物の袋詰めを行う本体部分である製袋包装ユニット5(図3参照)と、この製袋包装ユニット5に袋となるフィルムFを供給するフィルム供給ユニット6と、両ユニット5,6の駆動部分の動きを制御する制御装置90(図2参照)とから構成されている。
〔フィルム供給ユニット〕
フィルム供給ユニット6は、製袋包装ユニット5の成形機構13に対してシート状のフィルムFを供給するユニットであって、製袋包装ユニット5に隣接して設けられている。このフィルム供給ユニット6では、フィルムFが巻かれたフィルムロール6bがセットされており、このフィルムロール6bからフィルムFが繰り出される。
フィルムロール6bから繰り出されるフィルムFは、フィルムロール6bを回転させる送出モータ6a(図2参照)の作動により送り出され、後述する製袋包装ユニット5のプルダウンベルト機構14の作動により製袋包装ユニット5側に引っ張られて、搬送が為される。送出モータ6aやプルダウンベルト機構14の動きは制御装置90によって制御されるが、間欠運転制御が行われているときなどには、搬送中のフィルムFにたるみが発生したり搬送されているフィルムFが蛇行したりする不具合が生じる恐れがある。このような不具合を抑えるために、フィルム供給ユニット6は、図4および図5に示すフィルム張力調整機構60を備えている。
<フィルム張力調整機構>
フィルム張力調整機構60は、フィルムロール6bから繰り出されたフィルムFを製袋包装ユニット5の成形機構13(後述するフォーマー13aおよびチューブ13b)へと供給されるフィルムFの張力が所定範囲から逸脱しないように調整する機構であって、主として、テンションローラ61(フィルム張り部材)と、ローラ支持レバー62と、エアーダンパ67(移動抑制部材)とから構成されている。
テンションローラ61は、フィルム供給ユニット6の他の搬送ローラ60a,60b,60c・・・と同様に左右に長く延びるローラであり、図4および図5に示すように、搬送ローラ60aと搬送ローラ60bとの間にあるフィルムFに対して重力によって下向きの力を作用させている。
このテンションローラ61の左右両端は、それぞれ、ローラ支持レバー62の先端部に軸支持されている。ローラ支持レバー62は、基端がピン部材62aを介して固定部材62bに軸支持されている。固定部材62bは、製袋包装機3の固定フレームに固定される部材である。したがって、テンションローラ61は、ローラ支持レバー62の基端を中心に回転自在に支持されており、自重やローラ支持レバー62の重量などをフィルムFに下向きに作用させることになる。これにより、フィルムFには、張力が発生する。
エアーダンパ67は、ロッド64と、シリンダ65と、スピードコントローラ66とから構成されている。ロッド64は、シリンダ65と一対のものであり、シリンダ65から延び、その先端がピン部材63を介してローラ支持レバー62の中間部に回転自在に連結されている。シリンダ65は、ピン部材68を介して固定部材69に軸支持されている。固定部材69も、固定部材62bと同様に、製袋包装機3の固定フレームに固定される部材である。スピードコントローラ66は、シリンダ65の内部と外部とを行き来する空気の流れを調整する調整弁である。ここでは、ロッド64がシリンダ65に対して上向きに移動する際に、スピードコントローラ66において空気の流れが絞られ、ロッド64の移動に対して強い抵抗力が生じる。一方、ロッド64がシリンダ65に対して下向きに引っ込むように移動する際には、そのロッド64の移動に対して殆ど抵抗力は生じない。
すなわち、エアーダンパ67は、図4および図5(a)の矢印A11のようにテンションローラ61が上向きに旋回する動きをするときには、そのテンションローラ61の上向きの移動に対して強い抵抗力を作用させるが、図4および図5(b)の矢印A12のようにテンションローラ61が下向きに旋回する動きをするときには、そのテンションローラ61の下向きの移動に対して殆ど抵抗力を作用させない。また、エアーダンパ67は、テンションローラ61が移動していないときには、テンションローラ61に対して上向きの力も下向きの力も作用させない。
なお、エアーダンパ67には、高圧エアーなどは供給されていない。
〔製袋包装ユニット〕
製袋包装ユニット5は、図3に示すように、シート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形する成形機構13と、筒状となったフィルムF(以下、筒状フィルムFmという。)を下方に搬送するプルダウンベルト機構14と、筒状フィルムFmの重なり部分を縦にシールする縦シール機構15と、筒状フィルムFmを横にシールすることで袋Bの上下の端部を封止する横シール機構17とを有している。
<成形機構13>
成形機構13は、チューブ13bと、フォーマー13aとを有している。チューブ13bは、円筒形状の部材であり、上下端が開口している。このチューブ13bの上端の開口部には、計量機2で計量された被包装物Cが投入される。フォーマー13aは、チューブ13bを取り囲むように配置されている。このフォーマー13aの形状は、フィルムロール6bから繰り出されてきたシート状のフィルムFがフォーマー13aとチューブ13bとの間を通るときに筒状に成形されるような形状となっている(図3参照)。また、成形機構13のチューブ13bやフォーマー13aは、製造する袋の大きさに応じて取り替えることができる。
<プルダウンベルト機構14>
プルダウンベルト機構14は、チューブ13bに巻き付いた筒状フィルムFmを吸着して下方に搬送する機構であり、図3に示すように、チューブ13bを挟んで左右両側にそれぞれベルト14cが設けられている。プルダウンベルト機構14では、吸着機能を有するベルト14cを駆動ローラ14aおよび従動ローラ14bによって回して筒状フィルムFmを下方に運ぶ。なお、図3においては、駆動ローラ14a等を回転させるローラ駆動モータの図示を省略している。
<縦シール機構15>
縦シール機構15は、チューブ13bに巻き付いた筒状フィルムFmの重なり部分を、一定の圧力でチューブ13bに押しつけながら加熱して縦にシールする機構である。この縦シール機構15は、チューブ13bの正面側に位置しており、ヒーターや、そのヒーターにより加熱され筒状フィルムFmの重なり部分に接触するヒータベルトを有している。また、縦シール機構15は、図示しないが、ヒータベルトをチューブ13bに近づけたり遠ざけたりするための駆動装置も備えている。
<横シール機構17>
横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置されている。横シール機構17は、ヒーターを内蔵する一対のシールジョー51を含む機構である(図3参照)。
図3では図示を省略しているが、横シール機構17は、図6および図7に示すように、一対のシールジョー51同士を接近・離反させるシールジョー移動機構160と、そのシールジョー移動機構160やシールジョー51を搭載する揺動キャリッジ110と、回動軸O−Oを中心に揺動キャリッジ110を回動(揺動)させる揺動機構170とをさらに備えている。
一対のシールジョー51は、前側シールジョー51aおよび後側シールジョー51bであり、それぞれが筒状フィルムFmの前側および後側に位置するように、揺動キャリッジ110の前端部110aにおいて支持されている。一対のシールジョー51は、後述するように、互いに押しつけ合う状態で筒状フィルムFmを挟持し、袋の上下の端部となる筒状フィルムFmの一部分に圧力および熱を加えてシールを施す。
また、シールジョー51の片方の内部には、図示しないカッターが内蔵されている。このカッターは、シールジョー51による横シール部分の高さ方向の中心位置において、袋Bと後続の筒状フィルムFmとを切り離す役割を果たす。
揺動キャリッジ110は、回動軸O−Oを中心に回動するように、軸受158,159によって軸支持されている(図7参照)。具体的には、揺動キャリッジ110から左右に延びる左側揺動軸部材158a,右側揺動軸部材159aが、軸受158,159に軸支持されている。揺動キャリッジ110は、回動軸O−Oから前後それぞれに略水平に延びており、前端部110aにシールジョー51が配置され、後端部110bに揺動機構170のロッド175からの力の入力を受ける入力部115が配置されている。
揺動キャリッジ110は、主として、左右フレーム111,112と、それらを中央および後部において結ぶ連結部材113,114とから構成されている。入力部115は、連結部材114の左右中央部に固定されている(図6および図9参照)。また、左側揺動軸部材158a,右側揺動軸部材159aは、左右フレーム111,112の前後方向の中央部の外面に固定されている。
シールジョー移動機構160は、一対のシールジョー51が筒状フィルムFmに当接および離反するように移動させる機構であり、揺動キャリッジ110に組み込まれている。シールジョー移動機構160は、主として、駆動ユニット161と、駆動ユニット161からの回転出力を前側シールジョー51aおよび後側シールジョー51bの前後往復運動に変換するリンク機構とから構成されている。このリンク機構は、主として、回動板162と、前連結部材163と、後連結部材164と、後側シールジョー固定部材165と、左右連結バー166と、左右連結バー166の左右両端から前側に延びる前後バー168と、前後バー168の先端同士を結ぶ前側シールジョー固定部材169とから構成されている。
駆動ユニット161は、ジョー押圧用モータ161aと、減速機161bとから構成されており、回転軸が鉛直になるように上下に長く配置されている。そして、駆動ユニット161は、ジョー押圧用モータ161aの上側に配置される減速機161bの上部取り付け板が、揺動キャリッジ110の連結部材113の中央部分にボルトで締結固定されている。すなわち、駆動ユニット161は、揺動キャリッジ110の概ね中央部分から吊り下げられるように固定されている。また、図7から明らかなように、駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bは、回動軸O−Oの真下に位置している。すなわち、駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bは、平面視において回動軸O−Oと重なっている。
回動板162は、駆動ユニット161の減速機161bの上部に突出する出力回転軸に固定されている。前連結部材163は、回動板162の一端にピン部材163aにより軸支時されており、後連結部材164は、回動板162の他端にピン部材164aにより軸支時されている。後側シールジョー固定部材165は、その左右方向の中央部が、前連結部材163の前端にピン部材163bにより軸支時されており、その左右方向の両端部が、前後バー168に対して前後スライド移動が可能なスライド部材167に固定されている。そして、後側シールジョー固定部材165には、後側シールジョー51bが固定される。左右連結バー166は、その左右方向の中央部が、後連結部材164の後端にピン部材164bにより軸支時されている。左右連結バー166の左右方向の両端部から前方に向けては、それぞれ前後バー168が延びている。これらの前後バー168は、揺動キャリッジ110の左右フレーム111,112の中央部および前部に固定されている4つのスライド支持部材168aによって、揺動キャリッジ110に対して前後スライド自在に支持されている。そして、前側シールジョー固定部材169は、左右の両前後バー168の先端同士を結ぶように左右に延びており、前側シールジョー51aを固定している。
揺動機構170は、揺動キャリッジ110に上下往復の力を加えて、図6の矢印A3に示すように、回動軸O−Oを中心に揺動キャリッジ110を回動(揺動)させる。この揺動機構170は、主として、揺動駆動ユニット172と、揺動駆動ユニット172の回転出力を上下往復運動に変換するクランク機構とから構成されている。クランク機構は、主として、偏芯支持板173と、ロッド175とから構成される。
揺動駆動ユニット172は、揺動用モータ172aと、減速機172bとから構成されている。揺動駆動ユニット172の回転軸が左右に延びるように、揺動駆動ユニット172は固定部材154に吊り下げられるように固定されている。固定部材154の左右両端は梁部材151,152に固定されており、梁部材151,152は、さらに別の梁部材153,155などを介して製袋包装機3の固定フレームと一体化されている。
揺動駆動ユニット172の減速機172bの出力回転軸には、図6に示す偏芯支持板173が固定されている。偏芯支持板173は、片面の中央部分が減速機172bの出力回転軸に固定されている一方、反対側の面では回転中心となる中央部分から偏芯した位置においてピン部材174を介してロッド175の上端を軸支持している。したがって、偏芯支持板173が回転すると、ロッド175の上端は、水平な揺動駆動ユニット172の回転中心の周りを旋回する動きを行うことになる。一方、ロッド175の下端は、ピン部材176を介して揺動キャリッジ110の入力部115にピン支持されている。この入力部115は、揺動キャリッジ110の回動軸O−Oに対して旋回自在である。したがって、揺動用モータ172aが作動し、偏芯支持板173が回転すると、ロッド175が入力部115を上下方向に移動させ、揺動キャリッジ110が回動軸O−Oを中心に回動する。
なお、ロッド175は手動で伸び縮みするロッドとなっており、ロッド175の長さを調整することで揺動キャリッジ110の回動角度を変えることができる。このようにして揺動キャリッジ110の回動角度を変えれば、最終的には揺動キャリッジ110の前端部110aに配置されているシールジョー51の上下方向の移動量を変えることができる。
〔制御装置〕
制御装置90は、計量機2の制御および製袋包装機3の制御を行うものであって、CPU、ROM、RAMなどから構成されている。制御装置90は、図1および図2に示す操作スイッチ類7やタッチパネル式ディスプレイ8から入力された操作や設定に従って、フィルム供給ユニット6においてフィルムローラ6bを回転させてフィルムFを繰り出させる送出モータ6aや、製袋包装ユニット5の各機構の駆動部分などを制御する。また、制御装置90は、計量機2のフィーダ、プールホッパ24、計量ホッパ25などの駆動を制御する。さらに、制御装置90は、計量機2および製袋包装機3にある各種センサから必要な情報を取り込み、その情報を各種制御において利用する。
また、制御装置90は、連続的に計量および製袋包装を行う連続運転制御に加え、間欠的に計量および製袋包装を行う間欠運転制御を行うことができる。間欠運転制御では、製袋包装機3において、フィルム供給ユニット6から間欠的にフィルムFが製袋包装ユニット5へと供給され、製袋包装ユニット5において袋が間欠的に製造される。
そして、制御装置90は、揺動機構170の揺動用モータ172aの制御において、原則として、揺動用モータ172aを正転させる第1制御モードと揺動用モータ172aを逆転させる第2制御モードとを繰り返す。しかし、第1制御モードあるいは第2制御モードだけにより適切な揺動制御が可能な場合には、揺動用モータ172aを同じ方向に回転させ続ける揺動制御が行われる。
〔フィルム供給におけるフィルム張力調整機構の動作〕
図4に示すように、フィルムロール6bから製袋包装ユニット5のフォーマー13aおよびチューブ13bに送られるフィルムFは、テンションローラ61によって張力が常に作用している状態となっている。
フィルムFは、送出モータ6aの駆動によってフィルムロール6bが回転することによって送り出されるとともに、プルダウンベルト機構14のローラ駆動モータの駆動によって製袋包装ユニット5側に引っ張られる。したがって、制御装置90が送出モータ6aおよびプルダウンベルト機構14のローラ駆動モータを連動制御することによって、フィルムFに過剰な張力が作用したりたるみが発生したりすることが抑えられる。これに加えて、テンションローラ61が上下に動くことで、より確実にフィルムFの過剰張力の作用やたるみの発生などが抑制されている。
しかし、間欠運転制御においては、頻繁にフィルムFの供給停止状態と供給実施状態とが入れ替わる。そして、その度にフィルムFに張力の変化が生まれることになる。このときには、テンションローラ61が連続運転制御のときよりも大きく上下に動くことになる。フィルムFの供給停止状態から供給実施状態に移るときには、フィルムFが急激にプルダウンベルト機構14に引っ張られる。すると、テンションローラ61よりも製袋包装ユニット5側にあるフィルムFに大きな張力が作用し、テンションローラ61がフィルムFに引っ張られて上に移動してしまうこともある(図5(a)参照)。このテンションローラ61の移動に対しては、エアーダンパ67が作動して、大きな抵抗力が作用することになる。テンションローラ61が上に移動してローラ支持レバー62が図5(a)の矢印A11の方向に旋回すると、ロッド64がローラ支持レバー62の旋回に従って上に持ち上げられるが、そのロッド64の上向きの移動に応じてシリンダ65の内部から外部へと出ようとする空気が、スピードコントローラ66において大きな抵抗を受ける。このため、フィルムFに大きな力で引っ張られても、テンションローラ61は、上に行くほどエアーダンパ67から強い抵抗力を受け、フィルムFによる引き上げの力に対抗できる下向きの力をフィルムFに対して作用させることになる。したがって、エアーダンパ67がないと仮定すればテンションローラ61が上に移動するときの慣性でテンションローラ61がフィルムFから浮き上がってフィルムFの蛇行やたるみの発生の恐れがある場合においても、実際にはエアーダンパ67が働くことによってテンションローラ61からフィルムFに作用する下向きの力が大きくなり、テンションローラ61が確実にフィルムFを押さえ、フィルムFの蛇行やたるみの発生を抑えるようになっている。
一方、エアーダンパ67は、テンションローラ61が移動したときにだけ力を作用させるものであるため、テンションローラ61が大きく移動しないときにはフィルムFに過剰な力を作用させることはない。
反対に、フィルムFの供給実施状態から供給停止状態に移るときには、フィルムFの搬送速度が急激に落ちるため、フィルムロール6bからのフィルムFの繰り出し動作の停止が遅れたような場合には、フィルムFの張力が急に小さくなることも想定される。このようなときには、テンションローラ61が図5(b)の矢印A12で示すように下降してフィルムFの張力を高く維持することが望まれる。そして、ここでは、エアーダンパ67を設けているものの、そのエアーダンパ67はテンションローラ61の下向きの移動に対して殆ど抵抗力を作用させないものであるため、テンションローラ61がスムーズに下降してフィルムFの張力を維持することになる。
〔製袋包装ユニットの横シール動作〕
次に、図8を参照して、横シール機構17による筒状フィルムFmの横シール動作について説明する。
縦シールが施された筒状フィルムFmが横シール機構17に降りてくると、図8(a)の矢印A1で示すように、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161が作動して両シールジョー51a,51bが筒状フィルムFmに近づいてくる。このときには、図8(b)に示すように、揺動駆動ユニット172のロッド175の上端が最も低い位置にあり、両シールジョー51a,51bは反対に最も高い位置にある。そして、両シールジョー51a,51bは、少し隙間をあけた状態で筒状フィルムFmを前後両側から挟み込み、揺動機構170の作動によって筒状フィルムFmをしごくように下降する。このしごき動作によって、これから横シールする筒状フィルムFmの一部分近くに浮遊している被包装物が下に落とされ、横シール時における被包装物の横シール部分への噛み込みが抑えられる。しごき動作においては、揺動機構170の揺動用モータ172aが作動して、クランク機構のロッド175が上に持ち上げられる。これにより、揺動キャリッジ110が回動軸Oを中心に回動し、揺動キャリッジ110の前端部110aに配置されている両シールジョー51a,51bが下降する。
両シールジョー51a,51bが所定位置まで下降すると、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161がさらに作動して、両シールジョー51a,51bが筒状フィルムFmを完全に挟み込んで、熱を加えて押圧する。これにより、筒状フィルムFmが、横にシールされ、横シール部分の高さ方向の中心位置において図示しないカッターによって上下に分断される。
図9に、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161の作動による両シールジョー51a,51bの動きを示す。駆動ユニット161が作動して回動板162が回動すると、両連結部材163,164が回動軸O−Oから離れるように移動する。これに従って、後側シールジョー固定部材165が前側に移動し、それに固定されている後側シールジョー51bも前側に移動する。一方、後連結部材164が後側に移動すると、それに従って、左右連結バー166、前後バー168および前側シールジョー固定部材169が後側にスライドする。これにより、前側シールジョー51aも後側に移動する。
〔製袋包装機の特徴〕
(1)
製袋包装機3では、フィルム供給ユニット6により製袋包装ユニット5に供給されるフィルムFに、テンションローラ61によって、張力が作用するようになっている。したがって、フィルムFの供給において所定範囲の張力の変化が発生しても、テンションローラ61により生じている張力よりも小さい変化であれば、フィルムFの蛇行やたるみは殆ど発生しない。
しかし、製袋包装機3では、フィルム供給ユニット6から製袋包装ユニット5へと間欠的にフィルムFを供給する間欠運転制御が行われるため、頻繁にフィルムFの供給停止状態と供給実施状態とが入れ替わることがある。したがって、その度にフィルムFには張力の変化が生まれることになる。例えば、フィルムFの供給が一時的に止まっている状態からフィルムFの供給を急激に行う状態にかけては、フィルムFが製袋包装ユニット5側に引っ張られてフィルムFの張力が一時的に非常に高くなってしまう恐れがある。この張力がテンションローラ61によりフィルムFに生じている張力よりも大きくなったりすると、テンションローラ61がフィルムFから浮き上がってしまってフィルムFが蛇行したりたるんだりすることがある。そうなると、製袋包装ユニット5における袋の製造に不具合が生じることも出てくる。
これに対し、製袋包装機3では、テンションローラ61がフィルムFから離れてしまうといった不具合を、エアーダンパ67によって抑えている。フィルムFに大きな張力が作用してテンションローラ61がフィルムFから離れる向きに移動するときに、ここでは、エアーダンパ67がテンションローラ61の移動に抗する力をテンションローラ61に作用させる。これにより、移動前に較べてテンションローラ61がエアーダンパ67から受けた力の分だけ大きな力をフィルムFに対して下向きに作用させるようになり、間欠運転などに起因してフィルムFに作用する大きな張力に対抗できるだけの力を、テンションローラ61がフィルムFに作用させる。すなわち、テンションローラ61が移動してしまうほど大きな力でフィルムFが引っ張られるようなときには、エアーダンパ67がテンションローラ61に下向きの力を加え、フィルムFからテンションローラ61が浮き上がってしまう不具合を抑える。これにより、間欠運転などでフィルムFに通常よりも大きな力がかかったときにも、フィルムFが蛇行したりたるんだりする不具合を抑えることができている。
一方、エアーダンパ67はテンションローラ61が移動したときにだけ力を作用させるものであるため、通常においては、フィルムFに過剰な力は作用しない。
(2)
製袋包装機3のフィルム供給ユニット6のフィルム張力調整機構60では、モータ、油圧発生装置、空気圧発生装置といった動力を使うものは用いず、エアーダンパ67によってテンションローラ61が移動したときにフィルムFに作用する力が大きくなるような構造を実現している。したがって、製袋包装機3の設置コストやランニングコストを低く抑えることができている。
なお、上記実施形態ではエアーダンパ67を採用しているが、これに代えて油圧ダンパや摩擦部材などを使った無動力の抵抗力発生装置を採用することも可能である。
(3)
製袋包装機3の横シール機構17では、シールジョー移動機構160の駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aを作動させることで、一対のシールジョー51が筒状フィルムFmに当接・離反して筒状フィルムFmの横をシールする。また、揺動機構170の揺動駆動ユニット172の揺動用モータ172aを作動させることで、揺動キャリッジ110を揺動させて一対のシールジョー51を上下させ、横シール時において筒状フィルムFmの下降にシールジョー51を追随させたり、横シール前において筒状フィルムFmをしごいたりすることができている。
そして、このような横シール機構17において、ここでは、一対のシールジョー51を筒状フィルムFmに当接・離反させるためのシールジョー移動機構160の駆動ユニット161を、回動軸O−Oの真下に配置して揺動キャリッジ110に支持させている。したがって、ジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bから構成され重量が大きい駆動ユニット161が揺動キャリッジ110に組み込まれてはいるが、回動軸O−Oを中心に揺動キャリッジ110を回動させる際の慣性モーメントは比較的に小さいものとなっている。すなわち、駆動ユニット161が回動軸O−Oから平面的に離れていると仮定すると駆動ユニット161の自重による回動軸O−Oを中心とする慣性モーメントが大きくなって揺動用モータ172aに大きな負荷がかかることになるが、ここでは、駆動ユニット161の自重が大きくても回動軸O−Oと駆動ユニット161との平面的距離が極めて小さいため(図7参照)、回動軸O−Oを中心とする揺動キャリッジ110の慣性モーメントが小さくなっており、揺動駆動ユニット172にかかる負担が小さくなっている。そして、揺動キャリッジ110の揺動時における駆動ユニット161による慣性モーメントが小さくなっているため、揺動の速度を変えたり揺動を一時的に停止させたりする揺動制御がやりやすくなっている。
(4)
製袋包装機3の横シール機構17では、揺動キャリッジ110の前端部110aにシールジョー51を配置し、且つ、揺動キャリッジ110の後端部110bに入力部115を配置している。そして、入力部115で揺動機構170のロッド175からの力を受ける構成としている。このため、揺動によるシールジョー51の上下移動距離を比較的長くすることができているとともに、揺動機構170に対する揺動キャリッジ110からの反力を比較的小さく抑えることができている。
(5)
製袋包装機3の横シール機構17では、揺動用モータ172aの回転をクランク機構で往復運動に変え、その力を揺動キャリッジ110に作用させている。そして、揺動制御を行う制御装置90は、揺動用モータ172aを正転させる第1制御モードだけではなく、揺動用モータ172aを逆転させる第2制御モードも有している。そして、揺動用モータ172aの正転・逆転を繰り返す揺動制御を原則として行うため、そのときの正転・逆転の揺動用モータ172aの回転量を調整することで、クランク機構が揺動キャリッジ110を動かす量を調整することができる。これにより、揺動によるシールジョー51の上下移動量を調整することができる。
また、この横シール機構17では、揺動用モータ172aの正転と逆転とを切り替えているが、その切り替え時においては、揺動キャリッジ110の揺動による慣性モーメントが比較的小さくなっているため、揺動用モータ172aにあまり負担がかからずスムーズに切り替えを行うことができている。
なお、上述のように、揺動用モータ172aを正転だけ(あるいは逆転だけ)させて所定のサイクルおよび揺動角度でシールジョー51を適切に上下移動させることが可能な場合には、揺動用モータ172aの寿命や揺動用モータ172等の軸付近に供給するグリースの効能などの観点から、揺動用モータ172aを同じ方向に回転させ続ける揺動制御を行うことが望ましい。
〔変形例〕
(A)
上記実施形態のフィルム供給ユニット6では、スピードコントローラ66は、ロッド64がシリンダ65に対して上向きに移動する際に強い抵抗力を生みだし、ロッド64がシリンダ65に対して下向きに引っ込むように移動する際には殆ど抵抗力を生じさせていない。
これに対して、テンションローラ61の急激な下降がフィルムFの搬送に悪影響を及ぼす可能性がある場合には、ロッド64がシリンダ65に対して下向きに引っ込むように移動するときにも所定の抵抗力が発生するように構成することが考えられる。例えば、スピードコントローラを2つ配備して、テンションローラ61が上向きに移動するときの抵抗力とテンションローラ61が下向きに移動するときの抵抗力とをそれぞれ適切な値に調整することが可能である。
(B)
上記実施形態の横シール機構17では、図7に示すように、重量物である駆動ユニット161のジョー押圧用モータ161aおよび減速機161bを揺動キャリッジ110の回動軸O−Oの真下に位置させている。このような構造の代わりに、揺動キャリッジ110において回動軸O−Oの真上に駆動ユニット161を配置することもできる。この場合にも、駆動ユニット161の重量が揺動時に及ぼす慣性モーメントが小さくなり、上記(3)と同様の効果を得ることができる。
(C)
上記実施形態の横シール機構17では、揺動機構170のロッド175を手動で伸び縮みする構造とし、ロッド175の長さを調整することで揺動キャリッジ110の回動角度を変えることができるようにしている。
これに代えて、ロッド175にエアーシリンダなどを組み込んで、自動でロッド175の長さを変更できるようにすることも有効である。この場合には、シールジョー51を上下に移動させたい長さに合わせて、随時ロッド175の長さを自動調整して、揺動キャリッジ110の揺動角度を変えることができるようになる。
(D)
上記実施形態の横シール機構17では、揺動機構170のロッド175を伸び縮みさせることで揺動キャリッジ110の回動角度の変更を可能にしているが、これに代えて、揺動キャリッジ110の回動軸O−Oよりも後側の部分の長さを可変とする構造を採ることも考えられる。
例えば、図10に示すように、揺動キャリッジ110の回動軸O−Oの後側にエアーシリンダ110cを組み込み、揺動キャリッジ本体から分離させた後端部110bをエアーシリンダ110cのロッド先端に固定する。すると、エアーシリンダ110cのロッドを伸ばしているときには、揺動機構170が揺動キャリッジ110に力を加えるポイントが回動軸O−Oから遠くなり、揺動角度が小さくなる。一方、エアーシリンダ110cのロッドを縮めているときには、揺動機構170が揺動キャリッジ110に力を加えるポイントが回動軸O−Oに近くなり、揺動角度が大きくなる。したがって、エアーシリンダ110cの状態を調節すれば、揺動キャリッジ110の回動角度を自動変更することができるようになる。
本発明を利用すれば、製袋包装機においてフィルムの蛇行やたるみの発生が抑えられるようになり、不良品の発生などを減らすことができるようになる。
本発明の一実施形態に係る製袋包装機および計量機の概略斜視図。 製袋包装機の制御ブロック図。 製袋包装機の製袋包装ユニットの概略を示す斜視構成図。 フィルム張力調整機構の側面図。 フィルム張力調整機構におけるテンションローラの動きを示す図。 横シール機構の一部透視側面図。 横シール機構の平面図。 横シール機構の動作を示す側面概略図。 横シール機構の動作を示す平面概略図。 横シール機構の変形例を示す側面概略図。
符号の説明
3 製袋包装機
5 製袋包装ユニット(製袋包装部)
6 フィルム供給ユニット(フィルム供給部)
13 成形機構
15 縦シール機構(シール機構)
17 横シール機構(シール機構)
60 フィルム張力調整機構
61 テンションローラ(フィルム張り部材)
64 ロッド
65 シリンダ
66 スピードコントローラ(移動抑制部材)
67 エアーダンパ(移動抑制部材)
90 制御装置(制御部)
F ストレッチフィルム(フィルム)

Claims (6)

  1. フィルムの供給を受け、被包装物を包装した袋を前記フィルムから製造する製袋包装部と、
    前記製袋包装部に前記フィルムを供給するフィルム供給部と、
    を備え、
    前記フィルム供給部は、前記フィルムに張力を作用させるフィルム張り部材と、前記フィルム張り部材が前記フィルムの動きによって所定方向に移動するときに前記フィルム張り部材の移動に抗する力を作用させる移動抑制部材とを有している、
    製袋包装機。
  2. 前記移動抑制部材は、前記フィルム張り部材が第1方向に移動するときに前記フィルム張り部材の移動に対して第1の力で抗し、前記フィルム張り部材が前記第1方向と反対の第2方向に移動するときに前記フィルム張り部材の移動に対して前記第1の力と異なる第2の力で抗する又は実質的に抗さない、
    請求項1に記載の製袋包装機。
  3. 前記フィルム張り部材は、前記フィルムに下向きの力をかけて前記フィルムに張力を作用させる部材であり、
    前記第1方向は、上向きであり、
    前記第2方向は、下向きであり、
    前記第1の力は、前記第2の力よりも大きい、
    請求項2に記載の製袋包装機。
  4. 前記移動抑制部材は、動力を使わずに前記フィルム張り部材の移動に抗する、
    請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装機。
  5. 前記フィルム供給部から間欠的に前記フィルムが前記製袋包装部へと供給され前記製袋包装部において前記袋が間欠的に製造される間欠運転制御をすることができる制御部をさらに備えた、
    請求項1から4のいずれかに記載の製袋包装機。
  6. 前記製袋包装部は、前記フィルムを筒状に成形する成形機構と、筒状となった前記フィルムにシール処理を施すシール機構とを有している、
    請求項1から5のいずれかに記載の製袋包装機。
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WO2008149637A1 (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Ishida Co., Ltd. 包装装置のフィルム搬送機構

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