JP2005041123A - 印刷原版用パンチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易で精度の高い製版用印刷原版のパンチ装置
【解決手段】印刷原版Wを載置するテーブル1に印刷原版Wの搬入搬出手段10と、載置した印刷原版Wの位置決めを行う位置決め装置とを備え、該位置決め装置は、印刷原版の2辺に接触して基準位置を確保する位置決め部材のピン21、22、27、28と、印刷原版Wを位置決め部材ピン21、22、27、28に近接または接触する位置まで移動させる移動手段の傾動ピン31、32とプッシャ38と、印刷原版Wを位置決め部材のピン方向に押圧する押圧部材(傾動ピン31、32とプッシャ38が兼ねる)と、印刷原版と位置決め部材の近接・接触を検知する検知手段と、検知手段の検知により各部材の動作を制御する制御回路とを備える。テーブル面に印刷原版とテーブル面との摩擦を低減し真空吸着を防止する摩擦低減部材4を配して印刷原版の移動を容易にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、写真製版における矩形状印刷原版に位置決め用の孔もしくは凹部を形成するためのパンチを有する印刷原版用パンチ装置に関する。
従来から、写真製版の印刷技術においては印刷機に複数の印刷原版をセットする際の位置決め精度の確保が重要な課題である。この位置決めのためには、印刷原版に正確な位置決め用の孔もしくは凹部を形成する必要があり、この孔もしくは凹部を形成するためのパンチ装置においても、当然のこととして位置決め精度が要求される。
また、最近開発されたアルミニウム薄板の印刷原版は、原版自体が変形しやすいため、印刷原版に単純な外力を与えて位置決めをすることができないといった問題がある。
このような問題点から、印刷原版に位置決め用レジスターマークを原画と同時に露光現像しておき、パンチ装置においてこのマークをCCDカメラで読み込み、前後左右回転の制御が可能なX−Y−θテーブルと連動させて位置決めするCCD方式の装置が特許文献1、特許文献2などに開示されている。
特開平2- 250406公報 特開平7- 43914公報
しかし、上述した特許文献に開示されるCCD方式の装置は、パンチ位置精度の点では有利であるものの、装置が高価になるという問題の他、CCDの読み取り精度に動作を追従させるための機構が複雑になり動作速度に制約があるという問題があった。この動作速度の問題はパンチ装置を露光現像装置と連動させ自動化を図る上で大きな制約となる。
本発明の目的は、高速製版の自動化にも対応出来るように構造を単純化して動作速度を上げ、さらにパンチ精度も確保できる印刷原版用パンチ装置を提供することである。
本発明者らは、コストと動作速度及び位置決め精度の問題を検討し、CCD方式の画像データ処理によらず、印刷原版の基本的な移動を確保する移動手段と、精度の高い位置の微調整を行う位置決め部材と押圧部材とを機械的に組み合わせ、かつ印刷原版とテーブル面との摩擦抵抗を減ずることによりパンチ精度を確保できるとともに動作速度を高め、コストを大きく改善できることを見いだし本発明に到達した。
すなわち本発明の印刷原版用パンチ装置は、露光現像された矩形状印刷原版に位置決め用の孔もしくは凹部を形成するためのパンチを有するパンチ装置であって、印刷原版を載置するテーブルに該印刷原版を搬入搬出する搬入搬出手段と、載置した印刷原版の位置決めを行う位置決め装置とを備え、該位置決め装置は、前記印刷原版の隣り合う2辺のそれぞれの辺に接触してパンチ動作の基準位置を確保する位置決め部材と、テーブル上の前記印刷原版を該位置決め部材に近接または接触する位置まで移動させる移動手段と、前記印刷原版の前記位置決め部材に接触する2辺のそれぞれの反対側の辺に位置して前記印刷原版を前記位置決め部材方向に押圧する押圧部材と、前記印刷原版が前記位置決め部材に近接または接触したことを検知する検知手段と、該検知手段の検知により前記移動手段と前記押圧部材の動作を制御する制御回路とを備えたことを特徴とするものである。
すなわち、本発明のパンチ装置は、印刷原版の搬入搬出手段を備えて簡易に印刷原版をテーブルに載置、排出する。また、テーブルに印刷原版の位置決め装置を備え、この位置決め装置には印刷原版の隣り合う2辺のそれぞれに接触しパンチ動作の基準位置を確保する位置決め部材を備える。このように2辺のそれぞれに接触する位置決め部材を備えるのは、矩形状印刷原版では、2辺の位置がきまれば印刷原版の位置決めができるからである。例えば、所定の辺をその辺の位置決め部材に接触させてその辺の平行位置を定めてから、これに隣り合う他辺を他辺の位置決め部材に接触するように移動すれば、印刷原版の所定位置への載置が完了する。
このテーブル上の印刷原版の移動のために、印刷原版を位置決め部材に近接または接触する位置に移動する移動手段と、印刷原版の位置決め部材の反対側の辺をそれぞれ位置決め部材方向に押圧する押圧部材との2つの手段を併用する。そして、印刷原版が移動手段により位置決め部材に近接または接触すると移動手段の駆動を止め、押圧部材を作動させる。
このように、本発明においては印刷原版を位置決め部材に近接するまで移動する移動手段と位置決め装置に押し圧する押し圧手段とに機能を分け、まず移動手段により所定のパンチ位置に対して粗い位置決めを行ない、押圧部材により微調整を行うことにより、印刷原版が位置決め部材に接触したときの印刷原版の弾性変形を少なくすることができる。
すなわち、印刷原版を位置決め部材に近接あるいは接触させる動作のすべてを移動手段のみにより行うと、移動手段は非常に高精度の駆動を行わねばならず、コスト増につながり好ましくない。そこで、本発明は印刷原版が位置決め部材に近接または接触する位置まで移動手段により移動し、その後の印刷原版の接触を押圧部材を作動させて行うことにより、安価な機械的な方法で確実な位置決めを可能とするものである。
また本発明には、印刷原版が位置決め部材に近接または接触したことを検知する検知手段と、検知手段の検知により移動手段と押圧部材を動作を制御する制御回路とを備える。すなわち、移動手段により印刷原版が位置決め部材に近接または接触する所定の位置に移動されると、機械的もしくは電気光学的センサーの検知手段により検知される。この検知により制御回路を介して移動手段の駆動が解除され、押し圧手段が作動して印刷原版が位置決め手段に押し圧される。そして押し圧手段と印刷原版が接触すると電気導通など方法により接触が検知される。この際の押し圧力は、予め印刷原版が弾性変形しない値に設定しておく。このように、近接または接触時点で移動手段から押圧部材に切り替えることで、移動速度の影響による印刷原版の跳ね返りや接触時の印刷原版の弾性変形をおさえることができる。
上記の移動手段から押圧部材に切り替えて、印刷原版が位置決め部材に接触した検知は電気的導通により接触を確認できるようにしておけばよい。これにより、例えば何らかの原因で接触が解除され位置決め精度が悪くなるのを防止できる。すなわち、隣り合う2辺の位置決め部材間の位置決めに時差が生じて、後から位置決めされるときに、押し圧の影響で最初に位置決めされた辺が位置決め部材から離れて位置決めの精度が悪くなる場合や、位置決めに引き続いて行われる真空吸引などによる印刷原版の固定時のずれや、またはパンチユニットによる搾孔時のずれなど、一箇所の位置決め部材でも接触が確認できないときは動作を止めることにより穿孔精度の悪い印刷原版の流出が防止できる。
本発明の印刷原版用パンチ装置においては、テーブル上に載置される印刷原版の下面に空間を形成して、該印刷原版とテーブル面との摩擦を低減する摩擦低減部材が該テーブル面に配置されていることが好ましい。
このように、テーブル上の印刷原版の摩擦を低減する手段を設けることにより、摩擦力が原因で発生する印刷原版の変形を抑制できる。
すなわち、印刷原版としては通常一辺が数十cmから百数十cmの矩形で厚さ約0.3mmの平滑なアルミニウム薄板が使用されており、薄くて面積が広いので単純に外力で位置決めをしようとすると数ミクロン単位の弾性変形の問題を解決しなければならない。
具体的な実例で説明すると、位置決め方法としては印刷原版の隣り合う2辺の固定を行うことができれば位置決めできることになる。しかし、所定の2辺に対応する位置決め部材に印刷原版のそれぞれの辺を同時に接触させることは難しく、一辺の位置決め部材に最初に印刷原版の辺を接触させながら、次に他辺の位置決め部材に他辺を接触するまでに印刷原版が移動することが生ずる。このとき最初の位置決め部材と印刷原版の薄肉外周部との間で摩擦抵抗が働くことになる。さらにこの間は平滑な印刷原版とテーブル間にも摩擦抵抗が働いている。
テーブルと印刷原版の間には印刷原版の自重による摩擦抵抗が働く。また、大版の印刷原版になると薄く平滑で密着しやすいので原版とテーブル間に真空吸引力が作用し摩擦抵抗が一層大きくなる。押圧部材で印刷原版を押し圧して位置決めするとき、この摩擦抵抗を極力小さくしないと印刷原版が弾性変形する可能性がある。これを防ぐために、印刷原版とテーブル間に部分的に空間を形成して接触面を狭くし、かつ真空吸引による摩擦抵抗から解放するとともに、接触面に例えば平滑な表面肌の金属、セラミック、樹脂部材や表面を低摩擦加工等の減摩処理された部材を用いて摩擦抵抗を低減する。
印刷原版外周の辺で位置決めをする場合、印刷原版外周の寸法精度の影響を排除するためには位置決め部材の接触面を出来るだけ小さく、好ましくは点接触としたい。しかし、印刷原版には押圧部材の押し圧力が働いており、接触面を小さくすると薄肉印刷原版の弾性変形の問題が生じ、押し圧力を小さくすると前記摩擦抵抗とのバランスが難しく、正確な位置決めが困難となる。従って、CCD方式の画像データ処理によらず、印刷原版の外周を拘束し位置決めし精度を出したい場合は、印刷原版外周の寸法精度の影響を排除することと、印刷原版に作用する色々な力で印刷原版が弾性変形しない工夫が必要となる。
本発明の位置決め部材は、印刷原版と接触する面が回転自在に支持された円筒状面のピン体である。このように位置決め部材と印刷原版とが接触する面を回転自在な円筒状面のピン体とすることにより、両者が接触した状態で印刷原版が移動する場合の摩擦力が低減できる。このことは、点接触、回転摩擦の状態となることを意味し、印刷原版の変形を防止するという上で有効である。
前述したように隣り合う2辺の位置決め部材間には僅かな位置決め時期のずれが生じるが、印刷原版は押し圧部材により2方向から位置決め部材に押し圧されているので必ず一方の位置決め部材と印刷原版間には接触部において滑りが生じる。このとき位置決め部材を回転自在に支持された回転体とすることで、押し圧力と滑り部の摩擦抵抗により印刷原版が弾性変形することを防ぎ正確な位置決めができる。なお、全ての位置決め部材を回転自在の回転体とすることが好ましいが、複数の位置決め部材のうち少なくとも最初に印刷原版が接触し位置決めされる箇所の位置決め部材には適用しなければならない。
また位置決め部材は、印刷原版に接触可能でかつその搬入搬出動作を妨げないように、テーブルの載置レベルの上下に移動可能にすることが、テーブルの載置レベルを印刷原版の通板ラインとして使用できるので、パンチ装置をインラインとして用いるのに都合が良い。
また、パンチ装置の前工程である現像露光装置および後工程であるスタッカーと連動するインラインパンチ装置においては、印刷原版をテーブル面もしくは面上に沿って移動し搬入搬出させる方式とすることにより構造を単純化できるので、搬入搬出経路の位置決め部材はテーブル載置面レベルの上下に移動可能な構造としておく。
本発明によれば、パンチ精度を維持しつつ、構造を単純化することで装置の動作速度を改善するとともに安価なパンチ装置が実現でき製版装置の自動化にとって欠くことのできない技術となる。
以下、本発明の最良の1実施形態を図面により具体的に説明する。
図1は本発明実施形態の印刷原版のパンチ装置の平面図、図2はその側面断面図、図3は本発明実施形態の位置決め部材の一つである先端位置決めピンの詳細側面断面図、図4は本発明実施形態の移送手段と押圧部材の一つである傾動ピンの詳細断面図、図5は本発明実施形態の移動手段の横方向移送手段と押圧部材である第1、第2プッシャーの詳細図である。また、図6は検知手段と制御回路の構成を示す図である。
まず図1において、本発明実施形態の印刷原版のパンチ装置は、テーブル1、印刷原版搬入搬出手段であるベルトコンベア10、位置決め部材である第1、第2先端位置決めピン21、22、側端位置決めピン27、28、縦方向移動手段と押圧部材を兼ねる傾動ピン31、32、横方向移動手段のプッシャ37、42及びパンチユニット41からなり、プッシャ37は押圧部材を兼ねる。
印刷原版(以下ワークという)Wを載置する平板のテーブル1は、図5に示すフレーム2により平面に支持されている。テーブル1は4分割され、その間に印刷原版の搬入搬出手段である3本のコンベア10が設けられ、ワークWは図の左側から搬入され右側に排出される。
4分割テーブルのうちパンチユニットに近いテーブル1aはフラットなテーブルで図示しないバキューム吸着装置を有し、テーブル面に載置されたワークWを吸引してテーブルの位置決めされた位置に固定するようになっている。他のテーブル1b,1c,1dの表面に低摩擦加工された摩擦低減用部材4が複数設置され、ワーク移動の摩擦抵抗を減じ、また、多数の摩擦低減用部材4間に形成される空間によりワークが薄い場合でもテーブルに吸着されるのを防止するようになっている。これらのテーブル1b,1c,1d上の摩擦低減部材4の上面はパンチユニットに近いテーブル1aと同一平面もしくはやや高めとなるよう設定されている。
テーブル1には、載置されるワークWの一方の端面側にワークの側端の位置決めをする側端位置決めピン27、28が間隔をおいて設けられている。テーブル1のワークの進行方向の先端側(以下単に先端、後端という)に、前記側端位置決めピン27、28から近い側から前記第1、第2先端位置決めピン21、22が設けられている。このとき先端位置決めピン21と側端位置決めピン27、28は露光装置の印刷原版位置決め装置と同じ配置にしておく。また、テーブルに載置されたワークの後端の位置に前記側端位置決めピン27、28から近い側から縦方向移動手段と押圧部材を兼ねる2個の第1、第2傾動ピン31、32が設けられている。そして、側端位置決めピン27、28側に2個のパンチユニット41と第2プッシャ42が設けられ、その反対側の位置に第1プッシャ38が設けられている。
搬入搬出手段の3本のコンベア10は、図2に示すようにベルト11がテーブル1の先端側に設けられた駆動ホイール12と後端側に設けられた従動ホイール13との間に懸架され、駆動ホイール12が図示しないモータにより回転駆動される。そして、駆動ホイール12と従動ホイール13は、軸12a,13aをそれぞれ支点として揺動するアーム16の先端に回転自在に軸支され、アーム16がエアシリンダなどの駆動手段17により揺動駆動されて駆動ホイール12と従動ホイール13が上下駆動されるようになっている。これにより、ワークWを装置に搬入・搬出する際にはベルト11がテーブル面から上に上昇し、ワークWがテーブル1に載置される状態ではベルト11はテーブル面からわずかに下がった状態となっている。
第1、第2先端位置決めピン21、22は同形で、図3に詳細を示すようにピンローラ23が移動ラム24の軸24aに回転自在に軸支され、移動ラム24はフレーム2のサブフレームに固定された駆動部25により上下駆動されて、ピンローラ23がテーブル1の面から突出したり沈下したりするようになっている。そして、ベルト11が上昇してワークを搬出するときはワークの搬出を妨げない位置に沈下するようになっている。また、第1、第2先端位置決めピン21、22とワークの間の電気的導通を検出してワークの接触を検知する図6の検知手段52、53が設けられている。
2本の側端位置決めピン27、28は同形で、先端位置決めピン21、22と同様にピンローラを回転自在に軸支した固定軸が常にピンローラがテーブル1の面から突出した状態でテーブル1のフレームに固定されている。また、2本の側端位置決めピン27、28とワークの間の電気的導通を検出してワークの接触を検知する図6の検知手段54、55が設けられている。
縦送り手段と押圧部材を構成する傾動ピン31、32は同形で、図4に詳細を示すようにピンローラ33が傾動アーム34の一端の軸34aに回転自在に軸支されている。傾動アーム34はフレーム2のサブフレーム3のピン3aに揺動自在に軸支され、他端のピン34bがエアシリンダなどの駆動手段35に係合して傾動駆動される。傾動アーム34は、スプリング36によりピンローラ33がワークを進行方向に押圧するように付勢されている。
待機時には図の鎖線のようにピンローラ33がテーブル1面から沈下した位置にある。テーブル1の面にワークWが載置されると、駆動手段35によりピンローラ33が実線の垂直位置に傾動駆動され、移動手段としてワークWの後端を押し、ワークの先端を先端位置決めピン21、22に当接させるまで移動する。そして、ピンローラ33が直立した位置で、ピンローラ33がワークWの後端を押し、スプリング36のばね力をもって一定荷重でワークWを先端位置決めピン21、22に押圧するようになっている。このように、傾動ピン31、32はワークの移動手段と押し圧部材とを兼ねている。
なお、本発明実施形態では縦方向移動手段と後端からの押圧部材を一つの傾動ピンで兼ねたが、縦方向移動手段と後端からの押圧部材を別個にすることも可能である。
図5に示す第1プッシャ37は、ワークWがテーブル面に載置された状態で、押圧部材であるラム39によりワークWを側端位置決めピン27、28に当接させるように動作するもので、ラム39がねじ機構38の駆動手段により突き出し、引き込みするように駆動される。ラム39はスプリング40のばね力をもって一定荷重でワークWを側端位置決めピン27、28に押圧するようになっている。このように、第1プッシャ37はワークの横移動手段と押し圧部材とを兼ねている。
同図の第2プッシャ42は、ラム43によりワークWを側端位置決めピン27、28から引き離すように動作するもので、ラム43が図示しないねじ機構などの駆動手段により突き出し、引き込みするように駆動される。
パンチユニット41は、通常のパンチ往復型のパンチユニットが使用され、所定の形状のパンチ孔が穿孔される。
検知手段と制御回路の構成を図6に示す。制御回路50は、あらかじめ入力されたプログラムと後述する検知手段の信号によりプッシャなどの装置を駆動するCPU51からなり、CPU51の数値がディスプレイ60に表示されるようになっている。
検知手段は、先端位置決めピン21、22とワークとの接触を電気的導通により検知する縦検知手段52、53と、側端位置決めピン27、28とワークとの接触を電気的導通により検知する横検知手段54、55からなる。そして、ワークがそれぞれの位置決めピンのいずれか一つに導通を検知すれば近接を検知し、両方のピンに導通を検知すれば接触と検知する。
縦検知手段52、53の検知値によりCPU51は縦移動手段の傾動ピン31、32をプログラムされたように駆動し、横検知手段54、55の検知値によりCPU51は横移動手段の第1プッシャ37をプログラムされたように駆動する。そして、CPU51はプログラムされたスケジュールによりコンベア11の上下動、搬入・搬出の動作、パンチユニット41の作動、先端位置決めピン21、22の上下動、第2プッシャ42の作動などの制御を行うようになっている。
以下、上記本発明構成のパンチ装置の動作について図7のフローチャートを用いて説明する。まず、待機位置において、コンベア10のベルト11はテーブルの上位置にあり、第1、第2先端位置決めピン21、22は突出位置にあり、第1、第2傾動ピン31、32は沈下位置にあり、第1プッシャ38、第2プッシャ42は引き込み位置にある。
この状態で図の左側から図示しない供給装置により、コンベア10のベルト11上にワークWが供給され、ベルト11が回転してワークWを装置に搬入し(STEP1)、ワークの先端が第1、第2先端位置決めピン21、22に近接するまで移動する(STEP2)。ここでベルト11が停止して下降し、ワークWをテーブル1上に載置する(STEP3)。
続いて、第1、第2傾動ピン31、32が傾動してテーブル面から突出し、ピンローラ33がワークWの後端を押して(STEP4)、ワークの先端を第1、第2先端位置決めピン21、22に当接させスプリング36のばね力により一定荷重で押圧する。これにより、先端位置決めピン21、22と後端のピンローラ33によりワークWが規制される(STEP5)。
ここで、横移動手段である第1プッシャ37によりワークを押して仮位置決めして(STEP6)、その側端を側端位置決めピン27、28に近接または接触させる。(STEP7)。
そして、側端位置決めピンから遠い位置の第2先端位置決めピン22と第2後端傾動ピン32をテーブル面から沈下させてワークの規制を開放する(STEP8)。この側端位置決めピンから近い側の第1先端位置決めピン21と第1傾動ピン31とのみでワークを規制した状態で、プッシャ38によりワークを押して(STEP9)、その側端を側端位置決めピン27、28に近接または当接するまでワークを移動したのち、押圧部材ラム39のスプリング40の付勢力により一定荷重でワークWを側端位置決めピン27、28に押し圧し、ワークの最終位置決めをする(STEP10)。こうすると、ワークは第2先端位置決めピン22と第2後端位置決め傾動ピン32に干渉されることなく、第1先端位置決めピン21と押圧部材を兼ねる第1傾動ピン31、および側端位置決めピン27、28と押圧部材であるラム39だけで位置決めされるので、ワークが傾くことがなく精度の高い位置決めができる。
ここで、ワークが各ピンに正常に近接又は接触したかどうかは、前述の電気的導通による縦・横検知手段52、53、54、55により検知されるので、正確な位置決めができる。
この状態でテーブル1に設けられた図示しないバキューム吸着による固定手段によりワークWを吸着してテーブルに固定する(STEP11)。
ワークWをテーブルに固定してパンチユニット41を作動し、ワークWに所定のパンチングをする(STEP12)。パンチングが完了すると、第1プッシャ37を引き込み(STEP13)、第1先端位置決めピン21と第1傾動ピン31をテーブル面から沈下させる(STEP14)。そして、テーブルのバキュウーム吸着を開放してワークの固定を解く(STEP15)。続いて第2プッシャ42を作動し、ワークWを押し返して側端位置決めピン27、28から引き離す(STEP16)。プッシャ42を引き込み(STEP17)、コンベア10のベルト11を上位置に上昇させ(STEP18)、回転してワークを装置から搬出する(STEP19)。
ワークを搬出すると、コンベア10のベルト11は回転したまま待機させ(STEP20)、第1、第2先端位置決めピン21、22をベルト面から突出させて待機位置にして終了する(STEP21)。これにより簡単に精度の高いパンチングができる。なお、コンベア10のベルト11は停止して待機してもよい。
以上説明したように本発明の印刷原版のパンチ装置によれば、最終的に位置決めするときに印刷原版の移動速度の影響を排除するので、予め設定され調整された押し圧力で位置決め部材に押し圧することが可能で正確な位置決めとなる。
さらに、パンチユニットから離れたテーブル上には摩擦低減部材を配置するとともに、印刷原版とテーブル間に部分的に空間を形成するので真空状態が解除され、印刷原版が弾性変形しない最小限の押し圧力を設定できるようになり一層正確な位置決めが可能となる。
また、最終的に作用する位置決めピンのうち最初に位置決めされる第2先端位置決めピンは回転自在の円筒であり、摩擦抵抗による印刷原版が弾性変形を防止している。本実施例では押圧部材である傾動ピンや、初期の仮位置決めとなる第1先端位置決めピンにも回転自在な回転体のピンを採用し摩擦抵抗から開放させている。本実施例では適用してないが、最終的に作用する位置決めピンに適用してもよい。
搬入搬出経路に配置された第1、第2傾動ピン、第1、第2先端位置決めピンはテーブルの載置面から下方に沈降可能とすることで印刷原版の搬入搬出と干渉しないようにし、自動化し易くしている。
本実施形態ではインラインの自動機用としたが、これに限定されることなく人手で印刷原版を搬入搬出し自動で位置決め及び穿孔される半自動のパンチ装置にも適用できる。
以上述べたように本発明の印刷版のパンチ装置によれば、簡易で保守が容易な構造で精度の高いパンチ動作ができるので、装置のコストが低減でき、ひいては多色刷りの印刷コストを低減できる。
本発明実施形態の印刷版のパンチ装置の平面図である。 図1の側面断面図である。 本発明実施形態の位置決め部材である第1、第2先端位置決めピンの詳細断面図である。 本発明実施形態の第1、第2後端位置決め傾動ピンの詳細断面図である。 本発明実施形態の移動手段であるプッシャーと押圧部材であるラムの詳細図である。 本発明実施形態の制御回路を示すブロック図である。 本発明実施形態の印刷版のパンチ装置の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 テーブル、2 フレーム、3 サブフレーム、4 摩擦低減用部材、10 ベルトコンベア、11 ベルト、12 駆動ホイール、13 従動ホイール、14 モータ、15 上下動ホイール、16 アーム、17 シリンダ、21 第1先端位置決めピン、22 第2先端位置決めピン、23 ピンローラ、24 移動ラム、25 駆動部、27、28 側端位置決めピン、31 第1傾動ピン、32 第2傾動ピン、33 ピンローラ、34 傾動アーム、35 シリンダ、36 スプリング、37 第1プッシャ、38 ねじ機構、39 ラム、40 スプリング、41 パンチユニット、42 第2プッシャ、43 ラム、50 制御回路、51 CPU、52,53 縦検知手段、54,55 横検知手段、60 ディスプレイ

Claims (4)

  1. 露光現像された矩形状印刷原版に位置決め用の孔もしくは凹部を形成するためのパンチを有するパンチ装置であって、印刷原版を載置するテーブルに該印刷原版を搬入搬出する搬入搬出手段と、載置した印刷原版の位置決めを行う位置決め装置とを備え、該位置決め装置は、前記印刷原版の隣り合う2辺のそれぞれの辺に接触してパンチ動作の基準位置を確保する位置決め部材と、テーブル上の前記印刷原版を該位置決め部材に近接または接触する位置まで移動させる移動手段と、前記印刷原版の前記位置決め部材に接触する2辺のそれぞれの反対側の辺に位置して前記印刷原版を前記位置決め部材方向に押圧する押圧部材と、前記印刷原版が前記位置決め部材に近接または接触したことを検知する検知手段と、該検知手段の検知により前記移動手段と前記押圧部材の動作を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする印刷原版用パンチ装置。
  2. テーブル上に載置される印刷原版の下面に空間を形成して、該印刷原版とテーブル面との摩擦を低減する摩擦低減部材が該テーブル面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷原版用パンチ装置。
  3. 前記位置決め部材は、印刷原版と接触する面が回転自在に支持された円筒状面のピン体であることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷原版用パンチ装置。
  4. 前記位置決め部材は、前記印刷原版に接触可能で、かつその搬入搬出動作を妨げないように、テーブルの載置レベルの上下に移動可能であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の印刷原板用パンチ装置。
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