JPH06182965A - クリームはんだ印刷装置 - Google Patents

クリームはんだ印刷装置

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JPH06182965A
JPH06182965A JP33690592A JP33690592A JPH06182965A JP H06182965 A JPH06182965 A JP H06182965A JP 33690592 A JP33690592 A JP 33690592A JP 33690592 A JP33690592 A JP 33690592A JP H06182965 A JPH06182965 A JP H06182965A
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moving
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Toshiro Shiraishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリーンと基板との位置検出を簡単な構成
で精度良く行うと共に、スクリーンと基板との位置合せ
のための構成の簡単化を図る。 【構成】 基板2を基板支持部3により固定的に支持す
る。スクリーン枠19を支持するベース部18を、ベー
ス移動機構26によりY方向に自在に移動させるように
設ける。スクリーン枠19を、X方向移動ローラ28,
固定ローラ29,Y方向移動ローラ30,押付ローラ3
1,32等から、X及びθの両方向に自在に移動させる
ように設ける。CCDカメラ47を固定的に設け、ベー
ス部18の作業位置にてスクリーン4の基準マークを検
出し、退避位置にて基板2の基準マークを検出し、これ
ら位置検出に基づいて両者の位置合せを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定パターンの細孔が
形成されたスクリーンを通して基板にクリームはんだを
塗布するクリームはんだ印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小形化,高精度化に伴
い、プリント基板に対する電子部品の表面実装技術も、
パターンの精細化,部品の高密度化が図られてきてい
る。このため、表面実装ラインの一部を構成するクリー
ムはんだ印刷装置にあっても、高精細な印刷を行うこと
要求されてきており、近年では、基板及びスクリーンに
夫々例えば2個の基準マークを設けると共に、それら基
準マークの位置を検出するCCDカメラ等からなる視覚
認識装置を組込み、その位置検出に基づいてスクリーン
と基板との位置ずれを補正するようにしたものが供され
てきている。
【0003】この種の従来のクリームはんだ印刷装置
は、スクリーンを保持するスクリーン枠がベース部上に
固定的に設けられ、その下方に、基板を保持するバック
アップ部が、3段に積重ねられたXステージ,Yステー
ジ,θステージのユニット上に設けられている。これに
て、バックアップ部(基板)は、XステージによりX
(左右)方向に移動され、YステージによりY(前後)
方向に移動され、θステージによりθ(回転)方向に移
動されるようになっている。
【0004】そして、視覚認識装置により、スクリーン
の位置を検出すると共に、基板の位置を検出し、スクリ
ーンに対する基板のX,Y,θ方向の位置ずれを演算に
より求めて、両者が正しく位置合せされるように各ステ
ージユニットを制御して基板を移動させた後、前記スク
リーン枠の上方に設けられたスキージ部によりクリーム
はんだを印刷するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、次のような不具合があった。即ち、前記
バックアップ部は、印刷時のスキージ部からの力を受け
なければならないが、3段のステージ上に配設されてい
るため十分な剛性が得られず、基板の印刷ずれを起しや
すかった。また、かなりの重量のバックアップ部を移動
させなければならないため、X,Y,θの各ステージの
構造が大がかりなものとなっていた。
【0006】そして、視覚認識装置により、スクリーン
及び基板の位置を検出するにあたり、スクリーンの上方
にCCDカメラを配置しただけでは、スクリーンの基準
マークは検出できても、その下方に位置する基板の位置
を検出できず、そのためバックアップ部(基板)をスク
リーン枠(ベース部)の下面部から退避した位置まで移
動させたところで、基板の基準マークを検出するように
していた。ところが、これでは、スクリーンの位置検出
用とは別途のCCDカメラを用いるか、CCDカメラを
移動させるかしなければならず、コストあるいは精度及
びタクトタイムの面で劣ることになる。
【0007】この場合、CCDカメラを移動させること
なく共用するべく、スクリーンに貫通穴を形成し、この
貫通穴を通して基板の基準マークを撮像することが一部
試みられている。ところが、これでは、基板の基準マー
ク部分にも貫通穴を通してクリームはんだが印刷されて
しまう不具合が生ずる。貫通穴に透明なテープやプラス
チックを配して塞ぐことも考えられるが、テープやプラ
スチックの汚れにより正確な基準マークの検出ができな
くなる欠点が生じ、また、寿命やメンテナンス面でも問
題となる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みて成されたもの
で、その目的は、スクリーンと基板との位置検出を簡単
な構成で精度良く行うことができると共に、スクリーン
と基板との位置合せのための構成の簡単化を図ることが
できるクリームはんだ印刷装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のクリームはんだ
印刷装置は、基板を支持する基板支持部と、この基板支
持部の上方に位置して設けられ、前記基板支持部の真上
に位置する作業位置とそこから退避する退避位置との間
を所定方向に移動可能な枠状のベース部と、このベース
部を自在に移動させるベース移動機構と、前記ベース部
に前記所定方向とは異なる方向に移動可能に設けられス
クリーンを保持するスクリーン枠と、前記ベース部に設
けられ前記スクリーン枠を自在に移動させる枠移動機構
と、前記ベース部の上方に設けられた視覚認識部による
撮像情報に基づいて、前記ベース部が退避位置に位置し
た状態で前記基板の位置を検出すると共に、前記ベース
部が作業位置に位置した状態で前記スクリーンの位置を
検出する位置検出手段と、この位置検出手段の検出位置
に基づいて前記ベース移動機構及び枠移動機構を制御
し、前記基板とスクリーンとの位置合せを行う制御手段
とを具備するところに特徴を有する。
【0010】この場合、上記枠移動機構を、スクリーン
枠のうち所定方向に延びる一辺部に当接する第1の移動
当接部材を前記所定方向とは直交する方向に自在に移動
させるX方向移動部と、ベース部に固定的に設けられ前
記スクリーン枠のうち前記一辺部と隣合う他辺部の一端
部に当接する固定当接部材と、前記スクリーン枠の他辺
部に当接する第2の移動当接部材を前記所定方向に自在
に移動させるθ方向移動部と、前記スクリーン枠を前記
第1の移動当接部材,固定当接部材及び第2の移動当接
部材の三者に当接するように押付ける付勢手段とから構
成すれば効果的である。
【0011】さらに、このように枠移動機構を構成した
場合、制御手段を、スクリーン枠の回転方向の位置合せ
を行う際に、その回転中心が固定されるように枠移動機
構を制御するように構成しても良い。
【0012】
【作用】上記手段によれば、スクリーン枠が設けられる
ベース部は、ベース移動機構により、作業位置と退避位
置との間を所定方向に移動され、ベース部が退避位置に
移動されたときには、基板支持部即ち基板の上方が開放
される。従って、視覚認識部が固定された位置にあって
も、ベース部が作業位置に位置するときにスクリーンの
位置を認識することができ、ベース部が退避位置に位置
するときに基板の位置を認識することができる。
【0013】そして、スクリーンと基板との位置合せ
は、ベース移動機構によるベース部の所定方向の移動
と、枠移動機構によるスクリーン枠の他の方向への移動
とによって、スクリーン側を自在に移動させることによ
り行うことができる。この場合、ベース移動機構を所定
方向への位置合せのために利用することができ、枠移動
機構は残りの方向のみの移動を行えば良いので、枠移動
機構の構成を簡単且つ小形に済ませることが可能とな
る。また、これにより、基板支持部を固定的に設けるこ
とができるので、基板支持部の構成を簡単化することが
できると共に、強固に基板を支持することが可能とな
る。
【0014】また、上記枠移動機構を、X方向移動部,
固定当接部材,θ方向移動部,付勢手段から構成すれ
ば、極めて簡単且つ小形な構造で、スクリーン枠を、上
記所定方向と直交する方向及び回転方向の2方向に移動
させることができる。この場合、θ方向移動部のみによ
る回転方向の移動では、回転中心が固定点とならないた
め、他の方向に関する位置合せのための移動量の演算が
複雑となるが、回転中心が固定されるように枠移動機構
を制御すれば、上記の演算を簡単に済ませることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1は本実施例に係るクリームはんだ
印刷装置の本体1の要部構成を示すものであり、この本
体1は、大きく分けて、基板2を保持するための基板支
持部3、この基板支持部3の上部に設けられスクリーン
4を通して前記基板2にクリームはんだを印刷する印刷
部5、前記基板2及びスクリーン4の位置を検出するた
めの位置検出手段たる位置検出機構6等から構成されて
いる。
【0016】このうち、まず、前記基板支持部3につい
て述べる。昇降ベース7上には、前記基板2が載置され
て印刷時の力を受けるバックアップブロック8、並び
に、その基板2を前後から挟み付けて位置決め状態に保
持する固定ブロック9及び可動板10等が設けられてい
る。この昇降ベース7は、下面の四隅部に設けられた4
本のシャフト11が夫々ガイドベアリング12に支持さ
れることにより、本体1に固定的に設けられたベース1
3に対して上下動可能に設けられている。
【0017】そして、前記昇降ベース7の下面中央部に
はボールねじ14が設けられる一方、前記ベース13に
は、サーボモータ15及びその駆動力をナット16に伝
達するベルト伝達機構17が設けられている。これに
て、サーボモータ15の駆動により、昇降ベース7ひい
ては基板2がベース13に対して上昇及び下降するよう
になっている。尚、この基板支持部3の左右には、その
基板支持部3に対して基板2を搬入し,搬出するための
コンベア等からなる図示しない搬送機構が設けられてい
る。前記可動板10やサーボモータ15,搬送機構等
は、本体1に設けられたマイクロコンピュータ等からな
る制御装置(図示せず)により、予め設定されたプログ
ラムに基づいて制御されるようになっている。
【0018】次に、前記印刷部5の構成について述べ
る。この印刷部5は、矩形枠状のベース部18上に、前
記スクリーン4を保持する矩形状のスクリーン枠19を
有し、さらにスクリーン枠19上に、クリームはんだを
塗布するためのスキージ部20を有して構成されてい
る。
【0019】前記ベース部18は、その左右の辺部の下
面にリニアガイド21を有し、これらリニアガイド21
が、本体1に前後方向(Y方向)に延びて設けられたガ
イドレール22に夫々スライド移動自在に支持されてい
る。これにより、ベース部18は、前記基板支持部3の
真上に位置する所定の作業位置と、その作業位置から後
退して前記基板支持部3の上方を開放させる退避位置と
の間を、所定方向としての前後方向(Y方向)に移動可
能に設けられている。
【0020】そして、このベース部18の右側方部に
は、前後方向に延び、一端が軸受ブロック23に支持さ
れ他端側がサーボモータ(図示せず)に連結されて回転
駆動されるボールねじ24や、このボールねじ24に螺
合するナット(図示せず)を内蔵しベース部18に連結
されている連結ブロック25等からなるベース移動機構
26が設けられている。これにて、ベース部18は、こ
のベース移動機構26により装置固有のXY座標系に基
づいて、前後方向(Y方向)に自在に移動されるように
なっている。
【0021】一方、前記スクリーン枠19はベース部1
8上に水平方向にスライド移動自在に載置されている。
この場合、このスクリーン枠19は、次に述べる枠移動
機構27により、装置固有のXY座標系に基づいて、ベ
ース部18上を、前記所定方向たる前後方向とは異なる
方向、即ち左右方向(X方向)及び回転方向(θ方向)
に自在に移動されるようになっている。
【0022】さて、前記枠移動機構27について図2乃
至図4も参照して述べる。前記ベース部18の上面部に
は、前記スクリーン枠19の左辺部19aの奥側端部部
分に当接する第1の移動当接部材たるX方向移動ローラ
28、スクリーン枠19の後辺部19bの左端部分に当
接する固定当接部材たる固定ローラ29、スクリーン枠
19の後辺部19bの右端部分に当接する第2の移動当
接部材たるY方向移動ローラ30が設けられている。こ
れら3個のローラ28,29,30は、スクリーン枠1
9にいわば点接触状態で当接するようになっている。
【0023】また、ベース部18には、前記スクリーン
枠19の右辺部19c側に位置してX方向押付ローラ3
1が設けられている。このX方向押付ローラ31は、図
示しないシリンダにより、スクリーン枠19の右辺部1
9cに当接してスクリーン枠19を左方に押圧し、以
て、スクリーン枠19の左辺部19aを前記X方向移動
ローラ28に押付けるようになっている。
【0024】さらに、スクリーン枠19の前辺部19d
側にも、左右に位置して2個のY方向押付ローラ32が
設けられている。これらY方向押付ローラ32も、図示
しないシリンダにより、アーム部33を介してスクリー
ン枠19を後方に押圧し、以て、スクリーン枠19の後
辺部19bを前記固定ローラ29及びY方向移動ローラ
30に押付けるようになっている。
【0025】これにて、X方向押付ローラ31及びY方
向押付ローラ32等から、本発明にいう付勢手段が構成
されているのである。また、ベース部18上には、下向
きのロッドの先端に押え板34を有するシリンダ35が
設けられ、前記スクリーン枠19をベース部18に押付
けて位置ずれを起さないようになっている。尚、後述す
るスクリーン枠19の移動時には、シリンダ35による
押付け力は解除されるようになっている。
【0026】ここで、前記固定ローラ29はベース部1
8上に固定的に設けられている。そして、X方向移動ロ
ーラ28は、ベース部18に形成された左右方向(X方
向)に長い長孔18aを貫通するシャフト36(図3参
照)の上端部に設けられ、そのシャフト36の移動に伴
い左右方向(X方向)に移動可能とされている。そし
て、前記シャフト36の下端部は、ベース部18の下面
部に設けられた後述するX方向移動部37に連結されて
いる。また、前記Y方向移動ローラ30も、ベース部1
8に形成された前後方向(Y方向)に長い長孔18bを
貫通する図示しないシャフトに取付けられ、図示しない
θ方向移動部により前後方向(Y方向)に自在に移動さ
れるようになっている。
【0027】前記X方向移動部37は、図2及び図3に
示すように、ベース部18の下面に取付けられた取付ベ
ース38に、ボールねじ39を支持するベアリングユニ
ット40、前記ボールねじ39にカップリング41を介
して連結されるパルスモータ42、左右方向(X方向)
に延びるガイドレール43等を取付けて構成されてい
る。そして、ボールねじ39に螺合されたナット44に
は、前記ガイドレール43に案内されて左右方向(X方
向)に移動するブロック45の延出辺部が取付けられて
いる。このブロック45に、前記X方向移動ローラ28
を有するシャフト36が取付けられているのである。
【0028】これにて、前記パルスモータ42の回転
が、ボールねじ39によりブロック45の直線運動に変
換され、前記X方向移動ローラ28が、長孔18aに沿
ってX方向に自在に移動されるのである。このX方向移
動ローラ28の移動により、前記スクリーン枠19がX
方向に自在に移動されることになるのである。尚、ボー
ルねじ39の先端部にはストッパ46が設けられてい
る。
【0029】また、図示はしないが、前記θ方向移動部
も、前記X方向移動部37と同等の構成を備え、X方向
移動部37とは方向を90度異ならせてベース部18の
下面に設けられている。このθ方向移動部により、Y方
向移動ローラ30が長孔18bに沿ってY方向に自在に
移動されるのであるが、このとき、図4に示すように、
スクリーン枠19の後辺部19bの左端部分は固定ロー
ラ29に当接しているため、右端側のY方向移動ローラ
30のY方向への移動により、スクリーン枠19は回転
方向(θ方向)に移動されるようになるのである。
【0030】以上の構成により、スクリーン枠19ひい
てはスクリーン4は、ベース移動機構26により、ベー
ス部18と共に前後方向(Y方向)に自在に移動され、
枠移動機構27により、ベース部18上を左右方向(X
方向)及び回転方向(θ方向)に自在に移動される。こ
れにより、後述のようなスクリーン4と基板2との位置
合せが行われるようになっているのである。
【0031】尚、詳しい図示及び説明は省略するが、前
記スキージ部20は、ベース部18に設けられた駆動部
により、上下及び左右に動作するようになっており、前
記スクリーン4の下面に基板2の上面が密着配置された
状態で、スクリーン4の上面からクリームはんだを塗布
することにより、スクリーン4に形成された所定パター
ンの細孔を通して、基板2にクリームはんだによる所定
パターンの印刷を施すようになっている。また、上記の
ように構成された印刷部5の各機構も、やはり前記制御
装置により制御されるようになっている。
【0032】最後に、前記位置検出機構6は、前記作業
位置に位置するベース部18の上方に設けられた視覚認
識部たる2個のCCDカメラ47,47、これらCCD
カメラ47,47の撮影した撮像情報を処理する図示し
ない画像処理装置等から構成されている。
【0033】ここで、本実施例では、前記基板2には、
例えば対角となる一対の角部部分に位置して2個の基準
マークが設けられており、一方、スクリーン4にも、基
板2の基準マークに対応した同一位置に2個の基準マー
クが設けられている。この場合、2個のCCDカメラ4
7,47は、予めそれら2個の基準マークを夫々撮影す
るように位置調整され、その後は、スクリーン4(基板
2)の種類が変更されるまで固定的に配置されるように
なっている。
【0034】そして、位置検出機構6は、印刷が実行さ
れる前に、CCDカメラ47により、所定の作業位置に
位置するベース部18上のスクリーン4の基準マーク部
分を撮像し、画像処理装置により、各基準マークの位置
座標を検出するようになっている。これと共に、ベース
部18が退避位置に退避した状態で、CCDカメラ47
により、上昇された基板2の基準マーク部分を撮像し、
画像処理装置により、各基準マークの位置座標を検出す
るようになっている。
【0035】位置検出機構6により検出されたスクリー
ン4の基準マークの位置及び基板2の基準マークの位置
のデータは、前記制御装置に入力される。そして、制御
装置は、後の作用説明にて述べるように、両者のX,
Y,θ方向の位置ずれ量言換えれば位置ずれ補正量を算
出し、その位置ずれがなくなるように、前記ベース移動
機構26及び枠移動機構27を制御してスクリーン枠1
9を移動させ、以て基板2とスクリーン4との位置合せ
を行うようになっている。従って、制御装置が本発明に
いう制御手段として機能するようになっている。
【0036】また、本実施例においては、これも詳しく
は後述するが、制御装置は、θ方向移動部により前記ス
クリーン枠19のθ方向の位置ずれを補正する際に、X
方向移動部37も併せて制御することにより、スクリー
ン枠19の回転中心を、固定ローラ29の中心に固定さ
れるようにスクリーン枠19を移動させるように構成さ
れている。
【0037】次に、上記構成の作用について述べる。印
刷作業を行うにあたっては、まず、ベース部18が作業
位置に位置した状態で、上述のようにスクリーン4の基
準マークが位置検出機構6により検出される。尚、この
ときには、図4に示すように、前記X方向移動ローラ2
8は、固定ローラ29との距離がX,Y方向共にaとな
る位置に停止している。また、固定ローラ29とY方向
移動ローラ30とのX方向距離はbとされている。
【0038】続いて、ベース移動機構26によりベース
部18が退避位置に移動されると共に、基板2を保持し
た基板支持部3が上昇される。これにて、基板2の上方
が開放され、その基準マークがCCDカメラ47により
撮像可能な状態とされる。この状態で、基板2の基準マ
ークが位置検出機構6により検出される。制御装置は、
位置検出機構6により検出されたスクリーン4の基準マ
ークの位置及び基板2の基準マークの位置から、両者の
位置ずれ補正量を算出する。
【0039】ここで、スクリーン4の基準マークの位置
座標を、(Xs1,Ys1),(Xs2,Ys2)、基板2の基
準マークの位置座標を、(Xp1,Yp1),(Xp2,Yp
2)とすると、両者の回転方向の角度補正量θは、次の
(1)式の通りとなる。
【0040】
【数1】 これを枠移動機構27のY方向移動ローラ30の移動量
Yθで表すと、次の(2)式のようになる。 Yθ=b・tanθ ……(2)
【0041】ところが、単純にこのY方向移動ローラ3
0によるθ補正を行っただけでは、回転中心が固定点と
ならないため、X,Y方向のずれが新たに生じてしまう
ことになる。そこで、本実施例では、Yθの移動と同時
に、回転中心がこの場合固定ローラ29の中心点(c,
d)となるように、X方向移動ローラ28も移動させる
ようにしているのである。そのX方向移動ローラ28の
移動量をXθとすると、三角形の相似により、Xθは次
の(3)式で求められる。 Xθ=a・(sinθ+cosθ−1)/cosθ ……(3)
【0042】これにより、θ補正を、回転中心が点
(c,d)の単純回転移動とすることができるため、θ
補正後のスクリーン4の基準マークの位置座標を(Xs1
´,Ys1´),(Xs2´,Ys2´)とすると、それらは
次の(4),(5)式の通りとなる。
【0043】
【数2】
【0044】この状態からスクリーン4の基準マークを
基板2の基準マークに一致させるために必要なX,Y補
正量ΔX´,ΔY´は、次の(6),(7)式で求める
ことができる。尚、ここでは、精度向上のため2点での
差を求めて平均を補正量としている。 ΔX´={(Xp1−Xs1´)+(Xp2−Xs2´)}/2 ……(6) ΔY´={(Yp1−Ys1´)+(Yp2−Ys2´)}/2 ……(7)
【0045】ここで、上記の補正量ΔX´をX方向移動
ローラ28により移動させると、角度θだけスクリーン
4(スクリーン枠19)が傾いているため、実際の基準
マークの移動量は、
【0046】
【数3】 となり、また、Y方向にもずれが生ずることになる。従
って、X,Y補正量ΔX´,ΔY´を得るための必要な
移動量ΔX,ΔYは、次の(8),(9)式のようにな
る。
【0047】
【数4】
【0048】以上の説明においては、まず、角度補正
(Xθ,Yθ)を行った後、X,Y補正(ΔX,ΔY)
を行うようにしているが、X,Y,θ補正量を一度に算
出して夫々の移動を一度に行うようにしても良い。この
場合の移動量は次の(10),(11),(12)式の
通りとなる。
【0049】
【数5】
【0050】このように、位置ずれ補正量を算出し、前
記ベース移動機構26及び枠移動機構27を制御してス
クリーン枠19を移動させることにより、基板2とスク
リーン4との位置合せが行われる。この位置合せが終了
すると、次に、スキージ部20がスクリーン4上に下降
して、クリームはんだをスクリーン4を通して基板2に
印刷する。
【0051】印刷が終了すると、昇降ベース7が下降
し、最下端まで下降した後、可動板10による基板2の
クランプが解かれてその基板2が搬出され、新たな基板
2がバックアップブロック8上に供給され、新たな基板
2に対する同様の印刷作業が繰返し実行されるのであ
る。尚、昇降ベース7の下降時には、まず、サーボモー
タ15は低速で回転し、基板2とスクリーン4とが完全
に離間したところで高速回転に切替えられるようになっ
ている。
【0052】このような本実施例によれば、スクリーン
枠19を支持したベース部18を、作業位置と退避位置
との間を移動させる構成としたので、CCDカメラ47
の固定位置において、位置検出機構6によりスクリーン
4の基準マーク及び基板2の基準マークの位置を検出す
ることができるようになった。従って、スクリーンの位
置検出用と基板の位置検出用とで別途のCCDカメラを
用いるか、CCDカメラを移動させるかしなければなら
なかった従来のものと比べて、スクリーン4と基板2と
の位置検出のための構成を簡単に済ませることができる
と共に、短時間で精度良く行うことができる。
【0053】そして、スクリーン4と基板2との位置合
せは、ベース移動機構26によるベース部18のY方向
の移動と、枠移動機構27によるスクリーン枠19の
X,θ方向への移動とによって、スクリーン4側を自在
に移動させることにより行うことができる。従って、
X,Y,θの各ステージを三段に設けて基板のバックア
ップ部を移動させていたため構造が大がかりとなってい
た従来のものと異なり、位置合せのための構成を簡単且
つ小形に済ませることができた。
【0054】特に本実施例では、枠移動機構27を、X
方向移動ローラ28,固定ローラ29,Y方向移動ロー
ラ30,押付ローラ31,32等から構成するようにし
たので、極めて簡単且つ小形,軽量な構造で、スクリー
ン枠19を、X及びθの両方向に移動させることができ
るものである。
【0055】また、スクリーン4側を自在に移動させる
ようにしたことにより、基板支持部3を固定的に設ける
ことができるようになった。これにより、3段のステー
ジ上にバックアップ部が配設されているため十分な剛性
が得られなかった従来のものと異なり、基板支持部3の
構成を簡単化することができることは勿論、基板支持部
3により強固に基板2を支持することができ、ひいて
は、基板2の印刷ずれを防止することができるものであ
る。
【0056】尚、上記実施例では、枠移動機構17を、
X方向移動ローラ28,固定ローラ29,Y方向移動ロ
ーラ30等から構成するようにしたが、枠移動機構の構
成としては種々の変形例が考えられるなど、本発明は要
旨を逸脱しない範囲内で、適宜変更して実施し得るもの
である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
のクリームはんだ印刷装置によれば、ベース部を所定方
向に移動させることにより、固定的に設けられた視覚認
識部によってスクリーン及び基板の位置認識が可能とな
り、また、スクリーン側を移動させて位置合せする構成
としたので、スクリーンと基板との位置検出を簡単な構
成で精度良く行うことができると共に、スクリーンと基
板との位置合せのための構成の簡単化を図ることができ
るという優れた実用的効果を奏する。
【0058】また、上記枠移動機構を、X方向移動部,
固定当接部材,θ方向移動部,付勢手段から構成すれ
ば、極めて簡単且つ小形な構造で、スクリーン枠を、上
記所定方向と直交する方向及び回転方向の2方向に移動
させることができる。さらにこの場合、θ方向移動部の
みによる回転方向の移動では、回転中心が固定点となら
ないため、他の方向に関する位置合せのための移動量の
演算が複雑となるが、回転中心が固定されるように枠移
動機構を制御すれば、上記の演算を簡単に済ませること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、クリームはん
だ印刷装置の要部の構成を示す斜視図
【図2】X方向移動部を示す底面図
【図3】X方向移動部を示す側面図
【図4】角度補正量の算出方法を説明するための図
【符号の説明】
図面中、1はクリームはんだ印刷装置本体、2は基板、
3は基板支持部、4はスクリーン、5は印刷部、6は位
置検出機構(位置検出手段)、18はベース部、19は
スクリーン枠、20はスキージ部、26はベース移動機
構、27は枠移動機構、28はX方向移動ローラ(第1
の移動当接部材)、29は固定ローラ(固定当接部
材)、30はY方向移動ローラ(第2の移動当接部
材)、37はX方向移動部、47はCCDカメラ(視覚
認識部)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンの細孔が形成されたスクリ
    ーンを通して基板にクリームはんだを塗布するクリーム
    はんだ印刷装置において、 前記基板を支持する基板支持部と、 この基板支持部の上方に位置して設けられ、前記基板支
    持部の真上に位置する作業位置とそこから退避する退避
    位置との間を所定方向に移動可能な枠状のベース部と、 このベース部を自在に移動させるベース移動機構と、 前記ベース部に前記所定方向とは異なる方向に移動可能
    に設けられ前記スクリーンを保持するスクリーン枠と、 前記ベース部に設けられ前記スクリーン枠を自在に移動
    させる枠移動機構と、 前記ベース部の上方に設けられた視覚認識部による撮像
    情報に基づいて、前記ベース部が退避位置に位置した状
    態で前記基板の位置を検出すると共に、前記ベース部が
    作業位置に位置した状態で前記スクリーンの位置を検出
    する位置検出手段と、 この位置検出手段の検出位置に基づいて前記ベース移動
    機構及び枠移動機構を制御し、前記基板とスクリーンと
    の位置合せを行う制御手段とを具備することを特徴とす
    るクリームはんだ印刷装置。
  2. 【請求項2】 枠移動機構は、スクリーン枠のうち所定
    方向に延びる一辺部に当接する第1の移動当接部材を前
    記所定方向とは直交する方向に自在に移動させるX方向
    移動部と、ベース部に固定的に設けられ前記スクリーン
    枠のうち前記一辺部と隣合う他辺部の一端部に当接する
    固定当接部材と、前記スクリーン枠の他辺部に当接する
    第2の移動当接部材を前記所定方向に自在に移動させる
    θ方向移動部と、前記スクリーン枠を前記第1の移動当
    接部材,固定当接部材及び第2の移動当接部材の三者に
    当接するように押付ける付勢手段とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のクリームはんだ印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、スクリーン枠の回転方向の
    位置合せを行う際に、その回転中心が固定されるように
    枠移動機構を制御するように構成されていることを特徴
    とする請求項2記載のクリームはんだ印刷装置。
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