JP2005038809A - メンブレンスイッチ - Google Patents

メンブレンスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2005038809A
JP2005038809A JP2003409464A JP2003409464A JP2005038809A JP 2005038809 A JP2005038809 A JP 2005038809A JP 2003409464 A JP2003409464 A JP 2003409464A JP 2003409464 A JP2003409464 A JP 2003409464A JP 2005038809 A JP2005038809 A JP 2005038809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
resist layer
switch contact
synthetic resin
membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003409464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4278500B2 (ja
Inventor
Takeya Hirayama
雄也 平山
Koji Mitsui
浩二 三井
Shinji Mizuno
伸二 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd filed Critical Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2003409464A priority Critical patent/JP4278500B2/ja
Publication of JP2005038809A publication Critical patent/JP2005038809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4278500B2 publication Critical patent/JP4278500B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 部品点数の削減が図れ、製造も容易なメンブレンスイッチを提供する。
【解決手段】 フレキシブル基板21の表面にスイッチ接点パターン23を設けた第一のスイッチ基板20と、フレキシブル基板31の表面にスイッチ接点パターン33を設けた第二のスイッチ基板30とを具備する。スイッチ基板20,30のスイッチ接点パターン23,33を設けた部分を除くスイッチ基板20,30表面に、溶剤入りの合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷することで第一レジスト層25,35を形成し、さらにスイッチ接点パターン23,33の周囲の第一レジスト層25,35の上面に、溶剤を含まない合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷することで第二レジスト層27,37を形成することでスペーサ層S1,S2とし、これらスイッチ基板20,30をスイッチ接点パターン23,33が間隙を持って対向するように重ね合わせてメンブレンスイッチ10−1を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メンブレンスイッチに関するものである。
従来、メンブレンスイッチは、二枚のフレキシブル基板上にそれぞれ設けたスイッチ接点パターンをスペーサフイルムに設けた開口を介して対向するように重ね合わせて構成されていた(例えば特許文献1の図2参照)。
しかしながら上記従来のメンブレンスイッチにあっては、スペーサフイルムが必要なので部品点数が多く、またその組み立ても煩雑であるという問題点があった。
特開平4−169015号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、部品点数の削減が図れ、製造も容易なメンブレンスイッチを提供することにある。
上記問題点を解決するため本発明にかかるメンブレンスイッチは、基板の表面にスイッチ接点パターンを設けてなるスイッチ基板を一対具備し、少なくとも何れか一方のスイッチ基板をフレキシブル基板で構成し、且つ前記一対のスイッチ基板の内の少なくとも何れか一方のスイッチ基板のスイッチ接点パターンを設けた部分を除くスイッチ基板表面に、溶剤入りの合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷することで第一レジスト層を形成し、且つ前記スイッチ接点パターンの周囲の前記第一レジスト層の上面に、溶剤を含まない合成樹脂から成る絶縁塗料を第二レジスト層として印刷することで、第一レジスト層と第二レジスト層からなるスペーサ層を形成し、これら一対のスイッチ基板を両者に設けたスイッチ接点パターンが間隙を持って対向するように重ね合わせたことを特徴とする。
また本発明は、前記第一レジスト層が、熱硬化性樹脂から成る絶縁塗料であることを特徴とする。
また本発明は、前記熱硬化性樹脂が、ポリウレタン樹脂であることを特徴とする。
また本発明は、前記第二レジスト層が、紫外線硬化型の合成樹脂から成る絶縁塗料であることを特徴とする。
また本発明は、前記紫外線硬化型の合成樹脂が、紫外線硬化型のアクリレート樹脂であることを特徴とする。
また本発明は、前記第一レジスト層が、前記スイッチ接点パターンから引き出される配線用パターン上を被覆していることを特徴とする。
また本発明は、前記一対のスイッチ基板が、前記第二レジスト層上面の接着剤層によって接着一体化されていることを特徴とする。
(1)粘性が低くて印刷しやすいが、その代わりに厚くは塗りにくい溶剤入りの合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷焼成することで形成される第一レジスト層と、粘性が高くて容易に厚く塗れるが溶剤入りの合成樹脂に比べて硬度が硬い溶剤を含まない合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷することで形成される第二レジスト層とからなるスペーサ層を形成したので、基板の表面(略全面)を被覆保護するという要求と、さらにスイッチ接点パターン間に所定の隙間を形成するという要求とを、スペーサフイルムのような部品を用いることなく、印刷手段によって同時に容易に満たすメンブレンスイッチを提供できる。
(2)スペーサ層は印刷工程によって製造できるので、スペーサフイルムを挟み込むような煩雑な組み立て作業は不要で、その製造が容易となる。
(3)スペーサ層を構成する第一レジスト層を構成する熱硬化性の合成樹脂としてポリウレタン樹脂を用いれば、ポリウレタン樹脂は柔軟性が高いので、可撓性のあるフレキシブル基板用の第一レジスト層として好適となる。
(4)スペーサ層を構成する第二レジスト層を構成する樹脂として、紫外線硬化型の合成樹脂を用いれば、粘性が高いので容易に厚塗りができる。
(5)スペーサ層を構成する第一レジスト層は、スイッチ基板のスイッチ接点パターンから引き出される配線用パターン上を被覆するように構成することで、メンブレンスイッチ以外の部分の配線の保護等の用途にもそのまま利用できる。
(6)一対のスイッチ基板を、スペーサ層上の接着剤層によって接着一体化すれば、両スイッチ接点パターンが対向する空間内に外部からごみ等が侵入しにくくなり、スイッチのオンオフ信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態にかかるメンブレンスイッチ10−1を模式的に示す拡大概略断面図である。同図に示すようにこのメンブレンスイッチ10−1は、第一のスイッチ基板20と第二のスイッチ基板30とを、両者に設けたスイッチ接点パターン23,33が対向するように重ね合わせて構成されている。以下各構成部品について説明する。
図2はメンブレンスイッチ10−1の製造方法を示す拡大概略断面図である。同図及び図1において第一のスイッチ基板20は、フレキシブル基板21の表面(図1,図2では下面側表面)にスイッチ接点パターン23を形成すると共に、スイッチ接点パターン23を設けた部分を除くフレキシブル基板21表面(スイッチ接点パターン23と同一面側であって、少なくともスイッチ接点パターン23の周囲部分の表面)に第一レジスト層25を形成し、さらにスイッチ接点パターン23の周囲の第一レジスト層25の上面(表面)に第二レジスト層27を形成して構成されている。なお第一のスイッチ基板20表面に第一レジスト層25を形成し、且つ第二レジスト層27を印刷することで、第一レジスト層25と第二レジスト層27からなるスペーサ層S1を形成している。
ここでフレキシブル基板21は合成樹脂フイルムとして熱可塑性のポリエチレンテレフタレートフイルムでその厚みが75μmのものを用いている。もちろんフレキシブル基板21は可撓性を有する合成樹脂フイルムであれば、他のどのような合成樹脂フイルム(熱可塑性フイルムと熱硬化性フイルムを含む)であっても良い。
スイッチ接点パターン23は導電塗料を印刷(スクリーン印刷)したものを焼成することで形成されている。また図1,図2には図示していないが、スイッチ接点パターン23には電気的出力を取り出す配線用パターン(図3に示す配線用パターン150)が接続されている。そしてこの配線用パターンにもスイッチ接点パターン23と同様の材質からなる銀ペーストを用いることで、スイッチ接点パターン23と同時に印刷形成される。
第一レジスト層25は溶剤入りの熱硬化性の合成樹脂から成るペースト状の絶縁塗料を印刷(スクリーン印刷)したものを焼成することによって形成されており、その厚みは15μm程度である。第一レジスト層25用の熱硬化性の合成樹脂から成るペースト状の絶縁塗料としては、溶剤入りのポリウレタン樹脂が好適である。具体的には例えば、ポリエステル樹脂とイソシアネート樹脂を混合したもの(60重量%)を、溶剤〔エチルカルビトールアセテート〕(18重量%)に溶かし、さらにこれにフィラー〔固形の無機粉末〕(10重量%)と、顔料(2重量%)と、添加剤〔消泡剤や難燃剤〕(10重量%)を混合したペーストを、スクリーン印刷によってフレキシブル基板21上に印刷した後、焼成して熱反応させることで、ポリウレタン樹脂製の第一レジスト層25が形成される。
ポリウレタン樹脂は、柔軟性が高く、可撓性のあるフレキシブル基板21用の第一レジスト層25として用いれば、フレキシブル基板21の柔軟性が充分保て、好適である。もちろん第一レジスト層25はポリウレタン樹脂以外の各種熱硬化性樹脂で構成しても良い。第一レジスト層25の印刷に用いる熱硬化性樹脂として溶剤入りの熱硬化性樹脂を用いたのは、溶剤入りの熱硬化性樹脂は粘性が低く、印刷しやすいからである。第一レジスト層25は、スイッチ接点パターン23の周囲だけでなく、フレキシブル基板21の略全体にわたって印刷形成することで、前記スイッチ接点パターン23から引き出される配線用パターン上等を被覆している。このため第一レジスト層25は粘性の低いものが好適である。
スイッチ接点パターン23の周囲の第一レジスト層25の上面(表面)に第二レジスト層27を印刷する。第二レジスト層27は溶剤を含まない合成樹脂から成るペースト状の絶縁塗料を印刷(スクリーン印刷)したものを硬化(紫外線硬化)させることによって形成されており、その厚みは35μm程度である。第二レジスト層27用の合成樹脂としては、溶剤を用いない紫外線硬化型(光硬化型)の合成樹脂が好適であり、例えば紫外線硬化型のアクリレート樹脂が好適である。アクリレート樹脂には、エステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、メラミンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、不飽和ポリエステルアクリレート等がある。具体的には例えば、アクリル変性合成樹脂(40重量%)と、アクリルモノマー(17重量%)と、無機粉末(35重量%)と、添加剤(消泡剤や難燃剤や光重合開始剤)(8重量%)を混合したペーストを、スクリーン印刷によってフレキシブル基板21上の第一レジスト層25上に印刷した後、紫外線を照射して、アクリル樹脂とアクリルモノマーとを重合させ、硬化させることで、第二レジスト層27を形成する。
紫外線硬化型の合成樹脂から成る絶縁塗料には溶剤が入っておらず、粘性が高いので、印刷層を容易に厚く印刷することができる。従ってこれを第二レジスト層27として用いれば、第一レジスト層25と第二レジスト層27からなるスペーサ層S1によって、第一,第二のスイッチ基板20,30のスイッチ接点パターン23,33を間隙を持って対向させるのに好適である。もちろんアクリレート樹脂以外の各種紫外線硬化型の合成樹脂で第二レジスト層27を構成しても良い。さらに紫外線硬化型でない合成樹脂であっても、溶剤を混合しないでもペースト状となって印刷できる材質の合成樹脂であれば、どのような合成樹脂(熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の両者を含む)であっても良い。例えば紫外線硬化型でないエポキシ樹脂等がこれに該当する。
つまり本発明においては、粘性が低くて印刷しやすいが、その代わりに厚くは塗りにくい溶剤入りの合成樹脂から成る絶縁塗料を第一レジスト層25として用い、一方粘性が高くて容易に厚く塗れるが溶剤入りの合成樹脂に比べて硬度が硬い溶剤を含まない合成樹脂から成る絶縁塗料を第二レジスト層27として用いたのである。第二レジスト層27はスイッチ接点パターン23の周囲のみに形成すれば良いので、それが硬くても、第一のスイッチ基板20全体の可撓性には影響しない。上記の如く、フレキシブル基板21にスイッチ接点パターン23及び第一レジスト層25と第二レジスト層27から成るスペーサ層S1を形成したため、スペーサ層S1の厚みがスイッチ接点パターン23の厚みより厚く構成されている。
一方第二のスイッチ基板30も第一のスイッチ基板20と同様に製造され且つ構成される。つまりフレキシブル基板31の表面(図1,図2では上面側表面)にスイッチ接点パターン33を形成すると共に、スイッチ接点パターン33を設けた部分を除くフレキシブル基板31表面(スイッチ接点パターン33と同一面側であって、少なくともスイッチ接点パターン33の周囲部分の表面)に第一レジスト層35を形成し、且つスイッチ接点パターン33の周囲の第一レジスト層35の上面に第二レジスト層37を印刷することで、第一レジスト層35と第二レジスト層37からなるスペーサ層S2を形成している。
フレキシブル基板31は前記フレキシブル基板21と同じ熱可塑性のポリエチレンテレフタレートフイルムでその厚みが75μmのものを用いているが、もちろん可撓性を有する合成樹脂フイルムであれば、他のどのような合成樹脂フイルム(熱可塑性フイルムと熱硬化性フイルムを含む)であっても良い。
スイッチ接点パターン33も前記スイッチ接点パターン23と同じ材質・構成であり、導電塗料を印刷(スクリーン印刷)したものを焼成することで形成されている。このスイッチ接点パターン33にも図示はしないが、このスイッチ接点パターン33の電気的出力を取り出す配線用パターン(図3に示す配線用パターン150)が接続されている。
第一レジスト層35も前記第一レジスト層25と同じ材質・構成であり、溶剤入りの熱硬化性の合成樹脂から成るペースト状の絶縁塗料を印刷(スクリーン印刷)したものを焼成することによって形成されており(厚み15μm程度)、具体的には溶剤入りのポリウレタン樹脂を用いている。ポリウレタン樹脂は、柔軟性が高く、可撓性のあるフレキシブル基板31用の第一レジスト層35として用いれば、フレキシブル基板31の柔軟性が充分保て、好適である。もちろんポリウレタン樹脂以外の各種熱硬化性の合成樹脂で第一レジスト層35を構成しても良い。第一レジスト層35も、スイッチ接点パターン33の周囲の部分の表面だけでなく、フレキシブル基板31の表面の略全体にわたって印刷形成される。
第二レジスト層37も前記第二レジスト層27と同じ材質・構成であり、溶剤を含まない合成樹脂から成るペースト状の絶縁塗料を印刷(スクリーン印刷)したものを硬化(紫外線硬化)させることによって形成されており、その厚みは35μm程度である。第二レジスト層37用の樹脂としても、溶剤を用いない紫外線硬化型(光硬化型)の合成樹脂が好適であり、例えば前述した紫外線硬化型のアクリレート樹脂が好適である。紫外線硬化型の合成樹脂は溶剤を含まないので粘性が高く、これを容易に厚く印刷することができ、従ってこれを第二レジスト層37として用いて好適である。もちろんアクリレート樹脂以外の各種紫外線硬化型の合成樹脂であっても良い。さらに紫外線硬化型でない合成樹脂であっても、溶剤を混合しないでもペースト状となって印刷できる材質の合成樹脂であれば、どのような合成樹脂(熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の両者を含む)であっても良い。例えば紫外線硬化型でないエポキシ樹脂等がこれに該当する。
つまり第二のスイッチ基板30においても、粘性が低くて印刷しやすいが、その代わりに厚くは塗りにくい溶剤入りの合成樹脂から成る絶縁塗料を第一レジスト層35として用い、一方粘性が高くて容易に厚く塗れるが溶剤入りの合成樹脂に比べて硬度が硬い溶剤を含まない合成樹脂から成る絶縁塗料を第二レジスト層37として用いたのである。第二レジスト層37はスイッチ接点パターン33の周囲のみに形成すれば良いので、それが硬くても、第二のスイッチ基板30全体の可撓性には影響しない。上記の如く、フレキシブル基板31にスイッチ接点パターン33及び第一レジスト層35と第二レジスト層37から成るスペーサ層S2を形成したため、スペーサ層S2の厚みがスイッチ接点パターン33の厚みより厚く構成されている。
そしてスイッチ接点パターン33を上向きにした第二のスイッチ基板30の上に、スイッチ接点パターン23を下向きにした第一のスイッチ基板20を、両スイッチ接点パターン23,33が対向するように重ね合わせ、さらに第一のスイッチ基板20のスイッチ接点パターン23を設けた背面側の面に、弾性金属板をドーム形状に形成してなる反転板40を図示しない粘着テープ等によって貼り付ければ、図1に示すメンブレンスイッチ10−1が完成する。
メンブレンスイッチ10−1は、図1に示すように、対向する一対のスイッチ接点パターン23,33が、両スペーサ層S1,S2の厚みによって形成される間隙を介して対向して配置される。そして反転板40をその上側から押圧すれば、反転板40が反転してクリック感覚を生じると同時に下降した反転板40の中央部分が第一のスイッチ基板20のスイッチ接点パターン23の背面を押圧し、スイッチ接点パターン23を下降してスイッチ接点パターン33に当接し、スイッチをオンする。反転板40への押圧を解除すれば、スイッチ接点パターン23は上昇し、両スイッチ接点パターン23,33間は離間してスイッチはオフする。なおこの実施の形態では反転板40を取り付けたが、クリック感覚を必要としない場合は反転板40は省略しても良い。
図3は上記構造のメンブレンスイッチ10−1を用いて構成したメンブレンスイッチ板100の具体例を展開して示す展開斜視図である。同図において前記図1に示す各部材に相当する部分には同一符号を付す。同図に示すようにメンブレンスイッチ板100は、一枚のフレキシブル基板101上に、一対ずつ二組のスイッチ接点パターン23,33を設けることで第一,第二のスイッチ基板20,30を二組形成し、一方の組の第二のスイッチ基板30上にスライドスイッチパターン120を形成し且つこの第二のスイッチ基板30から引出部130を引き出し、またこの組の第一のスイッチ基板20に開口140を設け、さらに各組のスイッチ接点パターン23,33とスライドスイッチパターン120とから配線用パターン150を引き出して前記引出部130に導出している。そして各スイッチ基板20,30のスイッチ接点パターン23,33を設けた部分を除くフレキシブル基板101の略全表面に、溶剤入りの熱硬化性の合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷焼成することで第一レジスト層25,35(両第一レジスト層25,35は一度に形成される)を形成し、さらに前記各スイッチ接点パターン23,33の周囲だけの第一レジスト層25,35の上面に、紫外線硬化型の合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷形成することで第二レジスト層27,37を形成している。これにより、スイッチ接点パターン23,33の厚みより第一,第二レジスト層25,27,35,37から成るスペーサ層S1,S2の厚みが厚くなるよう構成されている。なおそれぞれの組の第一,第二のスイッチ基板20,30間は連結部160,160によって連結されている。また各第二レジスト層27,37の中には、第二レジスト層27,37を線状に設けない空気抜き用の溝170が設けられている。
そして図4に示すように、前記連結部160,160の部分で折り返すことでそれぞれの組の第二のスイッチ基板30の上に第一のスイッチ基板20を重ね合わせ、さらに第一のスイッチ基板20,20の上に反転板40,40を取り付ければ、二組のメンブレンスイッチ10−1,10−1が構成される。なおこのときスライドスイッチパターン120は開口140部分に露出する。
図5は本発明の第二の実施の形態にかかるメンブレンスイッチ10−2を模式的に示す拡大概略断面図である。同図に示すメンブレンスイッチ10−2において図1,図2に示すメンブレンスイッチ10−1と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。このメンブレンスイッチ10−2において前記メンブレンスイッチ10−1と相違する点は、両フレキシブル基板21,31上にそれぞれ設けた各スペーサ層S1,S2上に設けた対向する第二レジスト層27と第二レジスト層37の上面同士を、ホットメルトタイプの接着剤層180によって接着一体化した点のみである。接着剤層180の厚みはこの例では10μm程度とした。このように構成すれば、両スイッチ接点パターン23,33が対向している空間内に外部からごみ等が侵入しにくくなり、スイッチのオンオフ信頼性が向上し、さらには両フレキシブル基板21,31が接着一体化されたため、スイッチ接点パターン22,23の位置ずれも起らず、正確にオン・オフする。
この接着剤層180は、例えばホットメルトタイプの接着剤を第二レジスト層27及び/又は第二レジスト層37上に印刷形成した上で両スイッチ基板20,30を重ね合わせ、重ね合わせた第二レジスト層27,37間を加熱加圧することで前記接着剤を溶かして形成される。接着剤層180の材質としては熱可塑性樹脂、例えばポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂等を用いる。
図6(a)乃至(c)はそれぞれ本発明のさらに他の実施の形態にかかるメンブレンスイッチ10−3,4,5を模式的に示す拡大概略断面図である。同図に示す各メンブレンスイッチ10−3,4,5において図1,図5に示すメンブレンスイッチ10−1,2と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。即ち図6(a)に示すメンブレンスイッチ10−3において図1に示すメンブレンスイッチ10−1と相違する点は、第二のスイッチ基板30の第二レジスト層37を省略し、第一のスイッチ基板20側にのみ第二レジスト層27を設けた点だけである。もちろん第一のスイッチ基板20の第二レジスト層27の代りに、第二のスイッチ基板30側に第二レジスト層37を設けてもよい。
図6(b)に示すメンブレンスイッチ10−4において図6(a)に示すメンブレンスイッチ10−3と相違する点は、図6(a)に示すメンブレンスイッチ10−3の第二レジスト層27と第一レジスト層35の間を、ホットメルトタイプの接着剤層180によって接着一体化した点のみである。接着剤層180の材質、厚みは前記図5に示す接着剤層180と同じである。
図6(c)に示すメンブレンスイッチ10−5において図1に示すメンブレンスイッチ10−1と相違する点は、第二のスイッチ基板30を構成するフレキシブル基板31を、積層板やセラミック基板等の硬質基板31´に変更した点のみである。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば第一レジスト層25,35、第二レジスト層27,37、接着材層180の印刷回数は、スペーサ層S1,S2の厚みや接着強度により複数回なされてもかまわない。また第一,第二のスイッチ基板20,30には、図3,図4に示すスライドスイッチパターン120以外にも、スライド抵抗体パターンや、各種電子部品を取り付ける端子接続パターンや、コネクタ形成用パターン等、各種用途に用いるパターンを設けても良い。
本発明の第一の実施の形態にかかるメンブレンスイッチ10−1を模式的に示す拡大概略断面図である。 メンブレンスイッチ10−1の製造方法を示す拡大概略断面図である。 メンブレンスイッチ板100の展開斜視図である。 組み立てたメンブレンスイッチ板100を示す斜視図である。 本発明の第二の実施の形態にかかるメンブレンスイッチ10−2を模式的に示す拡大概略断面図である。 図6(a),(b),(c)はそれぞれ本発明の第三,第四,第五の実施の形態にかかるメンブレンスイッチ10−3,4,5を模式的に示す拡大概略断面図である。
符号の説明
10−1 メンブレンスイッチ
20 第一のスイッチ基板(スイッチ基板)
21 フレキシブル基板(基板)
23 スイッチ接点パターン
25 第一レジスト層
27 第二レジスト層
S1 スペーサ層
30 第二のスイッチ基板(スイッチ基板)
31 フレキシブル基板(基板)
33 スイッチ接点パターン
35 第一レジスト層
37 第二レジスト層
S2 スペーサ層
40 反転板
100 メンブレンスイッチ板
101 フレキシブル基板(基板)
120 スライドスイッチパターン
130 引出部
140 開口
150 配線用パターン
160 連結部
170 溝
10−2 メンブレンスイッチ
180 接着剤層
10−3,4,5 メンブレンスイッチ
31´ 硬質基板(基板)

Claims (7)

  1. 基板の表面にスイッチ接点パターンを設けてなるスイッチ基板を一対具備し、
    少なくとも何れか一方のスイッチ基板をフレキシブル基板で構成し、
    且つ前記一対のスイッチ基板の内の少なくとも何れか一方のスイッチ基板のスイッチ接点パターンを設けた部分を除くスイッチ基板表面に、溶剤入りの合成樹脂から成る絶縁塗料を印刷することで第一レジスト層を形成し、且つ前記スイッチ接点パターンの周囲の前記第一レジスト層の上面に、溶剤を含まない合成樹脂から成る絶縁塗料を第二レジスト層として印刷することで、第一レジスト層と第二レジスト層からなるスペーサ層を形成し、
    これら一対のスイッチ基板を両者に設けたスイッチ接点パターンが間隙を持って対向するように重ね合わせたことを特徴とするメンブレンスイッチ。
  2. 前記第一レジスト層は、熱硬化性樹脂から成る絶縁塗料であることを特徴とする請求項1に記載のメンブレンスイッチ。
  3. 前記熱硬化性樹脂は、ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のメンブレンスイッチ。
  4. 前記第二レジスト層は、紫外線硬化型の合成樹脂から成る絶縁塗料であることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のメンブレンスイッチ。
  5. 前記紫外線硬化型の合成樹脂は、紫外線硬化型のアクリレート樹脂であることを特徴とする請求項4に記載のメンブレンスイッチ。
  6. 前記第一レジスト層は、前記スイッチ接点パターンから引き出される配線用パターン上を被覆していることを特徴とする請求項1乃至5の内の何れか一項に記載のメンブレンスイッチ。
  7. 前記一対のスイッチ基板は、前記第二レジスト層上面の接着剤層によって接着一体化されていることを特徴とする請求項1乃至6の内の何れか一項に記載のメンブレンスイッチ。
JP2003409464A 2003-06-23 2003-12-08 メンブレンスイッチ Expired - Fee Related JP4278500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003409464A JP4278500B2 (ja) 2003-06-23 2003-12-08 メンブレンスイッチ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003178672 2003-06-23
JP2003409464A JP4278500B2 (ja) 2003-06-23 2003-12-08 メンブレンスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005038809A true JP2005038809A (ja) 2005-02-10
JP4278500B2 JP4278500B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=34220159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003409464A Expired - Fee Related JP4278500B2 (ja) 2003-06-23 2003-12-08 メンブレンスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4278500B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122628A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 三菱自動車工業株式会社 パネル装置
JP2014206920A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 大日本印刷株式会社 情報収集装置
WO2017110857A1 (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社フジクラ スイッチ、及びその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122628A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 三菱自動車工業株式会社 パネル装置
KR101088980B1 (ko) 2008-03-31 2011-12-01 비스테온 재팬 가부시끼가이샤 패널 장치
DE112008003794B4 (de) * 2008-03-31 2014-07-10 Mitsubishi Jidosha Kogyo K.K. Bedienfeldvorrichtung
US9100020B2 (en) 2008-03-31 2015-08-04 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Panel device
JP2014206920A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 大日本印刷株式会社 情報収集装置
WO2017110857A1 (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社フジクラ スイッチ、及びその製造方法
CN108140505A (zh) * 2015-12-21 2018-06-08 株式会社藤仓 开关及其制造方法
TWI642076B (zh) * 2015-12-21 2018-11-21 藤倉股份有限公司 Switch and manufacturing method thereof
CN108140505B (zh) * 2015-12-21 2019-10-18 株式会社藤仓 开关及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4278500B2 (ja) 2009-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6459044B2 (en) Flexible multilayer wiring board
CN101490776B (zh) 场致发光灯薄膜开关
US9480150B2 (en) Stackable security wraps
JPH0696357B2 (ja) Icカードの製造方法
JP2007536702A (ja) フレキシブルelドームシート及びこれを用いたフレキシブルelドームシートキーパッド
JPS60257022A (ja) キ−ボ−ド
JP4278500B2 (ja) メンブレンスイッチ
CN102262480A (zh) 触摸面板及其制造方法
JP6321729B2 (ja) 回路基板構造およびその製造方法
CN104768318B (zh) 软硬结合电路板及其制作方法
TW201013487A (en) Protective panel with touch input function for electronic equipment display panel
CN208224634U (zh) 一种2d/3d可切换显示面板以及2d/3d可切换显示装置
CN101488408B (zh) 电子装置的按键面板结构及其制造方法
TWI689958B (zh) 開關
JP2008234961A (ja) キートップ板
CN210402297U (zh) 一种触控显示屏
JP2010040358A (ja) キーシート
JP3871487B2 (ja) フレキシブル多層配線基板及びその製造方法
US6572950B2 (en) Laminate key sheet
CN102714211A (zh) 固态成像装置
JPH0465038A (ja) タッチパネル
JP2006261199A (ja) リードアウト部付き回路基板及びその製造方法
JP2559644B2 (ja) フレキシブル基板
JP2009193905A (ja) パネルスイッチ
JPH03176921A (ja) メンブレンスイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060410

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees