JP2005037511A - 現像剤搬送装置及び該現像剤搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤搬送装置のケーシング内の広い範囲のトナーを掻き落とすことが可能な現像剤搬送装置を提供する。
【解決手段】本願の現像剤搬送装置は、現像剤を収容するケーシング81と、該ケーシング内で現像剤を搬送するスクリューコンベア84とを有する現像剤搬送装置において、前記スクリューコンベアとほぼ平行な支持部85aと、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片85bと、各弾性揺動片の先端から弾性揺動片と交差する方向に延設された攪拌片85cとからなる補助搬送手段を設けた。スクリューコンベアが回転すると、各弾性揺動片がねじ山により揺動される。この揺動にともなって、各弾性揺動片から延設された攪拌片が、弾性揺動片の揺動方向と交差する方向に揺動する。
【選択図】 図2
【解決手段】本願の現像剤搬送装置は、現像剤を収容するケーシング81と、該ケーシング内で現像剤を搬送するスクリューコンベア84とを有する現像剤搬送装置において、前記スクリューコンベアとほぼ平行な支持部85aと、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片85bと、各弾性揺動片の先端から弾性揺動片と交差する方向に延設された攪拌片85cとからなる補助搬送手段を設けた。スクリューコンベアが回転すると、各弾性揺動片がねじ山により揺動される。この揺動にともなって、各弾性揺動片から延設された攪拌片が、弾性揺動片の揺動方向と交差する方向に揺動する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、スクリューコンベアを用いた現像剤搬送装置と、この現像剤搬送装置を備えた画像形成装置に関し、特に、現像剤の堆積を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、一般に以下のようにして画像を形成する。まず、一様に帯電されたドラム状の感光体表面に原稿画像を照射して結像させ、静電潜像を形成する。感光体が回転してこの静電潜像が現像装置に達すると、トナーで現像して顕像化する。このトナー像を直接転写紙に転写するか、又は中間転写体に転写した後に転写紙に転写し、転写紙上のトナーを定着装置で加熱溶融させて固定することで画像を形成している。
【0003】
トナー像を転写紙に転写した後も、感光体上、或いは中間転写体上には微量のトナーが残留する。前記の画像形成処理を繰り返し行うには、この残留したトナーを除去する必要がある。そこで、クリーニング装置を設け、残留するトナーを回収している。
【0004】
クリーニング装置は、回収したトナーを収容するためのケーシングを有し、このケーシング内に設けられたクリーニングブレードで感光体上、或いは中間転写体上の残留トナーを掻き落とす。掻き落とされたトナーはケーシング内に溜まるが、このトナーをスクリューコンベアによってケーシングの外のトナー回収部まで搬送する。
【0005】
スクリューコンベアは、スクリューの外周から離れたところにあるトナーは搬送できない。そのため、スクリューコンベアのスクリューシャフトはケーシングの底部に設けられ、ケーシング内のトナーが全てケーシングの壁面を滑り落ちて底部に達することを前提としている。
【0006】
しかしながら、クリーニングブレードで掻き落とされたトナーが全てスクリューコンベアに達するとは限らず、ケーシングの内壁に付着して堆積し、スクリューコンベアに到達できない場合がある。このような堆積を放置すると、この堆積が成長してクリーニングブレードに達し、クリーニング性能を低下させてしまうことになる。
【0007】
そこで、このようなトナー搬送中における堆積を防止するものとして、特許文献1(特開平6−282168号)では、トナー濃度を検出する検出容器の入口の側壁に揺動部材を設け、この揺動部材の先端をねじ山の上に載せ、ねじ山と谷の通過に従って揺動部材を揺動させる構成を提案している。
【0008】
また、トナーはスクリューローラにも付着するので、特許文献2(特開平5−224562号)では、スクリューローラのねじ山の間に進入する弾性突片を多数設けたスクリュークリーナを提案している。
【0009】
クリーニングユニットにおけるケーシングの内壁に堆積するトナーを掻き落とすものとして、特許文献3(特開平5−134586号)では、梯子状フィルムを用いるものを提案している。梯子の一方の長辺を回動軸とし、多数の短辺をスクリューコンベアのねじ山の上に載せ、短辺の先端をもう一方の長辺で接続した補助コンベアを使用するものである。短辺と、一方の長辺とが揺動することで、周辺のトナーを掻き落として堆積するのを防止している。
【0010】
これらの技術により、クリーニング装置のケーシング内にトナーが堆積するのをある程度防止することができるが、特許文献1の揺動部材や、特許文献3の梯子状フィルムは、スクリューの山の移動に合わせて揺動する部材の、揺動範囲が狭く、ケーシング内壁を十分に掻き落とすことができない。
【0011】
【特許文献1】特開平6−282168号 図2
【特許文献2】特開平5−224562号 図1
【特許文献3】特開平5−134586号 図1、図2
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の事実から考えられたもので、現像剤搬送装置のケーシング内の広い範囲のトナーを掻き落とすことが可能な現像剤搬送装置と、この現像剤搬送装置を用いた画像形成装置を提案することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本願の第1の発明としての現像剤搬送装置は、現像剤を収容するケーシングと、該ケーシング内で現像剤を搬送するスクリューコンベアとを有する現像剤搬送装置において、前記スクリューコンベアとほぼ平行な支持部と、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片と、各弾性揺動片の先端近傍に弾性揺動片と交差する方向に形成された撹拌片とからなる補助搬送手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
本願の第2の発明としての現像剤搬送装置は、前記支持部が前記ケーシングの一方の内壁に固定され、前記撹拌片が前記ケーシングの他方の内壁に近接配置されていることを特徴としている。
【0015】
本願の第3の発明としての現像剤搬送装置は、前記支持部、弾性揺動片及び撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成されていることを特徴としている。
【0016】
本願の第4の発明としての現像剤搬送装置は、前記現像剤搬送装置が、画像形成装置の感光体のクリーニング装置内に設けられていることを特徴としている。
【0017】
本願の第5の発明としての画像形成装置は、前記いずれかの現像剤搬送装置が、中間転写体のクリーニング装置内に設けられていることを特徴としている。
【0018】
本願の第6の発明としての画像形成装置は、前記いずれかの現像剤搬送装置を有することを特徴としている。
【0019】
〔作用〕
スクリューコンベアが回転すると、このコンベアに近接配置された弾性揺動片がスクリューコンベアのねじ山により揺動される。この揺動にともなって、各弾性揺動片と交差する方向に設けられた撹拌片が、弾性揺動片の揺動方向と交差する方向に揺動してトナーを撹拌する。したがって、補助搬送手段は、ケーシング内を立体的に揺動し、ケーシング内の広い範囲でトナーを掻き落とし、トナーの堆積を防止する。
【0020】
撹拌片がケーシングの内壁に近接して配置されていると、当該内壁に付着したトナーを確実に掻き落とすことができ、トナーが内壁に堆積するのを効果的に防止することができる。
【0021】
補助搬送手段の支持部、弾性揺動片、撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成された構成にすると、補助搬送手段の製造が容易になり、コストダウンを図ることができる。
【0022】
前記のトナー搬送手段をクリーニング装置に適用すると、感光体上又は中間転写体上に残留するトナーの除去を確実にすることができる。
【0023】
前記のトナー搬送手段又はクリーニング装置を備えた画像形成装置は、画質の低下を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の現像剤搬送装置を備えたカラー画像形成装置の構成を示す図である。図1に示すように、カラー画像形成装置はタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、原稿自動搬送手段30、画像読取装置60、画像書込装置3Y,3M,3C,3K、感光体1Y,1M,1C,1K、帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置4Y,4M,4C,4K、定着装置24、ベルト状の中間転写体6、給紙手段21A,21B,21C、搬送系22等を有する。
【0025】
原稿自動搬送手段30は両面又は片面の原稿dを自動搬送する手段である。画像読取装置60は、走査光学系により画像情報が読み取られる装置で、原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、3枚の可動ミラー60Cで反射し、集光レンズ60Bにより、CCDからなる撮像素子60Aに結像して読み取る。
【0026】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像形成体としての感光体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、画像書込装置3Y、現像装置4Y及びクリーニング装置8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像形成体としての感光体1M、帯電装置2M、画像書込装置3M、現像装置4M及びクリーニング装置8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像形成体としての感光体1C、帯電装置2C、画像書込装置3C、現像装置4C及びクリーニング装置8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像形成体としての感光体1K、帯電装置2K、画像書込装置3K、現像装置4K及びクリーニング装置8Kを有する。帯電装置2Yと画像書込装置3Y、帯電装置2Mと画像書込装置3M、帯電装置2Cと画像書込装置3C及び帯電装置2Kと画像書込装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
【0027】
中間転写体6は、無端状のベルトであり、複数のローラにより張架され、回動可能に支持されている。この中間転写体6には、クリーニング装置8Aが設けられている。
【0028】
撮像素子60A上に結像した画像情報の信号は、図示しない画像処理部に送られる。画像処理部は、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込装置3Y,3M,3C,3Kに各色ごとの信号を送る。
【0029】
画像書込装置3Y,3M,3C,3Kでは、レーザ光源としての半導体レーザを用い、半導体レーザが出射した光ビームはポリゴンミラーなどの光学要素により走査光ビームに形成されて被走査体としての感光体1Y,1M,1C,1Kに入射し、各色の静電潜像を形成する。
【0030】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に1次転写装置としての転写装置7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20A,20B,20C内に収容された記録紙Pは、給紙手段21A,21B,21Cにより給紙され、搬送系22を経て、レジストローラ23でタイミングを合わせて2次転写装置としての転写装置7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0031】
一方、転写装置7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを分離した中間転写体6は、クリーニング装置8Aによりクリーニングされる。
【0032】
5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4Y,4M,4C,4Kにそれぞれ新規トナーを補給するトナー補給手段である。
【0033】
図2は本発明の現像剤搬送装置を感光体のクリーニング装置に実施した例で、図3は中間転写体6のクリーニング装置に実施した例で、クリーニング装置の構成を示す図である。図2に示すクリーニング装置80は、図1に示すクリーニング装置8Y,8M,8C,8Kの任意の1つを示すものである。このクリーニング装置80は、ケーシング81内にクリーニングブレード82とクリーニングローラ83とスクリューコンベア84とを有する。
【0034】
図3の中間転写体6は、エンドレスのベルト状で、ベルト駆動ローラ61とテンションローラ62及び図示しないローラ間に巻回されている。クリーニング装置8Aは、図2と基本的に同じ構成で、ケーシング88内に、クリーニングブレード82とクリーニングローラ83とスクリューコンベア84とを有する。
【0035】
クリーニングブレード82にはゴム弾性体が用いられ、その材料としてはウレタンゴム、シリコンゴム等を使用することができる。クリーニングブレード82は、図示しないバネ又は重力による加重で、クリーニングブレード82の先端部が一定の圧接力で感光体1又は中間転写体6に圧接するように構成されている。
【0036】
クリーニングブレード82の先端部は該先端部と感光体1又は中間転写体6との当接が鋭角を形成するように、感光体1や中間転写体6の回転方向に対し、カウンタ方向で接触し、感光体1又は中間転写体6上に残留するトナーを掻き落とす。
【0037】
クリーニングローラ83には、図示しない定電流電源によりバイアス電圧が印加され、感光体1又は中間転写体6上のトナーを静電的にクリーニングローラ83に吸引する。バイアス電圧の極性は現像装置4Y,4M,4C,4Kにおけるトナーの極性と反対である。
【0038】
図2において、ケーシング81は、変形したW型をしており、中央の山の一方の空間にクリーニングブレード82の支持部があり、もう一方の空間には、上方の感光体1と接触する位置にクリーニングローラ83があり、下方の谷底にスクリューコンベア84が収容されている。スクリューコンベア84には、ほぼその全長に渡って補助搬送手段85が設けられている。
【0039】
図3も同様で、ケーシング88の底部の狭い個所にスクリューコンベア84が収容され、ほぼその全長に渡って補助搬送手段85が設けられている。本発明では、図2及び図3に示す補助搬送手段85の構造に特徴がある。
【0040】
図4は、図2のクリーニング装置80のケーシング81とクリーニングブレード82とを外した状態の斜視図である。図3については特に図示しないが、図4と同様である。図5は図2及び図3の補助搬送手段85の一部を示す斜視図である。図6は1組の弾性揺動片85bと撹拌片85cとスクリューコンベア84との位置関係を示す図である。これらの図に示すように、補助搬送手段85は、支持部85aとこの支持部85aから直角方向に櫛状に設けられた多数の弾性揺動片85bと、各弾性揺動片85bの先端からほぼ直角に延設された撹拌片85cとから構成されている。本発明では、この撹拌片85cを設けたことに特徴がある。この撹拌片85cは、ケーシング81の中央の山型をした部分の内壁に近接して設けられている。
【0041】
補助搬送手段85には、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの100μm程度の薄い樹脂製シートが使用されている。この素材は、適当な弾性を有する。支持部85aは、スクリューコンベア84と平行に配置され、ケーシング81の内壁に接着剤などで固定される。各弾性揺動片85bは、スクリューコンベア84のねじ山84aと干渉する位置にある。弾性揺動片85bのピッチは実施例では、スクリューコンベア84のねじ山84aのピッチと同一であるが、同一に限定されるものではなく、適当なピッチでよい。ねじ山84aのピッチと相違させることによって、スクリューコンベア84への負荷を均等にすることが可能となる。
【0042】
この実施例では、補助搬送手段85は、支持部85a、弾性揺動片85b及び撹拌片85cを同一の素材から形成している。すなわち、1枚の板状シートから支持部85aの部分に連続して弾性揺動片85bと撹拌片85cになる部分を櫛のように多数枚切出し、支持部85aと弾性揺動片85bとの境界と、弾性揺動片85bと撹拌片85cとの境界とを折り曲げる。この後、支持部85aをケーシング81の内壁にスクリューコンベア84と平行になるように接着固定すればよい。
【0043】
図7は、弾性揺動片85bと撹拌片85cの動きを説明するため弾性揺動片85bと撹拌片85cを1つ取り出して拡大した図である。ねじ山84aが図7の矢印a方向に進行すると、弾性揺動片85bを持ち上げながら進行し、通過すると弾性揺動片85bは自身の弾性により元の状態に復帰する。図7(a)はねじ山84aが弾性揺動片85bを持ち上げていない状態を示す図で、図7(b)はねじ山84aが弾性揺動片85bを持ち上げ始めた状態、図7(c)はねじ山84aが弾性揺動片85bを通過する直前状態を示す。ねじ山84aが通過するに連れて弾性揺動片85bは、(a)→(b)→(c)→(a)と繰り返し変化する。弾性揺動片85bの揺動は、左右に若干ねじれながら、大凡矢印bに示す上下方向に揺動し、ねじ山84aが1つ通過する度に1往復する。これに対し、撹拌片85cは、弾性揺動片85bのねじれによって、図7(b)、(c)に示すように(a)に示す矢印c方向に揺動し、ねじ山84aが1つ通過する度に1往復する。矢印c方向の揺動は、弾性揺動片85bのねじれを拡大することになる。これによって、弾性揺動片85bのb方向の揺動によってねじ山84aに付着するトナーを掻き落とし、撹拌片85cの揺動によって、ケーシング81の内壁近くに堆積するトナーを掻き落とすことができる。
【0044】
本発明の補助搬送手段85は、弾性揺動片85bの揺動方向と、撹拌片85cの揺動方向とが同一面内になく、全体として立体的な揺動となっている。したがって、従来のものより広い範囲のトナーを掻き落とすことができる。また、撹拌片85cの揺動は、弾性揺動片85bのねじれを拡大したものとなっているので、さらに広範囲にその効果を及ぼすことができる。
【0045】
前記の実施例では、クリーニング装置におけるトナーの搬送を例示したが、トナーをスクリューコンベアで搬送する装置であれば、現像装置など他の装置でも使用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の現像剤搬送装置は、スクリューコンベアとほぼ平行な支持部と、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片と、各弾性揺動片の先端近傍に弾性揺動片と交差する方向に形成された撹拌片とからなる補助搬送手段を設けたので、弾性揺動片とその先端に延設された撹拌片の双方でトナーを掻き落とすことができ、広範囲におけるトナーの堆積を防止することができる。
【0047】
撹拌片をケーシングの他方の内壁に近接して配置すると、堆積しやすい内壁に付着しているトナーを確実に掻き落とすことができる。
【0048】
補助搬送手段の支持部、弾性揺動片及び撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成されている構成とすれば、補助搬送手段を形成が容易にでき、かつ、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤搬送装置を備えたカラー画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の現像剤搬送装置を感光体のクリーニング装置に実施した例で、クリーニング装置の構成図である。
【図3】本発明の現像剤搬送装置を中間転写体のクリーニング装置に実施した例で、クリーニング装置の構成図である。
【図4】図2のクリーニング装置のケーシングとクリーニングブレードとを外した状態の斜視図である。
【図5】図2及び図3の補助搬送手段の一部を示す斜視図である。
【図6】1組の弾性揺動片と撹拌片とスクリューコンベアとの位置関係を示す図である。
【図7】弾性揺動片と撹拌片の動きを説明するため弾性揺動片と撹拌片を1つ取り出して拡大した図で、(a)はねじ山が弾性揺動片に達する前の状態を示す図、(b)はねじ山が弾性揺動片を持ち上げ始めた状態、(c)はねじ山が弾性揺動片を通過する直前状態を示す。
【符号の説明】
80,8A クリーニング装置
81,88 ケーシング
82 クリーニングブレード
83 クリーニングローラ
84 スクリューコンベア
85 補助搬送手段
85a 支持部
85b 弾性揺動片
85c 撹拌片
【発明が属する技術分野】
本発明は、スクリューコンベアを用いた現像剤搬送装置と、この現像剤搬送装置を備えた画像形成装置に関し、特に、現像剤の堆積を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、一般に以下のようにして画像を形成する。まず、一様に帯電されたドラム状の感光体表面に原稿画像を照射して結像させ、静電潜像を形成する。感光体が回転してこの静電潜像が現像装置に達すると、トナーで現像して顕像化する。このトナー像を直接転写紙に転写するか、又は中間転写体に転写した後に転写紙に転写し、転写紙上のトナーを定着装置で加熱溶融させて固定することで画像を形成している。
【0003】
トナー像を転写紙に転写した後も、感光体上、或いは中間転写体上には微量のトナーが残留する。前記の画像形成処理を繰り返し行うには、この残留したトナーを除去する必要がある。そこで、クリーニング装置を設け、残留するトナーを回収している。
【0004】
クリーニング装置は、回収したトナーを収容するためのケーシングを有し、このケーシング内に設けられたクリーニングブレードで感光体上、或いは中間転写体上の残留トナーを掻き落とす。掻き落とされたトナーはケーシング内に溜まるが、このトナーをスクリューコンベアによってケーシングの外のトナー回収部まで搬送する。
【0005】
スクリューコンベアは、スクリューの外周から離れたところにあるトナーは搬送できない。そのため、スクリューコンベアのスクリューシャフトはケーシングの底部に設けられ、ケーシング内のトナーが全てケーシングの壁面を滑り落ちて底部に達することを前提としている。
【0006】
しかしながら、クリーニングブレードで掻き落とされたトナーが全てスクリューコンベアに達するとは限らず、ケーシングの内壁に付着して堆積し、スクリューコンベアに到達できない場合がある。このような堆積を放置すると、この堆積が成長してクリーニングブレードに達し、クリーニング性能を低下させてしまうことになる。
【0007】
そこで、このようなトナー搬送中における堆積を防止するものとして、特許文献1(特開平6−282168号)では、トナー濃度を検出する検出容器の入口の側壁に揺動部材を設け、この揺動部材の先端をねじ山の上に載せ、ねじ山と谷の通過に従って揺動部材を揺動させる構成を提案している。
【0008】
また、トナーはスクリューローラにも付着するので、特許文献2(特開平5−224562号)では、スクリューローラのねじ山の間に進入する弾性突片を多数設けたスクリュークリーナを提案している。
【0009】
クリーニングユニットにおけるケーシングの内壁に堆積するトナーを掻き落とすものとして、特許文献3(特開平5−134586号)では、梯子状フィルムを用いるものを提案している。梯子の一方の長辺を回動軸とし、多数の短辺をスクリューコンベアのねじ山の上に載せ、短辺の先端をもう一方の長辺で接続した補助コンベアを使用するものである。短辺と、一方の長辺とが揺動することで、周辺のトナーを掻き落として堆積するのを防止している。
【0010】
これらの技術により、クリーニング装置のケーシング内にトナーが堆積するのをある程度防止することができるが、特許文献1の揺動部材や、特許文献3の梯子状フィルムは、スクリューの山の移動に合わせて揺動する部材の、揺動範囲が狭く、ケーシング内壁を十分に掻き落とすことができない。
【0011】
【特許文献1】特開平6−282168号 図2
【特許文献2】特開平5−224562号 図1
【特許文献3】特開平5−134586号 図1、図2
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の事実から考えられたもので、現像剤搬送装置のケーシング内の広い範囲のトナーを掻き落とすことが可能な現像剤搬送装置と、この現像剤搬送装置を用いた画像形成装置を提案することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本願の第1の発明としての現像剤搬送装置は、現像剤を収容するケーシングと、該ケーシング内で現像剤を搬送するスクリューコンベアとを有する現像剤搬送装置において、前記スクリューコンベアとほぼ平行な支持部と、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片と、各弾性揺動片の先端近傍に弾性揺動片と交差する方向に形成された撹拌片とからなる補助搬送手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
本願の第2の発明としての現像剤搬送装置は、前記支持部が前記ケーシングの一方の内壁に固定され、前記撹拌片が前記ケーシングの他方の内壁に近接配置されていることを特徴としている。
【0015】
本願の第3の発明としての現像剤搬送装置は、前記支持部、弾性揺動片及び撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成されていることを特徴としている。
【0016】
本願の第4の発明としての現像剤搬送装置は、前記現像剤搬送装置が、画像形成装置の感光体のクリーニング装置内に設けられていることを特徴としている。
【0017】
本願の第5の発明としての画像形成装置は、前記いずれかの現像剤搬送装置が、中間転写体のクリーニング装置内に設けられていることを特徴としている。
【0018】
本願の第6の発明としての画像形成装置は、前記いずれかの現像剤搬送装置を有することを特徴としている。
【0019】
〔作用〕
スクリューコンベアが回転すると、このコンベアに近接配置された弾性揺動片がスクリューコンベアのねじ山により揺動される。この揺動にともなって、各弾性揺動片と交差する方向に設けられた撹拌片が、弾性揺動片の揺動方向と交差する方向に揺動してトナーを撹拌する。したがって、補助搬送手段は、ケーシング内を立体的に揺動し、ケーシング内の広い範囲でトナーを掻き落とし、トナーの堆積を防止する。
【0020】
撹拌片がケーシングの内壁に近接して配置されていると、当該内壁に付着したトナーを確実に掻き落とすことができ、トナーが内壁に堆積するのを効果的に防止することができる。
【0021】
補助搬送手段の支持部、弾性揺動片、撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成された構成にすると、補助搬送手段の製造が容易になり、コストダウンを図ることができる。
【0022】
前記のトナー搬送手段をクリーニング装置に適用すると、感光体上又は中間転写体上に残留するトナーの除去を確実にすることができる。
【0023】
前記のトナー搬送手段又はクリーニング装置を備えた画像形成装置は、画質の低下を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の現像剤搬送装置を備えたカラー画像形成装置の構成を示す図である。図1に示すように、カラー画像形成装置はタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、原稿自動搬送手段30、画像読取装置60、画像書込装置3Y,3M,3C,3K、感光体1Y,1M,1C,1K、帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置4Y,4M,4C,4K、定着装置24、ベルト状の中間転写体6、給紙手段21A,21B,21C、搬送系22等を有する。
【0025】
原稿自動搬送手段30は両面又は片面の原稿dを自動搬送する手段である。画像読取装置60は、走査光学系により画像情報が読み取られる装置で、原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、3枚の可動ミラー60Cで反射し、集光レンズ60Bにより、CCDからなる撮像素子60Aに結像して読み取る。
【0026】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像形成体としての感光体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、画像書込装置3Y、現像装置4Y及びクリーニング装置8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像形成体としての感光体1M、帯電装置2M、画像書込装置3M、現像装置4M及びクリーニング装置8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像形成体としての感光体1C、帯電装置2C、画像書込装置3C、現像装置4C及びクリーニング装置8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像形成体としての感光体1K、帯電装置2K、画像書込装置3K、現像装置4K及びクリーニング装置8Kを有する。帯電装置2Yと画像書込装置3Y、帯電装置2Mと画像書込装置3M、帯電装置2Cと画像書込装置3C及び帯電装置2Kと画像書込装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
【0027】
中間転写体6は、無端状のベルトであり、複数のローラにより張架され、回動可能に支持されている。この中間転写体6には、クリーニング装置8Aが設けられている。
【0028】
撮像素子60A上に結像した画像情報の信号は、図示しない画像処理部に送られる。画像処理部は、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込装置3Y,3M,3C,3Kに各色ごとの信号を送る。
【0029】
画像書込装置3Y,3M,3C,3Kでは、レーザ光源としての半導体レーザを用い、半導体レーザが出射した光ビームはポリゴンミラーなどの光学要素により走査光ビームに形成されて被走査体としての感光体1Y,1M,1C,1Kに入射し、各色の静電潜像を形成する。
【0030】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に1次転写装置としての転写装置7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20A,20B,20C内に収容された記録紙Pは、給紙手段21A,21B,21Cにより給紙され、搬送系22を経て、レジストローラ23でタイミングを合わせて2次転写装置としての転写装置7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0031】
一方、転写装置7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを分離した中間転写体6は、クリーニング装置8Aによりクリーニングされる。
【0032】
5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4Y,4M,4C,4Kにそれぞれ新規トナーを補給するトナー補給手段である。
【0033】
図2は本発明の現像剤搬送装置を感光体のクリーニング装置に実施した例で、図3は中間転写体6のクリーニング装置に実施した例で、クリーニング装置の構成を示す図である。図2に示すクリーニング装置80は、図1に示すクリーニング装置8Y,8M,8C,8Kの任意の1つを示すものである。このクリーニング装置80は、ケーシング81内にクリーニングブレード82とクリーニングローラ83とスクリューコンベア84とを有する。
【0034】
図3の中間転写体6は、エンドレスのベルト状で、ベルト駆動ローラ61とテンションローラ62及び図示しないローラ間に巻回されている。クリーニング装置8Aは、図2と基本的に同じ構成で、ケーシング88内に、クリーニングブレード82とクリーニングローラ83とスクリューコンベア84とを有する。
【0035】
クリーニングブレード82にはゴム弾性体が用いられ、その材料としてはウレタンゴム、シリコンゴム等を使用することができる。クリーニングブレード82は、図示しないバネ又は重力による加重で、クリーニングブレード82の先端部が一定の圧接力で感光体1又は中間転写体6に圧接するように構成されている。
【0036】
クリーニングブレード82の先端部は該先端部と感光体1又は中間転写体6との当接が鋭角を形成するように、感光体1や中間転写体6の回転方向に対し、カウンタ方向で接触し、感光体1又は中間転写体6上に残留するトナーを掻き落とす。
【0037】
クリーニングローラ83には、図示しない定電流電源によりバイアス電圧が印加され、感光体1又は中間転写体6上のトナーを静電的にクリーニングローラ83に吸引する。バイアス電圧の極性は現像装置4Y,4M,4C,4Kにおけるトナーの極性と反対である。
【0038】
図2において、ケーシング81は、変形したW型をしており、中央の山の一方の空間にクリーニングブレード82の支持部があり、もう一方の空間には、上方の感光体1と接触する位置にクリーニングローラ83があり、下方の谷底にスクリューコンベア84が収容されている。スクリューコンベア84には、ほぼその全長に渡って補助搬送手段85が設けられている。
【0039】
図3も同様で、ケーシング88の底部の狭い個所にスクリューコンベア84が収容され、ほぼその全長に渡って補助搬送手段85が設けられている。本発明では、図2及び図3に示す補助搬送手段85の構造に特徴がある。
【0040】
図4は、図2のクリーニング装置80のケーシング81とクリーニングブレード82とを外した状態の斜視図である。図3については特に図示しないが、図4と同様である。図5は図2及び図3の補助搬送手段85の一部を示す斜視図である。図6は1組の弾性揺動片85bと撹拌片85cとスクリューコンベア84との位置関係を示す図である。これらの図に示すように、補助搬送手段85は、支持部85aとこの支持部85aから直角方向に櫛状に設けられた多数の弾性揺動片85bと、各弾性揺動片85bの先端からほぼ直角に延設された撹拌片85cとから構成されている。本発明では、この撹拌片85cを設けたことに特徴がある。この撹拌片85cは、ケーシング81の中央の山型をした部分の内壁に近接して設けられている。
【0041】
補助搬送手段85には、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの100μm程度の薄い樹脂製シートが使用されている。この素材は、適当な弾性を有する。支持部85aは、スクリューコンベア84と平行に配置され、ケーシング81の内壁に接着剤などで固定される。各弾性揺動片85bは、スクリューコンベア84のねじ山84aと干渉する位置にある。弾性揺動片85bのピッチは実施例では、スクリューコンベア84のねじ山84aのピッチと同一であるが、同一に限定されるものではなく、適当なピッチでよい。ねじ山84aのピッチと相違させることによって、スクリューコンベア84への負荷を均等にすることが可能となる。
【0042】
この実施例では、補助搬送手段85は、支持部85a、弾性揺動片85b及び撹拌片85cを同一の素材から形成している。すなわち、1枚の板状シートから支持部85aの部分に連続して弾性揺動片85bと撹拌片85cになる部分を櫛のように多数枚切出し、支持部85aと弾性揺動片85bとの境界と、弾性揺動片85bと撹拌片85cとの境界とを折り曲げる。この後、支持部85aをケーシング81の内壁にスクリューコンベア84と平行になるように接着固定すればよい。
【0043】
図7は、弾性揺動片85bと撹拌片85cの動きを説明するため弾性揺動片85bと撹拌片85cを1つ取り出して拡大した図である。ねじ山84aが図7の矢印a方向に進行すると、弾性揺動片85bを持ち上げながら進行し、通過すると弾性揺動片85bは自身の弾性により元の状態に復帰する。図7(a)はねじ山84aが弾性揺動片85bを持ち上げていない状態を示す図で、図7(b)はねじ山84aが弾性揺動片85bを持ち上げ始めた状態、図7(c)はねじ山84aが弾性揺動片85bを通過する直前状態を示す。ねじ山84aが通過するに連れて弾性揺動片85bは、(a)→(b)→(c)→(a)と繰り返し変化する。弾性揺動片85bの揺動は、左右に若干ねじれながら、大凡矢印bに示す上下方向に揺動し、ねじ山84aが1つ通過する度に1往復する。これに対し、撹拌片85cは、弾性揺動片85bのねじれによって、図7(b)、(c)に示すように(a)に示す矢印c方向に揺動し、ねじ山84aが1つ通過する度に1往復する。矢印c方向の揺動は、弾性揺動片85bのねじれを拡大することになる。これによって、弾性揺動片85bのb方向の揺動によってねじ山84aに付着するトナーを掻き落とし、撹拌片85cの揺動によって、ケーシング81の内壁近くに堆積するトナーを掻き落とすことができる。
【0044】
本発明の補助搬送手段85は、弾性揺動片85bの揺動方向と、撹拌片85cの揺動方向とが同一面内になく、全体として立体的な揺動となっている。したがって、従来のものより広い範囲のトナーを掻き落とすことができる。また、撹拌片85cの揺動は、弾性揺動片85bのねじれを拡大したものとなっているので、さらに広範囲にその効果を及ぼすことができる。
【0045】
前記の実施例では、クリーニング装置におけるトナーの搬送を例示したが、トナーをスクリューコンベアで搬送する装置であれば、現像装置など他の装置でも使用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の現像剤搬送装置は、スクリューコンベアとほぼ平行な支持部と、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片と、各弾性揺動片の先端近傍に弾性揺動片と交差する方向に形成された撹拌片とからなる補助搬送手段を設けたので、弾性揺動片とその先端に延設された撹拌片の双方でトナーを掻き落とすことができ、広範囲におけるトナーの堆積を防止することができる。
【0047】
撹拌片をケーシングの他方の内壁に近接して配置すると、堆積しやすい内壁に付着しているトナーを確実に掻き落とすことができる。
【0048】
補助搬送手段の支持部、弾性揺動片及び撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成されている構成とすれば、補助搬送手段を形成が容易にでき、かつ、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤搬送装置を備えたカラー画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の現像剤搬送装置を感光体のクリーニング装置に実施した例で、クリーニング装置の構成図である。
【図3】本発明の現像剤搬送装置を中間転写体のクリーニング装置に実施した例で、クリーニング装置の構成図である。
【図4】図2のクリーニング装置のケーシングとクリーニングブレードとを外した状態の斜視図である。
【図5】図2及び図3の補助搬送手段の一部を示す斜視図である。
【図6】1組の弾性揺動片と撹拌片とスクリューコンベアとの位置関係を示す図である。
【図7】弾性揺動片と撹拌片の動きを説明するため弾性揺動片と撹拌片を1つ取り出して拡大した図で、(a)はねじ山が弾性揺動片に達する前の状態を示す図、(b)はねじ山が弾性揺動片を持ち上げ始めた状態、(c)はねじ山が弾性揺動片を通過する直前状態を示す。
【符号の説明】
80,8A クリーニング装置
81,88 ケーシング
82 クリーニングブレード
83 クリーニングローラ
84 スクリューコンベア
85 補助搬送手段
85a 支持部
85b 弾性揺動片
85c 撹拌片
Claims (6)
- 現像剤を収容するケーシングと、該ケーシング内で現像剤を搬送するスクリューコンベアとを有する現像剤搬送装置において、
前記スクリューコンベアとほぼ平行な支持部と、該支持部からスクリューコンベアに向かって延設され、スクリューコンベアの回転に従動してスクリューコンベアのねじ山により揺動される複数の弾性揺動片と、各弾性揺動片の先端近傍に弾性揺動片と交差する方向に形成された撹拌片とからなる補助搬送手段を設けたことを特徴とする現像剤搬送装置。 - 前記支持部が前記ケーシングの一方の内壁に固定され、前記撹拌片が前記ケーシングの他方の内壁に近接配置されていることを特徴とする請求項1記載の現像剤搬送装置。
- 前記支持部、弾性揺動片及び撹拌片が同一の素材を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の現像剤搬送装置。
- 前記請求項1から3のいずれかに記載の現像剤搬送装置が、画像形成装置の感光体のクリーニング装置内に設けられていることを特徴とする現像剤搬送装置。
- 前記請求項1から3のいずれかに記載の現像剤搬送装置が、中間転写体のクリーニング装置内に設けられていることを特徴とする現像剤搬送装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の現像剤搬送装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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