JP2005037005A - エアフィルタ - Google Patents

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JP2005037005A
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Shigeyuki Toritani
茂幸 鳥谷
Eishin Maekawa
英信 前川
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Abstract

【課題】ろ材の交換作業を迅速に行えるとともに、ろ材の折れ曲がり部分の破損を有効に防止することができるエアフィルタを提供すること。
【解決手段】本体ケース2と、この本体ケース2内に着脱自在に取り付ける平面状又は折り畳み式のろ材10とからなる交換型のエアフィルタ1において、ろ材10の相対する2辺又は折辺7と平行な両端の2辺に、本体ケース2に配備したフィルタ厚み方向上流側の端片5c、中間部の嵌合部5a及び任意位置の係止部5bで構成された嵌合部材5と嵌合する、フィルタろ材厚み方向上流側のシール部4c、中間部の嵌合部4a、任意位置の係止部4bで構成された嵌合枠4を備え、嵌合部材5と嵌合枠4の間にシール部材8を、残りの辺と本体ケース2の間にパッキン6を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアフィルタ、特にろ材の交換を容易にすることのできるエアフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフィルタ交換型のエアフィルタは、本体ケースの内部にW形のろ材を取り付けるに際し、ろ材を本体ケースに固定・押圧する押さえ枠等によって固定する方法が採られている。
【0003】
また、図10に示す如く、本体ケース51の取付板52に備えた止め金具50によって、含塵空気が流入する上流側から取付板52の端部53に、ろ材54の両端部に取り付けた耳部55のフック状部分55aを嵌めるとともに、その上から止め金具50の挟着部50aを嵌め込み固定する方法が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−57236号公報
【特許文献2】
特開平10−15328号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のエアフィルタには、フィルタ厚み方向で見た場合止め金具50のフック状部分55aが本体ケース51側にしかないので、逆流等の場合、外れる恐れがあり、外れた場合含塵空気が清浄空間に漏れるという問題があった。
また、本体ケースに止め金具を取り付ける必要があるとともに、ろ材交換時にろ材を本体ケースに取り付けた後に止め金具によってろ材を固定する必要があるため、取り替え作業に手数を要するという問題点があった。
さらに、ろ材にW形、V形の折り畳み式のものを使用する場合には、その折れ曲がり部分に貼り付ける補強材端部の引き破れによって含塵空気が清浄空間に漏れ出るといった不具合も生じることがあった。
【0006】
本発明は、上記従来装置のフィルタが外れたり、含塵空気が清浄空間に漏れるという問題点を解決するとともに、ろ材の交換作業を迅速に行え、ろ材の折れ曲がり部分の破損を有効に防止することができるエアフィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のエアフィルタは、本体ケースと、該本体ケース内に着脱自在に取り付ける平面状又は折り畳み式のろ材とからなる交換型のエアフィルタにおいて、ろ材の相対する2辺又は折辺と平行な両端の2辺に、本体ケースに配備したフィルタろ材厚み方向上流側の端片、中間部の嵌合部及び任意位置の係止部材で構成された嵌合部材と嵌合する、フィルタ厚み方向上流側のシール部、中間部の嵌合部及び任意位置の係止部材で構成された嵌合枠を備え、嵌合部材と嵌合枠の間にシール部材を、残りの辺と本体ケースの間にパッキンを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記の構成からなる本発明のエアフィルタは、通常使用時ではろ材の長手方向中央部が風圧で押されて風下側、つまり本体ケース側に凸型に少し曲がろうとし、また逆流時には逆方向に曲がろうとして嵌合枠をろ材長手方向中央部に引き寄せる力が作用しても、係止部が嵌合部材の係止部に引っかかっているため、姿勢が維持され外れない。
また、シール部分でシールされているので含塵空気が清浄空間に漏れることがなく、取り付け時では、ろ材の2つの嵌合枠間の寸法を2つの嵌合部材間の寸法より若干大きく製作しておけば、エアフィルタ嵌合枠の係止部を嵌合部材の係止部に係止させつつ本体ケースに押し込むと、ろ材の弾力で嵌合枠と嵌合部材が嵌合し、ワンタッチで取り付けることができる。
さらに、取り外し時は取り付け時と逆に嵌合枠の耳部に指をかけて嵌合部材を手前に引き出すと、ワンタッチで取り外すことができる。
【0009】
また、第2の発明は、本体ケースと該本体ケース内に、着脱自在に取り付ける折り畳み式のろ材からなる交換型のエアフィルタにおいて、ろ材の折辺に、ろ材の角部の折れ曲がり箇所で立ち上がり部分を設けた補強材を貼着したことを特徴とする。
【0010】
上記の構成からなる第2の発明のエアフィルタは、ろ材の折片に貼着した補強材の立ち上がり部分がろ材と本体ケース間をシールすると同時に補強部端部の引き破れから生じる含塵空気の漏出を有効に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアフィルタの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明のエアフィルタ1に使用する交換用ろ材10と該ろ材10を収納する本体ケース2を示し、図例ではW形のろ材を示す。
【0013】
ろ材10は、W形の折り畳み式のものであって、その折辺7と直交するろ材の辺(後述する本体ケース2の天板21と底板22に当接する辺)に本体ケース2との隙間を塞ぐパッキン6を配備するとともに、折辺7と平行なろ材10の辺に本体ケース2に配備した嵌合部材5と嵌合する嵌合枠4を取り付ける。
【0014】
嵌合枠4は図1、図2、図4に示すようにろ材10の折辺7と平行な両端の2辺に配備され、フィルタろ材厚み方向上流側にシール部材8を適宜手段で取り付けシール部となる耳部4c、中間部に嵌合凹部4a、下流側の係止部材となる係止溝4bで構成された部材で、後述する嵌合部材5と係止させつつ、ろ材10を本体ケース2に取り付けるものである。
【0015】
また、3箇所の折辺7に該折辺7を覆うように補強部材3を貼着する。
この補強部材3は、図6(b)に示す如く立ち上がり部分mを設けることにより、切り込み部Cの接点からの破れを確実に防止することができ、含塵空気の清浄室への流出を確実に防止する。
この立ち上がり部分mは、3乃至10mm程度の幅を有するものであれば十分である。
【0016】
また、図7に示すように切り込み部Cの接点をフィルタ同士の折辺7の頂点からnだけずらせることによっても切り込み部Cの接点からの破れを防止することができる。
この場合、nの幅を大きくとると、ろ材10をV字状に開くことが困難となるため、3mm程度に抑えることが好ましい。
【0017】
本体ケース2は、天板21と底板22を連結する横板23、23によって正面と背面を開放した矩形状に構成し、内部に使用されるろ材の形状にあった枠材24を配備する。
25は枠材24の補強材を示し、図例では中央付近に1箇所合計3枚取り付けて構成する。
【0018】
5は、ろ材10に取り付けた嵌合枠4と嵌合する嵌合部材を示し、フィルタろ材厚み方向の上流側から端片5c、嵌合凸部5a、係止部材となる係止片5bからなる。 嵌合部は嵌合枠4の嵌合凹部4aが嵌合凸部に、嵌合部材5の嵌合凸部5aが嵌合凹部になってもかまわない。また係止部材は嵌合枠4の係止溝4bが係止片に、嵌合部材5の係止片5cが係止溝になってもかまわない。
嵌合部材5は、枠材24と別個に製作したものを本体ケース2の適宜箇所に取り付けるように構成する他、枠材24の端部を曲げ加工などによって製作してもかまわない。
【0019】
上記構成において、ろ材10の本体ケース2への取付は、図4(c)に示す如く、嵌合枠4の係止溝4bに嵌合部材5の 係止片5bを差し込みつつ、耳部4cの側面を押して嵌合枠4の嵌合凹部4aと、嵌合部材5の嵌合凸部5aを嵌合せしめることによってろ材10を本体ケース2に係止する。
本発明のエアフィルタは、通常使用時ではろ材の長手方向中央部が風圧で押されて風下側、つまり本体ケース側2に凸型に少し曲がろうとし、また逆流時には逆方向に曲がろうとして嵌合枠4をろ材長手方向中央部に引き寄せる力が作用しても、係止片5bが嵌合枠4の係止溝4bに引っかかっているため、姿勢が維持され外れない。またシール部材8でシールされているので含塵空気が清浄空間に漏れない。
【0020】
耳部4cに取り付けられたシール部材8を端片5cが押し付けることと、パッキン6がケース2と、ろ材10との隙間を塞ぐことにより含塵空気の流入を防止することとなる。
【0021】
図5は、嵌合枠4と嵌合部材5の別の実施例を示す。
図5(a)に示す嵌合枠4は嵌合凹部4dとして丸形のくぼみを縦方向に数箇所構成し、図5(b)に示す嵌合部材5は上記嵌合凹部4dに対応する位置に丸形の出っ張りを設けることによってろ材10を本体ケース2に係止するものである。
【0022】
図8は平面状ろ材の場合のろ材厚み方向の形状を示す図面で(a)はろ材の相対する2辺に嵌合枠4が設けられている断面図を示し、(b)は、、上面と下面のパッキン6を示す(a)図におけるA―Aの断面図である。
【0023】
図9(a)はシール部材8を嵌合部材5の端片5cに取り付け、嵌合枠4の耳部4cに接してシールした実施例を示す。
図9(b)は嵌合枠4と嵌合部材5の凹凸が図4と逆になった別実施例の断面図を示す。
図9(c)は嵌合枠4と嵌合部材5の係止溝、係止片が図4と逆になった別実施例の断面図である。
【0024】
また、図9(d)は耳部4c、端片5cが嵌合部5の係止溝4b、係止片5bを兼ねた別実施例の断面図である。
本実施例は嵌合枠4のシール部材8付きの耳部4cが本体ケース2側にほぼ直角に曲がっており、ろ材10の本体ケース2への取付は、図4(c)の様に、嵌合枠4の係止溝4bに嵌合部材5の係止片5bを差し込まなくても、嵌合枠4の嵌合凹部4aと、嵌合部材5の嵌合凸部5aを嵌合せしめるだけでろ材10を本体ケース2に係止できる。
通常使用時ではろ材10の長手方向中央部が風圧で押されて風下側、つまり本体ケース側に凸型に少し曲がろうとして嵌合枠4をろ材長手方向中央部に引き寄せる力が作用しても、嵌合枠4の耳部4cが嵌合部材5の端片5cに引っかかっているため、姿勢が維持され外れることがなく、シール部材8が圧縮されシールされているので含塵空気が清浄空間に漏れることはない。
【0025】
以上、本発明のエアフィルタについて、その実施例に基づいて説明したが、平面状又はV形やW形以外の折れ曲がり部分を有するろ材であってもかまわない。また本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【0026】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のエアフィルタによれば、ろ材と一体で作成されていたエアフィルタの場合の様にそのケースの破棄をする必要がなく廃棄物の削減になる。また、ろ材はワンタッチによる着脱、つまり位置決め、係止が可能なため、交換作業時間が大幅に短縮することができる。
【0027】
また、第2の発明による時は、折辺に貼着ける補強部材がろ材の開閉によって破損することがないから含塵空気の清浄空間への流入を確実に防止することができる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアフィルタの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明のろ材の全体を示す斜視図である。
【図3】本発明の本体ケースの全体を示す斜視図である。
【図4】ろ材と本体ケースの嵌合方法を説明する斜視図である。
【図5】ろ材と本体ケースの別の嵌合方法を説明する斜視図である。
【図6】補強材を説明する斜視図である。
【図7】補強材の別の実施例を示す斜視図である。
【図8】平面状ろ材のろ厚み方向の形状を示す断面図である。
【図9】嵌合枠、嵌合部材の別の実施例の断面図である。
【図10】従来のエアフィルタを示す、一部断面の平面図である。
【符号の説明】
1 エアフィルタ
2 本体ケース
3 補強材
4 嵌合枠
4a 嵌合凹部(嵌合部)
4b 係止部
4c 耳部(シール部)
5 嵌合部材
5a 嵌合凸部(嵌合部)
5b 係止部
5c 端片
6 パッキン
7 折辺
8 シール部材
10 ろ材

Claims (2)

  1. 本体ケースと、該本体ケース内に着脱自在に取り付ける平面状又は折り畳み式のろ材とからなる交換型のエアフィルタにおいて、ろ材の相対する2辺又は折辺と平行な両端の2辺に、本体ケースに配備したフィルタろ材厚み方向上流側の端片、中間部の嵌合部及び任意位置の係止部材で構成された嵌合部材と嵌合する、フィルタ厚み方向上流側のシール部、中間部の嵌合部及び任意位置の係止部材で構成された嵌合枠を備え、嵌合部材と嵌合枠の間にシール部材を、残りの辺と本体ケースの間にパッキンを備えたことを特徴とするエアフィルタ。
  2. 本体ケースと該本体ケース内に、着脱自在に取り付ける折り畳み式のろ材からなる交換型のエアフィルタにおいて、ろ材の折辺に、ろ材の角部の折れ曲がり箇所で立ち上がり部分を設けた補強材を貼着したことを特徴とするエアフィルタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253886A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Nitta Ind Corp エアフィルタ
WO2009072568A1 (ja) * 2007-12-06 2009-06-11 Nitto Denko Corporation エアフィルタ
JP2018051510A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 日本無機株式会社 エアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法

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