JP2018051510A - エアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法 - Google Patents

エアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに組み合わせられる枠材同士が外れ難く、簡単に組み立てられるエアフィルタおよびエアフィルタの製造方法を提供する。【解決手段】エアフィルタは、フィルタパックと、枠体と、を備える。枠体は、フィルタパックを囲むよう矩形に組み合わせられる4つの枠材からなり、枠材は、フィルタパックに対して、気流方向を横切る第1の方向の両側、および、気流方向を横切り、第1の方向と直交する第2の方向の両側、のそれぞれに配置されている。第1の枠材は、第2の方向に延在する凹部または凸部である第1の係止部を有している。第2の枠材は、第2の方向に延在し、第1の係止部と第2の方向に係合する第2の係止部を有している。フィルタパックは、第1の方向に圧縮された状態で、第1の方向の両側に配置された第1の枠材の間に挟持されるとともに、第1の係止部を、第1の係止部と係合する第2の係止部に押し付けている。【選択図】図5

Description

本発明は、エアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法に関する。
気体中の微粒子を捕集する濾材を枠体で保持してなるエアフィルタが知られている。エアフィルタは、一般に、複数の金属製の枠材を、濾材を囲むよう矩形に組み合わせることで作製される。
従来のエアフィルタとして、隣接する2つの枠材のそれぞれに接続される接続部品を有するものが知られている(特許文献1)。接続部品は、フィルタ枠の角部を形成する角部形成部と、角部形成部から延設され、各枠板にそれぞれ接合される固定片と、を有している。また、断面コ字状である金属製の枠板の内壁には、固定片をスライドさせて挿入させるための溝部が形成されている。特許文献1のエアフィルタによれば、フィルタ枠を少ない工程で精度良く組み立てることができる、とされている。
特開2015−202488号公報
特許文献1のエアフィルタでは、フィルタ枠と濾材の外周縁部とが接着されて一体化されるため、枠板に対して接続部品を固着する必要がない、とされている。しかし、エアフィルタを取り扱う間に、フィルタ枠と濾材との間で剥離が生じ、エアフィルタの一部が脱落する場合がある。
一方、特許文献1には、リベットや、ボルト・ナット等の固定具を用いて、枠板と接続部品とを互いに固定することが記載されている。しかし、固定具を用いる場合、エアフィルタの組み立てに要する作業数が多くなり、また、固定具が紛失しないように注意を払う必要があり、作業が面倒なものとなる。
本発明は、互いに組み合わせられる枠材同士が外れ難く、簡単に組み立てられるエアフィルタおよびエアフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集する、プリーツ加工された濾材を有するフィルタパックと、
前記濾材のプリーツの折り目が気流方向の両側に配置されるように前記フィルタパックを保持する樹脂製の枠体と、を備え、
前記枠体は、前記フィルタパックを囲むよう矩形に組み合わせられる4つの枠材からなり、前記枠材は、前記フィルタパックに対して、前記気流方向を横切る第1の方向の両側、および、前記気流方向を横切り、前記第1の方向と直交する第2の方向の両側、のそれぞれに配置され、
前記第1の方向の両側に配置された第1の枠材は、前記第2の方向に延在する凹部または凸部である第1の係止部を有し、
前記第2の方向の両側に配置された第2の枠材は、前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の係止部と前記第2の方向に係合する第2の係止部を有し、
前記フィルタパックは、前記第1の方向に圧縮された状態で、第1の方向の両側に配置された第1の枠材の間に挟持されるとともに、第1の係止部を、前記第1の係止部と係合する第2の係止部に押し付けていることを特徴とする。
前記第2の枠材は、前記第2の係止部として、前記第1の枠材の側に突出する凸部を有し、
前記第1の枠材は、前記第1の係止部として、前記凸部を受け入れる凹部を有しており、
前記凹部は、
前記凸部に対し前記第1の方向に当接する壁部と、
前記壁部と接し、前記第1の方向のうち前記フィルタパックと反対側に開放された凹部空間と、を有していることが好ましい。
前記凸部は、前記気流方向に延在しており、前記第1の枠材の側に向かうに連れて前記気流方向の長さが小さくなっていることが好ましい。
前記凸部は、前記第1の方向の両側を向く面を有する板状の形状を有しており、前記第1の枠材の側に向かうに連れて前記第1の方向の厚みが小さくなる先端部を有していることが好ましい。
前記第1の方向は、前記濾材のプリーツが並ぶ方向と一致しており、
前記フィルタパックは、さらに、前記濾材の隣り合う2つのプリーツの間のスペースに配置され、前記プリーツ同士の間隔を保持するスペーサを有することが好ましい。
前記第1の枠材は、前記第1の方向に突出し、かつ、前記第2の方向に延びるよう設けられたリブを有していることが好ましい。
本発明の別の一態様は、エアフィルタの製造方法であって、
気体中の微粒子を捕集する濾材シートをプリーツ加工し、フィルタパックを作製するステップと、
前記プリーツの折り目が気流方向の両側に配置されるように、前記フィルタパックを樹脂製の枠体で保持するステップと、を備え、
前記枠体は、前記フィルタパックを囲むよう矩形に組み合わせられる4つの枠材からなり、前記枠材は、前記フィルタパックに対して、前記気流方向を横切る第1の方向の両側、および、前記気流方向を横切り、前記第1の方向と直交する第2の方向の両側、のそれぞれに配置され、
前記第1の方向の両側に配置された第1の枠材は、前記第2の方向に延在する凹部または凸部である第1の係止部を有し、
前記第2の方向の両側に配置された第2の枠材は、前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の係止部と前記第2の方向に係合する第2の係止部を有し、
前記保持するステップでは、前記フィルタパックを、前記第1の方向に圧縮された状態で前記第1の枠材の間に挟持し、前記第1の係止部を、前記第1の係止部と係合する前記第2の係止部に対し前記第1の方向に押し付けることを特徴とする。
本発明によれば、互いに組み合わせられる枠材同士が外れ難く、簡単に組み立てられるエアフィルタおよびエアフィルタの製造方法が得られる。
本実施形態のエアフィルタを示す外観斜視図である。 フィルタパックの構造を説明する図である。 図1に示すエアフィルタの一部を分解して示す分解斜視図である。 接続部材を示す図である。 エアフィルタの組み立てを説明する図である。 エアフィルタの組み立てを説明する図である。
以下、本実施形態のエアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法について説明する。
図1は、本実施形態のエアフィルタ1を示す外観斜視図である。
エアフィルタ1は、フィルタパック70と、枠体2と、を備える。
フィルタパック70は、濾材50を有している。
濾材50は、気体中の微粒子を捕集する、プリーツ加工された部材である。
濾材50には、例えば、ガラス繊維または樹脂繊維の繊維材料からなる不織布または織布が用いられる。濾材50の具体例として、粒径0.3μmの粒子に対する捕集効率が、90〜99.99%であり、厚みが0.4〜0.9mmである。このような濾材は、HEPAフィルタ(粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集効率を有し、かつ初期の圧力損失が245Pa以下であるフィルタ)、あるいは、HEPAに準じる性能のフィルタ(粒径0.3μmの粒子に対して90〜99.99%の捕集効率を有するフィルタ)として用いることができる。
濾材50は、濾材シートを、山折および谷折りを交互に繰り返し行うことによりジグザグ形状に形成されている。特に制限されないが、濾材50の外寸は、例えば、縦(Z方向長さ)580mm×横(Y方向長さ)580mm×奥行き(X方向長さ)260〜290mmである。濾材3のプリーツ間隔は5〜9mm、折り幅は260mm、プリーツ数は60〜100である。
フィルタパック70は、さらに、セパレータ60を有していることが好ましい。
セパレータ60は、濾材50の隣り合う2つのプリーツ(山折りされた山部)の間のスペースごとに配置された複数の部材である。セパレータ60の材料としては、アルミニウム、ステンレス等の金属、あるいは紙が用いられる。セパレータ60は、プリーツ同士の間隔(図1のY方向に沿った間隔)を保持する部材である。セパレータ60は、波形状に折り曲げられて形成され、プリーツの折り目が延びる方向(図1のZ方向)と略平行な方向に延びるよう配置されている。なお、セパレータ60は、図2に示すように、気流方向(図1のX方向)に、横方向(Y方向)長さが徐々に変化するよう上記波形状が形成されていることが好ましい。図2は、フィルタパック70の構造を説明する図であり、上下方向(Z方向)と直交するフィルタパック70の切断面を表している。図2において、セパレータ60は、その外形の輪郭線で示されている。
フィルタパック70の第1の方向の両端には、濾材50が位置していることが好ましい。
枠体2は、フィルタパック70を保持する樹脂製の部材である。枠体2は、例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリフタルアミド等の樹脂材料を用いて作製される。
枠体2は、濾材50のプリーツの折り目が気流方向(X方向)の両側に配置されるようにフィルタパック70を保持する。枠体2は、フィルタパック70を囲むよう矩形に組み合わせられる4つの枠材10、10、30、30からなる。
このうち、2つの枠材30(第1の枠材)は、フィルタパック70に対して、気流方向を横切る第1の方向(Y方向)の両側のそれぞれに配置されている。第1の枠材30は、第2の方向に延在する凹部または凸部である第1の係止部(例えば、後述する凹部34)を有している。
また、2つの枠材10(第2の枠材)は、気流方向を横切り、第1の方向と直交する第2の方向(Z方向)の両側のそれぞれに配置されている。第2の枠材10は、後述するように、枠本体20、および、その両端部に接合された接続部材40から構成される。第2の枠材10は、第2の方向に延在し、かつ、第1の係止部と第2の方向に係合する第2の係止部(例えば、後述する爪42)を有している。
エアフィルタ1において、フィルタパック70は、第1の方向に圧縮された状態で枠材30の間に挟持されている。具体的に、フィルタパック70は、第1の方向の長さが、枠体2の内側の空間(濾材投入部ともいう)の第1の方向の長さ、すなわち、2つの第1の枠材30の第1の方向の間隔(より具体的には、互いに向き合う壁部31の内面同士の間隔)より大きい。また、フィルタパック70は、セパレータ60を、濾材50のプリーツの間のスペースに配置するときに、濾材50に対し第1の方向に押さえ付けるように配置することで作製されるため、セパレータ60の反発力として第1の方向の外側に広がろうとする力を内在している。これにより、フィルタパック70は、枠体2内に第1の方向に圧縮された状態で保持される。このため、第1の枠材30は、フィルタパック70から、第1の方向のうち圧縮される側(以降、第1の方向の内側ともいう)と反対側(以降、第1の方向の外側ともいう)に反力を受けている。第1の枠材30は、樹脂製であるため、フィルタパック70の反力を受けて、第1の方向の外側に膨らむように変形し、第1の係止部は、第1の係止部と係合する第2の係止部に対し、第1の方向の外側に押し付けられている。このため、第1の係止部と第2の係止部との間には摩擦が生じており、第1の枠材30および第2の枠材10は互いに外れ難くなっている。このように、枠体2は、第1の係止部と第2の係止部とが第2の方向に係合し、かつ、第1の係止部と第2の係止部との間の摩擦によって外れ難くなっている。このため、エアフィルタ1は、リベットやボルト・ナット等の固定具を用いずに、簡単に組み立てることができる。
これに対し、特許文献1のエアフィルタにおいて、金属製の枠板は、その延在方向と直交する方向に撓むように変形することはなく、延在方向に沿って互いに係合する枠板の溝部と、接続部品の固定片との間で摩擦は生じていない。このため、エアフィルタを取り扱う間に、エアフィルタの一部が自重により、他の部分から外れて脱落する場合がある。例えば、フィルタ枠の上辺を掴んでいるときに、フィルタ枠の側辺と底辺をなす部分、およびこれらに囲まれた濾材の自重によって、側辺の枠板が上辺の接続部品から離れるようにスライドする場合がある。この場合に、上辺に接着された濾材と枠板との間で剥離が起きると、側辺の枠板が上辺の接続部品に対してさらにスライドし、フィルタ枠の側辺と底辺をなす部分および濾材が脱落する場合がある。
以下、第1の枠材30と第2の枠材10の係合に関して、より具体的に説明する。
図1に示すエアフィルタ1において、第2の枠材10は、第1の枠材30と第2の方向(Y方向)に対向する、第1の方向(X方向)の範囲にわたって延在している。また、第2の枠材10は、図3に示すように、第1の枠材30と対向する位置に、第2の係止部として、第1の枠材30の側に突出する爪42(凸部)を有している。図3は、エアフィルタ1の一部を分解して示す分解斜視図である。図3に示す例において、爪42は、気流方向に沿って複数設けられている。また、第1の枠材30は、第2の枠材10と対向する位置に、第1の係止部として、爪42を受け入れる凹部34を有している。
凹部34は、壁部31と、凹部空間33と、を有している。
壁部31は、爪42に対し第1の方向に当接する部分である。壁部31は、図3に示す例において、第2の方向に板状に延在する部分であり、第1の方向の内側においてフィルタパック70と当接し、第1の方向の外側において爪42と当接する。フィルタパック70によって互いに圧接される壁部31および爪42は、互いに面接触している。
凹部空間33は、壁部31の第1の方向の外側に開放された空間である。凹部空間33は、第1の方向の外側に開放されているため、エアフィルタ1を組み立てるときに、例えば、爪42の位置を、第1の枠材30の特定の位置に正確に合わせる必要がない。このため、特許文献1のように、接続部品の固定片を枠板の溝部に挿入し、接続部品と枠板を互いに嵌め合わせる場合と比べ、作業性がよく、エアフィルタ1の組み立てが容易である。凹部空間33の第1の方向の長さは、爪42の厚さより厚く、爪42の厚さの例えば2倍の長さである。
爪42は、気流方向に延在しており、第1の枠材30の側(図1の下方向)に向かうに連れて気流方向の長さが短くなっていることが好ましい。爪42は、図4(a)に示される例では、気流方向の両端部が角落としされている。図4(a)は、第2の枠材10を構成する接続部材40をY方向に見て示す図である。これにより、後で説明するように、エアフィルタ1の底板をなす第2の枠材10の縁を回動中心として、フィルタパック組立体(後述)を回動させて、エアフィルタ1を組み立てることができる。爪42は、図4(a)に示す例において、一定の曲率半径に沿った形状に形成されているが、このような形状に制限されない。このような角落としされた形状は、Z方向に爪42が延在する領域の全てまたは先端側の一部の領域において形成される。
爪42は、第1の方向の両側を向く面を有する板状の形状を有しており、エアフィルタ1において第1の枠材30の側に向かうに連れて第1の方向の厚みが小さくなっている先端部42aを有していることが好ましい。爪42は、図4(b)に示される例では、先細りにされた先端部42aを有している。図4(b)は、接続部材40をX方向に見て示す図である。これにより、爪42の厚みが厚い場合であっても、エアフィルタ1の組立時に、爪42を凹部空間33内により簡単に入れることができる。先端部42aは、図4(b)に示す例において、厚み方向の片側のみ削り取られた形態を有しているが、厚み方向の両側において削り取られた形態が採用されてもよい。また、このような先細りされた爪42の部分は、先端部42aのみでなく、Z方向に爪42が延在する領域の全てに形成されていてもよい。
なお、接続部材40は、図4(a)および図4(b)に示されるように、さらに、爪41を有している。爪41は、例えば、上記爪42と同様に構成されている。爪41は、接続部材40と枠本体20とが接合される際に、枠本体20の壁部21(後述)に対して第2の方向の外側から当接するように配置される。
第1の枠材30は、さらに、図3に示されるように、リブ32を有していることが好ましい。リブ32は、壁部31から第1の方向の外側に突出し、かつ、第2の方向に延びるよう設けられた部分である。図3に示す例において、リブ32は、2本設けられているが、その数は制限されず、例えば爪42の数に応じて、1本、または3本以上設けられる。枠材は、その寸法、形状によっては、フィルタパックから力を受けることで、大きく変形する場合がある。これによって、フィルタパックと、枠材との間に隙間があくと、リークが生じるおそれがある。エアフィルタ1では、壁部31にリブ32が設けられていることで、第1の枠材30の第1の方向に沿った曲げ剛性が高くなり、フィルタパック70から力を受けても、第1の枠材30の第1の方向への変形量が大きくなりすぎることが抑えられる。また、リブ32と、第1の枠材30の側壁(気流方向の端部の壁面)との間、あるいは、リブ32同士の間には、爪42の気流方向に沿った長さと略等しい間隔があいていることが好ましい。これにより、爪42は、第1の枠材30に係合した状態で、気流方向に位置決めされる。
なお、第2の枠材10を構成する枠本体20は、その長手方向に見て示す断面形状が、例えば、第1の枠材30の断面形状と同一である。この場合、枠本体20は、図3に示されるように、壁部21と、リブ22と、を有している。壁部21は、第1の方向に延在し、かつ、フィルタパック70を第2の方向に支持する。リブ22は、壁部21から第2の方向の外側に突出し、かつ、第1の方向に延びるよう設けられている。枠本体20は、図3に示す例のように、壁部21の第2の方向の外側に開放された空間を有していてもよく、そのような空間を有していなくてもよい。例えば、枠本体20と接続部材40とは、嵌め込み式によって接合されるよう構成されていてもよい。
上記説明した形態に代えて、エアフィルタ1では、例えば、爪42が第1の枠材30に設けられるとともに、凹部空間33が第2の枠材10に設けられていてもよい。この場合、第2の枠材10の凹部空間を第1の方向の外側に画定する壁部に対して、第1の枠材30の爪が、フィルタパック70によって押し付けられる。
また、フィルタパック70は、セパレータ60を有しないものであってもよい。この場合、濾材50は、ホットメルト樹脂で形成される公知のスペーサや、濾材50自体に設けられる、エンボス加工された公知の突起によってプリーツ間隔が保持される。
また、フィルタパック70は、濾材50のプリーツの折り目が延びる方向が、第1の方向と一致するように第1の枠材30の間に挟持されてもよい。この場合、濾材50のプリーツが折れ曲がらないように、フィルタパック70の第1の方向の寸法が定められる。
以上のエアフィルタ1によれば、フィルタパック70が、第1の枠材30の間に圧縮された状態で挟持されるとともに、第1の係止部を第2の係止部に対して押し付けていることで、樹脂製の第1の枠材30は第1の方向の外側に撓むように変形し、第1の係止部と第2の係止部の間で摩擦が生じている。このため、第1の枠材30および第2の枠材10は互いに外れ難くなっている。エアフィルタ1は、第1の枠材30と第2の枠材10が第2の方向に係合し、かつ、第1の枠材30と第2の枠材10とが互いに外れ難いことで、リベット等の固定具を用いずに簡単に組み立てられる。
エアフィルタ1は、例えば、ガスタービンに供給される空気を清浄化するエアフィルタとして用いられる。また、エアフィルタ1は、例えば、建物の外気取入口、ダクトの途中等に設置され、これらの場所より下流側に供給される空気を清浄化するエアフィルタとして用いられる。
次に、本実施形態のエアフィルタの製造方法を説明する。
本製造方法は、フィルタパックを作製するステップと、フィルタパックを保持するステップと、を備える。
フィルタパックを作製するステップでは、気体中の微粒子を捕集する濾材シートをプリーツ加工することを行う。このステップでは、例えば、上記フィルタパック70を作製する。
フィルタパックを保持するステップでは、プリーツの折り目が気流方向の両側に配置されるように、フィルタパックを樹脂製の枠体で保持する。枠体には、例えば、上記枠体2が用いられる。フィルタパックを保持するステップでは、フィルタパック70を、第1の方向に圧縮された状態で第1の枠材30の間に挟持し、第1の係止部を、第1の係止部と係合する第2の係止部に押し付ける。
なお、エアフィルタ1の組み立てに先立って、第2の枠材10は、予め作製される。枠本体20と接続部材40は、例えば、融着により接合される。融着は、爪41および壁部21の互いに接する面の少なくとも一方を加熱、溶融させた状態で、互いに重ね合わせることで行われる。この点で、枠体2の構成材料として用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
以下、図5および図6を参照して、枠体2を用いてフィルタパック70を保持する方法の具体例を説明する。図5および図6は、エアフィルタ1の組み立てを説明する図である。
この具体例では、まず、エアフィルタ1の下辺をなす第2の枠材10を、爪42を上方に向けて載置する。壁部21の上面には、例えばウレタン樹脂のシール剤が塗布される。
一方、フィルタパック70を、第1の方向の両側から第1の枠材30で挟持し、図5の横方向の矢印で示すように第1の方向の内側に圧縮し、フィルタパック組立体80を作製する。このとき圧縮される量は、例えば、フィルタパック70の第1の方向の長さが、濾材投入部の第1の方向の長さより僅かに、例えば0mmを超え1mm以下の範囲で短くなる量である。フィルタパック70と第1の枠材30とは、接着剤により線接着されることで固定されている。線接着は、プリーツの折り目が延びる方向(Z方向)に沿った接着である。
次いで、フィルタパック組立体80を、上記載置した第2の枠材10に対して、第1の方向に位置決めし、図6に示すように、第2の枠材の10の気流方向の端において第1の方向に延びる縁を回動中心として回動するよう仮固定する。この状態で、第2の枠材10の爪42が、フィルタパック組立体80の第1の枠材30の凹部空間33内に入ることを確認しながら、図6の矢印で示すようにフィルタパック組立体80を回動して、爪42を凹部空間33内に配置し、フィルタパック70をシール材に接触させる。フィルタパック70を一旦シール材に接触させると、フィルタパック組立体80を第2の枠材10から離すことができなくなるため、仮に、フィルタパック組立体80が第2の枠材10に対して第1の方向にずれた状態で接着された場合は、エアフィルタ1の性能に問題が生じるような歪みとなる。本製造方法では、フィルタパック組立体80を、上述のように第2の枠材10に対して回動させられることで、フィルタパック組立体80を第2の枠材10に対して精度良く位置決めすることができる。
次いで、エアフィルタ1の上辺をなす第2の枠材10を、下方を向く壁部21の面に、例えばウレタン樹脂のシール材を塗布した後、爪42を下方に向け、フィルタパック組立体80の第1の枠材30の凹部空間33内に配置し、フィルタパック70をシール材に接触させる。以上のようにして、エアフィルタ1は組み立てられる。
本製造方法によれば、リベット等の固定具を用いずに、エアフィルタ1を簡単に組み立てることができる。そして、本製造方法により組み立てられたエアフィルタ1は、上述したように、第1の係止部と第2の係止部が係合し、かつ、第1の係止部と第2の係止部との間に摩擦が生じているため、第1の枠材30と第2の枠材10は互いに外れ難い。
以上、本発明のエアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法について詳細に説明したが、本発明のエアフィルタ、およびエアフィルタの製造方法は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 エアフィルタ
2 枠体
10 第2の枠材
20 枠本体
21 壁部
22 リブ
30 第1の枠材
31 壁部
32 リブ
33 凹部空間
34 凹部
40 接続部材
42 爪(凸部)
50 濾材
60 セパレータ
70 フィルタパック

Claims (7)

  1. 気体中の微粒子を捕集する、プリーツ加工された濾材を有するフィルタパックと、
    前記濾材のプリーツの折り目が気流方向の両側に配置されるように前記フィルタパックを保持する樹脂製の枠体と、を備え、
    前記枠体は、前記フィルタパックを囲むよう矩形に組み合わせられる4つの枠材からなり、前記枠材は、前記フィルタパックに対して、前記気流方向を横切る第1の方向の両側、および、前記気流方向を横切り、前記第1の方向と直交する第2の方向の両側、のそれぞれに配置され、
    前記第1の方向の両側に配置された第1の枠材は、前記第2の方向に延在する凹部または凸部である第1の係止部を有し、
    前記第2の方向の両側に配置された第2の枠材は、前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の係止部と前記第2の方向に係合する第2の係止部を有し、
    前記フィルタパックは、前記第1の方向に圧縮された状態で、第1の方向の両側に配置された第1の枠材の間に挟持されるとともに、第1の係止部を、前記第1の係止部と係合する第2の係止部に押し付けていることを特徴とするエアフィルタ。
  2. 前記第2の枠材は、前記第2の係止部として、前記第1の枠材の側に突出する凸部を有し、
    前記第1の枠材は、前記第1の係止部として、前記凸部を受け入れる凹部を有しており、
    前記凹部は、
    前記凸部に対し前記第1の方向に当接する壁部と、
    前記壁部と接し、前記第1の方向のうち前記フィルタパックと反対側に開放された凹部空間と、を有している、請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 前記凸部は、前記気流方向に延在しており、前記第1の枠材の側に向かうに連れて前記気流方向の長さが小さくなっている、請求項2に記載のエアフィルタ。
  4. 前記凸部は、前記第1の方向の両側を向く面を有する板状の形状を有しており、前記第1の枠材の側に向かうに連れて前記第1の方向の厚みが小さくなる先端部を有している、請求項2または3に記載のエアフィルタ。
  5. 前記第1の方向は、前記濾材のプリーツが並ぶ方向と一致しており、
    前記フィルタパックは、さらに、前記濾材の隣り合う2つのプリーツの間のスペースに配置され、前記プリーツ同士の間隔を保持するスペーサを有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
  6. 前記第1の枠材は、前記第1の方向に突出し、かつ、前記第2の方向に延びるよう設けられたリブを有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
  7. 気体中の微粒子を捕集する濾材シートをプリーツ加工し、フィルタパックを作製するステップと、
    前記プリーツの折り目が気流方向の両側に配置されるように、前記フィルタパックを樹脂製の枠体で保持するステップと、を備え、
    前記枠体は、前記フィルタパックを囲むよう矩形に組み合わせられる4つの枠材からなり、前記枠材は、前記フィルタパックに対して、前記気流方向を横切る第1の方向の両側、および、前記気流方向を横切り、前記第1の方向と直交する第2の方向の両側、のそれぞれに配置され、
    前記第1の方向の両側に配置された第1の枠材は、前記第2の方向に延在する凹部または凸部である第1の係止部を有し、
    前記第2の方向の両側に配置された第2の枠材は、前記第2の方向に延在し、かつ、前記第1の係止部と前記第2の方向に係合する第2の係止部を有し、
    前記保持するステップでは、前記フィルタパックを、前記第1の方向に圧縮された状態で前記第1の枠材の間に挟持し、前記第1の係止部を、前記第1の係止部と係合する前記第2の係止部に対し前記第1の方向に押し付けることを特徴とするエアフィルタの製造方法。
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