JP2005036867A - クラッチ装置 - Google Patents

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Tatsuhiro Tomari
辰弘 泊
Yutaka Tashiro
豊 田代
Hirotada Ito
裕忠 伊藤
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 電磁クラッチの摩擦係合要素の摩耗に伴う締結応答性の低下や締結力の変動を補償する。
【解決手段】 ディファレンシャルギヤDのディファレンシャルロック機構Lは左右の車軸19を一体に結合する電磁クラッチ21を備えており、そのクラッチディスク23およびクラッチプレート25を係合させるアクチュエータ29は、強磁性形状記憶合金27と、それを変形させる磁場を発生させるコイル28とを備える。コイル28に印加する電流を変化させることで電磁クラッチ21の締結力を任意に制御することができ、またクラッチディスク23およびクラッチプレート25が摩耗してクラッチクリアランスが増加しても、その電磁クラッチ21の非締結時に予めコイル28に所定の電流を印加して強磁性形状記憶合金27を変形させることで、前記クラッチクリアランスを適正な大きさに調整して電磁クラッチ21の締結応答性を確保することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、第1部材に支持した第1摩擦係合要素と第2部材に支持した第2摩擦係合要素とをアクチュエータが発生する押圧力で相互に係合させて第1部材および第2部材を一体に締結可能なクラッチ装置に関する。
自動車の動力伝達系に配置されるクラッチ装置として、下記特許文献1に記載されたものが公知である。
このクラッチ装置は、コイルの励磁によりコアに吸引されるアマチュアの押圧力でクラッチディスクおよびクラッチプレートを相互に係合させる電磁クラッチであり、その締結力の大きさはコイルに印加する電流の大きさにより制御されるようになっている。
また、磁場を与えることで変形する強磁性形状記憶合金が、下記特許文献2〜4により公知である。
特開2002−211259号公報 特開2002−129273号公報 特開2002−285269号公報 特開2002−317235号公報
しかしながら上記従来の電磁クラッチは、クラッチディスクおよびクラッチプレートの摩耗量の増加に応じてコアおよびアマチュア間のエアギャップが増加すると、その締結応答性が次第に低下したり、安定した締結力が得られなくなったりする問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、電磁クラッチの摩擦係合要素の摩耗に伴う締結応答性の低下や締結力の変動を補償することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、第1部材に支持した第1摩擦係合要素と第2部材に支持した第2摩擦係合要素とをアクチュエータが発生する押圧力で相互に係合させて第1部材および第2部材を一体に締結可能なクラッチ装置において、前記アクチュエータは、磁場の強さに応じて変形して前記押圧力を発生する強磁性形状記憶合金と、この強磁性形状記憶合金を変形させる磁場を発生するコイルとを備えたことを特徴とするクラッチ装置が提案される。
尚、実施例のクラッチインナー22およびクラッチアウター24はそれぞれ本発明の第1部材および第2部材に対応し、実施例のクラッチディスク23およびクラッチプレート25はそれぞれ本発明の第1摩擦係合要素および第2摩擦係合要素に対応する。
請求項1の構成によれば、クラッチ装置の第1、第2摩擦係合要素を係合させるアクチュエータが、コイルが発生する磁場の強さに応じて変形して押圧力を発生する強磁性形状記憶合金を備えているので、コイルに印加する電流の大きさを変化させることでクラッチ装置の締結力を任意に制御することができる。また第1、第2摩擦係合要素が摩耗してクラッチクリアランスが増加しても、そのクラッチ装置の非締結時に予めコイルに所定の電流を印加して強磁性形状記憶合金を変形させることで、前記クラッチクリアランスを適正な大きさに調整してクラッチ装置の締結応答性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1および図2は本発明の一実施例を示すもので、図1は車両のディファレンシャルギヤのスケルトン図(電磁クラッチの非係合時)、図2は図1に対応する作用説明図(電磁クラッチの係合時)である。
図1は、フロントエンジン・フロントドライブ車両のディファレンシャルギヤDを示すスケルトン図であって、ミッションケース11に一対のベアリング12,12を介して回転自在に支持されたディファレンシャルケース13の外周に固定されたファイナルドリブンギヤ14が、トランスミッションのカウンタシャフト15に一体に形成されたファイナルドライブギヤ16に噛合して駆動される。ディファレンシャルケース13に固定されたピニオンシャフト17,17に回転自在に支持された一対のディファレンシャルピニオン18,18が、ディファレンシャルケース13を回転自在に貫通する左右の車軸19,19の軸端に固定された一対のディファレンシャルサイドギヤ20,20に噛合する。
このディファレンシャルギヤDは、左右の車軸19,19を電磁クラッチ21で一体に結合して差動制限機能を発揮するディファレンシャルロック機構Lを備える。ディファレンシャルロック機構Lの電磁クラッチ21は、右側の車軸19の左端に固定されたクラッチインナー22と、クラッチインナー22の外周面に軸方向移動可能かつ相対回転不能にスプライン嵌合する複数のクラッチディスク23…と、左側の車軸19の右端および左側のディファレンシャルサイドギヤ20の外周部を接続するクラッチアウター24の内周面に軸方向移動可能かつ相対回転不能にスプライン嵌合する複数のクラッチプレート25…と、クラッチアウター24の左端部に形成された剛性の高い環状の荷重受け部26と、荷重受け部26および左端のクラッチプレート25間に配置されてクラッチアウター24の内周面に軸方向移動可能かつ相対回転不能にスプライン嵌合する環状の強磁性形状記憶合金27と、荷重受け部26に形成した開口26aに収納されたコイル28とを備える。強磁性形状記憶合金27およびコイル28はディファレンシャルロック機構Lのアクチュエータ29を構成する。
強磁性形状記憶合金27はCo−Ni−Al合金あるいはCo−Ni−Ga合金よりなる円板状の部材であって、コイル28を励磁しないとき、つまり磁場が形成されないときには、図1に示すように平板状になっており、クラッチディスク23…およびクラッチプレート25…は相互に係合せずに電磁クラッチ21は非締結状態となる。
電磁クラッチ21が非締結状態にあるとき、右側の車軸19と一体のクラッチインナー37と、左側の車軸19と一体のクラッチアウター24とは分離しているため、ディファレンシャルロック機構Lは非作動状態となり、ディファレンシャルギヤDは車両の旋回時に左右の車軸19,19の差回転を許容する通常の機能を発揮する。
一方、ディファレンシャルロック機構Lを作動状態として左右の車軸19,19の差回転を抑制する場合には、コイル28を励磁して磁場を発生させることで、その磁場内に位置する強磁性形状記憶合金27を、図2に示すように湾曲させる。すると径方向内端および径方向外端を荷重受け部26に支持された強磁性形状記憶合金27の径方向中間部がクラッチディスク23…およびクラッチプレート25…を相互に係合させる押圧力を発生し、電磁クラッチ21を係合させる。その結果、右側の車軸19がクラッチインナー22、クラッチディスク23…、クラッチプレート25…およびクラッチアウター24を介して左側の車軸19に結合され、左右の車軸19,19の差回転を抑制する差動制限機能が発揮される。
このとき、コイル28への通電電流を制御して強磁性形状記憶合金27の湾曲量、つまり押圧力を変化させれば、クラッチディスク23…およびクラッチプレート25…間のスリップ量を変化させて作動制限力の大きさを自由に制御することができる。またクラッチディスク23…およびクラッチプレート25…の摺動面が摩耗してクラッチクリアランスが増加すると、電磁クラッチ21の締結応答性が低下する問題がある。これを回避するために、電磁クラッチ21の締結荷重を図示せぬセンサで検出し、締結荷重が発生する直前のコイル28の電流を逐次記憶しておき、電磁クラッチ21の非締結時に前記電流を基準電流としてコイル28に印加するとともに、電磁クラッチ21の締結時に前記基準電流から電流を増加させることで、クラッチクリアランスの増加を補償して電磁クラッチ21の締結応答性を確保するとともに、安定した締結力を得ることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では自動車のディファレンシャルロック機構Lの電磁クラッチ21を例示したが、本発明は他の任意の用途のクラッチに適用することが可能である。
また実施例では強磁性形状記憶合金27としてCo−Ni−Al合金あるいはCo−Ni−Ga合金を例示したが、他の任意の組成のものを用いることができる。
車両のディファレンシャルギヤのスケルトン図(電磁クラッチの非係合時) 図1に対応する作用説明図(電磁クラッチの係合時)
符号の説明
22 クラッチインナー(第1部材)
23 クラッチディスク(第1摩擦係合要素)
24 クラッチアウター(第2部材)
25 クラッチプレート(第2摩擦係合要素)
27 強磁性形状記憶合金
28 コイル
29 アクチュエータ

Claims (1)

  1. 第1部材(22)に支持した第1摩擦係合要素(23)と第2部材(24)に支持した第2摩擦係合要素(25)とをアクチュエータ(29)が発生する押圧力で相互に係合させて第1部材(22)および第2部材(24)を一体に締結可能なクラッチ装置において、
    前記アクチュエータ(29)は、磁場の強さに応じて変形して前記押圧力を発生する強磁性形状記憶合金(27)と、この強磁性形状記憶合金(27)を変形させる磁場を発生するコイル(28)とを備えたことを特徴とするクラッチ装置。
JP2003273890A 2003-07-14 2003-07-14 クラッチ装置 Pending JP2005036867A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2484586A1 (en) * 2011-02-02 2012-08-08 The Boeing Company Shape memory alloy actuated torsion lock
CN104006153A (zh) * 2014-05-30 2014-08-27 长城汽车股份有限公司 一种自动变速器离合控制装置
RU207210U1 (ru) * 2021-07-07 2021-10-18 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Волгоградский государственный технический университет" (ВолгГТУ) Пружинная муфта

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