JP2005035856A - 吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 酸性急結剤と、アルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ金属リン酸塩含有のセメントコンクリートとを含有してなる吹付け材料、酸性急結剤が、アルミニウムとイオウを含有してなる該吹付け材料、酸性急結剤が、さらに、フッ素を含有してなる該吹付け材料、アルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ金属リン酸塩含有のセメントコンクリートが、さらに、遅延剤を含有してなる該吹付け材料、並びに、該酸性急結剤と、アルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ金属リン酸塩含有のセメントコンクリートとを個別に圧送し、混合して吹き付ける吹付け工法を構成とする。
【選択図】 なし
Description
しかしながら、医学的な安全性の面から、カルシウムアルミネートにアルカリ金属アルミン酸塩やアルカリ金属炭酸塩等を混合した急結剤よりも低pH値のもので、弱アルカリ性、好ましくは、中性又は弱酸性の急結剤が求められていた。
しかしながら、この液体急結剤は、初期強度発現が得にくく、従来の粉体系急結剤と比較して、トンネル坑内で厚吹きした場合には剥落する危険性があった。
近年では、人体への影響が従来の塩基性の急結剤と比較して少なく、初期強度発現性が優れる液体急結剤の開発が待たれていた。
また、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準である。
酸性急結剤の原料は特に限定されるものではないが、アルミニウムとイオウを供給できるものであり、さらに、フッ素を供給できる物質であることが好ましい。
これらのアルミニウム化合物のうちの一種又は二種以上が使用可能であり、本発明では、イオウの供給原料ともなるアルミニウムの硫酸塩の使用が好ましい。
本発明では、これらの硫黄化合物の一種又は二種以上が使用可能である。これらのうち、水への溶解性が高く、製造コストが安く、かつ、急結性状が優れる面から硫酸又は硫酸塩がより好ましく、硫酸塩のうち明礬類で、かつ、アルミニウムとアルカリ金属元素を含有する化合物が最も好ましい。
これらフッ素化合物のうちの一種又は二種以上が使用可能であり、毒性や爆発性等の危険性がなく、製造コストが安く、かつ、急結性状が優れる面から、フッ化塩、ケイフッ化塩、及びホウフッ化塩が好ましい。
ここで、Cは、通常、アルキル基又はアリル基と呼ばれる原子団であり、例えば、メチレン基、エチレン基、及びn−プロピレン基等の直鎖型のアルキル基、イソプロピル基等の枝分かれ構造を有するアルキル基、並びに、フェニル基やベンジル基等の芳香族環を有するアリル基等が挙げられる。
また、Cは窒素原子と2箇所以上で結合していてもよく、Cの一部又は全部が環状構造であってもよい。
さらに、Cは複数の水酸基と結合していてもよく、アルキル基の一部に炭素や水素以外の元素、例えば、イオウ、フッ素、塩素、及び酸素等が含まれていてもよい。
このようなアルカノールアミンの例としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチルジエタノールアミン、N,N-ジメチルエタノールアミン、N,N-ジブチルエタノールアミン、N-(2-アミノエチル)エタノールアミン、三フッ化ホウ素トリエタノールアミン、及びこれらの誘導体等が挙げられ、本発明ではこれらのうちの一種又は二種以上を使用することができ、そのうち、ジエタノールアミン、N,N-ジメチルエタノールアミン、及びそれらの混合物が好ましく、ジエタノールアミンとN,N-ジメチルエタノールアミンの混合物がより好ましい。
セメントの使用量は特に限定されるものではないが、強度発現性が優れることから、その単位量が350kg/m3以上であることが好ましい。
急結助剤はあらかじめベースとなる吹付け用セメントコンクリートに含有させることが好ましい。また、急結助剤がコンクリートの流動保持を困難にする場合、遅延剤や流動化剤を本発明の効果を損なわない範囲で使用可能である。
有機物系遅延剤の具体例としては、リグニンスルホン酸、フミン酸、及びタンニン酸等の高分子有機酸又はその塩、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アラボン酸、グルコヘプトン酸、及びグルコン酸等のオキシカルボン酸又はその塩、2ケトカルボン酸や尿素等のケト酸又はその塩、グルタミン酸等のアミノカルボン酸又はその塩、ポリアルコール類、グルコース、フラクトース、グルコノラクトン、ガラクトース、サッカロース、キシロース、キシリトール、アビトース、リポーズ、及び異性化糖等の単類糖類、2〜3糖のオリゴ糖等の糖類、デキストリン、ヘミセルロース、イヌリン、アルギン酸、キシラン、及びデキストランなどの多糖類等、並びに、ソルビトールなどの糖アルコール類が挙げられる。
無機物系遅延剤の具体例としては、リン酸やフッ化水素酸等の無機酸、リン酸塩、酸化亜鉛、酸化鉛、ホウ酸、珪フッ化マグネシウムやケイフッ化ナトリウムなどの珪フッ化物、並びに、氷晶石やカルシウムフロロアルミネートなどのフッ素含有鉱物等が挙げられ、これらのうちの一種又は二種以上を本発明の目的を阻害しない範囲で使用することが可能である。
本発明の遅延剤の使用量は特に限定されるものではないが、セメント100部に対して、0.05〜5部が好ましく、0.1〜2部がより好ましい。0.05未満では、コンクリートの充分な流動保持性が得られない場合があり、5部を超えると急結性が損なわれる場合がある。
無機質の繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、ロックウール、石綿、セラミック繊維、及び金属繊維等が挙げられる。
また、有機質の繊維としては、ビニロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリル繊維、セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアミド繊維、パルプ、麻、木毛、及び木片等が挙げられ、これらのうち、経済性の面で、金属繊維やビニロン繊維が好ましい。
繊維の長さは、圧送性や混合性等の面から、50mm以下が好ましく、5〜30mmがより好ましい。
繊維のアスペクト比は特に限定されるものではない。
さらに、モルタル中の結合材100部に対して、表1に示す酸性急結剤10部を混合して型枠内へ詰め込み、環境温度20℃にてプロクター貫入抵抗値を測定した。結果を表1に併記する。
セメント :普通ポルトランドセメント、市販品、比重3.16
炭酸塩等A:炭酸ナトリウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
遅延剤a :クエン酸、和光純薬工業社製、試薬1級品
原料イ :アルミニウム原料、硫酸アルミニウム8水塩、大明化学社製、試薬1級品
原料ロ :アルミニウム原料、水酸化アルミニウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
原料ハ :イオウ原料、硫酸、和光純薬工業社製、試薬1級品
原料ニ :フッ素原料、フッ化ナトリウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
原料ホ :アルカノールアミン、和光純薬工業社製、試薬1級品、N,N-ジメチルエタノールアミンとジエタノールアミンの等量混合物
酸性急結剤:各原料を表1に示す元素組成になるよう計算して混合し、得られた混合物50部と水50部をボールミルで混合し、80℃で3時間攪拌
砂 :新潟県姫川産川砂、比重2.62
減水剤 :ポリカルボン酸系高性能減水剤、市販品
水:水道水
凝結試験 :JSCE D-102-1999に準じて、プロクター抵抗値を測定
炭酸塩等B:炭酸リチウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
炭酸塩等C:炭酸カリウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
炭酸塩等D:第三リン酸ナトリウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
炭酸塩等E:炭酸塩等Aと炭酸塩等Dの等量混合物
遅延剤b :グルコン酸ナトリウム、和光純薬工業社製、試薬1級品
遅延剤c :遅延剤aと遅延剤bの等量混合物
モルタルフロー:JIS R 5201に準拠。練り混ぜから30分後、60分後に測定
Claims (5)
- 酸性急結剤と、アルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ金属リン酸塩含有のセメントコンクリートとを含有してなる吹付け材料。
- 酸性急結剤が、アルミニウムとイオウを含有してなることを特徴とする請求項1に記載の吹付け材料。
- 酸性急結剤が、フッ素を含有してなることを特徴とする請求項2に記載の吹付け材料。
- アルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ金属リン酸塩含有のセメントコンクリートが、さらに、遅延剤を含有してなることを特徴とする請求項1〜3のうちの一項に記載の吹付け材料。
- 請求項1〜4のうちの一項に記載の酸性急結剤と、アルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ金属リン酸塩含有のセメントコンクリートとを個別に圧送し、混合して吹き付けることを特徴とする吹付け工法。
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JP2006225171A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法 |
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