JP2005035318A - 航空機用ラジアルタイヤ - Google Patents

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Akihiko Nakayama
晃彦 中山
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C2015/0614Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the chafer or clinch portion, i.e. the part of the bead contacting the rim

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  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】航空機用ラジアルタイヤのトルククラックの発生などの抑制。
【解決手段】(a)ゴミ分が0.015%以下の天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム70〜85部と(b)n−ヘキサンに可溶なシス−1,4−ポリブタジエン90%以下及びn−ヘキサンに不溶なシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン10%以上からなるポリブタジエンゴム30〜15部とのゴム成分100部に、(c)平均粒径19〜24nmのカーボンブラック40〜60部を配合してなる、20℃の貯蔵弾性率が9〜12MPa のゴム組成物からチェーファーゴムを構成した航空機用ラジアルタイヤ。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は航空機用ラジアルタイヤに関し、更に詳しくは厳しい走行条件下でもビード部周辺のトルククラックの発生や変形によるヘタリの発生を抑制した航空機用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機用やトラック、バス用などの重荷重用空気入りラジアルタイヤは、バイアス構造に比べてカーカスプライ数を減少することで空気入りタイヤのサイド〜ビード部を軽量化することができ、またベルトによってクラウン部の変形を抑制することによってトレッドの摩耗性を著しく向上させるという特長がある。更に、航空機用ラジアルタイヤは、負荷時の変形が大きいため、繰り返し変形によるビード部への負担は非常に厳しくなっており、トラックやバス等の重荷重用タイヤに比してチェーファ(=リムクッション)部にクラック(トルククラック)の発生等の問題が起こり易い。摩耗寿命が延びることでチェーファー部に対してはクラックだけでなく変形、セットによるゴムのヘタリという問題も心配しなければならない。
【0003】
これらを改善する手段として、特許文献1ではサイド/ステイフナーゴム/チェーファーゴムの物性、特に100%モジュラスを規定することによって、リムずれによるビード部故障を低減する方法が、特許文献2ではヒールゴム等の物性、特に100%モジュラスとカーカスゲージを規定することによってヒール部のヘタリを抑制する方法が提案されている。しかし、いずれの方法でも、厳しい条件で使用される航空機用ラジアルタイヤのビード部及びチェーファー部のクラックとヘタリの両特性を改善するには不充分であった。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−172118号公報
【特許文献2】
特開平14−293113号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、前述の従来技術の問題を解消して、耐疲労性及び耐セット性に優れたゴム組成物をチェーファーゴムとして使用することによって、厳しい走行条件でもビード部周辺にトルククラックや変形によるヘタリを抑制した航空機用ラジアルタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、タイヤ子午線方向にほぼ直角に並列した複数のコードからなるカーカスプライ層の両端が、タイヤ軸方向の左右に位置するビードワイヤ束の周りに各々巻き回されている一対のタイヤビード部を有する航空機用ラジアルタイヤにおいて、該タイヤビード部のタイヤ軸方向内側から外側にかけての表面部分を覆うチェーファーゴムが、(a)ゴミ分が0.015重量%以下の天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム70〜85重量部と、(b)n−ヘキサンに可溶なシス−1,4−ポリブタジエン90重量%以下及びn−ヘキサンに不溶なシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン10重量%以上からなるポリブタジエンゴム(VC−BR)30〜15重量部とからなるゴム成分100重量部に、(c)電子顕微鏡による平均粒径が19〜24nmのカーボンブラック40〜60重量部を配合してなるゴム組成物から構成され、20℃で測定した貯蔵弾性率(E1)が9〜12MPa である航空機用ラジアルタイヤが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に従えば、上記問題を解決するために、チェーファー(リムクッション)部にゴミ分(44μのフルイ残分)で規定された特定の天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴムと、VC−BR及びISAF級のカーボンブラックを含むゴム組成物によってトルククラック性(耐疲労性)と耐ヘタリ性(耐セット性)の両立化をはかるべく検討をすすめてきたところ、ゴムの配合比率、カーボンブラックの配合量及びゴム組成物の貯蔵弾性率(E1)をある特定の範囲にすることで、前記目的を達成し得ることを見出した。ゴム組成物中のVC−BRの配合量が多くなると耐疲労性が良くなることは知られているが耐セット性は低下するので好ましくなかった。一方、カーボンブラックの配合量が多ければ耐セット性は改善されるものの、耐クラック性、耐発熱性が低下する。本発明によれば、これらの配合比率と、最適な貯蔵弾性率(E1)の選定によって、耐クラック性と耐ヘタリ性の両立化を可能にした。
【0008】
本発明に係る航空機用ラジアルタイヤのビード部近傍の一例を図1に示す。図1において、1はビードコア、2はビードフィラー、3はカーカスプライ層、4はチェーファーパッド、5はインナーライナー、6はチェーファー、7はサイドウォールを示す。
【0009】
本発明に従った上記チェーファーゴムは、ゴム成分として、(a)ゴミ分が0.015重量%以下、好ましくは0.010重量%以下の天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム70〜85重量部、好ましくは75〜80重量部と、(b)n−ヘキサンに可溶なシス−1,4−ポリブタジエン90重量%以下、好ましくは80〜90重量%とn−ヘキサンに不溶なシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン(25℃で測定)10重量%以上、好ましくは10〜20重量%とからなるポリブタジエンゴム(VC−BR)30〜15重量部、好ましくは27〜17重量部(但し、ゴム分(a)及び(b)の合計量100重量部)を配合する。ゴム分(a)の配合量が少な過ぎると発熱が高くなるので好ましくなく、逆に多過ぎるとチェーファーゴムに必要な弾性率が得られず、また押出し加工性が悪化するので好ましくない。ゴム分(b)の配合量が少な過ぎると耐クラック性の改善効果が少なくなるので好ましくなく、逆に多過ぎると耐ヘタリ性は悪くなるので好ましくない。
【0010】
本発明に従えば、ゴム組成物中にゴム分100重量部当り40〜60重量部、好ましくは43〜58重量部の電子顕微鏡で測定した平均粒径が19〜24nmのカーボンブラックを配合する。このカーボンブラックの平均粒径が大き過ぎるとチェーファーに必要な弾性率、耐摩耗性が十分に確保できないので好ましくなく、逆に小さ過ぎると発熱が高くなり、また、加工性も悪化するので好ましくない。またカーボンブラックの配合量が少な過ぎると耐ヘタリ性が悪くなるので好ましくなく、逆に多過ぎると耐クラック性、耐発熱性が悪くなるので好ましくない。
【0011】
本発明に係る航空機用ラジアルタイヤのチェーファーゴムとして使用するゴム組成物は20℃でJIS K6394に準拠して測定した貯蔵弾性率(E1)が9〜12MPa 、好ましくは9〜11.5MPa でなければならない。この値が小さ過ぎると耐セット性が悪くなり、耐ヘタリ性の改良が十分でないので好ましくなく、逆に大き過ぎると耐クラック性が悪くなるので好ましくない。
【0012】
本発明に係るゴム組成物には、前記した必須成分に加えて、シリカなどのその他の補強剤(フィラー)、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイル、老化防止剤、可塑性剤などのタイヤ用、その他一般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる配合物は一般的な方法で混練、加硫して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量は貯蔵弾性率を前記範囲内に満足させる等の本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことはいうまでもない。
【0014】
実施例1〜2及び比較例1〜4
サンプルの調製
表Iに示す配合において、加硫促進剤と硫黄を除く成分を3.5リットルの密閉型ミキサーで4分間混練し、165±5℃に達したときに放出してマスターバッチを得た。このマスターバッチに加硫促進剤と硫黄をオープンロールで混練し、ゴム組成物を得た。
【0015】
次に得られたゴム組成物を15×15×0.2cmの金型中で148℃で30分間加硫して加硫ゴムシートを調製し、以下に示す試験法でゴム物性測定した。結果は表Iに示す。
【0016】
ゴム物性評価試験法
貯蔵弾性率E1(MPa):JIS K6394法に準拠して、粘弾性スペクトロメーター(10±2%、20Hz、20℃)で測定。
伸び(%):JIS K6251法に準拠して測定。
セット(圧縮永久歪率):JIS K6262法に準拠して測定した。指数(比較例1が100)値が小ほど変形/ヘタリが良好であることを示す。
定歪疲労試験:JIS K6270法に準拠して測定。破断までの回数を指数表示(比較例1が100)。歪率60%。この値が大きいほどクラック(トルククラック)性が良好であることを示す。
【0017】
タイヤ走行試験
上記ゴム組成物(比較例4は試験せず)をチェーファー部に使用した航空機用ラジアルタイヤ(サイズ:50×20.0 R22)を試作してTSO−C62d走行後にクラックの発生、ヘタリ、変形を目視にて判定した。
【0018】
【表1】
Figure 2005035318
【0019】
表Iの脚注
*1:RSS#1(44μでのゴミ分 0.008%)
*2:STR20(44μでのゴミ分 0.06%)
*3:NipolBR1220(日本ゼオン(株)製)
*4:ウベポールVCR412(宇部興産(株)製)
*5:N330(平均粒径26nm)(東海カーボン(株)製)
*6:N220(平均粒径20nm)(東海カーボン(株)製)
*7:6PPD((株)フレキシス製)
*8:スミカノール610(住友化学(株)製)
*9:TBBS((株)フレキシス製)
【0020】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば耐疲労性と耐セット性に優れたゴム組成物が提供され、これを航空機用ラジアルタイヤのチェーファーゴムとして使用することにより、厳しい走行条件下でもビード部周辺のトルククラックの発生や変形によるヘタリのない航空機用ラジアルタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の航空機用ラジアルタイヤのビード部近傍を示すタイヤ幅方向に沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
1…ビードコア
2…ビードフィラー
3…カーカスプライ層
4…チェーファーパッド
5…インナーライナー
6…チェーファー
7…サイドウォール

Claims (1)

  1. タイヤ子午線方向にほぼ直角に並列した複数のコードからなるカーカスプライ層の両端が、タイヤ軸方向の左右に位置するビードワイヤ束の周りに各々巻き回されている一対のタイヤビード部を有する航空機用ラジアルタイヤにおいて、該タイヤビード部のタイヤ軸方向内側から外側にかけての表面部分を覆うチェーファーゴムが、(a)ゴミ分が0.015重量%以下の天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴム70〜85重量部と、(b)n−ヘキサンに可溶なシス−1,4−ポリブタジエン90重量%以下及びn−ヘキサンに不溶なシンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン10重量%以上からなるポリブタジエンゴム(VC−BR)30〜15重量部とからなるゴム成分100重量部に、(c)電子顕微鏡による平均粒径が19〜24nmのカーボンブラック40〜60重量部を配合してなるゴム組成物から構成され、20℃で測定した貯蔵弾性率(E1)が9〜12MPa である航空機用ラジアルタイヤ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096418A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Bridgestone Corp 高荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP2010059249A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd スタッドレスタイヤ
CN108248298A (zh) * 2016-12-28 2018-07-06 东洋橡胶工业株式会社 充气轮胎
CN115216066A (zh) * 2022-07-15 2022-10-21 山东玲珑轮胎股份有限公司 一种高强伸航空子午线轮胎胎面胶料及其制备方法和应用

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