JP2005033345A - 通信システムおよびその方法 - Google Patents
通信システムおよびその方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005033345A JP2005033345A JP2003194000A JP2003194000A JP2005033345A JP 2005033345 A JP2005033345 A JP 2005033345A JP 2003194000 A JP2003194000 A JP 2003194000A JP 2003194000 A JP2003194000 A JP 2003194000A JP 2005033345 A JP2005033345 A JP 2005033345A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication
- identifier
- communication device
- mobile station
- itself
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W48/00—Access restriction; Network selection; Access point selection
- H04W48/16—Discovering, processing access restriction or access information
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W40/00—Communication routing or communication path finding
- H04W40/02—Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
- H04W40/22—Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing using selective relaying for reaching a BTS [Base Transceiver Station] or an access point
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W84/00—Network topologies
- H04W84/18—Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
Abstract
【課題】移動体間の通信を、他の移動体が中継できるようにする。
【解決手段】A局は、他の移動局に対して、自らの識別子(A)をブロードキャスト送信する。移動局3の内、例えば、B局が、A局の識別子を受信し、自らの識別子(B)を含む応答を返す。A局は、B局に対して、自らが通信可能なノードの識別子を通知する。B局は、A局に対して、自らが通信可能なノードの識別子を通知する。以上の処理により、A,B局相互で通信可能なノードの情報が交換され、A局(B局)を介したB局(A局)と他のノードとの間の通信経路の探索が行われる。
【選択図】 図15
【解決手段】A局は、他の移動局に対して、自らの識別子(A)をブロードキャスト送信する。移動局3の内、例えば、B局が、A局の識別子を受信し、自らの識別子(B)を含む応答を返す。A局は、B局に対して、自らが通信可能なノードの識別子を通知する。B局は、A局に対して、自らが通信可能なノードの識別子を通知する。以上の処理により、A,B局相互で通信可能なノードの情報が交換され、A局(B局)を介したB局(A局)と他のノードとの間の通信経路の探索が行われる。
【選択図】 図15
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、他の移動体と、直接、通信を行い、あるいは、他の移動体と、さらに他の移動体を介した中継による通信を行うために適した通信システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1〜7は、移動体と、LANなどのネットワークとを接続してデータ通信を行う方法を開示する。
また、非特許文献1は、移動体間を無線アクセスポイントにより接続し、通信を行う方法を開示する。
しかしながら、これらの文献のいずれも、複数の移動体の間で通信経路を動的に探索して通信を可能とする方法を開示していない。
【0003】
【特許文献1】特開2002−236632号公報
【特許文献3】特開2003−46680号公報
【特許文献4】特開2000−354049号公報
【特許文献5】特開2000−307660号公報
【特許文献6】特開平11−41667号公報
【特許文献7】特開平10−322262号公報
【特許文献1】特開平10−117207号公報
【非特許文献1】自動車を含むインターネット環境の構築(1997年WIDE報告書)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の通信ノードの間で、常に最適な通信経路を探索して通信を行うことができるようにした通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、移動体同士で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができるようにした通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、移動体とネットワークとの間で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができるようにした通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[通信システム]
上記目的を達成するために、本発明に係る通信システムは、ネットワークと、それぞれ前記ネットワークおよび他の通信装置またはこれらのいずれかとの間で通信を行う1つ以上の通信装置とを有する通信システムであって、前記ネットワークは、前記通信装置との接続に用いられる無線アクセスポイントを有し、前記複数の通信装置それぞれは、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知する通信装置通知手段と、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索する通信経路探索手段と、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記ネットワークとの間の前記無線アクセスポイントを介した通信、および、他の通信装置との間の通信、またはこれらのいずれかを行う通信手段とを有する。
【0006】
[通信装置]
また、本発明に係る通信装置は、他の通信装置の間で通信を行う通信装置であって、前記複数の通信装置それぞれは、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知する通信装置通知手段と、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索する通信経路探索手段と、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行う通信手段とを有する。
【0007】
好適には、前記複数の通信装置の内の1つ以上は、車載用無線アクセスポイントである。
【0008】
好適には、前記通信経路探索手段は、前記通信経路として、前記自らが通信可能な通信装置と、自らとの間を、前記通信装置を介して結ぶ通信経路を探索する。
【0009】
好適には、前記通信経路探索手段は、前記通信経路として、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間に介在する前記通信装置の数を、最少にするように前記通信経路を探索する。
【0010】
好適には、前記通信装置それぞれには、固有の識別子が付され、前記複数の通信装置それぞれは、他の前記通信装置それぞれに対して、自らの識別子を通知する識別子通知手段をさらに有し、前記通信装置通知手段は、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らの識別子と、自らが通信可能な通信装置の識別子とを通知し、前記通信経路探索手段は、前記通知された識別子に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索し、前記通信手段は、他の前記通信装置から、その通信相手の前記通信装置の識別子を含む通信データを受信する受信手段と、前記受信した通信データに含まれる識別子が、自らの識別子であるときには、前記受信した通信データを処理する通信データ処理手段と、前記受信された通信データに含まれる識別子が、自らの識別子以外であるときには、前記通信経路に基づいて、前記受信した通信データを、前記通信相手の通信装置、または、前記通信相手と自らとの間に介在する通信装置に対して中継する通信データ中継手段を有する。
【0011】
好適には、前記自らが通信可能な通信装置の通知と、前記通信経路の探索とが所定の時間間隔で繰り返される。
【0012】
[通信方法]
また、本発明に係る通信方法は、他の通信装置の間で通信を行う通信方法であって、前記通信装置それぞれは、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知し、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索し、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行う。
【0013】
[プログラム]
また、本発明に係るプログラムは、他の通信装置の間で通信を行うプログラムであって、前記通信装置それぞれにおいて、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知するステップと、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索するステップと、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行うステップとをコンピュータに実行させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[移動体通信システム1]
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る移動体通信システム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、移動体通信システム1は、基地局122−1〜122−3と車両管理装置2とが、インターネット・LAN・WANなどのネットワーク120を介して接続され、移動局(車載無線アクセスポイント)3−1〜3−3が、基地局122を介してネットワーク120に接続されて構成される。
また、基地局122−1〜122−3など、複数ある構成部分を特定せずに示すときには、基地局122など略記することがある。
【0015】
なお、以下、車両管理装置2、基地局122および移動局3などを総称して「通信ノード」あるいは「局」とも記し、各通信ノードそれぞれには、MACアドレスなど、通信の際のアドレスとして用いられる固有の識別子(ID)が付されている。
移動局3は、車両などに積載されて移動し、移動局3同士は、車載用無線アクセスポイントにより接続される。
また、基地局122は、移動局3とネットワーク120との間を接続し、これらの間でデータをやりとりする。
【0016】
[移動体通信システム1における通信経路]
図2〜図5は、図1に示した移動体通信システム1における通信経路を例示する第1〜第4の図である。
これらの構成部分により、移動体通信システム1においては、図2に点線で示すように、車両管理装置2と、移動局3とが、基地局122およびネットワーク120を介して設定される通信経路により中継接続され、これらの間の通信が行われる。
また、図3に点線で示すように、移動体通信システム1においては、移動局3同士が、これらの間に設定される通信経路により直接接続され、これらの間の通信が行われる。
また、図4に点線で示すように、移動体通信システム1においては、移動局3同士が、他の移動局3を介して設定される通信経路により中継接続され、これらの間の通信が行われる。
また、図5に示すように、車両管理装置2と移動局3とが、他の移動局3、基地局122およびネットワーク120を介して設定される通信経路により接続され、これらの間の通信が行われる。
【0017】
[ハードウェア構成]
図6は、図1に示した移動局3の移動体情報処理システム30の構成を例示する図である。
移動体情報処理システム30は、車両(移動体)に積載され、移動する。
図6に示すように、移動体情報処理システム30は、表示装置・入力キーなどを含む操作コンソール300、GPS装置302、車載用無線アクセスポイント304、メータ管理装置306、タコメータ310、PCインターフェース(PC−IF)314、および、音声処理装置320が、バスを介して接続された構成を採る。
【0018】
移動体情報処理システム30において、操作コンソール300は、ユーザに対して情報を表示し、また、ユーザの操作に応じて情報を受け入れる。
GPS装置302は、例えば、カーナビゲーション装置であって、GPS(Global Positioning System)方式により移動局3の位置を測定する。
車載用無線アクセスポイント304は、図7を参照して後述するようなハードウェア構成を採り、図9を参照して後述する移動局プログラム34を実行し、図2〜図5に例示した通信経路の探索、移動局3の情報の送信、および、通信ノード間の無線LANによる通信処理を行う。
【0019】
メータ管理装置306は、自動車の各種メータを管理し、これらのメータの数値を読み取る。
タコメータ310は、速度検出装置312により検出された速度に基づいて、自動車の移動距離を経時的に記録する。
PC−IF314は、移動体情報処理システム30とパーソナルコンピュータ(PC)316との間をインターフェースする。
音声処理装置320は、マイク322、スピーカ324および音声処理回路320などから構成される。
音声処理装置320は、マイク322から入力された音声信号をアナログ/ディジタル変換し、車載用無線アクセスポイント304に対して出力する。
また、音声処理装置320は、車載用無線アクセスポイント304から入力された音声データを、ディジタル/アナログ変換し、スピーカ324から出力する。
【0020】
図7は、図1に示した車両管理装置2、および、図7に示した移動局3の車載用無線アクセスポイント304のハードウェア構成を例示する図である。
図7に示すように、車両管理装置2および車載用無線アクセスポイント304は、CPU102およびメモリ104などを含む本体100、表示装置・キーボードなどを含む入出力装置106、通信装置110、および、HDD装置・CD装置などの記録装置112から構成される。
つまり、車両管理装置2は、ネットワーク120を介した他の通信ノードとの通信が可能な一般的なコンピュータとしての構成部分を有する。
また、車載用無線アクセスポイント304は、無線通信回線を介して基地局122および移動局3との間の通信が可能な一般的なコンピュータとしての構成部分を有する。
【0021】
[ソフトウェア構成]
図8は、図1,図7に示した車両管理装置2により実行される車両管理プログラム20の構成を示す図である。
図8に示すように、車両管理プログラム20は、ユーザインターフェース(UI)部200、情報管理部202、車両情報データベース(DB)204、通信制御部206、通信経路探索部208および通信経路DB210から構成される。
【0022】
車両管理プログラム20は、例えば、記録媒体114(図7)を介して車両管理装置2に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
車両管理プログラム20は、これらの構成部分により、図2,図5に示したように、移動局3それぞれとの通信経路を探索する。
また、車両管理プログラム20は、探索の結果として得られた通信経路を介して移動局3と通信を行い、移動局3の各種情報(GPS装置302により得られた位置情報、速度検出装置308により得られた各種メータの数値、および、タコメータ310の記録内容など)などを収集し、記憶・管理する。
【0023】
車両管理プログラム20において、UI部200は、入出力装置106(図7)に対するユーザの操作を受け入れ、車両管理プログラム20の各構成部分の処理を制御する。
また、UI部200は、車両情報DB204に記憶された移動局3の各種情報を、入出力装置106に表示する。
【0024】
通信制御部206は、通信経路DB210に記憶された通信経路に従って、移動局3それぞれとの間の通信のために必要な制御を行う。
情報管理部202は、通信制御部206を介して移動局3それぞれの各種情報を受け、車両情報DB204に記憶し、管理する。
また、情報管理部202は、ユーザからの要求に応じて、車両情報DB204に記憶させた各種情報を表示する。
【0025】
図9は、図8に示した通信経路探索部208による通信経路探索処理(S10)を示すフローチャートである。
図10は、移動体通信システム1の各ノード間の通信に用いられるデータの構成を例示する図である。
通信経路探索部208は、移動局3それぞれとの間の通信経路を探索し、通信経路DB210に記憶する。
【0026】
図9を参照して、通信経路探索部208の通信経路探索処理をさらに説明する。
例えば、通信経路探索部208は、この通信経路探索処理を、2時間に一回など、所定の時間間隔で実行する。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、通信経路探索部208は、ネットワーク120および基地局122を介して、移動局3に対して、車両管理装置2の識別子(自局ID)をブロードキャスト送信する。
【0027】
なお、移動体通信システム1の各通信ノード間の通信には、図10に例示するようなデータフォーマットが用いられる。
例えば、S100の処理においては、図10に示すデータフォーマットに、送信先IDとしてブロードキャスト送信を示すアドレスが格納され、送信元IDとして車両管理装置2の識別子(ID)が格納され、信号種別として、各移動局3に対して、その識別子の返送を求めるコマンドが格納される。
【0028】
ステップ102(S102)において、通信経路探索部208は、基地局122およびネットワーク120を介して、いずれかの移動局3から応答があったか否かを判断する。
通信経路探索部208は、移動局3からの応答があったときにはS104の処理に進み、これ以外のときにはS112の処理に進む。
【0029】
ステップ104(S104)において、通信経路探索部208は、応答した移動局3と、図2に示したように、他の移動局3を介さない直接通信が可能か否かを判断する。
通信経路探索部208は、直接通信が可能と判断したときにはS106の処理に進み、これ以外のときにはS108の処理に進む。
【0030】
ステップ106(S106)において、通信経路探索部208は、応答を返した移動局3を、直接通信が可能な移動局3として、その識別子を通信経路DB210に記憶する。
応答を返した移動局3は、続いて、応答を返した移動局3と、直接通信または中継通信(図3,図4)が可能な他の移動局3の識別子を、車両管理装置2に対して通知する。
なお、移動局3が、直接通信可能な他の移動局3の識別子のみを返すようにしてもよいが、以下、各移動局3が、直接通信可能な他の移動局3および中継通信可能な移動局3の識別子を、車両管理装置2に対して送信する場合を具体例とする。
【0031】
ステップ108(S108)において、通信経路探索部208は、この応答を返した移動局3が通信可能な他の移動局3の識別子を受信する。
なお、S106,S108の処理は、いずれが先であってもよい。
ステップ110(S110)において、通信経路探索部208は、応答した移動局3から受信した他の移動局3の識別子を、応答した移動局3を介した中継通信が可能な移動局3の識別子として通信経路DB210に記憶する。
【0032】
なお、S108において、通信経路探索部208は、中継通信が可能な移動局3を、例えば、車両管理装置2と、応答を返した移動局3を介した中継通信が可能な他の移動局3との間に介在する通信ノード(移動局3)の数により制限して、通信経路DB210に記憶してもよい。
また、S108において、通信経路探索部208は、ある移動局3に対する複数の通信経路が存在するときに、車両管理装置2と移動局3との間の距離を最短にする通信経路を選択し、あるいは、両管理装置2と移動局3との間に介在する通信ノード数が最少の通信経路を選択しての距離を最短にする通信経路のみを選択して、通信経路DB210に記憶してもよい。
【0033】
ステップ112(S112)において、通信経路探索部208は、S100の処理により、車両管理装置2の識別子IDを、移動局3に対してブロードキャスト送信してから、一定時間が経過したか否かを判断する。
通信経路探索部208は、一定時間が経過したときには処理を終了し、これ以外のときにはS100の処理に戻る。
【0034】
図11は、図6に示した車載用無線アクセスポイント304において実行される移動局プログラム34の構成を示す図である。
図11に示すように、移動局プログラム34は、UI部340、情報管理部342、通信制御部344、通信経路探索部346および通信経路DB348から構成される。
移動局プログラム34もまた、例えば、記録媒体114(図7)を介して車載用無線アクセスポイント304に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
既に述べたように、移動局プログラム34は、これらの構成部分により、図3,図4に示した通信経路の探索などを行う。
【0035】
移動局プログラム34において、UI部340は、入出力装置106(図7)に対するユーザの操作を受け入れ、移動局プログラム34の各構成部分の処理を制御する。
情報管理部342は、メータ管理装置306およびタコメータ310などを介して各種情報を受け取って管理し、要求に応じて、各種情報を車両管理装置2に対して送信する。
また、通信制御部344は、ユーザからの要求に応じて、メータ管理装置306およびタコメータ310から受けた各種情報を表示する。
【0036】
図12は、図11に示した通信経路探索部346による通信経路探索処理(S12)を示すフローチャートである。
通信経路探索部346は、他の移動局3それぞれとの間の通信経路を探索し、通信経路DB348に記憶する。
【0037】
図12を参照して、通信経路探索部346の通信経路探索処理をさらに説明する。
例えば、通信経路探索部346は、この通信経路探索処理を、通信経路探索部208と同様に所定の時間間隔で起動する。
図12に示すように、ステップ120(S120)において、通信経路探索部346は、他の移動局3に対して、自らの識別子(自局ID)をブロードキャスト送信する。
なお、このブロードキャスト送信は、車両管理装置2によるブロードキャスト送信とは異なり、基地局122、ネットワーク120および他の移動局3が介在しない移動局3同士を直接接続する通信経路を介して行われる。
【0038】
ステップ122(S122)において、通信経路探索部346は、他のいずれかの移動局3から応答があったか否かを判断する。
通信経路探索部346は、移動局3からの応答があったときにはS124の処理に進み、これ以外のときにはS134の処理に進む。
【0039】
ステップ124(S124)において、通信経路探索部346は、応答した移動局3と、図3に示したように、他の移動局3を介さない直接通信が可能か否かを判断する。
通信経路探索部346は、直接通信が可能と判断したときにはS126の処理に進み、これ以外のときにはS128の処理に進む。
【0040】
ステップ126(S126)において、通信経路探索部346は、応答を返した移動局3を、直接通信が可能な移動局3として、その識別子(他局のID)を通信経路DB348に記憶する。
ステップ128(S128)において、通信経路探索部346は、自ら(自局)が通信可能な他の移動局3の識別子を、応答を返した移動局3に対して送信する。
【0041】
ステップ130(S130)において、応答を返した移動局3は、応答を返した移動局3と、直接通信または中継通信(図3,図4)が可能な他の移動局3の識別子を、S120の処理においてブロードキャスト送信を行った移動局3(自局)に対して通知する。
ステップ132(S132)において、通信経路探索部346は、応答した移動局3から受信した他の移動局3の識別子を、応答した移動局3を介した中継通信が可能な移動局3の識別子として通信経路DB348に記憶する。
なお、通信経路探索部346も、S132の処理において、車両管理プログラム20(図8)の通信経路探索部208と同様に、通信経路に介在する通信ノード数による通信経路の制限、および、最短の通信経路の選択を行ってもよい。
【0042】
ステップ134(S134)において、通信経路探索部346は、S120の処理により、自らの識別子を、他の移動局3に対してブロードキャスト送信してから、一定時間が経過したか否かを判断する。
通信経路探索部346は、一定時間が経過したときには処理を終了し、これ以外のときにはS120の処理に戻る。
【0043】
図13は、図11に示した移動局プログラム34の通信制御部344による他の通信ノードに対するデータ送信処理(S14)を示すフローチャートである。
図14は、図11に示した移動局プログラム34の通信制御部344による他の通信ノードからのデータに対する受信・中継処理(S14)を示すフローチャートである。
通信制御部344は、通信経路DB348に記憶された通信経路に従って、車両管理装置2および他の移動局3(通信ノード)との間の通信のために必要な制御を行う。
【0044】
以下、図13,図14を参照して、通信制御部344による通信制御をさらに説明する。
まず、他の通信ノードに対するデータの送信処理を説明する。
図13に示すように、ステップ340(S340)において、通信制御部344は、PC−IF314(図6)、音声処理装置320、あるいは、情報管理部342(図11)などから、他の通信ノードに対して送信すべきデータを受け取る。
【0045】
ステップ342(S342)において、通信制御部344は、通信経路DB348を参照して、データの送信先の通信ノードと、他の移動局3を介さずに、直接通信が可能か否かを判断する。
通信制御部344は、直接通信が可能なときにはS144の処理に進み、これ以外のときにはS146の処理に進む。
【0046】
ステップ144(S144)において、通信制御部344は、通信先の移動局3と直接通信を行い、S340の処理において受け取ったデータを送信する。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDおよび宛先IDとして、データの送信先の通信ノードの識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、通信相手の移動局3へのデータ送信を示すコマンドを格納し、データ本体として、通信相手に送信すべきデータを格納する。
【0047】
ステップ146(S146)において、通信制御部344は、通信相手のノードと、他の移動局3を介した中継通信が可能か否かを判断する。
通信制御部344は、中継通信が可能なときにはS148の処理に進み、これ以外のときにはS150の処理に進む。
【0048】
ステップ148(S148)において、通信制御部344は、通信相手のノードと、中継通信を行う。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDとして、送信先の通信ノードとの間の通信経路内に介在し、自らと直接通信が可能な他の移動局3の識別子を格納し、宛先IDとして、データの送信先の移動局3の識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、データの送信先の通信ノードへのデータ送信を示すコマンドを格納し、データ本体として、通信相手に送信すべきデータを格納する。
ステップ150(S150)において、通信制御部344は、S140の処理においてデータを出力した他の構成部分などに対して、通信不可を示す応答を行う。
【0049】
次に、他のノードからのデータ受信・中継処理を説明する。
図14に示すように、ステップ160(S160)において、通信制御部344は、他の通信ノードからのデータ(図10)を受信する。
ステップ162(S162)において、通信制御部344は、データフォーマット(図10)の宛先IDに格納された識別子が、自らの識別子であるか否かを判断する。
通信制御部344は、宛先IDに格納された識別子が、自ら(自局)の識別子であるときにはS164の処理にすすみ、これ以外のときにはS166の処理に進む。
【0050】
ステップ164(S164)において、通信制御部344は、情報管理部342などに対して受信したデータを出力し、所定のデータ受信処理を行わせる。
ステップ166(S166)において、通信制御部344は、通信経路DB348を参照し、図10に示すデータフォーマットに、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと直接通信が可能な通信ノードであるか否かを判断する。
通信制御部344は、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと直接通信可能な通信ノードを示すときにはS168の処理にすすみ、これ以外のときにはS170の処理に進む。
【0051】
ステップ168(S168)において、通信制御部344は、宛先IDにより示された他の通信ノードとの間で直接通信を行い、S120の処理において受信したデータを送信する。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDおよび宛先IDとして、通信相手の通信ノードの識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、通信相手の通信ノードへのデータ送信を示すコマンドを格納し、データ本体として、データの送信先へのデータを格納する。
【0052】
ステップ170(S170)において、通信制御部344は、通信経路DB348を参照し、図10に示すデータフォーマットに、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと中継通信が可能であるか否かを判断する。
通信制御部344は、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと中継通信可能な通信ノードを示すときにはS1174の処理にすすみ、これ以外のときにはS172の処理に進む。
【0053】
ステップ172(S172)において、通信制御部344は、S160の処理においてデータを送ってきた通信ノードに対して、通信不可を示す応答を返す。
ステップ174(S174)において、通信制御部344は、S160の処理により受信したデータ(図10)を、宛先IDが示す通信ノードに対して中継する。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDとして、データの送信先の通信ノードとの間の通信経路内に介在し、自らと直接通信が可能な他の通信ノードの識別子を格納し、宛先IDとして、データ送信先の通信ノードの識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、データの送信先の通信ノードへの中継を示すコマンドを格納し、データ本体として、データの送信先へのデータを格納する。
【0054】
[全体的動作]
以下、移動体通信システム1の全体的動作を説明する。
まず、図15を参照して、移動局3による通信経路の探索を説明する。
図15は、図1などに示した移動局3による通信経路探索処理(S20)を示す通信シーケンスである。
図15に示すように、ステップ200(S200)において、あるA局(移動局3−1)は、他の移動局3に対して、自らの識別子(A)をブロードキャスト送信する。
移動局3の内、例えば、B局(移動局3−2)が、A局(移動局3−1)の識別子を受信する。
【0055】
ステップ202(S202)において、B局(移動局3−2)は、A局(移動局3−1)に対して、自らの識別子(B)を含む応答を返す。
ステップ204(S204)において、A局(移動局3−1)は、B局(移動局3−2)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
ステップ206(S206)において、B局(移動局3−2)は、A局(移動局3−1)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
以上の処理により、A,B局(移動局3−1,3−2)相互に通信可能な通信ノードの情報が交換され、図12に示したように、通信経路の探索を行う。
なお、これらS204,S206の処理のタイミングは、様々な条件によって前後しうる。
【0056】
さらに、ステップ208(S208)において、あるB局(移動局3−2)は、他の移動局3に対して、自らの識別子(B)をブロードキャスト送信する。
移動局3の内、例えば、A局(移動局3−1)が、B局(移動局3−2)の識別子を受信する。
【0057】
ステップ210(S210)において、A局(移動局3−1)は、B局(移動局3−2)に対して、自らの識別子(A)を含む応答を返す。
ステップ212(S212)において、B局(移動局3−2)は、A局(移動局3−1)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
ステップ214(S214)において、A局(移動局3−1)は、B局(移動局3−2)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
このように、B局(移動局3−2)も、A局(移動局3−1)と同様の通信経路探索処理を行う。
また、以上説明したS200〜S206の処理およびS208〜S214の処理は、所定の時間間隔で繰り返される。
【0058】
次に、図16を参照して、移動局3による通信経路の探索を説明する。
図16は、図1などに示した車両管理装置2による通信経路探索処理(S22)を示す通信シーケンスである。
図16に示すように、ステップ220,222(S220,S222)において、車両管理装置2は、ネットワーク120および基地局122を介して、移動局3に対して、識別子をブロードキャスト送信する。
【0059】
ステップ224,226(S224,226)において、車両管理装置2からの識別子のブロードキャストを受信した移動局3は、車両管理装置2に対して、自らの識別子を返送する。
ステップ228,230(S228,S230)において、車両管理装置2は、移動局3に対して、通信可能な他の移動局3の通知を要求する。
【0060】
ステップ232,234(S232,S234)において、移動局3は、車両管理装置2に対して、自らが通信可能な他の移動局3の識別子を通知する。
この通知を受けて、車両管理装置2は、図9に示したように、通信可能な移動局3への通信経路の探索を行う。
【0061】
次に、図17を参照して、車両管理装置2による車両情報の収集を説明する。
図17は、図1などに示した車両管理装置2による移動局3の各種情報(車両情報)の収集処理(S24)を示す図である。
図17に示すように、ステップ240(S240)において、車両管理装置2は、移動局3−1に対して、アクセスポイント(基地局3)などを介して、各種情報(車両情報)の送信を要求する。
ステップ242(S242)において、移動局3−1は、アクセスポイント(基地局3)などを介して、車両管理装置2に対して、車両情報を返す。
車両管理装置2は、移動局3−1から返された車両情報を記憶し、管理する。
【0062】
さらに、S244〜S250に示すように、以上説明したような車両管理装置2から各移動局3に対する車両情報の要求、および、各移動局3から車両管理装置2に対する車両情報の送信が順次、実行される。
また以上説明したような各移動局3と車両管理装置2との間の車両情報の送受信は、所定の時間間隔で繰り返し、実行される。
なお、図17には車両管理装置2と移動局3との間で直接通信が行われる場合について例示されているが、車両管理装置2と移動局3との間で中継通信が行われる場合も、同様な車両情報の収集が可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる通信システムおよびその方法によれば、複数の通信ノードの間で、常に最適な通信経路を探索して通信を行うことができる。
また、本発明にかかる通信システムおよびその方法によれば、移動体同士で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができる。
また、本発明にかかる通信システムおよびその方法によれば、移動体とネットワークとの間で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体通信システムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第1の図である。
【図3】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第2の図である。
【図4】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第3の図である。
【図5】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第4の図である。
【図6】図1に示した移動局の移動体情報処理システムの構成を例示する図である。
【図7】図1に示した車両管理装置、および、図7に示した移動局の車載用無線アクセスポイントのハードウェア構成を例示する図である。
【図8】図1,図7に示した車両管理装置により実行される車両管理プログラムの構成を示す図である。
【図9】図8に示した通信経路探索部による通信経路探索処理(S10)を示すフローチャートである。
【図10】移動体通信システムの各ノード間の通信に用いられるデータの構成を例示する図である。
【図11】図6に示した車載用無線アクセスポイントにおいて実行される移動局プログラムの構成を示す図である。
【図12】図11に示した通信経路探索部による通信経路探索処理(S12)を示すフローチャートである。
【図13】図11に示した移動局プログラムの通信制御部による他の通信ノードに対するデータ送信処理(S14)を示すフローチャートである。
【図14】図11に示した移動局プログラムの通信制御部による他の通信ノードからのデータに対する受信・中継処理(S14)を示すフローチャートである。
【図15】図1などに示した移動局による通信経路探索処理(S20)を示す通信シーケンスである。
【図16】図1などに示した車両管理装置による通信経路探索処理(S22)を示す通信シーケンスである。
【図17】図1などに示した車両管理装置による移動局の各種情報(車両情報)の収集処理(S24)を示す図である。
【符号の説明】
1・・・移動体通信システム、
120・・・ネットワーク、
122・・・基地局、
2・・・車両管理装置、
100・・・本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
106・・・入出力装置、
110・・・通信装置、
112・・・記録装置、
114・・・記録媒体、
20・・・車両管理プログラム、
200・・・UI部、
202・・・情報管理部、
204・・・車両情報DB、
206・・・通信制御部、
208・・・通信経路探索部、
210・・・通信経路DB、
3・・・移動局、
30・・・移動体情報処理システム、
300・・・操作コンソール、
302・・・GPS装置、
304・・・車載用無線アクセスポイント、
306・・・メータ管理装置、
308・・・速度検出装置、
310・・・タコメータ、
312・・・速度検出装置、
32・・・音声処理装置、
320・・・音声処理回路、
322・・・マイク、
324・・・スピーカ、
34・・・移動局プログラム、
340・・・UI部、
342・・・情報管理部、
344・・・通信制御部、
346・・・通信経路探索部、
348・・・通信経路DB、
【発明の属する技術分野】
本発明は、他の移動体と、直接、通信を行い、あるいは、他の移動体と、さらに他の移動体を介した中継による通信を行うために適した通信システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1〜7は、移動体と、LANなどのネットワークとを接続してデータ通信を行う方法を開示する。
また、非特許文献1は、移動体間を無線アクセスポイントにより接続し、通信を行う方法を開示する。
しかしながら、これらの文献のいずれも、複数の移動体の間で通信経路を動的に探索して通信を可能とする方法を開示していない。
【0003】
【特許文献1】特開2002−236632号公報
【特許文献3】特開2003−46680号公報
【特許文献4】特開2000−354049号公報
【特許文献5】特開2000−307660号公報
【特許文献6】特開平11−41667号公報
【特許文献7】特開平10−322262号公報
【特許文献1】特開平10−117207号公報
【非特許文献1】自動車を含むインターネット環境の構築(1997年WIDE報告書)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の通信ノードの間で、常に最適な通信経路を探索して通信を行うことができるようにした通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、移動体同士で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができるようにした通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、移動体とネットワークとの間で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができるようにした通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[通信システム]
上記目的を達成するために、本発明に係る通信システムは、ネットワークと、それぞれ前記ネットワークおよび他の通信装置またはこれらのいずれかとの間で通信を行う1つ以上の通信装置とを有する通信システムであって、前記ネットワークは、前記通信装置との接続に用いられる無線アクセスポイントを有し、前記複数の通信装置それぞれは、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知する通信装置通知手段と、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索する通信経路探索手段と、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記ネットワークとの間の前記無線アクセスポイントを介した通信、および、他の通信装置との間の通信、またはこれらのいずれかを行う通信手段とを有する。
【0006】
[通信装置]
また、本発明に係る通信装置は、他の通信装置の間で通信を行う通信装置であって、前記複数の通信装置それぞれは、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知する通信装置通知手段と、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索する通信経路探索手段と、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行う通信手段とを有する。
【0007】
好適には、前記複数の通信装置の内の1つ以上は、車載用無線アクセスポイントである。
【0008】
好適には、前記通信経路探索手段は、前記通信経路として、前記自らが通信可能な通信装置と、自らとの間を、前記通信装置を介して結ぶ通信経路を探索する。
【0009】
好適には、前記通信経路探索手段は、前記通信経路として、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間に介在する前記通信装置の数を、最少にするように前記通信経路を探索する。
【0010】
好適には、前記通信装置それぞれには、固有の識別子が付され、前記複数の通信装置それぞれは、他の前記通信装置それぞれに対して、自らの識別子を通知する識別子通知手段をさらに有し、前記通信装置通知手段は、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らの識別子と、自らが通信可能な通信装置の識別子とを通知し、前記通信経路探索手段は、前記通知された識別子に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索し、前記通信手段は、他の前記通信装置から、その通信相手の前記通信装置の識別子を含む通信データを受信する受信手段と、前記受信した通信データに含まれる識別子が、自らの識別子であるときには、前記受信した通信データを処理する通信データ処理手段と、前記受信された通信データに含まれる識別子が、自らの識別子以外であるときには、前記通信経路に基づいて、前記受信した通信データを、前記通信相手の通信装置、または、前記通信相手と自らとの間に介在する通信装置に対して中継する通信データ中継手段を有する。
【0011】
好適には、前記自らが通信可能な通信装置の通知と、前記通信経路の探索とが所定の時間間隔で繰り返される。
【0012】
[通信方法]
また、本発明に係る通信方法は、他の通信装置の間で通信を行う通信方法であって、前記通信装置それぞれは、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知し、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索し、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行う。
【0013】
[プログラム]
また、本発明に係るプログラムは、他の通信装置の間で通信を行うプログラムであって、前記通信装置それぞれにおいて、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知するステップと、前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索するステップと、前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行うステップとをコンピュータに実行させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[移動体通信システム1]
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る移動体通信システム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、移動体通信システム1は、基地局122−1〜122−3と車両管理装置2とが、インターネット・LAN・WANなどのネットワーク120を介して接続され、移動局(車載無線アクセスポイント)3−1〜3−3が、基地局122を介してネットワーク120に接続されて構成される。
また、基地局122−1〜122−3など、複数ある構成部分を特定せずに示すときには、基地局122など略記することがある。
【0015】
なお、以下、車両管理装置2、基地局122および移動局3などを総称して「通信ノード」あるいは「局」とも記し、各通信ノードそれぞれには、MACアドレスなど、通信の際のアドレスとして用いられる固有の識別子(ID)が付されている。
移動局3は、車両などに積載されて移動し、移動局3同士は、車載用無線アクセスポイントにより接続される。
また、基地局122は、移動局3とネットワーク120との間を接続し、これらの間でデータをやりとりする。
【0016】
[移動体通信システム1における通信経路]
図2〜図5は、図1に示した移動体通信システム1における通信経路を例示する第1〜第4の図である。
これらの構成部分により、移動体通信システム1においては、図2に点線で示すように、車両管理装置2と、移動局3とが、基地局122およびネットワーク120を介して設定される通信経路により中継接続され、これらの間の通信が行われる。
また、図3に点線で示すように、移動体通信システム1においては、移動局3同士が、これらの間に設定される通信経路により直接接続され、これらの間の通信が行われる。
また、図4に点線で示すように、移動体通信システム1においては、移動局3同士が、他の移動局3を介して設定される通信経路により中継接続され、これらの間の通信が行われる。
また、図5に示すように、車両管理装置2と移動局3とが、他の移動局3、基地局122およびネットワーク120を介して設定される通信経路により接続され、これらの間の通信が行われる。
【0017】
[ハードウェア構成]
図6は、図1に示した移動局3の移動体情報処理システム30の構成を例示する図である。
移動体情報処理システム30は、車両(移動体)に積載され、移動する。
図6に示すように、移動体情報処理システム30は、表示装置・入力キーなどを含む操作コンソール300、GPS装置302、車載用無線アクセスポイント304、メータ管理装置306、タコメータ310、PCインターフェース(PC−IF)314、および、音声処理装置320が、バスを介して接続された構成を採る。
【0018】
移動体情報処理システム30において、操作コンソール300は、ユーザに対して情報を表示し、また、ユーザの操作に応じて情報を受け入れる。
GPS装置302は、例えば、カーナビゲーション装置であって、GPS(Global Positioning System)方式により移動局3の位置を測定する。
車載用無線アクセスポイント304は、図7を参照して後述するようなハードウェア構成を採り、図9を参照して後述する移動局プログラム34を実行し、図2〜図5に例示した通信経路の探索、移動局3の情報の送信、および、通信ノード間の無線LANによる通信処理を行う。
【0019】
メータ管理装置306は、自動車の各種メータを管理し、これらのメータの数値を読み取る。
タコメータ310は、速度検出装置312により検出された速度に基づいて、自動車の移動距離を経時的に記録する。
PC−IF314は、移動体情報処理システム30とパーソナルコンピュータ(PC)316との間をインターフェースする。
音声処理装置320は、マイク322、スピーカ324および音声処理回路320などから構成される。
音声処理装置320は、マイク322から入力された音声信号をアナログ/ディジタル変換し、車載用無線アクセスポイント304に対して出力する。
また、音声処理装置320は、車載用無線アクセスポイント304から入力された音声データを、ディジタル/アナログ変換し、スピーカ324から出力する。
【0020】
図7は、図1に示した車両管理装置2、および、図7に示した移動局3の車載用無線アクセスポイント304のハードウェア構成を例示する図である。
図7に示すように、車両管理装置2および車載用無線アクセスポイント304は、CPU102およびメモリ104などを含む本体100、表示装置・キーボードなどを含む入出力装置106、通信装置110、および、HDD装置・CD装置などの記録装置112から構成される。
つまり、車両管理装置2は、ネットワーク120を介した他の通信ノードとの通信が可能な一般的なコンピュータとしての構成部分を有する。
また、車載用無線アクセスポイント304は、無線通信回線を介して基地局122および移動局3との間の通信が可能な一般的なコンピュータとしての構成部分を有する。
【0021】
[ソフトウェア構成]
図8は、図1,図7に示した車両管理装置2により実行される車両管理プログラム20の構成を示す図である。
図8に示すように、車両管理プログラム20は、ユーザインターフェース(UI)部200、情報管理部202、車両情報データベース(DB)204、通信制御部206、通信経路探索部208および通信経路DB210から構成される。
【0022】
車両管理プログラム20は、例えば、記録媒体114(図7)を介して車両管理装置2に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
車両管理プログラム20は、これらの構成部分により、図2,図5に示したように、移動局3それぞれとの通信経路を探索する。
また、車両管理プログラム20は、探索の結果として得られた通信経路を介して移動局3と通信を行い、移動局3の各種情報(GPS装置302により得られた位置情報、速度検出装置308により得られた各種メータの数値、および、タコメータ310の記録内容など)などを収集し、記憶・管理する。
【0023】
車両管理プログラム20において、UI部200は、入出力装置106(図7)に対するユーザの操作を受け入れ、車両管理プログラム20の各構成部分の処理を制御する。
また、UI部200は、車両情報DB204に記憶された移動局3の各種情報を、入出力装置106に表示する。
【0024】
通信制御部206は、通信経路DB210に記憶された通信経路に従って、移動局3それぞれとの間の通信のために必要な制御を行う。
情報管理部202は、通信制御部206を介して移動局3それぞれの各種情報を受け、車両情報DB204に記憶し、管理する。
また、情報管理部202は、ユーザからの要求に応じて、車両情報DB204に記憶させた各種情報を表示する。
【0025】
図9は、図8に示した通信経路探索部208による通信経路探索処理(S10)を示すフローチャートである。
図10は、移動体通信システム1の各ノード間の通信に用いられるデータの構成を例示する図である。
通信経路探索部208は、移動局3それぞれとの間の通信経路を探索し、通信経路DB210に記憶する。
【0026】
図9を参照して、通信経路探索部208の通信経路探索処理をさらに説明する。
例えば、通信経路探索部208は、この通信経路探索処理を、2時間に一回など、所定の時間間隔で実行する。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、通信経路探索部208は、ネットワーク120および基地局122を介して、移動局3に対して、車両管理装置2の識別子(自局ID)をブロードキャスト送信する。
【0027】
なお、移動体通信システム1の各通信ノード間の通信には、図10に例示するようなデータフォーマットが用いられる。
例えば、S100の処理においては、図10に示すデータフォーマットに、送信先IDとしてブロードキャスト送信を示すアドレスが格納され、送信元IDとして車両管理装置2の識別子(ID)が格納され、信号種別として、各移動局3に対して、その識別子の返送を求めるコマンドが格納される。
【0028】
ステップ102(S102)において、通信経路探索部208は、基地局122およびネットワーク120を介して、いずれかの移動局3から応答があったか否かを判断する。
通信経路探索部208は、移動局3からの応答があったときにはS104の処理に進み、これ以外のときにはS112の処理に進む。
【0029】
ステップ104(S104)において、通信経路探索部208は、応答した移動局3と、図2に示したように、他の移動局3を介さない直接通信が可能か否かを判断する。
通信経路探索部208は、直接通信が可能と判断したときにはS106の処理に進み、これ以外のときにはS108の処理に進む。
【0030】
ステップ106(S106)において、通信経路探索部208は、応答を返した移動局3を、直接通信が可能な移動局3として、その識別子を通信経路DB210に記憶する。
応答を返した移動局3は、続いて、応答を返した移動局3と、直接通信または中継通信(図3,図4)が可能な他の移動局3の識別子を、車両管理装置2に対して通知する。
なお、移動局3が、直接通信可能な他の移動局3の識別子のみを返すようにしてもよいが、以下、各移動局3が、直接通信可能な他の移動局3および中継通信可能な移動局3の識別子を、車両管理装置2に対して送信する場合を具体例とする。
【0031】
ステップ108(S108)において、通信経路探索部208は、この応答を返した移動局3が通信可能な他の移動局3の識別子を受信する。
なお、S106,S108の処理は、いずれが先であってもよい。
ステップ110(S110)において、通信経路探索部208は、応答した移動局3から受信した他の移動局3の識別子を、応答した移動局3を介した中継通信が可能な移動局3の識別子として通信経路DB210に記憶する。
【0032】
なお、S108において、通信経路探索部208は、中継通信が可能な移動局3を、例えば、車両管理装置2と、応答を返した移動局3を介した中継通信が可能な他の移動局3との間に介在する通信ノード(移動局3)の数により制限して、通信経路DB210に記憶してもよい。
また、S108において、通信経路探索部208は、ある移動局3に対する複数の通信経路が存在するときに、車両管理装置2と移動局3との間の距離を最短にする通信経路を選択し、あるいは、両管理装置2と移動局3との間に介在する通信ノード数が最少の通信経路を選択しての距離を最短にする通信経路のみを選択して、通信経路DB210に記憶してもよい。
【0033】
ステップ112(S112)において、通信経路探索部208は、S100の処理により、車両管理装置2の識別子IDを、移動局3に対してブロードキャスト送信してから、一定時間が経過したか否かを判断する。
通信経路探索部208は、一定時間が経過したときには処理を終了し、これ以外のときにはS100の処理に戻る。
【0034】
図11は、図6に示した車載用無線アクセスポイント304において実行される移動局プログラム34の構成を示す図である。
図11に示すように、移動局プログラム34は、UI部340、情報管理部342、通信制御部344、通信経路探索部346および通信経路DB348から構成される。
移動局プログラム34もまた、例えば、記録媒体114(図7)を介して車載用無線アクセスポイント304に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
既に述べたように、移動局プログラム34は、これらの構成部分により、図3,図4に示した通信経路の探索などを行う。
【0035】
移動局プログラム34において、UI部340は、入出力装置106(図7)に対するユーザの操作を受け入れ、移動局プログラム34の各構成部分の処理を制御する。
情報管理部342は、メータ管理装置306およびタコメータ310などを介して各種情報を受け取って管理し、要求に応じて、各種情報を車両管理装置2に対して送信する。
また、通信制御部344は、ユーザからの要求に応じて、メータ管理装置306およびタコメータ310から受けた各種情報を表示する。
【0036】
図12は、図11に示した通信経路探索部346による通信経路探索処理(S12)を示すフローチャートである。
通信経路探索部346は、他の移動局3それぞれとの間の通信経路を探索し、通信経路DB348に記憶する。
【0037】
図12を参照して、通信経路探索部346の通信経路探索処理をさらに説明する。
例えば、通信経路探索部346は、この通信経路探索処理を、通信経路探索部208と同様に所定の時間間隔で起動する。
図12に示すように、ステップ120(S120)において、通信経路探索部346は、他の移動局3に対して、自らの識別子(自局ID)をブロードキャスト送信する。
なお、このブロードキャスト送信は、車両管理装置2によるブロードキャスト送信とは異なり、基地局122、ネットワーク120および他の移動局3が介在しない移動局3同士を直接接続する通信経路を介して行われる。
【0038】
ステップ122(S122)において、通信経路探索部346は、他のいずれかの移動局3から応答があったか否かを判断する。
通信経路探索部346は、移動局3からの応答があったときにはS124の処理に進み、これ以外のときにはS134の処理に進む。
【0039】
ステップ124(S124)において、通信経路探索部346は、応答した移動局3と、図3に示したように、他の移動局3を介さない直接通信が可能か否かを判断する。
通信経路探索部346は、直接通信が可能と判断したときにはS126の処理に進み、これ以外のときにはS128の処理に進む。
【0040】
ステップ126(S126)において、通信経路探索部346は、応答を返した移動局3を、直接通信が可能な移動局3として、その識別子(他局のID)を通信経路DB348に記憶する。
ステップ128(S128)において、通信経路探索部346は、自ら(自局)が通信可能な他の移動局3の識別子を、応答を返した移動局3に対して送信する。
【0041】
ステップ130(S130)において、応答を返した移動局3は、応答を返した移動局3と、直接通信または中継通信(図3,図4)が可能な他の移動局3の識別子を、S120の処理においてブロードキャスト送信を行った移動局3(自局)に対して通知する。
ステップ132(S132)において、通信経路探索部346は、応答した移動局3から受信した他の移動局3の識別子を、応答した移動局3を介した中継通信が可能な移動局3の識別子として通信経路DB348に記憶する。
なお、通信経路探索部346も、S132の処理において、車両管理プログラム20(図8)の通信経路探索部208と同様に、通信経路に介在する通信ノード数による通信経路の制限、および、最短の通信経路の選択を行ってもよい。
【0042】
ステップ134(S134)において、通信経路探索部346は、S120の処理により、自らの識別子を、他の移動局3に対してブロードキャスト送信してから、一定時間が経過したか否かを判断する。
通信経路探索部346は、一定時間が経過したときには処理を終了し、これ以外のときにはS120の処理に戻る。
【0043】
図13は、図11に示した移動局プログラム34の通信制御部344による他の通信ノードに対するデータ送信処理(S14)を示すフローチャートである。
図14は、図11に示した移動局プログラム34の通信制御部344による他の通信ノードからのデータに対する受信・中継処理(S14)を示すフローチャートである。
通信制御部344は、通信経路DB348に記憶された通信経路に従って、車両管理装置2および他の移動局3(通信ノード)との間の通信のために必要な制御を行う。
【0044】
以下、図13,図14を参照して、通信制御部344による通信制御をさらに説明する。
まず、他の通信ノードに対するデータの送信処理を説明する。
図13に示すように、ステップ340(S340)において、通信制御部344は、PC−IF314(図6)、音声処理装置320、あるいは、情報管理部342(図11)などから、他の通信ノードに対して送信すべきデータを受け取る。
【0045】
ステップ342(S342)において、通信制御部344は、通信経路DB348を参照して、データの送信先の通信ノードと、他の移動局3を介さずに、直接通信が可能か否かを判断する。
通信制御部344は、直接通信が可能なときにはS144の処理に進み、これ以外のときにはS146の処理に進む。
【0046】
ステップ144(S144)において、通信制御部344は、通信先の移動局3と直接通信を行い、S340の処理において受け取ったデータを送信する。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDおよび宛先IDとして、データの送信先の通信ノードの識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、通信相手の移動局3へのデータ送信を示すコマンドを格納し、データ本体として、通信相手に送信すべきデータを格納する。
【0047】
ステップ146(S146)において、通信制御部344は、通信相手のノードと、他の移動局3を介した中継通信が可能か否かを判断する。
通信制御部344は、中継通信が可能なときにはS148の処理に進み、これ以外のときにはS150の処理に進む。
【0048】
ステップ148(S148)において、通信制御部344は、通信相手のノードと、中継通信を行う。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDとして、送信先の通信ノードとの間の通信経路内に介在し、自らと直接通信が可能な他の移動局3の識別子を格納し、宛先IDとして、データの送信先の移動局3の識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、データの送信先の通信ノードへのデータ送信を示すコマンドを格納し、データ本体として、通信相手に送信すべきデータを格納する。
ステップ150(S150)において、通信制御部344は、S140の処理においてデータを出力した他の構成部分などに対して、通信不可を示す応答を行う。
【0049】
次に、他のノードからのデータ受信・中継処理を説明する。
図14に示すように、ステップ160(S160)において、通信制御部344は、他の通信ノードからのデータ(図10)を受信する。
ステップ162(S162)において、通信制御部344は、データフォーマット(図10)の宛先IDに格納された識別子が、自らの識別子であるか否かを判断する。
通信制御部344は、宛先IDに格納された識別子が、自ら(自局)の識別子であるときにはS164の処理にすすみ、これ以外のときにはS166の処理に進む。
【0050】
ステップ164(S164)において、通信制御部344は、情報管理部342などに対して受信したデータを出力し、所定のデータ受信処理を行わせる。
ステップ166(S166)において、通信制御部344は、通信経路DB348を参照し、図10に示すデータフォーマットに、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと直接通信が可能な通信ノードであるか否かを判断する。
通信制御部344は、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと直接通信可能な通信ノードを示すときにはS168の処理にすすみ、これ以外のときにはS170の処理に進む。
【0051】
ステップ168(S168)において、通信制御部344は、宛先IDにより示された他の通信ノードとの間で直接通信を行い、S120の処理において受信したデータを送信する。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDおよび宛先IDとして、通信相手の通信ノードの識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、通信相手の通信ノードへのデータ送信を示すコマンドを格納し、データ本体として、データの送信先へのデータを格納する。
【0052】
ステップ170(S170)において、通信制御部344は、通信経路DB348を参照し、図10に示すデータフォーマットに、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと中継通信が可能であるか否かを判断する。
通信制御部344は、宛先IDとして格納された他の通信ノードの識別子が、自らと中継通信可能な通信ノードを示すときにはS1174の処理にすすみ、これ以外のときにはS172の処理に進む。
【0053】
ステップ172(S172)において、通信制御部344は、S160の処理においてデータを送ってきた通信ノードに対して、通信不可を示す応答を返す。
ステップ174(S174)において、通信制御部344は、S160の処理により受信したデータ(図10)を、宛先IDが示す通信ノードに対して中継する。
なお、このときには、通信制御部344は、図10に示したデータフォーマットの送信先IDとして、データの送信先の通信ノードとの間の通信経路内に介在し、自らと直接通信が可能な他の通信ノードの識別子を格納し、宛先IDとして、データ送信先の通信ノードの識別子を格納し、送信元IDとして、自らの識別子を格納し、信号種別として、データの送信先の通信ノードへの中継を示すコマンドを格納し、データ本体として、データの送信先へのデータを格納する。
【0054】
[全体的動作]
以下、移動体通信システム1の全体的動作を説明する。
まず、図15を参照して、移動局3による通信経路の探索を説明する。
図15は、図1などに示した移動局3による通信経路探索処理(S20)を示す通信シーケンスである。
図15に示すように、ステップ200(S200)において、あるA局(移動局3−1)は、他の移動局3に対して、自らの識別子(A)をブロードキャスト送信する。
移動局3の内、例えば、B局(移動局3−2)が、A局(移動局3−1)の識別子を受信する。
【0055】
ステップ202(S202)において、B局(移動局3−2)は、A局(移動局3−1)に対して、自らの識別子(B)を含む応答を返す。
ステップ204(S204)において、A局(移動局3−1)は、B局(移動局3−2)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
ステップ206(S206)において、B局(移動局3−2)は、A局(移動局3−1)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
以上の処理により、A,B局(移動局3−1,3−2)相互に通信可能な通信ノードの情報が交換され、図12に示したように、通信経路の探索を行う。
なお、これらS204,S206の処理のタイミングは、様々な条件によって前後しうる。
【0056】
さらに、ステップ208(S208)において、あるB局(移動局3−2)は、他の移動局3に対して、自らの識別子(B)をブロードキャスト送信する。
移動局3の内、例えば、A局(移動局3−1)が、B局(移動局3−2)の識別子を受信する。
【0057】
ステップ210(S210)において、A局(移動局3−1)は、B局(移動局3−2)に対して、自らの識別子(A)を含む応答を返す。
ステップ212(S212)において、B局(移動局3−2)は、A局(移動局3−1)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
ステップ214(S214)において、A局(移動局3−1)は、B局(移動局3−2)に対して、自らが通信可能な通信ノードの識別子を通知する。
このように、B局(移動局3−2)も、A局(移動局3−1)と同様の通信経路探索処理を行う。
また、以上説明したS200〜S206の処理およびS208〜S214の処理は、所定の時間間隔で繰り返される。
【0058】
次に、図16を参照して、移動局3による通信経路の探索を説明する。
図16は、図1などに示した車両管理装置2による通信経路探索処理(S22)を示す通信シーケンスである。
図16に示すように、ステップ220,222(S220,S222)において、車両管理装置2は、ネットワーク120および基地局122を介して、移動局3に対して、識別子をブロードキャスト送信する。
【0059】
ステップ224,226(S224,226)において、車両管理装置2からの識別子のブロードキャストを受信した移動局3は、車両管理装置2に対して、自らの識別子を返送する。
ステップ228,230(S228,S230)において、車両管理装置2は、移動局3に対して、通信可能な他の移動局3の通知を要求する。
【0060】
ステップ232,234(S232,S234)において、移動局3は、車両管理装置2に対して、自らが通信可能な他の移動局3の識別子を通知する。
この通知を受けて、車両管理装置2は、図9に示したように、通信可能な移動局3への通信経路の探索を行う。
【0061】
次に、図17を参照して、車両管理装置2による車両情報の収集を説明する。
図17は、図1などに示した車両管理装置2による移動局3の各種情報(車両情報)の収集処理(S24)を示す図である。
図17に示すように、ステップ240(S240)において、車両管理装置2は、移動局3−1に対して、アクセスポイント(基地局3)などを介して、各種情報(車両情報)の送信を要求する。
ステップ242(S242)において、移動局3−1は、アクセスポイント(基地局3)などを介して、車両管理装置2に対して、車両情報を返す。
車両管理装置2は、移動局3−1から返された車両情報を記憶し、管理する。
【0062】
さらに、S244〜S250に示すように、以上説明したような車両管理装置2から各移動局3に対する車両情報の要求、および、各移動局3から車両管理装置2に対する車両情報の送信が順次、実行される。
また以上説明したような各移動局3と車両管理装置2との間の車両情報の送受信は、所定の時間間隔で繰り返し、実行される。
なお、図17には車両管理装置2と移動局3との間で直接通信が行われる場合について例示されているが、車両管理装置2と移動局3との間で中継通信が行われる場合も、同様な車両情報の収集が可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる通信システムおよびその方法によれば、複数の通信ノードの間で、常に最適な通信経路を探索して通信を行うことができる。
また、本発明にかかる通信システムおよびその方法によれば、移動体同士で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができる。
また、本発明にかかる通信システムおよびその方法によれば、移動体とネットワークとの間で直接、通信するだけでなく、これらの間の通信を、他の移動体が中継することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体通信システムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第1の図である。
【図3】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第2の図である。
【図4】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第3の図である。
【図5】図1に示した移動体通信システムにおける通信経路を例示する第4の図である。
【図6】図1に示した移動局の移動体情報処理システムの構成を例示する図である。
【図7】図1に示した車両管理装置、および、図7に示した移動局の車載用無線アクセスポイントのハードウェア構成を例示する図である。
【図8】図1,図7に示した車両管理装置により実行される車両管理プログラムの構成を示す図である。
【図9】図8に示した通信経路探索部による通信経路探索処理(S10)を示すフローチャートである。
【図10】移動体通信システムの各ノード間の通信に用いられるデータの構成を例示する図である。
【図11】図6に示した車載用無線アクセスポイントにおいて実行される移動局プログラムの構成を示す図である。
【図12】図11に示した通信経路探索部による通信経路探索処理(S12)を示すフローチャートである。
【図13】図11に示した移動局プログラムの通信制御部による他の通信ノードに対するデータ送信処理(S14)を示すフローチャートである。
【図14】図11に示した移動局プログラムの通信制御部による他の通信ノードからのデータに対する受信・中継処理(S14)を示すフローチャートである。
【図15】図1などに示した移動局による通信経路探索処理(S20)を示す通信シーケンスである。
【図16】図1などに示した車両管理装置による通信経路探索処理(S22)を示す通信シーケンスである。
【図17】図1などに示した車両管理装置による移動局の各種情報(車両情報)の収集処理(S24)を示す図である。
【符号の説明】
1・・・移動体通信システム、
120・・・ネットワーク、
122・・・基地局、
2・・・車両管理装置、
100・・・本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
106・・・入出力装置、
110・・・通信装置、
112・・・記録装置、
114・・・記録媒体、
20・・・車両管理プログラム、
200・・・UI部、
202・・・情報管理部、
204・・・車両情報DB、
206・・・通信制御部、
208・・・通信経路探索部、
210・・・通信経路DB、
3・・・移動局、
30・・・移動体情報処理システム、
300・・・操作コンソール、
302・・・GPS装置、
304・・・車載用無線アクセスポイント、
306・・・メータ管理装置、
308・・・速度検出装置、
310・・・タコメータ、
312・・・速度検出装置、
32・・・音声処理装置、
320・・・音声処理回路、
322・・・マイク、
324・・・スピーカ、
34・・・移動局プログラム、
340・・・UI部、
342・・・情報管理部、
344・・・通信制御部、
346・・・通信経路探索部、
348・・・通信経路DB、
Claims (9)
- ネットワークと、
それぞれ前記ネットワークおよび他の通信装置またはこれらのいずれかとの間で通信を行う1つ以上の通信装置と
を有する通信システムであって、
前記ネットワークは、
前記通信装置との接続に用いられる無線アクセスポイント
を有し、
前記複数の通信装置それぞれは、
前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知する通信装置通知手段と、
前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索する通信経路探索手段と、
前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記ネットワークとの間の前記無線アクセスポイントを介した通信、および、他の通信装置との間の通信、またはこれらのいずれかを行う通信手段と
を有する通信システム。 - 他の通信装置の間で通信を行う通信装置であって、
前記複数の通信装置それぞれは、
前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知する通信装置通知手段と、
前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索する通信経路探索手段と、
前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行う通信手段と
を有する通信装置。 - 前記複数の通信装置の内の1つ以上は、車載用無線アクセスポイントである
請求項2に記載の通信装置。 - 前記通信経路探索手段は、前記通信経路として、前記自らが通信可能な通信装置と、自らとの間を、前記通信装置を介して結ぶ通信経路を探索する
請求項3に記載の通信装置。 - 前記通信経路探索手段は、前記通信経路として、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間に介在する前記通信装置の数を、最少にするように前記通信経路を探索する
請求項3に記載の通信装置。 - 前記通信装置それぞれには、固有の識別子が付され、
前記複数の通信装置それぞれは、
他の前記通信装置それぞれに対して、自らの識別子を通知する識別子通知手段
をさらに有し、
前記通信装置通知手段は、前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らの識別子と、自らが通信可能な通信装置の識別子とを通知し、
前記通信経路探索手段は、前記通知された識別子に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索し、
前記通信手段は、
他の前記通信装置から、その通信相手の前記通信装置の識別子を含む通信データを受信する受信手段と、
前記受信した通信データに含まれる識別子が、自らの識別子であるときには、前記受信した通信データを処理する通信データ処理手段と、
前記受信された通信データに含まれる識別子が、自らの識別子以外であるときには、前記通信経路に基づいて、前記受信した通信データを、前記通信相手の通信装置、または、前記通信相手と自らとの間に介在する通信装置に対して中継する通信データ中継手段
を有する
請求項3に記載の通信装置。 - 前記自らが通信可能な通信装置の通知と、
前記通信経路の探索と
が所定の時間間隔で繰り返される
請求項2〜6のいずれかに記載の通信装置。 - 他の通信装置の間で通信を行う通信方法であって、
前記通信装置それぞれは、
前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知し、
前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索し、
前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行う
通信方法。 - 他の通信装置の間で通信を行うプログラムであって、
前記通信装置それぞれにおいて、
前記識別子を通知した通信装置それぞれに対して、自らが通信可能な通信装置を通知するステップと、
前記通知された通信装置に基づいて、自らが通信可能な通信装置と、自らとの間の通信経路を探索するステップと、
前記探索の結果として得られた通信経路に基づいて、前記他の通信装置との間の通信を行うステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194000A JP2005033345A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 通信システムおよびその方法 |
US10/689,210 US7382742B2 (en) | 2003-07-09 | 2003-10-21 | Communication system, information collecting system and method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194000A JP2005033345A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 通信システムおよびその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005033345A true JP2005033345A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=33562493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003194000A Pending JP2005033345A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 通信システムおよびその方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7382742B2 (ja) |
JP (1) | JP2005033345A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003163688A (ja) * | 2001-11-27 | 2003-06-06 | Allied Tereshisu Kk | 中継機器、通信設定プログラム、及び通信設定方法 |
KR100992768B1 (ko) * | 2008-09-22 | 2010-11-05 | 기아자동차주식회사 | 차량용 무선 통신 시스템 및 방법 |
BR112013028739A2 (pt) * | 2012-07-03 | 2017-01-24 | Modutram Mexico S A De C V | sistema e método de controle para frota de veículos automatizados |
CN106686682A (zh) * | 2016-08-24 | 2017-05-17 | 郭燕 | 一种应用于公交宽带接入的WiFi移动中继系统与方法 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2043127C (en) * | 1991-05-23 | 1996-05-07 | Martin Handforth | Wireless communication zone management system |
US5327144A (en) * | 1993-05-07 | 1994-07-05 | Associated Rt, Inc. | Cellular telephone location system |
JP3251797B2 (ja) * | 1995-01-11 | 2002-01-28 | 富士通株式会社 | ワイヤレスlanシステム |
US5577029A (en) * | 1995-05-04 | 1996-11-19 | Interwave Communications | Cellular communication network having intelligent switching nodes |
JPH09182143A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-11 | Sony Corp | 端末装置 |
JPH10117207A (ja) | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モバイル端末接続方法およびネットワーク用ルータ |
JPH10322262A (ja) | 1997-05-15 | 1998-12-04 | Mitsubishi Electric Corp | 移動体内携帯情報端末機器通信支援システム |
JPH1141667A (ja) | 1997-07-23 | 1999-02-12 | Victor Co Of Japan Ltd | Lan及びこれに用いる移動無線端末並びに制御装置 |
JP2000307660A (ja) | 1999-04-15 | 2000-11-02 | Ntt Docomo Inc | 無線データ通信システム |
JP3138703B2 (ja) | 1999-06-11 | 2001-02-26 | 松下電器産業株式会社 | 車載データ通信装置 |
US6292747B1 (en) * | 2000-04-20 | 2001-09-18 | International Business Machines Corporation | Heterogeneous wireless network for traveler information |
JP4641350B2 (ja) | 2001-02-13 | 2011-03-02 | クラリオン株式会社 | 情報通信システム、情報端末、サーバー、インターネット接続方法および広告配信方法 |
US6714791B2 (en) * | 2001-02-23 | 2004-03-30 | Danger, Inc. | System, apparatus and method for location-based instant messaging |
US7529537B2 (en) * | 2001-05-14 | 2009-05-05 | International Business Machines Corporation | System and method for providing personal and emergency service hailing in wireless network |
JP3961784B2 (ja) * | 2001-06-01 | 2007-08-22 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 測位装置、測位結果修正方法、プログラム及び記録媒体 |
JP2003046680A (ja) | 2001-08-02 | 2003-02-14 | Docomo Sentsu Inc | 移動体パケット通信用のダイヤルアップルータ |
US20030120801A1 (en) * | 2001-12-21 | 2003-06-26 | Keever Darin W. | Method and apparatus for a group communication system |
US7099774B2 (en) * | 2003-01-21 | 2006-08-29 | Byron King | GPS based vehicle warning and location system |
US6925378B2 (en) * | 2003-05-12 | 2005-08-02 | Circumnav Networks, Inc. | Enhanced mobile communication device with extended radio, and applications |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003194000A patent/JP2005033345A/ja active Pending
- 2003-10-21 US US10/689,210 patent/US7382742B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7382742B2 (en) | 2008-06-03 |
US20050009575A1 (en) | 2005-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7660319B2 (en) | Mobile terminal device, topology management device, location management device, and communication method | |
US8165605B2 (en) | Automatic detection of personal networks | |
US7324819B2 (en) | Communication terminal, and communication computer program product | |
CN100508472C (zh) | 在无线网状网中传送关于站点的消息的方法和设备 | |
JPH11120487A (ja) | 移動体端末装置、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及び移動体端末装置のためのプログラムを記録した媒体 | |
TW201130371A (en) | Methods and apparatus for combined peer to peer and wide area network based discovery | |
JP2001357490A (ja) | 移動体情報の通信装置及び通信方法 | |
JP2006081077A (ja) | 中継ノード設置ポイント選択方法/プログラム/記録媒体/装置、基地局、マルチホップネットワークシステム | |
JP2005033345A (ja) | 通信システムおよびその方法 | |
JP2005027133A (ja) | 情報収集システムおよびその方法 | |
WO2013071828A1 (zh) | 一种联系人的排列方法和终端设备 | |
JP4495682B2 (ja) | 中継装置、端末装置、通信方法および通信システム | |
JP4507083B2 (ja) | 分散型ネットワークの情報集約方式 | |
WO2021185157A1 (zh) | 电子设备、无线通信方法和计算机可读存储介质 | |
JP4167496B2 (ja) | 車々間通信システム | |
JP2005167585A (ja) | 営業成果情報集計管理方法及び営業成果情報集計管理システム | |
JP2005165640A (ja) | 営業支援情報提供方法及び営業支援情報提供システム | |
Albraheem et al. | Toward designing efficient service discovery protocol in vehicular networks | |
JP2002049622A (ja) | 位置関連情報取得装置及びそのシステム並びにその方法並びにそれに用いるプログラムを記録した記録媒体 | |
JP2007135171A (ja) | 通信システム、位置管理装置、及び、通信経路決定方法 | |
JP2001133534A (ja) | 移動局装置及び位置推定方法 | |
Zhi et al. | Embedded communication and java technologies for traffic information in vehicular ad hoc networks | |
JP2005045311A (ja) | 移動体通信におけるネットワーク自動接続方法 | |
JP2006030216A (ja) | 測位ゲートウェイ装置、端末位置情報要求処理方法およびプログラム | |
Zhang et al. | AC-CDS: autonomous collaborative collection, discovery, and sharing of information for mobile users and devices |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051220 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060510 |