JP4507083B2 - 分散型ネットワークの情報集約方式 - Google Patents

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Description

この発明は分散型ネットワークの情報集約方式に関し、特に情報集約結果の信頼性を向上させた分散型ネットワークの情報集約方式に関する。
本発明に係る分散型ネットワークは、図9に示されているように、無線リンクで接続された電力に限りのある複数のセンサノードB〜Jと、該センサノードB〜Jからネットワーク特性を収集し、センサネットワーク内で情報収集するノードA(以下、sink(シンク)と呼ぶ)とから構成されている。
センサノードB〜Jは送受信機能を有し、例えば家屋内、農場のハウス内などに分散配置され、配置箇所の温度、照度、音量などのネットワーク特性を感知する。そして、sinkAからの情報収集指令に従って、感知したネットワーク特性を情報として送出する。
図9の円は無線通信可能なエリアを示し、sinkAの無線通信エリア内にセンサノードBとCがあり、センサノードBの無線通信エリア内にsinkA、センサノードC、DおよびEがあり、センサノードCの無線通信エリア内にsinkA、センサノードB、EおよびFがあることを示している。図10は、図9の無線リンクを分かりやすく表現したものであり、各ノード間の点線は無線リンクを示している。
なお、下記の非特許文献1には、センサノードの電力消費量、電力残量が最大のノード、最小のノード、故障、パケットの送信、受信回数、次数、ノード数などのネットワーク情報のダイジェスト(最大値、最小値、平均値、総和)をモニタする方式を開示している。また、下記の特許文献1には、マルチホップネットワークについて開示している。
特開2003−69600号公報 J.Zhao,R.Govindan and D.Estrin, "Computing aggregates for monitoring wireless sensor networks",Proc.First IEEE International Workshop on Sensor Network Protocols and Applications,pp.139-148,Alaska,USA,May 2003.
図10の分散型ネットワークにおいて、情報収集を行うノードであるsinkAがセンサを具備したノードであるセンサノードB〜Jの情報を収集する場合、sinkAがセンサノードB〜Jから単純に情報V〜Vを収集すると、図11に示されているように、情報Vは2回、VとVは3回重複して集約されることになる。
この問題を解決するために、例えばセンサノードBではセンサノードD経由で受信したセンサノードHの情報Vのみを採用し、センサノードE経由で受信したセンサノードHの情報Vは不採用として、sinkAが収集する情報Vが重複しないようにすることが提案されている。
しかしながら、前記センサノード間の通信の信頼性は小さく、パケット損失率が大きいため、前記のように、センサノードBがセンサノードD経由で受信したセンサノードHの情報Vのみを採用する方式では、センサノードD経由の通信に不具合が生ずるとsinkAの情報集約が不正確になり、信頼性が小さいという問題があった。
本発明は、前記した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、子ノードからの情報集約を重複しないように行うことができ、かつ信頼性を向上した分散型ネットワークの情報集約方式を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、分散配置された送受信機能を有する複数のセンサノードと、該センサノードの情報収集を行う情報収集ノードとからなり、前記情報収集ノードは情報の収集を要求するREQメッセージを前記センサノードに送信し、該センサノードは受信したREQメッセージを近隣のセンサノードに、ホップ数が大きくなる方向に順次送信し、また前記情報収集ノードから要求された情報を含むREPメッセージを前記ホップ数が大きいセンサノードから前記REQメッセージの送信方向とは逆方向に前記情報収集ノードまで順次送信する分散型ネットワークの情報集約方式において、前記センサノードは、受信した前記REQメッセージに含まれる親ノードを基に自身の情報の集約先となるノードを決定し、該決定された親ノードを前記REPメッセージに含めて前記逆方向に送信するようにした点に第1の特徴がある。
また、前記自身の情報の集約先となるノードは、受信したREQメッセージに含まれる親ノードが1つの場合には該親ノードに決定され、また受信したREQメッセージが複数でありかつ該REQメッセージに含まれる親ノードが複数の場合には重複する親ノードに決定されるようにした点に第2の特徴がある。
また、受信したREPメッセージに指定された集約先が自身のノードの場合には情報の集約を行い、受信したREPメッセージに指定された集約が自身のノードでない場合には、受信したREPメッセージの送信元のID,集約先のノードのID,およびその集約値を集約転送リストに加えるようにした点に第3の特徴がある。
また、受信したREPメッセージに指定された集約地点が自身のノードの場合に、同一送信元からの情報が複数経路から届いた時に、一つの情報のみを選択して集約するようにした点に第4の特徴がある。
また、前記同一送信元からの情報が複数経路から届いた時に、最も早く届いた情報を選択して集約するようにした点に第5の特徴がある。また、前記同一送信元から複数経路を経て届いた情報の中に異常がある場合には、正常な情報を選択して集約するようにした点に第6の特徴がある。
さらに、前記センサノードは、前記REQメッセージを受信した時、該受信時から予め定められた第1の時間Twait後にREPメッセージを送出し、その後は予め定められた第2の時間T毎に、所定回数REPメッセージを送出するようにした点に第7の特徴がある。
前記第1の特徴によれば、自身の情報の集約地点となるノードを決定し、REPメッセージに該自身の情報の集約地点となる親ノードを指定して送信するので、前記自身の情報が複数のノードで集約されることがなくなる。このため、該情報が重複して集約されることがなくなる。
前記第2の特徴によれば、REQメッセージに含まれる親ノードが複数の場合には、集約地点を、重複する親ノードに指定すればよいので、該集約地点の決定を簡単な手法で行うことができる。
前記第3の特徴によれば、REPメッセージを受信したノードは、集約地点として指定されたノードである場合には情報の集約を行い、一方集約地点として指定されたノードでない場合には情報の集約を行うことなく、集約転送リストに加える処理を行うので、情報が重複して集約されることがなくなる。
前記第4の特徴によれば、同一送信元からの情報が複数経路から届いた時に、一つの情報のみを選択して集約するので、情報が重複して集約されることがなくなる。
さらに、請求項5、6の発明によれば、同一送信元からの情報が複数経路から届いた時に、最も早く届いた情報を選択して集約したり、同一送信元から複数経路を経て届いた情報の中に異常がある場合には、正常な情報を選択して集約したりすることにより、前記複数経路の通信のうちの通信状態の良好な経路を選ぶことができるようになり、情報収集の信頼性を高めることができるようになる。
また、請求項7の発明によれば、同じホップ数のノードは、同一時刻にREPを送信できるようになる。また、各ノードは、REPメッセージを所定時間毎に送信するようにされているので、前記第2のノードであるsinkAは所定時間毎に集約情報を得ることができるようになる。
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。まず、図1を参照して、分散型ネットワークの管理方法の概要を説明する。
図1(1)では、情報収集を行うノードであるsinkAは、収集を要求するネットワーク特性の識別子を含むリクエストメッセージ(以下、REQと呼ぶ)をパケットで、隣接ノードにブロードキャストする。該REQには、例えば次に示す情報が指定される。
・取得するネットワーク特性の識別子:P (例えば、P=電力残量、P=パケット送信回数、P=パケット受信回数、P=隣接ノード数、P=温度、P=照度、P=音量など)
・情報収集を行う周期(T)
・情報取得回数(M)
・親ノードと子ノード間の情報送信遅延(α)
・ネットワーク特性の取得を要求する最大ホップ数
・親ノードリスト
・自身のノードID
・自身のホップ数(H
同図(2)では、REQを受信したsinkAの隣接ノードBとCは、送信元ノードを自身の親ノードとするREQを、一定の時間αの経過後に隣接ノードD,EおよびFに送信(ブロードキャスト)する。なお、この時、ノードBから送信されたREQは、隣接ノードであるsinkAとノードCにも届くが、sinkAとノードCは、自身のホップ数と同じまたは自身のホップ数よりも大きいREQを受信した場合、該受信したREQのパケットを破棄する。同様に、ノードCから送信されたREQは、隣接ノードであるsinkAとノードBにも届くが、sinkAとノードBは受信したREQのパケットを破棄する。これによって、ノードB,Cから送信されたREQはホップ数の大きい隣接ノードのみに有効に受信されることになる。このことは、以下の動作でも同じであるので、以下では同様の説明は省略する。
同図(3)では、REQを受信したノードBとCの隣接ノードD,EおよびFは送信元ノードを自身の親ノードとするREQをパケットにして、一定の時間αの経過後に隣接ノードG,H,IおよびJに送信(ブロードキャスト)する。ノードDは親ノードをBとし、ノードEは親ノードをBとCとし、ノードFは親ノードをCとする。
同図(4)では、ノードG,H,IおよびJは、前記(2)、(3)と同様に、受信したそれぞれのREQの送信元を親ノードとし、一定時間αの経過後にREQを送信する。さらに、一定時間(Twait)経過後に、自身のネットワーク特性を含むリプライメッセージ(以下、REPと呼ぶ)を親ノードに向かって送信する。
ノードIDがiのノードが送信するREPに指定する情報としては、例えば次のようなものがある。
・自身のID:i
・自身のホップ数:H
・集約を要求する宛先のノードID:D
・自身の集約値:V
・取得したネットワーク特性の最大値、最小値、平均値
・取得したネットワーク特性の総和:(i,D,AG
・取得したノード数
・集約転送リスト
・親ノードと子ノード間の情報送信遅延の最大値:αmax
・最大ホップ数など
同図(5)では、ノードD,EおよびFは、前記REPを受信後の一定時間(Twait)経過後に、自身のネットワーク特性と子ノードから受信したREPに含まれるネットワーク特性を集約して、REPを自身の親ノードに向かって送信する。同図(6)では、ノードBおよびCは、前記(5)と同様に、REPを送信する。これにより、sinkAはネットワーク特性を集約した初回の値を取得する。
前記(6)が終わると、sinkAは必要に応じて前記送信時間間隔T等を変更して、前記(1)と同様の手順を実行する。子ノードB〜Jは、sinkAによって指定された情報取得回数Mに達するまで、前記(4)〜(6)の手順を繰り返し、情報取得回数がMに達すると一連の動作を終了する。なお、前記子ノードB〜Jは、一例として、センサを具備したノードであるセンサノードである。
図2は、前記(1)〜(3)においてREQに指定する主要な情報例を示すものでる。図中の〈 〉内には、REQを送信する上で重要となる情報のみを示す。〈 〉内の情報は、〈親ノードと子ノード間の情報送信遅延α、自身のノードID、(自身の親ノードのIDのリスト)、自身のホップ数、ネットワーク特性の取得を要求する最大ホップ数〉を示している。例えば、ノードEから送信されるREQ〈α,E,(B,C),2,3〉は、親ノードと子ノード間の情報送信遅延がα、自身のノードIDがE、(自身の親ノードのIDのリスト)がBとC、自身のホップ数が2、およびネットワーク特性の取得を要求する最大ホップ数が3であることを示している。
図3は、前記(1)〜(6)で説明したREQとREPの送信時刻を示す図であり、横軸は時間、縦軸はホップ数を示している。図では、ホップ数1、2,3のノードの集合は、それぞれノードB、D、Gが代表として表記されている。
図示されているように、ノードBはsinkAからのREQを受信後の一定時間α後に、REQを送信する。なお、sinkAから送信されたREQがノードBに届くまでの時間は該一定時間αに比べれば無視できる程度に小さい。ノードDはノードBからのREQ受信後の一定時間α後に、REQを送信する。同様に、ノードGはノードDからのREQを受信後の一定時間α後に、REQを送信する。
また、ノードB,DおよびGは、最初に受信したREQに含まれるα、Tおよびホップ数Hから、REPを送信する時間、すなわち、最初にREQを受信した時刻からREPを送信するまでの待ち時間Twaitを求める。これは、nホップ目のノードの集合が同一時刻にREPを送信可能とするためである。Twaitは次式から求めることができる。
wait=2{T−α×(自身のホップ数H)}
ここに、自身のホップ数は受信したREQ内のホップ数に1を加えた値になる。
ノードG、DおよびBから図示されている時間にREPが送信されると、以降は、ノードG、DおよびBはそれぞれsinkAから指定された時間Tの周期でREPを送信する。このような動作が行われ、送信回数がsinkAから指定された情報取得回数Mになると、該送信は終了する。
次に、本発明の一実施形態を図4を参照して説明する。図4は、前記図1の(4)〜(6)に相当するものであり、子ノードが親ノードに向かってREPを送信する方式の具体例を示す図である。図中の〈 〉内には、REPを送信する上で重要となる情報のみを示す。〈
〉内の情報は、〈集約地点の親ノードID、(自身のID,集約情報AG)〉を示す。例えば、ノードGから送信されるREP〈D,(G,AG)〉は、集約地点の親ノードIDがD、自身のIDがG、ネットワーク特性を示す集約情報がAGであることを示している。
本実施形態では、集約情報AGの集約地点の指定方法は次のようにする。すなわち、(a)1つの親ノードをもつ子ノードの場合には、集約地点を該親ノードに指定してREPを送信する。一方、(b)複数の親ノードを持つ子ノードの場合には、集約地点を、重複する親ノードに指定してREPを送信する。
また、集約方法は、次のようにする。すなわち、(a)受信したREPに指定された集約地点が自身の場合には、集約を行う。(b)受信したREPに指定された集約が自身でない場合には、(受信したREPの送信元のID:j,集約地点の宛先:D,該送信元IDの集約値:AG)の組を集約転送リストに加える。
例えば、図4のノードHは、図2から明らかなように、複数の親ノードBとCを持ちかつ重複する親ノードBを持つから、該ノードHから送信されるREPの集約地点はBとなり、〈B,(H,AG)〉とする。同様に、ノードIから送信されるREPの集約地点は重複する親ノードCとなり、〈C,(I,AG)〉とする。
また、ノードDは、ノードGからの集約地点に指定されているので、該ノードGの情報AGと自身の情報とを集約して情報AGとするが、ノードHからのREPには集約地点と指定されていないので、(受信したREPの送信元のID:j,集約地点の宛先:D,該送信元IDの集約値:AG)の組を集約転送リストに加える。その結果、ノードDのREPは、〈B,(D,AG),(H,AG)〉となる。
一方、ノードEにおいては、図2から明らかなように、重複する親ノードAを持つから、該ノードEから送信されるREPの集約地点をAとする。また、ノードH、IからのREPには集約地点と指定されていないので、[B,(H,AG)]と[C,(I,AG)]を集約転送リストに加える。そして、REPを、〈A,(E,AG),[B,(H,AG)],[C,(I,AG)]〉とする。
次に、ノードBでは、ノードDからの情報AGと、ノードHからの情報AGと、自身の情報を集約して情報AGとする。この結果、ノードHからの情報AGは、重複して集約されることはなくなる。また、該情報AGはノードD経由とノードE経由で届くが、ノードBは、両方の経路が正常であればいずれか一方から受信した情報AGを採用し、いずれか一方の経路が異常であれば、正常な経路から受信した情報AGを採用する。
このように、本実施形態では、各ノード間の通信の信頼性が低くても、複数経路のうちのいずれか1つの経路が正常であれば該経路で得た情報を用いて集約することができ、正確な情報の集約を行うことができるようになる。このため、情報集約の信頼性を向上させることができるようになる。なお、ノードEから受信したREP内のA,(E,AG)は集約地点がsinkAであるので、ノードEからのネットワーク特性はノードBから送信されるREPの集約転送リストに加えられる。
次に、ノードCにおいても、ノードIからの情報AGを重複なく集約する。また、該情報AGはノードEおよびF経由で届くが、一方の経路に異常が発生しても他方の経路が正常であれば、正常な経路を通った情報AGを採用できるので、信頼性を向上させることができる。
上記のような動作が行われる結果、sinkAでは、各ノードB〜Jの情報が重複することなく集約されることになる。また、正常な経路で伝送された情報を選択的に採用するので、集約の信頼性を、従来の方式に比べて、大きく向上することができるようになる。
次に、前記したノードB〜Jのうちの任意のノードの前記処理のアルゴリズムを、図5、図6、図7および図8を参照して説明する。図5のステップS1〜S9はREQの送信処理(図2参照)、ステップS10以降は該REQの受信に伴って行われるネットワーク特性の集約処理(図4参照)である。
図5のステップS1では、REQを受信したか否かの判断がなされ、REQを受信するとステップS2に進む。自身のホップ数の初期値は無限大と置かれているので、最初はステップS2の判断は肯定となり、ステップS3に進む。ステップS3では、自身のホップ数を決定する処理、つまり自身のホップ数を(REQ内のホップ数+1)と決定する処理と、初回のREQの受信時刻T1を記録する処理と、自身の親ノード(n番)にREQの送信元を追加する(nの初期値は0)処理とを行う。
ステップS5では、前記時刻T1からREQに含まれているα時間が経過したか否かの判断がなされる。この判断が否定の時には、ステップS1に戻り、さらにREQを受信したか否かの判断がなされる。ステップS1が肯定になってステップS2に進むと、自身のホップ数≧REQ内のホップ数+1が成立するか否かの判断がなされる。なお、この時の自身のホップ数は、前記ステップS3で決定された(REQ内のホップ数+1)である。この判断が否定になるとステップS4に進み、受信したREQを破棄する。例えば、図2において、ノードDは、ノードE,GおよびHからのREQを受信した時にはステップS2が否定になるので、これらのREQはステップS4で破棄する。
ステップS5の判断が肯定になると、ステップS6に進んで該α時間経過した時刻T2を記録する。ステップS7では、ネットワーク特性の集約を要求する宛先(集約地点の宛先)のID(D)を決定する処理を行う。該ステップS7の処理の詳細は図6に示されているので、図6を参照すると、ステップS61では、受信した親ノードリスト間で重複するノードがあるか否かが判断される。この判断が否定であればステップS65に進んで、該ID(D)は、自身の親ノードリストの1番のノードに決定される。
前記ステップS61の判断が肯定の時には、ステップS62に進んで、受信した親ノードリスト間で重複するノード数は複数であるか否かの判断がなされる。複数でない場合にはステップS64に進んで、ID(D)は、受信した親ノードリストで重複するノードに一意に決定される。例えば、図2のノードHにおいて、重複するノードBに一意に決定される。ステップS62の判断が肯定の時にはステップS63に進む。ステップS63では、ID(D)は、重複する回数が最大であり、かつ自身の親ノードリストで番号がより小さいノードの親ノードリスト内のノードに決定される。なお、該ステップS7で決定された集約を要求する集約先の宛先のIDは、REPに含められる。
再び図5で説明を続けると、ステップS8では、REQを作成する。このREQには、自身のホップ数、自身のID、および親ノードリストが含められる。ステップS9では、REQが送信される。
次に、ステップS11に進んで、REPの受信待ち要求の処理が行われる。この処理の詳細は図7に示されているので、図7を参照すると、ステップS71では、自身の集約値AG値をリセットする。すなわち、図4のAG値が0にされる。ステップS72では、受信したREPの集約(j、D,AG)が行われる。すなわち、受信したノードのID番号j、集約先の宛先D、および受信した情報AGが集約される。ここに、iは自身のID番号、jは受信したノードのID番号、Dは集約先の宛先を示す。
ステップS73では、REP内の集約先の宛先が自身のIDであるか否かの判断がなされる。この判断が肯定の場合にはステップS74に進んで、自身の集約済みリストに、集約の要求元IDが登録されているか否かの判断がなされる。登録されていない場合には、ステップS75に進んで、自身のネットワーク特性をAGとする。なお、自身の情報AGの初期値は0である。また、集約済みIDリストに、前記要求元IDを登録する。
ステップS76では、初回の場合には、前記時刻T2からTwait時間が経過したか否かの判断がなされる。この判断が否定の時にはステップS72に戻って、次のREPの受信待ちを行う。このREPを受信すると、再度ステップS72の集約が行われ、次いでステップS73に進んで、REP内の集約先の宛先が自身のIDであるか否かの判断がなされる。該集約先の宛先が自身のIDであればステップS74に進んで、自身の集約済みIDリストに集約の要求元IDが登録されているか否かの判断がなされる。登録されている場合には、ステップS75をスキップしてステップS76に進む。したがって、同じ要求元から違う経路で届いた情報は、早く届いた方がステップS75で採用され、遅く届いた方は不採用になる。このため、同じ情報が重複して採用されることがなくなる。例えば、図4のノードBにおいて、ノードHからノードD経由で届いた情報とノードE経由で届いた情報が重複して総和されることがなくなる。
前記ステップS73の判断が否定の場合、すなわち、REP内の集約先の宛先が自身のIDでないときには、ステップS77に進んで、受信したREPのデータを、単に、自身のノードから送信されるREPの集約転送リストに加える処理が行われる。すなわち、REPの送信元ID:j、集約を要求する宛先のID:D、および該送信元ID(j)の集約値:AGの組が集約転送リストに追加される。例えば、図4のノードEにおいて、[B,(H,AG)],[C,(I,AG)]を集約転送リストに加える処理が行われる。
ステップS76で前記時刻T2からTwait時間が経過すると、図5のステップS12へ進む。なお、以降のステップS12〜S15の処理後に再度ステップS11の処理を行う2回目以降は、ステップS76においてT時間が経過するとステップS12へ進むことになる。このことは、図3の説明から明らかであろう。
ステップS12ではREPの受信待ち解除要求の処理が行われる。この処理は、図8に示されているように、ステップS81において、前記集約済みIDリストがリセットされる。また、集約された情報AGを、前記ステップS75で集約した情報AGに自身の情報Vを加算して形成する。この時点で自身の情報Vを加算するのは、できるだけ新しい情報Vを使用したいからである。次に、ステップS82に進んで、集約転送リストと、集約情報AGを出力する。例えば、図4のノードDにおいて情報AG=AG+Vが形成され、集約された情報AGが出力される。その後、図5のステップS13へ進む。
ステップS13では、REPを送信する処理がなされる。すなわち、自身のID、ホップ数、集約を要求する宛先のID(D)、自身の集約値(i,D,AG)および集約転送リスト〈j,D,AG〉などが送信される。ステップS14では、前記sinkAから指定された情報取得回数(M)が0になったか否かの判断が行われる。この判断が否定の時にはステップS15に進んで、前記時間T2をリセットすると共に、情報取得回数が1減じられる。そして、再度ステップS11に戻って、前記したREPの受信待ち要求処理が行われる。今後は、前記したように、ステップS76では、T時間が経過したかどうかの判断がなされる。
以上のように、本実施形態によれば、ノードは、同一送信元のノードから同じ情報を別経路で受信しても、重複して集約することはなくなる。また、受信経路が複数ある場合には、最も早く受信した情報を採用するので、信頼性が向上する。その理由は、情報の伝送が時間的に早い程、そのノード間の通信状態または通信環境が良好であると考えられるからである。また、受信経路が複数ある場合には、選択的に受信情報を採用するので、信頼性を向上させることができる。すなわち、一方の通信経路に異常が生じて、パケットが正常に通信されない場合は、他の正常な通信経路からの受信情報を採用することができるので、従来のように一方の経路から届いた情報を採用すると予め決められている方式に比べて、正しい情報が受信される確率が大きくなるからである。
本発明の一実施形態の概略の動作を示す説明図である。 REQメッセージの主要な情報と伝搬経路を示す説明図である。 REQおよびREPメッセージが送出される時刻の説明図である。 REPメッセージの主要な情報と伝搬経路を示す説明図である。 本発明の一実施形態の概略の動作を示すフローチャートである。 図5のステップS7の詳細な処理を示すフローチャートである。 図5のステップS11の詳細な処理を示すフローチャートである。 図5のステップS12の詳細な処理を示すフローチャートである。 ノードの配置と無線通信エリアの説明図である。 無線リンクの説明図である。 従来方式による情報の集約方法を示す説明図である。
符号の説明
A・・・情報収集を行うノード、B〜J・・・子ノード(センサノード)。

Claims (7)

  1. 分散配置された送受信機能を有する複数のセンサノードと、該センサノードの情報収集を行う情報収集ノードとからなり、前記情報収集ノードは情報の収集を要求するREQメッセージを前記センサノードに送信し、該センサノードは受信したREQメッセージを近隣のセンサノードに、ホップ数が大きくなる方向に順次送信し、また前記情報収集ノードから要求された情報を含むREPメッセージを前記ホップ数が大きいセンサノードから前記REQメッセージの送信方向とは逆方向に前記情報収集ノードまで順次送信する分散型ネットワークの情報集約方式において、
    前記センサノードは、受信した前記REQメッセージに含まれる親ノードを基に自身の情報の集約先となるノードを決定し、該決定された親ノードを前記REPメッセージに含めて前記逆方向に送信することを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
  2. 請求項1に記載の分散型ネットワークの情報集約方式において、
    前記自身の情報の集約先となるノードは、受信したREQメッセージに含まれる親ノードが1つの場合には該親ノードに決定され、また受信したREQメッセージが複数でありかつ該REQメッセージに含まれる親ノードが複数の場合には重複する親ノードに決定されることを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
  3. 請求項1または2に記載の分散型ネットワークの情報集約方式において、
    受信したREPメッセージに指定された集約先が自身のノードの場合には情報の集約を行い、受信したREPメッセージに指定された集約が自身のノードでない場合には、受信したREPメッセージの送信元のID,集約先,およびその集約値を集約転送リストに加えることを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
  4. 請求項3に記載の分散型ネットワークの情報集約方式において、
    受信したREPメッセージに指定された集約先が自身のノードの場合に、同一送信元からの情報が複数経路を経て届いた時に、一つの情報のみを選択して集約することを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
  5. 請求項4に記載の分散型ネットワークの情報集約方式において、
    前記同一送信元からの情報が複数経路から届いた時に、最も早く届いた情報を選択して集約することを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
  6. 請求項4に記載の分散型ネットワークの情報集約方式において、
    前記同一送信元から複数経路を経て届いた情報の中に異常がある場合には、正常な情報を選択して集約することを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の分散型ネットワークの情報集約方式において、
    前記センサノードは、前記REQメッセージを受信した時、該受信時から予め定められた第1の時間Twait後にREPメッセージを送出し、その後は予め定められた第2の時間T毎に、所定回数REPメッセージを送出することを特徴とする分散型ネットワークの情報集約方式。
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