JP2005032487A - 押釦スイッチ用反転ばね及びこれを用いた押釦スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で所望のクリック感触を得ることができ、製造も容易な押釦スイッチ用反転ばね及びこれを用いた押釦スイッチを提供する。
【解決手段】基部5fと、上端に押圧面部5bを有する押圧部5eと、基部5fと押圧部5eとの間に屈曲可能に形成され、押圧部5eの押圧により座屈することでクリック感触が得られるスカート部5aとを備え、スカート部5aは、基部5fから押圧部5eにかけて先細状となる傾斜面で形成すると共に、傾斜面を基部5f側と押圧部5e側とで傾斜角度の異なる第1及び第2の傾斜面5g、5hで形成し、第1及び第2の傾斜面5g、5hの交差部でスカート部5aが座屈した時のクリック感触を調整するクリック調整部5iを形成した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器の操作用スイッチとして使用される押釦スイッチの構造に係り、特にラバースプリングを反転ばねとして用いる押釦スイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の押釦スイッチの構造としては、固定接点が固着されたハウジングの収納部内に、固定接点に対向させて可動接点と、この可動接点を固定接点側に押圧するラバースプリングを配置し、このラバースプリングの弾発力で操作用のステムを復帰させる押釦スイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来の押釦スイッチの構造を図に基づいて説明する。
図6は従来の押釦スイッチの平面図、図7は従来の押釦スイッチの断面図である。
【0004】
図において、ハウジング31は合成樹脂などの絶縁材で上面側が開口された箱状に形成されている。このハウジング31には下面側に収容壁部31bを有する収納部31aが設けられており、この収納部31aの内底部には金属板などの導電材を屈曲して形成された一対の固定端子32、33が埋設されている。この一対の固定端子32、33の一端側はハウジング31の内底面から表出されてそれぞれ接点部32a、33aが形成されており、他端側はハウジング31の外方へ導出されてそれぞれ端子部32b、33bが形成されている。
【0005】
可動接点34は、ばね性のある導電性の薄板金属板で形成され、円環状の桟部34aと、その中央に一体的に切り起こされた接触片34bが形成されている。前記可動接点34は、前記桟部34aが前記固定端子33の接点部33aに導通状態で載置され、前記接触片34bが前記固定端子32の接点部32aとは離間状態で対向されて配設されている。
【0006】
ラバースプリング35は、可撓性のあるエラストマー又はシリコーンゴムなどで形成され、外形が下面開口状のドーム形で、押圧、および復帰の際に屈曲されて弾発力が付与されるスカート部35aと、このスカート部35aの上部に形成された押圧面部35bと、下部に形成された外周縁部35cとからなっている。この外周縁部35cが前記ハウジング31の収納部31aに設けられた収容壁部31bに挿入され保持されている。
【0007】
また、前記押圧面部35bの下面側には作動突部35dが形成され、この作動突部35dの先端が前記可動接点34の接触片34bを押圧することにより前記固定端子32の接点部32aと導通させるようになっている。
【0008】
ステム36は、合成樹脂などの絶縁材で形成され、前記ハウジング31の開口部に挿着されており、このステム36の押圧突部36aが前記ラバースプリング35の押圧面部35bに当接されて前記ラバースプリング35を下方に押圧するようになっている。ステム36は、押圧された後、前記ラバースプリング35のスカート部35aが屈曲して復帰する時の弾発力により初期位置に復帰されるようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−260256号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の押釦スイッチの構造においては、クリック感触の強弱を変えたラバースプリングを用意するには、ラバースプリングのスカート部の肉厚と傾斜角度の組み合わせによって調整設計するため、全体形状を大幅に変更することとなり、所望のクリック感触を得ることが難しかった。
また、スカート部にリブを設けることでクリック感触の調整を行うことも考えられるが、ラバー素材を金型で成形して製造するため、スカート部の形状を複雑にすると金型の製作や成形が煩雑になり、コスト高になるという問題があった。
【0011】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、簡単な構成で所望のクリック感触を得ることができ、製造も容易な押釦スイッチ用反転ばね及びこれを用いた押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の手段として、基部と、上端に押圧面部を有する押圧部と、前記基部と前記押圧部との間に屈曲可能に形成され、前記押圧部の押圧により座屈することでクリック感触が得られるスカート部とを備え、前記スカート部は、前記基部から前記押圧部にかけて先細状となる傾斜面で形成すると共に、前記傾斜面を前記基部側と前記押圧部側とで傾斜角度の異なる第1及び第2の傾斜面で形成し、この第1及び第2の傾斜面の交差部で前記スカート部が座屈した時のクリック感触を調整するクリック調整部を形成したことを特徴とする。
【0013】
また、第2の手段として、前記スカート部は、前記基部から前記押圧部にかけて一定の厚みとなるように、前記第1及び第2の傾斜面を形成したことを特徴とする。
また、第3の手段として、前記スカート部の傾斜面の傾斜角度を、前記基部側の第1の傾斜面よりも前記押圧部側の第2の傾斜面の方が大きくなるように形成したことを特徴とする。
【0014】
また、第4の手段として、前記スカート部の、前記第1及び第2の傾斜面の交差部の位置を、前記基部の延設部から前記押圧部の延設部までの長さに対して20%から70%の範囲に形成したことを特徴とする。
また、第5の手段として、第1乃至第4の手段の何れかに記載の反転ばねと、この反転ばねの基部を保持するハウジングと、前記ハウジングに設けられた固定接点と、前記反転ばねのスカート部の座屈によって前記固定接点と接離する可動接点とを有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の押釦スイッチ用反転ばね及び押釦スイッチの1実施例を図1乃至図5に示す。図1は押釦スイッチの平面図、図2は押釦スイッチの断面図、図3は反転ばねの平面図、図4は反転ばねの断面図、図5は反転ばねの作動力特性を示す説明図である。
【0016】
ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口された矩形状の箱形に形成されている。このハウジング1の開口内には、収納部1aが形成されており、この収納部1aの内底部には、黄銅などの導電性の金属材で形成された一対の固定接点2、3が、インサート成形などの方法で前記ハウジング1に一体的に成形され配設されたものとなっている。
【0017】
また、前記ハウジング1の収納部1aの内壁部には、対角線上の四角に後述するステム6のガイド突部6cが係合されるガイド溝部1bが設けられている。このガイド溝部1bを設けることにより、後述するステム6の昇降移動時に、このステム6を前記ハウジング1内に案内させ、かつ位置規制させることが可能となっている。
【0018】
また、前記収納部1aの下面側の内壁部には、収容壁部1cが形成されている。この収容壁部1cには、後述する反転ばね5の下端外周縁部5cが保持されるものとなっている。また、前記収容壁部1cの一部と前記ガイド溝部1bの一部が連接されて形成されたものとなっており、また、前記収納部1aの前記収容壁部1cで囲まれた内方の内底面に対して、前記ガイド溝部1bの内底部の面は一段低い位置に形成されたものとなっている。
【0019】
そして、前記ハウジング1の収容壁部1cの一部と前記ガイド溝部1bの一部が連接されて形成されており、この連接部分が、後述する反転ばね5の内面側の空間部と連通する空気流路を構成するようになっている。
【0020】
このように、前記ハウジング1の収容壁部1cの一部に連接して、前記ガイド溝1bを形成することにより、後述する反転ばね5の内面側と連通する空気流路を形成するようにしたので、反転ばね5を押圧して反転動作を行う時に、前記ハウジング1の収容壁部1cと反転ばね5の下端外周縁部1cとが密着して保持されたとしても、反転ばね5内の空気を外部へ逃がすことができるので、反転ばね5の反転、復帰を確実に行うことができるものとなっている。
【0021】
一対の固定接点2、3は、前記ハウジング1の内底部に埋設されており、その埋設部分の途中には複数の曲げ部が形成され、その一端側は前記ハウジング1の外方へと延設されて端子部2a、3aが形成されている。また、他端側は前記ハウジング1の前記収納部1aの前記収容壁部1cで囲まれた内方の内底面に表出され、一定の隙間を保持して対向して配設された一対の接点部2b、3bが形成されたものとなっている。
【0022】
可動接点4は、バネ性のあるリン青銅板またはステンレス鋼板などから形成され、外形が略円形で、その外側にはリング状の桟部4aが形成されている。この桟部4aの内側には、前記桟部4aにその一端が接続され、その他端が一体的に切り起こされた接触片4dが形成されている。この接触片4dは、前記桟部4aに揺動可能となるように設けられており、その先端側はやや上側に傾斜するように角度を持って屈曲されたものとなっている。
【0023】
また、前記接触片4dには、後述する反転ばね5と対向する面、即ち、切り起こされ傾斜して屈曲された上側の面に、この反転ばね5と当接する当接用の突部4eが形成されている。この突部4eを設けることで接触片4dのほぼ中央部が押圧されることから、接触が安定する。また、下側の面には前記固定接点2の接点部2bと当接する複数の突部4fが形成されており、安定した接触が得られるものとなっている。
【0024】
また、前記桟部4aの下面側には、前記固定接点3側に突出された突起部4gが形成されている。この突起部4gを設けることにより、前記可動接点4が後述する反転ばね5の下面と前記固定接点3との間に挟持されて固定接点3上に載置される際、接点部3bと前記突起部4gとが当接してその周囲が密着することなく隙間が確保されるようになっている。そして、これらにより前記可動接点4は前記固定接点3と常時接触し、固定接点2とは前記接触片4dが接離可能に形成されスイッチの接点を構成するものである。
【0025】
このように、前記可動接点4に前記突起部4gを設けることにより、反転ばね5の内面側の空間部と前記ハウジング1のガイド溝部1bとを連通させることができるため、前記突起部4gにより形成された前記可動接点4と固定接点3との隙間から、反転ばね5内の空気が確実に前記ガイド溝部1bへと導かれることになるので、反転ばね5の反転、復帰を確実に行うことができるものとなっている。
【0026】
反転ばね5は、可撓性のあるエラストマーまたはシリコーンゴムなどの板材を上型と下型からなる金型で挟み込んで、加熱加圧することにより金型形状を転写することで形成され、外形が下面開口状のドーム形で、後述するステムの移動、および復帰の際に屈曲されて弾発力が付与されるスカート部5aと、このスカート部5aの上端側に形成された押圧面部5bを有する押圧部5eと、このスカート部5aの下端側に形成された外周縁部5cを有する基部5fとからなっている。この基部5fの下端面5jによってハウジングへの取付基準面が形成されている。この押圧面部5bの下面側には作動突部5dが形成され、この作動突部5dの先端が前記可動接点4の接触片4dの上面側に設けられた前記突部4eと当接されるものとなっている。
【0027】
また、反転ばね5は、スカート部5aが基部5fから押圧部5eにかけて先細状となる傾斜面で形成されている。そして、この傾斜面は、スカート部5aが前記基部5fから前記押圧部5eにかけて一定の厚みとなるように形成されている。
また、前記スカート部5aには、前記基部5f側から立ち上がる第1の傾斜面5gと、前記押圧部5e側から下方へ下がる第2の傾斜面5hからなる、異なる傾斜角度を有する2つの傾斜面が形成されており、この第1の傾斜面5gと第2の傾斜面5hの交差部で前記スカート部5aが座屈して反転した時のクリック感触を調整するクリック調整部5iを形成している。
【0028】
また、前記基部5f側に設けられた第1の傾斜面5gの前記基部5fの下端面5jからの傾斜角度αに対して、前記押圧部5e側に設けられた第2の傾斜面5hの同じく基部5fの下端面5jからの傾斜角度βの方が、大きくなるように形成されている(図4参照)。
尚、本実施例では、傾斜角度αを60度となるように形成し、傾斜角度βを65度となるように構成している。また、第1及び第2の傾斜面5g、5hの交差部は、直線状に連結されているが、円弧面で連結するようにしても良い。また、前記第1及び第2の傾斜面5g、5hは、スカート部5aが前記基部5fから前記押圧部5eにかけて一定の厚みとなるように形成されているが、この厚みを適宜変えて形成するようにしても良い。
【0029】
このように、スカート部5aの傾斜面の傾斜角度α、βを、基部5f側の第1の傾斜面5gよりも押圧部5e側の第2の傾斜面5hの方が大きくなるように形成したことから、直線状のスカート部に比べ、スカート部5aの傾斜面の交差部が、初期状態で内側に突出するので、押圧時に内側の凹んだスカート部5aを平坦状に伸ばして、更に逆向きに屈曲させる反転動作が行われるため、反転時のクリック感触を高めることができるものとなる。
【0030】
図5は、反転ばね5の作動力特性を示すもので、縦軸は反転ばね5を押圧する荷重を、横軸は反転ばね5の撓むストロークを示している。
図において、P点はストロークが作動力のピーク位置である点(スカート部5aが押圧されて撓んで反転するポイント)を示している。また、曲線A〜Hは、前記第1の傾斜面5gと、第2の傾斜面5hとの交差部で形成されるクリック調整部5iの位置を、前記基部5fの延設部から前記押圧部5eの延設部までの長さ(高さ)Lで変えた場合を示しており、曲線Aは0%(基部5fの根元)、曲線Bは20%、曲線Cは40%、曲線Dは50%、曲線Eは60%、曲線Fは70%、曲線Gは80%、曲線Hは100%(押圧部5eの根元)をそれぞれ示している。
【0031】
本実施例では、前記スカート部5aに形成した傾斜面は、前記第1の傾斜面5gと、第2の傾斜面5hとの交差部で形成されるクリック調整部5iの位置を、前記基部5fの延設部から前記押圧部5eの延設部までの長さ(高さ)に対して、20%から70%の範囲に形成するようにしている。このように、20%から70%の範囲に第1及び第2の傾斜面5g、5hの交差部を設けることにより、図5に示すようにスカート部5aが座屈して反転した時のクリック感触を強める(高める)ことができるものとなる。尚、図5においては、曲線C(40%)がベストの値を示している。
【0032】
ステム6は、合成樹脂などの成形材で略円形状に形成され、その上面部は、人の指などで操作される平面状の押圧部6aが設けられている。この押圧部6aに対向する下面側には、前記反転ばね5の押圧面部5b上面へ当接して、前記反転ばね5を前記可動接点4側へ屈曲させる、下面側へ突出された押圧突部6bが形成されている。
【0033】
また、前記ステム6の側面部の下面側には、十字方向に突出した4個のガイド突部6cが形成されている。そして、前記ステム6が前記ハウジング1の収納部1aの開口部上に挿着される時に、前記ガイド突部6cが前記収納部1aの内壁部に形成された前記ガイド溝部1bに係合されることにより、前記ハウジング1に位置規制され、昇降移動可能に取付けられるものとなっている。
【0034】
次に、上記構成の押釦スイッチの動作を説明する。
まず、前記ステム6の押圧部6aが人の指などで押圧されると、前記押圧突部6bが前記反転ばね5の押圧面部5bを押圧し、スカート部5aが座屈して撓むことにより作動突部5dが下方へ移動する。
【0035】
そして、図5に実線で示すように所定のストローク移動し、作動力の荷重がピーク位置となった時、前記スカート部5aが反転動作され前記作動突部5dが自走して下方に移動することになる。そして、前記作動突部5dが前記可動接点4の接触片4dの上面側の突部4eに当接することにより、前記可動接点4の接触片4dの下面側の突部4fが前記固定接点2と導通して接点がオン状態となる。
【0036】
この状態から、前記ステム6の押圧が解除されると、前記ステム6は前記反転ばね5のスカート部5aが有する弾発力によって上方へ付勢されて初期位置へ復帰する。この時、前記可動接点4の接触片4dも自己のバネ性によって上方へ復帰して接点がオフ状態となる。
【0037】
この場合、前記反転ばね5のスカート部5aには、前記基部5f側から立ち上がる第1の傾斜面5gと、前記押圧部5e側から下方へ下がる第2の傾斜面5hからなる、異なる傾斜角度を有する2つの傾斜面が形成されており、この第1の傾斜面5gと第2の傾斜面5hの交差部で前記スカート部5aが座屈して反転した時のクリック感触を調整するクリック調整部5iが形成されたものとなっている。このクリック調整部5iは、ドーム状のスカート部5aの内側へ突出された状態で形成されている。
【0038】
このため、前記押圧突部6bが前記反転ばね5の押圧面部5bを押圧する際に、前記スカート部5aが座屈して外側へ膨らんで反転するまでの間、前記クリック調整部5iによって、スカート部5aが外側へ反転するのを抑えておく(溜めておく)ストロークが発生する。そして、このストロークの間に反転力を高める(強くする)ことが可能となり、図5に示すように、このストロークが作動力のピーク位置であるP点(スカート部5aが撓んで反転するポイント)に達した時に瞬時に反転することから、高い(強い)クリック感触が得られ、操作時に所望の操作フィーリングを得ることができるものとなっている。
【0039】
尚、この場合、前記第1の傾斜面5gと、第2の傾斜面5hとの傾斜角度を反対に、第1の傾斜面を大きくして、第2の傾斜面を小さくすることにより、互いの傾斜面が交差するクリック調整部5iを、ドーム状のスカート部5aの外側へ突出した状態で形成するようにすれば、上記作動力の反転時のクリック感触を逆に弱めることができるものとなる。
このように互いの傾斜面の傾斜角度を適宜選択することによって、操作時にいろいろな操作フィーリングを得ることができるものとなっている。
【0040】
上記した本発明の実施例によれば、反転ばね5のスカート部5aは、基部5fから押圧部5eにかけて先細状となる傾斜面で形成すると共に、傾斜面を基部5f側と押圧部5e側とで傾斜角度の異なる第1及び第2の傾斜面5g、5hで形成し、第1及び第2の傾斜面5g、5hの交差部でスカート部5aが座屈した時のクリック感触を調整するクリック調整部5iを形成するようにしたので、反転ばね5のスカート部5aの傾斜面の傾斜角度を2段階で変更することにより、大きな形状の変更なしに、第1及び第2の傾斜面5g、5hの交差部と、傾斜角度の組み合わせを変えるだけで、全体形状を変えずに所望のクリック感触を簡単に形成することができるものとなっている。
【0041】
また、スカート部5aは、基部5fから押圧部5eにかけて一定の厚みとなるように、第1及び第2の傾斜面5g、5hを形成したことから、第1及び第2の傾斜面5g、5hは、直線状の斜面の組み合わせで形成できるので、構成が簡単なため、金型の製作や成形が簡単になり、安価に、容易に製造することができるものとなっている。
また、前記反転ばね5を用いて押釦スイッチとして構成した場合には、簡単な構成で所望のクリック感触を得ることができ、製造も容易な押釦スイッチを提供することができるものとなる。
【0042】
尚、上記実施例においては、矩形状の箱型に形成された合成樹脂製のハウジング1の収納部1a内に、金属板のばね性のある可動接点4を固定接点2、3に接離可能に対向させて配設し、この可動接点4を可撓性のある反転ばね5で押圧して接点を切り換える構成としたが、これに限らず、可動接点4の代わりに反転ばね5の作動突部5dの下面に、銀やカーボンなどからなる接点を形成し、直接固定接点2、3と接離させても良い。
また、ハウジング1をフェノール積層板などからなる基板で形成し、この基板の表面に固定接点を形成するようにしても良く、また、基板に複数個の固定接点を形成し、接点を有する反転ばね5を複数個配設するようにしても良い。また、反転ばね5を一枚のラバーマット上に複数個一体的に形成して基板上に配設するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の押釦スイッチは、基部と、上端に押圧面部を有する押圧部と、基部と押圧部との間に屈曲可能に形成され、押圧部の押圧により座屈することでクリック感触が得られるスカート部とを備え、スカート部は、基部から押圧部にかけて先細状となる傾斜面で形成すると共に、傾斜面を基部側と押圧部側とで傾斜角度の異なる第1及び第2の傾斜面で形成し、第1及び第2の傾斜面の交差部でスカート部が座屈した時のクリック感触を調整するクリック調整部を形成したことから、反転ばねのスカート部の傾斜面の傾斜角度を2段階で変更することにより、大きな形状の変更なしに、第1及び第2の傾斜面の交差部と、傾斜角度の組み合わせを変えるだけで、全体形状を変えずに所望のクリック感触を簡単に形成することができる。
【0044】
また、スカート部は、基部から押圧部にかけて一定の厚みとなるように、第1及び第2の傾斜面を形成したことから、第1及び第2の傾斜面は、直線状の斜面の組み合わせで形成できるので、構成が簡単なため、容易に製造することができる。
また、スカート部の傾斜面の傾斜角度を、基部側の第1の傾斜面よりも押圧部側の第2の傾斜面の方が大きくなるように形成したことから、直線状のスカート部に比べ、スカート部の傾斜面の交差部が、初期状態で内側に突出するので、内側の凹んだスカート部を平坦状に伸ばして、更に逆向きに屈曲させる反転動作が行われるため、反転時のクリック感触を高めることができる。
【0045】
また、スカート部の、第1及び第2の傾斜面の交差部の位置を、基部の延設部から押圧部の延設部までの長さに対して20%から70%の範囲に形成したことから、直線状のスカート部に比べて、確実にクリック感触を高めることができるので、容易に所望のクリック感触を得ることができる。。
【0046】
また、上記の何れかに記載の反転ばねと、この反転ばねの基部を保持するハウジングと、ハウジングに設けられた固定接点と、反転ばねのスカート部の座屈によって固定接点と接離する可動接点とを有することから、押釦スイッチとして構成した場合に、簡単な構成で所望のクリック感触を得ることができ、製造も容易な押釦スイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である押釦スイッチを示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例である押釦スイッチを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例である反転ばねを示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例である反転ばねを示す断面図である。
【図5】本発明の反転ばねの作動力特性を示す説明図である。
【図6】従来の押釦スイッチを示す平面図である。
【図7】従来の押釦スイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 収納部
1b ガイド溝部
1c 収納壁部
2 固定接点
2a 端子部
2b 接点部
3 固定接点
3a 端子部
3b 接点部
4 可動接点
4a 桟部
4d 接触片
4e,4f 突部
4g 突起部
5 反転ばね
5a スカート部
5b 押圧面部
5c 外周縁部
5d 作動突部
5e 押圧部
5f 基部
5g 第1の傾斜面
5h 第2の傾斜面
5i クリック調整部
6 ステム
6a 押圧部
6b 押圧突部
6c ガイド突部

Claims (5)

  1. 基部と、上端に押圧面部を有する押圧部と、前記基部と前記押圧部との間に屈曲可能に形成され、前記押圧部の押圧により座屈することでクリック感触が得られるスカート部とを備え、前記スカート部は、前記基部から前記押圧部にかけて先細状となる傾斜面で形成すると共に、前記傾斜面を前記基部側と前記押圧部側とで傾斜角度の異なる第1及び第2の傾斜面で形成し、この第1及び第2の傾斜面の交差部で前記スカート部が座屈した時のクリック感触を調整するクリック調整部を形成したことを特徴とする押釦スイッチ用反転ばね。
  2. 前記スカート部は、前記基部から前記押圧部にかけて一定の厚みとなるように、前記第1及び第2の傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ用反転ばね。
  3. 前記スカート部の傾斜面の傾斜角度を、前記基部側の第1の傾斜面よりも前記押圧部側の第2の傾斜面の方が大きくなるように形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載の押釦スイッチ用反転ばね。
  4. 前記スカート部の、前記第1及び第2の傾斜面の交差部の位置を、前記基部の延設部から前記押圧部の延設部までの長さに対して20%から70%の範囲に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の押釦スイッチ用反転ばね。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の反転ばねと、この反転ばねの基部を保持するハウジングと、前記ハウジングに設けられた固定接点と、前記反転ばねのスカート部の座屈によって前記固定接点と接離する可動接点とを有することを特徴とする押釦スイッチ。
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