JP2005030128A - 建物間の連絡通路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は構造が簡単で、大きな前後左右方向の揺れ動きをスムーズに吸収することができ、かつ、十分な強度が得られる建物間の連絡通路を得るにある。
【解決手段】 左右の建物の一方の建物に固定的に設けられた先端部が他方の建物の外壁面との間に目地部を有する固定連絡通路と、この固定連絡通路と対応する部位の他方の建物の外壁に形成された開口部と、この開口部の上下部に位置する他方の建物の外壁面部位に固定された前後方向の上・下ガイドレールと、この上・下ガイドレールに一端部の上・下部が前後方向にスライド移動可能に取付けられ、他端部が前記固定連絡通路の先端部内に左右方向にスライド移動可能に取付けられた筒状の可動連絡通路とで建物間の連絡用通路を構成している。
【選択図】 図4

Description

本発明は免震ビル等の建物間を連絡する建物間の連絡通路に関する。
従来、建物間を連絡する連絡通路は後端部が左右の建物に固定され、先端部間に目地部を介装する左右の固定連絡通路と、この左右の固定連絡通路の先端部間の目地部を覆う床用目地装置、側壁用目地装置、天井用目地装置を用いて左右の建物の地震時の前後左右方向の揺れ動きを吸収している。
従来の連絡通路は目地部を前後左右にスライド移動可能に覆うため、床用目地装置、側壁用目地装置、天井用目地装置を用いているため、構造が複雑で、コスト高になるという欠点があった。
また、免震ビル等のように大きな揺れ動きを吸収しなければならない場所には設置しずらいという欠点があった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、構造が簡単で、大きな前後左右方向の揺れ動きをスムーズに吸収することができ、かつ十分な強度が得られる建物間の連絡通路を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は左右の建物の一方の建物に固定的に設けられた先端部が他方の建物の外壁面との間に目地部を有する固定連絡通路と、この固定連絡通路と対応する部位の他方の建物の外壁に形成された開口部と、この開口部の上下部に位置する他方の建物の外壁面部位に固定された前後方向の上・下ガイドレールと、この上・下ガイドレールに一端部の上・下部が前後方向にスライド移動可能に取付けられ、他端部が前記固定連絡通路の先端部内に左右方向にスライド移動可能に取付けられた筒状の可動連絡通路とで建物間の連絡用通路を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)左右の建物の一方の建物に固定的に設けられた先端部が他方の建物の外壁面との間に目地部を有する固定連絡通路と、この固定連絡通路と対応する部位の他方の建物の外壁に形成された開口部と、この開口部の上下部に位置する他方の建物の外壁面部位に固定された前後方向の上・下ガイドレールと、この上・下ガイドレールに一端部の上・下部が前後方向にスライド移動可能に取付けられ、他端部が前記固定連絡通路の先端部内に左右方向にスライド移動可能に取付けられた筒状の可動連絡通路とで構成されているので、目地部を筒状の可動連絡通路によって、左右の建物が異なる前後左右方向の揺れ動きを吸収することができる。
したがって、目地部を覆う構造が簡単で、十分な強度が得られるとともに、安価に製造することができる。
(2)前記(1)によって、可動連絡通路の先端部を固定連絡通路の先端部にスライド移動可能に取付けるとともに、他端部を前後方向にスライド移動可能に取付ける取付けで設置することができる。
したがって、その取付け作業が容易に短時間にできる。
(3)前記(1)によって、免震ビル等の建物のように大きく前後左右方向に揺れる所でも、容易に設置してその揺れ動きを吸収することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態より、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図12に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は左右の免震ビル等の建物2、2間を連絡する建物間の連絡通路で、この建物間の連絡通路1は前記左右の建物2、2の一方の建物2に固定的に設けられた先端部が他方の建物2の外壁面2aとの間に目地部3を有する四角筒状の固定連絡通路4と、この固定連絡通路4の先端部の床躯体4a、両側壁4b、4bおよび天井躯体4cである内壁面に形成された可動連絡通路挿入凹部5と、前記固定連絡通路4と対応する部位の他方の建物2の外壁2aに形成された四角形状の開口部6と、この開口部6の上下部に位置する他方の建物2の外壁面2a部位に固定された前後方向の上・下部ガイドレール7、8と、この上・下部ガイドレール7、8に一端部の上・下部の複数個のローラー9を備える吊り下げ具10および複数個のローラー11が前後方向にスライド移動可能に取付けられ、他端部が前記固定連絡通路4の可動連絡通路挿入凹部5のほぼ中央部に左右方向にスライド移動可能に取付けられた四角筒状の可動連絡通路12と、この可動連絡通路12の他端部寄りの底面に、前記可動連絡通路挿入凹部5の床躯体4a部位上をスムーズに移動させる複数個のローラー13、13と、前記可動連絡通路挿入凹部5を覆うように前記固定連絡通路4の先端部寄りの内壁面に後端部が複数本のビス14等によって固定され、先端部が前記可動連絡通路12内に挿入位置される筒状あるいは筒状に組付けることができるカバー筒15と、前記可動連絡通路12の上部を覆うように、前記他方の建物2の外壁面2aに複数本のビス16等によって固定されたほぼ軽Z形鋼形状の庇17と、この庇17の先端内側面に一端部が固定され、他端部が前記固定連絡通路4の先端部の上部に上方へ突出するパラペット18の上部との間を防水可能に覆うほぼ波形状や蛇腹状の上部防水シート19と、前記固定連絡通路4の先端部の両側面に一端部が固定され、他端部が前記開口部6の両側部の外壁面2aに固定されたほぼ波形状や蛇腹状の側部防水シート20、20とで構成されている。
前記上ガイドレール7は図6に示すようにリップ溝形鋼形状の上ガイドレール本体21と、この上ガイドレール本体21の開口部22を下方に位置させて、外壁面2aにビス23等で固定させることができるように溶接等によって固定された複数個の取付片24、24、24とで構成されている。
前記下ガイドレール8は図6に示すようにクランク状に形成された下ガイドレール本体25と、この下ガイドレール本体25の下部取付片25a部位を複数本のビス26等によって固定するための複数個のビス等の挿入孔27、27、27とで構成されている。
上記構成の建物間の連絡通路1は、地震等によって左右の建物2、2が異なる前後左右方向に揺れ動いた場合には、一方の建物2と一体となって固定連絡通路4が揺れ動く。
このため、可動連絡通路12は他方の建物2の上・下部ガイドレール7、8によって、図12に示すように前後方向にスライド移動して、前後方向の揺れ動きを吸収するとともに、可動連絡通路12の先端部が固定連絡通路4の可動連絡通路挿入凹部5とカバー筒15との間を、図11に示すように左右方向にスライド移動して、左右方向の揺れ動きを吸収することができる。
なお、本発明を実施するための最良の第1の形態では可動連絡通路12の先端部の底面に複数個のローラー13を取付けるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、円柱状の1個のローラーを設けてもよい。
また、可動連絡通路12の先端部の両側外壁面にローラーを取付けてもよい。また、カバー筒15の床面部と可動連絡通路挿入凹部5との間に撓みが生じる場合には、移動支承装置28を用いてもよい。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図13ないし図21に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、固定連絡通路4Aの先端部の床躯体4aにだけ可動連絡通路挿入凹部5Aを形成するとともに、該部位だけを覆うカバー体29と、該カバー体29の両側部位の可動連絡通路挿入凹部5Aを覆うことができるように、後端部が可動連絡通路12の両端下部に固定され、先端部が固定連絡通路4の先端部寄りの床面にスライド移動可能に支持された両側部カバー体30、30と、可動連絡通路12の先端部の両側および上面に固定連絡通路4との間の隙間を覆うゴム材等の弾性を有する隙間防止材31、31、31とを用いた点で、このように構成した建物間の連絡通路1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図16ないし図18に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、可動連絡通路12の先端部寄りの床面に後端部が固定され、他端部が固定連絡通路4Aの先端部の床面に左右方向にスライド移動可能に支持されるカバー体32を用いた点で、このように構成した建物間の連絡通路1Bにしても、前記本発明を実施するための第2の形態と同様な作用効果が得られる。
図19ないし図21に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、可動連絡通路挿入凹部を形成しない固定連絡通路4Bを用いるとともに、可動連絡通路12の先端部の床面に外方へ突出し、順次固定連絡通路4Bの床面に当接する傾斜面33を有するカバー体34を取付けるとともに、可動連絡通路12の両側面を複数枚の目地プレート35、36、37が左右方向にスライド移動して、目地部3が広くなったり、狭くなったりする揺れ動きを吸収する、市販されている外壁用目地カバー装置38、38とを用いた点で、このように構成した建物間の連絡通路1Cにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、前記本発明を実施するための各形態の説明では可動連絡通路12の上部を吊り下げ具10で吊り下げるものについて説明したが、本発明はこれに限らず下ガイドレール8と同様なガイドレール8を設置し、可動連絡通路12の上部に下方に突出する複数個のローラー13が該ガイドレール8上をスライド移動するように構成してもよい。
本発明は建物間の連絡通路を製造したり設置する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の正面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 図3の4−4線に沿う断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の固定連絡通路の先端部の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の開口部の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の可動連絡通路の平面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の可動連絡通路の底面図。 図6の9−9線に沿う断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態のカバー筒の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の左右方向の動作説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の前後方向の動作説明図。 本発明を実施するための第2の形態の形態の平面図。 図13の14−14線に沿う断面図。 図14の15−15線に沿う断面図。 本発明を実施するための第3の形態の平面図。 図16の17−17線に沿う断面図。 図17の18−18線に沿う断面図。 本発明を実施するための第4の形態の平面図。 図19の20−20線に沿う断面図。 図20の21−21線に沿う断面図。
符号の説明
1、1A、1B、1C:建物間の連絡通路、
2:建物、 3:目地部、
4、4A、4B:固定連絡通路、
5、5A:可動連絡通路挿入凹部、
6:開口部、 7:上ガイドレール、
8:下ガイドレール、 9:ローラー、
10:吊り下げ具、 11:ローラー、
12:可動連絡通路、 13:ローラー、
14:ビス、 15:カバー筒、
16:ビス、 17:庇、
18:パラペット、 19:上部防水シート、
20:側部防水シート、
21:上部ガイドレール本体、
22:開口部、 23:ビス、
24:取付片、
25:下部ガイドレール本体、
26:ビス、 27:ビス等の挿入孔、
28:移動支承装置、 29:カバー体、
30:側部カバー体、 31:隙間防止材、
32:カバー体、 33:傾斜面、
34:カバー体、
35、36、37:目地プレート、
38:外壁用目地カバー装置。

Claims (2)

  1. 左右の建物の一方の建物に固定的に設けられた先端部が他方の建物の外壁面との間に目地部を有する固定連絡通路と、この固定連絡通路と対応する部位の他方の建物の外壁に形成された開口部と、この開口部の上下部に位置する他方の建物の外壁面部位に固定された前後方向の上・下ガイドレールと、この上・下ガイドレールに一端部の上・下部が前後方向にスライド移動可能に取付けられ、他端部が前記固定連絡通路の先端部内に左右方向にスライド移動可能に取付けられた筒状の可動連絡通路とを備えることを特徴とする建物間の連絡通路。
  2. 左右の建物の一方の建物に固定的に設けられた先端部が他方の建物の外壁面との間に目地部を有する四角筒状の固定連絡通路と、この固定連絡通路の先端部の内壁面に形成した可動連絡通路挿入凹部と、前記固定連絡通路と対応する部位の他方の建物の外壁に形成された四角形状の開口部と、この開口部の上下部に位置する他方の建物の外壁面部位に固定された前後方向の上・下ガイドレールと、この上・下ガイドレールに一端部の上・下部が前後方向にスライド移動可能に取付けられ、他端部が前記固定連絡通路の可動連絡通路挿入凹部のほぼ中央部に、左右方向にスライド移動可能に取付けられた四角筒状の可動連絡通路と、この可動連絡通路の他端部寄りの底面に前記可動連絡通路挿入凹部上をスムーズに移動させるローラーと、前記可動連絡通路挿入凹部を覆うように前記固定連絡通路の先端部寄りの内壁面に後部が固定され、先端部が前記可動連絡通路内に挿入位置されるカバー筒とからなることを特徴とする建物間の連絡通路。
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JP2009235766A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Dooei Gaiso Kk 連絡通路用手摺

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