JP2005030115A - 流量抑制用コマ - Google Patents
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Abstract
【課題】水栓等を無意識に全開にしても、ある程度以上の水量が流出しないように最大水量を抑制することができるとともに、サビ等の異物が流れてきても閉塞しにくい流量抑制用コマの提供。
【解決手段】
本発明の流量抑制用コマは、コマの流入側に凸部を形成し、貫通孔の流入側の開口を前記凸部の頂部もしくはその近傍に設け、コマの流入側に設けた凸部の基部の外面と、装着する配管部材の内面との間に、隙間を形成するように構成した。さらに、コマの流入側に筒状の凸部を形成し、この凸部を頂部に半球状に形成し、この半球状の部分に貫通孔の流入側の開口を設けた。以上の構成によって、仮にサビ等の異物が流れてきても、異物は前記凸部にとどまらず、基部の隙間に滞留するので、貫通孔の流入側の開口が異物で塞がれることは防止される。
【選択図】 図1
【解決手段】
本発明の流量抑制用コマは、コマの流入側に凸部を形成し、貫通孔の流入側の開口を前記凸部の頂部もしくはその近傍に設け、コマの流入側に設けた凸部の基部の外面と、装着する配管部材の内面との間に、隙間を形成するように構成した。さらに、コマの流入側に筒状の凸部を形成し、この凸部を頂部に半球状に形成し、この半球状の部分に貫通孔の流入側の開口を設けた。以上の構成によって、仮にサビ等の異物が流れてきても、異物は前記凸部にとどまらず、基部の隙間に滞留するので、貫通孔の流入側の開口が異物で塞がれることは防止される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、洗面台、浴室、トイレ等への配管内及び水栓器具に装着する水量抑制コマに関するものである。
従来より、配管内及び水栓器具に装着するための水量抑制コマを、出願人は実用新案登録第3006850号、30140894号において提案してきた。
提案した水量抑制コマを装着すると、水栓を無意識に全開にしても、ある程度以上の水量が流出しないように最大水量が抑制されるので、近年においては、水資源の保護のため、また、水道料金の節約のために、広く使用されるようになってきた。
これらの水量抑制コマは、最大水量を制限するための細い貫通孔が設けられている。そして、水量抑制コマの流入側は平坦状もしくは凹状に形成されている。
図3においては、従来例の流量抑制用コマ100の使用状態を示した。図示したように、流入側の配管200と流出側の継手300との間に前記流量抑制用コマ100の鍔150が挟み込まれている。
前記流量抑制用コマ100は流入側に凹部110が形成され、この凹部110に貫通孔120、120が開口している。(特許文献1参照)
実用新案登録第3006850号
図3の例の流量抑制用コマ100の場合には、貫通孔120が凹部110に開口しているので、異物が流入した場合には、その異物500が前記凹部110に滞留しやすい。従って、凹部110に開口している貫通孔120を塞いでしまうという問題が起こりやすい。貫通孔120が塞がると、水が流れなくなるという事態に至る。水が流れなくなった場合には、その原因を解明するために手間が必要であり、閉塞している流量抑制用コマを突き止めた場合でも器具や配管を分解してり、異物を取り除くという作業が必要となるという問題がある。
そこで、本発明においては、水栓等を無意識に全開にしても、ある程度以上の水量が流出しないように最大水量を抑制することができるとともに、サビ等の異物が流れてきても閉塞しにくい流量抑制用コマの提供を目的としている。
本発明においては、上記課題を解決するために、
コマの流入側から流出側へ貫通孔が設けられた流量抑制用コマにおいて、
コマの流入側に凸部を形成し、貫通孔の流入側の開口を前記凸部の頂部もしくはその近傍に設けるという手段を講じた。
コマの流入側から流出側へ貫通孔が設けられた流量抑制用コマにおいて、
コマの流入側に凸部を形成し、貫通孔の流入側の開口を前記凸部の頂部もしくはその近傍に設けるという手段を講じた。
請求項2では、コマの流入側に設けた凸部の基部の外面と、装着する配管部材の内面との間に、隙間を形成するように構成したことを特徴としている。
請求項3では、コマの流入側に筒状の凸部を形成し、この凸部を頂部に半球状に形成し、この半球状の部分に貫通孔の流入側の開口を設けたことを特徴としている。
この流量抑制用コマによれば、無意識に全開にしても、ある程度以上の水量が流出しないように最大水量を抑制することができ、節水効果が得られるのである。
また、この流量抑制用コマの流入側に凸部を設け、凸部に貫通孔を開口させたので、異物が流れてきても貫通孔は閉塞しにくくなるので、水が流れにくくなる等のトラブルの発生を防止できるのである。
本発明においては、コマの流入側の開口を凸部に設けたので、仮に異物が流れてきても、異物は前記凸部にとどまらず、基部の近傍に滞留する。従って、貫通孔の流入側の開口が異物で塞がれることは防止される。
以下に、本発明にかかる流量抑制用コマの最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、前記流量抑制用コマを配管途中の継手内に装着した状態の側面断面図である。
図1においては、1は本発明による流量抑制用コマ、2は流入側の配管、3は前記配管2に接続された流出側の継手である。
前記継手3は、前記流量抑制用コマ1を挟んで、前記配管2にねじ込んで取り付けられている。
前記流量抑制用コマ1は流入側に凸部11が形成され、この凸部11には2つの開口12、12が形成され、この開口12、12と流出側の開口13、13とが、貫通孔14、14で連通している。さらに、前記流量抑制用コマ1の側面には鍔15が形成されている。
前記鍔15にはパッキン16が装着されて、配管2と継手3との間に水密状態に装着されている。
そして、凸部11の基部に鍔15の内側の径より小さい部分を形成して、配管等に装着したときに、配管の内面と基部との間に隙間Sが形成されるようにした。
前記流量抑制用コマ1の特徴としては、流入側に凸部を設けたので、上流側で混入した異物もしくは、配管内面から剥離したサビ等の異物が流れてきても、貫通孔は閉塞しにくい。
例えば、異物5の最大径が貫通孔14の最小径より小さい場合には、下流側へ流出することが可能であるが、例えば流入側の開口12の径より大きい場合には、貫通孔の開口12を塞いでしまう危険性がある。
しかし、本発明によれば、流入側に凸部11を設けたので流出できない異物5があった場合、異物5は凸部11からずり落ちて基部の隙間Sへ滞留する。
従って、貫通孔の流入側の開口12が異物5で閉塞しにくくなるので、水が流れにくくなる等のトラブルの発生を防止できるのである。
流量抑制用コマ1は、汚染物質の溶出がなく、耐蝕性の優れた素材が好ましく、例えば青銅鋳物製が好ましい。
流量抑制用コマ1の前記二本の貫通孔14,14の中心軸は、下流側に向かって末広がりになっているが、平行でも、逆に近寄るような配置でもよい。
この流量抑制用コマ1を装着した場合としない場合とを比較すると、開度25%の場合には50%程度の節水効果が得られ、開度100%の場合には流量は28%程度まで抑制することができる。
また、貫通孔を複数本設けると、例え一方が閉塞しても水量がゼロになることはない。材質を青銅鋳物に限らず、真鍮,ステンレススチール等のように、耐蝕性と強度の高い材質とすると、優れた耐久性が得られ、上記節水効果が長期間得られる。
また、本発明の流量抑制用コマ1は、種々の水栓や継手やシャワーヘッド、さらにはトイレのフラッシュバルブ等のように、種々の器具に内蔵することができる。いずれの場合にも、無意識に全開にしても、ある程度以上の水量が流出しないように最大水量を抑制することができ、節水効果が得られるのである。
また、鍔が同じ口径であっても、貫通孔の径や傾きを変えたり、貫通孔の本数を増やしてもよい。口径は13ミリに限らず、20ミリや25ミリ等種々の口径が可能であり、貫通孔の数も二本に限定されるものではない。
図2に流量抑制用コマの凸部の形状に関して、他例を示した。
図2の(a)に示した流量抑制用コマ1Aのように、円錐台状の凸部11Aの頂部もしくはその近傍に、流入側の開口12Aを設けるとよい。そして、凸部11Aの基部に鍔15の内側の径より小さい部分を形成して、配管等に装着したときに、配管の内面と基部との間に隙間が形成されるようにした。
図2の(b)に示した流量抑制用コマ1Bのように、径の異なる2段の円柱状の凸部11Bの頂部もしくはその近傍に、流入側の開口12Bを設けるとよい。そして、凸部11Bの基部に鍔15Bの内側の径より小さい部分を形成して、配管等に装着したときに、配管の内面と基部との間に隙間が形成されるようにした。
1 流量抑制用コマ
11 凸部
12 流入側の開口
13 流出側の開口
14 貫通孔
15 鍔
2 流入側の配管
3 流出側の継手
S 隙間
11 凸部
12 流入側の開口
13 流出側の開口
14 貫通孔
15 鍔
2 流入側の配管
3 流出側の継手
S 隙間
Claims (3)
- コマの流入側から流出側へ貫通孔が設けられた流量抑制コマにおいて、
コマの流入側に凸部を形成し、貫通孔の流入側の開口を前記凸部の頂部もしくはその近傍に設けたことを特徴とする流量抑制用コマ。 - コマの流入側に設けた凸部の基部の外面と、装着する配管部材の内面との間に、隙間を形成するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の流量抑制用コマ。
- コマの流入側に筒状の凸部を形成し、この凸部を頂部に半球状に形成し、この半球状の部分に貫通孔の流入側の開口を設けたことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の流量抑制用コマ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272268A JP2005030115A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 流量抑制用コマ |
CN 200310102718 CN1576677A (zh) | 2003-07-09 | 2003-10-22 | 流量抑制组件 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272268A JP2005030115A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 流量抑制用コマ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005030115A true JP2005030115A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34209878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003272268A Pending JP2005030115A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 流量抑制用コマ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005030115A (ja) |
CN (1) | CN1576677A (ja) |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003272268A patent/JP2005030115A/ja active Pending
- 2003-10-22 CN CN 200310102718 patent/CN1576677A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1576677A (zh) | 2005-02-09 |
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A977 | Report on retrieval |
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