JP2005029816A - 炉頂圧タービン内付着物防止方法及び構造 - Google Patents

炉頂圧タービン内付着物防止方法及び構造 Download PDF

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直之 齋藤
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Abstract

【課題】炉頂圧タービンを高出力で安定して運転し、炉頂圧タービンの腐食原因物質を高炉ガス中から減少させ、操業コストを増大させずに塩化アンモニウムを高炉ガス中から除去すること。
【解決手段】高炉1から炉頂圧タービン3へ流路5内を流れる高炉ガス中に、塩基性物質添加手段12から塩基性物質を添加し、アンモニア添加手段14からアンモニアを添加し、アンモニア添加後の高炉ガス中のアンモニア濃度を塩化水素濃度と塩素濃度の和の2〜4倍とし、高炉ガス中に塩化アンモニウムを析出させ、析出した塩化アンモニウムを除塵手段18により捕集する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炉頂圧タービン内に付着物が付着することを防止する方法及び構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高圧操業する高炉設備において、高炉から排出される高温、高圧の高炉ガスを用いて炉頂圧タービンを運転して発電を行い、高炉ガスのエネルギーを回収し有効利用している。
高炉内において、微粉炭を吹き込んで燃焼させるとともに、炉頂温度を低下させるために炉頂散水を行っている。微粉炭が含有する窒素及び塩素と、鉄鉱石が含有する塩素と、炉頂散水の水とから、塩化水素、塩素及びアンモニアが高炉内で発生している。これらの塩化水素、塩素及びアンモニアは、高炉ガスに混入し、高炉ガス中で塩化水素、塩素及びアンモニアが反応して塩化アンモニウムとなり、塩化アンモニウムも高炉ガスと一緒に炉頂圧タービンへ送られている。
【0003】
高炉ガスは炉頂圧タービン内を流れるとその温度が低下し、高炉ガスから固体状の塩化アンモニウムが析出して、析出した塩化アンモニウムがタービン翼に付着して堆積する。炉頂圧タービンの運転中に、タービン翼に付着した塩化アンモニウムが部分的に剥離し、ローターのバランスを崩す原因となり、炉頂圧タービンに異常振動が発生してしまう。
【0004】
また、高炉ガス中に含まれる塩化水素、塩素及び塩化アンモニウムは、炉頂圧タービン内のタービン翼等を腐食させる原因ともなっている。
そこで、塩化アンモニウムが炉頂圧タービンのタービン翼に付着することを防止することを目的として、高炉ガスを湿りガスとして炉頂圧タービンを一時的に湿式運転状態に切り換え、タービン翼に付着した塩化アンモニウムを除去する方法がある(従来技術1、例えば、特許文献1を参照)。
また、塩素及びアンモニアを吸収する吸収剤を高炉ガス中に吹き込み、塩化アンモニウムがタービン翼に付着することを防止する方法もある(従来技術2、例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−322423号公報
【特許文献2】
特開平11−209808号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術1の方法では、炉頂圧タービンを一時的に湿式運転とするので、炉頂圧タービンの出力が低下することを避けられないという問題がある。
また、従来技術2の方法では、アンモニアを吸着して使用済みとなった吸着剤が大量に除塵設備から排出され、使用済み吸着剤の処理が必要となり、操業コストが増大するという問題がある。
本発明は、上記した従来の技術の問題点を除くためになされたものであり、その目的とするところは、炉頂圧タービンを高出力で安定して運転することができ、高炉ガス中から炉頂圧タービンの腐食原因となる物質を減少させるとともに、炉頂圧タービンの操業コストの増大を伴わずに塩化アンモニウムを除去することができる炉頂圧タービン内付着物防止方法及び装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止方法は、高炉から排出される高炉ガス中にアンモニアを添加した後に、塩化アンモニウムを取り除くための除塵手段に高炉ガスを通して除塵して、除塵後の高炉ガスを炉頂圧タービンへ供給する。
【0008】
請求項1の発明によると、高炉ガス中に含まれている塩化水素及び塩素が、高炉ガス中のアンモニア及び添加されたアンモニアと反応して塩化アンモニウムとなり、生成した塩化アンモニウムは除塵手段により他のダスト類とともに捕集されて高炉ガス中から除去される。したがって、炉頂圧タービンへ送られる高炉ガス中の塩化水素濃度、塩素濃度及びアンモニア濃度は低下し、タービン翼等に塩化アンモニウムが付着することが抑制される。
【0009】
同時に、炉頂圧タービンのタービン翼等において腐食を発生させる原因となる塩化水素、塩素及び塩化アンモニウムが、高炉ガスとともに炉頂圧タービンへ送られることも抑制されている。
なお、アンモニアの添加位置は、上流の高炉に近ければ近いほど好ましい。アンモニアの添加位置を上流の高炉近くとすることで、アンモニアと塩化水素又は塩素とが反応する時間を長くとることができ、より多くの塩化水素、塩素及びアンモニアを反応させることができるので好ましい。
【0010】
また、除塵手段として、例えば、乾式のフィルター等を挙げることができる。乾式のフィルターにより除塵することで、炉頂圧タービンの湿式運転が避けられる。
請求項2の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止方法は、請求項1に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記アンモニアの添加位置よりも下流側で、前記除塵手段による除塵前の高炉ガス中のアンモニア濃度を、除塵前の高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度の和の2〜4倍の濃度とする。
【0011】
発明者は、除塵前の高炉ガス中における塩化水素濃度、塩素濃度及びアンモニア濃度と塩化アンモニウムの生成量との間に以下の関係が成立していることを、実験により見出した。
除塵前の高炉ガス中で、アンモニア濃度が、塩化水素濃度及び塩素濃度の和の2倍未満である場合、塩化アンモニウムの生成量が少なく、高炉ガス中に残存する未反応の塩化水素濃度又は塩素濃度が高くなって、タービン翼等の腐食原因となる。
【0012】
また、除塵前の高炉ガス中で、アンモニア濃度が、塩化水素濃度及び塩素濃度の和の4倍を超える場合、高炉ガス中に残存する未反応のアンモニアの量が多くなり、アンモニアの添加量に対する塩化アンモニウムの生成量の割合が低くなり、アンモニアの反応効率が悪くなる。さらに、高炉ガス中に残存する塩化水素、塩素及びアンモニアが反応して、炉頂圧タービン内で塩化アンモニウムを生じてしまう。
【0013】
除塵前の高炉ガス中で、アンモニア濃度が、塩化水素濃度及び塩素濃度の和の2〜4倍となるように、アンモニアを高炉ガス中に添加することによって、効率よくアンモニアを塩化水素又は塩素と反応させることができる。また、高炉ガス中の塩化水素や塩素をアンモニアと反応させて、塩化水素濃度や塩素濃度をそれぞれ低く抑えることができ、タービン翼等が塩化水素や塩素により腐食することを抑制できる。
【0014】
なお、アンモニアの添加位置よりも上流側において、高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度を測定すると、添加しなければならないアンモニアの量を正確に決定できて好ましい。
請求項3の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止方法は、請求項1又は請求項2に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記アンモニアの添加位置と前記除塵手段との間で、前記高炉ガスの温度を50〜110℃とする。
【0015】
発明者は、アンモニア塩化水素又は塩素が反応して塩化アンモニウムを析出する温度は150℃以下であり、反応性は約50〜110℃の範囲において高くなり、塩化アンモニウムの析出温度は圧力に依存していないことを実験から見出した。
したがって、アンモニアの添加位置と除塵手段との間の塩化アンモニウムを生じる反応が起こっている部分で、高炉ガスの温度を50〜110℃に維持すると、塩化アンモニウムの生成量が大きくなり、除塵手段による塩化アンモニウムの捕集量が増大し、除塵手段の下流側で高炉ガス中で反応せずに残存する塩化水素、塩素及びアンモニアの各濃度を低く抑制できる。
【0016】
請求項4の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止方法は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記アンモニアの添加位置の下流側で高炉ガスを攪拌する。
請求項4の発明によると、高炉ガスを攪拌することで、高炉ガス中で塩化アンモニウムを生じる反応が促進され、高炉ガス中に残る未反応の塩素、塩化水素及びアンモニアの量を減らすことができる。
【0017】
請求項5の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止方法は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記除塵手段の上流側から高炉ガス中に塩基性物質を添加する。
請求項5の発明によると、高炉ガス中に塩基性物質を添加すると、添加された塩基性物質は高炉ガス中の塩化水素及び塩素と反応し、高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度が低下する。塩化水素濃度及び塩素濃度が低下すると、添加しなければならないアンモニアの量が少なくてすむ。
【0018】
なお、塩基性物質の添加位置は、アンモニアの添加位置よりも上流側とするか、又は、アンモニアの添加位置と同じ位置とすることが好ましい。
また、添加する塩基性物質は特に限定されるものではないが、例えば、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム等を挙げることができる。水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム等は安価に入手でき、取り扱いも簡単であるので、操業コストを低廉に抑制できて好ましい。
【0019】
請求項6の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止方法は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記前記アンモニアの添加量と前記塩基性物質の添加量のうち少なくとも一方の添加量を調整し、前記除塵手段の下流側の高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度の和を4ppm以下とする。
【0020】
炉頂圧タービンへ送られる高炉ガス中に存在する塩化水素及び塩素の濃度の和が4ppmを越えると、塩化水素又は塩素が炉頂圧タービン内の腐食の発生原因となる。また、塩化水素又は塩素が高炉ガス中に残存するアンモニアと反応して塩化アンモニウムとなり、この塩化アンモニウムがタービン翼等に付着したり腐食の発生原因となる。
【0021】
したがって、除塵手段を通って炉頂圧タービンへ送られる高炉ガス中の塩化水素濃度又は塩素濃度を4ppm以下とすることが好ましい。
請求項7の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造は、高炉から排出される高炉ガスを炉頂圧タービンへ流す高炉ガスの流路に設置された炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、高炉ガス中へアンモニアを添加するアンモニア添加手段を備え、このアンモニア添加手段の下流側に、高炉ガス中から塩化アンモニウムウを取り除くための除塵手段を備える。
【0022】
請求項7の発明により、請求項1に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法が実施される。
なお、アンモニア添加手段の位置は上流側の高炉に近ければ近いほど好ましい。
請求項8の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造は、請求項7に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記除塵手段の上流側で高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度を測定する第1の濃度測定手段を備え、高炉ガス中のアンモニア濃度が前記塩化水素濃度と前記塩素濃度との和の2〜4倍の濃度となる量のアンモニアを、高炉ガス中へ添加可能に、前記アンモニア添加手段が構成されている。
【0023】
請求項8の発明により、請求項2に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法が実施される。
なお、第1の濃度測定手段の位置は、アンモニア添加手段の位置よりも上流側であることが好ましい。
請求項9の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造は、請求項7又は請求項8に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記アンモニア添加手段と前記除塵手段の間で高炉ガスの温度を50〜110℃の範囲内に維持可能な温度調節手段を備える。
【0024】
請求項9の発明により、請求項3に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法が実施される。
なお、温度調節手段として、例えば、熱交換器等を挙げることができる。
請求項10の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造は、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記アンモニア添加手段と前記除塵手段の間で高炉ガスを攪拌する攪拌手段を備える。
【0025】
請求項10の発明により、請求項4に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法が実施される。
なお、流路中に設置したオリフィスや、流路を形成する配管を曲げること等により、攪拌手段を構成することができる。
請求項11の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造は、請求項7ないし請求項10のいずれかの請求項に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記除塵手段の上流側で高炉ガス中へ塩基性物質を添加する塩基性物質添加手段を備える。
請求項11の発明により、請求項5に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法が実施される。
なお、塩基性物質添加手段の位置は、アンモニア添加手段の位置よりも上流側とするか、又は、同じとすることが好ましい。
【0026】
請求項12の発明に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造は、請求項7ないし請求項11のいずれかの請求項に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記除塵手段の下流側で高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度を測定する第2の濃度測定手段を備え、前記アンモニア添加手段から添加されるアンモニアの量及び前記塩基性物質添加手段から添加される塩基性物質の量を調整し、前記除塵手段の下流側で高炉ガス中の塩化水素濃度と塩素濃度との和を4ppm以下とする。
請求項12の発明により、請求項6に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法が実施される。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態の構成を説明する。図1は本実施の形態に係る炉頂圧タービン内付着物防止構造の構成図である。
高炉1は従来のものと同様の構成を有し、高温高圧で塩化水素、塩素及びアンモニアを含む高炉ガスを排出している。そして、高炉1から炉頂圧タービン3まで排出された高炉ガスの流路5がガス配管によって形成されており、高炉ガスが炉頂圧タービン3へ流れている。
【0028】
流路5には、高炉1がある上流側から炉頂圧タービン3がある下流側にかけて、温度測定手段10、第1の濃度測定手段11、塩基性物質添加手段12、アンモニア添加手段14、攪拌手段16、温度調節手段17、除塵手段18及び第2の濃度測定手段19が順番に設置されて並んでおり、流路5の外に制御部20が設置されている。
【0029】
温度測定手段10は、高炉1から排出される高炉ガスの温度を計測可能であり、測定した高炉ガス温度Tを制御部20へ送る構成となっている。
第1の濃度測定手段11は、高炉1から排出される高炉ガス中の塩化水素濃度C1、塩素濃度C2及びアンモニア濃度C3をそれぞれ測定可能であり、測定した各濃度C1、C2及びC3を制御部20へ送る構成となっている。
【0030】
塩基性物質添加手段12は塩基性物質タンク13と流量調節弁23とからなり、塩基性物質を塩基性物質タンク13から流量調節弁23を介して流路5へ送り、流路5を流れる高炉ガス中に塩基性物質を添加可能に構成されている。また、流量調節弁23は、制御部20とつながっており、制御部20から受け取る信号Saにより開度を制御可能に構成されている。
【0031】
塩基性物質タンク13に貯蔵されている塩基性物質は、塩基性を示す物質であれば特に限定されるものではない。入手容易性、取り扱いの容易性及び価格の観点から、例えば、炭酸カルシウムが塩基性物質として塩基性物質タンク13に貯蔵されている。
アンモニア添加手段14はアンモニアタンク15と流量調節弁24とからなり、アンモニアをアンモニアタンク15から流量調節弁24を介して流路5へ送り、流路5を流れる高炉ガス中にアンモニアを添加可能に構成されている。流量調節弁24は、制御部20とつながっており、制御部20から受け取る信号Sbにより開度を制御可能に構成されている。
【0032】
また、アンモニア添加手段14は、流路5のガス配管内の軸方向中心に位置する図示しない噴射部を有する。この噴出部には多数の小径孔が形成されており、これらの小径孔からアンモニアを流路5内を流れる高炉ガス中に吹き込み可能に構成されている。
攪拌手段16は、例えば、流路5のガス配管内に設置されたオリフィスからなり、ガス配管内で高炉ガスを攪拌可能に構成されている。
【0033】
温度調節手段17は熱交換器からなり、攪拌手段16から除塵手段18の間の流路5を流れる高炉ガスの温度を50〜110℃の範囲に調節可能な構成となっている。また、温度調節手段17は、制御部20とつながっており、制御部20から受け取る信号Scによりこの熱交換器を流れる冷却媒体の流量を制御可能に構成されている。
【0034】
除塵手段18は図示しないフィルターを備え、除塵手段18を通る高炉ガス中から、塩化アンモニウムやその他のダスト等を捕集可能に構成されている。そして、フィルターは逆洗により目詰まり防止可能となっている。
第2の濃度測定手段19は、第1の濃度測定手段11と同様の構成を有し、除塵手段18を通った高炉ガス中の塩化水素濃度C4及び塩素濃度C5を測定可能となっており、測定した各濃度C4及びC5を制御部20へ送る構成となっている。
【0035】
炉頂圧タービン3は従来のものと同様の構成を有し、高炉1から流路5を流れて送られてくる高炉ガスを用いて、発電可能に構成されている。
制御部20は演算部21とメモリー22とを有する。メモリー22にはプログラムP1、P2、P3及びP4が格納されている。プログラムP1は、温度調節手段17をなす熱交換器の冷却媒体の流量を制御するプログラムである。具体的には、温度測定手段10から受け取った高炉ガス温度Tに基づいて、温度調節手段17により冷却される高炉ガスの温度が50〜110℃の範囲内に収まるように、温度調節手段17をなす熱交換器の冷却媒体の流量を算出し、算出した流量を信号Scとして温度調節手段17へ送信するプログラムである。
【0036】
プログラムP2は、塩基性物質添加手段12から高炉ガス中に添加される塩基性物質の量を制御するプログラムである。具体的には、第1の濃度測定手段11から受け取った塩化水素濃度C1及び塩素濃度C2に基づいて、高炉ガス中の塩化水素及び塩素のうち、所定の割合の塩化水素及び塩素と反応するのに必要な塩基性物質の量を算出し、この塩基性物質の量に対応する流量調節弁23の開度をさらに算出して、この算出した開度を信号Saとして流量調節弁23へ送信するプログラムである。
【0037】
プログラムP3は、アンモニア添加手段14から高炉ガス中に添加されるアンモニアの量を制御するプログラムである。具体的には、第1の濃度測定手段11から受け取った塩化水素濃度C1及び塩素濃度C2に基づいて、塩基性物質添加手段12から添加された塩基性物質と反応せずに高炉ガス中に残存する塩化水素及び塩素の各濃度の和を算出し、この和の2〜4倍の濃度から第1の濃度測定手段11から受け取ったアンモニア濃度C3を減じ、この減じて得られた数値のアンモニア濃度を高炉ガス中で得るために必要なアンモニアの量を算出し、このアンモニアの量に対応する流量調節弁24の開度をさらに算出し、算出した流量調節弁24の開度を信号Sbとして流量調節弁24へ送信するプログラムである。
【0038】
プログラムP4は、流量調節弁23の開度及び流量調節弁24の開度を微調整するプログラムである。具体的には、第2の濃度測定手段19から受け取った塩化水素濃度C4及び塩素濃度C5の和を算出し、この和が4ppmを超えている場合には、流量調節弁23の開度及び流量調節弁24の開度のうち少なくともいずれか一方の開度を所定の刻み量で大きくし、塩化水素濃度C4及び塩素濃度C5の和が4ppm以下となるまで、流量調節弁23の開度及び流量調節弁24の開度をフィードバック制御するプログラムである。
【0039】
本発明は上記のように構成されており、次にその作用について説明する。
高炉1から排出された高炉ガスは流路5を流れて、炉頂圧タービン3へ到っている。まず、流路5へ入った高炉ガスの温度Tが温度測定手段10により測定され、制御部20へ測定結果の温度Tが送られる。
制御部20は温度測定手段10から受け取った温度Tを用いて、プログラムP1により、温度調節手段17をなす熱交換器の冷却媒体の流量を算出し、算出した流量を信号Scとして温度調節手段17へ送信する。
【0040】
次いで、高炉ガス中の塩化水素濃度C1、塩素濃度C2及び、アンモニア濃度C3が第1の濃度測定手段11により測定され、制御部20へ測定結果の濃度C1、C2及びC3が送られる。
制御部20は第1の濃度測定手段11から受け取った塩化水素濃度C1及び塩素濃度C2を用いて、プログラムP2により、流量調節弁23の開度を算出し、算出した開度を信号Saとして流量調節弁23へ送信する。
【0041】
同時に、制御部20は第1の濃度測定手段11から受け取った塩化水素濃度C1、塩素濃度C2及びアンモニア濃度C3を用いて、プログラムP3により、流量調節弁24の開度を算出し、算出した開度を信号Sbとして流量調節弁24へ送信する。
流量調節弁23は、信号Saを制御部20から受け取り、その開度を変え、塩基性物質タンク13から塩基性物質が流量調節弁23を介して高炉ガス中に添加される。
【0042】
流量調節弁24は、信号Sbを制御部20から受け取り、その開度を変え、アンモニアタンク15からアンモニアが流量調節弁24を介して前記噴射部の小径孔から高炉ガス内に吹き込まれて添加される。噴射部は、流路5のガス配管内の軸方向中心に位置しているので、吹き込まれたアンモニアはアンモニア添加手段14より下流側で高炉ガス中に均一に拡散する。
【0043】
攪拌手段16のオリフィスを高炉ガスが通過するとき、オリフィスによって高炉ガスの流速が急激に変化し、高炉ガスが攪拌される。
温度調節手段17は、信号Scを制御部20から受け取り、温度調節手段17の熱交換器を流れる冷却媒体の流量が変化し、攪拌手段16から除塵手段18の間の流路5内で、高炉ガスの温度が50〜110℃の範囲内に維持される。
【0044】
攪拌手段16より下流側で、高炉ガス中の塩化水素、塩素、アンモニア及び塩基性物質はよく攪拌され、高炉ガスの温度は50〜110℃となっているので、塩化水素と塩基性物質との反応、塩素と塩基性物質との反応、塩化水素とアンモニアとの反応及び塩素とアンモニアとの反応が促進され、高炉ガス中に塩化アンモニウムの固体が析出する。
【0045】
高炉ガスは、除塵手段18のフィルターを通過し、高炉ガス中に含まれる塩化アンモニウムの固体及び種々雑多なダスト類がフィルターによって捕集される。したがって、除塵手段18より下流側で、高炉ガス中には、塩化アンモニウムの固体やダスト類は殆ど含まれていない。
塩化アンモニウムの固体やダスト類を捕集したフィルターは定期的に逆洗されて、塩化アンモニウムやダスト類は洗い流され、除塵手段18の除塵能力は常に一定に維持されている。また、塩化アンモニウムは吸着剤によって捕集されたものではないので、フィルターの逆洗時に発生するスラッジの量も多くならず、スラッジの処理のために操業コストが増大することもない。
【0046】
除塵手段18を通った高炉ガス中には、未反応の塩化水素及び塩素が若干残存している。これは、高炉1から排出される高炉ガス中の塩化水素、塩素及びアンモニアの量が変動しているためである。この未反応の塩化水素及び塩素の各濃度C4及びC5が第2の濃度測定手段19により測定され、制御部20へ測定結果の濃度C4及びC5が送られる。
【0047】
制御部20は、第2の濃度測定手段19から受け取った塩化水素濃度C4及び塩素濃度C5の和が4ppmを超える場合、プログラムP4により、流量調節弁23の開度及び流量調節弁24の開度を微調整する。そして、除塵手段18を通った高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度の和が4ppm以内に制御される。
【0048】
したがって、炉頂圧タービン3へ流路5から流れ込む高炉ガス中の塩化水素及び塩素は、非常に低濃度となっており、炉頂圧タービン3内のタービン翼等が塩化水素及び塩素によって腐食することは防止されている。また、高炉ガス中のアンモニアは殆ど塩化アンモニウムとなって、除塵手段18によって除去されており、塩化アンモニウムが炉頂圧タービン3内のタービン翼等に付着して堆積することもなく、炉頂圧タービン3内のタービン翼等が塩化アンモニウムにより腐食することも防止されている。また、炉頂圧タービン3内のタービン翼に塩化アンモニウムが付着して堆積することがないので、炉頂圧タービン3を安定して運転することができる。さらに、塩化アンモニウムを捕集するために、高炉ガスを湿り状態とする必要がないので、炉頂圧タービンが湿式運転とする必要はなく、炉頂圧タービンの出力が低下することも防止されている。
【0049】
次に、発明者が実施した塩化アンモニウム析出量の測定試験に関して報告する。
本試験では、塩化水素濃度とアンモニア濃度とが、塩化アンモニウムの析出量に及ぼす影響について調べた。
本試験で用いた試験装置の構成を図2に示す。試験装置50は、反応管51、アンモニアタンク52、塩化水素タンク53及び窒素タンク54を備える。反応管51の内部にはグラスウール55が入っており、反応管51の周囲はヒーター56によって取り囲まれており、反応管51内を所定温度に維持可能に構成されている。アンモニアタンク52は流量調節弁60を介して配管57によって反応管51の底部と連なっており、アンモニアの量を調整しつつアンモニアガスを反応管51へ供給可能に構成されている。塩化水素タンク53は流量調節弁61を介して配管58によって反応管51の底部と連なっており、塩化水素の量を調整しつつ塩化水素ガスを反応管51へ供給可能に構成されている。窒素タンク54は、流量調節弁60下流の配管57に流量調節弁62を介して連なるとともに、流量調節弁61下流の配管58に流量調節弁63を介して連なっており、窒素の量を調整しつつ窒素ガスを反応管51へ供給可能に構成されている。また、反応管51の頂部は配管59を介して外部と連なっている。
【0050】
かかる構成の試験装置50において、高炉から炉頂圧タービンへ流路を流れる高炉ガスを再現した。すなわち、窒素ガス、塩化水素ガス及びアンモニアガスからなる混合ガスを高炉ガスの代わりとし、反応管51を高炉ガスが流れる流路の代わりとし、反応管51内のグラスウール55を除塵手段の代わりとし、混合ガスを反応管51の底部から頂部に向けて流した。
【0051】
そして、反応管51底部における塩化水素濃度及びアンモニア濃度を変化させるとともに、反応管51内の混合ガスの温度を変化させ、析出した塩化アンモニウムがグラスウール55により捕集し、塩化アンモニウムの析出量を調べた。
結果を表1、図3及び図4に示す。なお、図3及び図4は表1をグラフ化して示したものである。図3は、混合ガス温度と塩化アンモニウム析出量との関係の説明図であり、その縦軸に塩化アンモニウムの析出量をとり、横軸に混合ガス温度をとっており、図3(i)及び(ii)はそれぞれ塩化水素濃度が10ppmの場合と40ppmの場合を示す。図4は、アンモニア濃度と塩化アンモニウム析出量との関係の説明図であり、その縦軸に塩化アンモニウムの析出量をとり、横軸にアンモニア濃度をとっており、図4(i)及び(ii)はそれぞれ塩化水素濃度が10ppmの場合と40ppmの場合を示す。
【0052】
【表1】
Figure 2005029816
【0053】
まず、表1及び図3(i)及び(ii)を参照して、反応管51内の混合ガス温度が塩化アンモニウムの析出量に及ぼす影響について述べる。
塩化水素濃度が10ppmの場合において、アンモニア濃度が10ppm、20ppm、40ppm及び100ppmのいずれの場合であっても、塩化アンモニウムの析出量は、混合ガス温度50℃を境として、混合ガス温度が50℃未満である場合よりも、50℃以上である場合の方が急激に多くなっている。また、混合ガス温度110℃を境として、混合ガス温度が110℃より高い場合よりも、110℃以下である場合の方が急激に多くなっている。
【0054】
塩化水素濃度が40ppmの場合も同様であり、アンモニア濃度が40ppm、100ppm、160ppm及び400ppmのいずれの場合であっても、塩化アンモニウムの析出量は、混合ガス温度50℃を境として、混合ガス温度が50℃未満である場合よりも、50℃以上である場合の方が急激に多くなっている。また、混合ガス温度110℃を境として、混合ガス温度が110℃より高い場合よりも、110℃以下である場合の方が急激に多くなっている。
【0055】
したがって、混合ガス温度を50〜110℃の範囲内とすることで、塩化アンモニウムの析出量を多くすることができ、反応管51頂部から出て行く混合ガス中に含まれる未反応の塩化水素及びアンモニアの量を少なくできることが確認された。
次に、表1及び図4(i)及び(ii)を参照して、反応管51内の塩化水素濃度とアンモニア濃度との関係が塩化アンモニウムの析出量に及ぼす影響について述べる。
【0056】
塩化水素濃度が10ppmの場合において、混合ガス温度が20℃、50℃、75℃、90℃、100℃、110℃、115℃、125℃、140℃及び150℃のいずれの場合であっても、塩化アンモニウムの析出量は、アンモニウム濃度20ppm(塩化水素濃度の2倍)を境として、アンモニウム濃度が20ppm未満である場合よりも、20ppm以上である場合の方が急激に多くなっている。また、アンモニウム濃度40ppm(塩化水素濃度の4倍)を境として、アンモニウム濃度が40ppmより大きな場合よりも、40ppm以下である場合の方が急激に多くなっている。
【0057】
塩化水素濃度が40ppmの場合も同様であり、混合ガス温度が20℃、50℃、75℃、90℃、100℃、110℃、115℃、125℃、140℃及び150℃のいずれの場合であっても、塩化アンモニウムの析出量は、アンモニウム濃度80ppm(塩化水素濃度の2倍)を境として、アンモニウム濃度が80ppm未満である場合よりも、80ppm以上である場合の方が急激に多くなっている。また、アンモニウム濃度160ppm(塩化水素濃度の4倍)を境として、アンモニウム濃度が160ppmより大きな場合よりも、160ppm以下である場合の方が急激に多くなっている。
【0058】
したがって、アンモニア濃度を塩化水素濃度の2倍から4倍の範囲内とすることで、塩化アンモニウムの析出量を多くすることができ、反応管51頂部から出て行く混合ガス中に含まれる未反応の塩化水素及びアンモニアの量を少なくできることが確認された。
【0059】
【発明の効果】
本発明は、上記のような炉頂圧タービン内付着物防止方法及び装置であるので、炉頂圧タービンを高出力で安定して運転することができ、高炉ガス中に存在する炉頂圧タービンの腐食原因となる物質を減少させるとともに、高炉ガスの操業コストの増大を伴わずに塩化アンモニウムを除去することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炉頂圧タービン内付着物防止装置の構成図である。
【図2】塩化アンモニウム析出量の測定試験の試験装置の構成図である。
【図3】混合ガス温度と塩化アンモニウム析出量との関係の説明図である。
【図4】アンモニア濃度と塩化アンモニウム析出量との関係の説明図である。
【符号の説明】
1 高炉
3 炉頂圧タービン
5 高炉ガスの流路
10 温度測定手段
11 第1の濃度測定手段
12 塩基性物質添加手段
13 塩基性物質タンク
14 アンモニア添加手段
15 アンモニアタンク
16 攪拌手段
17 温度調節手段
18 除塵手段
19 第2の濃度測定手段
20 制御部
21 演算部
22 メモリー
23、24 流量調節弁
50 試験装置
51 反応管
52 アンモニアタンク
53 塩化水素タンク
54 窒素タンク
55 グラスウール
56 ヒーター
57、58、59、 配管
60、61、62、63 流量調節弁
T 高炉ガス温度
C1、C4 塩化水素濃度
C2、C5 塩素濃度
C3 アンモニア濃度
P1、P2、P3、P4 プログラム
Sa、Sb、Sc 信号

Claims (12)

  1. 高炉から排出される高炉ガス中にアンモニアを添加した後に、塩化アンモニウムを取り除くための除塵手段に高炉ガスを通して除塵して、除塵後の高炉ガスを炉頂圧タービンへ供給することを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止方法。
  2. 請求項1に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記アンモニアの添加位置よりも下流側で、前記除塵手段による除塵前の高炉ガス中のアンモニア濃度を、除塵前の高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度の和の2〜4倍の濃度とすることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記アンモニアの添加位置と前記除塵手段との間で、前記高炉ガスの温度を50〜110℃とすることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記アンモニアの添加位置の下流側で高炉ガスを攪拌することを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記除塵手段の上流側から高炉ガス中に塩基性物質を添加することを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止方法であって、前記前記アンモニアの添加量と前記塩基性物質の添加量のうち少なくとも一方の添加量を調整し、前記除塵手段の下流側の高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度の和を4ppm以下とすることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止方法。
  7. 高炉から排出される高炉ガスを炉頂圧タービンへ流す高炉ガスの流路に設置された炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、高炉ガス中へアンモニアを添加するアンモニア添加手段を備え、このアンモニア添加手段の下流側に、高炉ガス中から塩化アンモニウムを取り除くための除塵手段を備えることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止構造。
  8. 請求項7に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記除塵手段の上流側で高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度を測定する第1の濃度測定手段を備え、
    高炉ガス中のアンモニア濃度が前記塩化水素濃度と前記塩素濃度との和の2〜4倍の濃度となる量のアンモニアを、高炉ガス中へ添加可能に、前記アンモニア添加手段が構成されていることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止構造。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記アンモニア添加手段と前記除塵手段の間で高炉ガスの温度を50〜110℃の範囲内に維持可能な温度調節手段を備えることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止構造。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記アンモニア添加手段と前記除塵手段の間で高炉ガスを攪拌する攪拌手段を備えることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止構造。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかの請求項に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記除塵手段の上流側で高炉ガス中へ塩基性物質を添加する塩基性物質添加手段を備えることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止構造。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれかの請求項に記載の炉頂圧タービン内付着物防止構造であって、前記除塵手段の下流側で高炉ガス中の塩化水素濃度及び塩素濃度を測定する第2の濃度測定手段を備え、
    前記アンモニア添加手段から添加されるアンモニアの量及び前記塩基性物質添加手段から添加される塩基性物質の量を調整し、前記除塵手段の下流側で高炉ガス中の塩化水素濃度と塩素濃度との和を4ppm以下とすることを特徴とする炉頂圧タービン内付着物防止構造。
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