JP2005029139A - エアバッグシステム - Google Patents

Abstract

【課題】エアバッグコントロールユニットとボディーコントロールユニットの間の、ベルト状態信号の送受信にあたり、信号伝達エラーに効果的に対応できる信号方式、好ましくはパルス幅変調信号方式を援用することにより、運転者シートベルトバックルスイッチを別途備える必要のない、簡明で信頼性の高いエアバッグシステムを提供する。
【解決手段】運転者／乗客エアバッグモジュール（１３，１５）；運転者／乗客シートベルトセンサー（２７、３１）；乗客搭乗感知ユニット（３５）；運転者／乗客シートベルト警告装置（３７、３９）；１３、１５の作動を制御して、２７、３１、３５から受信した、運転席／乗客席シートベルト着用情報と乗客搭乗情報に基づいて、該当するベルト状態信号を生成するエアバッグコントロールユニット（１７）；１７から受信したベルト状態信号に基づいて、３７、３９の作動を制御するボディーコントロールユニット（４３）；を含む。
【選択図】図１

Description

本発明は車両のエアバッグシステムに係り、より詳しくは、シートベルト未着用警告機能を有するエアバッグシステムに関するものである。

いわゆるアドバンストエアバッグシステムは、エアバッグの乗客保護性能を向上するために、運転席のシートベルトが着用されているか否かを感知する。

アドバンストエアバッグシステムは、さらに、乗客席（“助手席”という）に乗客が搭乗しているか否か及び乗客席のシートベルトが着用されているか否かを感知する。

アドバンストエアバッグシステムは、シートベルトが着用されていない場合に、これに該当する信号をボディーコントロールユニットに送り、警告音及び警告信号を発生して運転者と乗客とがシートベルトを着用するように誘導することによって、エアバッグの展開時に運転者及び乗客がより確実に保護されるようにする。

従来のアドバンストエアバッグシステムは、運転者のシートベルトの未着用を警告するための運転者シートベルト警告灯と乗客のシートベルトの未着用を警告するための乗客シートベルト警告灯とを含む。

ここで、運転者シートベルト警告灯と乗客シートベルト警告灯とは、ボディーコントロールユニットによってその作動が制御される。ボディーコントロールユニットは、エアバッグシステムを全体的に制御するためのエアバッグコントロールユニットとは別途のユニットである。

ボディーコントロールユニットが運転者シートベルト警告灯と乗客シートベルト警告灯との作動を制御するためには、運転者がシートベルトを着用しているか否かと乗客がシートベルトを着用しているか否かとを示す信号を受信しなければならない。

ボディーコントロールユニットは、乗客がシートベルトを着用しているか否かに対する信号をエアバッグコントロールユニットから受信する。エアバッグコントロールユニットは、乗客がシートベルトを着用しているか否かを感知する乗客シートベルトセンサーから乗客がシートベルトを着用しているか否かを示す信号を受信し、受信された信号に基づいて、乗客がシートベルトを着用しているか否かに該当する信号をボディーコントロールユニットに出力する。

この時、エアバッグコントロールユニットからボディーコントロールユニットに伝達される信号は、乗客がシートベルトを着用しているか否かによるオン／オフ信号である。

したがって、エアバッグコントロールユニットとボディーコントロールユニットとを連結する信号線が断線したり接地された場合にも、ボディーコントロールユニットがエラーの有無を感知することができずに正常な信号と見なしてしまうという問題がある。

さらに、ボディーコントロールユニットは、センサーの信頼度の差によって、エアバッグコントロールユニットに連結された運転者シートベルトセンサーの信号を利用することができない。したがって、ボディーコントロールユニットは、別途に設置された運転者シートベルトバックルスイッチから信号を受信することによって、運転者がシートベルトを着用しているか否かを判断しなければならないという問題点がある。
特開平０８−０１１６７９号公報

本発明は前記のような問題点を解決するために創出されたものであって、エアバッグコントロールユニットが運転者シートベルトセンサーの信号と乗客シートベルトセンサーの信号と乗客感知ユニットの信号とに基づいてパルス幅変調信号を生成して、ボディーコントロールユニットでエアバッグコントロールユニットからパルス幅変調信号を受信して運転者シートベルト警告灯と乗客シートベルト警告灯との作動を制御することによって、エアバッグコントロールユニットとボディーコントロールユニットとの間の信号伝達時に発生する可能性のあるエラーに効果的に対応することができ、さらには、運転者がシートベルトを着用しているか否かを感知するための別途の運転者シートベルトバックルスイッチなしで運転者がシートベルトを着用していない場合に場合に適切な警告を発することができるエアバッグシステムを提供することにその目的がある。

前記目的を達成するための本発明の実施例によるエアバッグシステムは、運転者エアバッグモジュール；乗客エアバッグモジュール；運転者がシートベルトを着用しているか否かを感知する運転者シートベルトセンサー；乗客がシートベルトを着用しているか否かを感知する乗客シートベルトセンサー；乗客が搭乗しているか否かを感知する乗客搭乗感知ユニット；運転者がシートベルトを着用していないことを警告するための運転者シートベルト警告装置；乗客がシートベルトを着用していないことを警告するための乗客シートベルト警告装置；前記運転者エアバッグモジュールと前記乗客エアバッグモジュールとの作動を制御して、前記運転者シートベルトセンサーから運転席のシートベルト着用情報を受信し、前記乗客シートベルトセンサーから乗客席のシートベルト着用情報を受信し、前記乗客搭乗感知ユニットから乗客搭乗情報を受信して、前記受信された運転席のシートベルト着用情報と前記受信された乗客席シートベルト着用情報と前記受信された乗客搭乗情報とに基づいて、該当するベルト状態信号を生成するエアバッグコントロールユニット；及び前記エアバッグコントロールユニットから前記ベルト状態信号を受信して、前記受信されたベルト状態信号に基づいて、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置との作動を制御するボディーコントロールユニット；を含む。
さらに、前記エアバッグコントロールユニットと前記ボディーコントロールユニットの間の、前記ベルト状態信号の送受信にあたっては、信号伝達エラーに効果的に対応できる信号方式、好ましくはパルス幅変調信号方式を援用することを含む。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記ベルト状態信号は、パルス幅変調信号であるのが好ましい。

前記パルス幅変調信号のデューティ比は、前記運転席のシートベルト着用情報と前記乗客席のシートベルト着用情報と前記乗客搭乗情報とによって変わるのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号は、前記運転者がシートベルトを着用している状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用している状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第１設定デューティ比を有し、前記運転者がシートベルトを着用していない状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用していない状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第２設定デューティ比を有し、前記運転者がシートベルトを着用している状態で、乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第３設定デューティ比を有し、前記運転者がシートベルトを着用していない状態で、乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第４設定デューティ比を有するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第１設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置とが全て作動しないように制御するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第２設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動して前記乗客シートベルト警告装置は作動しないように制御するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第３設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動しないで前記乗客シートベルト警告装置は作動するように制御するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第４設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置とが全て作動するように制御するのが好ましい。

前記ベルト状態信号に基づいて、前記ボディーコントロールユニットによって作動が制御されるシートベルト警告ブザーをさらに含むのが好ましい。

前記ベルト状態信号は、パルス幅変調信号であるのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号は、前記運転者がシートベルトを着用している状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用している状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第１設定デューティ比を有し、前記運転者がシートベルトを着用していない状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用していない状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第２設定デューティ比を有し、前記運転者がシートベルトを着用している状態で、前記乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第３設定デューティ比を有し、前記運転者がシートベルトを着用していない状態で、乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第４設定デューティ比を有するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第１設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置と前記シートベルト警告ブザーとが全て作動しないように制御するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第２設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動して前記乗客シートベルト警告装置は作動しないで前記シートベルト警告ブザーは作動するように制御するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第３設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動しないで前記乗客シートベルト警告装置は作動して前記シートベルト警告ブザーは作動するように制御するのが好ましい。

前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第４設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置と前記シートベルト警告ブザーとが全て作動するように制御するのが好ましい。

前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置とは、各々警告灯であるのが好ましい。

前記のような本発明の実施例によるエアバッグシステムは、エアバッグコントロールユニットに連結された運転者シートベルトセンサーの信号を利用するので、運転者がシートベルトを着用しているか否かを感知する別途の運転者シートベルトスイッチを使用しなくても、運転者がシートベルトを着用しているか否かを判断することができる。

また、エアバッグコントロールユニットが運転者がシートベルトを着用しているか否かと乗客がシートベルトを着用しているか否かと乗客が搭乗しているか否かとに基づいて、デューティ比が相異するＰＷＭ信号を生成してシートベルトの状態をボディーコントロールユニットに提供するので、信号伝達過程で発生する可能性のあるエラー（断線や接地）を感知することができる。

以下、本発明の好ましい実施例を添付した図面を参照して説明する。
図１を参照すると、本発明の好ましい実施例によるエアバッグシステム１１は、車両の運転席の前方に設置される運転者エアバッグモジュール１３、車両の乗客席の前方に設置される乗客エアバッグモジュール１５、及び運転者エアバッグモジュール１３と乗客エアバッグモジュール１５との作動を制御するエアバッグコントロールユニット１７を含む。

エアバッグコントロールユニット１７は、車両に設置された各種のセンサー（図示せず）から提供される情報に基づいて、運転者エアバッグモジュール１３と乗客エアバッグモジュール１５との作動を制御する。

また、エアバッグコントロールユニット１７は、マイクロプロセッサー、メモリ、関連ハードウェア及びソフトウェアを含み、以下で説明する動作を遂行するように構成される。

本発明の好ましい実施例によるエアバッグシステム１１は、運転者エアバッグモジュール１３の展開時に運転者をより効果的に保護するための装置であって、運転者シートベルトプリテンショナー１９と、運転者シートベルトバックルプリテンショナー２１とをさらに含むのが好ましい。
また、本発明の好ましい実施例によるエアバッグシステム１１は、乗客エアバッグモジュール１５の展開時に乗客をより効果的に保護するための装置であって、乗客シートベルトプリテンショナー２３と、乗客シートベルトバックルプリテンショナー２５とをさらに含むのが好ましい。

運転者シートベルトセンサー２７は、運転者がシートベルト２９を着用しているか否かを感知して該当する信号を生成し、生成された信号をエアバッグコントロールユニット１７に出力する。

乗客シートベルトセンサー３１は、乗客がシートベルト３３を着用しているか否かを感知して該当する信号を生成し、生成された信号をエアバッグコントロールユニット１７に出力する。

運転者シートベルトセンサー２７と乗客シートベルトセンサー３１とは、シートベルトのバックル内部に装着されるホールセンサーとすることができる。
ホールセンサーは、ホールＩＣのホール効果を利用してシートベルトのバックルが締結されたか否かを感知するセンサーであり、ホールセンサーは本発明が属する技術分野の通常の知識を有する当業者に自明であるので、これに対するより詳細な説明は省略する。

乗客搭乗感知ユニット３５は、乗客席に乗客が搭乗しているか否かを感知して該当する信号を生成し、生成された信号をエアバッグコントロールユニット１７に出力する。

乗客搭乗感知ユニット３５は、一般に、乗客席のシートの下部に装着される圧力センサー（図示せず）を含み、乗客が搭乗しているか否かを感知することができるシステムは本発明が属する技術分野の通常の知識を有する当業者に自明であるので、これに対するより詳細な説明は省略する。

エアバッグコントロールユニット１７は、運転者シートベルトセンサー２７、乗客シートベルトセンサー３１、及び乗客搭乗感知ユニット３５から信号を受信することによって、運転者がシートベルト２９を着用しているか否かに対する情報、乗客が搭乗しているか否かに対する情報、及び乗客がシートベルト３３を着用しているか否かに対する情報を得ることができる。

エアバッグコントロールユニット１７は、運転者がシートベルト２９を着用しているか否かに対する情報、乗客がシートベルト３３を着用しているか否かに対する情報、及び乗客が搭乗しているか否かに対する情報に基づいて、シートベルト状態信号を生成する。

本発明の好ましい実施例によるエアバッグシステム１１では、エアバッグコントロールユニット１７によって生成されるシートベルト状態信号はパルス幅変調信号、以下では“ＰＷＭ信号”とする）であるのが好ましい。

パルス幅変調は、アナログ信号をデジタル信号にエンコード（ｅｎｃｏｄｉｎｇ）するひとつの方法である。ＰＷＭ信号は、所定のデューティ比を有する一連の矩形波を含む。ＰＷＭ信号のデューティ比は、信号の周期に対するオンタイムの比を意味する。

したがって、エアバッグコントロールユニット１７は、ＰＷＭ信号発生回路を含む。ＰＷＭ信号発生回路は、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する当業者に自明であるので、これに対するより詳細な説明は省略する。

エアバッグコントロールユニット１７は、運転者がシートベルト２９を着用しているか否かに対する情報、乗客がシートベルト３３を着用しているか否かに対する情報、及び乗客が搭乗しているか否かに対する情報に基づいて、生成されるＰＷＭ信号のデューティ比を変更する。

本発明の好ましい実施例によるエアバッグシステム１１は、運転者シートベルト警告灯３７と、乗客シートベルト警告灯３９とを含む。

運転者シートベルト警告灯３７は、運転者がシートベルト２９を着用していない状態であることを警告するための装置であり、乗客シートベルト警告灯３９は、乗客が搭乗している状態であるが乗客がシートベルト３３を着用していない状態であることを警告するための装置である。
警告灯の他にも、ブザーのような任意の警告装置を用いることができるのはもちろんである。
運転者シートベルト警告灯３７の代りに、運転者がシートベルト２９を着用していない状態であることを警告する任意の警告装置を用いることができ、乗客シートベルト警告灯３９の代りに、乗客がシートベルト３３を着用していない状態であることを警告する任意の警告装置を用いることができる。
例えば、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９との代りに、運転者または乗客がシートベルト２９または３３を着用していないことを知らせる音声信号を出力するスピーカー装置を用いることができる。

また、本発明のさらに好ましい実施例によるエアバッグシステム１１は、シートベルト警告ブザー４１をさらに含むことができる。
シートベルト警告ブザー４１は、運転者がシートベルト２９を着用していない状態、又は、乗客が搭乗している状態であるが乗客がシートベルト３３を着用していない状態であることを警告するための装置である。

運転者シートベルト警告灯３７、乗客シートベルト警告灯３９、及びシートベルト警告ブザー４１の作動は、ボディーコントロールユニット４３によって制御される。

すなわち、ボディーコントロールユニット４３は、エアバッグコントロールユニット１７から受信されるＰＷＭ信号のデューティ比に基づいて、運転者シートベルト警告灯３７、乗客シートベルト警告灯３９、及びシートベルト警告ブザー４１の作動を制御する。

ボディーコントロールユニット４３は、マイクロプロセッサー、メモリ、関連ハードウェア及びソフトウェアを含み、以下で説明する動作を遂行するように構成される。

運転者がシートベルト２９を着用しているか否かと乗客がシートベルト３３を着用しているか否かと乗客が搭乗しているか否かとによって、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とシートベルト警告ブザー４１との作動が制御される。

運転者シートベルト警告灯３７は運転者がシートベルト２９を着用していない場合に作動し、乗客シートベルト警告灯３９は乗客が搭乗している状態であるが乗客がシートベルト３３を着用していない場合に作動し、シートベルト警告ブザー４１は運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とのうちのいずれか一つ以上が作動する場合に作動する。

運転者がシートベルト２９を着用している状態で、乗客が搭乗していないか又は乗客がシートベルト３３を着用している状態である場合（ＣＡＳＥ１）には、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とが全て作動（点灯）しないように制御される。

運転者がシートベルト２９を着用していない状態であって、乗客が搭乗していないか又は乗客がシートベルト３３を着用している状態である場合（ＣＡＳＥ２）には、運転者シートベルト警告灯３７は作動するように制御されて乗客シートベルト警告灯３９は作動しないように制御される。

運転者がシートベルト２９を着用している状態であって、乗客が搭乗しているがシートベルト３３を着用していない状態である場合（ＣＡＳＥ３）には、運転者シートベルト警告灯３７は作動しないように制御されて乗客シートベルト警告灯３９は作動するように制御される。

そして、運転者がシートベルト２９を着用していない状態であって、乗客が搭乗しているがシートベルト３３を着用していない状態である場合（ＣＡＳＥ４）には、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とが全て作動するように制御される。

シートベルト警告ブザー４１は、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とのうちのいずれか一つ以上が作動する場合（ＣＡＳＥ２、ＣＡＳＥ３、及びＣＡＳＥ４）に作動するように制御される。

図２を参照すると、ＣＡＳＥ１、ＣＡＳＥ２、ＣＡＳＥ３、及びＣＡＳＥ４の場合、エアバッグコントロールユニット１７は、各々デューティ比が相異するＰＷＭ信号を生成する。

例えば、ＣＡＳＥ１の場合にはＰＷＭ信号のデューティ比は２０％であり、ＣＡＳＥ２の場合には４０％であり、ＣＡＳＥ３の場合には６０％であり、ＣＡＳＥ４の場合には８０％とすることができる。

そして、ボディーコントロールユニット４３は、エアバッグコントロールユニット１７から受信されたＰＷＭ信号のデューティ比に基づいて、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とシートベルト警告ブザー４１との作動を制御するように構成される。

つまり、エアバッグコントロールユニット１７から受信されたＰＷＭ信号のデューティ比が２０％である場合には、ボディーコントロールユニット４３は、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とが全て作動（点灯）しないように制御する。

そして、受信されたＰＷＭ信号のデューティ比が４０％である場合には、ボディーコントロールユニット４３は、運転者シートベルト警告灯３７は作動するように制御して乗客シートベルト警告灯３９は作動しないように制御する。

また、受信されたＰＷＭ信号のデューティ比が６０％である場合には、ボディーコントロールユニット４３は、運転者シートベルト警告灯３７は作動しないように制御して乗客シートベルト警告灯３９は作動するように制御する。

さらに、受信されたＰＷＭ信号のデューティ比が８０％である場合には、ボディーコントロールユニット４３は、運転者シートベルト警告灯３７と乗客シートベルト警告灯３９とが全て作動するように制御する。

そして、エアバッグコントロールユニット１７から受信されたＰＷＭ信号のデューティ比が４０％、６０％、または８０％である場合には、ボディーコントロールユニット４３は、シートベルト警告ブザー４１が作動するように制御する。

一方、受信されるＰＷＭ信号のデューティ比が１００％、又は、０％である場合には、ボディーコントロールユニット４３は、断線や接地などのエラーが発生したことを感知することができる。このような場合には、ボディーコントロールユニット４３は、適切な動作（例えばエラーメッセージの出力）を遂行するように構成される。

以上で本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明は前記実施例に限定されるわけではなく、本発明の実施例から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって容易に変更されて均等だと認められる範囲の全ての変更及び／または修正を含む。

本発明の好ましい実施例によるエアバッグシステムを概略的に示す構成図である。 図１のエアバッグシステムのエアバッグコントロールユニットによって生成されるＰＷＭ信号を例示する図面である。

符号の説明

１１ エアバッグシステム
１３ 運転者エアバッグモジュール
１５ 乗客エアバッグモジュール
１７ エアバッグコントロールユニット
１９ 運転者シートベルトプリテンショナー
２１ 運転者シートベルトバックルプリテンショナー
２３ 乗客シートベルトプリテンショナー
２５ 乗客シートベルトバックルプリテンショナー
２７ 運転者シートベルトセンサー
２９、３３ シートベルト
３１ 乗客シートベルトセンサー
３５ 乗客搭乗感知ユニット
３７ 運転者シートベルト警告灯
３９ 乗客シートベルト警告灯
４１ シートベルト警告ブザー
４３ ボディーコントロールユニット

Claims (16)

1. 運転者エアバッグモジュール；
   乗客エアバッグモジュール；
   運転者がシートベルトを着用しているか否かを感知する運転者シートベルトセンサー；
   乗客がシートベルトを着用しているか否かを感知する乗客シートベルトセンサー；
   乗客が搭乗しているか否かを感知する乗客搭乗感知ユニット；
   運転者がシートベルトを着用していないことを警告するための運転者シートベルト警告装置；
   乗客がシートベルトを着用していないことを警告するための乗客シートベルト警告装置；
   前記運転者エアバッグモジュールと前記乗客エアバッグモジュールとの作動を制御して、前記運転者シートベルトセンサーから運転席のシートベルト着用情報を受信し、前記乗客シートベルトセンサーから乗客席のシートベルト着用情報を受信し、前記乗客搭乗感知ユニットから乗客搭乗情報を受信して、前記受信された運転席のシートベルト着用情報と前記受信された乗客席シートベルト着用情報と前記受信された乗客搭乗情報とに基づいて、該当するベルト状態信号を生成するエアバッグコントロールユニット；及び
   前記エアバッグコントロールユニットから前記ベルト状態信号を受信して、前記受信されたベルト状態信号に基づいて、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置との作動を制御するボディーコントロールユニット；
   を含む、エアバッグシステム。
2. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記ベルト状態信号は、パルス幅変調信号であることを特徴とする、請求項１に記載のエアバッグシステム。
3. 前記パルス幅変調信号のデューティ比は、前記運転席のシートベルト着用情報と前記乗客席のシートベルト着用情報と前記乗客搭乗情報とによって変わることを特徴とする、請求項２に記載のエアバッグシステム。
4. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号は、
   前記運転者がシートベルトを着用している状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用している状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第１設定デューティ比を有し、
   前記運転者がシートベルトを着用していない状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用していない状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第２設定デューティ比を有し、
   前記運転者がシートベルトを着用している状態で、乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第３設定デューティ比を有し、
   前記運転者がシートベルトを着用していない状態で、乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第４設定デューティ比を有する、
   ことを特徴とする、請求項３に記載のエアバッグシステム。
5. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第１設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置とが全て作動しないように制御することを特徴とする、請求項４に記載のエアバッグシステム。
6. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第２設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動して前記乗客シートベルト警告装置は作動しないように制御することを特徴とする、請求項４に記載のエアバッグシステム。
7. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第３設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動しないで前記乗客シートベルト警告装置は作動するように制御することを特徴とする、請求項４に記載のエアバッグシステム。
8. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第４設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置とが全て作動するように制御することを特徴とする、請求項４に記載のエアバッグシステム。
9. 前記ベルト状態信号に基づいて、前記ボディーコントロールユニットによって作動が制御されるシートベルト警告ブザーをさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載のエアバッグシステム。
10. 前記ベルト状態信号は、パルス幅変調信号であることを特徴とする、請求項９に記載のエアバッグシステム。
11. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号は、
    前記運転者がシートベルトを着用している状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用している状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第１設定デューティ比を有し、
    前記運転者がシートベルトを着用していない状態で乗客が搭乗していない状態である場合、または前記運転者がシートベルトを着用していない状態で前記乗客がシートベルトを着用している状態である場合には、第２設定デューティ比を有し、
    前記運転者がシートベルトを着用している状態で、前記乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第３設定デューティ比を有し、
    前記運転者がシートベルトを着用していない状態で、乗客が搭乗している状態であるが前記乗客がシートベルトを着用していない状態である場合には、第４設定デューティ比を有する、
    ことを特徴とする、請求項１０に記載のエアバッグシステム。
12. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第１設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置と前記シートベルト警告ブザーとが全て作動しないように制御することを特徴とする、請求項１１に記載のエアバッグシステム。
13. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第２設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動して前記乗客シートベルト警告装置は作動しないで前記シートベルト警告ブザーは作動するように制御することを特徴とする、請求項１１に記載のエアバッグシステム。
14. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第３設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置は作動しないで前記乗客シートベルト警告装置は作動して前記シートベルト警告ブザーは作動するように制御することを特徴とする、請求項１１に記載のエアバッグシステム。
15. 前記エアバッグコントロールユニットによって生成される前記パルス幅変調信号が前記第４設定デューティ比を有する場合、前記ボディーコントロールユニットは、前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置と前記シートベルト警告ブザーとが全て作動するように制御することを特徴とする、請求項１１に記載のエアバッグシステム。
16. 前記運転者シートベルト警告装置と前記乗客シートベルト警告装置とは、各々警告灯であることを特徴とする、請求項１に記載のエアバッグシステム。

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