JP2005028944A - タイヤ用ビード - Google Patents
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Abstract
【課題】ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列する場合においても、ビードワイヤの幅方向への偏位部分による強度低下を小さくすることのできるタイヤ用ビードを提供する。
【解決手段】ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤ20の半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤ20の幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列するようにしたので、ビードワイヤ11が幅方向に偏位する部分は、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のみとなり、ビードワイヤ11の偏位部分を大幅に少なくすることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤ20の半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤ20の幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列するようにしたので、ビードワイヤ11が幅方向に偏位する部分は、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のみとなり、ビードワイヤ11の偏位部分を大幅に少なくすることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤのサイドウォールにタイヤをホイールに固定するための補強部材として設けられるタイヤ用ビードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のタイヤ用ビードとしては、ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列されるように連続して巻回することにより、タイヤの径に応じて環状に形成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このタイヤ用ビードを形成する場合には、図5(a) に示すようにビードワイヤ1を図中幅方向一方から他方に向かって順次巻回して上下方向第1列目を形成した後、第2列目に移行して幅方向他方から一方に向かって順次巻回し、これを繰り返すことにより、ビードワイヤ1を1列ずつ上下方向に積み重ねるようにしている。即ち、ビードワイヤ1は、図5(b) の番号に示す順番で配列される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−174716号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のようにビードワイヤ1を幅方向に配列しながら順次上下方向に1列ずつ積み重ねるように巻回した場合には、図6(a) に示すように上下第1列目のビードワイヤ1は巻き始めの端部により幅方向にワイヤ1巻分ずつ偏位しながら配列され、図6(b) に示すように上下第2列目以降のビードワイヤ1にも同様の偏位部分(図6のA部)が生ずる。
【0006】
しかしながら、ビードワイヤ1の前記偏位部分では、タイヤに周方向の張力が加わると、ビードワイヤ1が横ずれを生じてビード径が変化するなど、ビード自体の強度を低下させるという問題点があった。例えば、図5に示すようにビードワイヤ1を幅方向に計4列、上下方向に計3列に配列した一般的な構成では、図5(c) の白抜き矢印に示すようにビードワイヤ1の偏位部分が計9箇所になり、ビードワイヤ1の横ずれを生じ易いものとなっていた。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列する場合においても、ビードワイヤの幅方向への偏位部分による強度低下を小さくすることのできるタイヤ用ビードを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列されるようにタイヤの周方向に連続して巻回してなるタイヤ用ビードにおいて、前記ビードワイヤをタイヤの半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤの半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤの幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列している。これにより、ビードワイヤが幅方向に偏位する部分は、ビードワイヤをタイヤの半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のビードワイヤのみとなる。
【0009】
また、請求項2では、請求項1記載のタイヤ用ビードにおいて、前記タイヤの半径方向に積み重ねて配列されるビードワイヤをタイヤの幅方向偶数列に配列している。これにより、請求項1の作用に加え、タイヤの半径方向に積み重ねて配列されるビードワイヤが幅方向偶数列に配列されることから、ビードワイヤの巻き始めの端部と巻き終わりの端部が何れもタイヤの径方向内側または外側のみに配置される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1はビードの一部切断斜視図、図2はビードを埋設したタイヤの一部断面図、図3はビードワイヤの配列を示す概略正面図、図4はビードワイヤの偏位部分を示す平面図である。
【0011】
同図に示すビード10は、鋼線からなるビードワイヤ11をタイヤ20の周方向に巻回してなり、タイヤ20のサイドウォール21の下端部に埋設されるものである。ビードワイヤ11は、タイヤ20の半径方向(Y方向)及び幅方向(X方向)にそれぞれ複数列ずつ配列され、1本のワイヤを連続して巻回することによって形成される。この場合、ビードワイヤ11は図中上方(タイヤ20の半径方向一方から他方)に向かって計3列だけ積み重ねて配列した部分と、図中下方(タイヤ20の半径方向他方から一方)に向かって計3列だけ積み重ねて配列した部分とを幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に計4列に配列されている。
【0012】
このビード10を形成する場合には、図3(a) に示すようにビードワイヤ11を下方から上方に向かって順次積み重ねるように巻回して上下方向1列目を形成した後、幅方向2列目に移行して上方から下方に向かって順次積み重ねるように巻回し、これを繰り返して1列ずつ幅方向に順次配列する。即ち、ビードワイヤ11は、図3(b) の番号に示す順番で配列される。
【0013】
前述のように形成されたビード10においては、幅方向第1列目のビードワイヤ11を最上列まで巻回した後、幅方向にワイヤ1巻分だけ偏位させることにより、幅方向第2列目に移行し、幅方向第3列目及び第4列目に移行する部分にも同様の偏位部分(図4のA部)が生ずる。この場合、従来例と同様、ビードワイヤ11を幅方向に計4列、上下方向に計3列に配列した構成では、ビードワイヤ11の偏位部分は、図3(c) の白抜き矢印に示すように幅方向第1列目から第2列目、第2列目から第3列目及び第3列目から第4列目に移行する部分の計3箇所のみとなり、従来例(計9箇所)に対して大幅に少なくなる。
【0014】
また、前記ビードワイヤ11はタイヤ20の半径方向に下方から上方に向かって巻き始め、幅方向に偶数列(計4列)に配列されていることから、ビードワイヤ11の巻き始めの端部と巻き終わりの端部はそれぞれタイヤ20の径方向内側のみに配置される。
【0015】
このように、本実施形態のタイヤ用ビード10によれば、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤ20の半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤ20の幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列するようにしたので、ビードワイヤ11が幅方向に偏位する部分は、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のみとなり、従来のようにビードワイヤを幅方向一方から他方に向かって順次巻回しながら上下方向複数列に積み重ねるようにしたものに比べ、ビードワイヤ11の偏位部分を大幅に少なくすることができる。これにより、周方向の張力が加わった場合でも、ビードワイヤ11の偏位部分による強度低下を極めて小さくすることができ、耐久性の向上を図ることができる。
【0016】
また、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向内側から外側に向かって巻き始めるとともに、幅方向に偶数列に配列するようにしたので、ビードワイヤ11の巻き始めの端部と巻き終わりの端部を何れもタイヤ20の径方向内側に配置することができ、巻回時にビードワイヤ11の両端部が径方向外側に跳ね上がることがないという利点がある。
【0017】
尚、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向外側から内側に向かって巻き始めるようにすれば、ビードワイヤ11の巻き始めの端部と巻き終わりの端部を何れもタイヤ20の径方向外側に配置することができ、ビードワイヤ11の内径側の平滑性を高めることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のタイヤ用ビードによれば、ビードワイヤの幅方向への偏位部分をタイヤ半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のみにすることができるので、例えばビードワイヤを幅方向一方から他方に向かって順次巻回しながら上下方向複数列に積み重ねるようにしたものに比べ、ビードワイヤの偏位部分を大幅に少なくすることができる。これにより、周方向の張力が加わった場合でも、ビードワイヤの偏位部分による強度低下を極めて小さくすることができ、耐久性の向上を図ることができる。
【0019】
また、請求項2のタイヤ用ビードによれば、請求項1の効果に加え、ビードワイヤの巻き始めの端部と巻き終わりの端部を何れもタイヤの径方向内側または外側のみに配置することができるので、例えばビードワイヤの両端部をタイヤの径方向内側に配置するようにした場合は、ビードワイヤの両端部が径方向外側に跳ね上がることがないという利点があり、ビードワイヤの両端部をタイヤの径方向外側に配置するようにした場合には、ビードワイヤの内径側の平滑性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すビードの一部切断斜視図
【図2】ビードを埋設したタイヤの一部断面図
【図3】ビードワイヤの配列を示す概略正面図
【図4】ビードワイヤの偏位部分を示す平面図
【図5】従来例におけるビードワイヤの配列を示す概略正面図
【図6】従来例におけるビードワイヤの偏位部分を示す平面図
【符号の説明】
10…ビード、11…ビードワイヤ、20…タイヤ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤのサイドウォールにタイヤをホイールに固定するための補強部材として設けられるタイヤ用ビードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のタイヤ用ビードとしては、ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列されるように連続して巻回することにより、タイヤの径に応じて環状に形成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このタイヤ用ビードを形成する場合には、図5(a) に示すようにビードワイヤ1を図中幅方向一方から他方に向かって順次巻回して上下方向第1列目を形成した後、第2列目に移行して幅方向他方から一方に向かって順次巻回し、これを繰り返すことにより、ビードワイヤ1を1列ずつ上下方向に積み重ねるようにしている。即ち、ビードワイヤ1は、図5(b) の番号に示す順番で配列される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−174716号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のようにビードワイヤ1を幅方向に配列しながら順次上下方向に1列ずつ積み重ねるように巻回した場合には、図6(a) に示すように上下第1列目のビードワイヤ1は巻き始めの端部により幅方向にワイヤ1巻分ずつ偏位しながら配列され、図6(b) に示すように上下第2列目以降のビードワイヤ1にも同様の偏位部分(図6のA部)が生ずる。
【0006】
しかしながら、ビードワイヤ1の前記偏位部分では、タイヤに周方向の張力が加わると、ビードワイヤ1が横ずれを生じてビード径が変化するなど、ビード自体の強度を低下させるという問題点があった。例えば、図5に示すようにビードワイヤ1を幅方向に計4列、上下方向に計3列に配列した一般的な構成では、図5(c) の白抜き矢印に示すようにビードワイヤ1の偏位部分が計9箇所になり、ビードワイヤ1の横ずれを生じ易いものとなっていた。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列する場合においても、ビードワイヤの幅方向への偏位部分による強度低下を小さくすることのできるタイヤ用ビードを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列されるようにタイヤの周方向に連続して巻回してなるタイヤ用ビードにおいて、前記ビードワイヤをタイヤの半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤの半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤの幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列している。これにより、ビードワイヤが幅方向に偏位する部分は、ビードワイヤをタイヤの半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のビードワイヤのみとなる。
【0009】
また、請求項2では、請求項1記載のタイヤ用ビードにおいて、前記タイヤの半径方向に積み重ねて配列されるビードワイヤをタイヤの幅方向偶数列に配列している。これにより、請求項1の作用に加え、タイヤの半径方向に積み重ねて配列されるビードワイヤが幅方向偶数列に配列されることから、ビードワイヤの巻き始めの端部と巻き終わりの端部が何れもタイヤの径方向内側または外側のみに配置される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1はビードの一部切断斜視図、図2はビードを埋設したタイヤの一部断面図、図3はビードワイヤの配列を示す概略正面図、図4はビードワイヤの偏位部分を示す平面図である。
【0011】
同図に示すビード10は、鋼線からなるビードワイヤ11をタイヤ20の周方向に巻回してなり、タイヤ20のサイドウォール21の下端部に埋設されるものである。ビードワイヤ11は、タイヤ20の半径方向(Y方向)及び幅方向(X方向)にそれぞれ複数列ずつ配列され、1本のワイヤを連続して巻回することによって形成される。この場合、ビードワイヤ11は図中上方(タイヤ20の半径方向一方から他方)に向かって計3列だけ積み重ねて配列した部分と、図中下方(タイヤ20の半径方向他方から一方)に向かって計3列だけ積み重ねて配列した部分とを幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に計4列に配列されている。
【0012】
このビード10を形成する場合には、図3(a) に示すようにビードワイヤ11を下方から上方に向かって順次積み重ねるように巻回して上下方向1列目を形成した後、幅方向2列目に移行して上方から下方に向かって順次積み重ねるように巻回し、これを繰り返して1列ずつ幅方向に順次配列する。即ち、ビードワイヤ11は、図3(b) の番号に示す順番で配列される。
【0013】
前述のように形成されたビード10においては、幅方向第1列目のビードワイヤ11を最上列まで巻回した後、幅方向にワイヤ1巻分だけ偏位させることにより、幅方向第2列目に移行し、幅方向第3列目及び第4列目に移行する部分にも同様の偏位部分(図4のA部)が生ずる。この場合、従来例と同様、ビードワイヤ11を幅方向に計4列、上下方向に計3列に配列した構成では、ビードワイヤ11の偏位部分は、図3(c) の白抜き矢印に示すように幅方向第1列目から第2列目、第2列目から第3列目及び第3列目から第4列目に移行する部分の計3箇所のみとなり、従来例(計9箇所)に対して大幅に少なくなる。
【0014】
また、前記ビードワイヤ11はタイヤ20の半径方向に下方から上方に向かって巻き始め、幅方向に偶数列(計4列)に配列されていることから、ビードワイヤ11の巻き始めの端部と巻き終わりの端部はそれぞれタイヤ20の径方向内側のみに配置される。
【0015】
このように、本実施形態のタイヤ用ビード10によれば、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤ20の半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤ20の幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列するようにしたので、ビードワイヤ11が幅方向に偏位する部分は、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のみとなり、従来のようにビードワイヤを幅方向一方から他方に向かって順次巻回しながら上下方向複数列に積み重ねるようにしたものに比べ、ビードワイヤ11の偏位部分を大幅に少なくすることができる。これにより、周方向の張力が加わった場合でも、ビードワイヤ11の偏位部分による強度低下を極めて小さくすることができ、耐久性の向上を図ることができる。
【0016】
また、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向内側から外側に向かって巻き始めるとともに、幅方向に偶数列に配列するようにしたので、ビードワイヤ11の巻き始めの端部と巻き終わりの端部を何れもタイヤ20の径方向内側に配置することができ、巻回時にビードワイヤ11の両端部が径方向外側に跳ね上がることがないという利点がある。
【0017】
尚、ビードワイヤ11をタイヤ20の半径方向外側から内側に向かって巻き始めるようにすれば、ビードワイヤ11の巻き始めの端部と巻き終わりの端部を何れもタイヤ20の径方向外側に配置することができ、ビードワイヤ11の内径側の平滑性を高めることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のタイヤ用ビードによれば、ビードワイヤの幅方向への偏位部分をタイヤ半径方向に積み重ねて配列した部分のうち幅方向に隣り合う部分の半径方向一端側または他端側のみにすることができるので、例えばビードワイヤを幅方向一方から他方に向かって順次巻回しながら上下方向複数列に積み重ねるようにしたものに比べ、ビードワイヤの偏位部分を大幅に少なくすることができる。これにより、周方向の張力が加わった場合でも、ビードワイヤの偏位部分による強度低下を極めて小さくすることができ、耐久性の向上を図ることができる。
【0019】
また、請求項2のタイヤ用ビードによれば、請求項1の効果に加え、ビードワイヤの巻き始めの端部と巻き終わりの端部を何れもタイヤの径方向内側または外側のみに配置することができるので、例えばビードワイヤの両端部をタイヤの径方向内側に配置するようにした場合は、ビードワイヤの両端部が径方向外側に跳ね上がることがないという利点があり、ビードワイヤの両端部をタイヤの径方向外側に配置するようにした場合には、ビードワイヤの内径側の平滑性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すビードの一部切断斜視図
【図2】ビードを埋設したタイヤの一部断面図
【図3】ビードワイヤの配列を示す概略正面図
【図4】ビードワイヤの偏位部分を示す平面図
【図5】従来例におけるビードワイヤの配列を示す概略正面図
【図6】従来例におけるビードワイヤの偏位部分を示す平面図
【符号の説明】
10…ビード、11…ビードワイヤ、20…タイヤ。
Claims (2)
- ビードワイヤをタイヤの半径方向及び幅方向にそれぞれ複数列ずつ配列されるようにタイヤの周方向に連続して巻回してなるタイヤ用ビードにおいて、
前記ビードワイヤをタイヤの半径方向一方から他方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分と、タイヤの半径方向他方から一方に向かって所定の巻数だけ積み重ねて配列した部分とをタイヤの幅方向一方から他方に向かって一列ずつ交互に配列した
ことを特徴とするタイヤ用ビード。 - 前記タイヤの半径方向に積み重ねて配列されるビードワイヤをタイヤの幅方向偶数列に配列した
ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ用ビード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194495A JP2005028944A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | タイヤ用ビード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194495A JP2005028944A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | タイヤ用ビード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005028944A true JP2005028944A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34205646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003194495A Pending JP2005028944A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | タイヤ用ビード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005028944A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103979598A (zh) * | 2014-04-30 | 2014-08-13 | 南昌大学 | 一种尖晶石结构化合物纳米晶的制备方法 |
CN104057788A (zh) * | 2014-06-27 | 2014-09-24 | 双钱集团(江苏)轮胎有限公司 | 一种新型钢丝圈结构 |
JPWO2012176447A1 (ja) * | 2011-06-20 | 2015-02-23 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
CN108602401A (zh) * | 2015-10-28 | 2018-09-28 | 米其林集团总公司 | 用于轮胎的混合胎圈芯 |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003194495A patent/JP2005028944A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20180319222A1 (en) * | 2015-10-28 | 2018-11-08 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Hybrid bead cores for tires |
CN108602401B (zh) * | 2015-10-28 | 2021-01-01 | 米其林集团总公司 | 用于轮胎的混合胎圈芯 |
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