JP2005028709A - インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Koji Furukawa
弘司 古川
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Abstract

【課題】周波数応答性を高めることができるとともに、インクブリッジを発生することなく、安定して描画することができるインクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェットヘッドは、帯電した着色微粒子を含むインクを静電力により吐出し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録する静電式インクジェットヘッドであり、インクが吐出される吐出口が開孔された吐出口基板と、吐出口基板と所定の間隔を離して配置され、吐出口基板との間にインク流路を形成するヘッド基板と、ヘッド基板の上に配置され、吐出口を通過して、その先端部分が吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドと、吐出口からのインクの吐出を制御する吐出制御手段とを備える。吐出口基板の面方向の吐出口の断面積およびインクガイドの断面積をS1,S2とした場合、S2/S1は0.05〜0.4である。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電した着色微粒子を含むインクを静電力により吐出し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録するインクジェットヘッド、およびこのインクジェットヘッドを用いたインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静電式インクジェット記録装置は、帯電した着色微粒子を含むインクを用い、画像データに応じて、インクジェットヘッドの各々の吐出部に所定の電圧を印加することにより、静電力を利用してインクの吐出を制御し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録する。この静電式インクジェット記録装置としては、例えば特許文献1に開示のインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
図4は、特許文献1に開示の静電式インクジェット記録装置のインクジェットヘッドの一例の構成概略図である。同図に示すインクジェットヘッド80は、特許文献1に開示のインクジェットヘッドの1つの吐出部のみを概念的に表したものであり、ヘッド基板82と、インクガイド84と、絶縁性基板86と、制御電極88と、対向電極90と、DCバイアス電圧源92と、パルス電圧源94とを備えている。
【0004】
ここで、インクガイド84はヘッド基板82の上に配置されており、絶縁性基板86には、インクガイド84の配置に対応する位置に貫通孔(吐出口)96が開孔されている。インクガイド84は、この貫通孔96を通過し、その凸状の先端部分84aが絶縁性基板86の記録媒体P側の表面よりも上部に突出している。また、ヘッド基板82と絶縁性基板86とは所定の間隔を離して配置されており、両者の間にはインクQの流路98が形成されている。
【0005】
制御電極88は、各々の吐出部毎に、絶縁性基板86の記録媒体P側の面の表面に、貫通孔96の周囲を取り囲むようにリング状に設けられている。また、制御電極88は、画像デ−タに応じてパルス電圧を発生するパルス電圧源94に接続され、このパルス電圧源94は、DCバイアス電圧源92を介して接地されている。
【0006】
また、対向電極90は、インクガイド84の先端部分84aに対向する位置に配置され、接地されている。記録媒体Pは、対向電極90のインクガイド84側の面の表面に配置されている。すなわち、対向電極90は、記録媒体Pを支持するプラテンとして機能する。
【0007】
記録時には、図示していないインクの循環機構により、制御電極88に印加される電圧と同極性に帯電した微粒子を含むインクQが、インク流路98内を図中右側から左側へ向かって循環される。また、DCバイアス電圧源92によって、例えば1.5kVの高電圧が制御電極88に常時印加される。この時、インク流路98内のインクQの一部は、毛細管現象などによって絶縁性基板86の貫通孔96を通り、インクガイド84の先端部分84aに濃縮される。
【0008】
バイアス電圧源92によって1.5kVにバイアスされた制御電極88に対し、パルス電圧源94から、例えば0Vのパルス電圧が印加されると、制御電極88には両電圧が重畳された1.5kVが印加される。この状態では、インクガイド84の先端部分84a近傍の電界強度は比較的低く、インクガイド84の先端部分84aに濃縮された帯電微粒子を含むインクQはインクガイド84の先端部分84aからは飛び出さない。
【0009】
一方、1.5kVにバイアスされた制御電極88に対し、信号電圧源94から、例えば500Vのパルス電圧が印加されると、制御電極88には両電圧が重畳された2kVが印加される。その結果、インクガイド84の先端部分84aに濃縮された帯電微粒子を含むインクQは、静電力によってその先端部分84aからインク液滴Rとして飛び出し、接地された対向電極90に引っ張られて記録媒体P上に付着し、帯電微粒子のドットが形成される。
【0010】
こうして、インクジェットヘッド80と対向電極90上に支持された記録媒体Pとを相対的に移動させながら帯電微粒子のドットによって記録を行うことにより、記録媒体Pに、画像データに対応する画像が記録される。
【0011】
ところで、インクジェットヘッドにおいて、絶縁性基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの先端部分の高さを高くすると、インクを連続的に吐出可能な追従周波数が低くなるという問題があった。これに対し、周波数応答性を高めようとしてインクガイドの高さを低くすると、液切れ性及び吐出口の開口端部におけるインクメニスカスの固定性が劣化し、インクジェットヘッドと記録媒体との間にインクブリッジが発生するという問題があった。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−138493号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、周波数応答性を高めることができるとともに、インクブリッジを発生することなく、安定して描画することができるインクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、帯電した着色微粒子を含むインクを静電力により吐出し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録する静電式インクジェットヘッドであって、
前記インクが吐出される吐出口が開孔された吐出口基板と、この吐出口基板と所定の間隔を離して配置され、前記吐出口基板との間にインク流路を形成するヘッド基板と、このヘッド基板の上に配置され、前記吐出口を通過して、その先端部分が前記吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドと、前記吐出口からの前記インクの吐出を制御する吐出制御手段とを備え、
前記吐出口基板の面方向の前記吐出口の断面積をS1とし、前記吐出口基板の面方向の前記インクガイドの断面積をS2とした場合、前記S2/S1が0.05〜0.4であることを特徴とするインクジェットヘッドを提供するものである。
【0015】
ここで、前記S2/S1が0.05〜0.3であるのが好ましい。
【0016】
また、前記吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの高さが150μm以下で、かつ前記吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの高さ/前記吐出口の開口径が1/3以上であるのが好ましい。
【0017】
また、本発明は、上記のいずれかに記載のインクジェットヘッドを用いて、前記画像データに対応した画像を前記記録媒体上に記録することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のインクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置を詳細に説明する。
【0019】
図1(a)および(b)は、それぞれ本発明のインクジェットヘッドの一実施形態の斜視概略図および構成概略図である。図1に示すインクジェットヘッド10は、帯電された顔料等の着色微粒子(例えば、トナー等)を含むインクQを静電力によりインク液滴Rとして吐出し、画像データに応じた画像を記録媒体P上に記録する静電式インクジェットヘッドである。
【0020】
なお、説明を容易にするために、図1(a)には、図2に示すように、15個の吐出部を2次元的に配置して構成されたマルチチャンネル構造のインクジェットヘッドの1つの吐出部のみを示し、図1(b)には2つの吐出部のみを示してある。
【0021】
図1に示すインクジェットヘッド10は、ヘッド基板12と、吐出口基板14と、インクガイド16とを備えている。なお、同図には、説明の都合上、対向電極18および記録媒体Pの帯電ユニット20も併せて示してある。
【0022】
まず、ヘッド基板12は、全ての吐出部に共通なシート状の絶縁性基板であり、その表面には、電気的にフローティング状態である浮遊導電板22が設けられている。
【0023】
浮遊導電板22には、画像の記録時に、後述する吐出部の制御電極に印加される制御電圧の電圧値に応じて誘起される誘導電圧が発生する。また、誘導電圧の電圧値は稼動チャンネル数に応じて自動的に変化する。浮遊導電板22により、インク流路48内のインクQに含まれる帯電微粒子は付勢されて吐出口基板14側に泳動し、インクガイド16の先端部分17に濃縮される。このため、吐出されるインクQ内の帯電微粒子の濃度は常に所定濃度に安定される。
【0024】
なお、浮遊導電板22は必須の構成要素ではなく、必要に応じて適宜設けるのが好ましい。また、浮遊導電板22は、インク流路48よりもヘッド基板12側に配置されていればよく、例えばヘッド基板12の内部に配置してもよい。また、浮遊導電板22は、吐出部が配置される位置よりもインク流路48の上流側に配置される方が好ましい。また、浮遊導電板22に所定の電圧を印加するようにしても良い。
【0025】
続いて、吐出口基板14は、同様に全ての吐出部に共通なシート状の絶縁性基板であり、吐出口基板14には、各々の吐出部のインクガイド16に対応する位置に貫通孔(インクの吐出口)38が開孔されている。
【0026】
ヘッド基板12と吐出口基板14とは所定の間隔を離して配置されており、両者の間には、インクガイド16にインクQを供給するためのインク流路48が形成されている。インクQは、詳細は後述するが、第1制御電極26および第2制御電極28に印加される制御電圧と同極性に帯電した着色微粒子を含み、画像の記録時には、インク流路48内を所定方向に所定の速度(例えば、200mm/sのインク流)で循環される。
【0027】
吐出口基板14は、絶縁性基板24と、第1制御電極26と、第2制御電極28と、ガード電極30と、絶縁層32,34,36とを備えている。
【0028】
第1制御電極26および第2制御電極28は、それぞれ絶縁性基板24の図中上面および下面の表面に、各々の吐出部に対応する貫通孔38の周囲を囲むようにリング状に設けられた円形電極である。絶縁性基板24および第1制御電極26の表面には、その表面を保護するとともに、平坦化する絶縁層34が被覆され、同様に、絶縁性基板24および第2制御電極28の表面には、その表面を平坦化するための絶縁層32が被覆されている。
【0029】
なお、第1制御電極26および第2制御電極28はリング状の円形電極に限定されず、インクガイド16に臨むように配置される電極であれば、例えば略円形電極、分割円形電極、平行電極、略平行電極など、どのような形状であっても良い。
【0030】
図2に示すように、15個の吐出部は、行方向(副走査方向)の1行当り5個(1列、2列、3列、4列、5列)ずつ、かつ列方向(主走査方向)の1列当たり3個(A行、B行、C行)ずつマトリクス状に配置されている。
【0031】
図2(b)に示すように、1列目に配置された3個の吐出部の第1制御電極26は相互に接続されている。2〜5列目も同様である。また、図2(c)に示すように、A行目に配置された5個の吐出部の第2制御電極28は相互に接続されている。B行およびC行も同様である。そして、第1制御電極26および第2制御電極28は、それぞれ画像データに応じた制御電圧を出力する制御手段(図示省略)に接続されている。
【0032】
また、A行目の5個の吐出部は、行方向に対して所定の間隔を離して配置されている。B行およびC行も同様である。また、B行目の5個の吐出部は、A行目の5個の吐出部に対して、列方向に所定の間隔を離して、かつ、行方向に対して、それぞれA行目の5個の吐出部とC行目の5個の吐出部との間に配置されている。同様に、C行目の5個の吐出部は、B行目の5個の吐出部に対して、列方向に所定の間隔を離して、かつ、行方向に対して、それぞれB行目の5個の吐出部とA行目の5個の吐出部との間に配置されている。
【0033】
このように、各行A,B,Cに含まれる5個の吐出部をそれぞれ行方向にずらして配置することにより、記録媒体Pに記録される1行は行方向に3分割される。
【0034】
画像の記録時には、同一列に配置された3個の第1制御電極26は同時かつ同一電圧レベルに駆動される。同様に、同一行に配置された5個の第2制御電極28は同時かつ同一電圧レベルに駆動される。また、記録媒体Pに記録される1行は、行方向に対して、第2制御電極28の行数に相当する3つのグループに分割され、時分割で順次記録される。例えば、図2に示す例の場合、第2制御電極28のA行目、B行目、C行目を順次記録することにより、記録媒体P上に1行分の画像が記録される。
【0035】
なお、制御電極は、第1制御電極26および第2制御電極28の2層電極構造に限定されず、単層電極構造でもよいし、3層以上の電極構造としても良い。
【0036】
ガード電極30は、全ての吐出部に共通なシート状の電極であり、図2(a)に示すように、各々の吐出部の貫通孔38の周囲に形成された第1制御電極26および第2制御電極28に相当する部分がリング状に開口されている。絶縁層34およびガード電極30の表面には、その表面を保護するとともに、平坦化する絶縁層36が被覆されている。ガード電極30は所定の電圧が印加されており、隣接する吐出部のインクガイド16の間に生じる電界干渉を抑制する役割を果たす。
【0037】
なお、ガード電極30は必須の構成要素ではない。また、吐出口基板14には、第1制御電極26または第2制御電極28からのインク流路48方向への反発電界を遮蔽するために、第2制御電極28よりもインク流路48側にシールド電極を設けるようにしても良い。
【0038】
続いて、インクガイド16は、凸状の先端部分17を持つ所定厚みのセラミック製平板であり、同一行に配置された5個の吐出部のインクガイド16が、ヘッド基板12上の浮遊導電板22の上に配置された同一の支持体50の上に所定の間隔を離して配置されている。インクガイド16は、吐出口基板14に開孔された貫通孔38を通過し、その先端部分17が吐出口基板14の記録媒体P側の最表面(絶縁層36の図中上側の表面)よりも上部に突出している。
【0039】
インクガイド先端部分17は、対向電極18側へ向かうに従って次第に細く略三角形(ないしは台形)に成形されている。インクガイド先端部分(最先端部)17には、金属が蒸着されているのが好ましい。このインクガイド先端部分17の金属蒸着は必須の要素ではないが、これにより、インクガイド先端部分17の誘電率が実質的に大きくなり、強電界を生じさせやすくできるという効果がある。
【0040】
なお、インクガイド16の形状は、インクQ内の帯電微粒子を吐出口基板14の貫通孔38を通って先端部分17に濃縮させることができれば、特に制限的ではなく、例えばインクガイド先端部分17は凸状でなくても良いなど自由に変更してもよい。また、インクガイド先端部分17への帯電微粒子の濃縮を促進するために、毛細管現象によってインクQをインクガイド先端部分17に集めるインク案内溝となる切り欠きを、インクガイド16の中央部分に図中上下方向に沿って形成しても良い。
【0041】
続いて、対向電極18は、インクガイド先端部分17に対向する位置に所定の間隔(例えば、200〜1000μm)を離して配置されており、電極基板40と、絶縁シート42とを備えている。電極基板40は接地され、絶縁シート42は、電極基板40のインクガイド16側の表面に配置されている。記録媒体Pは絶縁シート42の表面に保持されており、対向電極(絶縁シート42)18は記録媒体Pのプラテンとして機能する。
【0042】
記録媒体Pの帯電ユニット20は、記録媒体Pを負の高電圧に帯電させるためのスコロトロン帯電器44と、スコロトロン帯電器44に負の高電圧を供給するバイアス電圧源46とを備えている。スコロトロン帯電器44は、記録媒体Pの表面に対向する位置に所定の間隔を離して配置されている。また、バイアス電圧源46の負側の端子はスコロトロン帯電器44に接続され、その正側の端子は接地されている。
【0043】
なお、帯電ユニット20の帯電手段は、スコロトロン帯電器44に限定されず、コロトロン帯電器、固体チャージャなどの従来公知の種々の帯電手段を用いることができる。
【0044】
画像の記録時には、帯電ユニット20によって、対向電極18の絶縁シート42の表面、すなわち記録媒体Pは、第1制御電極26または第2制御電極28に印加される高電圧と逆極性の所定の負の高電圧、例えば−1.5kVに帯電される。その結果、記録媒体Pは、帯電ユニット20により、第1制御電極26または第2制御電極28に対して負の高電圧に常時バイアスされるとともに、対向電極18の絶縁シート42に静電吸着される。
【0045】
なお、対向電極18を電極基板40と絶縁シート42とで構成し、記録媒体Pを、帯電ユニット20によって負の高電圧に帯電させることにより絶縁シート42の表面に静電吸着させているが、これに限定されず、対向電極18を電極基板40のみで構成し、対向電極(電極基板40自体)18をバイアス電圧源46に接続して負の高電圧に常時バイアスしておき、対向電極18の表面に記録媒体Pを静電吸着させるようにしても良い。
【0046】
また、記録媒体Pの対向電極18への静電吸着と、記録媒体Pへの負の高電圧への帯電または対向電極18への負のバイアス高電圧の印加とを別々の負の高電圧源によって行っても良いし、対向電極18による記録媒体Pの支持は、記録媒体Pの静電吸着に限られず、他の支持方法や支持手段を用いても良い。
【0047】
上記では、第1制御電極26および第2制御電極28の駆動方法について、15個の吐出部を備える例を挙げて説明したが、吐出部の個数やその物理的な配置等は自由に選択することができる。例えば、複数の吐出部を1次元的または2次元的に配置してラインヘッドを構成することが可能である。また、使用するインク色数に応じた数のヘッドユニットを設けることによって、モノクロおよびカラーのどちらにも対応可能である。
【0048】
次に、本発明の特徴部分である、インクガイド16と吐出口(貫通孔38)との関係について説明する。
【0049】
図3(a)および(b)は、それぞれインクガイドと吐出口との関係を表す一実施形態の構成側面図および構成上面図である。同図は、図1に示すインクジェットヘッド10の吐出口基板14の吐出口近傍の構成を表したものであるが、説明を容易にするために、吐出口基板14としては、第2制御電極28および絶縁層32の表示を省略して、絶縁性基板24と、第1制御電極26と、ガード電極30と、絶縁層34,36のみを示してある。
【0050】
図3に示すように、インクガイド16の高さとは、吐出口基板14の表面から突出するインクガイド先端部分17の長さであり、吐出口の開口径とは、吐出口基板14の面方向の貫通孔38の直径である。なお、貫通孔38は、その吐出口基板14の面方向の断面が略円形であるが、多角形状等の場合はその平均径を開口径とし、その長さ方向にわたって略均一な直径に形成されているものとするが、テーパー形状等の場合は、記録媒体P側表面の開口径とし、吐出口基板14表面の面方向における吐出口の断面積およびインクガイドの断面積をそれぞれS1およびS2とする。
【0051】
以下に、吐出口基板14の面方向におけるインクガイド16の断面積が異なるインクジェットヘッドを用いて、インクQの吐出実験を行った結果を示す。なお、以下の実験は吐出口38の開口径が150μmを想定して行ったものである。また、インクの吐出周波数(描画周波数)は画像の出力時間を考慮し、5kHzで、好ましくは10kHzで、より好ましくは15kHzで連続的に安定して描画可能かどうかを検証した。
【0052】
吐出口38の開口径を150μm、吐出口基板14の面方向におけるインクガイド16の断面形状を幅60μm×厚さ60μm(S2/S1≒20%)とし、インクガイド16の高さを300μmで連続的に描画した。この結果、描画周波数5kHzでドット径16μm(2400dpi相当)、20μm(1800dpi相当)、32μm(1200dpi相当)のドットを安定に描画することが出来た。
【0053】
これに対し、インクガイド16の高さを100μmで連続的に描画を行った。この結果、描画周波数が5kHz、10kHz及び15kHzでドット径16μm(2400dpi相当)、20μm(1800dpi相当)、32μm(1200dpi相当)のドットを安定に描画することが出来た。
次に、吐出口38の開口径を150μm、インクガイド16の断面形状を幅80μm×厚さ80μm(S2/S1≒36%)とし、インクガイド16の高さを100μmで連続的に描画した。この結果、5kHz及び10kHzではドット径16μm(2400dpi相当)、20μm(1800dpi相当)、32μm(1200dpi相当)のドットを安定に描画することが出来、15kHzではドット径16μmのドットを安定に描画することが出来た。
【0054】
次に、吐出口38の開口径を150μm、インクガイド16の断面形状を幅25μm×厚さ25μm(S2/S1≒3.5%)とし、インクガイド16の高さを100μmで連続的に描画を行った。その結果、吐出口38における液切れ性が悪くなって記録媒体Pとの間にインクブリッジが発生し、安定して描画を行うことが出来なかった。
【0055】
次に、吐出口38の開口径を150μm、インクガイド16の断面形状を幅100μm×厚さ100μm(S2/S1≒57%)とし、インクガイド16の高さを100μmで連続的に描画を行った。その結果、5kHzでドット径16μm(2400dpi相当)、20μm(1800dpi相当)、32μm(1200dpi相当)のドットを安定に描画することが出来た。しかし、吐出口38内部における目詰まりが発生しやすくなった。
【0056】
以上の実験結果から、吐出口基板14の面方向におけるインクガイド16の断面積/吐出口基板14の面方向における吐出口の断面積、すなわちS2/S1を0.05〜0.4とすれば、吐出口へのインクの供給性を向上させることができ、インクの液切れ性を維持しつつ、高速かつ連続的に安定して描画を行うことができることが分かった。また、S2/S1を0.05〜0.3とすれば、さらにインクの供給性を向上させることが出来、連続的に安定して描画を行うことができることが分かった。また、吐出口基板14の表面よりも上部に突出するインクガイド16の高さを150μm以下とし、吐出口基板14の表面よりも上部に突出するインクガイド16の高さ/吐出口の開口径を1/3以上とすれば、描画周波数が15kHzの場合であっても、連続的に安定して描画を行うことができることが分かった。
【0057】
次に、インクジェットヘッド10で使用されるインクQについて説明する。
【0058】
インクQは、粒径0.1〜5μm程度の着色荷電粒子(着色帯電微粒子)がキャリア液中に分散されたものを用いる。なお、インクQ中には、印刷後の画像の定着性を向上させるための分散樹脂粒子が適宜含有されていてもよい。また、キャリア液は、高い電気抵抗率(10Ω・cm以上、好ましくは1010Ω・cm以上、また、好ましくは1016Ω・cm以下)を有する誘電性の液体(非水溶媒)であるのが好ましい。
【0059】
キャリア液として、電気抵抗率の高い誘電性液体を使用すると、制御電極に印加される電圧により、キャリア液自身が電荷注入を受けることを少なくすることができ、荷電粒子を濃縮することができる。また、電気抵抗率の高いキャリア液は、隣接する吐出部間での電気的導通の防止にも寄与し得る。また、上記範囲の電気抵抗率のキャリア液からなるインクを用いると、低電界下でも、インクの吐出を良好に行うことができる。
【0060】
また、キャリア液の比誘電率は、5以下が好ましく、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3.5以下であるのがよく、その下限値は1.9程度であるのが望ましい。このような比誘電率の範囲とすることによって、誘電性液体中の荷電粒子に電界が有効に作用し、その泳動が起こりやすくなる。これにより、溶媒の分極を抑え、電界が緩和されることを抑えることができ、滲みの少ない良好な画像濃度のドットを形成することができる。
【0061】
キャリア液としては、好ましくは、直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素および脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、これらの炭化水素のハロゲン置換体等を用いることができる。
【0062】
具体的には、キャリア液として、例えばへキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、シクロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL(アイソパー:エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シェルゾール71(シェルゾール:シェルオイル社の商品名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムスコ:スピリッツ社の商品名)、シリコーンオイル(例えば、信越シリコーン社製KF−96L)等を単独あるいは混合して用いることができる。
【0063】
着色粒子は、色材をそのまま、もしくは色材を定着性を向上させるための分散樹脂粒子中に含有させてから誘電性液体中に分散させてもよい。色材を分散樹脂粒子中に含有させる場合、顔料などは分散樹脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂被覆粒子とする方法などが一般的であり、染料などは分散樹脂粒子を着色して着色粒子とする方法などが一般的である。また、色材としては、従来からインクジェット用インク組成物、印刷用(油性)インキ組成物、あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料および染料であればどれでも使用可能である。
【0064】
また、着色粒子の含有量は、印刷画像濃度、均一な分散液の形成、吐出ヘッドでのインクの目詰まりの抑制という観点から、インク全体に対して0.5〜30重量%の範囲で含有されることが好ましく、より好ましくは1.5〜25重量%、さらに好ましくは3〜20重量%の範囲で含有されることが望ましい。
【0065】
色材として用いる顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用することができる。
【0066】
具体的には、色材として用いる顔料としては、例えばカーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ぺリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公知の顔料を特に限定することなく用いることができる。
【0067】
また、色材として用いる染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ペンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染料が好ましい。
【0068】
また、着色粒子の平均粒径は、0.1μm〜5μmが好ましく、より好ましくは0.2μm〜1.5μmであり、更に好ましくは0.4μm〜1.0μmの範囲であるのがよい。この粒径はCAPA−500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたものである。
【0069】
なお、インクQ中の着色粒子は、好ましくは正荷電または負荷電の検電性粒子であるのがよい。着色粒子に検電性を付与するには、湿式静電写真用現像剤の技術を適宜利用することで達成可能である。具体的には、「最近の電子写真現像システムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子写真」16(No.2)、44頁(1977年)等に記載の検電材料および他の添加剤を用いることで行われる。
【0070】
また、インク組成物の粘度は、0.5〜5mPa・secの範囲が好ましく、より好ましくは0.6〜3.0mPa・sec、さらに好ましくは0.7〜2.0mPa・secの範囲であるのがよい。着色粒子は、荷電を有し、必要に応じて電子写真用液体現像剤に用いられている種々の荷電制御剤が使用でき、その荷電量は5〜200μC/gの範囲が望ましく、より好ましくは10〜150μC/g、さらに好ましくは15〜100μC/gの範囲であるのがよい。
【0071】
また、荷電制御剤の添加によって誘電性液体の電気抵抗が変化する事もあり、下記に定義する分配率Pが、50%以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上であるのがよい。
P=100×(σ1−σ2)/σ1
ここで、σ1は、インク組成物の電気伝導度、σ2は、インク組成物を遠心分離器にかけた上澄みの電気伝導度である。
【0072】
電気伝導度は、LCRメーター(安藤電気(株)社製AG−4311)および液体用電極(川口電機製作所(株)社製LP−05型)を使用し、印加電圧5V、周波数1kHzの条件で測定を行った値である。また遠心分離は、小型高速冷却遠心機(トミー精工(株)社製SRX−201)を使用し、回転速度14500rpm、温度23℃の条件で30分間行った。
【0073】
以上のようなインク組成物とすることによって、着色荷電粒子の泳動が起こりやすくなり、濃縮しやすくなる。
【0074】
一方、インク組成物の電気伝導度σ1は、100〜3000pS/cmの範囲が好ましく、より好ましくは150〜2500pS/cm、さらに好ましくは200〜2000pS/cmの範囲であるのがよい。以上のような電気伝導度の範囲とすることによって、制御電極に印加する電圧が極端に高くならず、隣接する記録電極間での電気的導通を生じさせる懸念もない。
【0075】
また、インク組成物の表面張力は、15〜50mN/mの範囲が好ましく、より好ましくは15.5〜45mN/mさらに好ましくは16〜40mN/mの範囲であるのがよい。表面張力をこの範囲とすることによって、制御電極に印加する電圧が極端に高くならず、ヘッド周りにインクが漏れ広がり汚染することがない。
【0076】
インクジェットヘッド10は、インク全体に力を作用させて、インク液滴Rを記録媒体Pに向けて飛翔させるのではなく、主に、キャリア液体に分散された帯電微粒子に力を作用させて飛翔させるものである。その結果、普通紙を初めとして、非吸収性のフィルム、例えばPETフィルムなどの種々の記録媒体に画像を記録することができ、また、記録媒体上で、滲みや流動を生じることなく、種々の記録媒体に対して、高画質な画像を得ることができる。
【0077】
次に、インクQ中の着色微粒子が正帯電している場合を例に挙げて、静電式インクジェットヘッド10の動作を説明する。
【0078】
画像の記録時には、インクQが、図示していないインクの循環機構により、インク流路48内を図中右側から左側(図1中矢印a方向)に向かって所定の速度で循環される。この時、インク流路48内のインクQに含まれる帯電微粒子は、浮遊導電板22により付勢され、貫通孔38を通ってインクガイド16の先端部分に濃縮される。これにより、インクQ内の正帯電した着色微粒子の濃度は常に所定濃度に安定される。
【0079】
一方、記録媒体Pは、帯電ユニット20により、負の高電位(例えば、−1.5kV)に帯電され、対向電極18の絶縁シート42に静電吸着されつつ、搬送手段(図示省略)により、図中紙面奥手側に所定の速度で搬送される。
【0080】
制御手段により、第2制御電極28は、1行ずつ順番に高電圧レベル(例えば、400〜600V)またはハイインピーダンス状態(オン状態)とされ、残りの全ての第2制御電極28は接地レベル(接地状態:オフ状態)に駆動される。また、第1制御電極26は、全ての列が同時に、画像データに応じて、列単位で高電圧レベルまたは接地レベルに駆動される。これにより、各々の吐出部におけるインクの吐出/非吐出が制御される。
【0081】
すなわち、第2制御電極28が高電圧レベルまたはハイインピーダンス状態で、かつ第1制御電極26が高電圧レベルの場合にはインクQがインク液滴Rとして吐出され、第1制御電極26および第2制御電極28の少なくとも一方が接地レベルの場合にはインクは吐出されない。そして、各々の吐出部から吐出されたインク液滴Rは、負の高電位に帯電された記録媒体Pに引き寄せられ、記録媒体Pの所定位置に付着して画像が形成される。
【0082】
この時、吐出口基板14の面方向におけるインクガイド16の断面積S2/吐出口基板14の面方向における吐出口の断面積S1を0.05〜0.4とすれば、吐出口へのインクの供給性を向上させることができ、インクの液切れ性を維持しつつ、高速かつ連続的に安定して描画を行うことができる。また、S2/S1を0.05〜0.3とすれば、さらにインクの供給性を向上させることが出来、連続的に安定して描画を行うことができる。また、吐出口基板14の表面よりも上部に突出するインクガイド16の高さを150μm以下とし、吐出口基板14の表面よりも上部に突出するインクガイド16の高さ/吐出口の開口径を1/3以上とすれば、描画周波数が15kHzの場合であっても、連続的に安定して描画を行うことができる。
【0083】
なお、上記のように、下層の第2制御電極28の行を順次オンし、画像データに応じて、上層の第1制御電極26をオン/オフした場合、第1制御電極26が画像データに応じて駆動されるため、列方向のそれぞれの吐出部を中心として、その両側の吐出部では、第1制御電極26が高電圧レベルまたは接地レベルに頻繁に変化する。この場合、画像の記録時にガード電極30を所定のガード電位、例えば接地レベル等にバイアスすることにより、隣接する吐出部の電界の影響を排除することができる。
【0084】
また、別の実施形態として、第1制御電極26と第2制御電極28とを逆の状態、すなわち第1制御電極26を1列毎に順次駆動し、画像データに応じて、第2制御電極28を駆動することも可能である。
【0085】
この場合、列方向は、第1制御電極26の1列毎に駆動され、列方向のそれぞれの吐出部を中心として、その両側の列の吐出部の第1制御電極26は常に接地レベルになるため、この両側の列の吐出部の第1駆動電極26がガード電極30の役割を果す。このように、上層の第1制御電極26で各列を順次オンし、画像データに応じて下層の第2制御電極28を駆動する場合には、ガード電極30を設けなくても、隣接する吐出部の影響を排除し、記録品質を向上させることができる。
【0086】
インクジェットヘッド10では、第1制御電極26または第2制御電極28の一方、または両方で、インク吐出/非吐出の制御を行うかは何ら制限的ではない。すなわち、制御電極側のインク吐出/非吐出の時の電圧値と記録媒体P側の電圧値との差分が所定値よりも大きい場合にはインクが吐出され、所定値よりも小さい場合にはインクが吐出されないように、制御電極側および記録媒体P側の電圧を適宜設定すればよい。
【0087】
また、上記実施形態では、インク中の着色微粒子を正帯電させ、記録媒体側を負の高電圧に帯電させているが、これに限定されず、逆に、インク中の着色微粒子を負に帯電させ、記録媒体P側を正の高電圧に帯電させても良い。このように、着色微粒子の極性を上記の実施形態と逆にする場合には、対向電極18、記録媒体Pの帯電ユニット20、各々の吐出部の第1制御電極26および第2制御電極28への印加電圧極性等を上記の例と逆にすれば良い。
【0088】
また、本発明のインクジェット記録装置は、その具体的な構成は図示省略するが、本発明のインクジェットヘッドを用いて、画像データに応じた画像を記録媒体上に記録するものである。
【0089】
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明のインクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0090】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明によれば、吐出口基板の面方向におけるインクガイドの断面積S2/吐出口基板の面方向における吐出口の断面積S1を0.05〜0.4とすれば、吐出口へのインクの供給性を向上させることができ、インクの液切れ性を良好に維持しつつ、高速かつ連続的に安定して描画を行うことができる。また、S2/S1を0.05〜0.3とすれば、さらにインク供給性を向上させることが出来、連続的に安定して描画を行うことができる。また、吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの高さを150μm以下とし、吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの高さ/吐出口の開口径を1/3以上とすれば、描画周波数が15kHzの場合であっても、連続的に安定して描画を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、それぞれ本発明のインクジェットヘッドの一実施形態の斜視概略図および構成概略図である。
【図2】(a)、(b)および(c)は、それぞれガード電極、第2制御電極、および第1制御電極の配置を表す一実施形態の構成概略図である。
【図3】(a)および(b)は、それぞれインクガイドと吐出口との関係を表す一実施形態の構成側面図および構成上面図である。
【図4】従来のインクジェットヘッドの一例の構成概略図である。
【符号の説明】
10,80 インクジェットヘッド
12,82 ヘッド基板
14 吐出口基板
16,84 インクガイド
17,84a インクガイド先端部分
18,90 対向電極
20 帯電ユニット
22 浮遊導電板
24,86 絶縁性基板
26,28,88 制御電極
30 ガード電極
32,34,36 絶縁層
38,96 貫通孔
40 電極基板
42 絶縁シート
44 スコロトロン帯電器
46 バイアス電圧源
48,98 インク流路
50 支持体
92 DCバイアス電圧源
94 パルス電圧源

Claims (4)

  1. 帯電した着色微粒子を含むインクを静電力により吐出し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録する静電式インクジェットヘッドであって、
    前記インクが吐出される吐出口が開孔された吐出口基板と、この吐出口基板と所定の間隔を離して配置され、前記吐出口基板との間にインク流路を形成するヘッド基板と、このヘッド基板の上に配置され、前記吐出口を通過して、その先端部分が前記吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドと、前記吐出口からの前記インクの吐出を制御する吐出制御手段とを備え、
    前記吐出口基板の面方向の前記吐出口の断面積をS1とし、前記吐出口基板の面方向の前記インクガイドの断面積をS2とした場合、前記S2/S1が0.05〜0.4であることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記S2/S1が0.05〜0.3である請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの高さが150μm以下で、かつ前記吐出口基板の表面よりも上部に突出するインクガイドの高さ/前記吐出口の開口径が1/3以上である請求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットヘッドを用いて、前記画像データに対応した画像を前記記録媒体上に記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
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