JP2005026514A - 半導体薄膜の製造装置及びそれを用いた製造方法 - Google Patents

半導体薄膜の製造装置及びそれを用いた製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶性のばらつきが小さい半導体薄膜を製造することのできる半導体薄膜の製造装置を提供する。
【解決手段】基板上に形成された非晶質半導体薄膜から結晶性半導体薄膜を製造する半導体薄膜の製造装置であって、非晶質半導体薄膜が形成された基板を加熱するための加熱手段と、加熱手段により加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価する評価手段と、評価手段により評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて、その熱処理条件を推定し、加熱手段による加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行う制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体薄膜の製造装置に関し、特に、基板上に形成された非晶質半導体薄膜を溶融固化させることにより半導体薄膜を製造する半導体薄膜の製造装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
絶縁性基板上に形成された非晶質シリコン(アモルファスシリコン)薄膜を加熱溶融させることにより多結晶質シリコン(ポリシリコン)薄膜を形成する方法は、従来より広く研究されている。
【0003】
例えば、非特許文献1では、パルス発振のレーザー光による大出力のエキシマレーザーによって、ガラス基板上のアモルファスシリコン薄膜を加熱溶融させることにより結晶化させる方法が開示されている。
【0004】
ところで、ポリシリコン薄膜の電子移動速度は、100〜400cm/Vsecの水準であり、アモルファスシリコン薄膜の0.5〜1cm/Vsecの水準と比較して、2桁程度高いものである。そのため、この優れた特性を有するポリシリコン薄膜を用いて液晶パネルを作製すると、画素のTFT(Thin Film Transistor)だけでなく、ドライバやコントロール回路というような周辺回路もTFTを搭載した基板(TFTアレイ基板)上に作り込むことができる。この技術は、モノリシック(Monolithic)と呼ばれ、大幅なコストダウン、コンパクト化、信頼性の向上を図ることができる。そのため、ポリシリコン薄膜を形成するための技術開発が活発である。
【0005】
その一例として、アモルファスシリコン薄膜に、ニッケル、パラジウム、鉛等を、プラズマ処理法、蒸着法、イオン注入法、スパッタリング法、溶液塗布法等により微量添加した後、そのアモルファスシリコン薄膜を、ヒーターを用いて窒素雰囲気下で550℃で4時間程度加熱することにより、良好な電気的特性のポリシリコン薄膜を形成するという技術が知られている。
【0006】
さらに、上述のヒーターによる加熱の後に、レーザー光の照射による加熱を行い、2段階で結晶化させることによって、1段階での結晶化よりも、良好な電気的特性を有するポリシリコン薄膜を形成する技術も知られている。
【0007】
図10は、光学顕微鏡(倍率:1000)によるポリシリコン薄膜表面の写真である。(a)は580℃で、(b)は590℃で、(c)は600℃で、表面にアモルファスシリコンが形成された基板をヒーターによってそれぞれ1時間加熱させたものの表面である。なお、図中の白い領域は結晶性の領域であり、黒い領域は非晶質の領域である。
【0008】
図11は、同じくヒーターを用いて、590℃以上でアモルファスシリコンが形成された基板を加熱した場合の加熱時間と非晶質領域の分率との関係を示す。なお、加熱の際には、加熱チャンバ内に20枚の基板を互いに並行に配置してバッチ式処理で加熱しており、図中の四角印は下から3番目の基板の非晶質領域の分率の値を、図中の三角印は下から7番目の基板の非晶質領域の分率の値をそれぞれ示している。
【0009】
これらによると、ヒーターによる加熱において、10℃程度の加熱温度の差によってポリシリコン薄膜の非晶質領域の分率が大きく変わることが予想され、バッチ式処理の加熱では、加熱チャンバ内の位置によって非晶質領域の分率の値がばらつくことが分かる。
【0010】
上述のような2段階の結晶化によって、結晶性のばらつきが小さく良好な電気的特性のポリシリコン薄膜を形成するには、1段階目のヒーターによる加熱において、ポリシリコン薄膜を形成させる基板が、例えば、600℃以上で1時間以上というような所定の条件下で加熱されることが重要である。
【0011】
【非特許文献1】
T.Sameshima,S.Usui and M.Sekiya,IEEE Electron Dev.Lett.,EDL−7,276,1986,”XeCl excimer laser annealing used in the fabrication of poly−Si TFT’s.”
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この1段階目のヒーターによる加熱に用いられる従来の加熱装置は、加熱チャンバ内に熱電対が付加され、その熱電対から得られる温度データに基づいて、ヒーターのパワー制御することにより、加熱温度を管理するものである。しかしながら、このような加熱装置では、ヒーター及び熱電対等の装置面の経時変化、アモルファスシリコン薄膜及びガラス基板等の材料面の特性変化に対して、十分に適応することができないため、ポリシリコン薄膜の結晶性にばらつきが生じてしまうという問題がある。
【0013】
さらに、近年、液晶パネル生産効率の向上のためにポリシリコン薄膜を形成する基板を大面積化する動きが著しく、加熱する基板が大面積になるほど、面内を均一に加熱することが難しくなっている。例えば、枚葉式の加熱の場合には、基板の面内にて加熱が不均一になり、バッチ式の加熱の場合には、基板の面内だけでなく、基板間でも加熱が不均一になる可能性が高い。これにより、ポリシリコン薄膜の結晶性がばらつくという問題がますます大きくなってきている。
【0014】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、結晶性のばらつきが小さい半導体薄膜を製造することができる半導体薄膜の製造装置及び製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、基板上に形成された非晶質半導体薄膜から結晶性半導体薄膜を製造する半導体薄膜の製造装置であって、非晶質半導体薄膜が形成された基板を加熱するための加熱手段と、上記加熱手段により加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価する評価手段と、上記評価手段により評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて、その熱処理条件を推定し、上記加熱手段による加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0016】
上記の製造装置によれば、加熱手段によって加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価手段によって評価して、制御手段によってその評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて基板の熱処理条件を推定して加熱手段による加熱条件の設定を変更するフィードバック制御することになる。これにより、従来のような熱電対等による加熱手段の温度管理ではなく、実際の半導体薄膜の結晶性の状態によって温度管理されるので、装置面の経時変化、材料面の特性変化に対して適応することが可能になり、結晶性のばらつきが小さい半導体薄膜を製造することができる。
【0017】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、上記評価手段が、光学的観察によって基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価してもよい。
【0018】
上記の製造装置によれば、光学的観察によって半導体薄膜の結晶化状態を評価するので、容易に半導体薄膜を評価することができる。
【0019】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、上記評価手段が、半導体薄膜に残存する非晶質領域の分率によりその結晶化状態を評価してもよい。
【0020】
上記の製造装置によれば、基板上の半導体薄膜の結晶化状態を、半導体薄膜に残存する非晶質領域の分率により評価することになる。これにより、非晶質領域の分率の値は、種々の測定装置で算出することが可能なため、非晶質領域の分率の値の蓄積及び共有化が容易になる。
【0021】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、上記制御手段が、上記加熱手段による基板の加熱温度を上記熱処理条件として推定してもよい。
【0022】
上記の製造装置によれば、制御手段が加熱手段による基板の加熱温度を推定することになるので、加熱手段による基板の加熱温度の過不足を認識することができる。
【0023】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、上記制御手段が、上記加熱手段による基板の加熱の昇温速度を上記熱処理条件として推定してもよい。
【0024】
上記の製造装置によれば、制御手段が加熱手段による基板の加熱の昇温速度を推定することになるので、加熱手段による基板の加熱の昇温速度の過不足を認識することができる。
【0025】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、上記制御手段が、上記加熱手段による基板の加熱時間を上記熱処理条件として推定してもよい。
【0026】
上記の製造装置によれば、制御手段が加熱手段による基板の加熱時間を推定することになるので、加熱手段による基板の加熱時間の過不足を認識することができる。
【0027】
本発明の半導体薄膜の製造装置は、上記加熱手段が、複数の基板を収容可能な加熱チャンバを備え、該加熱チャンバ内に複数の基板収容エリアが設けられ、該各基板収容エリア毎に温度制御可能に構成されていてもよい。
【0028】
上記の製造装置によれば、加熱手段は、複数の基板を収容可能な加熱チャンバを備え、加熱チャンバ内に複数の基板収容エリアが設けられ、その各基板収容エリア毎に温度制御可能に構成されている。これにより、加熱チャンバ内に複数の基板を収容してバッチ式処理によって基板を加熱した場合には、基板間の半導体薄膜の結晶性のばらつきを低減することができ、また、加熱チャンバ内に単数の基板を収容して枚様式処理によって基板を加熱した場合には、基板内の半導体薄膜の結晶性のばらつきを低減することができる。
【0029】
本発明の半導体薄膜の製造方法は、基板上に形成された非晶質半導体薄膜から結晶性半導体薄膜を製造する方法であって、非晶質半導体薄膜が形成された基板を加熱する加熱工程と、上記加熱工程で加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価する評価工程と、上記評価工程で評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて、その熱処理条件を推定し、上記加熱工程での加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行う制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0030】
上記の製造方法によれば、非晶質半導体薄膜が形成された基板を加熱して、その加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価して、さらに、評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて、基板の熱処理条件を推定して、加熱工程での加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行うことになる。これにより、従来のような熱電対等による加熱手段の温度管理ではなく、実際の半導体薄膜の結晶性の状態によって温度管理されるので、装置面の経時変化、材料面の特性変化に対して適応することが可能になり、結晶性のばらつきが小さい半導体薄膜を製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る半導体薄膜の製造装置及びそれを用いた半導体薄膜の製造方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る半導体薄膜製造装置100を示す。
【0033】
この半導体薄膜製造装置100は、加熱部10、搬送部20、測定部30及び制御部40から構成されている。
【0034】
加熱部10を構成するトランスファーモジュール10cは、その内部に第2搬送ロボット(不図示)を有しており、基板を加熱するための加熱チャンバとして4箇所のプロセスチャンバ10aと、2箇所のロードロック室10bを介して搬送部20の搬送ロード室20aと接続されている。
【0035】
搬送部20は、その内部に第1搬送ロボット21aを有する搬送ロード室20aと、カセット搬入用のカセット搬入出室20bとから構成され、搬送ロード室20aは測定部30と接続され、測定部30は制御部40と繋がっている。
【0036】
図7は、半導体薄膜製造装置100で用いられるカセット15を示す。
【0037】
このカセット15は、半導体薄膜製造装置100内で、処理基板5を搬送するために使用され、複数の、例えば、20枚の処理基板5を互いに等しい間隔で並行に収容するものであり、その内部は、エリアa、エリアb、エリアc及びエリアdの4つの基板収容エリアに区分されている。なお、処理基板5は、その表面に非晶質半導体(アモルファスシリコン)薄膜が形成されたガラス基板であり、カセット15内のエリアa、エリアb、エリアc及びエリアdの4つの基板収容エリア毎に代表基板5a、5b、5c及び5dが設定されている。
【0038】
プロセスチャンバ10a内には、カセット15のエリアa、エリアb、エリアc及びエリアdに対応して、それぞれ独立制御可能な複数のヒーターが設けられている。
【0039】
次に、上述の半導体薄膜製造装置100について、その動作を説明する。
【0040】
まず、処理基板5が収容されたカセット15は、カセット搬入出室20dに設置され、搬送ロード室20a内の第1搬送ロボット21aによって、ロードロック室10bに搬送される。
【0041】
この搬送ロード室20aにおいて、第1搬送ロボット21aは、そのアーム21bでカセット15を保持しながら、敷設された一対の搬送レール21cの上を移動することによって、カセット15を搬送する。
【0042】
次いで、ロードロック室10bに搬送されたカセット15は、トランスファーモジュール10c内の第2搬送ロボット(不図示)によって、プロセスチャンバ10aに搬送される。
【0043】
このプロセスチャンバ10aにおいて、カセット15に収容された処理基板5が加熱処理され、処理基板5表面のアモルファスシリコン薄膜が溶融固化してポリシリコン薄膜となる。
【0044】
次いで、熱処理されたカセット15は、トランスファーモジュール10c内の第2搬送ロボット(不図示)によって、ロードロック室10bに搬送される。
【0045】
次いで、ロードロック室10bに搬送されたカセット15内の所定の処理基板5(例えば、代表基板5a)は、第1搬送ロボット21aによって、測定部30に搬送される。
【0046】
この測定部30において、処理基板5上の半導体薄膜(アモルファスシリコン/ポリシリコン)の、例えば、ラマンスペクトルを測定して、その測定データから非晶質領域の分率の値を算出する。さらに、制御部40において、その非晶質領域の分率の値に基づいて、その処理基板5の熱処理条件を推定すると共に、次ロットの加熱条件に対する補正値を算出して、プロセスチャンバ10aのヒーターの加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行う。これにより、現ロットの非晶質領域の分率の値に基づき、常に、次ロットの加熱条件が修正されるため、安定した加熱処理が可能になる。
【0047】
次いで、測定された処理基板5は、第1搬送ロボット21aによって、カセット15内の元の位置に収容される。
【0048】
次いで、一連の処理が完了したカセット15は、第1搬送ロボット21aによって、カセット搬入出室20bに搬送される。
【0049】
なお、搬送ロード室20aとロードロック室10bとの間、ロードロック室10bとトランスファーモジュール10cとの間及びトランスファーモジュール10cとプロセスチャンバ10aとの間には、カセット15の搬送に合わせて開閉する第1ゲート(不図示)、第2ゲート10e及び第3ゲート10dがそれぞれ設けられている。
【0050】
次に、フィードバック制御について説明する。
【0051】
まず、フィードバック制御するために、下記のような各加熱条件と非晶質領域分率との関係を予め実験的に測定し、その測定値から得られる関係式を制御部40の演算処理部内に設定しておく必要がある。
【0052】
〜加熱温度〜
図3は、図7に示すように20枚の処理基板5をカセット15内に収容して1時間で加熱した時の、下から3枚目の処理基板5の加熱温度と、その処理基板5上の半導体薄膜中に含まれる非晶質領域の分率との相関の一例を示す。図中の黒丸印は、各加熱温度における非晶質領域の分率の値の平均値であり、その黒丸印に連結した一対の−印は、上側の−印が、その非晶質領域の分率の値の最大値であり、下側の−印が、その非晶質領域の分率の値の最小値である。この例の場合、非晶質領域の分率の値は、20〜25%であることが好ましく、600℃の加熱温度が最適条件になる。そして、太曲線は、加熱温度と非晶質領域の分率との相関を示す近似曲線である。この近似曲線の関係式を制御部40内の演算処理部に設定する。
【0053】
〜加熱時間〜
図4は、図7に示すように20枚の処理基板5をカセット15内に収容して600℃で加熱した時の、下から17枚目の処理基板5の加熱時間と、その処理基板5上の半導体薄膜中に含まれる非晶質領域の分率との相関の一例を示す。図中の黒丸印は、各加熱時間における非晶質領域の分率の値の平均値であり、その黒丸印に連結した一対の−印は、上側の−印が、その非晶質領域の分率の値の最大値であり、下側の−印が、その非晶質領域の分率の値の最小値である。この例の場合、非晶質領域の分率の値は、20〜25%であることが好ましく、60分の加熱時間が最適条件になる。そして、太曲線は、加熱時間と非晶質領域の分率との相関を示す近似曲線である。この近似曲線の関係式を制御部40内の演算処理部に設定する。
【0054】
〜昇温速度〜
図6は、図7に示すように20枚の処理基板5をカセット15内に収容して、昇温速度を意図的に変えた場合のカセット15内の下から3段目の処理基板5の基板中央部の温度プロファイル(A,B,C及びDの4種)を示す。
【0055】
図5は、処理基板5の昇温速度と、その処理基板5上の半導体薄膜中に含まれる非晶質領域の分率との相関の一例を示す。図中の三角印は図6の各昇温速度によって得られた半導体薄膜中に含まれる非晶質領域の分率の値であり、同じく、四角印はカセット15内の下から7段目で得られた半導体薄膜中に含まれる非晶質領域の分率の値である。なお、440〜540℃の昇温速度が大きく半導体薄膜の結晶性に影響することが実験的に確認しているので、図中の横軸は、440から540℃までの単位時間(秒)当たりの昇温温度、つまり、昇温速度を示す。この昇温速度と非晶質領域の分率との相関から得られる近似曲線(不図示)の関係式を制御部40内の演算処理部に設定する。
【0056】
フィードバック制御の際には、実際に加熱された処理基板5の非晶質領域の分率の値を、上述の加熱条件(加熱温度、加熱時間及び昇温速度)と非晶質領域の分率との相関を表す近似曲線の関係式に代入することにより、処理基板5の熱処理条件を推定して、その熱処理条件と最適加熱条件との差から補正加熱条件を算出して、その補正加熱条件を次ロットの加熱条件にフィードバックするように、次ロットのヒーターの加熱条件の設定を変更する。そして、その変更した加熱条件で次ロットの処理基板5が熱処理される。
【0057】
なお、加熱時間をプロセスチャンバ10a内の4つの基板収容エリア毎に設定するのは困難なため、加熱時間は、プロセスチャンバ10a内の4つの基板収容エリア全体で統一に制御されるものである。
【0058】
次に、上述の半導体薄膜製造装置100を用いて半導体薄膜を形成する半導体薄膜の製造方法について工程を追って詳細に説明する。
【0059】
<準備工程>
まず、プラズマCVD法、スパッタリング法等を用いて、50〜150nm程度の厚さで半導体薄膜となるアモルファスシリコン薄膜をガラス基板上に形成する。
【0060】
次いで、プラズマ処理法、蒸着法、イオン注入法、スパッタリング法、溶液塗布法等により、アモルファスシリコン薄膜上に触媒として、ニッケル、パラジウム、鉛等を微量(例えば、1〜4ppm)添加する。これにより、処理基板5が得られる。
【0061】
次いで、20枚の処理基板5をカセット15内のそれぞれステージ上に1枚ずつ配置及び収容する。
【0062】
なお、ガラス基板上にアモルファスシリコン薄膜を形成する前に、例えば、シリコン酸化膜からなるベースコート膜を成膜して、ガラス基板からの不純物の拡散を防止してもよい。
【0063】
<加熱工程>
まず、カセット15を搬送部20のカセット搬入出室20bに搬入する。このとき、制御部40によって、搬入されたカセット15が認識されると共に、そのカセット15内の処理基板5の種類(機種)が判別される。
【0064】
次いで、上述の動作説明の記載のように半導体薄膜製造装置100を作動させ、カセット15をプロセスチャンバ10a内に収容させる。
【0065】
次いで、処理基板5の種類に応じた所定の加熱プログラムを開始させる。
【0066】
以上のようにして、カセット15内の処理基板5が20枚1ロットでバッチ式に処理され、それぞれの処理基板5上のアモルファスシリコン薄膜が溶融固化してポリシリコン薄膜が形成される。
【0067】
<評価工程>
加熱プログラムの終了後、上述の半導体薄膜製造装置100の動作説明の記載のように、カセット15内の処理基板5(代表基板5a、5b、5c及び5d)が測定部30に搬送される。
【0068】
次いで、測定装置30aによって、代表基板5a、5b、5c及び5d上のシリコン半導体薄膜のラマンスペクトルを測定することにより、非晶質領域の分率の値を算出する。
【0069】
なお、シリコン半導体薄膜の測定に関しては、ラマン分光法の代わりに、X線回折法及びラザフォード後方散乱法等を用いることができる。
【0070】
<制御工程>
制御部40によって、測定部30で得られた代表基板5a、5b、5c及び5dの非晶質領域の分率の値を上述の近似曲線の関係式に代入して、代表基板5a、5b、5c及び5dのプロセスチャンバ10a内での各熱処理条件(加熱温度、加熱時間及び昇温速度)を推定して、その熱処理条件と最適加熱条件との差から補正加熱条件を算出して、その補正加熱条件を基板収容エリア毎に次ロットの加熱条件にフィードバックするように、次ロットのヒーターの加熱条件の設定を変更する。
【0071】
具体的には、図7に示すように20枚の処理基板5を1ロットとして加熱処理を行い、処理基板5上の半導体薄膜の非晶質領域の分率の値を算出した際に、1ロット内で非晶質領域の分率の値がばらついている場合には、次ロットの加熱条件で非晶質領域の分率の値が低くなった基板収容エリアのヒータ−の加熱温度を上げるように変更する。それでも、改善されない場合には、次ロットの加熱条件で該当の基板収容エリアのヒータの加熱温度をさらに上げるように、又は、昇温速度を高めになるように変更する。また、1ロット全体に渡って非晶質領域の分率の値が低い場合には、次ロットの加熱条件で加熱時間を全体的に長くなるように変更する。
【0072】
次に、具体的に行った実験について説明する。
【0073】
本発明の実施形態の実施例として、実施形態1と同じ方法で、処理基板を処理した。具体的には、ガラス基板上に50nm程度の厚さでアモルファスシリコン薄膜を形成した処理基板を作製して、触媒を添加後、処理基板20枚を1ロットとして、半導体薄膜製造装置にセットして加熱処理した。
【0074】
図2(a)は、比較例として、従来の製造方法で半導体薄膜を製造した場合の、各処理基板の非晶質領域の分率の値を示す。図中の黒丸印は、それぞれの処理基板内の25点における非晶質領域の分率の値の平均値であり、その黒丸印に連結した一対の−印は、上側の−印が、その非晶質領域の分率の値の最大値であり、下側の−印が、その非晶質領域の分率の値の最小値である。
【0075】
図2(b)は、実施例として、本発明の製造装置及び製造方法で半導体薄膜を製造した場合の、各処理基板の非晶質領域の分率の値を示す。なお、図中の表記は、図2(a)と同様である。この実施例の場合、前ロット(図2(a))で非晶質領域の分率の値が部分的に高いため、基板収容エリア毎に加熱温度の修正によるフィードバック制御を行った。
【0076】
図2(a)及び図2(b)を比較すれば分かるように、図2(b)では、基板内及び基板間の非晶質領域の分率の値のばらつきが共に小さくなっており、半導体薄膜の結晶性のばらつきが小さくなった。
【0077】
以上のような半導体薄膜の製造方法によれば、プロセスチャンバ10a内の基板収容エリア毎に、アモルファスシリコン薄膜が形成された処理基板5を加熱して、その加熱された処理基板5上の半導体薄膜の非晶質領域の分率の値により、その半導体薄膜の結晶化状態を評価して、さらに、評価された半導体薄膜の非晶質領域の分率の値に基づいて、処理基板5の熱処理条件を推定して、次ロットの加熱工程の加熱条件の設定を変更するようにフィードバック制御を行うことになる。これにより、従来のような熱電対等による加熱手段の温度管理ではなく、実際の半導体薄膜の結晶性の状態によって温度管理されるので、装置面の経時変化、材料面の特性変化に対して適応することが可能になり、結晶性のばらつきが小さい半導体薄膜を製造することができる。
【0078】
(実施形態2)
図8は、処理基板5がバッチ処理された場合の処理基板5内の5点(A、B、C、D及びE)における基板温度の推移を示す。これによると、昇温時及び降温時、特に昇温時において処理基板5内での基板温度にバラツキが大きいことが分かる。
【0079】
そこで、さらに基板内の温度のバラツキを抑えるために、処理基板5の加熱を精細に一枚ずつ枚様式処理することが考えられる。
【0080】
図9は、この枚様式処理に用いるプロセスチャンバ内の構成概略図である。
【0081】
図9(b)は、処理される処理基板5を示す。この処理基板5は、ブロックA、B、C、D及びEの5ブロックに区分されている。
【0082】
このプロセスチャンバは、処理基板5のブロックA、B、C、D及びEに対応して、それぞれが独立制御するヒーターブロック12A、12B、12C、12D及び12Eとからなる上部ヒーター12、加熱ステージ13及び下部ヒーター11を有する。
【0083】
なお、下部ヒーター11は、上部ヒーター12のように、複数個の分割され、その分割された各々が独立制御するものであってもよい。
【0084】
その他の製造装置については、実施形態1と実質的に同一であるため、その詳細な説明を省略する。
【0085】
次に、この半導体薄膜製造装置を用いて半導体薄膜を形成する半導体薄膜の製造方法について説明する。
【0086】
まず、処理基板5を搬送部20のカセット搬入出室20bに搬入する。
【0087】
半導体薄膜製造装置内で処理基板5の動作は、実施形態1のカセット15と実質的に同じであり、カセット15を処理基板5に置き換えればよいため、その説明を省略する。
【0088】
以上のような製造方法によれば、枚様処理される処理基板5を複数のブロックに区分すると共に、プロセスチャンバ内のヒーターも処理基板5のブロックに対応するように各ヒーターブロックに区分される。これにより、処理基板5を各ブロック毎に半導体薄膜の非晶質領域の分率を測定し、その測定値を基にして、各ヒーターブロックをそれぞれ独立に制御することになるので、処理基板5内での半導体薄膜の結晶性のばらつきを小さくすることができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のよれば、プロセスチャンバ内の基板収容エリア毎に、アモルファスシリコン薄膜が形成された処理基板を加熱して、その加熱された処理基板上の半導体薄膜の非晶質領域分率の値により、その半導体薄膜の結晶化状態を評価して、さらに、評価された半導体薄膜の非晶質領域分率の値に基づいて、処理基板の熱処理条件を推定して、次ロットの加熱工程の加熱条件の設定を変更するようにフィードバック制御を行うことになるので、結晶性のばらつきが小さい半導体薄膜を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る半導体薄膜製造装置100の構成を示す模式図である。
【図2】半導体薄膜の結晶性のバラツキを示す図であり、(a)は、従来の半導体薄膜の製造方法によって製造された半導体薄膜のデータであり、(b)は、本発明の実施形態1に係る半導体薄膜の製造方法によって製造された半導体薄膜のデータである。
【図3】本発明の実施形態1に係る加熱温度と非晶質領域分率との相関関係を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る加熱時間と非晶質領域分率との相関関係を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る昇温速度と非晶質領域分率との相関関係を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る温度プロファイルを示す図である。
【図7】本発明の実施形態1に係るカセット15を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る処理基板5内の基板温度のバラツキを示す図である。
【図9】本発明の実施形態2に係るプロセスチャンバ内の構成を示す図である。
【図10】基板の加熱温度の差による半導体薄膜の結晶性の違いを示す顕微鏡写真であり、(a)は580℃で、(b)は590℃で、(c)は600℃で、それぞれ1時間加熱して得られた半導体膜の顕微鏡写真である。
【図11】590℃以上で基板を加熱した場合の、基板の加熱時間と非晶質領域分率との関係を示す図である。
【符号の説明】
5 処理基板
10 加熱部
10a プロセスチャンバ
10b ロードロック室
10c トランスファーモジュール
10d 第3ゲート
10e 第2ゲート
11 下部ヒーター
12 上部ヒーター
13 加熱ステージ
15 カセット
20 搬送部
20a 搬送ロード室
20b カセット搬入出室
21a 第1搬送ロボット
21b アーム
21c 搬送レール
30 測定部
30a 測定装置
40 制御部
100 半導体薄膜製造装置

Claims (8)

  1. 基板上に形成された非晶質半導体薄膜から結晶性半導体薄膜を製造する半導体薄膜の製造装置であって、
    非晶質半導体薄膜が形成された基板を加熱するための加熱手段と、
    上記加熱手段により加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価する評価手段と、
    上記評価手段により評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて、その熱処理条件を推定し、上記加熱手段による加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行う制御手段と、
    を備えていることを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  2. 請求項1に記載された半導体薄膜の製造装置において、
    上記評価手段は、光学的観察によって基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価することを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  3. 請求項1に記載された半導体薄膜の製造装置において、
    上記評価手段は、半導体薄膜に残存する非晶質領域の分率によりその結晶化状態を評価することを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  4. 請求項3に記載された半導体薄膜の製造装置において、
    上記制御手段は、上記加熱手段による基板の加熱温度を上記熱処理条件として推定することを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  5. 請求項3に記載された半導体薄膜の製造装置において、
    上記制御手段は、上記加熱手段による基板の加熱の昇温速度を上記熱処理条件として推定することを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  6. 請求項3に記載された半導体薄膜の製造装置において、
    上記制御手段は、上記加熱手段による基板の加熱時間を上記熱処理条件として推定することを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  7. 請求項1に記載された半導体薄膜の製造装置において、
    上記加熱手段は、複数の基板を収容可能な加熱チャンバを備え、該加熱チャンバ内に複数の基板収容エリアが設けられ、該各基板収容エリア毎に温度制御可能に構成されていることを特徴とする半導体薄膜の製造装置。
  8. 基板上に形成された非晶質半導体薄膜から結晶性半導体薄膜を製造する方法であって、
    非晶質半導体薄膜が形成された基板を加熱する加熱工程と、
    上記加熱工程で加熱された基板上の半導体薄膜の結晶化状態を評価する評価工程と、
    上記評価工程で評価された半導体薄膜の結晶化状態に基づいて、その熱処理条件を推定し、上記加熱工程での加熱条件の設定を変更するフィードバック制御を行う制御工程と、
    を備えることを特徴とする半導体薄膜の製造方法。
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