JP2005025678A - 火災感知器 - Google Patents

Abstract

【課題】コストが低くて的確に対処できる火災感知器を提供する。
【解決手段】一対の芯線３を有するケーブル２に被せられるカバー１と、前記カバーに設けられた一対の端子４と、前記各端子にねじ合わされ、前記各芯線に食い込み、その導体８に接触し、前記カバーと前記ケーブルを固定する一対のビス６と、前記各端子間に配置され、火災が発生したとき、その熱によって前記各端子を電気接続する電気接続手段９とからなる火災感知器が提供される。
【選択図】図２

Description

この発明は、火災感知器に関するものである。

建築物の火災感知器として種々の構成のものが使用されている（例えば、特許文献１参照）。

しかしながら、火災感知器の構成は比較的複雑であり、そのコストは相当高い。この関係上、建築物の建設中、その建築物に火災感知器を設置することは実用的ではなく、一般に、火災感知器を設置するのは建設後の建築物に限られる。したがって、建設中の建築物に火災が発生したとき、それに的確に対処することができず、その対策が強く要望されている。
特開２００１−１５８０５７号公報

したがって、この発明は、コストの低い火災感知器を提供することを目的としてなされたものである。

この発明によれば、一対の芯線を有するケーブルに被せられるカバーと、
前記カバーに設けられた一対の端子と、
前記各端子にねじ合わされ、前記各芯線に食い込み、その導体に接触し、前記カバーと前記ケーブルを固定する一対のビスと、
前記各端子間に配置され、火災が発生したとき、その熱によって前記各端子を電気接続する電気接続手段とからなる火災感知器が提供される。

この発明によれば、ケーブル、カバー、端子、ビスおよび電気接続手段によって火災感知器を構成することができ、そのコストは低い。したがって、たとえば、建築物の建設中、その建築物または作業場に火災感知器を設置し、火災が発生したとき、それに的確に対処することができ、所期の目的を達成することができるものである。

以下、この発明の実施例を説明する。

図１はこの発明にかかる火災感知器を示す。この火災感知器では、カバー１がケーブル２に被せられる。ケーブル２は一対の芯線３を有する。カバー１はコ字状断面のもので、プラスチック製であり、ケーブル２にはめ合わせ、被せることができる。

この火災感知器は一対の端子４を有し、端子４は導体からなり、カバー１に設けられ、接着され、その収容部５に収容されている。さらに、図２に示すように、一対のビス６が収容部５に収容され、一対の窓７が収容部５に形成され、収容部５内において、各ビス６が各端子４にねじ合わされており、ドライバを窓７から挿入し、ビス６に係合させることができる。その位置については、カバー１をケーブル２に被せたとき、一方のビス６が一方の芯線３に対向し、他方のビス６が他方の芯線３に対向する。したがって、ドライバによってビス６を回転させ、各ビス６を各芯線３に食い込ませ、その導体８に接触させることができ、これと同時に、ビス６によってカバー１とケーブル２を固定することができる。ビス６は導体からなり、芯線３に食い込む尖端を有する。

さらに、電気接続手段が各端子４間に配置されている。たとえば、電気接続手段に形状記憶合金９が使用され、形状記憶合金９はコイル状のもので、各端子４間に配置され、その一端は一方の端子４に取り付けられている。したがって、火災が発生したとき、その熱によって形状記憶合金９が伸張し、その他端が他方の端子４に接触し、形状記憶合金９によって各端子４が電気接続される。

さらに、この火災感知器では、同一構造の複数のカバー１において、それぞれ端子４、ビス６および形状記憶合金９が組み込まれ、それがケーブル２に沿って間隔を置いて配置され、設置されており、図３に示すように、各芯線３が電源１０および警報装置１１に接続されている。電源１０はＡＣ供給電源または乾電池からなる。警報装置１１はブザーからなる。

したがって、たとえば、建築物の建設中、床面、天井面または壁面にケーブル２を敷設すると、火災が発生したとき、特定のカバー１において、火災の熱によって各端子４が電気接続され、電流が電源１０から供給され、芯線３および端子４を通り、警報装置１１に流れ、警報装置１１によって警報がなされる。したがって、建築物の建設中、その建造物または作業場に火災感知器を設置し、火災に的確に対処することができるものである。

電気接続手段にバイメタルを使用し、熱によってバイメタルが変形し、各端子４が電気接続されるようにしてもよい。電気接続手段に半導体を使用し、熱によってその電気抵抗が減少し、各端子４が電気接続されるようにしてもよい。電気接続手段にツイスト絶縁電線（拠り合わせた一対の絶縁電線）を使用し、熱によってその絶縁が破壊され、短絡が生じ、各端子４が電気接続されるようにしてもよい。電気接続手段にその他のものを使用することも考えられる。警報装置１１についても、ブザーに代えて他の警報装置を使用してもよい。

建築物に限らず、船舶の建造中、その船舶または作業場に火災感知器を設置することもできる。

なお、この発明の実施例ではないが、参考までに記載すると、図１の構造のものにおいて、ガス洩れが発生したとき、それによって電気接続手段が機能し、各端子４が電気接続されるようにすると、それをガス洩れ検出器として使用することができる。ツイスト絶縁電線を使用する火災感知器において、各絶縁電線を直接電源および警報装置に接続し、火災の熱によって絶縁電線の絶縁が破壊され、短絡が生じ、電流が警報装置に流れるようにすることも考えられる。電源および警報装置をリールに取り付け、各絶縁電線をそのリールに巻き取るようにしてもよい。

この発明の実施例を示す断面図である。 図１の火災感知器の平面図である。 図１の火災感知器の電気回路図である。

符号の説明

１ カバー
２ ケーブル
３ 芯線
４ 端子
６ ビス
８ 導体
９ 形状記憶合金

Claims (1)

1. 一対の芯線を有するケーブルに被せられるカバーと、
   前記カバーに設けられた一対の端子と、
   前記各端子にねじ合わされ、前記各芯線に食い込み、その導体に接触し、前記カバーと前記ケーブルを固定する一対のビスと、
   前記各端子間に配置され、火災が発生したとき、その熱によって前記各端子を電気接続する電気接続手段とからなる火災感知器。
   

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