JP2005025677A - ピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法、システム、端末装置、主催者装置及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 利用実態に合ったコンテンツのランキング情報が大規模なサーバを設備することなくリアルタイムに集計可能とする。
【解決手段】 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法であって、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップ（ステップ１０１、１０２）と、蓄積された該操作履歴の１以上の任意の項目を任意に収集するステップ（ステップ１０３〜１０７）とを備える。
【選択図】 図４

Description

本発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツのピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法、システム、端末装置、主催者装置及びプログラムに関する。

従来のコンテンツの人気ランキングの集計は、インターネットを使った人気ランキングの集計に代表されるように、コンテンツのダウンロード回数をサーバで収集する方法や人気投票にもとづく方法である。
しかしながら、これらの方法はユーザの端末装置内でのコンテンツの扱い方がユーザにより様々であるにも関わらず、どのユーザも同じ重みづけで扱われるという問題がある。
すなわち、コンテンツをダウンロードしただけで１度も視聴しなかったユーザも、何度も視聴したユーザも同じ扱いになりコンテンツの利用実態が反映されないことである。

一方、利用実態の反映を可能にした方法及びシステム等が提案されている（例えば、特許文献１参照。）。
これは、ユーザの端末装置でログ情報を収集し、収集したログ情報をネットワークを介してランキングサービスを提供する仲介者のログサーバに送信し、ログサーバで受信したログ情報を保存および解析し、結果をランキング情報の利用者に提供する方法である。すなわち、ランキングサービスを提供する仲介者のサーバを置く方法とシステムであるが、仲介者のサーバを置くことについては下記の問題がある。

（１）ユーザ、ランキング情報の利用者の数が多くなり、またユーザやランキング情報の利用者の入れ替わりが多くなると、サーバの規模が拡大するとともに蓄積内容の変更を頻繁に行わなければならなくなり、リアルタイムに対応することが困難になる。
（２）ユーザ、ランキング情報の利用者のいずれも仲介者の存在を知り、仲介者が運営するサーバに接続することが必要になるが、各々が自分にとって最適な仲介者のサービスを探すことは困難である。
（３）仲介者のサービスの運営方針に従わなければならない。
（４）仲介料が発生する。
特開２００３−５８３９５号公報

上記のように、従来の人気ランキングの集計方法においてダウンロード回数をサーバで収集する方法では利用実態が反映されないこと、またランキングサービス仲介者のサーバを使う方法ではユーザの数が多くなると大規模なサーバを設備しなければならなくなり、コストがかかるとともにリアルタイムに対応することが難しくなる等の問題がある。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、利用実態に合ったコンテンツのランキング情報が大規模なサーバを設備することなくリアルタイムに集計できるピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法、システム、端末装置、主催者装置及びプログラムを提供することを目的とする。

本発明は、上記課題を解決するためにユーザの端末装置にコンテンツの視聴にともなう操作履歴を蓄積し、蓄積された操作履歴の任意の項目を任意に意味情報ネットワークを用いて収集する構成をとっている。意味情報ネットワークとしては、特開２００２−９４５６１「意味情報ネットワーク、意味情報スイッチ、意味情報ルータ、意味情報ゲートウェイ、イベントルーティング方法、及びイベントルーティング装置」において公開されたSemantic Information-Oriented Network （以下ＳＩＯＮｅｔと称する）を適用する。

請求項１に記載の発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法であって、
取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップと、
蓄積された該操作履歴の１以上の任意の項目を任意に収集するステップと、
を備えることを特徴とする。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法において、前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とする。

請求項３に記載の発明は、請求項１に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法において、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップにあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴を蓄積することを可能にし、蓄積された該操作履歴の任意の項目を任意に収集するステップにあっては、コンテンツを視聴中の前記身体状態履歴の任意の項目を任意に収集することを可能にすることを特徴とする。

請求項４に記載の発明は、請求項３に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法において、視聴中の身体状態履歴とは、体温、血圧、脈拍であることを特徴とする。
請求項１〜４に記載の発明によれば、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計方法が実現できる。

請求項５に記載の発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムであって、
取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段と、蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録する手段と、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段とを有する端末装置と、
蓄積された前記操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信する手段と、前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信する手段とを有する主催者装置と、
を有することを特徴とする。

請求項６に記載の発明は、請求項５に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムにおいて、前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とする。

請求項７に記載の発明は、請求項５に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムにおいて、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段にあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴を蓄積することを可能にし、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段にあっては、視聴中の該身体状態履歴をイベントとして送信することを可能にし、該端末装置から送信される該操作履歴のイベントを受信する手段にあっては、コンテンツを視聴中の前記身体状態履歴のイベントを受信することを可能にすることを特徴とする。

請求項８に記載の発明は、請求項７記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムにおいて、前記コンテンツを視聴中の身体状態履歴とは、体温、血圧、脈拍であることを特徴とする。
請求項５〜８に記載の発明によれば、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムが実現できる。

請求項９に記載の発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置であって、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段と、蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録する手段と、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段とを有することを特徴とする。

請求項１０に記載の発明は、請求項９に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置において、前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とする。

請求項１１に記載の発明は、請求項９に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置において、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段にあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴を蓄積することを可能にし、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段にあっては、視聴中の前記身体状態履歴をイベントとして送信することを可能にすることを特徴とする。

請求項１２に記載の発明は、請求項１１に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置において、視聴中の身体状態履歴とは、体温、血圧、脈拍であることを特徴とする。
請求項９〜１２に記載の発明によれば、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムを構成する端末装置が実現できる。

請求項１３に記載の発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置であって、端末装置に蓄積された操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信する手段と、前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信する手段とを有することを特徴とする。

請求項１４に記載の発明は、請求項１３に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置において、前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とする。

請求項１５に記載の発明は、請求項１３に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置において、前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信する手段にあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴のイベントを受信することを可能にすることを特徴とする。

請求項１６に記載の発明は、請求項１５に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置において、前記コンテンツを視聴中の身体状態履歴とは体温、血圧、脈拍であることを特徴とする。
請求項１３〜１６に記載の発明によれば、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムを構成する主催者装置が実現できる。

請求項１７に記載の発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置の機能を実現するための人気ランキング集計プログラムにおいて、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップと、蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録するステップと、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項１７に記載の発明によれば、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムを構成する端末装置の機能が実現できる。

請求項１８に記載の発明は、意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置の機能を実現するための人気ランキング集計プログラムにおいて、端末装置に蓄積された操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信するステップと、前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項１８に記載の発明によれば、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムを構成する主催者装置の機能が実現できる。

本発明によれば、操作履歴等の情報をユーザの端末装置に分散して蓄積、保持および更新を行うことにより、主催者は端末装置にある情報の項目を任意に指定して任意に集めることが可能になり、きめ細かなランキングの集計がコストをかけずに可能になる。

本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図１は、本発明の人気ランキング集計システムを実現する実施形態の構成例を示す接読図である。同図において本システムは、ＩＰ等の伝達ネットワーク１０と、ＳＩＯＮｅｔ２０と、インターネット３０と、ユーザ５１のＰＣ等の端末装置４１と、主催者５２のＰＣ等の主催者装置４２から構成されることを示している。

端末装置４１および主催者装置４２はＩＰ等の伝達ネットワーク１０とは物理的に、またＳＩＯＮｅｔ２０とは論理的に接続されており、ＳＩＯＮｅｔと共同して機能するプログラムおよびＳＩＯＮｅｔを構築する意味情報スイッチ(Semantic Information-Switch 以下 SI-SWと称する)、意味情報ルータ(Semantic Information-Router 以下SI-Rと称する)等のプログラムをインストールすることにより自身の装置にイベントプレース(Event Place、以下EPと称する)を生成するか、あるいはＳＩＯＮｅｔと共同して機能するプログラムをインストールすることで他のネットワーク上にあるＥＰヘアクセスしてセッションまたはシェアードリンクが確立されることを前提としている。

また、端末装置４１は人気ランキングアプリケーションＡ４１１を実装する通信端末装置であり、ユーザ５１の操作履歴の蓄積をはじめＷｅｂにアクセスしコンテンツを取得すること、フィルタの設定、主催者装置４２から送信される集計イベントの受信、操作履歴を主催者装置４２に送信する応答イベントの送信等の機能を持ち、主催者装置４２は人気ランキング集計アプリケーションＢ４２１を実装する通信端末装置であり、操作履歴を集計し結果を主催者に通知することをはじめ、操作履歴を収集するための集計イベントの送信、端末装置４１から送信される応答イベントを受信するフィルタの設定、応答イベントの受信等の機能を持つ。

次に、本発明の特徴である端末装置４１における操作履歴の蓄積および蓄積された操作履歴の任意の項目を任意に収集するための端末装置４１のフィルタの設定について説明する。
図２は、端末装置４１の操作履歴の蓄積例とフィルタの登録例を示す図である。操作履歴の蓄積例を同図上部に示す。操作履歴の蓄積は２段階で行い、第１段階ではコンテンツ毎に視聴した全回の操作履歴の蓄積を行う。

ここではコンテンツ名Ａを視聴した２回のブックマーク（Book Mark）登録の有無、視聴時間の各項目について蓄積した例を示している。身体状態履歴の蓄積を行うときも同様に行う。ここでは体温、血圧、脈拍の３項目について蓄積した例を示している。身体状態履歴を蓄積することにより、コンテンツの面白さの評価が視聴時間が長いというだけでなく、熱中したかどうかを、熱中すれば体温、血圧、脈拍が高まることを利用し、熱中の度合いを定量的に把握することが可能になる。

操作履歴の蓄積の第２段階では全コンテンツについて最新情報の集計を行う。操作履歴の蓄積の第２段階の例を図２中部に示している。第１段階、第２段階のいずれの蓄積状態ともユーザ５１がコンテンツを視聴するたびに変化することになる。第２段階の情報からフィルタに登録するイベントタイプおよびプロパティを決める。プロパティには全コンテンツを通して最大となる値を登録する。
蓄積した全ての項目についてフィルタを登録することにより主催者は任意の項目を選択し、あるいは組合せ、任意に収集し集計することが可能になる。図２下部には７つのイベントタイプにより８つのフィルタの登録例を示している。

次に、上記で説明した端末装置４１のフィルタを使い端末装置４１と主催者装置４２間において操作履歴の送受信がどのように行われるかを説明する。端末装置４１が設定する図２のフィルタの１つを図１（１）に示している。本フィルタは視聴時間が３時間に達したコンテンツのあることを示している。この状態において主催者装置４２から図１（２）に例示するような視聴時間の条件が１時間以上であるコンテンツを集計したいとする集計イベントが送信されると発火し本イベントを受信する。本イベンドには返信先とオーダ番号が含まれている。返信先は操作履歴を送り返す時に必要である。

オーダ番号（例：１２３４）は主催者５２のランキング集計作業をユニークに識別するためである。またオーダ番号は複数項目に条件を付けて集計したい場合には分葉を付加することになる。例えば、視聴時間１時間以上でかつ視聴回数２回以上のコンテンツを集計したい場合には、主催者装置４２からは視聴時間の条件が１時間以上であるコンデンツを集計したいとする集計イベント（ユニークに識別する番号＋分葉：１／２）（例：１２３４−１／２）と視聴回数の条件が２回以上であるコンテンツを集計したいとする集計イベント（ユニークに識別する番号＋分葉：２／２）（例：１２３４−２／２）の２つが送信されるので、端末装置４１は２つの全ての集計イベントに発火したときだけ応答を返すことになるため、分葉を見ることで全ての集計イベントに発火したか否かを判断することができる。

主催者装置４２は集計イベントの送信に続き、図１（３）に例示したフィルタを設定し、端末装置４１から送信される応答イベントの受信ができるように準備をする。端末装置４１はフィルタが発火し受信した集計イベントから視聴時間の条件が１時間以上であるコンテンツを集計したいということを知り、該当するコンテンツを操作履歴の蓄積の第２段階（図２中部）から選択する。図２の例ではコンテンツＡが該当するのでコンテンツ名、視聴時間３時間、視聴回数２回等の操作履歴をデータに入れた図１（４）に例示した応答イベントを送信する。主催者装置４２では端末装置４１から送信された応答イベントを受信し集計することにより視聴時間の多い順のランキングが得られることになる。

図３は、図１の処理例を示すシーケンスチャートである。ユーザ５１と、端末装置４１と、主催者装置４２と、主催者５２間の動作を示している。
ユーザ５１はコンテンツを取得するための入力操作を行い（Ｓ１）、端末装置４１からＷｅｂヘアクセスし（Ｓ２）、端末装置４１はコンテンツを取得し（Ｓ３）、取得したことをユーザ５１に通知する（Ｓ４）。
ユーザ５１は、コンテンツ視聴にともなう操作を行い（Ｓ５）、端末装置４１は一連の操作を監視し操作履歴を蓄積する（Ｓ６）。ユーザ５１は、操作履歴を主催者等に送信することを承知した上でフィルタの登録（あるいは解除）操作を行い（Ｓ７）、フィルタが設定される（Ｓ８）。

一方、主催者５２は、どんな項目に着目してランキングを作成するかを決め、集計条件の入力操作を行い（Ｓ９）、主催者装置４２が集計のためのイベント（複数の項目の組合せになる場合は複数）を送信し（Ｓ１０）、応答イベントを受信可にするフィルタを設定する（Ｓ１１）。
端末装置４１は設定したフィルタが発火することによりイベントを受信し（Ｓ１２）、主催者装置４２に送信すべき操作履歴の選択（一部あるいは全部）を行い（Ｓ１３）、集計イベントのデータにある返信先に基づき操作履歴を含む応答イベントを主催者装置４２に送信し（Ｓ１４）、主催者装置４２は送信された応答イベントを受信し（Ｓ１５）、集計し（Ｓ１６）、結果を主催者５２に通知する（Ｓ１７）。図３中の〈１〉等は図１の〈１〉等に対応している。

図４は、本発明に係る人気ランキング集計方法を図１のシステムに適用した場合の実施形態の手順例を示すフローチャートである。ユーザ５１がコンテンツを取得し(ステップ１０１)、端末装置４１は、端末装置４１が取得したコンテンツのユーザ５１の操作を監視し操作履歴（例えばブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数）あるいは身体状態履歴（例えば体温、血圧、脈拍）を蓄積する（ステップ１０２）。
端末装置４１がユーザ５１の操作履歴の送信を承知する入力操作にもとづきフィルタの登録／設定を行い、主催者装置４２から送信される操作履歴の集計イベントを受信可とする（ステップ１０３）。

主催者装置４２は主催者５２のランキング集計の入力操作にもとづき集計イベントを送信し（ステップ１０４）、主催者装置４２が応答イベントを受信可にするフィルタの設定を行う（ステップ１０５）。
端末装置４１はフィルタの発火により集計イベントを受信し、該当する操作履歴あるいは身体状態履歴を応答イベントのデータ部に入れて送信する(ステップ１０６)。
主催者装置４２は応答イベントを受信し操作履歴あるいは身体状態履歴を集計する（ステップ１０７）。

図５は、本発明に係る端末装置を図１のシステムに適用した場合の実施形態のソフトウェアからみた機能ブロック図である。端末装置４１は、ＵＮＩＸ（登録商標），Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）等のＯＳ４１２と、ＯＳ４１２の上にＣＯＲＢＡまたはＳＯＡＰ準拠のミドルウェア４１３と、ミドルウェア４１３の上にＳＩＯＮｅｔと共同して機能するプログラムおよびＳＩＯＮｅｔを構築するためのプログラムをインストールすることにより自身の端末にＥＰを生成するか、あるいはＳＩＯＮｅｔと共同して機能するプログラムをインストールすることで他のネットワーク上にあるＥＰにアクセスしてセッションまたはシェアードリンクを確立するＳＩＯＮｅｔ４１４と、人気ランキング集計アプリケーションＡ４１１を含み構成される。

また、人気ランキング集計アプリケーションＡ４１１は、情報の制御を行う情報制御部４１１１と、ユーザが入力操作する情報の受信および画面表示等の信号の入出力を行う入出力部４１１２と、コンテンツ視聴に伴うユーザの操作を監視（例えばブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数）する操作監視部４１１３と、身体状態履歴（例えば体温、血圧、脈拍）の蓄積も行うときにセンサ４３からの信号を監視する身体状態監視部４１１４ と 、操作監視部４１１３および身体状態監視部４１１４における監視データを蓄積する操作履歴／身体状態履歴情報蓄積部４１１５と、フィルタの登録を行うフィルタ登録部４１１６と、イベントの情報を受信するイベント情報受信部４１１７と 、イベントの送信情報を作成するイベント情報作成部４１１８とから構成されている。
これらの各部の機能により、操作履歴あるいは身体状態履歴を蓄積し、蓄積した操作履歴あるいは身体状態履歴を応答イベントとして送信することが可能になる。

図６は、図５に示した端末装置４１の動作例を示すフローチャートである。ユーザ５１がコンテンツを取得し（ステップ２０１）、端末装置４１は取得したコンテンツのユーザ５１の操作を監視し、操作履歴あるいは身体状態履歴の蓄積を行う場合には身体状態を監視し身体状態履歴を蓄積する（ステップ２０２）とともに、フィルタの登録と設定を行う(ステップ２０３)。フィルタの登録と設定が終了し、新しいコンテンツを取得して視聴する場合（ステップ２０４）には、ステップ２０１の直前に戻り、既取得のコンテンツを視聴する場合はステップ２０２の直前に戻る。

一方、端末装置４１は主催者装置４２から送信される集計イベントを待つ状態でもあり（ステップ２０５）、主催者装置４２から送信される集計イベントに発火した場合は集計イベントを受信しイベントの情報を取込み（ステップ２０６）、オーダ番号に示された全ての分葉が揃っているか否かを確認する(ステップ２０７)。揃っている場合は該当する操作履歴あるいは身体状態履歴を選択し（ステップ２０８）、応答イベントを構成し、送信する（ステップ２０９）。応答イベントの送信が終了するとステップ２０５の直前に戻る。
また、ステップ２０７において全ての分葉が揃っていない場合は応答イベントの送信は行わず、ステップ２０５の直前に戻る。なおユーザが取得したコンテンツを削除した場合にはそれまでに登録し設定したフィルタは削除される。

図７は、本発明に係る主催者装置を図１のシステムに適用した場合の実施形態のソフトウェアからみた機能ブロック図である。主催者装置４２は、ＵＮＩＸ（登録商標），Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）等のＯＳ４２２と、ＯＳ４２２の上にＣＯＲＢＡまたはＳＯＡＰ準拠のミドルウェア４２３と、ミドルウェア４２３の上にＳＩＯＮｅｔと共同して機能するプログラムおよびＳＩＯＮｅｔを構築するためのプログラムをインストールすることにより自身の端末にＥＰを生成するか、あるいはＳＩＯＮｅｔと共同して機能するプログラムをインストールし他のネットワーク上にあるＥＰにアクセスしてセッションまたはシェアードリンクを確立するＳＩＯＮｅｔ４２４と、人気ランキング集計アプリケーションＢ４２１を含み構成される。

また、人気ランキング集計アプリケーションＢ４２１は、情報の制御を行う情報制御部４２１１と、ユーザが人力操作する情報の受信および画面表示等の信号の入出力を行う入出力部４２１２と、イベントの送信情報を作成するイベント情報作成部４２１３と、フィルタの登録を行うフィルタ登録部４２１４と、イベントの情報を受信するイベント情報受信部４２１５と、送られてきた応答イベントの操作履歴（例えばブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数）あるいは身体状態履歴（例えば体温、血圧、脈拍）をもとにランキングを集計するランキング集計部４２１６と、これらの集計結果を蓄積する人気ランキング情報蓄積部４２１７から構成される。これらの各部の機能により、端末装置４１ に蓄積された操作履歴あるいは身体状態履歴の任意の項目を任意に収集することが可能になる。

図８は、図７に示した主催者装置４２の動作例を示すフローチャートである。主催者装置４２が主催者５２の入力するランキング集計条件を受信し（ステップ３０１）、収集条件が単一の項目か否かを判断し（ステップ３０２）、単一の項目であれば１つの集計イベントを送信する(ステップ３０３)。
主催者装置４２は、集計イベントを送信した後に応答イベントを受信可にするためのフィルタを登録し設定し(ステップ３０４)、端末装置４１から送信される応答イベントを待つ。

応答イベントに発火すると、応答イベントを受信し(ステップ３０５)、応答イベントのデータ部にある操作履歴あるいは身体状態履歴を受信し集計する(ステップ３０６)。
一方、ステップ３０２において、収集条件条件が組合せとなり複数の項目となる場合は収集条件の項目ごとに集計イベントを作成しデータ部のオーダ番号に分葉をつけ（ステップ３０７）、複数の集計イベントを送信することになる（ステップ３０８）。
上記の実施の形態では、利用実態に合ったランキングの集計が大規模なサーバを設備することなく可能になる。
なお、上記の実施の形態では意味情報ネットワークとしてＳＩＯＮｅｔを適用したが、意味情報ネットワークをＳＩＯＮｅｔに限定するものではない。

なお、図５に示す端末装置４１の機能を実現するためのプログラム、すなわち、取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップと、蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録するステップと、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信するステップとをコンピュータに実行させるための人気ランキング集計プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置の機能を実現するようにしてもよい。
これにより、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムを構成する端末装置の機能が実現できる。

また、図７における主催者装置４２の機能を実現するためのプログラム、すなわち、端末装置に蓄積された操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信するステップと、前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信するステップとをコンピュータに実行させるための人気ランキング集計プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置の機能を実現するようにしてもよい。
これにより、利用実態に合ったかつ仲介者のサーバを置かないランキングの集計システムを構成する主催者装置の機能が実現できる。

なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境（あるいは表示環境）を備えたＷＷＷシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。

また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良い。

本発明の実施形態に係る人気ランキング集計システムの構成を示すブロック図。 図１に示した人気ランキング集計システムにおける操作履歴の蓄積例とフィルタの登録例を示す説明図。 図１の処理例を示すシーケンスチャート。 本発明に係る人気ランキング集計方法を図１のシステムに適用した場合の実施形態の手順例を示すフローチャート。 本発明に係る端末装置を図１のシステムに適用した場合の実施形態のソフトウェアからみた機能例を示すブロック図。 図５示す端末装置の動作例を示すフローチャート。 本発明の主催者装置を図１のシステムに適用した場合の実施形態のソフトウェアからみた機能例を示すブロック図。 図７に示す主催者装置の動作例を示すフローチャート。

符号の説明

１０…ＩＰ等の伝達ネットワーク
２０…ＳＩＯＮｅｔ
３０…インターネット
４１…端末装置
４１１、４２１…人気ランキング集計アプリケーションＡ、Ｂ
４１１１、４２１１…情報制御部
４１１２、４２１２…入出力部
４１１３…操作監視部
４１１４…身体状態監視部
４１１５…操作履歴身体状態履歴情報蓄積部
４１１６ 、４２１４…フィルタ登録部
４１１７、４２１５…イベント情報受信部
４１１８、４２１３…イベント情報作成部
４１２、４２２…ＯＳ
４１３、４２３…ミドルウェア
４１４、４２４…ＳＩＯＮｅｔ
４２…主催者装置
４２１６…ランキング集計部
４２１７…人気ランキング情報蓄積部
４３…センサ
５１…ユーザ
５２…主催者

Claims (18)

1. 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法であって、
   取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップと、
   蓄積された該操作履歴の１以上の任意の項目を任意に収集するステップと、
   を備えることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法。
2. 請求項１に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法において、前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法。
3. 請求項１に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法において、
   取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップにあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴を蓄積することを可能にし、
   蓄積された該操作履歴の任意の項目を任意に収集するステップにあっては、コンテンツを視聴中の前記身体状態履歴の任意の項目を任意に収集することを可能にすることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法。
4. 請求項３に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法において、
   視聴中の身体状態履歴とは、体温、血圧、脈拍であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計方法。
5. 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムであって、
   取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段と、蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録する手段と、前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段とを有する端末装置と、
   蓄積された前記操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信する手段と、前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信する手段とを有する主催者装置と、
   を有することを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム。
6. 請求項５に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムにおいて、
   前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム。
7. 請求項５に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムにおいて、
   取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段にあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴を蓄積することを可能にし、
   前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段にあっては、視聴中の該身体状態履歴をイベントとして送信することを可能にし、
   該端末装置から送信される該操作履歴のイベントを受信する手段にあっては、コンテンツを視聴中の前記身体状態履歴のイベントを受信することを可能にすることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム。
8. 請求項７記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システムにおいて、
   前記コンテンツを視聴中の身体状態履歴とは、体温、血圧、脈拍であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム。
9. 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置であって、
   取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段と、
   蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録する手段と、
   前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段と、
   を有することを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置。
10. 請求項９に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置において、
    前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置。
11. 請求項９に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置において、
    取得したコンテンツの操作履歴を蓄積する手段にあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴を蓄積することを可能にし、
    前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信する手段にあっては、視聴中の前記身体状態履歴をイベントとして送信することを可能にすることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置。
12. 請求項１１に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置において、
    視聴中の身体状態履歴とは、体温、血圧、脈拍であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置。
13. 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置であって、
    端末装置に蓄積された操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信する手段と、
    前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信する手段と、
    を有することを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置。
14. 請求項１３に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置において、
    前記操作履歴とは、ブックマークへの登録、視聴時間、視聴回数であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置。
15. 請求項１３に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置において、
    前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信する手段にあっては、コンテンツを視聴中の身体状態履歴のイベントを受信することを可能にすることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置。
16. 請求項１５に記載のピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置において、
    前記コンテンツを視聴中の身体状態履歴とは体温、血圧、脈拍であることを特徴とするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置。
17. 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用端末装置の機能を実現するための人気ランキング集計プログラムにおいて、
    取得したコンテンツの操作履歴を蓄積するステップと、
    蓄積した前記操作履歴をフィルタに登録するステップと、
    前記フィルタの発火により前記操作履歴をイベントとして送信するステップと、
    をコンピュータに実行させるための人気ランキング集計プログラム。
18. 意味情報ネットワークを用いたコンテンツの人気ランキングの集計を可能にするピア・ツー・ピア型人気ランキング集計システム用主催者装置の機能を実現するための人気ランキング集計プログラムにおいて、
    端末装置に蓄積された操作履歴の１以上の任意の項目を収集するためのイベントを任意に送信するステップと、
    前記端末装置から送信される前記操作履歴のイベントを受信するステップと、
    をコンピュータに実行させるための人気ランキング集計プログラム。
    
    

Images