JP2005024644A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化やコストアップを回避しつつ、排出される記録紙に生じるカールを抑制する画像形成装置を提供する。
【解決手段】排出用紙フルセンサ31がフル検出を行う(♯5でYES)と、比較判定部35はこの記録紙の最大積層枚数と排出部5上の積層された記録紙の枚数とを比較する(♯7)。積層枚数が最大積層枚数より少ない場合(♯7でYES)において、マニュアルモードが選択される(♯8でYES)と操作入力部による定着温度の調整を許可し(♯9)、オートモードが選択される(♯10でYES)と温度制御部38は定着温度を所定温度下げる(♯11)。これにより、画像形成動作が再開されたときから、定着処理に起因して生じるカールの度合いを抑制するようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや複写機等の画像形成装置に関し、特に、画像形成後の記録紙に生じる所謂カールを抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、読み取った原稿の画像に対応する静電潜像を感光体ドラムの表面に形成し、この静電潜像の部分にトナーを付着させてトナー像を形成するとともに、この感光体ドラムに形成されたトナー像を記録紙に転写した後、この転写後の記録紙に対して1対のローラにより加圧及び加熱して該記録紙にトナーを定着することにより、原稿の画像を記録紙面上に形成する電子写真方式を用いた画像形成装置が広く知られている。
【0003】
この種の画像形成装置においては、記録紙に転写されたトナーを定着させるべく対向する1対のローラの周面により加圧及び加熱することに起因して、記録紙が反り返る、所謂カール現象が発生する場合がある。このようなカール現象は、特に、画像形成装置にソータ等の処理装置を接続して、記録紙のソートやステイプル等の処理を実行する場合に、記録紙の搬送性能、排出部における記録紙の積載性能及び整合性能に影響を与え、搬送性能の低下による紙詰まりや、積載性能及び整合性能の低下による記録紙の収集性の低下を招来する。
【0004】
このカールを補正することを目的として、例えば下記特許文献1には、駆動ロールと従動ロールに掛け渡されて回転する無端状のベルトと、このベルトの適所を押圧して湾曲させつつ回転する押圧ロールとを備え、カールが発生した定着後の記録紙を上記ベルトと押圧ロールとの間に通過させることで、該記録紙に対しカール方向と逆方向に湾曲させるように加圧する構成を備えた画像形成装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平14−080158号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにカールを強制的に補正するものにあっては、前述の押圧ロールやベルト等のカール補正機構を別途備える分、装置の大型化やコストアップを招来することとなる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、装置の大型化やコストアップを回避しつつ、排出される記録紙に生じるカールを抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、感光体ドラムに形成されたトナー像を記録紙に転写し、この転写後の記録紙に対し、対向する1対のローラ体の周面で加熱した後、該記録紙を排出部に積層的に排出する画像形成装置であって、前記排出部に積層される記録紙の枚数を検出する枚数検出手段と、前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことを検出する厚み検出手段と、前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、予め設定された前記所定の厚みに対応する記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数とを比較する比較手段と、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、前記加熱温度を低下させる制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
この発明によれば、感光体ドラムに形成されたトナー像が記録紙に転写されると、この転写後の記録紙に対し、対向する1対のローラ体の周面で加熱された後、排出部に積層的に排出される。このとき、枚数検出手段により、排出部に積層される記録紙の枚数が検出される。
【0010】
そして、厚み検出手段により、排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、比較手段により、予め設定された前記所定の厚みに対応する記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数とが比較され、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、制御手段により、前記加熱温度を低下する制御が行われる。
【0011】
これにより、カール補正機構を別途備えることによる装置の大型化やコストアップを回避しつつ、排出される記録紙に生じるカールを抑制することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記加熱温度を低下させる操作を入力するための入力操作手段を備えると共に、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、前記入力操作手段による入力操作を許可するモードを備えることを特徴とするものである。
【0013】
この発明によれば、加熱温度を低下させる操作を入力するための入力操作手段を備えると共に、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、前記入力操作手段による入力操作を許可するモードを備えたので、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないときには、カールの状態に応じて加熱温度を手動で低下させることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記厚み検出手段は、前記排出部に排出される記録紙の厚みの上限値になったことを検出するものであることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、厚み検出手段は、前記排出部に排出される記録紙の厚みの上限値になったことを検出するものとしたので、排出部に排出可能な記録紙の厚みの上限値になったことを検出する厚み検出手段が予め備えられている場合に、この検出手段をカールの補正にも兼用することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数を記録紙の種類毎に予め記憶する記憶手段を備え、前記比較手段は、前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、前記予め設定された所定の厚みに対応する該記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される該記録紙の枚数とを比較することを特徴とするものである。
【0017】
この発明によれば、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数を記録紙の種類毎に予め記憶し、前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、前記所定の厚みに対応する該記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される該記録紙の枚数とを比較してカールの補正を行うようにしたので、記録紙の種類に応じてカールの補正を適切に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す図である。
【0019】
図1に示すように、画像形成装置1は、外部接続されたパーソナルコンピュータやスキャナ等の画像入力装置100との間で、画像データを始めとする各種の情報を通信可能に構成されており、装置1の下部に位置する記録紙供給部2と、記録紙供給部2の上方に位置する画像形成部3と、画像形成部3の下流側に位置する定着部4と、画像形成部3の上方に位置する排出部5とを備える。
【0020】
記録紙供給部2は、画像形成装置1の本体フレーム(図示せず)から外部に引き出すことで記録紙Pの補給が可能となるように構成された給紙カセット6〜8を備え、給紙カセット6〜8に積層状態で載置された用紙Pを、給紙ローラ9〜11の回転動作により給紙カセット6〜8の出口側(図1の右側)に送り出すと共に、リタードローラ12〜14により最上位置の用紙Pを1枚ずつ第1用紙搬送部15(点線で示す)に給紙する。
【0021】
第1用紙搬送部15は、記録紙供給部2から給紙された記録紙Pを画像形成部3に向けて搬送するものである。第1用紙搬送部15は、一対の反射型フォトセンサが図1の紙面と直交する方向(主走査方向)の両端部に配設されてなるレジストセンサ16を備え、記録紙Pがこのレジストセンサ16の配設位置まで搬送されると、該レジストセンサ16の下流側に配設されたレジストローラ17により、後述する感光体ドラム18の表面に形成されたトナー像と記録紙Pの先端位置とを合わせるように搬送タイミングがとられた上で、感光体ドラム18と転写ローラ22との間に搬送される。
【0022】
また、記録紙供給部2は、装置本体の側部に形成された開口に着脱可能に配設される図略の給紙トレイを備え、この給紙トレイからも記録紙を第1用紙搬送部15上に搬送可能となっている。
【0023】
画像形成部3は、回転可能に軸支された光導電性を有する感光体ドラム18と、この感光体ドラム18の周囲にその回転方向に沿って、帯電器19、レーザ走査ユニット20、現像部21、転写ローラ22及びクリーニング部23を備えており、電子写真プロセスによって感光体ドラム18上に所定のトナー像を形成し、そのトナー像を記録紙Pに転写するものである。
【0024】
帯電器19は、感光体ドラム18を一定極性(本実施形態では正極性)に帯電させるものである。
【0025】
レーザ走査ユニット20は、詳細には図示しないが、レーザ発光器、ポリゴンミラー及び反射鏡を備え、画像入力装置100から得た原稿の画像データに応じて強弱がつけられたレーザ光をレーザ発光器から出力し、ポリゴンミラー及び反射鏡を介して、正極性に帯電している感光体ドラム18の露光領域に照射するものである。この照射されたレーザ光により、感光体ドラム18の表面電位を画像に応じて減少させて、感光体ドラム18の表面に、原稿画像データに応じた静電潜像を形成させる。この光照射は、ポリゴンミラーの回転によって、帯電器19と現像部21との間の露光領域へ、回転する感光体ドラム18の幅方向(図1において紙面に垂直な方向)に繰り返して走査される。
【0026】
現像部21は、感光体ドラム18に対向配置された現像ローラ24と、トナーを格納したトナーコンテナ25とを備え、レーザ光により感光体ドラム18上の正電荷の減少した(電位の減少した)静電潜像の部分に、現像領域において同極、即ち正帯電したトナーを、現像ローラ24を用いて付着させるものである。これにより、感光体ドラム18上に形成されていた静電潜像がトナーにより現像されて、感光体ドラム18の表面に可視像としてトナー像が形成される。
【0027】
転写ローラ22は、感光体ドラム18に対して非接触状態で対向配置されており、感光体ドラム18の転写領域において記録紙Pの裏面から負のコロナ放電を行って、感光体ドラム18上に形成されているトナー像を静電的に記録紙P上に転写させるものである。
【0028】
クリーニング部23は、感光体ドラム18の幅方向寸法と略同等の長さに形成された図略のクリーニングブレードを有し、このクリーニングブレードの先端部を図略の付勢手段の付勢力により感光体ドラム18の表面に付勢することで、転写後の感光体ドラム18の表面に付着している残留トナーを掻き落とすように構成されている。
【0029】
定着部4は、トナー像が転写された記録紙を加圧及び加熱することにより記録紙に転写されたトナーを該記録紙に定着させる定着処理を行うものであり、熱遮蔽ボックス26と、熱遮蔽ボックス26内の上部に配設された定着ローラ27と、熱遮蔽ボックス26内の下部において定着ローラ27に圧接して配設された加圧ローラ28とを備える。
【0030】
定着ローラ27は、ヒータを内蔵し、通常、一定温度(例えば195℃〜200℃の間の温度)に設定されており、この定着ローラ27に記録紙が接触することで該記録紙が加熱される。
【0031】
定着部4により記録紙に対して定着処理を行うと、画像形成後の記録紙にカール(湾曲状に変形する現象)が発生する場合があり、このカールの度合いは、定着温度に応じて変化すると考えられる。本実施形態では、定着後の記録紙に比較的大きなカールが発生していることを検出した場合に、それ以降、定着後の記録紙にカールが発生するのを抑制するため、定着ローラ27の加熱温度(以下、定着温度という)を手動または自動で調整できるように構成されている。
【0032】
排出部5は、例えば画像形成装置1の本体フレームの上面に形成されており、定着部4から第2用紙搬送部29を通って搬送されてきた定着処理後の記録紙を順次集積するものである。排出部5には、枚数検出センサ30と排出用紙フルセンサ31とが備えられている。
【0033】
枚数検出センサ30は、定着部4から排出部5に搬送される記録紙の枚数を検出するものである。
【0034】
排出用紙フルセンサ31は、記録紙が排出部5に過積層されることで該排出部5への記録紙の排出時にジャムが発生するのを防止すべく、排出部5に積層可能な記録紙の束の厚みの限界値(以下、最大積層厚という)まで、記録紙が積層されたことを検出するものである。
【0035】
排出用紙フルセンサ31は、例えば、排出部5に排出される記録紙の排出方向に直交する用紙の幅方向両側であって、排出部5において所定の高さ位置に対向配置された発光部及び受光部を有するとともに、排出部5に積層される記録紙の束の厚みに応じて高さ位置が変化する遮光体を備えてなる。排出用紙フルセンサ31は、記録紙の束の厚みが所定の厚みになると、遮光体が発光部から受光部に向かって出力される光を遮断することにより、排出部5に積層される記録紙の束の厚みが所定の厚みになったことを検出する。
【0036】
この構成により、排出用紙フルセンサ31がフル検出状態から非フル検出状態となることで、排出部5に積層された記録紙が該排出部5から取り除かれたことも検出することができる。以下、排出用紙フルセンサ31により排出部5に積層される記録紙の束の厚みが所定の厚みになったことの検出をフル検出というものとする。
【0037】
操作入力部32は、画像形成装置1による画像形成動作の開始の指示、記録紙Pの種類の指定、定着部4の定着温度を下げる指示、あるいはカールの補正に関して備えられた複数のモードの選択等の操作を入力するためのものである。本実施形態では、カールの補正に関し、定着部4の定着温度を下げる操作が可能となるマニュアルモードと、定着部4の定着温度を自動的に下げるオートモードと、定着部4の定着温度を下げずに維持する継続モードとが備えられており、操作入力部32によりこれらのモードの選択が可能となっている。
【0038】
制御部33は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、上述した画像形成装置内の各部材の駆動を互いに関連付けて制御するものである。
【0039】
通常、定着後の記録用紙にカールが生じていない場合もしくはカールの度合いが比較的小さい場合、排出用紙フルセンサ31により記録紙の束の厚みが前述の最大積層厚となったことが検出されたときの該記録紙の枚数は、記録紙の種類(例えば薄紙や普通紙)ごとに一定となる(この一定の枚数を最大積層枚数という)。また、定着後の記録紙に比較的大きなカールが生じている場合には、記録紙に生じたカールにより上下の記録紙との間に比較的大きな間隙が生じやすくなるため、排出用紙フルセンサ31によるフル検出時において、排出部5に積層される記録紙の枚数は前述の最大積層枚数より少なくなる。
【0040】
このことから、本実施形態では、各記録紙について、カールの許容範囲を考慮した上で前述の最大積層厚となる記録紙の最大積層枚数を予め設定し、前述のように排出部5上の記録紙の枚数が該記録紙についての最大積層枚数より少ない場合には、記録紙に比較的大きなカールが発生しているものとみなし、それ以降、定着部4における定着温度を低下させることで、記録紙に比較的大きなカールが発生するのを抑制するようにしている。
【0041】
このような機能を実現するため、制御部33は、機能的に、記憶部34と、比較判定部35と、駆動制御部36と、モード設定部37と、温度制御部38とを有する。
【0042】
本実施形態の画像形成装置1においては、表1に示すように、記録紙の種類ごとに、最大積層枚数及び定着温度についての許容限界値が設定されている。定着温度についての許容値とは、定着部4において必要な定着性が得られる限界の最低値をいう。
【0043】
【表1】
Figure 2005024644
【0044】
この表1に示すように、例えば、薄紙は、排出部5に最大600枚積層可能であり、且つ、必要な定着性が得られる定着温度の限界値は175℃である、すなわち、175℃まで定着温度を下げても必要な定着性が得られることを示している。
【0045】
記憶部34は、図2に示すように、薄紙、普通紙及び厚紙等の記録紙の種類ごとに設定された、最大積層枚数及び定着部4における定着温度についての許容限界値を記憶するものである。例えば、記憶部34の記憶領域1には、薄紙についての最大積層枚数及び許容限界値が格納されている。
【0046】
比較判定部35は、排出用紙フルセンサ31によりフル検出された時点で排出部5に積層されている記録紙の枚数(以下、積層枚数という)と、該記録紙についての最大積層枚数との大小を比較するものである。すなわち、前述したように、排出部5上の記録紙の枚数が該記録紙についての最大積層枚数より少ない場合には、記録紙に比較的大きなカールが発生しているものと考えられるので、積層枚数と最大積層枚数との大小を比較することで、比較的大きなカールが発生しているか否かを判定することができる。
【0047】
駆動制御部36は、画像形成部3及び第1,第2用紙搬送部15,29の駆動を制御するものである。駆動制御部36は、比較判定部35により記録紙の積層枚数が該記録紙についての最大積層枚数より少ない(比較的大きなカールが発生している)と判定されると、定着温度を下げるか否か、及び定着温度を下げる場合には手動で行うか画像形成装置1に自動で行わせるかを選択させる(マニュアルモード、オートモード及び継続モードの中からモードを選択させる)時間を操作者に与えるため、画像形成部3及び第1,第2用紙搬送部15,29の動作を一時的に停止させる。
【0048】
モード設定部37は、前述のマニュアルモード、オートモード及び継続モードの中から、操作入力部32により選択されたモードに設定するものである。
【0049】
温度制御部38は、定着部4の定着温度を制御するものである。本実施形態では、前述したように、比較的大きなカールの発生が検出されるまでの通常の画像形成時においては、例えば195℃〜200℃の間の温度に設定され、比較的大きなカールの発生が検出された場合であって、定着部4の定着温度を下げたことによりカールが許容範囲内もしくは発生しなくなるか、あるいは定着温度が許容限界値に達するまで、定着温度を所定温度(例えば1℃)下げる。
【0050】
次に、画像形成装置1のカール抑制処理を説明する。
【0051】
図3は、画像形成装置1のカール抑制処理を示すフローチャートである。
【0052】
図3に示すように、或る種類の記録紙に対して画像形成処理が完了し(ステップ♯1でYES)、排出用紙フルセンサ31が、排出部5から記録紙が取り除かれたことを検出する(ステップ♯2でNO)と、そのカウント値を0にリセットする(ステップ♯3)。
【0053】
一方、排出部5から記録紙が取り除かれず載置されたままであるとき(ステップ♯2でYES)、枚数検出センサ30は、排出用紙フルセンサ31がフル検出するまで(ステップ♯5でNO)、排出部5に記録紙が排出されるたびに記録紙のカウント値を1ずつ増加する(ステップ♯4)。
【0054】
そして、排出用紙フルセンサ31がフル検出を行う(ステップ♯5でYES)と、駆動制御部36は、画像形成装置1の各部の動作を一時的に停止させ(ステップ♯6)、比較判定部35は、排出部5に排出された記録紙についての最大積層枚数を記憶部34から読み出し、この最大積層枚数と排出用紙フルセンサ31によりフル検出された時点で排出部5に積層されている記録紙の積層枚数との大小を比較する(ステップ♯7)。
【0055】
その結果、排出用紙フルセンサ31によるフル検出時における積層枚数が最大積層枚数より少ない場合、すなわち比較的大きなカールが生じていると考えられる場合(ステップ♯7でYES)には、前述したマニュアルモード、オートモード及び継続モードの中からモードを選択させる。マニュアルモードが選択される(ステップ♯8でYES)と、操作入力部32による定着温度の調整を許可し(ステップ♯9)、オートモードが選択される(ステップ♯10でYES)と、温度制御部38は、定着温度を所定温度下げ(ステップ♯11)、継続モードが選択される(ステップ♯10でNO)と、定着温度が維持される(ステップ♯12)。なお、排出用紙フルセンサ31によるフル検出時における積層枚数が最大積層枚数が一致する場合(ステップ♯7でNO)には、ステップ♯8〜♯12の処理は行われない。
【0056】
その後、排出用紙フルセンサ31が排出部5から記録紙が取り除かれたことを検出する(ステップ♯13でYES)と、駆動制御部36は、画像形成部3に画像形成動作を再開させ(ステップ♯14)、ステップ♯1に戻る。これにより、画像形成動作が再開された以降において、定着部4による定着処理に起因して生じるカールの度合いを抑制することができる。
【0057】
このように、記録紙についての最大積層枚数を予め設定し、排出用紙フルセンサ31によりフル検出された時点において排出部5に積層されている記録紙の枚数(積層枚数)と、該記録紙についての最大積層枚数とを比較し、積層枚数が最大積層枚数より少ないとき、比較的大きなカールが発生しているものと判断して定着部4における定着温度を低下させるようにしたので、装置の大型化やコストアップを回避しつつ、カールの度合いを抑制することができる。
【0058】
また、定着部4の定着温度を下げる操作が可能となるマニュアルモードを設けたから、カールの状態に応じて加熱温度を手動で低下させることができる。
【0059】
また、排出用紙フルセンサ31を用いて比較的大きなカールの発生を検出するようにしたから、記録紙が排出部5に過積層されることで該排出部5への記録紙の排出時にジャムが発生するのを防止すべく備えられた既存の構成を用いてカールの発生を検出することができ、画像形成装置1の大型化やコストアップを抑制することができる。
【0060】
また、記録紙の種類ごとに予め最大積層枚数を設定し、この最大積層枚数を用いてカールの発生を検出するようにしたので、記録紙の種類に応じてカールの補正を適切に行うことができる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、次の変形形態(1)〜(3)も採用可能である。
【0062】
(1)上記実施形態では、記録紙が排出部5に過積層されることで該排出部5への記録紙の排出時にジャムが発生するのを防止すべく備えられた排出用紙フルセンサ31を用いて、比較的大きなカールの発生の有無を検出するようにしたが、これに限らず、排出部5に積層される記録紙の束の厚みが任意の厚みになったことを検出し、この厚みに対応する記録紙の枚数と、この検出時における排出部5に積層された記録紙の枚数とを比較して、その比較結果に応じて定着温度を下げるようにするとよい。
【0063】
(2)上記実施形態では、比較的大きなカールが発生していることを検出すると、マニュアルモード、オートモード及び継続モードの中から操作者に選択させるようにしたが、これに限らず、これらのモードのうち任意の2のモードを選択対象モードとしてもよいし、あるいは比較的大きなカールが発生していることを検出すると強制的に操作者に定着温度を下げる操作を行わせたり、必ず定着温度を自動的に所定温度下げるように構成してもよい。
【0064】
(3)上記実施形態では、各記録紙について、カールの許容範囲を考慮した上で最大積層枚数を予め設定するようにしたが、単に、排出部5に排出可能な画像形成前(転写前)の記録紙(カールが発生していない記録紙)の最大枚数を最大積層枚数として設定してもよい。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、厚み検出手段により、排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、比較手段により、予め設定された前記所定の厚みに対応する記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数とが比較され、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、制御手段により、前記加熱温度を低下する制御が行われるようにしたので、カール補正機構を別途備えることによる装置の大型化やコストアップを回避しつつ、排出される記録紙に生じるカールを抑制することができる。
【0066】
請求項2に記載の発明によれば、加熱温度を低下させる操作を入力するための入力操作手段を備えると共に、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、前記入力操作手段による入力操作を許可するモードを備えたので、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないときには、カールの状態に応じて加熱温度を手動で低下させることができる。
【0067】
請求項3に記載の発明によれば、厚み検出手段は、前記排出部に排出される記録紙の厚みの上限値になったことを検出するものとしたので、排出部に排出可能な記録紙の厚みの上限値になったことを検出する厚み検出手段が予め備えられている場合に、この検出手段をカールの補正にも兼用することができる。
【0068】
請求項4に記載の発明によれば、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数を記録紙の種類毎に予め記憶し、前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、前記所定の厚みに対応する該記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される該記録紙の枚数とを比較してカールの補正を行うようにしたので、記録紙の種類に応じてカールの補正を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す図である。
【図2】記憶部の記憶内容を説明するための図である。
【図3】画像形成装置のカール抑制処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 記録紙供給部
3 画像形成部
4 定着部
5 排出部
27 定着ローラ
28 加圧ローラ
30 枚数検出センサ
31 排出用紙フルセンサ
34 記憶部
35 比較判定部
36 駆動制御部
37 モード設定部
38 温度制御部
100 画像入力装置

Claims (4)

  1. 感光体ドラムに形成されたトナー像を記録紙に転写し、この転写後の記録紙に対し、対向する1対のローラ体の周面で加熱した後、該記録紙を排出部に積層的に排出する画像形成装置であって、
    前記排出部に積層される記録紙の枚数を検出する枚数検出手段と、
    前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことを検出する厚み検出手段と、
    前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、予め設定された前記所定の厚みに対応する記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数とを比較する比較手段と、
    前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、前記加熱温度を低下させる制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記加熱温度を低下させる操作を入力するための入力操作手段を備えると共に、前記枚数検出手段により検出される記録紙の枚数が、前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数より少ないとき、前記入力操作手段による入力操作を許可するモードを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記厚み検出手段は、前記排出部に排出される記録紙の厚みの上限値になったことを検出するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記予め設定された所定の厚みに対応する記録紙の枚数を記録紙の種類毎に予め記憶する記憶手段を備え、前記比較手段は、前記排出部に積層される記録紙の束が所定の厚みになったことが検出されると、前記予め設定された所定の厚みに対応する該記録紙の枚数と、前記枚数検出手段により検出される該記録紙の枚数とを比較することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2014069913A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Kyocera Document Solutions Inc シート排出装置、画像形成装置、シート排出方法

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