JP2011186150A - 画像形成装置 - Google Patents

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良一 山本
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裕之 前田
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Abstract

【課題】印刷媒体に転写されるトナー画像の画質が劣化することを抑制できる画像形成装置を提供することである。
【解決手段】感光体ドラム29及び転写ローラ34は、用紙Pを搬送する。定着ローラ対16aは、用紙Pの搬送方向において感光体ドラム29及び転写ローラ34よりも下流側に設けられ、用紙Pを搬送する。トルクセンサ22は、定着ローラ対16aの駆動トルクを検知する。制御部40は、トルクセンサ22が検知した駆動トルクが上限値と下限値との間に収まるように、定着ローラ対16aの搬送速度を制御する。制御部40は、下限値を複数種類の値に変更できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、特に、印刷媒体にトナー画像を転写する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、一般的に、以下に説明するような動作により、用紙にトナー画像を形成している。まず、光走査装置が、帯電された感光体ドラムに対してビームを照射して、感光体ドラムの周面に静電潜像を形成する。次に、現像装置が、感光体ドラムの周面に対してトナーを付与することにより、静電潜像にしたがったトナー画像を形成する。ここで、用紙は、用紙トレイに積載されている。そして、給紙ローラが用紙トレイの用紙を1枚ずつ取り出す。次に、レジストローラ対が、給紙ローラが取り出した用紙を搬送する。転写ローラが、感光体ドラムと対向しており、レジストローラ対により搬送されてきた用紙に対して、感光体ドラムの周面に形成されているトナー画像を転写する。次に、定着装置が用紙に対して加熱・加圧処理を施すことにより、用紙にトナー画像が定着される。この後、用紙は、排紙トレイ上に排出される。
ところで、画像形成装置では、以下の理由により、感光体ドラム及び転写ローラと定着装置との間において用紙を撓ませている。定着装置の搬送速度が感光体ドラム及び転写ローラの搬送速度よりも大きい場合には、用紙は撓まない。この場合には、用紙には引っ張り応力が働き、感光体ドラム及び転写ローラにおいて僅かに滑りが発生する。そのため、用紙に転写されるトナー画像の画質が劣化する。そこで、従来の画像形成装置では、感光体ドラム及び転写ローラの搬送速度を定着装置の搬送速度よりも大きくして、感光体ドラム及び転写ローラと定着装置との間において用紙を撓ませることにより、用紙に引っ張り応力が働くことを抑制している。
しかしながら、画像形成装置では、用紙の撓みが大きくなりすぎた場合においても、用紙に転写されるトナー画像の画質が劣化する。より詳細には、用紙の撓みが大きくなりすぎると、用紙は、元の伸びた状態に戻ろうとする。そのため、搬送経路の下流側に位置する定着装置では用紙が押し出される方向に力が働き、搬送経路の上流側に位置する感光体ドラム及び転写ローラでは用紙が押し戻される方向に力が働く。そのため、感光体ドラム及び転写ローラにおいて僅かに滑りが発生する。その結果、用紙に転写されるトナー画像の画質が劣化する。以上より、画像形成装置では、感光体ドラム及び転写ローラと定着装置との間において用紙は適度に撓んでいることが望ましい。
そこで、従来の画像形成装置では、以下に説明するように、定着装置の駆動トルクを検知することによって、トナー画像の画質の劣化を抑制している。より詳細には、用紙が撓むと定着装置の駆動トルクが小さくなり、用紙が引っ張られると定着装置の駆動トルクが大きくなる。そこで、従来の画像形成装置では、トルクセンサにより定着装置の駆動トルクを検知し、駆動トルクが所定範囲内に収まるように、定着装置の搬送速度を制御している。
しかしながら、従来の画像形成装置は、用紙の厚さが大きくなった場合には、駆動トルクが所定範囲内に収まらなくなるという問題を有する。本願発明者は、かかる問題を明確にするために実験を行った。具体的には、従来の画像形成装置において、厚紙と薄紙とを搬送させて、駆動トルクの変化を調べた。図7は、実験結果を示したグラフであり、駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。縦軸は駆動トルクを示し、横軸は時間を示している。図7では、厚紙(坪量:420g/m2)及び薄紙(坪量:80g/m2)の駆動トルクと時間との関係が記載されている。
図7に示すように、薄紙の場合には、定着装置の搬送速度が制御されることにより、駆動トルクが所定範囲内に収まっていることが分かる。一方、厚紙の場合には、定着装置の搬送速度が制御されても、駆動トルクが上限値よりも大きくなっていることが分かる。以下に理由を説明する。
厚紙は、薄紙に比べて、硬い。そのため、厚紙では薄紙よりも、定着装置の駆動トルクが急激に増減する。したがって、用紙の厚さが大きくなると、定着装置の駆動トルクが下限値から上限値に到達するのに必要な時間Taが短くなる。一方、定着装置の搬送速度の制御は、制御部がモーターの回転数を切り替えることにより行われる。そして、モーターの回転数を切り替える際には所定の時間Tbが必要である。なお、図7では、駆動トルクが最も小さくなったときにモーターの回転数が切り替えられ、駆動トルクが最も大きくなったときにモーターの回転数の切り替えが終了している。よって、図7に示すように、時間Taが時間Tbよりも短くなると、モーターの回転数の切り替えが、駆動トルクの増加に追いつかなくなり、駆動トルクが上限値を上回ってしまう。
なお、従来の画像形成装置としては、例えば、特許文献1に記載の画像形成装置が知られている。該画像形成装置は、ループ検出手段の出力に基づいて、定着手段の駆動手段の速度を制御している。しかしながら、特許文献1には、上記のようなトナー画像の画質の劣化を抑制することに関する記載は存在しない。
特開平7−234604号公報
そこで、本発明の目的は、印刷媒体に転写されるトナー画像の画質が劣化することを抑制できる画像形成装置を提供することである。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、印刷媒体を搬送する第1のローラ対と、前記印刷媒体の搬送方向において前記第1のローラ対よりも下流側に設けられ、該印刷媒体を搬送する第2のローラ対と、前記第2のローラ対の駆動トルクを検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記駆動トルクが上限値と下限値との間に収まるように、前記第2のローラ対の搬送速度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記下限値を複数種類の値に変更できること、を特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体に転写されるトナー画像の画質が劣化することを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図1の画像形成装置の拡大図である。 実験結果を示したグラフであり、駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。 用紙の種類に基づいて、表1のテーブルを用いて下限値を第1の下限値又は第2の下限値に制御部が設定した場合における、駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。 駆動トルクの下限値を減少させる制御を行った場合における駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。 画像形成装置の制御部が行う動作を示したフローチャートである。 実験結果を示したグラフであり、駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、添付図面を参照して説明する。
(画像形成装置の構成)
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の構成図である。図2は、画像形成装置10の拡大図である。
画像形成装置10は、電子写真方式による複写機やプリンタ等であり、図1に示すように、給紙ユニット12、作像ユニット14、定着ユニット16、排紙ローラ対18、排紙トレイ20、トルクセンサ22、タッチパネル23、制御部40及び記憶部42を備えている。
制御部40は、例えば、CPUにより構成され、画像形成装置10全体の動作を制御する。記憶部42は、例えば、メモリにより構成され、所定の情報を記憶している。給紙ユニット12は、給紙トレイ17及び給紙ローラ19を備えている。給紙トレイ17は、複数枚の用紙(印刷媒体)Pを積載状態で収容している。給紙ローラ19は、給紙トレイ17から用紙Pを1枚ずつ取り出して、作像ユニット14に供給する。
作像ユニット14は、用紙Pに対してトナー画像を形成するためのものであり、レジストローラ対24、感光体ドラム29、クリーナー30、帯電器31、光走査装置32、現像装置33及び転写ローラ34を備えている。
レジストローラ対24は、給紙ローラ19により取り出された用紙Pを、トナー画像の転写が可能な所定のタイミングで感光体ドラム29及び転写ローラ34へと搬送する。
感光体ドラム29は、円柱形状をなしており、トナー画像を担持する像担持体として機能する。感光体ドラム29は、図示しないモーター等により、図2に示すように、矢印Aの方向(反時計回り)に回転させられる。
帯電器31は、図1に示すように、感光体ドラム29の周面に対向するように設けられ、感光体ドラム29の周面を帯電させる。光走査装置32は、図1に示すように、帯電器31よりも矢印A(図2参照)の方向の下流側において感光体ドラム29と対向するように設けられている。光走査装置32は、画像読み取り装置(スキャナ)又はコンピュータから出力されてくる画像データに基づく制御部40の制御により、感光体ドラム29の周面にビームBを照射する。これにより、感光体ドラム29の周面には、静電潜像が形成される。
現像装置33は、図1に示すように、光走査装置32よりも矢印A(図2参照)の方向の下流側において感光体ドラム29と対向するように設けられ、感光体ドラム29の周面にトナー画像を形成する。現像装置33は、図1に示すように、現像ローラ33a及びケース33bを含んでいる。ケース33bは、トナー及び現像ローラ33aを収容している。現像ローラ33aは、図1に示すように、ケース33b内に設けられ、円筒形状をなしている。現像ローラ33aは、ケース33bから一部が露出することにより、感光体ドラム29の周面と対向している。そして、現像ローラ33aは、図示しないモーター等により回転させられることにより、感光体ドラム29との対向部分にトナーを搬送し、該感光体ドラム29に対してトナーを付与する。これにより、感光体ドラム29の周面には、静電潜像に従ったトナー画像が形成される。なお、現像装置33は、この他に、供給ローラ等も含んでいるが、これらの構成については説明を省略する。
転写ローラ34は、レジストローラ対24により搬送されてきた用紙Pにトナー画像を転写する。より詳細には、転写ローラ34は、図2に示すように、現像装置33よりも矢印Aの方向の下流側において感光体ドラム29と対向するように設けられ、感光体ドラム29とローラ対を構成している。そして、転写ローラ34は、該感光体ドラム29との間を通過する用紙Pに対して感光体ドラム29からトナー画像を転写する。また、転写ローラ34は、図示しないモーター等により、図2に示すように、矢印Cの方向(時計回り)に回転させられる。そして、感光体ドラム29及び転写ローラ34からなるローラ対は、用紙Pを搬送する。以下では、感光体ドラム29及び転写ローラ34からなるローラ対における用紙Pの搬送速度をVa(図2参照)とする。
クリーナー30は、図1に示すように、転写ローラ34よりも矢印A(図2参照)の方向の下流側において感光体ドラム29と対向するように設けられ、感光体ドラム29の周面に残存したトナーを回収する。
定着ユニット16は、図2に示すように、定着ローラ対16a及びモーター16bを含んでおり、用紙Pに対してトナー画像を定着させる。該定着ユニット16は、用紙Pの搬送方向において感光体ドラム29及び転写ローラ34からなるローラ対よりも下流側に設けられ、用紙Pを搬送する。具体的には、定着ローラ対16aは、互いに圧接されている2つのローラにより構成されている。モーター16bは、定着ローラ対16aを回転させる。そして、用紙Pは、作像ユニット14においてトナー画像が形成された後に、定着ローラ対16aの回転により定着ローラ対16a間を通過させられる。この際、加熱処理及び加圧処理が用紙Pに施される。これにより、定着ローラ対16aでは、用紙Pに対してトナー画像が定着される。また、以下では、定着ローラ対16aにおける用紙Pの搬送速度を搬送速度Vb(図2参照)とする。
排紙ローラ対18は、定着ユニット16から搬送されてきた用紙Pを排紙トレイ20に排出する。これにより、画像が印刷された用紙Pが、排紙トレイ20上に積載される。
ところで、画像形成装置10では、用紙Pに転写されるトナー画像の画質に劣化が発生することを抑制するために、感光体ドラム29及び転写ローラ34と定着ローラ対16aとの間において、用紙Pを適度に撓ませている。すなわち、画像形成装置10では、トルクセンサ22は、転写ローラ対16aの駆動トルクを検知している。制御部40は、例えば、図7の薄紙の実験結果に示すように、トルクセンサ22が検知している駆動トルクが上限値と下限値との間に収まるように、定着ローラ対16aの搬送速度Vbを制御している。具体的には、制御部40は、駆動トルクが下限値に到達する可能性があると判定した場合には、搬送速度VbをVb1に制御する。これにより、用紙Pの撓みが減少し、駆動トルクが増加する。一方、制御部40は、駆動トルクが上限値に到達する可能性があると判定した場合には、搬送速度VbをVb1よりも小さなVb2に制御する。これにより、用紙Pの撓みが増加し、駆動トルクが減少する。ただし、Vb1は、Vaよりも大きく、Vb2は、Vaよりも小さい。
ただし、画像形成装置10では、従来の画像形成装置と同様の制御を行った場合には、図7の実験結果に示すように、厚紙を搬送すると、駆動トルクが上限値を上回ってしまうおそれがある。
そこで、本願発明者は、画像形成装置10において、以下に説明する実験を行った。具体的には、画像形成装置10において、トルクセンサ22が検知する駆動トルクが徐々に減少するように、制御部40に定着ローラ対16aの搬送速度Vbを制御した。この際、画像形成装置10には、厚紙及び薄紙を搬送させた。図3は、実験結果を示したグラフであり、駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。縦軸は駆動トルクを示し、横軸は時間を示している。
図3に示すように、駆動トルクが小さくなると、薄紙では紙折れが発生し、厚紙では押し込みが発生した。紙折れとは、用紙Pが撓み過ぎて折れ曲がることを示す。紙折れの発生は、用紙詰まりの原因となる。押し込みとは、用紙Pの復元力により、感光体ドラム29及び転写ローラ34に用紙Pが押し戻されることを示す。押し込みの発生は、画質の劣化の原因となる。図3によれば、薄紙において紙折れが発生する駆動トルクは、厚紙において押し込みが発生する駆動トルクに比べて大きいことが分かる。
一方、駆動トルクが大きくなると、厚紙及び薄紙のいずれにおいても、引っ張りが発生する。引っ張りとは、感光体ドラム29及び転写ローラ34と定着ローラ対16aとの間において用紙Pが引っ張られることによって、感光体ドラム29及び転写ローラ34において用紙Pが滑ることを示す。引っ張りが発生すると、画質の劣化が発生する。引っ張りが発生する駆動トルクの大きさは、用紙Pが引っ張られることにより発生するため、用紙Pの硬さに依存しない。よって、薄紙において引っ張りが発生する駆動トルクと、厚紙において引っ張りが発生する駆動トルクとは殆ど同じである。
以上の実験結果を考察すると、厚紙が搬送される場合の駆動トルクの上限値と薄紙が搬送される場合の駆動トルクの上限値とは等しい大きさに設定することが望ましい。一方、厚紙が搬送される場合の駆動トルクの第1の下限値は、薄紙が搬送される場合の駆動トルクの第2の下限値よりも小さくしてもよいことが分かる。
そこで、画像形成装置10では、制御部40は、用紙Pの種類に応じて、駆動トルクの下限値を複数種類の値(本実施形態では、第1の下限値又は第2の下限値)に変更する。具体的には、ユーザは、タッチパネル23を操作して、用紙Pの種類に関する情報を入力する。すなわち、タッチパネル23は、用紙Pの種類に関する情報の取得手段として機能する。本実施形態では、用紙Pの種類に関する情報とは、例えば、用紙が厚紙又は薄紙であるのかの情報(すなわち、用紙Pの厚さに関する情報)を示している。制御部40は、用紙Pの厚さが大きくなるにしたがって、駆動トルクの下限値を小さく設定する。そこで、記憶部42は、以下に示す表1のテーブルを記憶している。
Figure 2011186150
表1に示すテーブルでは、用紙Pの種類毎に、駆動トルクの下限値が設定されている。表1に示すように、駆動トルクの下限値は、用紙Pの厚さが大きくなるにしたがって小さくなっている。制御部40は、表1のテーブルを参照して、駆動トルクを決定する。これにより、図4に示すように、厚紙が搬送される場合には、駆動トルクは、上限値と第1の下限値との間に収まっている。一方、薄紙が搬送される場合には、駆動トルクは、上限値と第2の下限値との間に収まっている。図4は、用紙Pの種類に基づいて、表1のテーブルを用いて下限値を第1の下限値又は第2の下限値に制御部40が設定した場合における、駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。
更に、画像形成装置10では、制御部40は、駆動トルクが上限値を上回ったか否かを判定して、駆動トルクが上限値を上回ったと判定した場合には、駆動トルクの下限値を減少させている。以下に図面を参照しながら説明する。図5は、駆動トルクの下限値を減少させる制御を行った場合における駆動トルクと時間との関係を示したグラフである。なお、図5では、厚紙が搬送された場合の実験結果のみが示されている。
画像形成装置10では、用紙Pの種類に関する情報に基づいて、駆動トルクの下限値を決定したとしても、実際に用紙Pを搬送すると、駆動トルクが上限を上回ってしまう場合がある。そこで、画像形成装置10では、制御部40は、図5に示すように、駆動トルクが上限値を上回ってしまう場合には、下限値を減少させる。具体的には、制御部40は、駆動トルクが下限値から上限値まで増加するのに必要な時間T2が、定着ローラ対16aの搬送速度VbをVb2からVb1へと切り替えるのに必要な時間T1(すなわち、搬送速度Vbを切り替えることができない期間)よりも短くなった場合には、図5に示すように、下限値を減少させている。なお、図5では、駆動トルクが最も小さくなったときに搬送速度VbがVb2からVb1へと切り替えられ、駆動トルクが最も大きくなったときに搬送速度Vbの切り替えが完了している。下限値の減少量は、予め設定された値であり、図5では、0.02N・m程度である。これにより、駆動トルクは、上限値と下限値との間に収まっている。
(画像形成装置の動作)
以上のように構成された画像形成装置10の動作について以下に図面を参照しながら説明する。図6は、画像形成装置10の制御部40が行う動作を示したフローチャートである。
本処理は、ユーザがタッチパネル23を操作して、印刷の指示を行うことにより開始される。印刷の指示の際には、ユーザは、タッチパネル23を用いて用紙Pの種類を入力している。本実施形態では、ユーザは、用紙Pが厚紙であるのか薄紙であるのかを入力する。応じて、制御部40は、用紙Pの種類に関する情報を取得し、用紙の種類を識別する(ステップS1)。
次に、制御部40は、用紙Pの種類(用紙Pの厚さ)に基づいて、表1を用いて下限値を決定する(ステップS2)。具体的には、制御部40は、用紙Pが厚紙である場合には、下限値を0.17N・m(第1の下限値)に決定し、用紙Pが薄紙である場合には、下限値を0.22N・m(第2の下限値)に決定する。なお、上限値は、0.33N・mと予め定められている。
次に、制御部40は、用紙Pの搬送を開始する(ステップS3)。具体的には、制御部40は、給紙ローラ19及びレジストローラ対24を回転させて、給紙トレイ17に積載されている用紙Pを1枚だけ給紙ローラ19に搬送させる。更に、制御部40は、定着ローラ対16aにおける搬送速度Vbを速度Vb2に制御する。
次に、制御部40は、駆動トルクが下限値に到達する可能性があるか否かを判定する(ステップS4)。駆動トルクが下限値に到達する可能性があるとは、ステップS4の判定の瞬間に、制御部40が搬送速度VbをVb2からVb1に制御した場合に、駆動トルクが下限値に到達する可能性があることを意味する。駆動トルクが下限値に到達する可能性がない場合には、本処理はステップS5に進む。駆動トルクが下限値に到達する可能性がある場合には、本処理はステップS6に進む。
駆動トルクが下限値に到達する可能性がない場合には、制御部40は、用紙Pの搬送が終了したか否かの判定を行う(ステップS5)。用紙Pの搬送が終了した場合は、本処理は終了する。用紙Pの搬送が終了していない場合には、本処理はステップS4に戻る。
駆動トルクが下限値に到達する可能性がある場合には、制御部40は、搬送速度VbをVb1に制御する(ステップS6)。これにより、搬送速度Vbが増加し、用紙Pの撓みが小さくなる。その結果、駆動トルクは増加する。
次に、制御部40は、駆動トルクが上限値に到達する可能性があるか否かを判定する(ステップS7)。駆動トルクが上限値に到達する可能性があるとは、ステップS7の判定の瞬間に、制御部40が搬送速度VbをVb1からVb2に制御した場合に、駆動トルクが上限値に到達する可能性があることを意味する。駆動トルクが上限値に到達する可能性がない場合には、本処理はステップS8に進む。駆動トルクが上限値に到達する可能性がある場合には、本処理はステップS9に進む。
駆動トルクが上限値に到達する可能性がない場合には、制御部40は、用紙Pの搬送が終了したか否かの判定を行う(ステップS8)。用紙Pの搬送が終了した場合は、本処理は終了する。用紙Pの搬送が終了していない場合には、本処理はステップS7に戻る。
駆動トルクが上限値に到達する可能性がある場合には、制御部40は、搬送速度VbをVb2に制御する(ステップS9)。これにより、搬送速度Vbが減少し、用紙Pの撓みが大きくなる。その結果、駆動トルクは減少する。
次に、制御部40は、定着ローラ対16aの搬送速度VbをVb2からVb1へと切り替えるのに必要な時間T1が、駆動トルクが下限値から上限値まで増加するのに必要な時間T2よりも大きくなったか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10では、制御部40は、図5に示すように、駆動トルクが上限値を上回ったか否かを判定している。時間T1が時間T2よりも大きくなっていない場合には、本処理はステップS4に戻る。時間T1が時間T2よりも大きくなった場合には、本処理はステップS11に進む。
時間T1が時間T2よりも大きくなった場合には、制御部40は、駆動トルクの下限値を減少させる(ステップS11)。本実施形態では、減少量は、0.02N・m程度である。この後、本処理はステップS4に戻る。そして、本処理は、用紙Pの搬送が終了するまで、ステップS4〜ステップS11の動作を繰り返す。
(効果)
以上のような画像形成装置10によれば、用紙Pに転写されるトナー画像の画質が劣化することを抑制できる。より詳細には、厚紙は、薄紙に比べて、硬い。そのため、厚紙では薄紙よりも、定着装置の駆動トルクが急激に増減する。したがって、用紙の厚さが大きくなると、定着装置の駆動トルクが下限値から上限値に到達するのに必要な時間が短くなる。一方、定着装置の搬送速度の制御は、制御部がモーターの回転数を切り替えることにより行われる。そして、モーターの回転数を切り替える際には所定の時間が必要である。よって、図7に示すように、定着装置の駆動トルクが下限値から上限値に到達するのに必要な時間がモーターの回転数を切り替える際に必要な時間よりも短くなると、モーターの回転数の切り替えが、駆動トルクの増加に追いつかなくなり、駆動トルクが上限値を上回ってしまう。
そこで、本願発明者は、実験を行って、図3に示すように、駆動トルクが小さくなると、薄紙では紙折れが発生し、厚紙では押し込みが発生することを発見した。そして、本願発明者は、薄紙において紙折れが発生する駆動トルクは、厚紙において押し込みが発生する駆動トルクに比べて大きくなることを発見した。そこで、画像形成装置10では、制御部40は、用紙Pの厚さが大きくなるにしたがって、駆動トルクの下限値を小さく設定している。これにより、図4に示すように、厚紙が搬送される場合において、駆動トルクが第1の下限値から上限値まで到達するのに必要な時間が長くなっている。その結果、駆動トルクが上限値を上回ることがなくなり、用紙Pに転写されるトナー画像の画質の劣化が抑制される。
また、画像形成装置10では、以下の理由によっても、用紙Pに転写されるトナー画像の画質が劣化することを抑制できる。より詳細には、画像形成装置10では、制御部40は、図5に示すように、駆動トルクが上限値を上回ってしまう場合には、下限値を減少させている。具体的には、制御部40は、駆動トルクが下限値から上限値まで増加するのに必要な時間T2が、定着ローラ対16aの搬送速度VbをVb2からVb1へと切り替えるのに必要な時間T1よりも短くなった場合には、図5に示すように、下限値を減少させている。これにより、厚紙が搬送される場合において、駆動トルクが下限値から上限値まで到達するのに必要な時間が長くなっている。その結果、駆動トルクが上限値を上回ることがなくなり、用紙Pに転写されるトナー画像の画質の劣化が抑制される。
(その他の実施形態)
本発明に係る画像形成装置10は、前記実施形態に示したものに限らず、その要旨の範囲内において変形可能である。制御部40は、用紙Pの厚さに基づいて、下限値を決定しているが、用紙Pの厚さ以外の要素に基づいて、下限値を決定してもよい。制御部40は、用紙Pの撓みにくさに基づいて、下限値を決定すればよい。この際、制御部40は、用紙Pが撓みにくくなるにしたがって、駆動トルクの下限値が小さくなるように設定する。用紙Pの撓みにくさは、用紙Pの厚さ以外に、用紙Pのサイズや材質等にも依存する。よって、制御部40は、用紙Pのサイズや材質等に基づいて、下限値を決定してもよい。
本発明は、画像形成装置に有用であり、特に、印刷媒体に転写されるトナー画像の画質が劣化することを抑制できる点において優れている。
P 用紙
10 画像形成装置
12 給紙ユニット
14 作像ユニット
16 定着ユニット
16a 定着ローラ対
16b モーター
17 給紙トレイ
18 排紙ローラ対
19 給紙ローラ
20 排紙トレイ
22 トルクセンサ
23 タッチパネル
24 レジストローラ対
29 感光体ドラム
30 クリーナー
31 帯電器
32 光走査装置
33 現像装置
33a 現像ローラ
33b ケース
34 転写ローラ
40 制御部
42 記憶部

Claims (7)

  1. 印刷媒体を搬送する第1のローラ対と、
    前記印刷媒体の搬送方向において前記第1のローラ対よりも下流側に設けられ、該印刷媒体を搬送する第2のローラ対と、
    前記第2のローラ対の駆動トルクを検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した前記駆動トルクが上限値と下限値との間に収まるように、前記第2のローラ対の搬送速度を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記下限値を複数種類の値に変更できること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記駆動トルクが前記下限値に到達する可能性があると判定した場合には、前記搬送速度を第1の搬送速度に制御し、該駆動トルクが前記上限値に到達する可能性があると判定した場合には、該搬送速度を該第1の搬送速度よりも小さな第2の搬送速度に制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記駆動トルクが前記上限値を上回った場合には、前記下限値を減少させること、
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記駆動トルクが前記上限値を上回ったか否かの判定を、前記駆動トルクが前記下限値から前記上限値まで増加するのに必要な時間が、所定時間よりも短くなったか否かを判定することによって行うこと、
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記所定時間は、前記第2のローラ対の搬送速度を前記第2の搬送速度から前記第1の搬送速度へと切り替えるのに必要な時間であること、
    を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置は、
    前記印刷媒体の種類に関する情報を取得する取得手段を、
    更に備え、
    前記制御手段は、前記印刷媒体の種類に関する情報に基づいて、前記下限値を設定すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷媒体の種類に関する情報は、該印刷媒体の撓みにくさに関する情報であり、
    前記制御手段は、前記印刷媒体が撓みにくくなるにしたがって、前記下限値を小さく設定すること、
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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