JP2005024177A - 空気吹出し装置 - Google Patents

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文則 梶野
Mitsumasa Takahashi
光政 高橋
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Abstract

【課題】空気の吹出しの安定化が図られる空気吹出し装置を提供する。
【解決手段】空気吹出し装置においては、対向する2つの吹出し口内壁部2a,2bを有する吹出し口本体1が、天井材9に取付けられている。その吹出し口内壁部2a,2bの間には、空気の流れを偏向するための偏向羽根3が配設されている。偏向羽根3には回動させるための複数の操作ツマミが周方向に沿って設けられている。偏向羽根3が吹出し口内壁部2a,2bに当接する部分において、吹出し口内壁部2a,2bの側に偏向羽根3の延在する方向に沿ってシール部材5a,5bがそれぞれ連続的に配設されている。偏向羽根3の回動軸4は所定の軸受6に軸支されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気吹出し装置に関し、特に、安定した空気の吹出しが行なわれる空気吹出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機より送られる空気を室内に吹出すために、天井には所定の空気吹出し装置が配設される。そのような空気吹出し装置の一例として、特許文献1に開示された空気吹出し装置について説明する。
【0003】
図11に示すように、空気吹出し装置においては、互いに一方向(この場合、紙面に垂直)に延在して対向する2つの吹出し口内壁部102a,102bを有する吹出し口本体101が、天井材109に取付けられている。
【0004】
その吹出し口内壁部102a,102bの間には、空気調和機からダクト(いずれも図示せず)を経て送られる空気の流れを偏向するための偏向羽根103が配設されている。偏向羽根103は、一方向に延在する回動軸104に、矢印111に示す方向に回動可能に設けられた板状体である。
【0005】
回動軸104は、対向する2つの吹出し口内壁部102a,102bと略直交して互いに対向する他の壁部に設けられた軸受(いずれも図示せず)に軸支されている。また、偏向羽根103には、偏向羽根103を回動軸104の回りに回動させて偏向羽根103を所定の方向に傾けるための操作ツマミ(図示せず)が設けられている。
【0006】
さらに、吹出し口本体101には、吹出し口内壁部102a,102bの下端部に沿って、天井材109を覆うフランジ部108が取付けられている。
【0007】
この空気吹出し装置では、空気調和機から送り出された空気は、ダクトを経て吹出し口本体101に送り込まれる。吹出し口本体101に送り込まれた空気は、偏向羽根103によって偏向されて吹出し口本体101より所定の方向に向けて室内に送出されることになる。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−53853号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種の空気吹出し装置では空気の吹出しに伴う抵抗を低減して効率のよい吹出しを行なうために、吹出し口本体101の開口幅を広げることが検討されている。
【0010】
たとえば、図12に示すように、当初の吹出し口本体101の開口幅L1に対して開口幅が開口幅L2に広げられた場合を想定する。吹出し口本体101から吹出る空気の方向は、空気の通路のうち断面積が最も小さい面に直交する面と平行になる。
【0011】
つまり、図12に示される断面図を用いて説明すると、偏向羽根103を吹出し口内壁部102a,102bの一方に当接させた状態では、偏向羽根103と吹出し口内壁部102a,102bとを結ぶ線分のうち、最も短い線分に垂直な線分の示す方向が空気の吹出す方向になる。
【0012】
したがって、開口幅L1の場合における空気の吹出し方向は、偏向羽根103と吹出し口内壁部102a,102bとを結ぶ線分のうち最も短い線分115に垂直な線分121の向きと平行になる。
【0013】
これに対して、吹出し口内壁部102a,102bを左右に離して開口幅をL1からL2に広げると、偏向羽根103の位置は変わらないため、偏向羽根103と吹出し口内壁部102a,102bとを結ぶ線分のうち、最も短い線分116の長さは開口幅L1の場合にける線分115の長さよりも長くなって、線分116の傾きはより小さくなる。
【0014】
線分116の傾きが小さくなるために、その線分116に垂直な線分122の傾きはより急峻(下向き)になって、空気は、開口幅L1の場合における吹出し方向に比べるとより下方に向けて吹き出ることになる。
【0015】
そのため、特に、冷房運転を行う場合においては、冷気が天井材109に沿って流れずに天井材109から早期に剥離してしまい、室内床面側に流れてしまうコールドドラフトが生じやすくなる傾向にある。
【0016】
さらに、偏向羽根103の回動軸104を軸支する軸受けとしては、ゴム製の軸受けが通常使用されている。そのため、偏向羽根103を吹出し口内壁部102a,102bの一方に接触させようとして回動軸104を回動させても、ゴムの有する弾性力によって吹出し口内壁部102a,102bから離れる方向に偏向羽根103が戻されてしまう、いわゆるスプリングバック現象が生じることがある。
【0017】
スプリングバック現象が発生すると、図13に示すように、偏向羽根103の先端部分と吹出し口内壁部102a,102bとの間に隙間が生じる。また、偏向羽根103は回動軸104に沿って延在するため、偏向羽根103を長手方向にわたって隙間なく連続的に吹出し口内壁部102a,102bに接触させるにも困難があり、隙間が生じやすい。
【0018】
隙間が生じると、空気はこの隙間を通って矢印125に示すように下方に向かって流れ出ることになる。隙間から漏れた出た空気は、点線矢印123によって示される空気の流れを実線矢印124に示すようにさらに下方に向けてしまうなど、空気の流れを乱してしまうことになる。
【0019】
そのため、吹出し口本体101から吹き出る空気が天井材109からさらに剥離しやすくなって、コールドドラフトがより生じやすくなる。
【0020】
また、空気吹出し装置として、2つの吹出し口本体101a,101bを備えた形態の空気吹出しの装置の場合においても、偏向羽根103a,103bの先端部分と吹出し口内壁部102a,102bとの間の隙間から漏れる空気が流れを乱してしまうことがあった。
【0021】
すなわち、図14に示すように、一方の吹出し口本体101aから吹出る空気の吹出し方向と、他方の吹出し口本体101bから吹出る空気の吹出し方向とを互いに反対方向とする場合では、一方の空気の流れ126と他方の空気の流れ127との間に位置する領域(空間)110の圧力は、周辺の領域の圧力よりも低くなる。そのため、2つの空気の流れ126,127は互いに引き合って、それぞれの空気はより下方に向かって流れやすくなる。
【0022】
このとき、偏向羽根103の先端部分と吹出し口内壁部102a,102bとの間に隙間が生じると、隙間から漏れ出た空気は、実線矢印125a,125bに示すように流れてしまい、メインの空気の流れ126,127をさらに下方に向けてしまうことになる。
【0023】
その結果、吹出し口本体101a,101bから吹き出る空気が天井材109からさらに剥離しやすくなって、コールドドラフトを生じさせる要因となっていた。
【0024】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は空気の吹出しの安定化が図られる空気吹出し装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る空気吹出し装置では、吹出し口本体と偏向羽根とシール部材とを備えている。吹出し口本体は対向する2つの吹出し口内壁部を有し、送られた空気を吹出す。偏向羽根は2つの吹出し口内壁部の間に回動軸を有して吹出し口内壁部に当接可能に配設され、回動軸の回りに回動することで吹出し口本体に送られた空気を所定の方向に向けて送り出す。シール部材は吹出し口内壁部および偏向羽根のいずれかに設けられ、吹出し口内壁部と偏向羽根とが互いに当接する部分からの空気の漏れを阻止する。
【0026】
請求項1に記載の空気吹出し装置によれば、偏向羽根が吹出し口内壁部に当接する部分において、偏向羽根および吹出し口内壁部のいずれかにシール部材が配設されていることで、偏向羽根と吹出し口内壁部との密着性が大幅に向上する。これにより、偏向羽根と吹出し口内壁部との間に隙間ができることが阻止されて、従来の空気吹出し装置のように、隙間ができることによってその隙間から漏れる空気が吹出し口本体より吹き出る空気の流れをより下方に向けてしまうなどして、空気の流れが乱されることが抑制される。その結果、吹出し口本体から吹き出る空気が天井材から容易に剥離するのを抑制して、たとえば冷房運転時におけるコールドドラフトを効果的に防止することができる。
【0027】
請求項2に記載の空気吹出し装置では、偏向羽根の回動軸を軸支する軸受を備え、その軸受は、米国材料試験協会規格ASTMのD785に基づく試験法によるデュロメータ硬さが41〜50ショアDからなる材料により形成されている。
【0028】
請求項2記載の空気吹出し装置によれば、回動軸を回動させて偏向羽根を吹出し口内壁部に当接させた際に、吹出し口内壁部から離れる方向に偏向羽根が戻されてしまうスプリングバック現象が生じなることがなくなって、偏向羽根が吹出し口内壁部に確実に密着する。
【0029】
請求項3に記載の空気吹出し装置では、偏向羽根の回動方向に沿って複数設けられた、偏向羽根を回動するためのツマミ部を備えている。
【0030】
請求項3に記載の空気吹出し装置によれば、ツマミ部の操作により偏向羽根を吹出し口内壁部に確実に当接することができる。
【0031】
請求項4に記載の空気吹出し装置では、吹出し口本体を複数備えている。
請求項4に記載の空気吹出し装置によれば、特に、互いに反対方向に空気を吹出す場合において、吹出した空気が互いに引き合ってそれぞれより下方に向かって流れやすくなっている状態のときでも、その空気の流れをさらに下方に向けることが助長されなくなって、空気の流れを安定にすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る空気吹出し装置について説明する。図1に示すように、空気吹出し装置においては、互いに一方向(紙面に垂直)に延在して対向する2つの吹出し口内壁部2a,2bを有する吹出し口本体1が、天井材9に取付けられている。また、吹出し口本体1には、吹出し口内壁部2a,2bの下端部に沿って、天井材9を覆うフランジ部8が取付けられている。
【0033】
その吹出し口内壁部2a,2bの間には、空気調和機からダクト(いずれも図示せず)を経て送られる空気の流れを偏向するための偏向羽根3が配設されている。偏向羽根3は、一方向に延在する回動軸4に矢印11に示す方向に回動可能に設けられた板状体である。その偏向羽根3には、矢印11に示す方に回動するための複数の操作ツマミ7が周方向に沿って設けられている。
【0034】
そして、図2および図3に示すように、この空気吹出し装置では、偏向羽根3が吹出し口内壁部2a,2bに当接する部分において、吹出し口内壁部2a,2bの側に偏向羽根3の延在する方向に沿ってシール部材5a,5bがそれぞれ連続的に配設されている。なお、シール部材5a,5bとして、たとえばゴム系の材質のもので偏向羽根3との密着性が高いものが好ましい。
【0035】
また、図4に示すように、偏向羽根3の回動軸4は、対向する2つの吹出し口内壁部2a,2bと略直交して互いに対向する吹出し口内壁部の部分に設けられた軸受6に軸支されている。
【0036】
この軸受6は、偏向羽根3を吹出し口内壁部2a,2bの一方に当接させようとして回動軸4を回動させた場合に、吹出し口内壁部2a,2bから離れる方向に偏向羽根3が戻されてしまう、いわゆるスプリングバック現象が生じない材料から形成されている。
【0037】
そのような材料としては、米国材料試験協会規格ASTM(American Society of Testing Materials)のD785に基づく試験法によるデュロメータ硬さが41〜50ショアDからなる材料が好ましく、たとえば低密度ポリエチレンが挙げられる。
【0038】
なお、低密度ポリエチレンとは、日本工業規格JISのK6748−1981によれば、0.910〜0.929(g/cm)の密度範囲のポリエチレンをいう。また、米国材料試験協会規格ASTMのD71248−84によれば、0.910〜0.925(g/cm)の密度範囲のポリエチレンをいう。
【0039】
なお、回動軸4の材質としては、たとえばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂等が好ましい。
【0040】
次に、上述した空気吹出し装置の動作について説明する。まず、空気調和機(図示せず)から送り出された空気は、ダクト(図示せず)を経て吹出し口本体1に送り込まれる。
【0041】
吹出し口本体1に送り込まれた空気は偏向羽根3によって偏向されて、吹出し口本体1より所定の方向に向けて室内に送出されることになる。このとき、図5に示すように、偏向羽根3を一方の吹出し口内壁部2bに当接させた状態では、吹出し口本体1から吹出る空気の方向は、空気の通路のうち断面積が最も小さい面に直交する面と平行になる。
【0042】
つまり、図5に示される断面図を用いて説明すると、偏向羽根3と他方の吹出し口内壁部2aとを結ぶ線分のうち、最も短い線分15に垂直な線分21の示す方向に沿って矢印22に示すように空気が吹出すことになる。
【0043】
上述した空気吹出し装置では、偏向羽根3が吹出し口内壁部2a,2bに当接する部分において、吹出し口内壁部2a,2bの側にシール部材5a,5bがそれぞれ配設されていることで、回動軸4に沿って延在する偏向羽根3が長手方向にわたって隙間なく連続的に吹出し口内壁部2a,2bに密着する。
【0044】
そして、偏向羽根3の回動軸4を軸支する軸受6が、たとえば低密度ポリエチレンなどのスプリングバック現象が生じない材料から形成されていることで、回動軸4を回動させて偏向羽根3を吹出し口内壁部2a,2bに当接させた際に、吹出し口内壁部2a,2bから離れる方向に偏向羽根3が戻されてしまうことがなくなって、偏向羽根3が吹出し口内壁部2a,2bに確実に密着する。
【0045】
しかも、回動軸4に沿って延在する偏向羽根3が長手方向にわたって隙間なく連続的に吹出し口内壁部2a,2bに密着する。さらに、操作ツマミ7の操作により偏向羽根3を吹出し口内壁部2a,2bに確実に当接することができる。
【0046】
これにより、偏向羽根3と吹出し口内壁部2a,2bとの間に隙間ができることが阻止されて、従来の空気吹出し装置のように、隙間ができることによってその隙間から漏れる空気が、吹出し口本体1から吹き出る空気の流れをより下方に向けてしまうなどして、空気の流れが乱されることが抑制される。
【0047】
その結果、吹出し口本体1から吹き出る空気が天井材9から容易に剥離するのを抑制して、たとえば冷房運転時におけるコールドドラフトを効果的に防止することができる。
【0048】
特に、従来の技術の項において説明したように、空気の吹出しに伴う抵抗を低減するために、吹出し口本体1の開口幅を広げた場合には、開口幅を広げる前の場合と比べて、吹出し口本体1より吹き出る空気はより下方に向けて吹き出ることになる。
【0049】
このような場合であっても、偏向羽根3と吹出し口内壁部2a,2bとの間から空気が漏れないことで、吹出し口本体1より吹き出る空気をさらに下方に向けることが助長されなくなって、空気の流れを安定にすることができる。
【0050】
実施の形態2
ここでは、前述した吹出し口本体を2つ備えた空気吹出し装置を例に挙げて説明する。図6に示すように、空気吹出し装置においては、互いに一方向に延在して対向する2つの吹出し口内壁部2a,2bをそれぞれ有する2つの吹出し口本体1a,1bが、天井材9に取付けられている。
【0051】
2つの吹出し口本体1a,1bのそれぞれの吹出し口内壁部2a,2bの間には、空気の流れを偏向するための偏向羽根3a,3bがそれぞれ配設されている。その偏向羽根3には、偏向羽根3を回動軸4の回りに回動させて偏向羽根3を所定の方向に傾けるための操作ツマミ7が設けられている。
【0052】
偏向羽根3a,3bのそれぞれが吹出し口内壁部2a,2bに当接する部分では、吹出し口内壁部2a,2bの側にシール部材5a,5bがそれぞれ配設されている。
【0053】
偏向羽根3a,3bのそれぞれの回動軸4は、前述した図4に示されるように、たとえば低密度ポリエチレン等の材料より形成された軸受に軸支されている。
【0054】
次に、上述した空気吹出し装置の動作について説明する。まず、空気調和機から吹出し口本体1に送り込まれた空気は偏向羽根3によって偏向されて、吹出し口本体1より所定の方向に向けて室内に送出されることになる。
【0055】
このとき、2つの吹出し口本体1a,1bを備えた空気吹出し装置では、それぞれの操作ツマミ7を所定の方向に回動させることによって、たとえば図7に示すように、一方の吹出し口本体1aから吹き出る空気と、他方の吹出し口本体1bから吹き出る空気とを、それぞれ矢印23,24に示すように同じ方向に吹出すことができる他、図8に示すように、それぞれ矢印25,26に示すように互いに反対方向に吹出すこともできる。
【0056】
ここでは、特に、図8に示される互いに反対方向に空気を吹出す場合についてより詳しく説明する。図9に示すように、吹出し口本体1aからは、偏向羽根3aと吹出し口内壁部2bとを結ぶ線分のうち、最も短い線分15aに垂直な線分27の示す方向に沿って空気の流れ28が生じる。
【0057】
一方、吹出し口本体1bからは、偏向羽根3bと吹出し口内壁部2aとを結ぶ線分のうち、最も短い線分15bに垂直な線分29の示す方向に沿って空気の流れ30が生じる。
【0058】
このとき、一方の空気の流れ28と他方の空気の流れ30との間に位置する領域(空間)10では、その圧力が周辺の領域の圧力よりも低くなるため、2つの空気の流れ28,30は互いに引き合いやすくなる。このことにより、それぞれの空気はより下方に向かって流れやすくなる傾向にある。
【0059】
上述した空気吹出し装置では、偏向羽根3a,3bが吹出し口内壁部2a,2bに当接する部分において、吹出し口内壁部2a,2bの側にシール部材5a,5bがそれぞれ配設されていることで、回動軸4に沿って延在する偏向羽根3a,3bが長手方向にわたって隙間なく連続的に吹出し口内壁部2a,2bに密着する。
【0060】
しかも、偏向羽根3a,3bの回動軸4を軸支する軸受6がスプリングバック現象が生じない材料から形成されていることで、回動軸4を回動させて偏向羽根3a,3bを吹出し口内壁部2a,2bに当接させた際に、吹出し口内壁部2a,2bから離れる方向に偏向羽根3a,3bが戻されてしまうことがなくなって、偏向羽根3a,3bが吹出し口内壁部2a,2bに確実に密着する。
【0061】
そのため、偏向羽根3a,3bと吹出し口内壁部2a,2bとの間に隙間ができることが阻止されて、従来の空気吹出し装置のように、隙間ができることによってその隙間から漏れる空気が吹出し口本体1a,1bから吹き出る空気をさらに下方に向けてしまうことが抑制される。
【0062】
これにより、特に、互いに反対方向に空気を吹出す場合において、吹出した空気が互いに引き合ってそれぞれより下方に向かって流れやすくなっている状態のときでも、その空気の流れをさらに下方に向けることが助長されなくなって、空気の流れを安定にすることができる。
【0063】
その結果、吹出し口本体1a,1bからそれぞれ吹き出る空気が天井材9から剥離するのを抑制して、コールドドラフトを効果的に防止することができる。
【0064】
なお、偏向羽根3a,3bが吹出し口内壁部2a,2bに確実に密着することで、図7に示すように、それぞれ矢印23,24に示すように同じ方向に空気を吹出す場合においても、空気の流れが安定するのは言うまでもない。
【0065】
また、上述した各実施の形態では、シール部材として吹出し口内壁部2a,2bの側にシール部材5a,5bを設けた場合を例に挙げて説明したが、図10に示すように、偏向羽根3が吹出し口内壁部2a,2bに当接する先端部分にシール材5cを設けてもよい。
【0066】
この場合にも、偏向羽根3と吹出し口内壁部2a,2bとの密着性が向上して、吹出し口本体1から吹き出る空気の流れを安定にすることができる。
【0067】
さらに、偏向羽根3の回動軸4を軸支する軸受6の材料として、低密度ポリエチレンを例に挙げたが、上述したように所定のデュロメータ硬さを有する材料であればよく、たとえば熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、エチレン系熱可塑性エラストマーなどの材料を適用することができる。
【0068】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は上記の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気吹出し装置によれば、偏向羽根が吹出し口内壁部に当接する部分において、偏向羽根および吹出し口内壁部のいずれかにシール部材が配設されていることで、偏向羽根と吹出し口内壁部との密着性が大幅に向上する。これにより、偏向羽根と吹出し口内壁部との間に隙間ができることが阻止されて、従来の空気吹出し装置のように、隙間ができることによってその隙間から漏れる空気が吹出し口本体より吹き出る空気の流れをより下方に向けてしまうなどして、空気の流れが乱されることが抑制される。その結果、吹出し口本体から吹き出る空気が天井材から容易に剥離するのを抑制して、たとえば冷房運転時におけるコールドドラフトを効果的に防止することができる。
【0070】
請求項2記載の空気吹出し装置によれば、回動軸を回動させて偏向羽根を吹出し口内壁部に当接させた際に、吹出し口内壁部から離れる方向に偏向羽根が戻されてしまうスプリングバック現象が生じなることがなくなって、偏向羽根が吹出し口内壁部に確実に密着する。
【0071】
請求項3に記載の空気吹出し装置によれば、ツマミ部の操作により偏向羽根を吹出し口内壁部に確実に当接することができる。
【0072】
請求項4に記載の空気吹出し装置によれば、特に、互いに反対方向に空気を吹出す場合において、吹出した空気が互いに引き合ってそれぞれより下方に向かって流れやすくなっている状態のときでも、その空気の流れをさらに下方に向けることが助長されなくなって、空気の流れを安定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る空気吹出し装置の断面図である。
【図2】同実施の形態において、偏向羽根が吹出し口内壁部に当接した状態を示す断面図である。
【図3】同実施の形態において、偏向羽根が吹出し口内壁部に当接した状態を示す第1の部分斜視図である。
【図4】同実施の形態において、偏向羽根が吹出し口内壁部に当接した状態を示す第2の部分斜視図である。
【図5】同実施の形態において、空気吹出し装置の動作を説明するための断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る空気吹出し装置の断面図である。
【図7】同実施の形態において、空気の吹出す方向の一例を示す断面図である。
【図8】同実施の形態において、空気の吹出す方向の他の一例を示す断面図である。
【図9】同実施の形態において、空気吹出し装置の動作を説明するための断面図である。
【図10】同実施の形態において、変形例に係る空気吹出し装置の部分斜視図である。
【図11】従来の空気吹出し装置の断面図である。
【図12】従来の空気吹出し装置の動作を説明するための断面図である。
【図13】従来の空気吹出し装置における問題点を説明するための断面図である。
【図14】従来の他の空気吹出し装置における問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 吹出し口本体、2a,2b 吹出し口内壁部、3,3a,3b 偏向羽根、4 回動軸、5a,5b,5c シール部材、6 軸受、7 操作ツマミ、8 フランジ部、9 天井材、10 領域。

Claims (4)

  1. 対向する2つの吹出し口内壁部(2a,2b)を有し、送られた空気を吹出すための吹出し口本体(1,1a,1b)と、
    2つの前記吹出し口内壁部(2a,2b)の間に回動軸(4)を有して前記吹出し口内壁部(2a,2b)に当接可能に配設され、前記回動軸(4)の回りに回動することで前記吹出し口本体(1,1a,1b)に送られた空気を所定の方向に向けて送り出すための偏向羽根(3,3a,3b)と、
    前記吹出し口内壁部(2a,2b)および前記偏向羽根(3,3a,3b)のいずれかに設けられ、前記吹出し口内壁部(2a,2b)と前記偏向羽根(3,3a,3b)とが互いに当接する部分からの空気の漏れを阻止するためのシール部材(5a,5b,5c)と
    を備えた、空気吹出し装置。
  2. 前記偏向羽根(3,3a,3b)の前記回動軸(4)を軸支する軸受(6)を備え、
    前記軸受(6)は、米国材料試験協会規格ASTMのD785に基づく試験法によるデュロメータ硬さが41〜50ショアDからなる材料により形成された、請求項1記載の空気吹出し装置。
  3. 前記偏向羽根(3,3a,3b)の回動方向に沿って複数設けられた、前記偏向羽根(3,3a,3b)を回動するためのツマミ部(7)を備えた、請求項1または2に記載の空気吹出し装置。
  4. 前記吹出し口本体(1,1a,1b)を複数備えた、請求項1〜3のいずれかに記載の空気吹出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009097787A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Moriroku Technology Co Ltd 空調用吹出口のフィン支持構造
JP2020049110A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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