JP2005023778A - 乾式壁部材用のアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法 - Google Patents

乾式壁部材用のアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾式壁部材相互間の縦目地あるいはコーナー目地を繋ぐ縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の表面を、風化した風合いのアンティーク調に塗装して製造する方法を提供する。
【解決手段】プレコートコイル10から縦目地材、コーナー目地材等に所望される大きさ、形状の平板素材11を裁断し、プレスによるブランク抜きを行った後、その表面側にスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行うに当たり、最終のスクリーン塗装は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、その後プレス加工による成形と組み立て工程を経て縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を完成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、つや消し材を混入した塗料により表面を風化した(又は枯れた)風合いのアンティーク調に塗装した乾式壁部材、或いはレンガ積みの目地に相当する部分のみならずレンガの風化状態を表現する模様部分までも細溝状に凹ませる絞り加工を行った乾式壁部材で建物の外壁面を施工する際に必ず発生する、乾式壁部材相互間の縦目地あるいはコーナー目地を繋ぐ部品として使用される縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の表面を、同じく風化した風合いのアンティーク調に塗装し、更にはレンガ積みの目地に相当する部分のみならずレンガの風化状態を表現する模様部分も細溝状に凹ませる絞り加工を行って見た目の立体感を表現して製造する方法の技術分野に属する。
表面材を鋼板又はアルミ合金板とし、その裏面側に断熱材として硬質ウレタンフォーム等を貼り合わせ又は一体成形してなる乾式壁部材は、例えば下記する特許文献1、2などに開示されて広く公知に属し、実用にも供されている。
上記のような乾式壁部材を用いて建物の外壁面を施工する乾式壁工法の実施で最も重視されるのは、意匠性に優れた仕上がりである。そこで最近では、目地を細溝状に深絞り加工した表面に風化したレンガを表現した、レンガ柄のアンティーク調化粧で塗装した乾式壁部材が広く採用されている(非特許文献1)。その一例を図3に示した。図中の符号1が乾式壁部材を指す。
特開2000−328760号公報 特公平3−79505号公報 本出願人が2003年3月に発行した製品カタログ「美彩シリーズ」
ところで、上記乾式壁部材1を用いて建物の外壁面を施工する乾式壁工法においては、図3に例示したように、貼り付けた乾式壁部材1、1の相互間に縦目地あるいはコーナー目地が必ず発生する。そこで予め部品として用意した縦目地化粧材2、或いはコーナー目地化粧材3等で前記の目地を繋ぐことは必要不可欠の施工条件として行われている。なお、図3では便宜上、縦目地化粧材2及びコーナー目地化粧材3の形状線を強調して表現している。図4に縦目地化粧材2を、図5にはコーナー目地化粧材3をそれぞれ単独で例示した。これらの図から明らかなように、縦目地化粧材2及びコーナー目地化粧材3の表面にも、乾式壁部材1の表面に表現した風化したレンガ柄のアンティーク調化粧と共通なレンガ柄のアンティーク調化粧の塗装14又は18と、レンガの目地を表現する細溝状の深絞り加工9とが施されている。
図6には、縦目地化粧材2の取り付け構造を示した。建物の柱4の外面に樹脂製の受け材5を先に固定して設け、その両側へ乾式壁部材1、1を設置する。その後、縦目地部(隙間)へ縦目地化粧材2を押し込み、その突起片6の歯部を受け材5の受け歯部5aへ噛み合わせて固定する。
図7には、コーナー目地化粧材3の取り付け構造を示した。やはり建物のコーナー部柱4’の外隅部へ樹脂製の受け材7を先に固定して設け、その両側へ乾式壁部材1、1を設置する。その後、コーナー目地部(隙間)へコーナー目地化粧材3を押し込み、その突起片8の歯部を受け材7の受け歯部7aへ噛み合わせて固定するのである。
乾式壁部材の表面は、つや消し材を混入した塗料によるロール塗装法により、表面を風化した風合いのアンティーク調に見事に塗装できる。しかし、縦目地化粧材2やコーナー目地化粧材3は、板の幅寸が20mm程度からせいぜい70mm程度の細幅材であるから、その表面をロール塗装法により塗装することはできず、通例は1枚ずつスクリーン塗装法で同じアンティーク調に塗装している。
しかしながら、スクリーン塗装法では、塗料につや消し材を混入しても、つや消し効果が現れず、同じアンティーク調に塗装できない。その結果、縦目地化粧材やコーナー目地化粧材の塗装表面には、むしろ光沢が有るようにさえ見える。そのため建物の外壁に施工した場合には、乾式壁部材1が風化した風合いのアンティーク調であるが故に、縦目地化粧材2やコーナー目地化粧材3の光沢がある塗装表面が目立ち、せっかくの風化した風合いのアンティーク調の意匠的美観が損なわれるという悪評があり、問題になっている。そのため施工の現場で、縦目地化粧材やコーナー目地化粧材の塗装表面へ黒点による塗装を施すことさえ行われている。
次に、最近の乾式壁部材は、その表面のレンガ積みの目地に相当する部分を細溝状に凹ませる絞り加工を行うだけでなく、レンガの風化状態を表現する模様部分も細溝状に凹ませる絞り加工を行って見た目の立体感に溢れた意匠が工夫されている。よって、縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等についても同様に、レンガの風化状態を表現する模様部分も細溝状に凹ませる絞り加工を行って意匠の一致と連続性を確保する必要がある。
本発明の目的は、スクリーン塗装法で塗装するしかない縦目地化粧材やコーナー目地化粧材の塗装表面を、乾式壁部材と同様の風化した風合いのアンティーク調に塗装して、建物の外壁に施工した場合に、乾式壁部材と意匠的美観を同化させて良好な仕上りが得られる、アンティーク調の縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を提供することである。
本発明の目的は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を施した塗装を行い、アンティーク調の縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を製造する方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、レンガ積みの目地に相当する部分のみならずレンガの風化状態を表現する模様部分も細溝状に凹ませる絞り加工を行って見た目の立体感を表現し又は強調して、同様に見た目の立体感に溢れた意匠に製作された乾式壁部材との意匠的な一致又は連続性を確保できる、アンティーク調の縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を提供することである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る乾式壁部材用のアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法は、 つや消し材を混入した塗料によるロール塗装法により表面を風化した風合いのアンティーク調に塗装した乾式壁部材を施工した際の縦目地あるいはコーナー目地の繋ぎに使用される縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の表面を同じくアンティーク調に塗装して製造する方法であって、
プレコートコイルから縦目地材、コーナー目地材等に所望される大きさ、形状の平板素材を裁断し、プレスによるブランク抜きを行った後、その表面側にスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行うに当たり、最終のスクリーン塗装は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、その後プレス加工によるブランク抜き材の成形と組み立て工程を経て縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を完成することを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る乾式壁部材用のアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法は、
つや消し材を混入した塗料によるロール塗装法により表面を風化した風合いのアンティーク調に塗装した乾式壁部材を施工した際の縦目地あるいはコーナー目地の繋ぎに使用される縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の表面を同じくアンティーク調に塗装して製造する方法であって、
プレコートコイルから縦目地材、コーナー目地材等に所望される大きさ、形状の平板素材を裁断し、プレスによるブランク抜きを行った後、その表面側にスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行うに当たり、最終のスクリーン塗装は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、次のプレス加工によるブランク抜き材の成形においてレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工を行い、その後の組み立て工程を経て縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を完成することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1又は2に記載したアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法において、
スキージースクリーンの印刷面に行う所定部位の網目を潰す網点マスク法は、先行してアンティーク調に塗装された乾式壁部材の写真撮影を行い、同写真に現れたつや消し材の白黒判定を基にエッング加工して行うことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載したアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法において、
プレス加工による成形においてレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹絞り加工を行う手段として、先のスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装の結果を写真撮影し、同写真に現れたレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20をエッチング加工法により模写した原版を作り、この原版に倣ってプレス成形金型の凹凸加工を行い、こうして製作したプレス成形金型によりブランク抜き材の成形加工と絞り加工を行うことを特徴とする。
請求項1、に記載した発明に係るアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法によれば、スクリーン塗装法で塗装するしかない縦目地化粧材やコーナー目地化粧材等の塗装表面を、乾式壁部材と同様の風化した風合いのアンティーク調に塗装できるので、建物の外壁に施工した場合に、乾式壁部材と意匠的美観を同化させることができ、意匠性に優れた外壁施工を可能とする。
また、請求項2〜4に記載した発明に係るアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法によれば、レンガ積みの目地に相当する部分13又は17だけでなく、レンガの風化状態を表現する模様部分20までも細溝状に凹ませる絞り加工を行うので、見た目の立体感に溢れた意匠を呈し、同様に成形加工された乾式壁部材の表面の意匠と一致して、風化したレンガの風合いと立体感に溢れた意匠が連続する外壁の施工に寄与するのである。
プレコートコイルから縦目地材、コーナー目地材等に所望される大きさ、形状の平板素材を裁断し、プレスによるブランク抜きを行った後、その表面側にスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行うに当たり、最終のスクリーン塗装は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行う。次のプレス加工による成形において、レンガ積みの目地に相当する部分13又は17及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工を行い、その後組み立て工程を経て縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を完成する。
次に、請求項1〜4に記載した発明の実施形態を図面に基いて説明する。
先ず図1A〜Dは、アンティーク調縦目地化粧材2の主要な製造工程を順に示している。
図1Aは、原料材である、一例として濃いグレー色にコーティングされたプレコート鋼板コイル10(又はプレコートアルミ合金板コイルである場合を含む。以下同じ。)を示し、同Bは前記鋼板コイル10から縦目地化粧材2の製作に所望される大きさ、形状に裁断した平板素材11を示す。
図1Cは、前記平板素材11をプレス機械にかけてブランク抜き(縦目地化粧材2の展開状態への成形加工)を行った段階を示す。
図1Dは、上記ブランク抜き材12の表面側に、スクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行った段階を示す。具体的には、上記濃いグレー色(これが地色)のブランク抜き材12の表面に、レンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態(欠けなど)を表現する模様部20を除き、例えばブラウン色のスクリーン塗装を広範囲に行う。その上に、古びたレンガ色を表すベージュ色のスクリーン塗装を、前記ブラウン色の塗装面よりも一回り小さな範囲の柄模様14を最終塗装として行う。従って、このベージュ色の塗装部分の周辺部には、前工程で塗装したブラウン色の塗装部分がレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態(欠けなど)を表現する模様部分20を色違い模様として細幅の帯状又は線状に出現させる(露出する)。のみならず、ベージュ色の柄模様14の範囲内(内部)にも、古びたレンガ(欠けなど)を思わせる筋状の色違い模様(いわゆる窯変模様)を、ブラウン色の塗装が露出する形に出現させる。
上記の二段階塗装を前提として、ベージュ色による最終のスクリーン塗装に際しては、印刷版を構成するスキージースクリーンの印刷面に、所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、先行のブラウン色の塗装を細かな散点状に露出させ風化した風合いのアンティーク調を表現する。
スキージースクリーンの印刷面について行う所定部位の網目を潰す網点マスク法は、具体的には、先行してロール塗装法によりつや消し材を用いてアンティーク調に塗装した乾式壁部材の写真撮影を行い、同写真に現れたつや消し材の白黒判定を基にスキージースクリーンの印刷面をエッング加工した版を用いて、スクリーン印刷を行う(請求項記載の発明)。
その後、上記の塗装を行ったブランク抜き材12は、更にプレス機械にかけて曲げ成形加工及び上記したレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態(欠けなど)を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工をプレス成形加工として行い、更に図6に示す樹脂製の突起片6を取り付ける組み立て工程を経て縦目地化粧材2の製作を完成する。
上記最終的なプレス成形加工の金型は、レンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工を行う手段として、先のスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装の結果を写真撮影し、その写真に現れたレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20をエッチング加工法により模写した原版(マザーとも言う)を作り、この原版に倣ってプレス成形金型の凹凸を例えば数値制御(NC)工作機械で加工することにより高精度なプレス成形金型を製作する。こうして製作したプレス成形金型により上記ブランク抜き材12のプレス成形加工と絞り加工を行う(請求項4記載の発明)。
かくしてレンガ積みの目地に相当する部分13のみならず、レンガの風化状態を表現する模様部分20も細溝状に凹ませる絞り加工を行った縦目地化粧材2を製造することができる。勿論、この縦目地化粧材2は立体感に溢れた意匠を呈し、同様にレンガ積みの目地に相当する部分及びレンガの風化状態を表現する模様部分を細溝状に凹ませる絞り加工を行った乾式壁部材の表面の意匠と一致して、風化したレンガの風合いと立体感に溢れた意匠が連続する乾式外壁の施工を可能にする。
次に、図2A〜Dは、アンティーク調コーナー目地化粧材3の主要な製造工程を順に示している。その製造工程は、およそ上記縦目地化粧材2の製造工程と類似している。
図2Aは、原材料である、一例として濃いグレー色にコーティングされたプレコート鋼板コイル10(又はプレコートアルミ合金板コイルである場合を含む。以下同じ。)を示し、同Bは前記鋼板コイル10からコーナー目地化粧材3の製作に所望される大きさ、形状に裁断した平板素材15を示す。
図2Cは、上記平板素材15をプレス機械にかけてブランク抜き(コーナー目地化粧材3の展開状態への成形加工)を行った段階を示す。
図2Dは、上記ブランク抜き材16の表面側に、スクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行った段階を示す。具体的には、上記濃いグレー色(これが地色)のブランク抜き材16の表面に、レンガ積みの目地に相当する部分17及びレンガの風化状態(欠けなど)を表現する模様部20を除き、例えばブラウン色のスクリーン塗装を広範囲に行う。その上に、古びたレンガ色を表すベージュ色をスクリーン塗装を、前記ブラウン色の塗装面よりも一回り小さな範囲の柄模様18を最終塗装として行う。従って、このベージュ色の塗装部分の周辺部には、前工程で塗装したブラウン色の塗装部分がレンガ積みの目地に相当する部分17及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を色違い模様として細幅の帯状又は線状に出現させる(露出する)。のみならず、ベージュ色の柄模様18の範囲内(内部)にも、古びたレンガ(欠けなど)を思わせる筋状の色違い模様(いわゆる窯変模様)を、ブラウン色の塗装が露出する形に出現させる。
上記の二段階塗装を前提として、ベージュ色による最終のスクリーン塗装においては、印刷版を構成するスキージースクリーンの印刷面に、所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、先行のブラウン色の塗装を細かな散点状に露出させ風化した風合いのアンティーク調を表現する。
スキージースクリーンの印刷面について行う所定部位の網目を潰す網点マスク法は、やはり先行してロール塗装法によりつや消し材を用いてアンティーク調に塗装した乾式壁部材の写真撮影を行い、同写真に現れたつや消し材の白黒判定を基にスキージースクリーンの印刷面をエッング加工した版を用いて、スクリーン印刷を行う(請求項3記載の発明)。
その後、上記の塗装を行ったブランク抜き材16は、更にプレス機械にかけて曲げ成形の加工及び上記したレンガ積みの目地に相当する部分17及びレンガの風化状態(欠けなど)を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工をプレス成形加工として行い、図7に示す樹脂製の突起片8を取り付ける組み立て工程を経てコーナー目地化粧材3の製作を完成する。
上記プレス成形加工の金型は、やはりレンガ積みの目地に相当する部分17及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工を行う手段として、先のスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装の結果を写真撮影し、その写真に現れたレンガ積みの目地に相当する部分17及びレンガの風化状態を表現する模様部分20をエッチング加工法により模写した原版(マザー)を作り、この原版に倣ってプレス成形金型の凹凸を例えば数値制御(NC)工作機械で加工することにより高精度なプレス成形金型を製作する。こうして製作したプレス成形金型により上記ブランク抜き材16のプレス成形加工と絞り加工を行う(請求項4記載の発明)。
かくしてレンガ積みの目地に相当する部分17のみならず、レンガの風化状態を表現する模様部分20も細溝状に凹ませる絞り加工を行ったコーナー目地化粧材3は立体感に溢れた意匠を呈し、同様にレンガ積みの目地に相当する部分及びレンガの風化状態を表現する模様部分を細溝状に凹ませる絞り加工を行った乾式壁部材の表面の意匠と一致して、風化したレンガの風合いと立体感に溢れた意匠が連続する乾式外壁の施工を可能にする。
以上の実施形態は、縦目地化粧材2及びコーナー目地化粧材3についてのみ説明したが、この限りではない。これらと同様に小物、細幅材であるが故にロール塗装法の実施に適さず、スクリーン塗装法を実施するほかなく、風化した風合いのアンティーク調の塗装が必要な部材の製作に、好適に実施することができる。レンガ積みの目地に相当する部分17だけでなくレンガの風化状態を表現する模様部分20までも細溝状に凹ませる絞り加工を行うか否かは設計の自由である。
A〜Dは本発明に係るアンティーク調縦目地化粧材の枢要な製造工程の説明図である。 A〜Dは本発明に係るアンティーク調コーナー目地化粧材の枢要な製造工程の説明図である。 乾式壁部材を用いた建物外壁面の一部を示す斜視図である。 アンティーク調縦目地化粧材の一例を示した正面図である。 アンティーク調コーナー目地化粧材の一例を示した正面図である。 縦目地化粧材の取り付け構造を示す水平断面図である。 コーナー目地化粧材の取り付け構造を示す水平断面図である。
符号の説明
1 乾式壁部材
2 縦目地化粧材
3 コーナー目地化粧材
10 鋼板コイル
11 平板素材
15 平板素材
12 ブランク抜き部材
16 ブランク抜き部材
20 レンガの風化状態を表現する模様部分

Claims (4)

  1. つや消し材を混入した塗料によるロール塗装法により表面を風化した風合いのアンティーク調に塗装した乾式壁部材を施工した際の縦目地あるいはコーナー目地の繋ぎに使用される縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の表面を同じくアンティーク調に塗装して製造する方法であって、
    プレコートコイルから縦目地材、コーナー目地材等に所望される大きさ、形状の平板素材を裁断し、プレスによるブランク抜きを行った後、その表面側にスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行うに当たり、最終のスクリーン塗装は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、その後プレス加工によるブランク抜き材の成形と組み立て工程を経て縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を完成することを特徴とする、アンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法。
  2. つや消し材を混入した塗料によるロール塗装法により表面を風化した風合いのアンティーク調に塗装した乾式壁部材を施工した際の縦目地あるいはコーナー目地の繋ぎに使用される縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の表面を同じくアンティーク調に塗装して製造する方法であって、
    プレコートコイルから縦目地材、コーナー目地材等に所望される大きさ、形状の平板素材を裁断し、プレスによるブランク抜きを行った後、その表面側にスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装を行うに当たり、最終のスクリーン塗装は、スキージースクリーンの印刷面の所定部位の網目を潰す網点マスク法を行った塗装を行い、次のプレス加工によるブランク抜き材の成形においてレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工を行い、その後の組み立て工程を経て縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等を完成することを特徴とする、アンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法。
  3. スキージースクリーンの印刷面に行う所定部位の網目を潰す網点マスク法は、先行してアンティーク調に塗装された乾式壁部材の写真撮影を行い、同写真に現れたつや消し材の白黒判定を基にエッング加工して行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載したアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法。
  4. プレス加工による成形においてレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20を細溝状に凹ませる絞り加工を行う手段として、先のスクリーン塗装法による複数色の重ね塗り塗装の結果を写真撮影し、同写真に現れたレンガ積みの目地に相当する部分13及びレンガの風化状態を表現する模様部分20をエッチング加工法により模写した原版を作り、この原版に倣ってプレス成形金型の凹凸加工を行い、こうして製作したプレス成形金型によりブランク抜き材の成形加工と絞り加工を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載したアンティーク調縦目地化粧材、コーナー目地化粧材等の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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