JP2005023689A - ドア施錠解錠システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの鍵を持ち歩くことなくドアを施錠/解錠できるとともに、ドアの施錠/解錠を離れた位置においても即座に知ることができるようにする。
【解決手段】携帯端末21,22からサービスセンター5に対しドアの施錠/解錠指令を送信すると、サービスセンター5はデータベース6を参照して登録ユーザーからの指令であることを確認し、ドア部1に設けられたドア部端末に対し施錠/解錠指令メールを送信する。ドア部1では、該指令メールに応答して電気錠を駆動する。また、ドア部端末は、ドアの状態変化(指令による解錠/施錠、鍵による解錠/施錠、異常な解錠/施錠)を示す状態通知メールをセンター5に送信する。該状態通知メールを受信したセンター5は、その時刻情報とともに、ドアの状態を、登録されている全ての携帯端末21,22にメールで送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などの携帯端末を用いたドア施錠解錠システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ドアの施錠/解錠は、鍵により行われており、外出時などには鍵を持ち歩くことが必要であった。また、近年では、鍵の代わりに専用の通信機器を用いてドアの施錠/解錠を行う方法もしられている。しかしながら、この場合にも、持ち物が増えるうえに紛失したときのリスクを伴う。
近年、携帯電話などの携帯端末は、常に持ち歩くものとして認知されてきており、この携帯端末によりドアの施錠/解錠を行う場合には、持ち物が増えるということはない。
【0003】
このような携帯端末を用いてドアの解錠・施錠を行うシステムが提案されている(特許文献1及び特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−300637号公報
【特許文献2】
特開2002−344643号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、携帯端末を用いてドアの解錠・施錠を行うシステムは知られている。しかしながら、いずれも複雑な構成を有するものであった。
また、ドアの解錠や施錠があったときに、そのことをあらかじめ登録されている携帯端末に通知されるようになされていると便利である。
そこで本発明は、複雑な構成や煩わしい操作をすることなく、安全にドアの解錠・施錠を行うことができるドア施錠解錠システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のドア施錠解錠システムは、携帯端末と、携帯端末と同等の通信機能を有するドア部端末と、制御部と、ドアの施錠及び解錠を行う駆動部とを有するドア部と、ドアごとにそのドアに対応付けられた携帯端末に関する情報を格納したデータベースと、該データベースに接続されたサービスセンター装置とを有するドア施錠解錠システムであって、前記サービスセンター装置は、前記携帯端末からのドア解錠指令又はドア施錠指令を受信したときに、前記データベースを参照してその指令を発した携帯端末を認証する機能と、正当な携帯端末からの指令であるときに、そのドア部端末に対してドア解錠指令又はドア施錠指令を送信する機能と、前記ドア部端末からそのドアの状態を示す情報を受信したときに、前記データベースを参照してそのドアに対応付けられた携帯端末にそのドアの状態を通知する機能とを有するものとされており、前記ドア部は、前記サービスセンター装置からのドア解錠指令又はドア施錠指令を前記ドア部端末で受信して、前記制御部から前記駆動部にドアの解錠又は施錠信号を出力する機能と、前記ドアの状態変化を検知して前記ドア部端末を用いて前記サービスセンター装置にドアの状態を通知する機能とを有するものとされている。
【0007】
また、前記ドア部は、ドアが合鍵を用いて解錠又は施錠されたことを検出したときに、前記ドア部端末から前記サービスセンター装置にドアの状態を通知するようになされているものである。
さらに、前記ドア部には、異常な解錠又は施錠操作を検知することができるセンサーが設けられており、該センサーにより異常な解錠又は施錠が検知されたときに、前記ドア部端末は、前記サービスセンター装置にドアの状態を通知するようになされているものである。
さらにまた、前記サービスセンター装置から前記ドア部端末への指令、前記ドア部端末から前記サービスセンター装置への前記ドアの状態の通知、及び、前記サービスセンター装置から前記データベースに登録されているそのドアに対応付けられている携帯端末へのドアの状態の通知は、メールにより送信されるようになされているものである。
さらにまた、前記データベースには、暗証番号も格納されており、前記サービスセンター装置は、前記指令を発した携帯端末を認証するときに、該携帯端末から入力された暗証番号との照合も行うようになされているものである。
さらにまた、前記データベースには、ドアの存在位置に関する情報も格納されており、前記サービスセンター装置は、前記指令を発した携帯端末を認証するときに、その携帯端末の属する基地局の位置情報と前記ドアの存在位置に関する情報の照合も行うようになされているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のドア施錠解錠システムの全体構成を示す図である。
この図において、1は玄関ドアなどのドアとその近傍に設けられている通信部や制御部などからなるドア部、21,22は携帯電話機などの携帯端末(MS)、31,32は基地局、4は基地局31,32を統括する交換機、5は前記交換機4と接続された本発明のドア施錠解錠システムのサービスセンター装置(以下、単に「サービスセンター」と呼ぶ。)、6は該サービスセンター5に接続され、各種データを格納するデータベースである。ここで、前記サービスセンター5は、例えば、インターネットなどのIPネットワークに接続されており、前記交換機4は、IPネットワークと移動体通信網とのゲートウエイである。
【0009】
図2は、前記ドア部1の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、ドアに鍵穴の存在する電気錠が取り付けられているものとする。
この図において、11は携帯端末と同等の通信機能を有する通信部(以下、「ドア部端末」とよぶ。)、12はマイクロコンピュータなどにより構成された制御部、13は電気錠の駆動部、14は電気錠の近傍に設けられたセンサーである。ここで、前記ドア部端末(通信部)11は、通常の携帯端末(携帯電話機)からキー操作部及び表示部などのマンマシンインターフェース部と筐体部を取り除いた部分から構成されている。また、前記電気錠の駆動部13は、前記制御部12からの施錠指令や解錠指令に応じて、モーターやソレノイドを駆動して、ドアの錠前を施錠あるいは解錠する駆動部である。さらに、前記センサー14は、前記ドアの鍵穴やその近傍に配置された圧力センサーやエリアセンサーあるいはそれらを組み合わせたものであり、鍵穴から異常な角度にて挿入された器具や異常な負荷の圧力を検出して、不正な解錠を検知するためのものである。
【0010】
このように構成された本発明のドア施錠解錠システムを利用しようとするユーザーは、まず、施錠/解錠をしようとするドア及びそのドアの施錠/解錠を行うことができる携帯端末に関する情報を前記サービスセンター5のデータベース6に登録しておくことが必要である。この登録は、通常の携帯電話システムにおける携帯端末の登録と同様に携帯電話ショップなどで行うことができる。
図3は、前記データベース6に登録される情報の一例を示す図である。
この図に示すように、前記データベース6には、各ユーザー(ドア)ごとに、そのユーザーの登録番号、本システムを利用する携帯端末の台数(登録台数)、そのドアのドア部端末の電話番号であるドア側登録電話番号、本システムを利用する各携帯端末の電話番号(この例では、登録電話番号1〜登録電話番号5)、パスワード(暗証番号)、及び、このドアの存在位置を示す位置情報が登録され、記録されている。ここで、前記位置情報は、住所で届出されたものをその住所をカバーする基地局を示す基地局コード(基地局位置情報)に置き換えてデータベース6に記録するようにしている。また、前記パスワードは、サービスセンター5から前記ドア側端末11に送られ、前記制御部12にも格納されるようになされている。
【0011】
このような構成を有する本発明のドア施錠解錠システムの動作について、)携帯端末からドアの解錠を行なう場合、合鍵を用いたドアの解錠があった場合、及び、異常なドアの解錠があった場合に分けて、サービスセンター5における処理を示す図10及び図11、ドア部1における処理を示す図12及び図13の各フローチャートを参照しつつ説明する。
【0012】
まず、携帯端末から前記ドアの解錠を行なう場合について説明する。なお、施錠を行なう場合も、同様の処理となる。
図4は、携帯端末から解錠を行う場合の処理の流れを示すシーケンス図、図5は、携帯端末、サービスセンター、ドア部及び登録携帯端末間で転送される情報の例を示す図である。ここでは、前記図3に示した登録内容のユーザーにおける登録電話番号4(9012342345)の携帯端末からドア1(ドア側登録電話番号9012349999)の解錠を行うものとして説明する。
前記ドア1の解錠を行う場合、まず、携帯端末から前記サービスセンター5に(1)解錠指令を送信する。これは、前記サービスセンター5がインターネットなどのIPネットワークに接続されている場合には、携帯端末がサービスセンター5のURLを入力してサービスセンター5にアクセスするか、あるいは、携帯端末のウェブメニューにドアの施錠/解錠のメニューを作成しておき、それを選択することにより前記サービスセンター5にアクセスするようにする。携帯端末からのアクセスがあったとき、前記サービスセンター5は携帯端末に対してパスワードの入力及び解錠か施錠かを選択する画面情報を送信する。ユーザーは、これに基づき、パスワードと解錠指令又は施錠指令を入力する。
前記交換機4は、このユーザーにより入力されたデータ(パスワードと解錠/施錠指令)に、その携帯端末の電話番号及びその携帯端末が収容されている基地局の位置情報を付加して、前記サービスセンター5に転送する。
図5の(1)は、携帯端末からサービスセンター5に送信される解錠指令の例を示す図である。この図に示すように、携帯端末の電話番号(9012342345)、暗証番号(この例では、「2468」)、解錠/施錠を示すコード(解錠であるので「0」)、及び、基地局位置情報(基地局コード)がサービスセンター5に送信される。
【0013】
この解錠指令を受信したサービスセンター5は、この解錠指令がサービス加入者からの解錠指令であるか否かを電話番号と暗証番号を用いてチェックする。その結果、サービス加入者からのものであり、また、ドア端末と携帯端末が同一地域にある場合には、前記ドア部端末11に対して(2)解錠指令/施錠指令を送信する。
【0014】
図10は、解錠指令/施錠指令を受信したときのサービスセンター5における処理の流れを示すフローチャートである。
この図に示すように、携帯端末から解錠/施錠指令を受信すると(ステップS1)、前記データベース6を参照して、その電話番号が登録されたものであるか(S2)、送られてきた暗証番号は登録されているものと一致するか(S3)、及び、その基地局位置情報は登録されている基地局位置情報と一致するか(S4)が判定され、その全ての判定結果がYESとなったときに、ステップS5に進み、ドア部に対する解錠/施錠指令(メール)を作成し、送信する。
【0015】
図5の(2)は、解錠指令メールに含まれる情報を示す図である。
この図に示すように、解錠指令メールは、解錠又は施錠を示すコードと暗証番号とからなるメール本文を有し、前述した(1)解錠指令を送信した携帯端末の電話番号(9012342345)がメール送信者電話番号、ドア部端末の電話番号(9012349999)がメール受信者電話番号とされている。ここで、前記メール本文における解錠又は施錠を示すコードは、前述と同様に、解錠が「0」、施錠が「1」とされており、この例では、メール本文は「02468」とされている。
【0016】
このメールを受信した前記ドア部1では、送られてきた暗証番号を確認し、送られてきたコードに基づいて解錠動作を行う。そして、解錠状態となったことを確認した後、解錠状態となったことを示す(3)解錠通知メールを作成し、前記サービスセンター5に送信する。(図4)
【0017】
図12は、ドア部1における処理の流れを示すフローチャートである。
ドア部端末(通信部)11で前記サービスセンター5からの解錠/施錠指令メール(この例では、「02468」)を受信すると(S21)、ステップS22でこの受信メールを制御部に送り、制御部において受信データを解析する(S23)。この例では、前述のように、解錠/施錠指令メール本文の形式は、解錠/施錠を示すコード+暗証番号とされており、制御部では、受信メール本文を解錠/施錠を示すコードと暗証番号に分割し、まず、受信メール中に含まれている暗証番号が制御部に記憶している暗証番号と一致するか否かを判定し(S24)、次に、動作指令が解錠であるのか施錠であるのかを判定する(S25)。
暗証番号が一致しており、解錠指令であるときは、ステップS26に進み、駆動部に対して解錠信号を送出する(S26)。これを受けて駆動部はソレノイド又はモーターを駆動して、解錠動作を開始し(S27)、解常動作の終了後(S28)、制御部は、駆動部の状態変化を確認して、電気錠の状態を通信部に送出する(S29)。通信部では、この状態情報に基づいて状態通知メール(この場合は解錠通知メール)を作成し、サービスセンター5に送信する(S30)。
また、動作指令が施錠であるときは、制御部は駆動部に施錠信号を送出する(S31)。これを受けて駆動部は施錠動作を開始し(S32)、施錠動作が終了したのち(S33)、制御部は、駆動部の状態変化を確認した後、その状態を通信部に送出する(S34)。そして、通信部は、該状態変化を通知する状態通知メール(施錠通知メール)を作成し、サービスセンター5に送信する(S35)。
【0018】
図5の(3)は、前記解錠通知メールの一例を示す図である。
この図に示すように、(3)解錠通知メールは、送信者電話番号が前記ドア部端末の電話番号(901234999)、受信者電話番号が前記サービスセンター5の電話番号、本文が「電気錠の状態(0:解錠状態,1:施錠状態)+暗証番号」(この例では、「02468」)とされたメールである。
【0019】
このような(3)解錠通知メールを受け取ったサービスセンター5では、登録されている携帯端末に対して送信する(4)解錠通知メールを作成する(図4)。
図11は、解錠通知メールあるいは施錠通知メールを受け取ったときのサービスセンター5における処理の流れを示すフローチャートである。
センター5は、ドア部1から解錠状態又は施錠状態を示す状態通知メールを受信する(S11)と、その状態通知メールの送信先及び送信元の電話番号が登録されている電話番号であることを確認し、メール本文に含まれている状態コードに応じて、その時点の日時分を示す時刻情報、先にドア部に送出した解錠/施錠指令におけるメール送信者電話番号などの情報を付加して、登録されている携帯端末に対して送信する状態通知メールを作成する(S12)。そして、該作成した状態通知メールを登録されている電話番号に対して送信する(S13)。
【0020】
図5の(4)は、このようにして作成される状態通知メールの一例を示す図である。
この図に示すように、状態通知メールは、送信元が前記ドア部端末、送信先が登録されている全ての電話番号とされ、メール本文は、その時刻情報ともとの解錠/施錠指令を発した携帯端末番号を含み、解錠又は施錠があったことを示す本文となっている。
このように、状態通知コードが「0」又は「1」である場合は、解錠/施錠指令を発した携帯端末番号を含む本文となっている。後述するように、状態通知コードが他の値であるときには、異なる文面の状態通知メールが作成されることとなる。
【0021】
次に、合鍵を用いてドアが解錠あるいは施錠された場合の動作について、説明する。
図6は、合鍵を用いてドアが解錠されたときの処理の流れを示すシーケンス図、図7はこの場合においてドア部1からサービスセンター5に送信される解錠通知メール及びサービスセンター5から登録されている各携帯端末に送信される解錠通知メールの内容を説明するための図である。
前述のように、ドア部1の駆動部13には電気錠の状態を検出する機能が設けられており、合鍵を用いて解錠あるいは施錠されたときには、このことを検出することができる。図6に示すように、ドア部1において合鍵による解錠が検出されたときは、ドア部1ではその状態を検出し解錠通知メールを作成して前記サービスセンター5に送信する。
【0022】
すなわち、前記図12に示したドア部1のフローチャートに示すように、合鍵による解錠があったときには、ステップS27に示す駆動部の解錠動作が開始される。また、合鍵による施錠があったときは、ステップS32の施錠動作が開始される。そして、解錠の場合には、前述の場合と同様に、ステップS27からS28,S29,S30と進み、解錠への状態変化を示す状態通知メールを作成して、サービスセンター5に送信する。
また、施錠の場合にも、同様に、ステップS32,S33,S34,S35と進み、施錠への状態変化があったことを示す状態通知メールを作成してサービスセンター5に送信する。
【0023】
図7の(1)は、合鍵による解錠があったときにドア部1からサービスセンター5に送信される状態通知メール(解錠通知メール)を示す図であり、送信元がドア部端末(9012349999)、あて先がサービスセンター5、本文が合鍵による解錠を示す状態コード(「2」)+パスワード(この例では、「22468」)とされている。なお、合鍵による施錠があったときには、状態コードは、「3」とされる。
【0024】
図4に戻り、このような状態通知メール(合鍵による解錠通知メール)を受け取ったサービスセンター5は、前記図11に示した処理と同様の処理を行って、合鍵による解錠があったとことを登録されている携帯端末に通知するための状態通知メール(解錠通知メール)を作成し、登録されている全ての携帯端末に対して送信する。
図7の(2)は、登録されている各携帯端末に送信される状態通知メール(合鍵による解錠通知メール)を示す図である。この図に示すように、この状態通知メールは、送信元が前記ドア部端末(9012349999)、あて先が登録されている携帯端末1〜携帯端末5とされており、メール本文が、現在時刻と合鍵により解錠があったことを示す内容とされている。すなわち、前記サービスセンター5は、前記図11に示した処理において、ドア部から受信した状態通知メールに含まれている状態コードが「2」であることを検出し、合鍵による解錠を示す本文を作成する。なお、状態コードが「3」であるときには、合鍵による施錠があったことを示す本文となる。
【0025】
次に、鍵を使用しない不正な解錠などがあった場合について説明する。
図8は不正な解錠又は施錠を検出した場合の処理の流れを示すシーケンス図、図9はそのときにドア部からサービスセンターに送信される状態通知メール(異常解錠/施錠通知メール)及びサービスセンターから登録されている携帯端末に送信される状態通知メールについて示す図である。
前述のように、前記ドア部1には圧力センサーやエリアセンサーなどのセンサー14が設けられており、鍵穴から異常な角度で挿入された器具による解錠/施錠や異常な圧力が加えられた解錠/施錠を検出することができる。
【0026】
図8において、ドア部1が異常解錠を検知したときは状態を確認して異常解錠通知メールを作成し、サービスセンター5に送信する。
図13は、このような異常な状態変化を検出したときにドア部1において実行される処理について示すフローチャートである。
駆動部13あるいはセンサー14にて異常を検知すると(S41)、制御部は、そのことを示すメールを作成して通信部に通知し(S42)、通信部はサービスセンター5に対し、状態通知メール(異常解錠/施錠通知メール)を送信する(S43)。
図9の(1)は、ドア部端末からサービスセンター5に送信される異常解錠通知メールを示す図である。この図に示すように、異常解錠通知メールは、送信元がドア部端末(9012349999)、あて先がサービスセンター5であり、本文が、異常解錠を示す状態コード「8」+パスワードとされている(この例では「82468」)。なお、異常施錠のときには、状態コードが「9」とされる。
【0027】
図8に示すように、このような異常解錠通知メールを受信したサービスセンター5は、前記図11に示したフローチャートに基づいて登録されている携帯端末に送信する異常解錠通知メールを作成し、登録されている全ての携帯端末に対して該異常解錠通知メールを送信する。
図9の(2)は、この異常解錠通知メールを示す図である。この図に示すように、送信元がドア部端末(9012349999)、あて先が登録されている全ての携帯端末(携帯端末#1〜携帯端末#5)、メール本文が、時刻情報+異常動作により解錠があったことを示す内容となっている。
なお、前記ドア部1からサービスセンター5への状態通知メールに含まれている状態コードが異常施錠を示す「9」であるときは、異常動作による施錠があったことを示す内容のメールが生成される。
このように、異常動作による解錠あるいは施錠があったときには、そのことを示す通知メールを登録されている全ての携帯端末に送信し、各携帯端末を保持している者に報知することができる。
【0028】
なお、上記においては、前記データベース6にドアと対応付けて記憶されている携帯端末については、どの携帯端末も平等にドアの施錠解錠を行うことができるとともに、ドアの状態通知メールを受信することができるものとしたが、これに限られることはなく、携帯端末に能力の差を設けるようにしてもよい。例えば、一部の携帯端末は、ドアの施錠解錠はできないが状態通知メールの受信だけはできるようにしてもよい。さらに、状態通知メールは、携帯端末以外のパーソナルコンピュータなどに送信するようにしてもよい。
【0029】
また、上記においては、ドア部1が主として玄関ドアであるものとして説明したが、他のドア、窓、車のドア、金庫の扉など他の施錠を行うドアや扉につき全く同様に適用することができる。
さらに、上記においては、鍵穴を有する電気錠である場合を例にとって説明したがこれに限られることはなく、鍵穴を有しない電気錠あるいは番号などにより解錠する電子錠などにも同様に適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明のドア施錠解錠システムによれば、携帯端末でドアの解錠施錠を行うことができ、鍵を持ち歩く必要がなくなる。
また、ドアの状態変化がメールにより通知されるので、家族の帰宅時間を離れた場所でも知る事ができる。
さらに、留守中であっても、ドアをこじ開ける等の不法侵入があったことを即座に知る事ができる。
さらにまた、携帯端末を紛失したときには、前記暗証番号を変更することにより、紛失した携帯端末からのドアの解錠/施錠指令を無効にすることができ、セキュリティ上も安全である。
さらにまた、ドアの解錠/施錠指令を発した携帯端末の位置とドアの位置の照合も行っているため、誤った操作などによる解錠を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドア施錠解錠システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明のドア施錠解錠システムにおけるドア部1の構成を示すブロック図である。
【図3】データベース6に登録される情報の一例を示す図である。
【図4】携帯端末から解錠を行う場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】携帯端末から解錠を行なう場合に、携帯端末、サービスセンター、ドア部及び登録携帯端末間で転送される情報の例を示す図である。
【図6】合鍵を用いてドアが解錠されたときの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図7】合鍵を用いてドアが解錠されたときに、ドア部1からサービスセンター5に送信される解錠通知メール及びサービスセンター5から登録されている各携帯端末に送信される解錠通知メールについて説明するための図である。
【図8】不正な解錠又は施錠を検出した場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】不正な解錠又は施錠を検出した場合に、ドア部からサービスセンターに送信される状態通知メール及びサービスセンターから登録されている携帯端末に送信される状態通知メールについて説明するための図である。
【図10】携帯端末から解錠指令/施錠指令を受信したときのサービスセンター5における処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】解錠通知メールあるいは施錠通知メールを受け取ったときのサービスセンター5における処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】ドア部1における処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】異常な状態変化を検出したときにドア部1において実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ドア部、11:通信部(ドア部端末)、12:制御部、13:電気錠駆動部、14:センサー、21,22:携帯端末、31,32:基地局、4:交換機、5:サービスセンター、6:データベース

Claims (6)

  1. 携帯端末と、
    携帯端末と同等の通信機能を有するドア部端末と、制御部と、ドアの施錠及び解錠を行う駆動部とを有するドア部と、
    ドアごとにそのドアに対応付けられた携帯端末に関する情報を格納したデータベースと、
    該データベースに接続されたサービスセンター装置とを有するドア施錠解錠システムであって、
    前記サービスセンター装置は、前記携帯端末からのドア解錠指令又はドア施錠指令を受信したときに、前記データベースを参照してその指令を発した携帯端末を認証する機能と、正当な携帯端末からの指令であるときに、そのドア部端末に対してドア解錠指令又はドア施錠指令を送信する機能と、前記ドア部端末からそのドアの状態を示す情報を受信したときに、前記データベースを参照してそのドアに対応付けられた携帯端末にそのドアの状態を通知する機能とを有するものであり、
    前記ドア部は、前記サービスセンター装置からのドア解錠指令又はドア施錠指令を前記ドア部端末で受信して、前記制御部から前記駆動部にドアの解錠又は施錠信号を出力する機能と、前記ドアの状態変化を検知して前記ドア部端末を用いて前記サービスセンター装置にドアの状態を通知する機能とを有するものである
    ことを特徴とするドア施錠解錠システム。
  2. 前記ドア部は、ドアが合鍵を用いて解錠又は施錠されたことを検出したときに、前記ドア部端末から前記サービスセンター装置にドアの状態を通知するようになされていることを特徴とする請求項1記載のドア施錠解錠システム。
  3. 前記ドア部には、異常な解錠又は施錠操作を検知することができるセンサーが設けられており、該センサーにより異常な解錠又は施錠が検知されたときに、前記ドア部端末は、前記サービスセンター装置にドアの状態を通知するようになされていることを特徴とする請求項1記載のドア施錠解錠システム。
  4. 前記サービスセンター装置から前記ドア部端末への指令、前記ドア部端末から前記サービスセンター装置への前記ドアの状態の通知、及び、前記サービスセンター装置から前記データベースに登録されているそのドアに対応付けられている携帯端末へのドアの状態の通知は、メールにより送信されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のドア施錠解錠システム。
  5. 前記データベースには、暗証番号も格納されており、前記サービスセンター装置は、前記指令を発した携帯端末を認証するときに、該携帯端末から入力された暗証番号との照合も行うようになされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のドア施錠解錠システム。
  6. 前記データベースには、ドアの存在位置に関する情報も格納されており、前記サービスセンター装置は、前記指令を発した携帯端末を認証するときに、その携帯端末の属する基地局の位置情報と前記ドアの存在位置に関する情報の照合も行うようになされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のドア施錠解錠システム。
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