JP2005023145A - カイラル燕尾型液晶材料及びその製造方法 - Google Patents

カイラル燕尾型液晶材料及びその製造方法 Download PDF

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▲いん▼隆 呉
Wen-Jiunn Hsieh
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Abstract

【課題】カイラル燕尾型液晶材料及びその製造方法の提供。
【解決手段】カイラル燕尾型液晶材料はカイラル性材料で合成され、カイラル燕尾型液晶材料の分子はN,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド或いはN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミドとされる。本発明の液晶材料のカイラル中心は直接硬核に連接され、カイラル後端に燕尾型グループが連接され、且つこのカイラル中心及び燕尾型グループが同一側にあり、この構造の特徴により、液晶材料がノンスレショルド反強誘電性を有し、且つその製造工程は簡単で、生産率が高く、液晶ディスプレイにあって極めて良好な応用効果を有する。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の反強誘電性液晶材料及びその製造方法に係り、特に、一種のカイラル燕尾型液晶材料及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在カイラル液晶材料(chiral liquid crystal)中に発現する反強誘電性(antiferroelectricity)は三つの安定態の変換特性(tristable switching property)を現出し、これは即ち液晶が一般の強誘電性液晶(ferroelectric liquid crystal)の二つの安定態のほかに、もう一つの反強誘電性カイラルスメクチックC相(antiferroelectric chiral smectic C phase)の特性を具備していることを示し、これはSCA 相と略称され、即ち第3の安定態(third stablestate)である。
【0003】
一般に、反強誘電性液晶(antiferroelectric liquid crystal)と強誘電性液晶(ferroelectric liquid crystal)は相似の螺旋構造を有する。両者の間の違いは、前者の螺旋構造(helical structure)は鋸歯双層(zigzacbilayers)ユニットで構成され、図1に示されるように、その構造中の隣り合う二層の液晶分子は反対方向に配列されているが、一方、後者の強誘電性液晶構造は、図2に示されるように、隣り合う二層の液晶分子が同方向に配列されている、という点にある。
【0004】
反強誘電性液晶の螺旋構造は、液晶分子と界面間の解旋作用により、強誘電性液晶に類似の表面安定化(surface stabilized)状態を発生し、この状態にあって、一般に強誘電性液晶は、その液晶分子を同方向に配列させ、図3に示されるように、同一方向に配列した分子分極を現出させ、並びにそれに自分極値を浄化させる。反対に、反強誘電性液晶はこの状態で、その液晶分子は鋸歯状二層構造を呈するため、図4に示されるように、その分子の分極は液晶分子の配列方向を相互に反対とし、相互に相殺させ、自分極値浄化を発生させない。このような分子相互に反対に配列された状態が、即ち反強誘電性液晶の第3安定態である。この第3安定態は外部から印加される電場によりそれが変換されて強誘電性態となり、いわゆるフィールド誘導の反強誘電性から強誘電性への変換が形成される。電場作用下で、反強誘電性液晶の三つの安定態は、特殊な光電効果(electrooptical effect)を現出し、例えば、DCスレショルド電場とヒステリシス(hysteresis)等の特性を現出し、ゆえに十分にこのれらの特性を利用することで、液晶ディスプレイの視角(viewing angle)とコントラスト比(contrast ratio)等の設計上の制限を改善することができる。
【0005】
このほか、反強誘電性液晶には以下のような長所がある。
1.反強誘電性液晶分子の光軸は配向(alignment)方向に沿って配列され、ゆえに配向と配向の安定度に有利である。
2.反強誘電性液晶は解旋状態下で、第3安定態を有し、ゆえに有効にゴースト効果(ghost effect)及び記憶効果(memory effect)を回避できる。
3.反強誘電性液晶は電場作用下で、DCスレショルド電場とヒステリシス特性を具備し、ゆえにマトリックスアドレッシング容量(matrix addressing capacity)を高めることができ、液晶ディスプレイの解析度を改善できる。
4.反強誘電性は疑似書庫(quasi bookshelf)の配向構造を得やすく、ゆえにディスプレイに相当高いコントラスト比、約20〜30を具備させることができる。
5.反強誘電性液晶は快速な応答時間(response time)を有し、ゆえに、十分に現在の液晶ディスプレイの駆動技術を利用することができ、別に新たな駆動技術を開発する必要がない。
6.反強誘電性液晶は自動配向修復の特性を有し、ゆえに液晶ディスプレイの機械及び熱衝撃に対抗する能力を高めることができる。
【0006】
ゆえに、反強誘電性液晶は光電装置の実際の製造及び応用上、このように重要な地位と潜在力を有しており、ゆえに、いかに反強誘電性液晶材料中の分子構造及びその液晶相間の関係に対して研究開発を進め、低コストで且つ応用効果が良好な反強誘電性液晶材料を設計し、有効にでき証ディスプレイ製造のキー技術を掌握するかが、現在各光電メーカー及び研究単位が競争して追求する目標となっている。
【0007】
現在、各光電メーカー及び研究単位の研究開発している反強誘電性液晶材料は、その分子化学構造がいずれも強誘電性液晶分子と類似し、図5に示されるのは、いずれも末端カイラルアルキル鎖(terminal chiral alkyl chain)1、硬核(rigid core)2、連結基(linking group)3、及び非カイラルアルキル鎖(achiral alkyl chain)4で構成され、そのうち、前の三つの部分の分子構造は、反強誘電性液晶発生の重要なキー成分である。
【0008】
反強誘電性液晶分子構造中の末端カイラルアルキル鎖構造は、図6に示される四類に分けられ、そのうちカイラル中心(chiral center;C )上の置換基(R )の極性と分子サイズが、反強誘電性液晶生成に影響する最も主要な因子である。硬核(rigid core)の構造変化の反強誘電性液晶生成に対する影響は比較的小さく、異なる硬核構造の材料中にあって、図7に示されるように、その硬核構造は芳香環が異性複数芳香環或いは置換基に変えられるとき、反強誘電性液晶相の生成に影響を与えない。このほか、大部分の硬核は三つ或いは三つ以上の芳香環或いは異性複数芳香環で組成され、二つの環構造を有する反強誘電性液晶材料は比較的少ない。
【0009】
反強誘電性液晶分子構造中の連結基は、一般にはエステル基とアセトン基が最もよく見られるものであり、図8に締め荒れるように、そのうち硬核と末端カイラルアルキル鎖を連結する連結基の構造は特に重要である。エステル材料にX線回折とFTIRスペクトル(フーリエ変換赤外線スペクトル)研究分析を行なうと、カイラル末端連結エステル基は−COO−の方式で連結され、ベント(bent)構造を形成siyasuku、このため分子を隣り合う二層となして、反対方向に対をなすように配列した鋸歯二層構造を形成することができる。このような−COO−方式の連結基はまた、液晶分子内の電子の分子長軸(molecular long axis)上の共役(conjugation)性を増し、さらに反強誘電性SCA 液晶相の発生を助ける。
【0010】
反強誘電性液晶は三つの安定態変換、DCスレショルド電場(Eth)及びヒステリシス等の特性を具備するため、高画質液晶ディスプレイ製作の鍵を握る材料と見なされている。しかし伝統的に、これらの反強誘電性液晶材料はその高いEth値と早期変換効果(pretransitional effect)の影響により、液晶ディスプレイ製作の応用上、広視角と高コントラスト比の特性を期待されるには至っていない。
【0011】
1996年に、日本のInui氏が図9に示されるような三種類の反強誘電性材料I、II、IIIを混合し、その混合比の反強誘電性液晶のEth値と早期変換効果に対する影響を検討した。その結果、これらの液晶材料の混合比の改変により、有効に反強誘電性液晶のEth値を下げられることが分かった。しかし、早期変換効果は却って顕著となった。また、同氏が混合比をI:II:III=40:40:20とした時、反強誘電性液晶にEth値の存在がなくなることを発見した。更に、そのフィールド誘導の反強誘電性から強誘電性への変換は連続性を呈するV形形態変換(V−shaped switching)であることが分かった。同氏はこのような混合により形成した反強誘電性液晶を、スレショルドレス反強誘電性液晶(Thresholdless antiferroelectric liquid crystals;TLAFLC’s)と称している。このようなスレショルドレス反強誘電性液晶のディスプレイへの応用には以下のような特性がある。
(1)大ティルト角(tilt angle)(>35度)
(2)低駆動電圧(<2V/μm−1
(3)理想的なグレースケール(grey scale)
(4)反強誘電性から強誘電性への変換時間が速い(<50μs)
(5)高コントラスト比(>100)
(6)広視角(>60度)
【0012】
これらの特性はパッシブマトリクスアドレッシング(Passive matrix addressing)式の表面安定化強誘電性液晶ディスプレイ製作時に発生するグレースケール問題を克服するだけでなく、アクティブマトリクス或いは薄膜トランジスタアドレッシング式の螺旋構造変化(deformed−helix)強誘電性液晶ディスプレイとパッシブマトリクスアドレッシングの反強誘電性液晶ディスプレイ上で高いコントラスト比を獲得しにくいという欠点を有効に改善しうる。またコントラストを高めた状況で、急速な応答時間(high−speed responsiveness)を保有できる。ゆえに広視角と急速グレースケール表示のディスプレイの生産を可能とする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のスレショルドレス反強誘電性液晶材料の具備する多くの優れた特性を鑑み、本発明はその主要な目的を、一種のカイラル燕尾型液晶材料を提供することにあるものとする。それは、アミド基を含むカイラル燕尾型液晶材料であり、分子構造が、N,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−diethyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide)或いはN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−dipropyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide)の化合物とされる。本発明の液晶材料のカイラル中心は直接その硬核に連接され、カイラル末端に燕尾型基(swallow−tailed group)が連接され、且つこのカイラル中心と燕尾型基がいずれも本発明の液晶材料分子構造の同一側に位置し、この構造の特徴により、本発明の液晶材料はスレショルドレス反強誘電性の特性を具備し、並びに製造工程が簡単で、生産率が高く、液晶ディスプレイへの極めて良好な応用効果を有するものとされる。
【0014】
本発明のもう一つの目的は、アミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料を提供することにあり、それは、反強誘電性とスレショルドレスV型変換(Thresholdless V−shaped switching)等の光電特性を具え、最適化混合液晶の製造に有利であり、V型薄膜トランジスタ液晶ディスプレイの製作に供されるものとする。
【0015】
本発明のまた別の目的は、アミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料の製造方法を提供することにあり、それはアクティブマトリクスアドレッシング液晶ディスプレイ用の急速反応液晶材料を提供する方法であるものとする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カイラル材料を合成してなる化合物であり、該化合物のカイラル中心が直接その硬核に連接され、そのカイラル末端に燕尾型基が連接され、その一般式が、
【化3】
Figure 2005023145
で示され、そのうち、R =−C2m+1,R =−N(C2n+1 、m=6〜16、n=1〜4,n及びmはいずれも整数、Aは硬核構造を代表し、Aは、
【化4】
Figure 2005023145
より選択されることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のカイラル燕尾型液晶材料において、m=10〜15及びn=2であることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料としている。
請求項3の発明は、請求項1記載のカイラル燕尾型液晶材料において、m=9〜13及びn=3であることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料としている。
請求項4の発明は、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、以下の(1)から(3)の工程、即ち、
(1)(COCl) とカイラル性を具えた(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)を反応させ、得られた(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物を、N,N’−ジエチルアミン(N,N’−diethylamine;HN(CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)の混合溶液と反応させ、第1中間体(I)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
(2)上述の(1)の工程で得られた第1中間体(I)と三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )を反応させ、第2中間体(II)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
(3)(COCl) と4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=10〜15,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を反応させて、粗製品4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物を得て、この粗製品を上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)のN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートと反応させ、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−diethyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide)(m=10〜15,mは整数でありアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得る工程、
以上を具えたことを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項5の発明は、請求項4記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程の4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸は、4’−ヒドロキシビフェニル−4−カルボキシル酸(4’−hydroxybiphenyl−4−carboxylic acid)とアルキルブロマイド(alkylbromide;C2m+1Br,m=9〜15,mは整数)とを反応させて得られることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項6の発明は、請求項4記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(1)の工程で、(COCl) を(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)中に溶かし、第1還流温度下で、(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物を得て、この(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物を、ジクロルメタンにN,N’−ジエチルアミン(N,N’−diethylamine;HN(CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)を溶かした溶液中に加え、この混合溶液を第1設定時間静かに置き、第1中間体(I)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項7の発明は、請求項5記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(2)の工程で、(1)の工程で得られた第1中間体(I)をジクロルメタン中に溶かし、並びに三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )と混合し、続いてジクロルメタンで希釈後に、この溶液を飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)及び砕氷の混合物中に投入し、その有機層を分離させ、脱水し並びに濃縮させた後、結晶化させて第2中間体(II)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートを得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項8の発明は、請求項7記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程で、(COCl) を4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=10〜15,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)中に加え、第2還流温度下で二時間攪拌し、得られた粗製品である4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物をジクロルメタンに溶かし、並びにそれを、ジクロルメタン中に上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートとピリジン(pyridine)を溶かした混合物中に溶かし、混合物を第2設定時間静かに置いた後、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(m=10〜15,mは整数でアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項9の発明は、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、以下の(1)から(3)の工程、即ち、
(1)(COCl) とカイラル性を具えた(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)を反応させ、得られた(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物粗製品を、N,N’−ジプロピルアミン(N,N’−dipropylamine;HN(CH CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)の混合溶液と反応させ、第1中間体(I)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
(2)上述の(1)の工程で得られた第1中間体(I)と三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )を反応させ、第2中間体(II)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
(3)(COCl) と4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜13,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を反応させて、粗製品4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物を得て、この粗製品を上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)のN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートと反応させ、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−dipropyl(s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide;DP PBNPA,m=9〜13,mは整数でありアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得る工程、
以上を具えたことを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項10の発明は、請求項9記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程の4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸は、4’−ヒドロキシビフェニル−4−カルボキシル酸(4’−hydroxybiphenyl−4−carboxylic acid)とアルキルブロマイド(alkylbromide;C2m+1Br,m=9〜15,mは整数)とを反応させて得られることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項11の発明は、請求項9記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(1)の工程で、(COCl) を(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)中に溶かし、第1還流温度下で、(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物粗製品を得て、この(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物粗製品を、ジクロルメタンにN,N’−ジプロピルアミン(N,N’−dipropylamine;HN(CH CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)を溶かした溶液中に加え、この混合溶液を第1設定時間静かに置き、第1中間体(I)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項12の発明は、請求項11記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(2)の工程で、(1)の工程で得られた第1中間体(I)をジクロルメタン中に溶かし、並びに三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )と混合し、続いてジクロルメタンで希釈後に、この溶液を飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)及び砕氷の混合物中に投入し、その有機層を分離させ、脱水し並びに濃縮させた後、結晶化させて第2中間体(II)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートを得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
請求項13の発明は、請求項12記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程で、(COCl) を4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜13,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)中に加え、第2還流温度下で二時間攪拌し、得られた粗製品である4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物をジクロルメタンに溶かし、並びにそれを、ジクロルメタン中に上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートとピリジン(pyridine)を溶かした混合物中に溶かし、混合物を第2設定時間静かに置いた後、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(DP PBNPA,m=9〜13,mは整数でアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は一種のカイラル燕尾型液晶材料及びその製造方法を提供し、それはカイラル材料を合成してなる材料及びその製造方法である。本発明のカイラル燕尾型液晶材料の分子は、N,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−diethyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide)或いはN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−dipropyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide)とされる。本発明の液晶材料のカイラル中心(chiral center)は直接その硬核(rigid core)に連接され、カイラル末端に燕尾型基(swallow−tailed group)が連接され、且つこのカイラル中心と燕尾型基がいずれも本発明の液晶材料分子構造の同一側に位置し、この構造の特徴により、本発明の液晶材料はスレショルドレス反強誘電性の特性を具備し、並びに製造工程が簡単で、生産率が高く、液晶ディスプレイへの極めて良好な応用効果を有するものとされる。
【0018】
【実施例】
本発明の提供するスレショルドレス反強誘電性のアミド基を含むカイラル燕尾型液晶材料は、分子構造が、(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)のカイラル材料で合成される。本発明のアミド基を含むカイラル燕尾型液晶材料のカイラル中心は、直接その硬核に連接され、そのカイラル末端に燕尾型基が連接され、その化学構造式は以下の(I)に示すとおりである。
【化5】
Figure 2005023145
そのうち、R =−C2m+1,R =−N(C2n+1 、n及びmはいずれも整数、m=6〜16、n=3の時、及びm=10〜15、n=2の時、Aは硬核とされる。この硬核は以下の分子構造を有している。
【化6】
Figure 2005023145
上述の(I)に示されるように、本発明のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料のカイラル中心及びカイラル末端基はいずれも分子構造の同一側に位置し、この構造特徴により、本発明のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料はスレショルドレス反強誘電性の特性を有する。本発明のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料の合成方法は以下の具体的実施例に図10の合成ステップフローチャートを参照し、以下に詳しく説明する。
【0019】
本発明のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料に使用されるカイラル材料は、(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)とされ、それは東京化学工業株式会社(Tokyo Chemical Industry Co.LTD.)より購入したものとされ、その光学純度は99%以上である。本発明の好ましい実施例中で使用されるジクロロメタン(dichloromethane;CH Cl )は使用する前に水素化リチウムアルミニウム(LiAlH )で乾燥させ並びに蒸留する。
【0020】
本発明の第1実施例中、まず2.85ミリリットル、32.5ミリモルの(COCl) を、3ミリリットルのジクロルメタンに3グラム、13ミリモルの(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionicacid)を溶かしたものに徐々に加え、その最終的な溶液を、第1還流温度(first reflux temperature)下で、二時間加熱攪拌する。続いて減圧状態で、残った(COCl) を蒸発させ除去する。このとき、10ミリリットルのジクロルメタンに3.36ミリリットル、32.5ミリモルのN,N’−ジエチルアミン(N,N’−diethylamine;HN(CH CH )及び5ミリリットルのトリエチルアミン(triethylamine;TEA)を溶かしたものを氷浴中(約0℃)で攪拌し、それに5ミリリットルのジクロルメタン中の(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物((s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid chloride)を加える。最後に、固体が生成され、この混合物を氷箱中で一晩置き、即ち−5℃で12時間置く。減圧下で、この混合物を蒸発乾燥させ、並びにシリカゲル(7〜230メッシュASTM)カラムクロマトグラフィーにより、ジクロルメタン/酢酸エチル(V:V=8:2)を溶出液とし、蒸発乾燥後の残留物を純化させ、生産量の70%を占める白色のN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得る。それは本発明の第1実施例のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料を合成するための第1中間体(I)とされる。
【0021】
白色のN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)の核磁気共鳴スペクトル( H−NMR spectrum)分析結果は以下のとおりである。δ(CDCl ,ppm)7.7〜7.1(m,6H,ArH),7.25(s,CDCl ),4.0〜3.9(q,1H,ArC H),3.9(s,3H,CH ),3.6〜3.0(m,4H,NCH CH ),1.6(d,3H,C H(CH )),1.1〜0.9(m,6H,NCH CH )。
【0022】
続いて、68.65ミリリットルのジクロルメタン中に溶かした5グラム、17.54ミリモルのN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を−20℃下で3.4ミリリットルの三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )と混合する。混合物を−20℃下で5分間攪拌し、137ミリリットルのジクロルメタンで希釈後に、この溶液を137ミリリットルの飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)及び100グラムの砕氷の混合物中に投入し、そのうち有機層を分離させ、氷塩水(brine−ice)で洗浄し、及び無水硫化ナトリウム(NaSo )を使用して乾燥させ、真空下で濃縮させる。アセトニトライル(acetonitrile)で再結晶させた後、生産量の71%を占めるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)を得る。それは本発明の第1実施例のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料を合成するための第2中間体(II)である。
【0023】
N,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)の核磁気共鳴スペクトル( H−NMR spectrum)分析結果は以下のとおりである。δ(CDCl ,ppm)7.8〜7.0(m,6H,ArH),7.25(s,CDCl ),5.8〜5.7(s,1H,OH),4.0〜3.9(q,1H,ArC H),3.7〜3.0(m,4H,NCH CH ),1.6(d,3H,C H(CH )),1.2〜0.9(m,6H,NCH CH )。
続いて、0.4ミリリットル、4.634ミリモルの(COCl) を、0.76グラム、0.185ミリモルの4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=10〜15,mは整数、mはアルコキシ基(alkoxy)C2m+1O−の炭素原子数とされる)中に溶かし、その最終溶液を第2還流温度下で二時間攪拌する。減圧下で残った(COCl) を蒸発させて除去する。粗製品4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids chloride)を、5ミリリットルのジクロルメタン中に溶かし、並びに、5ミリリットルの無水ジクロルメタン中に0.5グラム、0.185ミリモルのN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)と5ミリリットルのピリジン(pyridine)を溶かした混合物中に、氷温中で攪拌しながら加える。沈殿が発生した後、この混合物を氷箱中に一晩置き、即ち、−5℃下で12時間静かに置く。その後、減圧下でこの混合物を蒸留、乾燥させ、並びにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(70〜230メッシュ ASTM)を用いて、ジクロルメタン/酢酸エチル(V:V=8:2)を溶出液(eluant)とし、蒸発乾燥後の残留物を純化し、生産量の60%を占める白色のN,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−diethyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide;DE PBNPA,m=10〜15,mは整数で、アルコキシ基(alkoxy;C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得て、これは本発明のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料系列(I)とされ、その分子構造については図10を参照されたい。
【0024】
また、4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜15,mは整数、mはアルコキシ基(alkoxy)C2m+1O−の炭素原子数とされる)の合成方法は、以下のとおりである。3.62グラム、17ミリモルの4’−ヒドロキシビフェニル−4−カルボキシル酸(4’−hydroxybiphenyl−4−carboxylic acid)及び250ミリリットルのエタノールを1000ミリリットルの三頸式円形瓶中に加える。この三頸式円形瓶のそのうちの一つの頸に冷却管(condenser)を取り付け、もう一つの頸にフィード管を取り付け、残る一つの頸をゴムストッパ(rubber stopper)で塞ぐ。2.02グラム、36.07ミリモルの水酸化カリウム(KOH)及び0.5グラム、3.01ミリモルのヨウ化カリウム(KI)及び50ミリリットルの蒸留水をフィード管よりこの三頸式円形瓶中に加え、この混合物を加熱還流させ一時間攪拌する。その後、10ミリリットル、51ミリモルのアルキルブロマイド(alkylbromide;C2m+1Br,m=9〜15,mは整数)をこの混合物中に滴下加入し、並びに攪拌しながら12時間加熱還流させる。続いて、100ミリリットルの濃度10%の水酸化カリウム溶液をこの混合物中に加え、並びに攪拌しながら2時間連続加熱還流させる。冷却後、5%濃度の塩酸水溶液を加えてこの混合物を酸化させ、並びにろ過する。冷水(cold water)で粗製品を洗浄し、並びに氷酢酸(glacial acetic acid;CH COOH)及び絶対エタノール(absoluteethanol;C OH)を使用して再結晶させ、こうして生産量が60〜70%の4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜15)を得る。
【0025】
本発明の第2実施例中、まず9.5ミリリットル、108.57ミリモルの(COCl) を、10ミリリットルのジクロルメタンに10グラム、43.43ミリモルの(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)を溶かしたものに徐々に加え、その最終的な溶液を、第1還流温度(first reflux temperature)下で、二時間加熱攪拌する。続いて減圧状態で、残った(COCl) を蒸発させ除去する。このとき、30ミリリットルの無水ジクロルメタンに22.33ミリリットル、126.85ミリモルのN,N’−ジプロピルアミン(N,N’−dipropylamine;HN(CH CH CH )及び10ミリリットルのトリエチルアミン(triethylamine;TEA)を溶かしたものを氷浴中(約0℃)で攪拌し、それに、10ミリリットルのジクロルメタン中の(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物((s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acidchloride)粗製品を加える。最後に、固体が生成され、この混合物を氷箱中で一晩置き、即ち−5℃で12時間置く。減圧下で、この混合物を蒸発乾燥させ、並びにシリカゲル(7〜230メッシュ ASTM)カラムクロマトグラフィーにより、ジクロルメタン/酢酸エチル(V:V=8:2)を溶出液とし、蒸発乾燥後の残留物を純化させ、生産量の70%を占める白色のN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得る。それは本発明の第2実施例のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料を合成するための第1中間体(I)とされる。
【0026】
白色のN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)の核磁気共鳴スペクトル( H−NMR spectrum)分析結果は以下のとおりである。δ(CDCl ,ppm)7.7〜7.1(m,6H,ArH),7.25(s,CDCl ),4.0〜3.9(q,1H,ArC H),3.9(s,3H,CH O),3.6〜3.0(m,4H,NCH CH CH ),1.5〜1.4(m,4H,NCH CH CH ),1.6(d,3H,C H(CH )),1.1〜0.9(m,6H,NCH CH )。
【0027】
続いて、52.36ミリリットルのジクロルメタン中に溶かした8グラム、26.76ミリモルのN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を−20℃下で5.24ミリリットルの三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )と混合する。混合物を−20℃下で5分間攪拌し、この溶液を104.7ミリリットルのジクロルメタンで希釈後、104.7ミリリットルの飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)及び100グラムの砕氷の混合物中に投入し、そのうち有機層を分離させ、氷塩水(brine−ice)で洗浄し、及び無水硫化ナトリウム(NaSo )を使用して乾燥させ、真空下で濃縮させる。アセトニトライル(acetonitrile)で再結晶させた後、生産量の51%を占めるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)を得る。それは本発明の第2実施例のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料を合成するための第2中間体(II)である。
【0028】
N,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)の核磁気共鳴スペクトル( H−NMR spectrum)分析結果は以下のとおりである。δ(CDCl ,ppm)7.8〜7.0(m,6H,ArH),7.25(s,CDCl ),5.8〜5.7(s,1H,OH),4.0〜3.9(q,1H,ArC H),3.7〜3.0(m,4H,NCH CH ),1.6(d,3H,C H(CH )),1.5〜1.4(m,4H,NCH CH CH ),1,2〜0.9(m,6H,NCH CH )。
【0029】
続いて、0.35ミリリットル、1.58ミリモルの(COCl) を、0.58グラム、1.05ミリモルの4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜13,mは整数、mはアルコキシ基(alkoxy)C2m+1O−の炭素原子数とされる)中に溶かし、その最終溶液を第2還流温度下で二時間攪拌する。減圧下で残った(COCl) を蒸発させて除去する。粗製品4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids chloride)を、3ミリリットルのジクロルメタン中に溶かし粗製品の溶液を得る。5ミリリットルの無水ジクロルメタン中に0.3グラム、1.05ミリモルのN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)と5ミリリットルのピリジン(pyridine)を溶かした混合物を氷温で攪拌しながら、これに上述の粗製品の溶液を加える。沈殿が発生した後、この混合物を氷箱中に一晩置き、即ち、−5℃下で12時間静かに置く。その後、減圧下でこの混合物を蒸留、乾燥させ、並びにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(70〜230メッシュ ASTM)を用いて、ジクロルメタン/酢酸エチル(V:V=8:2)を溶出液(eluant)とし、蒸発乾燥後の残留物を純化し、生産量の60%を占める白色のN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−diptopyl(s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide;DP PBNPA,m=9〜13)を得る。これは本発明のアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料系列(II)とされ、その分子構造については図10を参照されたい。
【0030】
本発明の第1実施例と第2実施例の合成方法中で得られる第1中間体(I)と第2中間体(II)の化学構造式は以下のとおりである。
【化7】
Figure 2005023145
【化8】
Figure 2005023145
【0031】
第1実施例中、第1中間体(I)及び第2中間体(II)のnは2とされ、第2実施例中、第1中間体(I)及び第2中間体(II)のnは3とされる。これらの中間体の化学構造式から分かるように、そのカイラル中心と燕尾型基は同一側に位置し、その最終製品もまた同じ特性を有し、即ちスレショルドレス反強誘電性を有する。
【0032】
【発明の効果】
本発明の提供するアミド基を具えたカイラル燕尾型液晶材料は、反強誘電性とスレショルドレスV型変換の光電特性を有し、最適化混合液晶製造に有利であり、V型薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−V mode LCD)の製作に供される。
【0033】
以上は本発明の好ましい実施例の説明であって、本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】螺旋状態反強誘電性液晶の分子構造表示図である。
【図2】螺旋状態強誘電性液晶の分子構造表示図である。
【図3】強誘電性液晶の解旋態分子の配列表示図である。
【図4】反強誘電性液晶の解旋態分子の配列表示図である。
【図5】反強誘電性液晶分子の共役システム表示図である。
【図6】反強誘電性液晶分子の末端カイラルアルキル鎖の構造表示図である。
【図7】異なる硬核構造を具えた各種反強誘電性液晶表示図である。
【図8】異なる連結基を具えた各種反強誘電性液晶表示図である。
【図9】周知の三種類の反強誘電性液晶材料の分子構造表示図である。
【図10】本発明の液晶材料化合物の合成ステップフローチャートである。
【符号の説明】
1 カイラルアルキル鎖
2 硬核
3 連結基
4 非カイラルアルキル鎖

Claims (13)

  1. カイラル材料を合成してなる化合物であり、該化合物のカイラル中心が直接その硬核に連接され、そのカイラル末端に燕尾型基が連接され、その一般式が、
    Figure 2005023145
    で示され、そのうち、R =−C2m+1,R =−N(C2n+1 、m=6〜16、n=1〜4,n及びmはいずれも整数、Aは硬核構造を代表し、Aは、
    Figure 2005023145
    より選択されることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料。
  2. 請求項1記載のカイラル燕尾型液晶材料において、m=10〜15及びn=2であることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料。
  3. 請求項1記載のカイラル燕尾型液晶材料において、m=9〜13及びn=3であることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料。
  4. カイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、以下の(1)から(3)の工程、即ち、
    (1)(COCl) とカイラル性を具えた(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)を反応させ、得られた(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物を、N,N’−ジエチルアミン(N,N’−diethylamine;HN(CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)の混合溶液と反応させ、第1中間体(I)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
    (2)上述の(1)の工程で得られた第1中間体(I)と三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )を反応させ、第2中間体(II)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
    (3)(COCl) と4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=10〜15,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を反応させて、粗製品4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物を得て、この粗製品を上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)のN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートと反応させ、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−diethyl (s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide)(m=10〜15,mは整数でありアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得る工程、
    以上を具えたことを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  5. 請求項4記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程の4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸は、4’−ヒドロキシビフェニル−4−カルボキシル酸(4’−hydroxybiphenyl−4−carboxylic acid)とアルキルブロマイド(alkylbromide;C2m+1Br,m=9〜15,mは整数)とを反応させて得られることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  6. 請求項4記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(1)の工程で、(COCl) を(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)中に溶かし、第1還流温度下で、(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物を得て、この(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物を、ジクロルメタンにN,N’−ジエチルアミン(N,N’−diethylamine;HN(CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)を溶かした溶液中に加え、この混合溶液を第1設定時間静かに置き、第1中間体(I)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−diethyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  7. 請求項5記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(2)の工程で、(1)の工程で得られた第1中間体(I)をジクロルメタン中に溶かし、並びに三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )と混合し、続いてジクロルメタンで希釈後に、この溶液を飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)及び砕氷の混合物中に投入し、その有機層を分離させ、脱水し並びに濃縮させた後、結晶化させて第2中間体(II)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートを得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  8. 請求項7記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程で、(COCl) を4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=10〜15,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)中に加え、第2還流温度下で二時間攪拌し、得られた粗製品である4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物をジクロルメタンに溶かし、並びにそれを、ジクロルメタン中に上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)であるN,N’−ジエチル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートとピリジン(pyridine)を溶かした混合物中に溶かし、混合物を第2設定時間静かに置いた後、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジエチル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(m=10〜15,mは整数でアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  9. カイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、以下の(1)から(3)の工程、即ち、
    (1)(COCl) とカイラル性を具えた(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)を反応させ、得られた(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物粗製品を、N,N’−ジプロピルアミン(N,N’−dipropylamine;HN(CH CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)の混合溶液と反応させ、第1中間体(I)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
    (2)上述の(1)の工程で得られた第1中間体(I)と三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )を反応させ、第2中間体(II)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−hydroxy−2−naphthyl)propionate)を得る工程、
    (3)(COCl) と4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜13,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を反応させて、粗製品4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物を得て、この粗製品を上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)のN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートと反応させ、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(N,N’−dipropyl(s)−2−{6−〔4−(4’−alkoxyphenyl)benzoyloxy〕−2−naphthyl}propionamide;DP PBNPA,m=9〜13,mは整数でありアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得る工程、
    以上を具えたことを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  10. 請求項9記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程の4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸は、4’−ヒドロキシビフェニル−4−カルボキシル酸(4’−hydroxybiphenyl−4−carboxylic acid)とアルキルブロマイド(alkylbromide;C2m+1Br,m=9〜15,mは整数)とを反応させて得られることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  11. 請求項9記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(1)の工程で、(COCl) を(s)−(+)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸((s)−(+)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionic acid)中に溶かし、第1還流温度下で、(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物粗製品を得て、この(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸塩化物粗製品を、ジクロルメタンにN,N’−ジプロピルアミン(N,N’−dipropylamine;HN(CH CH CH )及びトリエチルアミン(triethylamine;TEA)を溶かした溶液中に加え、この混合溶液を第1設定時間静かに置き、第1中間体(I)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオネート(N,N’−dipropyl(s)−2−(6−methoxy−2−naphthyl)propionate)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  12. 請求項11記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(2)の工程で、(1)の工程で得られた第1中間体(I)をジクロルメタン中に溶かし、並びに三臭化ボロン(boron tribromide;BBr )と混合し、続いてジクロルメタンで希釈後に、この溶液を飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)及び砕氷の混合物中に投入し、その有機層を分離させ、脱水し並びに濃縮させた後、結晶化させて第2中間体(II)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートを得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
  13. 請求項12記載のカイラル燕尾型液晶材料の製造方法において、(3)の工程で、(COCl) を4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸(4−(4’−alkoxyphenyl)benzoic acids;mPBA,m=9〜13,mはアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)中に加え、第2還流温度下で二時間攪拌し、得られた粗製品である4−(4’−アルコキシフェニル)安息香酸塩化物をジクロルメタンに溶かし、並びにそれを、ジクロルメタン中に上述の(2)の工程で得られた第2中間体(II)であるN,N’−ジプロピル(s)−2−(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)プロピオネートとピリジン(pyridine)を溶かした混合物中に溶かし、混合物を第2設定時間静かに置いた後、カイラル燕尾型液晶材料であるN,N’−ジプロピル(s)−2−{6−〔4−(4’−アルコキシフェニル)ベンゾイルオキシ〕−2−ナフチル}プロピオンアミド(DP PBNPA,m=9〜13,mは整数でアルコキシ基C2m+1O−の炭素原子数とされる)を得ることを特徴とする、カイラル燕尾型液晶材料の製造方法。
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