JP2005021098A - 抗酸化能増強食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた生体内抗酸化能増強食品を提供すること。
【解決手段】プロアントシアニジンと脂溶性抗酸化剤とを含有する生体内抗酸化能増強食品。該脂溶性抗酸化剤として、アスタキサンチン、ユビキノン、リグナン類、クルクミン、またはクルクミン誘導体を用いることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体内抗酸化能増強食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸素は、生物に必要不可欠である一方、生物に障害を与えることが知られている。この酸素による生体の障害は、活性酸素、例えば、スーパーオキシドラジカル(O・) 、過酸化水素(H)、OHラジカル(・OH)などの反応性の高い酸素の還元分子種;一重項酸素()などの励起分子種;および不飽和脂肪酸ペルオキシラジカル(LOO・)、不飽和脂肪酸ラジカル(L・)、不飽和脂肪酸ヒドロペルオキシド(LOOH)、不飽和脂肪酸アルコキシラジカル(LO・)などの不飽和脂質の酸化物によって引き起こされる。
【0003】
生物は、酸素による障害を防ぐために、生体内には、様々な活性酸素の消去機構が存在する。例えば、酸素自身、アスコルビン酸などの低分子化合物あるいはスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)などが作用して生体内の活性酸素を捕捉するシステムが存在する。しかし、活性酸素の生成抑制または消去が十分に機能しない場合あるいは活性酸素の生成が増加する物理的、化学的な環境条件下(例えば、老化、外因ストレスなど)においては、活性酸素により標的分子が酸化され、それによって、例えば、タンパク質またはDNAの切断、脂質の過酸化などが引き起こされ、種々の障害や疾患を生じる。
【0004】
上記のような生体内での活性酸素による酸化を防止するために、様々な抗酸化剤が提案されている。例えば、フラバン−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなるプロアントシアニジンは、抗酸化作用、特に、高いラジカル消去活性を有することが知られている(例えば、特許文献1〜4)。しかし、プロアントシアニジンは、フラボノイドと同様に水溶性であるため、遷移金属イオンなどの介在によって脂肪酸から生じるアルコキシラジカルなどに対しては、他のラジカルに比べてラジカル消去活性が低いという問題点がある。
【0005】
【特許文献1】
特許第1643101号公報
【特許文献2】
特許第3040992号公報
【特許文献3】
特開2000−325039号公報
【特許文献4】
米国特許第4,698,360号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、生体内の抗酸化能を増強させる優れた食品が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、生体内の抗酸化能を増強させる食品について鋭意検討したところ、驚くべきことに、プロアントシアニジンと脂溶性抗酸化剤との組み合わせが、生体において高い抗酸化活性を示し、生体内における抗酸化能を効果的に高めることを見出して本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明の生体内抗酸化能増強食品は、プロアントシアニジンと脂溶性抗酸化剤とを含有する。
【0009】
好ましい実施態様においては、上記脂溶性抗酸化剤は、アスタキサンチン、ユビキノン、リグナン類、クルクミン、およびクルクミン誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である。
【0010】
より好ましい実施態様においては、上記プロアントシアニジンは、松樹皮由来である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の生体内抗酸化能増強食品について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができることは当業者に明らかである。
【0012】
本発明の生体内抗酸化能増強食品(以下、単に抗酸化能増強食品という場合がある)は、プロアントシアニジン(以下、A成分という場合がある)と脂溶性抗酸化剤(以下、B成分という場合がある)とを含有する。この抗酸化能増強食品は、必要に応じて、その他の成分を含有する。以下、各成分について説明する。
【0013】
(1)プロアントシアニジン(A成分)
本発明において、プロアントシアニジンとは、上記の通り、フラバン−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群をいう。
【0014】
このプロアントシアニジンとしては、重合度の低い縮重合体が多く含まれるものが好ましく用いられる。重合度の低い縮重合体としては、重合度が2〜30の縮重合体(2〜30量体)が好ましく、重合度が2〜10の縮重合体(2〜10量体)がより好ましく、重合度が2〜4の縮重合体(2〜4量体)がさらに好ましい。この重合度が2〜4の縮重合体を、オリゴメリック・プロアントシアニジン(oligomeric proanthocyanidin;以下、OPCという)という。プロアントシアニジンは、ポリフェノール類の一種で、植物が作り出す強力な抗酸化物質であり、植物の葉、樹皮、果物の皮もしくは種の部分に集中的に含まれている。プロアントシアニジン、特にOPCは、具体的には、松、樫、山桃などの植物の樹皮;ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、アボガド、ニセアカシア、コケモモの果実もしくは種子;大麦;小麦;大豆;黒大豆;カカオ;小豆;トチの実の殻;ピーナッツの薄皮;イチョウ葉などに含まれている。また、西アフリカのコーラナッツ、ペルーのラタニアの根、日本の緑茶にも、OPCが含まれることが知られている。OPCは、ヒトの体内では、生成することのできない物質である。
【0015】
特に、OPC含有量が高いプロアントシアニジンまたはOPC含有量が高いプロアントシアニジンを含む抽出物を用いると、重合度の高いプロアントシアニジン(OPC含有量が少ないもの)を用いた場合と対比して、優れた抗酸化能増強効果が得られる。
【0016】
本発明の抗酸化能増強食品に用いられるプロアントシアニジンとしては、上記の樹皮、果実もしくは種子の粉砕物、またはこれらの抽出物のような食品原料を使用することができる。特に、松樹皮由来の抽出物を用いることが好ましい。上記プロアントシアニジンを含む植物のうち、松樹皮がOPCを豊富に含むため、プロアントシアニジンの原料として好ましく用いられる。
【0017】
以下、OPCを豊富に含む松樹皮を原料植物として用いた例に挙げて、プロアントシアニジンを主成分とする抽出物の調製方法を説明する。
【0018】
松樹皮抽出物としては、フランス海岸松(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロマツ、カナダのケベック地方のアネダなどのマツ目に属する植物の樹皮の抽出物が好ましく用いられる。中でも、フランス海岸松(Pinus Martima)の樹皮抽出物が好ましい。
【0019】
フランス海岸松は、南仏の大西洋沿岸の一部に生育している海洋性松をいう。このフランス海岸松の樹皮は、プロアントシアニジン、有機酸、ならびにその他の生理活性成分などを含有し、その主要成分であるプロアントシアニジンに、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があることが知られている。
【0020】
松樹皮抽出物は、上記の松樹皮を水または有機溶媒で抽出して得られる。水を用いる場合には、温水または熱水を用いることが好ましい。これらの水には、抽出効率を向上させる点から、塩化ナトリウムなどの塩を添加することが好ましい。抽出に用いる有機溶媒としては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が用いられ、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、メチルエチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、および1,1,2−トリクロロエテンが挙げられる。これらの水および有機溶媒は単独で用いてもよいし、組合わせて用いてもよい。特に、熱水、含水エタノール、および含水プロピレングリコールが好ましく用いられる。
【0021】
松樹皮からプロアントシアニジンを抽出する方法は、特に限定されないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法などが用いられる。
【0022】
超臨界流体抽出法は、物質の気液の臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素(笑気ガス)などが用いられ、二酸化炭素が好ましく用いられる。
【0023】
超臨界流体抽出法は、目的成分を超臨界流体によって抽出する抽出工程と、目的成分と超臨界流体とを分離する分離工程とを行う。分離工程では、圧力変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、または吸着剤・吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
【0024】
また、エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、超臨界流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n−ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、またはケトン類を2〜20W/V%程度添加し、得られた抽出流体で超臨界流体抽出を行うことによって、OPC、カテキン類(後述)などの目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、あるいは分離の選択性を増強させる方法であり、効率的に松樹皮抽出物を得る方法である。
【0025】
超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用できるという利点;抽出流体が残留しないという利点;および溶媒の循環利用が可能であり、脱溶媒工程などが省略でき、工程がシンプルになるという利点がある。
【0026】
また、松樹皮からの抽出は、上記の方法以外に、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。
【0027】
松樹皮からの抽出は、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能となる。
【0028】
上記抽出により得られた松樹皮抽出物は、プロアントシアニジン含有量を増加させる目的で精製してもよい。精製には、通常、酢酸エチルなどの溶媒が用いられるが、食品、医薬品としての安全性の面から、溶媒を使用しない方法、例えば、限外濾過、あるいはダイヤイオンHP−20、セファデックス−LH20、キチンなどの吸着性担体を用いたカラム法またはバッチ法により精製することが好ましい。
【0029】
本発明において、プロアントシアニジンを主成分として含む松樹皮抽出物は、具体的には、以下のような方法によりに調製されるが、これは例示であり、この方法に限定されない。
【0030】
フランス海岸松の樹皮1kgを、塩化ナトリウムの飽和溶液3Lに入れ、100℃にて30分間抽出し、抽出液を得る(抽出工程)。その後、抽出液を濾過し、得られる不溶物を塩化ナトリウムの飽和溶液500mLで洗浄し、洗浄液を得る(洗浄工程)。この抽出液と洗浄液とを合わせて、松樹皮の粗抽出液を得る。
【0031】
次いで、この粗抽出液に酢酸エチル250mLを添加して分液し、酢酸エチル層を回収する工程を5回行う。回収した酢酸エチル溶液を合わせて、無水硫酸ナトリウム200gに直接添加して脱水する。その後、この酢酸エチル溶液を濾過し、濾液を元の5分の1量になるまで減圧濃縮する。濃縮された酢酸エチル溶液を2Lのクロロホルムに注ぎ、攪拌して得られる沈殿物を濾過により回収する。その後、この沈殿物を酢酸エチル100mlに溶解した後、再度1Lのクロロホルムに添加して沈殿させる操作を2回繰り返す洗浄工程を行う。この方法により、例えば、OPCを20重量%以上含み、かつカテキン類を5重量%以上含有する、約5gの松樹皮抽出物を得ることができる。
【0032】
上記松樹皮のような原料植物に由来する抽出物は、40重量%以上のプロアントシアニジンを含有することが好ましい。さらに、この原料植物由来の抽出物中にOPCを20重量%以上含有することが好ましく、30重量%以上含有することがより好ましい。このようにプロアントシアニジンを高い割合で含有する原料として、上述のように松樹皮抽出物が好ましく用いられる。
【0033】
上記松樹皮抽出物などの植物抽出物には、プロアントシアニジン、特にOPCとともにカテキン(catechin)類が含まれることが好ましい。カテキン類とは、ポリヒドロキシフラバン−3−オールの総称である。カテキン類としては、(+)−カテキン(狭義のカテキンといわれる)、(−)−エピカテキン、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、アフゼレキンなどが知られている。上記松樹皮のような原料植物由来の抽出物からは、上記の(+)−カテキンの他、ガロカテキン、アフゼレキン、(+)−カテキンの3−ガロイル誘導体、およびガロカテキンの3−ガロイル誘導体が単離されている。カテキン類は、単独では水溶性が乏しく、その生理活性が低いが、OPCの存在下で水溶性が増すと同時に、活性化する性質があり、OPCとともに摂取することで効果的に作用する。
【0034】
カテキン類は、上記原料植物抽出物に、5重量%以上、好ましくは10重量%以上含有されていることが好ましい。さらに好ましくは、該抽出物中にOPCを20重量%以上、そしてカテキン類が5重量%以上含有される。例えば、抽出物のカテキン類含量が5重量%未満の場合、カテキン類を添加し、最終的な含量が5重量%以上となるように調整してもよい。OPCを20重量%以上含有し、かつカテキン類を5重量%以上含有する松樹皮抽出物を用いることが最も好ましい。
【0035】
(2)脂溶性抗酸化剤(B成分)
本発明に用いられる脂溶性抗酸化剤は、生体内において抗酸化作用を有する脂溶性の物質である。この脂溶性抗酸化剤は、プロアントシアニジンと相俟って、優れた生体内抗酸化能増強効果を得ることができる。脂溶性抗酸化剤の中でも、脂肪酸から生じるラジカル、特にアルコキシラジカルを消去する活性が高い抗酸化剤が好ましい。このようなアルコキシラジカルの消去活性が高い脂溶性抗酸化剤としては、例えば、アスタキサンチンおよびその類似体(β−カロテンを除く)、カンタキサンチン、ユビキノン(特にCoQ10)、リグナン類(特にセサミン、セサモリンなど)、クルクミンおよびその誘導体、カプサイシンおよびその類縁体、ジンゲロール類縁体(香辛料に見られる)、ジアリールヘプタイドが挙げられる。好ましくは、アスタキサンチン、ユビキノン、リグナン類、クルクミン、およびクルクミン誘導体である。さらに、これらの中で、ユビキノン、クルクミン、セサミン、およびセサモリンは、通常、食品中では活性酸素除去能が弱いが、生体内へ吸収されると、その化学構造が変化し、強いラジカル消去活性(特にアルコシキラジカル消去活性)を有するため、安定性および安全性の面で特に好適に用いられ得る。
【0036】
上記脂溶性抗酸化剤は、単独で使用しても、組み合わせて使用してもよく、さらに、脂溶性酸化作用を有する物質を含有する植物体およびその植物体抽出物であってもよい。このような植物体としては、ゴマ、ユーカリ、香辛料として使用される植物(例えば、ウコン、トウガラシ、ショウガ、シソ、ローズマリー、ナツメグ、シナモン、クローブ、セージ、およびタイム)などが挙げられる。
【0037】
脂溶性抗酸化剤として一般的には、β−カロテンおよびビタミンEが代表的に知られている。しかし、アスタキサンチンの類似体であるβ―カロテンは、抗酸化力に優れるが、これは一重項酸素の消去能が強いためであり、アルコキシラジカルなどのラジカル消去活性は低いため、脂質の酸化連鎖反応におけるラジカルの消去を目的とする場合には注意を要する。ビタミンEは、ラジカルによる脂質の酸化を抑制するが、ラジカル自体を消去するわけではないため、結果的に生体内での抗酸化作用は弱くなる。さらに食品中で酸化され易いため、目的に応じて適宜採用される。
【0038】
(3)その他の成分
本発明の食品は、上記の成分以外に、さらに必要に応じて、通常食品に用いられる種々の成分を含む。このような成分としては、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、滑沢剤、湿潤剤、懸濁剤、着色料、香料、栄養成分、食品添加物などが挙げられる。栄養成分としては、例えば、ローヤルゼリー、ビタミン、プロテイン、カルシウム含有材料(卵殻カルシウムなど)、レシチン、クロレラ末、アシタバ末、モロヘイヤ末などが挙げられる。食品添加物としては、ステビア末、抹茶パウダー、レモンパウダー、はちみつ、還元麦芽糖、乳糖、糖液、調味料などが挙げられる。
【0039】
(4)抗酸化能増強食品
本発明の抗酸化能増強食品は、プロアントシアニジンと、脂溶性抗酸化剤とを含有し、その割合は任意である。好ましくは、プロアントシアニジン100重量部に対して、脂溶性抗酸化剤が0.01〜3000重量部、より好ましくは0.05〜2000重量部の割合で含有される。
【0040】
本発明の食品中のプロアントシアニジンの含有量に特に制限はないが、1日あたりの摂取量がプロアントシアニジンとして、好ましくは2mg〜1000mg、より好ましくは10mg〜500mgとなるように含有されることが好ましい。
【0041】
本発明の食品中の脂溶性抗酸化剤の含有量にも特に制限はない。脂溶性抗酸化剤の種類に応じて、適宜設定すればよい。例えば、1日当たりの摂取量が、CoQ10(ユビキノン)は10〜500mg、リグナン類は0.5〜100mg、クルクミンは0.5〜100mg、アスタキサンチンは0.1〜6mgとなるように、食品中に含有されることが好ましい。
【0042】
本発明の食品は、上記の各成分を含有し、当業者が容易になしえる加工を施し、各種の形状にすることにより得られる。このような形態としては、例えば、ハードカプセル、ソフトカプセルなどのカプセル剤、粉末、顆粒、ティーバッグ、飴状の粘稠な液体、液体、ペーストなどが挙げられる。具体的には、プロアントシアニジンを含有する松樹皮抽出物と脂溶性抗酸化剤と賦形剤とを混合して、錠剤、丸剤などの形状に成形され、あるいは、散剤その他の形態にされ得る。
【0043】
本発明の食品の摂取方法は、特に限定されない。本発明の食品を、その形状または好みに応じて、そのまま飲食しても良いし、あるいは水、湯、牛乳などに溶いて飲んでも良いし、成分を浸出させたものを飲んでも良い。
【0044】
本発明によれば、このように、プロアントシアニジンと脂溶性抗酸化剤とを含有する生体内抗酸化能増強食品が得られる。この食品を摂取することによって、生体内で高い抗酸化活性を示し、その結果、生体内における抗酸化能が効果的に高められる。特に、脂溶性抗酸化剤として、アスタキサンチン、ユビキノン、リグナン類、クルクミン、またはクルクミン誘導体を含むことが、より優れた生体内抗酸化能増強効果を発揮する点で好ましい。本発明の食品は、酸化に関連する疾患、例えば、痴呆;脳卒中、動脈硬化などの新血管系の老化;白内障;およびアレルギーに有用である。
【0045】
【実施例】
以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0046】
(実施例1:錠剤1の製造)
プロアントシアニジンを40重量%(OPCとして20重量%)およびカテキンを5重量%含有する松樹皮抽出物(商標名:フラバンジェノール、株式会社東洋新薬)、CoQ10(日清ファルマ株式会社)、および賦形剤(結晶セルロース、ショ糖エステル、二酸化ケイ素、および卵殻カルシウムを含有する)を表1に記載の割合にて混合して錠剤(1錠当たり、約200mg)を製造した(錠剤1とする)。
【0047】
(実施例2〜5:錠剤2〜5の製造)
実施例1のCoQ10の代わりに、ウコン乾燥粉末(クルクミン0.9重量%含有、日本ウコン産業株式会社)、ヘマトコッカス藻色素(アスタキサンチン0.1重量%含有、富士化学工業株式会社)、ゴマ抽出物(リグナン類0.9重量%含有、竹本油脂株式会社)、およびビタミンE(理研ビタミン株式会社)のいずれか1種をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様にして、表1に記載の割合にて混合して錠剤(1錠当たり、約200mg)を製造した(錠剤2〜5とする)。
【0048】
(比較例1:錠剤6の製造)
実施例1のCoQ10を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして、表1に記載の割合にて混合して錠剤(1錠当たり、約200mg)を製造した(錠剤6とする)。
【0049】
(実施例6:生体内抗酸化能増強効果の評価1(DNA保護効果))
実施例1〜5で得られた錠剤1〜5および比較例1で得られた錠剤6を投与し、DNA損傷の指標である8−ヒドロキシデオキシグアノシン(8−OHdG)量の変化を測定することによって、DNA保護効果を評価した。詳細を以下に示す。
【0050】
まず、35名のボランティアの尿を回収し、尿中の8−OHdG(DNAの構成塩基:グアニンの酸化物)の濃度を、8−OHdG測定用キット(日本老化制御研究所製)を用いて測定した。次いで、8−OHdGの平均値がほぼ均一(12.38ng/mL〜12.89ng/mL)となるようにしたこと以外は、ランダムに1群5名の7群にわけた。
【0051】
7群のボランティアのうち、6群のボランティアに上記錠剤1〜6の各錠剤を1回3錠の割合で、1日2回、30日間摂取させた。なお、残りの1群のボランティアには、特に錠剤を摂取させなかった(対照群)。摂取期間終了後、各ボランティアの尿を回収し、尿中の8−OHdGの濃度を測定した。
【0052】
得られた錠剤摂取前後の8−OHdGの濃度を用いて、以下の式から、8−OHdG減少率を算出した。結果を表2に示す。なお、8−OHdGは、DNAの構成成分であるグアニンの酸化物であり、8−OHdG減少率の値が大きいほど、DNA損傷が改善されていることを示す。
【0053】
【数1】
Figure 2005021098
【0054】
【表1】
Figure 2005021098
【0055】
【表2】
Figure 2005021098
【0056】
表2の結果から、実施例の松樹皮抽出物と脂溶性抗酸化剤とを含有する錠剤(錠剤1〜5)を摂取した群は、比較例の松樹皮抽出物を単独で含有する錠剤(錠剤6)を摂取した群に比べて、8−OHdG減少率の値が大きく、DNA損傷が改善されていることがわかる。このことは、松樹皮抽出物と脂溶性抗酸化剤とを含有する錠剤が優れた生体内抗酸化能増強効果を有することを示す。特に、松樹皮抽出物と、CoQ10、ウコン乾燥粉末(クルクミン)、ヘマトコッカス藻色素(アスタキサンチン)、およびゴマ抽出物(リグナン類)のうちのいずれか1種とを含有する錠剤(錠剤1〜4)を摂取した群は、顕著な8−OHdG減少率を示した。
【0057】
(実施例7:飼料1の調製)
実施例1の松樹皮抽出物、CoQ10、およびビタミンEフリー飼料(F2EDD:オリエンタル酵母工業株式会社)を表3に記載の割合で混合して飼料を調製した(飼料1とする)。
【0058】
(実施例8〜11:飼料2〜5の調製)
実施例7のCoQ10の代わりに、ウコン乾燥粉末(クルクミン0.9重量%含有)、ヘマトコッカス藻色素(アスタキサンチン0.1重量%含有)、ゴマ抽出物(リグナン類0.9重量%含有)、およびビタミンEのいずれか1種をそれぞれ用いたこと以外は、実施例7と同様にして、表3に記載の割合で混合して飼料を調製した(飼料2〜5とする)。
【0059】
(比較例2:飼料6の製造)
実施例7のCoQ10を用いなかったこと以外は、実施例7と同様にして、表3に記載の割合で混合して飼料を調製した(飼料6とする)。
【0060】
(実施例12:生体内抗酸化能増強効果の評価2(飼料による生体内脂質酸化抑制効果))
1群5匹の4週齢のSDラットに、上記飼料1を4週間自由摂取させた。摂取期間終了後、血液を採取し、血清を得た。この血清中の過酸化脂質濃度をTBA比色法にて測定した。飼料2〜6についても、それぞれ摂取した群を設け、過酸化脂質(マロニルジアルデヒド:MDA)濃度を測定した。結果を表4に示す。なお、過酸化脂質濃度が低いほど、生体内抗酸化能増強効果が高いことを示す。
【0061】
【表3】
Figure 2005021098
【0062】
【表4】
Figure 2005021098
【0063】
表4の結果から、実施例の松樹皮抽出物と脂溶性抗酸化剤とを含有する飼料(飼料1〜5)を摂取した群は、比較例の松樹皮抽出物を単独で含有する飼料(飼料6)を摂取した群に比べて、MDA量が少ないことがわかる。このことは、松樹皮抽出物と脂溶性抗酸化剤とを含有する飼料が優れた生体内抗酸化能増強効果を有することを示す。特に、松樹皮抽出物と、CoQ10、ウコン乾燥粉末(クルクミン)、ヘマトコッカス藻色素(アスタキサンチン)、およびゴマ抽出物(リグナン類)のうちのいずれか1種とを含有する飼料(飼料1〜4)を摂取した群は、MDA量が著しく少ないことから、生体内の抗酸化力が増強されていることがわかる。
【0064】
【発明の効果】
本発明の生体内抗酸化能増強食品を摂取すると、該食品は、生体内で高い抗酸化活性を示し、その結果、生体内における抗酸化能が効果的に高められる。特に、脂溶性抗酸化剤として、アスタキサンチン、ユビキノン、リグナン類、クルクミン、またはクルクミン誘導体を用いることがより優れた生体内抗酸化能増強効果を発揮する点で好ましい。本発明の食品は、酸化に関連する疾患、例えば、痴呆;脳卒中、動脈硬化などの新血管系の老化;白内障;およびアレルギーに有用である。

Claims (3)

  1. プロアントシアニジンと脂溶性抗酸化剤とを含有する、生体内抗酸化能増強食品。
  2. 前記脂溶性抗酸化剤が、アスタキサンチン、ユビキノン、リグナン類、クルクミン、およびクルクミン誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の食品。
  3. 前記プロアントシアニジンが、松樹皮由来である、請求項1または2に記載の食品。
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