JP2005020088A - インターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】後付でセキュリティ機器を接続する際にその配線施工工事を容易に行うことができるインターホンシステムを提供することである。
【解決手段】電源線と信号線とを兼用した伝送ケーブル12aにて、家の外部に取り付けられるインターホン子機13と、家の内部に取り付けられるインターホン親機11とを接続し、インターホン子機13の伝送ケーブル12aから信号入力用端子22や電源供給用端子23を取り出し、追加接続するセキュリティ機器の検出信号を信号入力用端子22に入力し、追加接続するセキュリティ機器に電源供給端子23から電源を供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】電源線と信号線とを兼用した伝送ケーブル12aにて、家の外部に取り付けられるインターホン子機13と、家の内部に取り付けられるインターホン親機11とを接続し、インターホン子機13の伝送ケーブル12aから信号入力用端子22や電源供給用端子23を取り出し、追加接続するセキュリティ機器の検出信号を信号入力用端子22に入力し、追加接続するセキュリティ機器に電源供給端子23から電源を供給する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家の外部に取り付けられたインターホン子機と家の内部に取り付けられたインターホン親機とを伝送ケーブルで接続したインターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インターホンシステムは、家の外部に取り付けられるインターホン子機と家の内部に取り付けられるインターホン親機とから構成され、インターホン子機とインターホン親機とは伝送ケーブルで接続される。
【0003】
家の内部に設置されるインターホン親機には、各種セキュリティ機器を接続するための信号入力線が接続されており、インターホン子機に加えて、例えば、家の窓やドア若しくはその付近に設置される各種セキュリティ機器、さらには公衆回線をなす電話回線またはインターネット回線に接続するための外部接続装置が接続が可能となっている。
【0004】
また、インターホン親機には、各種セキュリティ機器を防犯警戒設定または防犯警戒設定解除とするための切換スイッチ、防犯警戒設定中に発生した家の内部への不審者等の侵入を警報発報するための警報表示器、警報発生を警報音の鳴動により家の内部に警報発報する親機スピーカ、家の内部に在室中の居住者がインターホン子機を介して家の外部に居る来訪者との通話を行うための送受器等が備えられている。
【0005】
このようなインターホンシステムにおいて、防犯警戒設定中に家の内部に不審者等が侵入すると通常状態では警報発報が行われるが、その警報発報が行われる前に不審者等により防犯警戒設定解除が行われると、警報発報することができなくなる。そこで、防犯警戒設定解除を不審者が知り得ない所定の操作方法により可能とし、セキュリティを向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−8168号公報(図1、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインターホンシステムにおいては、各種セキュリティ機器を接続するための信号入力線はインターホン親機に設けられているので、インターホンシステムを設置後、後付でセキュリティ機器とインターホンシステムとを連動させようとすると、必ずインターホン親機の信号入力線と接続しなければならない。
【0008】
一般に、各種セキュリティ機器は屋外に設置されるので、セキュリティ機器の電源線や信号線を屋内にあるインターホン親機まで引き込む必要があり、後付配線工事が煩雑となる。例えば、地中に埋設させた配線ではなく露出配線となることが多く、そうなった場合には外観を損なうことになっていた。
【0009】
本発明の目的は、後付でセキュリティ機器を接続する際にその配線施工工事を容易に行うことができるインターホンシステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わるインターホンシステムは、家の外部に取り付けられるインターホン子機と;家の内部に取り付けられるインターホン親機と;前記インターホン子機と前記インターホン親機との間で情報信号の送受信を行うための伝送ケーブルと、前記インターホン子機にセキュリティ機器を追加接続するための信号入力用端子を設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明および以下の発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は以下による。インターホンシステムは、来訪者と家の内部に在宅する居住者との通話や防犯警戒設定時に不審者の侵入があったとき警報信号を発報するものである。インターホン子機は家の外部に取り付けられ、来訪者が操作する呼出ボタン、来訪者が音声を入力するための子機マイク、在宅者の音声や警報音を出力するための子機スピーカを有し、また、インターホン親機は家の内部に取り付けられ、インターホン子機の呼出ボタンからの呼び出し音や防犯警戒設定時の警報信号を出力するための親機スピーカ、来訪者と通話をする送受器を有する。
【0012】
伝送ケーブルは、インターホン子機とインターホン親機との間で情報信号の送受信を行うと共にインターホン親機からインターホン子機に電源供給するものである。すなわち、伝送ケーブルには所定の電圧、例えば直流12Vの電源が供給され、その伝送ケーブルに、送信側では情報信号を周波数変調して送信し、受信側では周波数復調して受信する。信号入力用端子は、インターホン子機の伝送ケーブルから引き出され、追加接続されるセキュリティ機器の信号入出力端子に接続される。その場合、セキュリティ機器は情報信号を変調するための変調器を介して信号入力用端子に接続される。
【0013】
本発明によれば、インターホン子機に信号入力用端子を設けたので、その信号入力用端子にセキュリティ機器を接続できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、家の内部に設置されたインターホン親機からセキュリティ機器までの配線施工をしなくても良くなり、屋内までの大がかりな配線施工工事が不要になる。
【0014】
請求項2の発明に係わるインターホンシステムは、請求項1の発明において、前記セキュリティ機器に電源を供給するための電源供給端子を前記インターホン子機に設けたことを特徴とする。
【0015】
電源供給端子はインターホン子機の伝送ケーブルから引き出され、追加接続されるセキュリティ機器の電源端子に接続される。これにより、セキュリティ機器に伝送ケーブルより電源が供給される。
【0016】
本発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、インターホン子機に電源供給端子を設けたので、その電源供給端子からセキュリティ機器に電源を供給できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、電源線を別途に配線施工をしなくても良くなり、セキュリティ機器から電源盤までの配線施工工事が不要になる。
【0017】
請求項3の発明に係わるインターホンシステムは、請求項1または2の発明において、前記インターホン親機は、前記インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき、呼び出し音または警報音を鳴動することを特徴とする。
【0018】
本発明は、信号入力用端子にはセキュリティ機器が追加接続されることから、インターホン親機は、信号入力用端子からの信号を受信したときは、インターホン子機の呼出ボタンを操作せずに家の敷地内に侵入しようとする来訪者があると判断し、呼び出し音または警報音を鳴動するようにしたものである。例えば、居住者が在宅する場合には呼び出し音を鳴動させ、居住者が不在宅の場合には警報音を鳴動させる。
【0019】
また、インターホン親機は、在宅または不在宅を設定する留守設定器と、鳴動音の種類および鳴動音量を設定するための音選択設定器とを有することを許容する。この場合、インターホン親機は、留守設定器に設定された在宅または不在宅に応じて音選択設定器に設定された鳴動音の種類および鳴動音量で鳴動する。例えば、音選択設定器には呼び出し音や警報音が予め設定されており、信号入力用端子からの信号を受信したとき、留守設定器に在宅が設定されているときは呼び出し音を鳴動させ、留守設定器に不在宅が設定されているときは警報音を鳴動させる。
【0020】
本発明によれば、インターホン子機の呼出ボタンを操作せずに家の敷地内に侵入しようとした場合に、呼び出し音または警報音を鳴動するようにしたので、呼出ボタンを操作せずして家の敷地内に侵入しようとした者に対して警告をすることができる。また、留守設定器や音選択設定器を設けた場合には、その設定状況に応じて、インターホン子機から出力する鳴動音を適宜選択することができる。
【0021】
請求項4の発明に係わるインターホンシステムは、請求項3の発明において、前記インターホン子機は監視カメラを有し、前記インターホン親機は、前記インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき前記監視カメラからの画像を録画すると共に、前記監視カメラからの画像を電話回線またはインターネット回線に転送することを特徴とする。
【0022】
本発明は、インターホン子機に監視カメラを設け、信号入力用端子からの信号を受信したときは、インターホン親機は監視カメラからの画像を録画し、また、監視カメラからの画像を電話回線またはインターネット回線に転送するようにしたものである。例えば、不在宅の時に信号入力用端子からの信号を受信したときは、電話回線またはインターネット回線を介して、モバイル機器に監視カメラからの画像を送信する。モバイル機器は携帯電話やパソコン等である。
【0023】
本発明によれば、監視カメラの画像を録画するのでセキュリティを向上させることができる。また、監視カメラの画像を遠隔のモバイル機器にリアルタイムで送信できるので、セキュリティがさらに向上する。
【0024】
請求項5の発明に係わるインターホンシステムは、請求項4の発明において、前記インターホン親機は、インターネット回線から情報信号を受信したとき、その情報信号に基づいて前記インターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることを特徴とする。
【0025】
本発明は、監視カメラの画像を遠隔で受信したモバイル機器からの情報信号に基づいて、インターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させるようにしたものである。
【0026】
本発明によれば、遠隔で監視カメラの画像を見ながらインターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることができるので、さらにセキュリティが向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムの構成図である。家の内部に設置されるインターホン親機11は、各伝送ケーブル12aを介して家の外部に設置されるインターホン子機13に接続され、また、インターホン親機11には各伝送ケーブル12bを介して家の窓やドアに設置されるセキュリティ機器14が接続されている。さらに、外部接続装置15を介して電話線やインターネット回線等の公衆回線16に接続される。公衆回線にはパソコンや携帯電話等のモバイル機器17が接続される。
【0028】
インターホン子機13は家の外部に取り付けられ、来訪者が操作する呼出ボタン18、来訪者が音声を入力するための子機マイク19、在宅者の音声や警報音を出力するための子機スピーカ20を有している。また、来訪者の画像を入力するための監視カメラ21が設けられている。さらに、セキュリティ機器を追加接続するための信号入力用端子22および電源供給端子23が設けられている。この信号入力用端子22および電源供給端子23に追加接続されるセキュリティ機器14A〜14Nが接続される。
【0029】
一方、インターホン親機11は家の内部に取り付けられ、インターホン子機13の呼出ボタン18からの呼び出し音や防犯警戒設定時の警報信号を出力するための親機スピーカ24、来訪者と通話をする送受器25、インターホン子機13の監視カメラ21からの画像を表示するモニタ表示器26を有する。さらに、在宅または不在宅を設定する留守設定器27、鳴動音の種類および鳴動音量を設定するための音選択設定器28を有している。
【0030】
図2は、インターホン親機11とインターホン子機13との接続回路図である。インターホン子機13に追加接続されるセキュリティ機器14Aは、例えば、家の門柱44の一方に設けられる赤外線発受光器14A’であり、門柱44の他方に設けられる反射板14A”である。そして、赤外線発受光器14A’が反射板14A”からの反射赤外線を受光しなくなったとき、門柱44を人が通過したと検出し、信号入力用端子22に接点信号(例えばa接点信号)を入力する。赤外線発受光器14A’には電源供給端子23から電源が供給される。また、子機マイク19および子機スピーカ20はハイブリッド回路45を介して信号ミキシング回路46に、また呼出ボタンや監視カメラ21は直接的に信号ミキシング回路46に接続され伝送ケーブル12aに接続される。
【0031】
親機11においても同様に、セキュリティ機器14、モニタ表示器26、親機スピーカ24は、信号ミキシング回路46に直接的に接続され伝送ケーブル12aに接続され、送受器25のレシーバやマイクはハイブリッド回路45を介して信号ミキシング回路46に接続され伝送ケーブル12aに接続される。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムを家および敷地内に設置した場合の説明図である。いま、敷地29内に家30が建てられており、敷地29の入口に門31が設けられ、その門31の近傍にインターホン子機13が設置され、家30の内部にインターホン親機11が設置されているとする。そして、インターホン親機11にはセキュリティ機器14が予め接続されており、家30の電源盤32が家30の側壁に取り付けられているとする。
【0033】
この状態で、セキュリティ機器14A(赤外線発受光器14A’と反射板14A”)を門31の近傍(門柱)に追加接続する場合について説明する。追加接続されるセキュリティ機器14Aが電源を必要とするセキュリティ機器、例えば、光信号を送受信して人が通過したことを検出するようなセキュリティ機器(例えば赤外線発受光器)である場合には、インターホン子機13の信号入力用端子にセキュリティ機器14Aの出力端子を接続し、インターホン子機13の電源供給端子にセキュリティ機器14Aの電源端子を接続する。従って、セキュリティ機器14Aを追加接続する場合に、インターホン親機11まで配線を施工する必要がなく配線が容易に行える。
【0034】
また、セキュリティ機器14Aが電源を必要としないものである場合、例えば、門が開閉したことを検出するリミットスイッチやマグネットスイッチ等である場合には、インターホン子機13の信号入力用端子22にはリミットスイッチやマグネットスイッチ等の無電圧接点信号が入力されることになる。この場合には、特に電源供給端子23を必要としない。
【0035】
図4は、インターホン親機11とインターホン子機13とを接続する伝送ケーブル12aから信号入力用端子22や電源供給端子23を取り出す場合の説明図である。伝送ケーブル12aは電源線と信号線とを兼用するケーブルであり、陽極線と陰極線(アース線)との二心の同軸ケーブルで形成される。例えば直流12Vの電源である場合には、陽極線が12Vであり陰極線が0Vの2本の電源線を有し、直流電源12Vをインターホン親機11からインターホン子機13に供給する。その伝送ケーブル12aに、送信側では情報信号を周波数変調して送信し、受信側では復調して受信する。
【0036】
このような伝送ケーブル12aから信号入力用端子22を取り出すにあたっては、情報信号を変調する変調器33aを介して伝送ケーブル12aの陽極線および陰極線から信号入力用端子22を取り出す。一方、電源供給端子23は伝送ケーブル12aの陽極線および陰極線から取り出す。
【0037】
インターホン子機13の監視カメラ21、子機スピーカ20,子機マイク19、呼出ボタン18、およびインターホン親機11のモニタ表示器26、送受器25、親機スピーカ24、演算処理装置36には、それぞれ伝送ケーブル12aから電源が供給される。
【0038】
一方、インターホン子機13の監視カメラ21の画像信号は変調器33bで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の復調器34aで復調されてモニタ表示器26に表示出力されると共に、変復調器35aで復調され演算処理装置36のメモリ37に記憶される。メモリ37は演算処理装置36a内に設けているが、演算処理装置36の外部に別に設けるようにしても良い。
【0039】
同様に、インターホン子機13の子機マイク19からの音声信号は変調器33cで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の変復調器35bで復調されて送受器25に音声出力される。また、インターホン子機13の呼出ボタン18からの呼出信号は変調器33dで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の復調器34bで復調されて親機スピーカ24に音声出力される。さらに、インターホン子機13の信号入力用端子22からの入力信号は変調器33aで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の変復調器35aで復調されて演算処理装置36に出力される。
【0040】
また、インターホン親機11の送受器25からの音声信号は変復調器35bで所定の周波数に変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン子機13の変調器34cで復調されて子機スピーカ20に音声出力される。
【0041】
ここで、演算処理装置36は、インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき、留守設定器27に設定された在宅または不在宅に応じて音選択設定器28に設定された鳴動音の種類および鳴動音量で子機スピーカ20を鳴動するための処理をしたり、インターホン子機13の信号入力用端子22からの信号を受信したとき、監視カメラ21からの画像をメモリ37に録画する処理を行う。また、監視カメラ21からの画像を電話回線またはインターネット回線に転送したり、逆に、電話回線またはインターネット回線から情報信号を受信したとき、その情報信号に基づいてインターホン子機13の子機スピーカ20から、音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させる処理を行う。
【0042】
図5は、演算処理装置36のブロック構成図である。いま、来訪者がインターホン子機13の呼出ボタン18を操作したとすると、インターホン親機11の演算処理装置36に入力され、演算処理装置36の呼出処理手段38により親機スピーカ24に呼び出し音を鳴動すると共に、インターホン子機13の子機スピーカ20にも呼び出し音を出力する。これにより、来訪者は呼出ボタン18を操作したことにより呼び出し音が鳴動したこと認識する。
【0043】
そして、家の居住者が送受器25音声出力すると、演算処理装置36の通話処理手段39はインターホン子機13の子機スピーカ20に居住者の音声を出力する。同様に、来訪者による音声を子機マイク19で入力し送受器25に出力する。これにより、来訪者と居住者との通話が行われる。
【0044】
一方、留守設定器27には在宅または不在宅が設定され、音選択設定器28には在宅または不在宅に応じて鳴動音の種類および鳴動音量が設定される。信号入力用端子22からの信号は、演算処理装置36の音出力手段40および録画手段41に入力される。信号入力用端子22からの信号は追加接続したセキュリティ機器からの信号であるので、呼出ボタン18の操作をせずに家の敷地内に侵入しようとする不審者の可能性がある。
【0045】
音出力手段40は、インターホン子機13の信号入力用端子22からの信号を受信したとき、留守設定器27や音選択設定器28に設定された情報に基づいて、呼び出し音または警報音を設定された音量で親機スピーカ24および子機スピーカ20を鳴動する。例えば、居住者が在宅する場合には呼び出し音を鳴動させ、居住者が不在宅の場合には警報音を鳴動させる。また、録画手段41は留守設定器27に在宅が設定されているときは、監視カメラ21からの画像をモニタ表示器26に表示し、留守設定器27に在宅が設定されているときは、メモリ37に画像を記憶すると共に、画像転送手段42を起動して外部接続装置を介して電話回線やインターネット回線である公衆回線16に画像情報を送信する。
【0046】
そして、受信手段43は公衆回線16から情報信号を受信したときは、音出力手段40を起動し、その情報信号に基づいてインターホン子機13の子機スピーカから、音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させる。例えば、遠隔でいる居住者が画像情報を見て不審者と判断したときは、警報音をインターホン子機13の子機スピーカから鳴動させ、必要に応じて音声出力で警告を行う。一方、来訪者が知人である場合には、呼び出し音を子機スピーカから出力すると共に必要に応じて音声出力で外出している旨を連絡する。
【0047】
以上述べたように、本発明の実施の形態によれば、追加接続するセキュリティ機器14Aへの電源やセキュリティ機器14Aからの検出信号の入力をインターホン子機13から入出力するようにしたので、セキュリティ機器14Aの追加接続の際に屋内までの大がかりな配線施工工事が不要になる。また、その信号入力用端子22からの信号に基づいて、防犯上の処理を行うのでセキュリティが向上する。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、インターホン子機に信号入力用端子を設けたので、その信号入力用端子にセキュリティ機器を接続できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、家の内部に設置されたインターホン親機からセキュリティ機器までの配線施工をしなくても良くなり、屋内までの大がかりな配線施工工事が不要になる。
【0049】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、インターホン子機に電源供給端子を設けたので、その電源供給端子からセキュリティ機器に電源を供給できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、電源線を別途に配線施工をしなくても良くなり、セキュリティ機器から電源盤までの配線施工工事が不要になる。
【0050】
請求項3の発明によれば、インターホン子機の呼出ボタンを操作せずに家の敷地内に侵入しようとした場合に、呼び出し音または警報音を鳴動するようにしたので、呼出ボタンを操作せずして家の敷地内に侵入しようとした者に対して警告をすることができる。
【0051】
請求項4の発明によれば、監視カメラの画像を録画するのでセキュリティを向上させることができ、監視カメラの画像を遠隔のモバイル機器にリアルタイムで送信できるので、セキュリティがさらに向上する。さらに、請求項5の発明によれば、遠隔で監視カメラの画像を見ながらインターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることができるので、さらにセキュリティが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムの構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるインターホン親機11とインターホン子機13との接続回路図。
【図3】本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムを家および敷地内に設置した場合の説明図。
【図4】本発明の実施の形態におけるインターホン親機とインターホン子機とを接続する伝送ケーブルから信号入力用端子や電源供給端子を取り出す場合の説明図。
【図5】本発明の実施の形態における演算処理装置のブロック構成図。
【符号の説明】11…インターホン親機、12…伝送ケーブル、13…インターホン子機、14…セキュリティ機器、15…外部接続装置、16…公衆回線、17…モバイル機器、18…呼出ボタン、19…子機マイク、20…子機スピーカ、21…監視カメラ、22…信号入力用端子、23…電源供給端子、24…親機スピーカ、25…送受器、26…モニタ表示器、27…留守設定器、28…音選択設定器、29…敷地、30…家、31…門、33…変調器、34…復調器、35…変復調器、36…演算処理装置、37…メモリ、38…呼出処理手段、39…通話処理手段、40…音出力手段、41…録画手段、42…画像転送手段、43…受信手段、44…門柱、45…ハイブリッド回路、46…信号ミキシング回路
【発明の属する技術分野】本発明は、家の外部に取り付けられたインターホン子機と家の内部に取り付けられたインターホン親機とを伝送ケーブルで接続したインターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インターホンシステムは、家の外部に取り付けられるインターホン子機と家の内部に取り付けられるインターホン親機とから構成され、インターホン子機とインターホン親機とは伝送ケーブルで接続される。
【0003】
家の内部に設置されるインターホン親機には、各種セキュリティ機器を接続するための信号入力線が接続されており、インターホン子機に加えて、例えば、家の窓やドア若しくはその付近に設置される各種セキュリティ機器、さらには公衆回線をなす電話回線またはインターネット回線に接続するための外部接続装置が接続が可能となっている。
【0004】
また、インターホン親機には、各種セキュリティ機器を防犯警戒設定または防犯警戒設定解除とするための切換スイッチ、防犯警戒設定中に発生した家の内部への不審者等の侵入を警報発報するための警報表示器、警報発生を警報音の鳴動により家の内部に警報発報する親機スピーカ、家の内部に在室中の居住者がインターホン子機を介して家の外部に居る来訪者との通話を行うための送受器等が備えられている。
【0005】
このようなインターホンシステムにおいて、防犯警戒設定中に家の内部に不審者等が侵入すると通常状態では警報発報が行われるが、その警報発報が行われる前に不審者等により防犯警戒設定解除が行われると、警報発報することができなくなる。そこで、防犯警戒設定解除を不審者が知り得ない所定の操作方法により可能とし、セキュリティを向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−8168号公報(図1、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインターホンシステムにおいては、各種セキュリティ機器を接続するための信号入力線はインターホン親機に設けられているので、インターホンシステムを設置後、後付でセキュリティ機器とインターホンシステムとを連動させようとすると、必ずインターホン親機の信号入力線と接続しなければならない。
【0008】
一般に、各種セキュリティ機器は屋外に設置されるので、セキュリティ機器の電源線や信号線を屋内にあるインターホン親機まで引き込む必要があり、後付配線工事が煩雑となる。例えば、地中に埋設させた配線ではなく露出配線となることが多く、そうなった場合には外観を損なうことになっていた。
【0009】
本発明の目的は、後付でセキュリティ機器を接続する際にその配線施工工事を容易に行うことができるインターホンシステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わるインターホンシステムは、家の外部に取り付けられるインターホン子機と;家の内部に取り付けられるインターホン親機と;前記インターホン子機と前記インターホン親機との間で情報信号の送受信を行うための伝送ケーブルと、前記インターホン子機にセキュリティ機器を追加接続するための信号入力用端子を設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明および以下の発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は以下による。インターホンシステムは、来訪者と家の内部に在宅する居住者との通話や防犯警戒設定時に不審者の侵入があったとき警報信号を発報するものである。インターホン子機は家の外部に取り付けられ、来訪者が操作する呼出ボタン、来訪者が音声を入力するための子機マイク、在宅者の音声や警報音を出力するための子機スピーカを有し、また、インターホン親機は家の内部に取り付けられ、インターホン子機の呼出ボタンからの呼び出し音や防犯警戒設定時の警報信号を出力するための親機スピーカ、来訪者と通話をする送受器を有する。
【0012】
伝送ケーブルは、インターホン子機とインターホン親機との間で情報信号の送受信を行うと共にインターホン親機からインターホン子機に電源供給するものである。すなわち、伝送ケーブルには所定の電圧、例えば直流12Vの電源が供給され、その伝送ケーブルに、送信側では情報信号を周波数変調して送信し、受信側では周波数復調して受信する。信号入力用端子は、インターホン子機の伝送ケーブルから引き出され、追加接続されるセキュリティ機器の信号入出力端子に接続される。その場合、セキュリティ機器は情報信号を変調するための変調器を介して信号入力用端子に接続される。
【0013】
本発明によれば、インターホン子機に信号入力用端子を設けたので、その信号入力用端子にセキュリティ機器を接続できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、家の内部に設置されたインターホン親機からセキュリティ機器までの配線施工をしなくても良くなり、屋内までの大がかりな配線施工工事が不要になる。
【0014】
請求項2の発明に係わるインターホンシステムは、請求項1の発明において、前記セキュリティ機器に電源を供給するための電源供給端子を前記インターホン子機に設けたことを特徴とする。
【0015】
電源供給端子はインターホン子機の伝送ケーブルから引き出され、追加接続されるセキュリティ機器の電源端子に接続される。これにより、セキュリティ機器に伝送ケーブルより電源が供給される。
【0016】
本発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、インターホン子機に電源供給端子を設けたので、その電源供給端子からセキュリティ機器に電源を供給できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、電源線を別途に配線施工をしなくても良くなり、セキュリティ機器から電源盤までの配線施工工事が不要になる。
【0017】
請求項3の発明に係わるインターホンシステムは、請求項1または2の発明において、前記インターホン親機は、前記インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき、呼び出し音または警報音を鳴動することを特徴とする。
【0018】
本発明は、信号入力用端子にはセキュリティ機器が追加接続されることから、インターホン親機は、信号入力用端子からの信号を受信したときは、インターホン子機の呼出ボタンを操作せずに家の敷地内に侵入しようとする来訪者があると判断し、呼び出し音または警報音を鳴動するようにしたものである。例えば、居住者が在宅する場合には呼び出し音を鳴動させ、居住者が不在宅の場合には警報音を鳴動させる。
【0019】
また、インターホン親機は、在宅または不在宅を設定する留守設定器と、鳴動音の種類および鳴動音量を設定するための音選択設定器とを有することを許容する。この場合、インターホン親機は、留守設定器に設定された在宅または不在宅に応じて音選択設定器に設定された鳴動音の種類および鳴動音量で鳴動する。例えば、音選択設定器には呼び出し音や警報音が予め設定されており、信号入力用端子からの信号を受信したとき、留守設定器に在宅が設定されているときは呼び出し音を鳴動させ、留守設定器に不在宅が設定されているときは警報音を鳴動させる。
【0020】
本発明によれば、インターホン子機の呼出ボタンを操作せずに家の敷地内に侵入しようとした場合に、呼び出し音または警報音を鳴動するようにしたので、呼出ボタンを操作せずして家の敷地内に侵入しようとした者に対して警告をすることができる。また、留守設定器や音選択設定器を設けた場合には、その設定状況に応じて、インターホン子機から出力する鳴動音を適宜選択することができる。
【0021】
請求項4の発明に係わるインターホンシステムは、請求項3の発明において、前記インターホン子機は監視カメラを有し、前記インターホン親機は、前記インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき前記監視カメラからの画像を録画すると共に、前記監視カメラからの画像を電話回線またはインターネット回線に転送することを特徴とする。
【0022】
本発明は、インターホン子機に監視カメラを設け、信号入力用端子からの信号を受信したときは、インターホン親機は監視カメラからの画像を録画し、また、監視カメラからの画像を電話回線またはインターネット回線に転送するようにしたものである。例えば、不在宅の時に信号入力用端子からの信号を受信したときは、電話回線またはインターネット回線を介して、モバイル機器に監視カメラからの画像を送信する。モバイル機器は携帯電話やパソコン等である。
【0023】
本発明によれば、監視カメラの画像を録画するのでセキュリティを向上させることができる。また、監視カメラの画像を遠隔のモバイル機器にリアルタイムで送信できるので、セキュリティがさらに向上する。
【0024】
請求項5の発明に係わるインターホンシステムは、請求項4の発明において、前記インターホン親機は、インターネット回線から情報信号を受信したとき、その情報信号に基づいて前記インターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることを特徴とする。
【0025】
本発明は、監視カメラの画像を遠隔で受信したモバイル機器からの情報信号に基づいて、インターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させるようにしたものである。
【0026】
本発明によれば、遠隔で監視カメラの画像を見ながらインターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることができるので、さらにセキュリティが向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムの構成図である。家の内部に設置されるインターホン親機11は、各伝送ケーブル12aを介して家の外部に設置されるインターホン子機13に接続され、また、インターホン親機11には各伝送ケーブル12bを介して家の窓やドアに設置されるセキュリティ機器14が接続されている。さらに、外部接続装置15を介して電話線やインターネット回線等の公衆回線16に接続される。公衆回線にはパソコンや携帯電話等のモバイル機器17が接続される。
【0028】
インターホン子機13は家の外部に取り付けられ、来訪者が操作する呼出ボタン18、来訪者が音声を入力するための子機マイク19、在宅者の音声や警報音を出力するための子機スピーカ20を有している。また、来訪者の画像を入力するための監視カメラ21が設けられている。さらに、セキュリティ機器を追加接続するための信号入力用端子22および電源供給端子23が設けられている。この信号入力用端子22および電源供給端子23に追加接続されるセキュリティ機器14A〜14Nが接続される。
【0029】
一方、インターホン親機11は家の内部に取り付けられ、インターホン子機13の呼出ボタン18からの呼び出し音や防犯警戒設定時の警報信号を出力するための親機スピーカ24、来訪者と通話をする送受器25、インターホン子機13の監視カメラ21からの画像を表示するモニタ表示器26を有する。さらに、在宅または不在宅を設定する留守設定器27、鳴動音の種類および鳴動音量を設定するための音選択設定器28を有している。
【0030】
図2は、インターホン親機11とインターホン子機13との接続回路図である。インターホン子機13に追加接続されるセキュリティ機器14Aは、例えば、家の門柱44の一方に設けられる赤外線発受光器14A’であり、門柱44の他方に設けられる反射板14A”である。そして、赤外線発受光器14A’が反射板14A”からの反射赤外線を受光しなくなったとき、門柱44を人が通過したと検出し、信号入力用端子22に接点信号(例えばa接点信号)を入力する。赤外線発受光器14A’には電源供給端子23から電源が供給される。また、子機マイク19および子機スピーカ20はハイブリッド回路45を介して信号ミキシング回路46に、また呼出ボタンや監視カメラ21は直接的に信号ミキシング回路46に接続され伝送ケーブル12aに接続される。
【0031】
親機11においても同様に、セキュリティ機器14、モニタ表示器26、親機スピーカ24は、信号ミキシング回路46に直接的に接続され伝送ケーブル12aに接続され、送受器25のレシーバやマイクはハイブリッド回路45を介して信号ミキシング回路46に接続され伝送ケーブル12aに接続される。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムを家および敷地内に設置した場合の説明図である。いま、敷地29内に家30が建てられており、敷地29の入口に門31が設けられ、その門31の近傍にインターホン子機13が設置され、家30の内部にインターホン親機11が設置されているとする。そして、インターホン親機11にはセキュリティ機器14が予め接続されており、家30の電源盤32が家30の側壁に取り付けられているとする。
【0033】
この状態で、セキュリティ機器14A(赤外線発受光器14A’と反射板14A”)を門31の近傍(門柱)に追加接続する場合について説明する。追加接続されるセキュリティ機器14Aが電源を必要とするセキュリティ機器、例えば、光信号を送受信して人が通過したことを検出するようなセキュリティ機器(例えば赤外線発受光器)である場合には、インターホン子機13の信号入力用端子にセキュリティ機器14Aの出力端子を接続し、インターホン子機13の電源供給端子にセキュリティ機器14Aの電源端子を接続する。従って、セキュリティ機器14Aを追加接続する場合に、インターホン親機11まで配線を施工する必要がなく配線が容易に行える。
【0034】
また、セキュリティ機器14Aが電源を必要としないものである場合、例えば、門が開閉したことを検出するリミットスイッチやマグネットスイッチ等である場合には、インターホン子機13の信号入力用端子22にはリミットスイッチやマグネットスイッチ等の無電圧接点信号が入力されることになる。この場合には、特に電源供給端子23を必要としない。
【0035】
図4は、インターホン親機11とインターホン子機13とを接続する伝送ケーブル12aから信号入力用端子22や電源供給端子23を取り出す場合の説明図である。伝送ケーブル12aは電源線と信号線とを兼用するケーブルであり、陽極線と陰極線(アース線)との二心の同軸ケーブルで形成される。例えば直流12Vの電源である場合には、陽極線が12Vであり陰極線が0Vの2本の電源線を有し、直流電源12Vをインターホン親機11からインターホン子機13に供給する。その伝送ケーブル12aに、送信側では情報信号を周波数変調して送信し、受信側では復調して受信する。
【0036】
このような伝送ケーブル12aから信号入力用端子22を取り出すにあたっては、情報信号を変調する変調器33aを介して伝送ケーブル12aの陽極線および陰極線から信号入力用端子22を取り出す。一方、電源供給端子23は伝送ケーブル12aの陽極線および陰極線から取り出す。
【0037】
インターホン子機13の監視カメラ21、子機スピーカ20,子機マイク19、呼出ボタン18、およびインターホン親機11のモニタ表示器26、送受器25、親機スピーカ24、演算処理装置36には、それぞれ伝送ケーブル12aから電源が供給される。
【0038】
一方、インターホン子機13の監視カメラ21の画像信号は変調器33bで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の復調器34aで復調されてモニタ表示器26に表示出力されると共に、変復調器35aで復調され演算処理装置36のメモリ37に記憶される。メモリ37は演算処理装置36a内に設けているが、演算処理装置36の外部に別に設けるようにしても良い。
【0039】
同様に、インターホン子機13の子機マイク19からの音声信号は変調器33cで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の変復調器35bで復調されて送受器25に音声出力される。また、インターホン子機13の呼出ボタン18からの呼出信号は変調器33dで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の復調器34bで復調されて親機スピーカ24に音声出力される。さらに、インターホン子機13の信号入力用端子22からの入力信号は変調器33aで所定の周波数で変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン親機11の変復調器35aで復調されて演算処理装置36に出力される。
【0040】
また、インターホン親機11の送受器25からの音声信号は変復調器35bで所定の周波数に変調されて伝送ケーブル12aに送信され、インターホン子機13の変調器34cで復調されて子機スピーカ20に音声出力される。
【0041】
ここで、演算処理装置36は、インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき、留守設定器27に設定された在宅または不在宅に応じて音選択設定器28に設定された鳴動音の種類および鳴動音量で子機スピーカ20を鳴動するための処理をしたり、インターホン子機13の信号入力用端子22からの信号を受信したとき、監視カメラ21からの画像をメモリ37に録画する処理を行う。また、監視カメラ21からの画像を電話回線またはインターネット回線に転送したり、逆に、電話回線またはインターネット回線から情報信号を受信したとき、その情報信号に基づいてインターホン子機13の子機スピーカ20から、音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させる処理を行う。
【0042】
図5は、演算処理装置36のブロック構成図である。いま、来訪者がインターホン子機13の呼出ボタン18を操作したとすると、インターホン親機11の演算処理装置36に入力され、演算処理装置36の呼出処理手段38により親機スピーカ24に呼び出し音を鳴動すると共に、インターホン子機13の子機スピーカ20にも呼び出し音を出力する。これにより、来訪者は呼出ボタン18を操作したことにより呼び出し音が鳴動したこと認識する。
【0043】
そして、家の居住者が送受器25音声出力すると、演算処理装置36の通話処理手段39はインターホン子機13の子機スピーカ20に居住者の音声を出力する。同様に、来訪者による音声を子機マイク19で入力し送受器25に出力する。これにより、来訪者と居住者との通話が行われる。
【0044】
一方、留守設定器27には在宅または不在宅が設定され、音選択設定器28には在宅または不在宅に応じて鳴動音の種類および鳴動音量が設定される。信号入力用端子22からの信号は、演算処理装置36の音出力手段40および録画手段41に入力される。信号入力用端子22からの信号は追加接続したセキュリティ機器からの信号であるので、呼出ボタン18の操作をせずに家の敷地内に侵入しようとする不審者の可能性がある。
【0045】
音出力手段40は、インターホン子機13の信号入力用端子22からの信号を受信したとき、留守設定器27や音選択設定器28に設定された情報に基づいて、呼び出し音または警報音を設定された音量で親機スピーカ24および子機スピーカ20を鳴動する。例えば、居住者が在宅する場合には呼び出し音を鳴動させ、居住者が不在宅の場合には警報音を鳴動させる。また、録画手段41は留守設定器27に在宅が設定されているときは、監視カメラ21からの画像をモニタ表示器26に表示し、留守設定器27に在宅が設定されているときは、メモリ37に画像を記憶すると共に、画像転送手段42を起動して外部接続装置を介して電話回線やインターネット回線である公衆回線16に画像情報を送信する。
【0046】
そして、受信手段43は公衆回線16から情報信号を受信したときは、音出力手段40を起動し、その情報信号に基づいてインターホン子機13の子機スピーカから、音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させる。例えば、遠隔でいる居住者が画像情報を見て不審者と判断したときは、警報音をインターホン子機13の子機スピーカから鳴動させ、必要に応じて音声出力で警告を行う。一方、来訪者が知人である場合には、呼び出し音を子機スピーカから出力すると共に必要に応じて音声出力で外出している旨を連絡する。
【0047】
以上述べたように、本発明の実施の形態によれば、追加接続するセキュリティ機器14Aへの電源やセキュリティ機器14Aからの検出信号の入力をインターホン子機13から入出力するようにしたので、セキュリティ機器14Aの追加接続の際に屋内までの大がかりな配線施工工事が不要になる。また、その信号入力用端子22からの信号に基づいて、防犯上の処理を行うのでセキュリティが向上する。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、インターホン子機に信号入力用端子を設けたので、その信号入力用端子にセキュリティ機器を接続できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、家の内部に設置されたインターホン親機からセキュリティ機器までの配線施工をしなくても良くなり、屋内までの大がかりな配線施工工事が不要になる。
【0049】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、インターホン子機に電源供給端子を設けたので、その電源供給端子からセキュリティ機器に電源を供給できる。従って、セキュリティ機器を追加接続する場合に、電源線を別途に配線施工をしなくても良くなり、セキュリティ機器から電源盤までの配線施工工事が不要になる。
【0050】
請求項3の発明によれば、インターホン子機の呼出ボタンを操作せずに家の敷地内に侵入しようとした場合に、呼び出し音または警報音を鳴動するようにしたので、呼出ボタンを操作せずして家の敷地内に侵入しようとした者に対して警告をすることができる。
【0051】
請求項4の発明によれば、監視カメラの画像を録画するのでセキュリティを向上させることができ、監視カメラの画像を遠隔のモバイル機器にリアルタイムで送信できるので、セキュリティがさらに向上する。さらに、請求項5の発明によれば、遠隔で監視カメラの画像を見ながらインターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることができるので、さらにセキュリティが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムの構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるインターホン親機11とインターホン子機13との接続回路図。
【図3】本発明の実施の形態に係わるインターホンシステムを家および敷地内に設置した場合の説明図。
【図4】本発明の実施の形態におけるインターホン親機とインターホン子機とを接続する伝送ケーブルから信号入力用端子や電源供給端子を取り出す場合の説明図。
【図5】本発明の実施の形態における演算処理装置のブロック構成図。
【符号の説明】11…インターホン親機、12…伝送ケーブル、13…インターホン子機、14…セキュリティ機器、15…外部接続装置、16…公衆回線、17…モバイル機器、18…呼出ボタン、19…子機マイク、20…子機スピーカ、21…監視カメラ、22…信号入力用端子、23…電源供給端子、24…親機スピーカ、25…送受器、26…モニタ表示器、27…留守設定器、28…音選択設定器、29…敷地、30…家、31…門、33…変調器、34…復調器、35…変復調器、36…演算処理装置、37…メモリ、38…呼出処理手段、39…通話処理手段、40…音出力手段、41…録画手段、42…画像転送手段、43…受信手段、44…門柱、45…ハイブリッド回路、46…信号ミキシング回路
Claims (5)
- 家の外部に取り付けられるインターホン子機と;
家の内部に取り付けられるインターホン親機と;
前記インターホン子機と前記インターホン親機との間で情報信号の送受信を行うと共に前記インターホン親機から前記インターホン子機に電源供給するための伝送ケーブルと、
前記インターホン子機にセキュリティ機器を追加接続するための信号入力用端子を設けたことを特徴とするインターホンシステム。 - 前記セキュリティ機器に電源を供給するための電源供給端子を前記インターホン子機に設けたことを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
- 前記インターホン親機は、前記インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき、呼び出し音または警報音を鳴動することを特徴とする請求項1または2記載のインターホンシステム。
- 前記インターホン子機は監視カメラを有し、前記インターホン親機は、前記インターホン子機の信号入力用端子からの信号を受信したとき前記監視カメラからの画像を録画すると共に、前記監視カメラからの画像を電話回線またはインターネット回線に転送することを特徴とする請求項3記載のインターホンシステム。
- 前記インターホン親機は、電話回線またはインターネット回線から情報信号を受信したとき、その情報信号に基づいて前記インターホン子機から音声、警報音、呼び出し音を選択的に鳴動させることを特徴とする請求項4記載のインターホンシステム。
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JP4639938B2 (ja) * | 2005-05-10 | 2011-02-23 | パナソニック株式会社 | テレビドアホン装置 |
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