JP2007310531A - 防犯システム - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の建物にも容易に設置することのでき、かつ、端末からの情報が第三者に漏洩しない防犯システムを提案すること。
【解決手段】監視対象位置に配置される子機2、3と、子機2、3を介して監視を行うための親機4とを有する防犯システム1において、子機2、3の人感センサが人の存在を感知すると、子機2、3は画像と音声はエンコーダによってデジタルデータに変換した後、無線で親機4に送信する。また、デジタルデータには子機2、3に固有のIDが付加される。従って、親機4は、受信を許可されたIDが付加された情報以外は再生できないので、無線を利用した場合でも安全である。
【選択図】 図1
【解決手段】監視対象位置に配置される子機2、3と、子機2、3を介して監視を行うための親機4とを有する防犯システム1において、子機2、3の人感センサが人の存在を感知すると、子機2、3は画像と音声はエンコーダによってデジタルデータに変換した後、無線で親機4に送信する。また、デジタルデータには子機2、3に固有のIDが付加される。従って、親機4は、受信を許可されたIDが付加された情報以外は再生できないので、無線を利用した場合でも安全である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建物のドアや窓からの侵入を監視する防犯システムに関するものである。
住宅や事務所等の建物には、訪問者を確認するための監視カメラを備えた防犯システムが設置されることが多い。このような防犯システムは、ドアに設置された端末と室内に設置された監視装置とをケーブルで接続し、監視装置において、端末の小型カメラで撮像した訪問者の画像を表示するとともに、小型マイクで検出した訪問者の音声を出力するようになっている。
しかしながら、このような防犯システムを建物に取り付ける場合には、端末と監視装置とをケーブルで接続するために壁に穴を開ける必要がある。このため、既存の建物に防犯システムを設置する場合には、ケーブル配線などに多大な手間と費用が発生するという問題点がある。
また、ケーブルの配線を避けるために無線通信により端末と監視装置とを接続するものがある。しかし、これらの無線通信はアナログ方式により行なわれているので、第三者が監視装置ではない受信機を用いて端末からの情報を傍受して盗聴、盗撮することが容易にできるという問題がある。
本発明の課題は、このような問題点に鑑みて、既存の建物にも容易に設置することができ、かつ、端末からの情報が第三者に漏洩しない防犯システムを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、監視対象位置に配置される1台乃至複数台の子機と、該子機を介して監視を行うための親機とを有する防犯システムにおいて、前記子機は、所定の領域内に人が存在するか否かを感知する人感センサと、該人感センサが人の存在を感知したときに撮像を開始する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像を監視情報として無線で送信する送信手段とを備え、前記親機は、前記子機から送信される情報を受信する受信手段と、該受信手段が受信した前記監視情報に基づいて画像を表示する画像表示手段とを備え、前記送信手段および前記受信手段により送受される情報はデジタルデータであり、前記子機では、前記送信手段が前記監視情報を送信する際に当該子機に個別に与えられた子機識別情報を同時に送信し、前記親機は、前記受信手段が受信した前記子機識別情報が当該親機に登録されている場合に前記画像表示手段による画像の表示を行うことを特徴とする。
本発明では、子機によって収集された監視情報は、無線によって親機に送信されて再生されるので、建物の外側から内側まで壁を貫通させるようなケーブル配線を必要としない。従って、本発明によれば、既存の建物に対しても防犯システムを容易に構成することができる。また、子機と親機とを無線で接続したため、親機についても自由に持ち運びすることができ、建物内あるいは建物外の任意の場所で監視を行うことができる。さらに、送信手段および前記受信手段により送受される情報はデジタルデータであり、親機は、予め登録されている子機識別情報を受信した場合にのみ画像の表示を行い、登録されていない子機識別情報を備えた子機が送信した監視情報については再生しない。このため、特定の子機−親機間のみで監視結果の授受を行うため、子機が送信した監視情報を他の親機で傍受されることを防止でき、子機と親機とを無線で接続しても安全である。また、防犯システムが近隣に多数設置された場合でも動作に支障が発生しない。さらにまた、人感センサが人の存在を感知したときのみ、撮像の開始や送信を行うため、監視や送信を常時行う場合と違って、低消費電力化を図ることができる。
本発明において、1台の前記親機に対して前記子機を1台あるいは複数台有している構成を採用することができる。ここで、1台の親機に対して子機を複数台有している場合には、1台の親機で複数箇所を監視することができる。その場合でも、子機は、子機識別情報を送信するため、親機では、いずれの箇所(子機)での監視結果であるかを容易に識別できる。
本発明において、前記子機は、前記人感センサが人の存在を感知したときに音声の検出を開始する音声検出手段を備え、前記送信手段は、当該音声検出手段が検出した音声も前記監視情報として無線で送信し、前記親機は、前記受信手段が受信した前記監視情報に基づいて音声を出力する音声出力手段を備え、前記受信手段が受信した前記子機識別情報が当該親機に登録されている場合に前記画像表示手段による画像の表示および前記音声出力手段による音声の出力を行うことが好ましい。このように構成すると、通常のインターホンと同様な機能を発揮させることができ、かつ、外部の様子をより詳しく監視することができる。
本発明において、前記音声出力手段は、前記受信手段が前記子機識別情報を受信した際に報知音を出力することが好ましい。このように構成すると、建物の中にいる人に訪問者や侵入しようとする者の存在を知らせることができる。また、留守中、建物の中に無断で侵入した侵入者に対しては警告音となる。
本発明において、前記親機は、前記受信手段が受信した前記監視情報に基づいて画像を記録媒体に記録する画像記録手段を備え、前記画像表示手段は、前記記録媒体に記録された画像を表示可能であることが好ましい。このように構成すると、留守中に家に訪問してきた訪問者や侵入しようとした者の画像を後から確認することができるので、適切な防犯対策をとることができる。このような記録媒体としては、半導体メモリカードを用いることができ、このような半導体メモリカードであれば市販されているので、多くの情報を容易に保存することができる。また、半導体メモリカードに記録された情報をコンピュータで読み取って、記録された画像を管理することもできる。
本発明において、前記子機には、前記ドアに形成された穴を介して前記撮像手段がドアの外側を撮像するドア監視用子機が含まれていることが好ましい。通常、ドアには内側にいる人が外側を覗くためのドア・スコープが設けられており、このドア・スコープを取り外すことにより形成された穴からドアの外側を撮像するようにすれば、ドア・スコープの代わりに子機を取り付けることができ、特別な設置器具も配線も必要ない。また、撮像手段は元々取り付けられていたドア・スコープの位置からドアの外側を被写体として撮像するので、訪問者や侵入者を確実に撮像できる。
本発明において、前記複数の子機には、窓の開閉あるいは振動を検出する窓監視センサを備えた窓監視用子機が含まれている構成を採用できる。この場合、当該窓監視用子機では、前記人感センサが人の存在を感知したとき、または前記窓監視センサが窓の開閉あるいは振動を検出したときに前記撮像手段による撮像を開始する。このように構成すると、例えば、人感センサが窓から侵入しようとする者を感知できなかった場合でも、侵入者が窓を開けたり壊したりすれば被写体の撮像を開始することができ、侵入者の画像を確実に捉えることができる。
本発明では、子機によって収集された監視情報は、無線によって親機に送信されて再生されるので、既存の建物に対しても防犯システムを容易に構成することができ、かつ、親機については自由に持ち運んで任意の場所で監視を行うことができる。また、子機と親機との間で送受される情報はデジタルデータであり、特定の子機−親機間のみで監視結果の授受を行うため、子機が送信した監視情報を他の親機で傍受されることを防止でき、子機と親機とを無線で接続しても安全である。また、防犯システムが近隣に多数設置された場合でも動作に支障が発生しない。さらに、人感センサが人の存在を感知したときのみ、撮像の開始や送信を行うため、監視や送信を常時行う場合と違って、低消費電力化を図ることができる。
図面を参照して本例の防犯システムを説明する。図1は、本発明を適用した防犯システムの使用状態を示す説明図である。図2(a)〜(e)は、本発明を適用した防犯システムを構成するドア監視用の子機、窓監視用子機、子機に対する充電ユニット、親機、および親機に対する充電ユニットの説明図である。図3および図4は、図2に示す子機の回路構成を示すブロック図、およびドア監視用子機をドアに取り付けた状態を模式的に示す断面図である。図5は、図2に示す親機の回路構成を示すブロック図である。
(全体構成)
図1に示す防犯システム1は、監視対象位置に配置された1台ないし複数台の子機を用いて訪問者や侵入者を監視するシステムであって、図1および図2には、建物10のドアに取り付けてドアの外側の情報を収集する1台のドア監視用の子機2と、窓に取り付けて外側の様子を収集する4台の窓監視用の子機3と、子機2、3が収集した情報を無線で受信した後、再生することにより、居住者に提供する親機4とを有する構成を例示してある。本形態の防犯システム1では、親機4および子機2、3の電源としてニッケル水素電池からなる二次電池を用いているため、子機2、3に対する充電ユニット50と、親機4に対する充電ユニット51とが準備されている。
図1に示す防犯システム1は、監視対象位置に配置された1台ないし複数台の子機を用いて訪問者や侵入者を監視するシステムであって、図1および図2には、建物10のドアに取り付けてドアの外側の情報を収集する1台のドア監視用の子機2と、窓に取り付けて外側の様子を収集する4台の窓監視用の子機3と、子機2、3が収集した情報を無線で受信した後、再生することにより、居住者に提供する親機4とを有する構成を例示してある。本形態の防犯システム1では、親機4および子機2、3の電源としてニッケル水素電池からなる二次電池を用いているため、子機2、3に対する充電ユニット50と、親機4に対する充電ユニット51とが準備されている。
(ドア監視用の子機2)
図2に示す子機2、3のうち、ドア監視用の子機2は、箱型の本体部分22と、本体部分22から突出する細長い筒状の突出部分21と、突出部分21の先端部分に着脱可能に取り付けられたカバー23とを備えており、突出部分21には、広角レンズを含む撮像光学系が配置されている。
図2に示す子機2、3のうち、ドア監視用の子機2は、箱型の本体部分22と、本体部分22から突出する細長い筒状の突出部分21と、突出部分21の先端部分に着脱可能に取り付けられたカバー23とを備えており、突出部分21には、広角レンズを含む撮像光学系が配置されている。
本体部分22には、図3に示すように、RAMなども一体に内蔵されたワンチップタイプのCPU220と、所定の領域内に人が存在するか否かを感知する人感センサ25と、撮像素子250(撮像手段)と、小型マイク261およびアンプ262を備えた音声検出装置260(音声検出手段)と、撮像素子250で得た画像および音声検出装置260で得た音声をMPEG(Moving Picture Expert Group)形式のデジタルデータに変換するエンコーダ230と、このデジタルデータからなる監視情報を無線により親機4に送信する送信モジュール210(送信手段)と、画像データの一時保存を行うRAMからなる画像メモリ240と、ニッケル水素電池からなる電源241と、この電源241により5Vおよび3.3Vの駆動電圧を生成する電源回路242とが構成されている。送信モジュール210は、送信距離にして約200mのパワーを備えている。
CPU220は、RAMなどに格納されているプログラムに基づいて子機2全体の動作を制御する。すなわち、CPU220は、人感センサ25が子機2の前方に人がいることを感知すると、撮像素子250に撮像を開始させるとともに、小型マイク261に音声の検出を開始させる。そして、撮像された画像および検出された音声をエンコーダ230によって監視情報としてエンコードさせた後、この監視情報を送信モジュール210によって親機4に無線で送信させる。その際、送信モジュール210から親機4には、子機2に与えられたID(子機識別情報)が監視情報とともに親機4に送信される。
ここで、ドア監視用の子機2は、図4に示すように、ドアの内側にいる居住者が外側を覗くためにドアに設けられているドア・スコープに替えて取り付けられる。すなわち、ドア・スコープを取り外したときにドア板部分12には貫通穴13が形成されるので、この貫通穴13に突出部分21を貫通させて取り付ける。より具体的には、突出部分21の先端部に取り付けられているカバー23を取り外した後、突出部分21をドアの内側から外側に向かって貫通穴13に貫通させる。そして、貫通穴13からドアの外側に少しだけ突出した突出部分21の先端部に再びカバー23を取り付ければ、ドア監視用の子機2の取り付けが完了する。従って、子機2をドアに取り付ける際、ドアに対する大掛かりな工事や配線が必要ないので、子機2の設置が極めて容易である。また、ドア・スコープが元々あった位置に子機2を取り付けることができるので、ドアの外にいる訪問者を確実に撮像できる。
このように構成したドア監視用の子機2において、人感センサ25は、赤外線を発して人から反射する赤外線を感知する反射型赤外線センサであり、突出部分21の先端の前方にいる人を感知する。反射型赤外線センサは検出距離と検出時間を設定することで感度を調節できる。本形態では、本体部分22の内側にあるスイッチにより感度が5段階に調節できるようになっている。
(窓監視用子機3の構成)
再び図2において、窓監視用の子機3は、先端が先細りの筒状の筺体を備えており、筺体の先端側が窓の外を向くように、窓枠やガラス部分に取り付けた状態で使用される。筐体の内部には各種回路が構成されており、かかる回路の構成は、図3を参照して説明した回路と概ね同様であるため、説明を省略する。
再び図2において、窓監視用の子機3は、先端が先細りの筒状の筺体を備えており、筺体の先端側が窓の外を向くように、窓枠やガラス部分に取り付けた状態で使用される。筐体の内部には各種回路が構成されており、かかる回路の構成は、図3を参照して説明した回路と概ね同様であるため、説明を省略する。
ここで、窓監視用の子機3では、人感センサ25として集電形赤外線センサが用いられており、撮像素子250による撮像範囲と、人感センサ25(集電形赤外線センサ)が人間の存在を感知する感度とがほぼ一致するように調節されている。また、窓監視用の子機3において、筺体の内部には、広角レンズを含めた撮像光学系が収納されており、先細りの先端部の前方を撮像することができる。従って、CPU220による制御の下、人感センサ25が子機2の前方に人がいることを感知すると、撮像素子250に撮像を開始させるとともに、小型マイク261に音声の検出を開始させる。そして、撮像された画像および検出された音声をエンコーダ230によって監視情報としてエンコードさせた後、この監視情報を送信モジュール210によって親機4に無線で送信させる。その際、送信モジュール210から親機4には、子機の与えられたID(子機識別情報)が監視情報とともに親機4に送信される。
ここで、窓監視用の子機3には、図2に示すように、人感センサ25に加えて振動を検出する振動センサ29が付加されることがあり、振動センサ29は、窓監視用の子機3の筺体の後端部分に設けられたセンサコネクタに接続される。このように構成した場合、人感センサ25が子機2の前方に人がいることを感知したとき、または振動センサ29が窓ガラスや窓の振動を感知したとき、CPU220は、撮像素子250に撮像を開始させるとともに、小型マイク261に音声の検出を開始させる。そして、撮像された画像および検出された音声をエンコーダ230によって監視情報としてエンコードさせた後、この監視情報を送信モジュール210によって親機4に無線で送信させる。その際も、送信モジュール210から親機4には、子機の与えられたID(子機識別情報)が監視情報とともに親機4に送信される。従って、例えば、人感センサ25が窓から侵入しようとする者を感知できなかった場合でも、侵入者が窓を開けたり壊したりすれば被写体の撮像を開始することができ、侵入者の画像を確実に捉えることができる。なお、振動センサ29に代えて、窓の開閉を感知する変位センサなどを用いてもよい。
(親機4の構成)
図2(d)に示すように、親機4は、片手で携帯可能な扁平な箱型の筺体41を備えており、親機4の上面の上半部分には子機2、3から送られてきた画像を表示する液晶表示パネル422が設けられている。液晶表示パネル422は、例えば、2.5インチのTFTカラー液晶表示パネルである。親機4の上面の下半部分には、「在宅ボタン」「留守ボタン」「戻りボタン」「送りボタン」「保存ボタン」「消去ボタン」からなる操作ボタン43が配置されている。なお、筺体41の側板部分などにはパワースイッチの他、子機2、3から受信した時にアラーム(報知音)を発するとともに、子機2、3から送られてきた音声を出力する圧電型のスピーカ442が配置されている。また、筺体41の側板部分には、市販の半導体メモリカードを着脱可能なスロット(図示せず)が形成されている。
図2(d)に示すように、親機4は、片手で携帯可能な扁平な箱型の筺体41を備えており、親機4の上面の上半部分には子機2、3から送られてきた画像を表示する液晶表示パネル422が設けられている。液晶表示パネル422は、例えば、2.5インチのTFTカラー液晶表示パネルである。親機4の上面の下半部分には、「在宅ボタン」「留守ボタン」「戻りボタン」「送りボタン」「保存ボタン」「消去ボタン」からなる操作ボタン43が配置されている。なお、筺体41の側板部分などにはパワースイッチの他、子機2、3から受信した時にアラーム(報知音)を発するとともに、子機2、3から送られてきた音声を出力する圧電型のスピーカ442が配置されている。また、筺体41の側板部分には、市販の半導体メモリカードを着脱可能なスロット(図示せず)が形成されている。
親機4において、筺体41の内部には、図5に示すように、親機4全体の制御を行うCPU480と、子機2、3から送信された情報を受信する受信モジュール410(受信手段)と、受信した画像情報および音声情報を画像および音声に再生するデコーダ430と、このデコーダ430で再生された画像を表示するための画像表示装置420(画像表示手段)と、再生された画像データを一時保存する画像メモリ490、デコーダ430で再生された音声を出力するための音声出力装置440(音声出力手段)とを備えている。画像表示装置420は、液晶表示パネル422と、FPGA(Field Programmable Gate Array)などからなる画像処理回路421とを備えており、音声出力装置440は、アンプ441とスピーカ442とを備えている。なお、親機4には、CPU480などが動作するのに必要なROM481やRAM482などのメモリや、クロック信号生成回路483などが構成され、ニッケル水素電池からなる電源451より5Vおよび3.3Vの駆動電圧を生成する電源回路452も構成されている。
本形態において、親機4は、さらに、各種設定を記憶している設定情報メモリ460を備えており、この設定情報メモリ460には、この親機4との通信が許可されている子機のID(子機識別情報)が記憶されている。従って、親機4において、CPU480は、受信モジュール410が受信した子機識別情報が設定情報メモリ460に記憶されていると判断した場合に、音声出力装置44からアラーム音を発生させるとともに、子機2、3から送られてきた画像を液晶表示パネル422に表示させ、子機2、3から送られてきた音声をスピーカ442から出力させる。
(防犯システム1の動作)
本形態の防犯システム1の動作を説明する。まず、居住者が建物10内にいる場合には、親機4を在宅モードに設定して使用する。在宅モードとは、子機2、3から監視情報が送られてきた際、画像を液晶表示パネル422に表示するとともに、スピーカ442から音声を出力するモードである。これに対して、居住者が留守の場合には、親機4を留守モードに設定しておく。留守モードとは、子機2、3から監視情報が送られてきた際でも、液晶表示パネル422で表示することなく、親機4のスロットに装着した半導体メモリカード40に、逐次、保存していく設定である。在宅モードと留守モードとの切り替えは操作ボタン43で行う。
本形態の防犯システム1の動作を説明する。まず、居住者が建物10内にいる場合には、親機4を在宅モードに設定して使用する。在宅モードとは、子機2、3から監視情報が送られてきた際、画像を液晶表示パネル422に表示するとともに、スピーカ442から音声を出力するモードである。これに対して、居住者が留守の場合には、親機4を留守モードに設定しておく。留守モードとは、子機2、3から監視情報が送られてきた際でも、液晶表示パネル422で表示することなく、親機4のスロットに装着した半導体メモリカード40に、逐次、保存していく設定である。在宅モードと留守モードとの切り替えは操作ボタン43で行う。
(在宅モード)
在宅モードにおいて、子機2、3は、待機時、人感センサ25、振動センサ29およびそれらを制御する回路以外への電力供給を極力抑えた省電力状態にある。そして、人感センサ25が訪問者または侵入者がいることを感知したとき、あるいは振動センサ29が窓の振動を感知したとき、それを感知した子機は通常の電力供給状態に復帰する。そして、CPU220は撮像素子250による撮像の開始と小型マイク261による音声の検出の開始を指示する。これにより、撮像素子250は撮像を開始し、小型マイク261は音声の検出を開始する。撮像された画像と検出された音声はエンコーダ230に送られる。エンコーダ230は、画像情報の一時的な保存に画像メモリ240を用いながら、撮像した画像を画像情報に変換する。同時に、エンコーダ230は検出した音声も音声情報に変換する。変換された画像情報および音声情報は、監視情報として送信モジュール210によってIDが先頭に付加されたシリアルデータとして送信される。人感センサ25が人の存在を感知している限り、その子機は撮像と音声の検出を継続し、画像情報と音声情報を送信し続ける。そして、人感センサ25および振動センサ29が人の存在や窓の振動を感知しなくなると、所定の時間経過後に子機2、3は画像の撮像と音声の検出を停止する。これにより、画像情報及び音声情報の送信も停止し、子機2、3は、再び、省電力状態に戻って待機する。
在宅モードにおいて、子機2、3は、待機時、人感センサ25、振動センサ29およびそれらを制御する回路以外への電力供給を極力抑えた省電力状態にある。そして、人感センサ25が訪問者または侵入者がいることを感知したとき、あるいは振動センサ29が窓の振動を感知したとき、それを感知した子機は通常の電力供給状態に復帰する。そして、CPU220は撮像素子250による撮像の開始と小型マイク261による音声の検出の開始を指示する。これにより、撮像素子250は撮像を開始し、小型マイク261は音声の検出を開始する。撮像された画像と検出された音声はエンコーダ230に送られる。エンコーダ230は、画像情報の一時的な保存に画像メモリ240を用いながら、撮像した画像を画像情報に変換する。同時に、エンコーダ230は検出した音声も音声情報に変換する。変換された画像情報および音声情報は、監視情報として送信モジュール210によってIDが先頭に付加されたシリアルデータとして送信される。人感センサ25が人の存在を感知している限り、その子機は撮像と音声の検出を継続し、画像情報と音声情報を送信し続ける。そして、人感センサ25および振動センサ29が人の存在や窓の振動を感知しなくなると、所定の時間経過後に子機2、3は画像の撮像と音声の検出を停止する。これにより、画像情報及び音声情報の送信も停止し、子機2、3は、再び、省電力状態に戻って待機する。
一方、待機時は、親機4も省電力状態にある。省電力状態では、子機2、3が送信する情報を監視する受信モジュール410以外への回路への電力の供給は極力抑えられている。従って、液晶表示パネル422の表示面は消灯状態になっている。
そして、受信モジュール410が、子機2、3が送信した情報を受信すると、まず、受信した情報から子機2、3のIDを取り出して、このIDが、親機4の設定情報メモリ460に記録されているIDと一致するか否かを判断する。
受信したIDが親機4の設定情報メモリ460に記録されているIDと一致していない場合には、その後の情報の受信を行なわず、通常の電力供給状態に復帰することもない。すなわち、親機4は自分の設定情報メモリ460に記録されていないIDの子機から送信された情報について受信を許可されていないので、画像情報や音声情報などの監視情報を受信することはない。
これに対して、受信した情報に含まれるIDが、親機4の設定情報メモリ460に記録されているIDと一致している場合には、親機4は、省電力状態から通常の電力供給状態になり、その後に送信されてくる情報を継続して受信する。また、スピーカ442からアラーム音を鳴らして、訪問者がいることを居住者に知らせる。また、受信モジュール410が受信したID、画像情報および音声情報はデコーダ430に送られる。デコーダ430は、IDから子機2、3を特定する子機番号を復号化して、画像表示装置450に送る。また、デコーダ430で復号化された画像情報は、画像メモリ490に一時的に保存するとともに、画像表示装置450に出力され、再生された画像が子機2、3の番号あるいは子機2、3を配置した場所名とともに液晶表示パネル422に表示される。また、デコーダ430で復号化された音声情報は、音声出力装置440に出力され、スピーカ442から出力される。従って、ドア監視用の子機2については、通常のインターホンと同様な機能を発揮させることができ、かつ、外部の様子をより詳しく監視することができる。また、アラーム音を鳴らすので、建物の中にいる人に訪問者や侵入しようとする者の存在を知らせることができるとともに、留守中、建物の中に無断で侵入した侵入者に対しては警告音となる。
子機2、3からの監視情報の送信が停止して、親機4が子機2、3からの情報を受信しなくなると、所定の時間の経過後に親機4は再び省電力状態に戻る。すなわち、親機4は子機2、3から送信されてくる情報を監視しながら、待機する。
ここで、居住者が親機4の液晶表示パネル422に逐次表示される画像を記録したい場合には、操作ボタン43を操作して、表示画像の記録を指示する。表示画像の記録が指示されると、画像記録制御装置470は、画像メモリ490に一時的に保存されていた画像を、汎用的なデータ形式に変換して、子機番号と関連付け、スロットの装着されている半導体メモリカード40に保存する。本形態ではJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式のデータに変換している。
また、居住者が、既に半導体メモリカード40に保存されている画像を参照したい場合には、操作ボタン43を操作して、画像の再生を指示する。画像の再生が指示されると、親機4が省電力状態にある場合には、通常の電力供給状態に復帰する。そして、画像記録制御装置470は、半導体メモリカード40に保存されている画像と、子機2、3の番号を画像表示装置450に送り、画像表示装置450では、半導体メモリカード40に保存されている画像が子機2、3の番号あるいは子機2、3を配置した場所名とともに液晶表示パネル422に表示される。居住者は、操作ボタン43を操作することで記憶してある画像を記録した順番、または、その逆の順番で再生することができる。また、操作ボタン43によって画像の消去を指示すると、消去を確認する画面が表示された後、選択された画像とそれに関連付けられて記憶されている子機番号が消去される。また、操作ボタン43のうち、消去ボタンを3秒以上押し続けると、全ての画像が、それに関連付けられて記憶されている子機番号とともに消去される。
(留守モード)
次に、居住者が留守の場合に設定する、親機の留守モードを説明する。留守モードにおいても、親機の受信手段がIDの一致を確認した後、ID、画像情報および音声情報をデコーダ430に送るまでの処理は、在宅モードと同一である。しかし、デコーダ430が、IDから子機番号を再生し、画像情報から画像を再生して画像メモリ490に一時的に保存した後は、それらを画像表示装置450に送らない。その代わりに、画像記録制御装置470が、画像メモリ490に一時的に保存されるデータをJPEG形式のデータに変換して、子機番号と関連付けて半導体メモリカードに保存する。なお、デコーダ430によって再生された音声は、そのままスピーカ442から流れる。
次に、居住者が留守の場合に設定する、親機の留守モードを説明する。留守モードにおいても、親機の受信手段がIDの一致を確認した後、ID、画像情報および音声情報をデコーダ430に送るまでの処理は、在宅モードと同一である。しかし、デコーダ430が、IDから子機番号を再生し、画像情報から画像を再生して画像メモリ490に一時的に保存した後は、それらを画像表示装置450に送らない。その代わりに、画像記録制御装置470が、画像メモリ490に一時的に保存されるデータをJPEG形式のデータに変換して、子機番号と関連付けて半導体メモリカードに保存する。なお、デコーダ430によって再生された音声は、そのままスピーカ442から流れる。
帰宅した居住者が操作ボタン43を操作すると、液晶表示パネル422には、半導体メモリカード40に保存された画像が子機2、3の番号あるいは子機2、3を配置した場所名とともに表示される。従って、留守中の訪問者が知人であったのか不審な人物であったのか確認することができるので、適切な防犯対策をとることができるなど、安心である。しかも、半導体メモリカード40であれば市販されているので、多くの情報を容易に保存することができる。また、半導体メモリカード40に記録された情報をコンピュータで読み取って、記録された画像を管理することもできる。その際、充電ユニット51にはUSB(Universal Serial Bus)接続するためのコネクタが構成されているので、親機4とコンピュータとを充電ユニット51を介して接続する。また、留守中、親機4とコンピュータとを充電ユニット51を介して接続しておき、子機2、3から親機4に情報が送信されたときには、コンピュータにより、利用者が携帯する携帯電話にメールで転送することもできる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の防犯システム1では、子機2、3によって収集された監視情報は、無線によって親機4に送信されて再生されるので、建物の外側から内側まで壁を貫通させるようなケーブル配線を必要としない。従って、既存の建物に対しても防犯システム1を容易に構成することができる。また、子機2、3と親機4とを無線で接続したため、親機4についても自由に持ち運びすることができ、建物内あるいは建物外の任意の場所で監視を行うことができる。
以上説明したように、本形態の防犯システム1では、子機2、3によって収集された監視情報は、無線によって親機4に送信されて再生されるので、建物の外側から内側まで壁を貫通させるようなケーブル配線を必要としない。従って、既存の建物に対しても防犯システム1を容易に構成することができる。また、子機2、3と親機4とを無線で接続したため、親機4についても自由に持ち運びすることができ、建物内あるいは建物外の任意の場所で監視を行うことができる。
さらに、子機2、3と親機4との間で送受される情報はデジタルデータであり、親機4は、予め登録されているID(子機識別情報)を受信した場合にのみ画像の表示を行い、登録されていないIDを備えた子機が送信した監視情報については再生しない。このため、特定の子機−親機間のみで監視結果の授受を行うため、子機2、3が送信した監視情報を他の親機で傍受されることを防止でき、子機2、3と親機4とを無線で接続しても安全である。また、防犯システム1が近隣に多数設置された場合でも動作に支障が発生しない。さらに、複数台の子機2、3を用いた場合でも、親機4では、いずれの箇所に配置した子機での監視結果であるかを容易に識別できる。
さらにまた、人感センサ25が人の存在を感知したときのみ、撮像の開始や送信を行うため、監視や送信を常時行う場合と違って、低消費電力化を図ることができる。
(その他の形態)
本形態では、ドア監視用の子機2の人感センサ25として反射型赤外線センサを用い、窓監視用の子機3の人感センサ25として集電形赤外線センサを用いているが、ドア監視用の子機2の人感センサとして集電形赤外線センサを用いてもよいし、窓監視用の子機3の人感センサとして反射型赤外線センサを用いることもできる。
本形態では、ドア監視用の子機2の人感センサ25として反射型赤外線センサを用い、窓監視用の子機3の人感センサ25として集電形赤外線センサを用いているが、ドア監視用の子機2の人感センサとして集電形赤外線センサを用いてもよいし、窓監視用の子機3の人感センサとして反射型赤外線センサを用いることもできる。
また、本形態では、子機2、3の送信モジュール210は、画像情報および音声情報の先頭にIDを付加して送信しているが、画像情報と音声情報はいずれもデジタル情報なので、これらの情報にデジタル情報であるIDを混在させて送信してもよい。この場合には、親機4のデコーダ430は、IDが混在した画像情報および音声情報から画像および音声を再生する解析手段を備える。子機が送信する情報にIDを混在させれば、送信情報の傍受や盗聴を確実に防止することができるので、安心である。
1 防犯システム
2 ドア監視用の子機
3 窓監視用の子機
4 親機
25 人感センサ
28 振動センサ
210 送信モジュール
250 撮像素子(撮像手段)
260 音声検出装置(音声検出手段)
261 小型マイク
410 受信モジュール(受信手段)
420 画像表示装置(画像表示手段)
422 液晶表示パネル
440 音声出力装置(音声出力手段)
442 スピーカ
2 ドア監視用の子機
3 窓監視用の子機
4 親機
25 人感センサ
28 振動センサ
210 送信モジュール
250 撮像素子(撮像手段)
260 音声検出装置(音声検出手段)
261 小型マイク
410 受信モジュール(受信手段)
420 画像表示装置(画像表示手段)
422 液晶表示パネル
440 音声出力装置(音声出力手段)
442 スピーカ
Claims (7)
- 監視対象位置に配置される1台乃至複数台の子機と、該子機を介して監視を行うための親機とを有する防犯システムにおいて、
前記子機は、所定の領域内に人が存在するか否かを感知する人感センサと、該人感センサが人の存在を感知したときに撮像を開始する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像を監視情報として無線で送信する送信手段とを備え、
前記親機は、前記子機から送信される情報を受信する受信手段と、該受信手段が受信した前記監視情報に基づいて画像を表示する画像表示手段とを備え、
前記送信手段および前記受信手段により送受される情報はデジタルデータであり、
前記子機では、前記送信手段が前記監視情報を送信する際に当該子機に個別に与えられた子機識別情報を同時に送信し、
前記親機は、前記受信手段が受信した前記子機識別情報が当該親機に登録されている場合に前記画像表示手段による画像の表示を行うことを特徴とする防犯システム。 - 請求項1において、
1台の前記親機に対して前記子機を複数台有していることを特徴とする防犯システム。 - 請求項1または2において、
前記子機は、前記人感センサが人の存在を感知したときに音声の検出を開始する音声検出手段を備え、
前記送信手段は、当該音声検出手段が検出した音声も前記監視情報として前記親機に無線で送信し、
前記親機は、前記受信手段が受信した前記監視情報に基づいて音声を出力する音声出力手段を備え、前記受信手段が受信した前記子機識別情報が当該親機に登録されている場合に前記画像表示手段による画像の表示および前記音声出力手段による音声の出力を行うことを特徴とする防犯システム。 - 請求項3において、
前記音声出力手段は、前記受信手段が前記子機識別情報を受信した際に報知音を出力することを特徴とする防犯システム。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記親機は、前記受信手段が受信した前記監視情報に基づいて画像を記録媒体に記録する画像記録手段を備え、前記画像表示手段は、前記記録媒体に記録された画像を表示可能であることを特徴とする防犯システム。 - 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記子機には、前記ドアに形成された穴を介して前記撮像手段がドアの外側を撮像するドア監視用子機が含まれていることを特徴とする防犯システム。 - 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記複数の子機には、窓の開閉あるいは振動を検出する窓監視センサを備えた窓監視用子機が含まれ、
当該窓監視用子機では、前記人感センサが人の存在を感知したとき、または前記窓監視センサが窓の開閉あるいは振動を検出したときに前記撮像手段による撮像を開始することを特徴とする防犯システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006137447A JP2007310531A (ja) | 2006-05-17 | 2006-05-17 | 防犯システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006137447A JP2007310531A (ja) | 2006-05-17 | 2006-05-17 | 防犯システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007310531A true JP2007310531A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38843345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006137447A Pending JP2007310531A (ja) | 2006-05-17 | 2006-05-17 | 防犯システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007310531A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016002148A1 (ja) * | 2014-07-04 | 2016-01-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 防犯システム、防犯方法 |
JP2016019037A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 防犯システム、防犯方法 |
JP2016019038A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 防犯システム、防犯方法 |
JP2016028497A (ja) * | 2015-09-18 | 2016-02-25 | 株式会社ニコン | 電子機器 |
US9741241B2 (en) | 2011-12-20 | 2017-08-22 | Nikon Corporation | Electronic device |
JP2017529468A (ja) * | 2014-09-02 | 2017-10-05 | シー キング ルドルフ | ドア及びホームセキュリティシステム及び方法 |
-
2006
- 2006-05-17 JP JP2006137447A patent/JP2007310531A/ja active Pending
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US9741241B2 (en) | 2011-12-20 | 2017-08-22 | Nikon Corporation | Electronic device |
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