JP2005018895A - 近視野光ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

近視野光ヘッドおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005018895A
JP2005018895A JP2003181469A JP2003181469A JP2005018895A JP 2005018895 A JP2005018895 A JP 2005018895A JP 2003181469 A JP2003181469 A JP 2003181469A JP 2003181469 A JP2003181469 A JP 2003181469A JP 2005018895 A JP2005018895 A JP 2005018895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
groove
substrate
wafer
optical head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003181469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4137718B2 (ja
Inventor
Masakazu Hirata
雅一 平田
Manabu Omi
学 大海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2003181469A priority Critical patent/JP4137718B2/ja
Publication of JP2005018895A publication Critical patent/JP2005018895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4137718B2 publication Critical patent/JP4137718B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】量産性に優れた形状を有する近視野光ヘッドとその製造方法の提供。
【解決手段】ミラー基板107の上面に光ファイバ110を支持するV溝109を設け、下面にV溝109と結合するミラー溝111を設ける。ミラー溝111側面にミラー面108が形成されている。光ファイバ110からの光はミラー面108で方向を変え、プローブ基板101上の光学的微小開口102に達する。プローブ基板101とミラー基板107を接合させた後に、光ファイバ110をV溝109に固定させることが出来るため、容易な組み立てが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、近視野光ヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近視野光素子は、情報記録再生装置の近視野光ヘッドや、サンプルなどの光学的な観察を行うプローブとして現在利用あるいは検討されている。
【0003】
一方、光を用いた情報記録再生装置は、大容量化・小型化の方向へと進化しており、それに伴い記録容量の高密度化が要求されている。その対策として、例えば青紫色半導体レーザを用いた装置の開発がおこなわれているが、これらの技術では光の回折限界の問題により、現在の記録密度に対して数倍程度の向上しか望めない。これに対し、光の回折限界を超えた微小領域の光学情報を扱う技術として、近視野光を利用した情報記録再生方法が期待されている。
【0004】
この技術は、近視野光素子である近視野光ヘッドに形成した光の波長以下サイズの光学的微小開口や微小突起の近傍に発生する近視野光を利用する。光学情報の再生方法としては、微小開口や微小突起より生成される近視野光を記録媒体表面に照射し、情報が記録された微小な凹凸や屈折率等の光学定数が変化した記録媒体表面との相互作用により変換される散乱光を、別途設けた受光素子で検出する方法(イルミネーションモード)が可能である。また、記録媒体に局在する近視野光を利用することもできる。光学情報の再生方法としては、記録媒体表面に光を照射することにより、記録媒体上の微小マークに局在する近視野光を微小開口や微小突起との相互作用により散乱光に変換する方法(コレクションモード)が可能である。これにより、従来の光学系において限界とされていた光の波長以下となる領域における光学情報を扱うことが可能となる。また光学情報の記録は、微小開口より生成される近視野光を記録媒体表面に照射させ、メディア上の微小な領域の形状を変化させたり(ヒートモード記録)、微小な領域の屈折率あるいは透過率を変化させる(フォトンモード記録)ことにより行う。これら、光の回折限界を超えた光学的微小開口や微小突起を有する近視野光ヘッドを用いることにより、従来の情報記録再生装置を超える高密度化が達成される。
【0005】
一般に近視野光を利用した記録再生装置の構成は、磁気ディスク装置とほぼ同様であり、磁気ヘッドに代わり、近視野光ヘッドを用いる点が異なる。サスペンションアームの先端に取り付けた光学的微小開口や微小突起をもつ近視野光ヘッドを、エアベアリングを用いたフライングヘッド技術により一定の高さに浮上させ、ディスク上に存在する任意のデータマークへアクセスする。高速に回転するディスクに近視野光ヘッドを追従させるため、ディスクのうねりに対応して姿勢を安定させるフレクシャー機能をもたせている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
このような構成の近視野光ヘッドにおいて、光学的微小開口や微小突起に光を供給する方法として、光ファイバを上方より直接ヘッドに接続する手法(例えば、特許文献2参照。)や、ヘッドの上方に設けたレーザを直接ヘッドに照射する手法(例えば、特許文献3参照。)をとっていた。
【0007】
しかしながら、前者の手法においては、光ファイバの構造体がヘッドとアーム間に接続していることから、そのことがヘッドの自由な運動を妨げ、ディスクの運動に対するヘッドの姿勢制御が困難となり、またヘッドの構成が大型になるため、ディスクと開口との距離を一定に保つことが困難であった。この結果、ディスク上に描かれた光学情報からの出力SN比が低下し、信号の読み込み・書き込みが困難な状況であった。さらに、ヘッド上方へファイバが出ている構成であるため装置自体が大型になり、小型化・薄型化が困難であった。
【0008】
また、ヘッド上方に配置したレーザにより直接ヘッドに信号を照射させる後者の手法においても、ヘッドの高速な動きに対応し、入射させる光を同期させるために、ヘッドの動きにあわせた動きをもつ構造体を別途設ける必要があり、非常に困難であった。また、そのような構造体を別途設けることにより、装置自体が大型なものとなり、再生記録装置の小型化が困難であった。
OLE_LINK1 OLE_LINK1上記の問題点を解決するため、光ファイバもしくは光導波路をヘッド側面に接続し、メディア面に水平な方向に伝搬している光ファイバもしくは光導波路からの光を反射させて伝搬方向を開口方向に向ける光反射層と、開口方向に向かう光を集光するレンズをもちいて、微小なビームスポットを光学的微小開口に入射させる手法が考案された(例えば、特許文献4参照。)。
【0009】
図4に上記従来手法による近視野光ヘッドの構成の断面図を示す。
【0010】
プローブ基板1001は突起1003をその下面に有する。突起1003は遮光膜1004に覆われ、突起1003の先端には光学的微小開口1002が形成されている。さらにプローブ基板1001の下面には、ABS(エアベアリングサーフェス)1005が形成されており、ABS1005は光学的微小開口1002とほぼ同一平面を構成する。プローブ基板1001の上面にはレンズ1006が形成されている。レンズ1006にはプローブ基板1001表面を加工して形成するフレネルゾーンプレートを用いることができる。プローブ基板1001は、誘電体とくに石英やガラスといったSiO系の材料が用いられ、この場合、パターニングしたレジストをエッチングマスクとして、フッ化水素酸とフッ化アンモニウムの混合溶液による等方性エッチングをおこなうことで、突起1003を形成することができる。また、遮光膜1004の材料にはAlやAuを用いることができ、その厚みは数nmから数100nm程度でありOLE_LINK2、成膜にはスパッタ法や真空蒸着法を用いることができる。OLE_LINK2光学的微小開口1002の形成には、集束イオンビーム(FIB)を用いる方法(例えば、特許文献5参照。)や、突起1003頂点上の遮光膜1004に硬い平板を押しつけることによって遮光膜1004を塑性変形させる方法(例えば、特許文献6参照。)を用いることができる。
【0011】
ミラー基板1007は、V溝1009をその下面に有する。V溝1009は、その一端のみがミラー基板1007の側面1011の一部を切り欠いている。光ファイバ1010はミラー基板1007の側面1011から貫入されV溝1009に固定されている。ファイバ1010端部から出射した光は、V溝1009のもう一方の端面に形成されたミラー面1008に達する。ミラー面1008はミラー基板1007に対して傾斜して設けられているため、ミラー面1008を反射した光は、ミラー基板1007下方に出射する。ミラー面1008を反射した光が、レンズ1006にて光学的微小開口1002に集光されるよう、プローブ基板1001とミラー基板1007は接合されている。ミラー基板1007の材料に単結晶シリコンを用いれば、V溝1009は、KOH(水酸化カリウム)やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を用いた結晶異方性エッチングにより形成できる。ミラー面1008は前記結晶異方性エッチングにて形成された面にAuやAlを成膜することで形成でき、成膜には真空蒸着法やスパッタ法を用いることができる。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−34981号公報(第4頁、第1図)
【0013】
【特許文献2】
特開2000−149291号公報(第3頁、第1図)
【0014】
【特許文献3】
特開2000−21005号公報(第8−9頁、第8図)
【0015】
【特許文献4】
国際特許公開WO00/28536号公報(第73−80頁、第8図)
【0016】
【特許文献5】
特開平11−265520号公報(第6−7頁、第10図)
【0017】
【特許文献6】
特公平5−21201号公報(第3−4頁、第5図)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記の手法は、近視野光ヘッドの小型化・薄型化に対して極めて有効であるが、必ずしも量産性に優れているとは言えなかった。光ファイバ1010は、プローブ基板1001とミラー基板1007に挟まれる構造になっているため、まず光ファイバ1010とミラー基板1007を接合し、その後プローブ基板1001とミラー基板1007を接合するステップを経なければならない。プローブ基板1001とミラー基板1007の接合は、高精度の位置合わせ作業を伴うにもかかわらず、近視野光ヘッド一つずつについておこなわなければならず、繁雑であり、大量生産に不向きであった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、光ファイバと、光ファイバからの光の向きを変化させるミラー面を含むミラー基板と、を有する近視野光ヘッドにおいて、前記光ファイバを支持する第1の溝を前記ミラー基板の上面に有し、前記第1の溝の延長線上に配置され、前記第1の溝の端部で接続する第2の溝を前記ミラー基板の下面に有し、前記第1の溝の端部に対置して、前記第2の溝にミラー面が形成されている近視野光ヘッドにある。
【0020】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、第1の溝がV溝であることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
【0021】
本発明の第3の態様は、第1もしくは第2の態様において、第1の溝がミラー基板下面を貫通する、あるいは第2の溝がミラー基板上面を貫通することの、少なくともいずれか一方を有することを特徴とする近視野光ヘッドにある。
【0022】
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれかの態様において、ミラー面がミラー基板に対して傾斜していることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
【0023】
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様において、ミラー基板の材料が単結晶シリコンであることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
【0024】
本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれかに態様において、光学的微小開口もしくは微小突起を含むプローブ基板を有し、プローブ基板が、ミラー面にて向きを変えた光が光学的微小開口もしくは微小突起に入射するように、ミラー基板に接合されていることを特徴とする近視野光ヘッドにある。
【0025】
本発明の第7の態様は、第6の態様に示す近視野光ヘッドについて、それぞれ複数個の第1の溝と、第2の溝、ミラー面を有する第1のウエハを作製し、複数個の光学的微小開口もしくは微小突起を有する第2のウエハを作製し、第1のウエハと第2のウエハを接合後に分割することで、複数個の一体化されたミラー基板とプローブ基板を切り出し、その各々の第1の溝に前記光ファイバーを固定することを特徴とする近視野光ヘッドの製造方法にある。
【0026】
本発明の第8の態様は、第7の態様において、第1のウエハと第2のウエハにそれぞれ位置合わせマークを設け、位置合わせマークを用いて第1のウエハと第2のウエハの位置合わせをおこなった後、第1のウエハと第2のウエハを接合することを特徴とする近視野光ヘッドの製造方法にある。
【0027】
かかる本発明では、プローブ基板とミラー基板を接合させた後に、光ファイバをミラー基板上の第1の溝に固定させることが出来る。そのため、プローブ基板とミラー基板のみを移動させて位置決めできることから、容易な組み立てが可能となる。また、プローブ基板とミラー基板を接合する代わりに、プローブ基板を複数個含む第1のウエハと、ミラー基板を複数個含む第2のウエハの接合とすることができるため、接合時における高精度な位置合わせを大幅に削減することができ、近視野光ヘッドを低コストに大量生産することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1にかかわる近視野光ヘッドの構造を示す断面図である。
【0029】
プローブ基板101は突起103をその下面に有する。突起103は遮光膜104に覆われ、突起103の先端には光学的微小開口102が形成されている。さらにプローブ基板101の下面には、ABS(エアベアリングサーフェス)105が形成されており、ABS105は光学的微小開口102と、ほぼ同一平面を構成する。プローブ基板101の上面にはレンズ106が形成されている。レンズ106にはプローブ基板101表面を加工して形成するフレネルゾーンプレートを用いることができる。プローブ基板101は、誘電体とくに石英やガラスといったSiO系の材料が用いられ、この場合、パターニングしたレジストをエッチングマスクとして、フッ化水素酸とフッ化アンモニウムの混合溶液による等方性エッチングをおこなうことで、突起103を形成することができる。また、遮光膜104の材料にはAlやAuを用いることができ、その厚みは数nmから数100nm程度であり、成膜にはスパッタ法や真空蒸着法を用いることができる。光学的微小開口102の形成には、集束イオンビーム(FIB)を用いる方法や、突起103頂点上の遮光膜104に硬い平板を押しつけることによって遮光膜104を塑性変形させる方法を用いることができる。
【0030】
ミラー基板107は、V溝109をミラー基板107上面に有し、ミラー溝111をミラー基板107下面に有する。V溝109とミラー溝111は接続している(後述)。光ファイバ110はミラー基板107側面から貫入されV溝109に固定されている。光ファイバ110端部から出射した光は、ミラー溝111の端面に形成されたミラー面108に達する。ミラー面108はミラー基板107に対して傾斜して設けられているため、ミラー面108を反射した光は、ミラー基板107下方に出射する。ミラー面108を反射した光が、レンズ106にて光学的微小開口102に集光されるよう、プローブ基板101とミラー基板107は接合されている。
【0031】
ミラー基板107の構造が本発明の最も重要な点であり、図2を用いて詳述する。図2(a)はミラー基板107の構造を示す立体図、図2(b)は基板107の構造を示す側面図と正面図である。
【0032】
ミラー基板107の上面に形成されているV溝109は、ミラー基板107の1側面から延びて、V溝端部202を持つ。ミラー基板107の材料に単結晶シリコンを用いれば、V溝109は、KOH(水酸化カリウム)やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)を用いた結晶異方性エッチングにより形成できる。光ファイバ110は、V溝109の2つの側方斜面に対してそれぞれ2線112で接して、ミラー基板107に固定されている。ミラー基板107の下面に形成されているミラー溝111は、ミラー基板107を四角錐台状に切り取った形状を有する。ミラー溝111はミラー基板107の上面まで貫通してよい。ミラー基板107の材料に単結晶シリコンを用いれば、V溝109と同様にミラー溝111も、KOHやTMAHを用いた結晶異方性エッチングで形成することができる。ミラー基板107の1側面から延びているV溝109の延長線上にミラー溝111は配置され、V溝109とミラー溝111はV溝端部202にて接続している。よって、V溝109とミラー溝111はミラー基板107中に1つの空間を形成する。V溝109とミラー溝111が接続するV溝端部202に対置するミラー溝111の1斜面は、光を反射する構造になっており、ミラー面108と呼ぶ。ミラー面108は結晶異方性エッチングにて形成された面にAuやAlを成膜することで形成でき、成膜には真空蒸着法やスパッタ法を用いることができる。
【0033】
光ファイバ110から出射された光は、V溝109とミラー溝111が形成する前記空間を伝搬し、ミラー面108に達する。ミラー面108はミラー基板107に対して傾斜しているから、ミラー面108に達した光は、反射してミラー基板107の下方への出射光201となる。
【0034】
本実施の形態によれば、プローブ基板101とミラー基板107を接合させた後に、光ファイバ110をミラー基板107上のV溝109に固定させることが出来る。従来手法のように、光ファイバをミラー基板に固定させてから、ミラー基板とプローブ基板の接合をおこなう必要がない。よって、プローブ基板101とミラー基板107のみを移動させて位置決めできることから、容易な組み立てが可能となる。
【0035】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2にかかわる近視野光ヘッドの製造方法を示す断面図である。
【0036】
本実施の形態における近視野光ヘッドの構成は、実施の形態1において示した近視野光ヘッドの構成と同様である。
【0037】
図3(a)は第1のウエハ301に、実施の形態1において示した突起103、遮光膜104、光学的微小開口102、ABS105、レンズ106を所定の位置に複数組形成し、第2のウエハ302に実施の形態1において示したV溝109、ミラー溝111、ミラー面108を所定の位置に複数組形成した後の図である。第1のウエハ301と第2のウエハ302上の突起103、遮光膜104、光学的微小開口102、ABS105、レンズ106、V溝109、ミラー溝111、ミラー面108は、半導体製造技術を応用したフォトリソグラフィーを用いて作製できるため、同時に複数個形成することができる。
【0038】
次に図3(b)に示すように、第1のウエハ301と第2のウエハ302を接合する。接合の際、第1のウエハ301と第2のウエハ302の位置を調整して、光学的微小開口102、レンズ106、V溝109、ミラー面108が、実施の形態1に示した構成をなすようにする。第1のウエハ301と第2のウエハ302のそれぞれに位置合わせマークを設け、これを目印にして、第1のウエハ301と第2のウエハ302の位置を調整するとよい。接合方法としては、接着剤を用いる方法や、陽極接合などの接着剤を用いない方法を用いることができる。
【0039】
次に図3(c)に示すように、第1のウエハ301と第2のウエハ302を接合したまま分割すると、実施の形態1で示したプローブ基板101とミラー基板107が複数個形成される。
【0040】
次に図3(d)に示すように、ミラー基板107上のV溝109にそれぞれ光ファイバ110を固定すると、近視野光ヘッドが完成する。
【0041】
本実施の形態によれば、プローブ基板101とミラー基板107を接合する代わりに、プローブ基板101を複数個含む第1のウエハ301と、ミラー基板107を複数個含む第2のウエハ302の接合とすることができるため、接合時における高精度な位置合わせを大幅に削減することができ、近視野光ヘッドを低コストに大量生産することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プローブ基板とミラー基板を接合させた後に、光ファイバをミラー基板上のV溝に固定させることが出来る。従来手法のように、光ファイバをミラー基板に固定させてから、ミラー基板とプローブ基板の接合をおこなう必要がない。よって、プローブ基板とミラー基板のみを移動させて位置決めできることから、容易な組み立てが可能となる。
【0043】
また、光ファイバを固定するためにV溝を用いることで、光ファイバの精確な固定が容易にできる。
【0044】
また、V溝やミラー溝が基板を貫通することにより、V溝とミラー溝が形成する空間が大きくなり、ミラー面と光ファイバの相対位置の自由度が向上する
また、ミラー面が前記ミラー基板に対して傾斜していることにより、光ファイバからの光を反射させて伝搬方向を光学的微小開口または微小突起の方向に向けることができる。
【0045】
また、ミラー基板に単結晶シリコンを用いることで、V溝やミラー溝を、結晶異方性エッチングにより容易に形成できる。
【0046】
また、本発明によれば、プローブ基板とミラー基板を接合する代わりに、プローブ基板を複数個含む第1のウエハと、ミラー基板を複数個含む第2のウエハの接合とすることができるため、接合時における高精度な位置合わせを大幅に削減することができ、近視野光ヘッドを低コストに大量生産することが可能となる。
【0047】
また、第1のウエハと第2のウエハに位置合わせマークを設けることで、接合時における高精度な位置合わせが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかわる近視野光ヘッドの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかわるミラー基板107の構造を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかわる近視野光ヘッドの製造法を示す断面図である。
【図4】従来の近視野光ヘッドの構成を表した断面図である。
【符号の説明】
101 プローブ基板
102 光学的微小開口
103 突起
104 遮光膜
105 ABS
106 レンズ
107 ミラー基板
108 ミラー面
109 V溝
110 光ファイバ
111 ミラー溝
112 2線
201 出射光
202 V溝端部
301 第1のウエハ
302 第2のウエハ
1001 プローブ基板
1002 光学的微小開口
1003 突起
1004 遮光膜
1005 ABS
1006 レンズ
1007 ミラー基板
1008 ミラー面
1009 V溝
1010 光ファイバ
1011 ミラー基板1007の側面

Claims (8)

  1. 光ファイバと、前記光ファイバからの光の向きを変化させるミラー面を含むミラー基板と、を有する近視野光ヘッドであって、
    前記光ファイバを支持する第1の溝を前記ミラー基板の上面に有し、
    前記第1の溝の延長線上に配置され、前記第1の溝の端部で接続する第2の溝を前記ミラー基板の下面に有し、
    前記第1の溝の端部に対置して、前記第2の溝に前記ミラー面が形成されている近視野光ヘッド。
  2. 前記第1の溝がV溝であることを特徴とする、請求項1記載の近視野光ヘッド。
  3. 前記第1の溝が前記ミラー基板下面を貫通する、あるいは前記第2の溝が前記ミラー基板上面を貫通することの、少なくともいずれか一方を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の近視野光ヘッド。
  4. 前記ミラー面が前記ミラー基板に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
  5. 前記ミラー基板の材料が単結晶シリコンであることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の近視野光ヘッド。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の近視野光ヘッドであって、
    光学的微小開口もしくは微小突起を含むプローブ基板を有し、
    前記プローブ基板が、前記ミラー面にて向きを変えた光が前記光学的微小開口もしくは前記微小突起に入射するように、前記ミラー基板に接合されていることを特徴とする近視野光ヘッド。
  7. 請求項6に記載の近視野光ヘッドの製造方法であって、
    それぞれ複数個の前記第1の溝と、前記第2の溝、前記ミラー面を有する第1のウエハを作製し、
    複数個の前記光学的微小開口もしくは前記微小突起を有する第2のウエハを作製し、
    前記第1のウエハと前記第2のウエハを接合後に分割することで、複数個の一体化された前記ミラー基板と前記プローブ基板を切り出し、その各々の前記第1の溝に前記光ファイバーを固定することを特徴とする近視野光ヘッドの製造方法。
  8. 前記第1のウエハと前記第2のウエハにそれぞれ位置合わせマークを設け、前記位置合わせマークを用いて前記第1のウエハと前記第2のウエハの位置合わせをおこなった後、前記第1のウエハと前記第2のウエハを接合することを特徴とする、請求項7記載の近視野光ヘッドの製造方法。
JP2003181469A 2003-06-25 2003-06-25 近視野光ヘッドおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4137718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003181469A JP4137718B2 (ja) 2003-06-25 2003-06-25 近視野光ヘッドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003181469A JP4137718B2 (ja) 2003-06-25 2003-06-25 近視野光ヘッドおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005018895A true JP2005018895A (ja) 2005-01-20
JP4137718B2 JP4137718B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=34182176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003181469A Expired - Fee Related JP4137718B2 (ja) 2003-06-25 2003-06-25 近視野光ヘッドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4137718B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323908A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Seiko Instruments Inc ヘッドモジュール
JP2009140537A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Seiko Instruments Inc 記録ヘッド及び情報記録再生装置
WO2011091408A3 (en) * 2010-01-25 2011-11-17 Axsun Technologies, Inc. Silicon optical bench oct probe for medical imaging
US8515221B2 (en) 2010-01-25 2013-08-20 Axsun Technologies, Inc. Silicon optical bench OCT probe for medical imaging
US8675293B2 (en) 2010-01-25 2014-03-18 Axsun Technologies, Inc. SOI lens structure for medical probe

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323908A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Seiko Instruments Inc ヘッドモジュール
JP4482485B2 (ja) * 2005-05-18 2010-06-16 セイコーインスツル株式会社 ヘッドモジュール
JP2009140537A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Seiko Instruments Inc 記録ヘッド及び情報記録再生装置
WO2011091408A3 (en) * 2010-01-25 2011-11-17 Axsun Technologies, Inc. Silicon optical bench oct probe for medical imaging
CN102802512A (zh) * 2010-01-25 2012-11-28 奥克森技术有限公司 硅光学平台oct医学影像探头
JP2013517846A (ja) * 2010-01-25 2013-05-20 アクサン・テクノロジーズ・インコーポレーテッド シリコン製の光学ベンチを備えた、医用画像用のoctプローブ
US8515221B2 (en) 2010-01-25 2013-08-20 Axsun Technologies, Inc. Silicon optical bench OCT probe for medical imaging
US8675293B2 (en) 2010-01-25 2014-03-18 Axsun Technologies, Inc. SOI lens structure for medical probe
US8781287B2 (en) 2010-01-25 2014-07-15 Axsun Technologies, Inc. Silicon optical bench OCT probe for medical imaging

Also Published As

Publication number Publication date
JP4137718B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4020233B2 (ja) 近視野光ヘッドとその製造方法
JP4094229B2 (ja) 近視野光ヘッドおよびその製造方法
JP4482485B2 (ja) ヘッドモジュール
JP4024570B2 (ja) 近視野光発生素子、近視野光記録装置、および近視野光顕微鏡
JP4184570B2 (ja) 情報記録再生装置
JP4245117B2 (ja) 光情報記録再生装置
JP4267834B2 (ja) 情報記録再生装置
JP4345268B2 (ja) 光モジュール及び光ヘッド並びに光記憶/再生装置
JP4421742B2 (ja) 光ヘッド
JP4601867B2 (ja) 近視野光ヘッド
JP4137718B2 (ja) 近視野光ヘッドおよびその製造方法
JP2000223767A (ja) 近接場光発生素子及び光ヘッド
JP4648512B2 (ja) 近視野光発生素子の製造方法
JP4260645B2 (ja) 近視野光ヘッドの製造方法
JP4610855B2 (ja) 近視野光発生素子、近視野光記録装置、および近視野光顕微鏡
JP4245118B2 (ja) 情報記録再生装置
JP2009110562A (ja) 光学素子及び光ヘッド
JP4482254B2 (ja) 光ヘッド
JP2001126282A (ja) 光情報記録再生装置
JP4515244B2 (ja) 近視野光ヘッド
JP2000076695A (ja) 光ヘッドおよびその製造方法
JP4286473B2 (ja) 近視野光ヘッド
JP2010204127A (ja) 近視野光発生素子の製造方法
JP2000067456A (ja) 微小レンズ付き光ヘッド及びこの製造方法並びに微小レンズ付き光ヘッドを有した光記録再生装置並びに光記録再生検査装置
JP2000082231A (ja) 光ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees