JP2000082231A - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

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JP2000082231A
JP2000082231A JP10265689A JP26568998A JP2000082231A JP 2000082231 A JP2000082231 A JP 2000082231A JP 10265689 A JP10265689 A JP 10265689A JP 26568998 A JP26568998 A JP 26568998A JP 2000082231 A JP2000082231 A JP 2000082231A
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大助 宮内
Toru Kineri
透 木練
Osamu Shinoura
治 篠浦
Hidehiko Yamaoka
英彦 山岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソリッドイマージョンレンズを利用する光ヘ
ッドにおいて、精度の向上、量産性の向上、小型化を実
現する。 【解決手段】 光情報媒体への照射光を集光するための
対物レンズと、光情報媒体と対物レンズとの間に設けら
れ、実効的な開口数を変換するソリッドイマージョンレ
ンズとを備える光ヘッドであって、対物レンズ12およ
び/またはソリッドイマージョンレンズ22が、ガラス
基板1の一部の屈折率をイオン交換によって変えること
により形成されたものである光ヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の回折限界を超
えて光記録媒体上の情報を記録再生できる光ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】光記録デバイスの大容量化、小型化にと
もない、記録ビットの高密度化が要求されている。
【0003】光記録におけるビットサイズは、光ビーム
のスポットサイズ径に相当し、光の波長λに比例、か
つ、開口数NAに反比例する。そのため、高密度化の方
向としては、光の短波長化、使用レンズの高NA化の2
種類が挙げられる。
【0004】レンズの高NA化技術として、ソリッドイ
マージョンレンズ(SIL:固浸レンズ)を用いた方法
が提案されている[米国特許第5,004,307号明
細書(文献1), Applied Physics Letters 57, p2615-
2616 (1990)(文献2)]。
【0005】SILは屈折率の大きい透明材質で構成さ
れる半球状レンズである。対物レンズで収束した光ビー
ムをSILの球面に対して垂直に入射させ、SILの底
面の中心に集光させる。その状態でSILを試料表面に
接近させ、波長λの1/4以内の間隔で試料に光を入射
させると、λ/nの波長の光が試料に伝搬し、回折限界
で決定されるビームスポット径を1/nにすることがで
きる。
【0006】Applied Physics Letters 65, p388-390
(1994)(文献3)には、SILの球面で入射光を屈折さ
せ、スポット径を 1/n2とする方法が示されている。
この場合のSILは半球状レンズではなく、レンズ半径
をr、レンズ屈折率をnとしたとき、厚さがr(1+1
/n)である、いわゆる超半球レンズになる。
【0007】米国特許第5,497,359号明細書
(文献4)には、SILと、これを貼り付けるスライ
ダ、スライダを支持するサスペンション、光源、記録媒
体を有するディスク、その回転用のモータを備える光記
録システムが開示されている。前述のように、SILと
試料表面(この場合、記録媒体表面)との間隔は光の波
長λの1/4以内を維持する必要があるので、SILを
浮上スライダに搭載してλ/4以内の間隔に制御してい
る。浮上スライダは、磁気記録分野においてハードディ
スクドライブ用ヘッドに利用されており、上記間隔(浮
上量)を100nm以下に安定して制御することができる
技術である。
【0008】Applied Physics Letters 68,P141-143(19
96)(文献5)には、前述のSILを貼り付けたスライ
ダを光ピックアップヘッドに組み込み、TeFeCoを
記録材料とする光磁気記録媒体を用いて記録、再生を行
った例が報告されている。この例では、SILは屈折率
1.83のガラスでできており、150nmの浮上量で3
60nmのスポット径を実現している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】文献1、2に示される
ように、SILを用いた顕微鏡では100nmのライン-
スペースが観察され、分解能が非常に向上している。た
だし、光記録媒体に対し、高速に記録、再生を行うため
には、文献4、5に示されるように、SILを浮上スラ
イダと一体化する必要がある。しかし、文献4、5で
は、SILをスライダに接着する方法を採っているた
め、製造に非常に手間がかかり、量産には適さない。
【0010】また、SILを利用する光ヘッドでは、S
ILに集光させるための対物レンズが必要であり、か
つ、この対物レンズはSILに対し極めて高精度に位置
決めされている必要がある。しかし、文献4には、スラ
イダ上に支持体を載せ、この支持体に、半導体レーザー
およびフォトディテクタを含むアセンブリと共に対物レ
ンズを搭載している例が記載されているだけである。こ
のような構造にすると、高精度の位置決めが困難であ
り、また、量産が難しく、また、光ヘッドが大型化して
しまうという問題がある。一方、文献5では、通常の光
磁気ディスクのテストシステムにSILを搭載したスラ
イダを組み込んでおり、対物レンズとスライダとの一体
化および小型化については考慮されていない。
【0011】本発明は、このような事情からなされたも
のである。本発明の目的は、ソリッドイマージョンレン
ズを利用する光ヘッドにおいて、精度の向上、量産性の
向上、小型化を実現することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
および(2)のいずれかの構成により達成される。 (1) 光情報媒体への照射光を集光するための対物レ
ンズと、光情報媒体と対物レンズとの間に設けられ、実
効的な開口数を変換するソリッドイマージョンレンズと
を備える光ヘッドであって、対物レンズおよび/または
ソリッドイマージョンレンズが、ガラス基板の一部の屈
折率をイオン交換によって変えることにより形成された
ものである光ヘッド。 (2) 前記ガラス基板が、スライダの少なくとも一部
を構成している上記(1)の光ヘッド。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の光ヘッドの構成
例の主要部を示す。この光ヘッドは、光記録媒体に照射
光を集光するための対物レンズ12と、実効的な開口数
を変換するソリッドイマージョンレンズ(以下、SI
L)22とを有する。対物レンズ12およびSIL22
は、イオン交換によって板状のガラス基板1の屈折率を
部分的に変化させることにより形成された半球状領域で
あり、いずれも半球の底面、すなわち、ガラス基板の表
面において最も屈折率の高くなる屈折率勾配のついたレ
ンズである。
【0014】このような平板レンズの作製方法の例を、
図2により説明する。まず、ナトリウムを含有するガラ
ス基板1を用意する。ガラス基板1の表面に、マスクと
してTi薄膜91を形成する(1)。次に、Ti薄膜9
1をパターニングして、微小孔92を形成する(2)。
そして、溶融塩である亜鉛・カリウム・タリウムの混合
硫酸塩にガラス基板1を浸漬し、微小孔92を通して、
ガラス中のナトリウムイオンと溶融塩中のカリウムイオ
ンとを交換する。このとき、溶融塩中において、ガラス
基板1の表面および裏面に電極を設けて電圧を印加すれ
ば、イオン交換が速やかに進行する。イオン交換が生じ
る範囲は、微小孔92から等距離の領域であるため、微
小孔92を中心とする半球状の領域においてイオン交換
が生じて屈折率が増大し、対物レンズ12が形成される
(3)。
【0015】ここで、Ti薄膜91をいったん取り除い
た後、再びTi薄膜91を形成する。これにより、対物
レンズ12はTi薄膜91でマスクされる。次に、対物
レンズ12を形成した面の反対側の面において、Ti薄
膜91をパターニングして微小孔93を形成する
(4)。この微小孔93は、対物レンズ形成に用いた上
記微小孔92よりも小径とすることが好ましい。この微
小孔93を形成するに際しては、その中心が対物レンズ
12の光軸上に存在するように、正確なアライメントを
行う。次いで、対物レンズ形成のときと同様にして、上
記溶融塩中に浸漬してイオン交換を行う(5)。これに
より、半球状のSIL22が形成される。最後に、Ti
薄膜91を除去する(6)。
【0016】このようにイオン交換により平板レンズを
作製する方法は、例えば、応用物理,55,661(1986)に記
載されている。
【0017】対物レンズ12およびSIL22の曲率半
径は、実効的開口率などの要求特性に応じて適宜決定す
ればよい。また、ガラス基板1の厚さは、必要とされる
光路長などに応じ、適宜決定すればよい。
【0018】本発明では、このような方法により対物レ
ンズ12とSIL22とを形成するので、両レンズ間の
光軸を精度よく一致させることができ、また、両レンズ
の間隔を高精度に設定することができる。また、光ヘッ
ドの組み立ておよび使用の際に、光軸の一致およびレン
ズ間隔に狂いが生じることがない。また、製造の際の工
程数が少なくなり、量産性が良好となる。
【0019】図2では、ガラス基板1に対物レンズ12
およびSIL22を一組だけ形成しているが、実際の製
造の際には、ガラス基板1にこれらを複数組形成し、素
子単位に切り出すことにより、複数の光ヘッドを同時に
作製する。切り出した素子をそのままスライダとして用
いてもよく、切り出した素子を別体のスライダに接着し
て用いてもよい。
【0020】切り出した素子自体をスライダとして利用
する場合には、例えば図1に示すように、ガラス基板1
の底面の形状をスライダとして機能するように加工す
る。図示例では、磁気ディスク装置における浮上型ヘッ
ドのスライダと同様に、ガラス基板1の下面に、テーパ
部23およびレール24を形成してある。また、スライ
ダは浮上時にテーパ部23の反対側が下がるため、ガラ
ス基板1の図中左端側に面取り部25を設けて、SIL
22の光情報媒体への接近が阻害されないように構成し
てある。また、SIL22底面を光情報媒体に接近させ
るために、レール24を形成する際にSIL22底面付
近はエッチングせず、円板状に残してある。ガラス基板
1下面へのテーパ部23、レール24、面取り部25の
形成およびその他の形状加工は、素子を切り出す前およ
び/または切り出した後に、エッチングなどにより行う
ことができる。また、図2に示すレンズ形成工程の前
に、ガラス基板1を形状加工してもよい。
【0021】ガラス基板1下面には、光情報媒体に対し
接触ないし摺動する際の保護や摩擦低減のために、磁気
ディスク装置におけるスライダと同様に、DLC(ダイ
ヤモンドライクカーボン)やカーボン等からなる保護膜
を設けてもよい。これらは、CVD法やスパッタ法など
により形成すればよい。保護膜は、SILの機能を妨げ
ないように、極めて薄く形成するか、SILを除く領域
に形成することが好ましい。
【0022】光情報媒体に対する接触ないし摺動により
生じた微細な塵埃がSILに付着することを防ぐため
に、ガラス基板1下面のSIL22の周囲に凹部を設
け、塵埃が微小開口に到達する前にトラップされる構成
とすることも好ましい。この凹部の形状は、SILを包
囲するドーナツ状であることが好ましい。この凹部は、
ガラス基板1下面のパターニングにより形成できるが、
DLC等からなる上記保護膜をパターニングしたり、保
護膜の一部の厚さを調整することによっても形成でき
る。
【0023】このように、磁気ディスク装置における浮
上型ヘッドと同様な構成とすることにより、SILと光
情報媒体との間隔を、数十から百ナノメートル程度の範
囲で一定間隔に制御することができる。したがって、S
IL22底面と光情報媒体との間隔を、入射光の波長λ
の1/4以内に制御することができ、回折限界を超える
微小な径の光スポットによる高速な記録再生が可能とな
る。なお、本発明の光ヘッドは、再生専用光情報媒体に
対する情報の再生、光記録媒体に対する情報の記録およ
び再生に利用可能である。
【0024】本発明は、対物レンズおよびSILの一方
だけを平板レンズとする構成も包含する。この構成で
は、平板レンズとしないほうのレンズを、ガラス、樹
脂、Siなどからなる基板を成形することにより形成す
ることが好ましい。そして、この基板と平板レンズを形
成したガラス基板とを直接ないしスペーサを介して接合
することにより、光ヘッドの主要部を構成することが好
ましい。この構成の例を、図3、図4および図5にそれ
ぞれ示す。
【0025】図3は、上記イオン交換により形成したS
IL22を有するSIL基板21と、形状加工により形
成した対物レンズ12を有する対物レンズ基板11とを
接合して製造したスライダである。図4は、図3と同様
な対物レンズ基板11とSIL基板21とを、スペーサ
31を介して接合して製造したスライダである。図5
は、形状加工により形成したSIL22を有するSIL
基板21と、上記イオン交換により形成した対物レンズ
12を有する対物レンズ基板11とを、スペーサ31を
介して接合して製造したスライダである。
【0026】平板レンズではないレンズを有する基板の
材質およびスペーサ31の材質は、接合対象の材質に応
じ、接合性を考慮して適宜決定すればよい。例えば、後
述する陽極接合法を利用する場合、ガラスとSiとが接
する組み合わせとする。したがって、この場合、図3で
は対物レンズ基板11をSiから構成する。また、図4
では、スペーサ31をSiから構成し、対物レンズ基板
11をガラスから構成する。また、図5では、スペーサ
31をSiから構成し、SIL基板21をガラスから構
成する。Siは、赤外領域の波長の光を透過するので、
Siをレンズ形状に加工すれば、赤外光に対してレンズ
として機能する。赤外光は長波長なので、スポット径を
小さくする目的には本来適さないが、赤外域におけるS
iの屈折率が3.5程度と非常に大きいので、波長が長
くてもスポット径を十分に小さくすることができる。
【0027】図3〜図5において、平板レンズではない
レンズを有する基板がガラス製である場合、レンズ形成
にはガラスの型抜きを利用することができる。また、例
えば特公昭61−46408号公報に記載されているよ
うなガラスの熱変形法を利用することもできる。樹脂基
板を用いる場合には、例えば特公平5−70944号公
報に記載されているようなプラスチックレンズアレイが
利用できる。Si基板を用いる場合には、例えば図6に
示すプロセスが利用できる。図6では、まず、Si(1
00)基板41にフォトレジスト43を塗布し、円板状
にパターニングする(1)。次いで、180℃程度でポ
ストベークを行うことによりフォトレジスト43を軟化
させ、レンズ形状とする(2)。そして、RIE(Reac
tive IonEtching)によりSi(100)基板41をエ
ッチングすると、フォトレジスト43の形状がSi(1
00)基板41に転写され(3)、最終的にSi(10
0)基板41がレンズ形状となる(4)。フォトレジス
ト43とSiとのエッチング速度の選択比を、エッチン
グガス組成で制御することにより、所望の形状のSiレ
ンズが得られる。
【0028】図4および図5では、それぞれ対物レンズ
12およびSIL22を収容する空隙を確保するため
に、スペーサ31を設けると共に、このスペーサ31の
対物レンズ12とSIL22との間に貫通孔32を形成
してある。
【0029】スペーサ31をSiから構成する場合、貫
通孔32の形成には、アルカリ溶液によるエッチングを
利用することができる。その場合のプロセスの例を、図
7により説明する。まず、Si(100)基板41の表
面に窒化ケイ素膜42を形成し、さらにその上にフォト
レジスト43を塗布し、これをパターニングしてSi
(100)基板41に達する孔を形成する(1)。窒化
ケイ素膜42の形成には、例えば、原料ガスとしてSi
4およびNH3を用いるLPCVD(Low Pressure Che
mical Vapor Deposition)を利用すればよいが、他の方
法を利用してもよい。窒化ケイ素膜42のエッチングに
は、RIE等のドライエッチング法、フッ化水素水溶液
を用いるウエットエッチング法のいずれを用いてもよ
い。次いで、窒化ケイ素膜42をエッチングマスクとし
てSi(100)基板41をエッチングし、貫通孔32
を形成する(2)。このエッチングには、KOH水溶液
を用いることができる。よく知られているように、Si
は(100)面と(111)面とでエッチング速度が極
端に異なるため、このエッチングは異方性エッチングと
なる。したがって、貫通孔32は、図示するように内側
面が(111)面である四角錐状となる。最後に、窒化
ケイ素膜42を除去する(3)。
【0030】一方、スペーサ31をガラスから構成する
場合、貫通孔32はエッチングにより形成することがで
きる。
【0031】レンズ基板同士の接合や、レンズ基板とス
ペーサとの接合には、接着剤を用いてもよいが、好まし
くは陽極接合法を利用する。陽極接合法は、アルカリガ
ラスとSiとを密着させ、電界を印加することにより両
者を均一に接合できる方法であり、シリコンマイクロマ
シニング技術においてよく知られている方法である。対
物レンズ12の中心とSIL22の中心とを正確にアラ
イメントした上で陽極接合法により接合すれば、対物レ
ンズ12とSIL22との間の光軸ずれおよび両者間の
距離のばらつきを回避することができ、それ以降の製造
工程および使用時に狂いが生じることもない。また、対
物レンズ12とSIL22との間隔は、レンズ基板の厚
さやスペーサの厚さにより決定されるが、これらの厚さ
を高精度に管理することは容易である。したがって、図
3〜図5に示す構成においても、焦点をSIL22の底
面に正確に位置させることは容易である。なお、陽極接
合法における条件は特に限定されないが、通常、ガラス
製基板とSi製基板との間に印加する電圧は300〜5
00V程度、接合時の温度は300〜400℃程度とす
ることが好ましい。
【0032】
【実施例】図2に示す前記方法により、ガラス基板1に
対物レンズ12およびSIL22を形成し、図1に示す
形状のスライダを得た。スライダは、幅2mm、長さ4m
m、高さ2mmとした。ガラス基板1には、ソーダ・ケイ
酸ガラス(波長650nmにおける屈折率1.51)を用
いた。微小孔92の径は0.3mmとし、曲率半径1.2
mmの半球状の対物レンズ12を形成し、微小孔93の径
は0.1mmとし、曲率半径0.4mmの半球状のSIL2
2を形成した。これらのレンズは、半球の底面における
波長650nmでの屈折率が2.02であった。これによ
り、光スポット径は1/2.02にまで縮小された。
【0033】
【発明の効果】本発明では、ガラス基板の表裏面からイ
オン交換を行って平板レンズを形成し、これらを対物レ
ンズおよびSILとして用いる。このため、対物レンズ
の光軸とSILの光軸とを精度よく一致させることがで
き、また、両レンズ間の間隔を精度よく設定できる。ま
た、大面積のガラス基板に複数組の対物レンズ、SIL
を形成した後、素子単位に分割して光ヘッドを作製する
ことができるので、高精度の光ヘッドを容易に量産する
ことができる。
【0034】また、対物レンズおよびSILの一方だけ
を平板レンズとした場合でも、同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッドの構成例の主要部を示す断面
図である。
【図2】本発明の光ヘッドを製造する方法を説明する図
である。
【図3】本発明の光ヘッドの構成例の主要部を示す断面
図である。
【図4】本発明の光ヘッドの構成例の主要部を示す断面
図である。
【図5】本発明の光ヘッドの構成例の主要部を示す断面
図である。
【図6】Siから構成されるレンズ基板を作製する方法
を説明する図である。
【図7】Siから構成されるスペーサに貫通孔を形成す
る方法についての説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 11 対物レンズ基板 12 対物レンズ 21 ソリッドイマージョンレンズ(SIL)基板 22 ソリッドイマージョンレンズ(SIL) 23 テーパ部 24 レール 25 面取り部 31 スペーサ 32 貫通孔 41 Si(100)基板 42 窒化ケイ素膜 43 フォトレジスト 91 Ti薄膜 92、93 微小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠浦 治 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 山岡 英彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA01 AA11 AA22 JA44 JB02 JB03 MA06 NA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光情報媒体への照射光を集光するための
    対物レンズと、光情報媒体と対物レンズとの間に設けら
    れ、実効的な開口数を変換するソリッドイマージョンレ
    ンズとを備える光ヘッドであって、 対物レンズおよび/またはソリッドイマージョンレンズ
    が、ガラス基板の一部の屈折率をイオン交換によって変
    えることにより形成されたものである光ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ガラス基板が、スライダの少なくと
    も一部を構成している請求項1の光ヘッド。
JP10265689A 1998-09-03 1998-09-03 光ヘッド Withdrawn JP2000082231A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1151796A2 (en) * 2000-04-27 2001-11-07 Sony Corporation Immersion lens, optical system incorporating same, method of production of same, and mold for production of same

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EP1151796A3 (en) * 2000-04-27 2004-03-31 Sony Corporation Immersion lens, optical system incorporating same, method of production of same, and mold for production of same
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