JP2000235038A - 光検出または光照射用のプローブ及びその製造方法 - Google Patents

光検出または光照射用のプローブ及びその製造方法

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JP2000235038A
JP2000235038A JP11036347A JP3634799A JP2000235038A JP 2000235038 A JP2000235038 A JP 2000235038A JP 11036347 A JP11036347 A JP 11036347A JP 3634799 A JP3634799 A JP 3634799A JP 2000235038 A JP2000235038 A JP 2000235038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、作製プロセスが容易で形状再現性が
良く、安価に製造できると共に、マルチ化に有利であ
り、集光レンズとSILとの光学的なアライメントが不
要で、装置の小型化が可能な光検出または光照射用のプ
ローブ及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】本発明のプローブは、支持体に支持された
片持ち梁の自由端部に、固浸レンズが形成されてなるこ
とを特徴とするものであり、また、本発明の光検出また
は光照射用のプローブの製造方法は、(a)逆半球状の
凹部を有する第1の金型を製造する工程と、(b)逆突
起状の凹部を有する第2の金型を製造する工程と、
(c)前記第1の金型と前記第2の金型との間に、光透
過性の樹脂材料を充填して硬化させ、前記第1の金型及
び前記第2の金型から前記樹脂材料を剥離することによ
り、片持ち梁上に半球状レンズと突起部を有するプロー
ブを形成する工程と、を少なくとも有することを特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固浸レンズ(So
lid Immersion Lens)を有するプロ
ーブとその製造方法、及び該プローブによって構成され
てなる顕微鏡装置または記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、近接場光を用いた半球状の固浸レ
ンズ(Solid Immersion Lens;以
下SILと略す)が提案された(Appl.Phys.
Lett.Vol.57No.24,2615(199
0))。SILにおいては、レンズの屈折率をnとする
と、波長λでSILに入射した光は、SIL中で波長が
λ/nとなり、この結果、光のスポット径を通常の光学
系の1/nに絞ることできる。さらに、超半球のSIL
により光のスポット径を1/n2にすることができる
(Appl.Phys.Lett.Vol.65 N
o.4,388(1994))。これらの技術により、
光学顕微鏡の高分解能化や光記録の高密度化が実現され
ている。さらにSILをカンチレバーの自由端部に搭載
することが示唆されている(Appl.Phys.Le
tt.Vol.72 No.22,2779(199
8))。SILをカンチレバーに搭載することにより、
原子間力顕微鏡(AFM)の機能を付与させることがで
きる他、その機能を利用してカンチレバー探針と試料と
の距離制御を容易にすることが可能である。また、探針
と試料との間に必要以上の荷重が加わるのを防止でき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SIL
を自由端部に搭載したカンチレバーは、その製造工程に
おいてカンチレバー自由端部に半球状のレンズあるいは
突起を貼りあわせる必要があり、接合時のアライメント
精度を得ることが難しい。また、複数のプローブを大量
に製造する場合の生産性や形状再現性に乏しいという問
題がある。また、SILがカンチレバー上にあるため
に、SILに光を集光させるための集光用レンズとSI
Lとのアライメントが困難であり、また、カンチレバー
の変位により光軸がずれ易いという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
課題を解決し、作製プロセスが容易で形状再現性が良
く、安価に製造できると共に、マルチ化に有利であり、
集光レンズとSILとの光学的なアライメントが不要
で、装置の小型化が可能な光検出または光照射用のプロ
ーブ及びその製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、光検出または光照射用のプローブ及びそ
の製造方法を、つぎのように構成したことを特徴とする
ものである。すなわち、本発明の光検出または光照射用
のプローブは、支持体に支持された片持ち梁の自由端部
に、固浸レンズが形成されてなることを特徴としてい
る。また、本発明の光検出または光照射用のプローブ
は、前記片持ち梁上に、固浸レンズへ光を集光するため
の集光用レンズが配されてなることを特徴としている。
また、本発明の光検出または光照射用のプローブは、前
記集光用レンズが、光透過性の樹脂材料よりなることを
特徴としている。また、本発明の光検出または光照射用
のプローブは、前記固浸レンズが、半球状レンズと突起
部よりなることを特徴としている。また、本発明の光検
出または光照射用のプローブは、前記固浸レンズが、前
記半球状レンズと前記突起部によって超半球レンズとし
て機能するように構成されてなることを特徴としてい
る。また、本発明の光検出または光照射用のプローブ
は、前記固浸レンズが、光透過性の樹脂材料よりなるこ
とを特徴としている。また、本発明の光検出または光照
射用のプローブは、前記片持ち梁が、前記固浸レンズを
含む光透過性の樹脂材料Aと、前記集光用レンズを含む
光透過性の樹脂材料Bとを積層した構造を有することを
特徴としている。また、本発明の光検出または光照射用
のプローブは、前記樹脂材料Aの屈折率が、前記樹脂材
料Bの屈折率よりも大きいことを特徴としている。ま
た、本発明の光検出または光照射用のプローブは、前記
片持ち梁が、前記樹脂材料Aと、該樹脂材料Aに積層さ
れた前記樹脂材料Bを中間層として、前記集光用レンズ
を含む光透過性の樹脂材料Cを積層した構造を有するこ
とを特徴としている。また、本発明の光検出または光照
射用のプローブは、前記樹脂材料Aおよび前記樹脂材料
Cの屈折率が、前記樹脂材料Bの屈折率よりも大きいこ
とを特徴としている。また、本発明の光検出または光照
射用のプローブは、前記樹脂材料Bが、前記固浸レンズ
と前記集光用レンズの近傍に空隙を有することを特徴と
している。また、本発明の光検出または光照射用のプロ
ーブは、前記片持ち梁上に、撓み検出用の光反射膜を有
することを特徴としている。また、本発明の光検出また
は光照射用のプローブは、前記突起部の周囲に、磁場印
加用のコイルを有することを特徴としている。また、本
発明のプローブを用いた顕微鏡装置は、そのプローブが
上記した本発明のいずれかの光検出または光照射用のプ
ローブからなることを特徴としている。また、本発明の
プローブを用いた記録再生装置は、そのプローブが上記
した本発明のいずれかの光検出または光照射用のプロー
ブからなることを特徴としている。
【0006】また、本発明の光検出または光照射用のプ
ローブの製造方法は、(a)逆半球状の凹部を有する第
1の金型を製造する工程と、(b)逆突起状の凹部を有
する第2の金型を製造する工程と、(c)前記第1の金
型と前記第2の金型との間に、光透過性の樹脂材料を充
填して硬化させ、前記第1の金型及び前記第2の金型か
ら前記樹脂材料を剥離することにより、片持ち梁上に半
球状レンズと突起部を有するプローブを形成する工程
と、を少なくとも有することを特徴としている。また、
本発明の光検出または光照射用のプローブの製造方法
は、(a)逆半球状の凹部を有する第1の金型を製造す
る工程と、(b)逆突起状の凹部を有する第2の金型を
製造する工程と、(c)前記第1の金型と前記第2の金
型の間に、光透過性の樹脂材料Aを充填して硬化させ、
前記第1の金型から樹脂材料Aを剥離する工程と、
(d)凹レンズ状の凹部を有する第3の金型を製造する
工程と、(e)前記樹脂材料Aを有する第2の金型と前
記第3の金型との間に、光透過性の樹脂材料Bを充填し
て硬化させ、前記第2の金型と前記樹脂材料Aとの間、
及び、前記第3の金型と前記樹脂材料Bとの間で剥離を
行なうことにより、片持ち梁上に樹脂材料Bよりなる集
光用レンズ、樹脂材料Aよりなる半球状レンズ及び突起
部、を有するプローブを形成する工程と、を少なくとも
有することを特徴としている。そして、本発明のこれら
の光検出または光照射用のプローブの製造方法におい
て、前記樹脂材料Aの屈折率が、前記樹脂材料Bの屈折
率よりも大きいことを特徴としている。また、本発明の
光検出または光照射用のプローブの製造方法は、(a)
逆半球状の凹部を有する第1の金型を製造する工程と、
(b)逆突起状の凹部を有する第2の金型を製造する工
程と、(c)前記第1の金型と前記第2の金型の間に、
光透過性の樹脂材料Aを充填して硬化させ、前記第1の
金型から樹脂材料Aを剥離する工程と、(d)凹レンズ
状の凹部を有する第4の金型を製造すると共に、該第4
の金型によって凸レンズ状の凸部を有する第5の金型を
製造する工程と、(e)前記樹脂材料Aを有する第2の
金型と前記第5の金型との間に、光透過性の樹脂材料B
を充填して硬化させ、前記第5の金型から前記樹脂材料
Bを剥離する工程と、(f)前記樹脂材料Bおよび樹脂
材料Aを有する前記第2の金型と前記第4の金型との間
に、光透過性の樹脂材料Cを充填して硬化させ、前記第
2の金型と前記樹脂材料Aとの間、及び、前記第4の金
型と樹脂材料Cとの間で剥離を行なうことにより、片持
ち梁上に樹脂材料Cよりなる集光用レンズ、樹脂材料B
よりなる中間層、樹脂材料Aよりなる半球状レンズ及び
突起部、を有するプローブを形成する工程と、を少なく
とも有することを特徴としている。また、本発明の光検
出または光照射用のプローブの製造方法は、前記樹脂材
料Bよりなる中間層の一部を除去し、集光レンズと半球
状レンズとの間に空隙を形成する工程を有することを特
徴としている。そして、本発明のこれらの光検出または
光照射用のプローブの製造方法において、前記樹脂材料
Aおよび前記樹脂材料Cの屈折率が、前記樹脂材料Bの
屈折率よりも大きいことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記構成によって、本
発明によるプローブはSILにより光のスポット径を従
来の光学系よりも小さくし、高分解能での光学像観察
や、高密度な光記録を行なうことを可能とするものであ
る。本発明によるプローブの第1態様は、図1に示すよ
うに支持体1に支持されたカンチレバー2の自由端部
に、半球状のSIL3及び突起部4(突起先端に微小な
平坦部を有する)を有している。この態様のプローブは
図4に示すようにSIL3上部に集光用のレンズを配置
して用いる。また、本発明によるプローブの第2態様
は、図5、図9および図14に示すように支持体1に支
持されたカンチレバー2の自由端部に、半球状の集光用
レンズ22、半球状のSIL3及び突起部4を有してい
る。この態様のプローブを顕微鏡や記録再生装置に使用
する際は、プローブの他に集光用レンズを配置する必要
が無く、装置をコンパクトに構成することが可能であ
る。
【0008】集光レンズ、SILおよび突起部の構成材
料としては光透過性を有することが必要である。レーザ
ー光は集光レンズにより屈折して集光され、SILに入
射する際にさらに屈折し、突起部の先端に集光する。S
ILと突起部の組み合わせは、超半球レンズとして機能
するように設計される。また、光のスポット径を小さく
するためには開口数NAを大きくすることが必要であ
り、材料の屈折率は例えば以下のような組み合わせで選
択される。 集光レンズ(低屈折率材料)/SIL・突起部(高屈
折率材料) 集光レンズ(高屈折率材料)/中間層(低屈折率材
料)/SIL・突起部(高屈折率材料) 集光レンズ(高屈折率材料)/空隙/SIL・突起部
(高屈折率材料) 集光レンズとしては球面収差の小さい非球面レンズやグ
レーティングレンズ等を用いることが可能である。ま
た、カンチレバーの撓みを検出するために、カンチレバ
ー上にピエゾ抵抗層や光てこ用の反射膜を形成してもよ
い。これにより原子間力顕微鏡用のプローブとしても用
いることができるとともに、プローブ−試料間距離の調
節を容易にすることができる。
【0009】本発明はまた、上記プローブの製造方法を
含み、具体的には、 逆半球状の凹部を有する金型、 逆突起状の凹部を有する金型、 凹レンズ状の凹部を有する金型、 凸レンズ状の凸部を有する金型、 等を作製し、これら金型を適宜組み合わせ、2つの金型
の間に光透過性の樹脂を充填して硬化させ、剥離するこ
とにより樹脂の成形を行う。また、この工程を複数回繰
り返すことにより、複数のレンズを有する多層構成のプ
ローブを形成することができる。金型の作製方法として
は各種の切削加工やエッチング法が利用できる。逆半球
状の凹部を有する金型の製法としては、特に[自社件;
FN176393]に開示されているマイクロレンズ金
型の製造方法が形状再現性の点で優れている。逆突起状
の凹部を有する金型の製法としては、特に面方位(10
0)の単結晶シリコンを異方性エッチングする方法が形
状再現性の点で優れている。また、凸レンズ状の凸部を
有する金型の製法としては、レジスト等をリフローさせ
る方法が優れている。凹レンズ状の凹部を有する金型
は、凸レンズ状の凸部を有する金型から製造するのが良
い。本発明はまた、上記プローブを用いた顕微鏡装置お
よび記録再生装置を含む。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明をす
る。 [実施例1]実施例1は本発明によるプローブ及びその
製造方法に係るものであり、図1に本実施例におけるプ
ローブの構成を示す。プローブは支持体1に支持された
カンチレバー2の自由端部に、半球状のSIL3及び突
起部4を有している。SIL3、突起部4、及びカンチ
レバー2は全て屈折率n=1.6の均一な樹脂よりでき
ている。SIL3の半径は4μm、突起の高さは3μ
m、カンチレバー2の長さは200μmである。
【0011】図2および図3は、本実施例によるプロー
ブの製造工程を示す断面図である。以下、この図に従い
製造方法を説明する。まず、シリコンよりなる第1基板
5の表面にスパッタリング法によりTiを5nm、Au
を200nm成膜し、導電層6とした。次に、絶縁層7
としてフォトレジストを塗布しフォトリソグラフィの手
法により開口部8を形成した(図2(a)参照)。開口
部8は円形をしており、その直径は5μmである。次
に、第1基板5の導電層6を陰極としてNiメッキを行
い、Niよりなる半球部9を形成した(図2(b)参
照)。次に、スパッタリング法によりTiを5nm、A
uを200nm成膜し第1接合層10とした(図2
(c)参照)。次に、シリコンよりなる接合用基板11
に同じくスパッタリング法によりTiを5nm、Auを
200nm成膜し、第2接合層12とした(図2(d)
参照)。次に、第1基板5と接合用基板11とをアライ
メントし、荷重を加えた後、300℃に加熱することに
より、第1接合層10と第2接合層12との界面で接合
を行った(図2(e)参照)。次に、離型剤を塗布した
後、紫外線硬化するフォトポリマーからなる金型用樹脂
13を第1基板5上に滴下し、紫外線を照射して金型用
樹脂13を硬化させ、金型用樹脂13を剥離して第1金
型14とした(図2(f)参照)。
【0012】次に、面方位(100)の単結晶シリコン
基板よりなる第2基板15の表面に熱酸化によりSiO
2を200nm成膜し、マスク層16とした後、フォト
リソグラフィーとCF4ガスを用いたドライエッチング
によりレバー用開口部17を形成しテトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシドの水溶液を用いてシリコンの異方性
エッチングを行った(図3(a)参照)。次に、フッ酸
とフッ化アンモニウムの混合水溶液を用いてマスク層1
6をエッチング除去した。次に、再び第2基板15の表
面に熱酸化によりSiO2を200nm成膜し、マスク
層18とした後、フォトリソグラフィーとCF4ガスを
用いたドライエッチングにより突起用開口部19を形成
した(図3(b)参照)。次に、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドの水溶液を用いてシリコンの異方性エ
ッチングを行った(図3(c)参照)。次に、フッ酸と
フッ化アンモニウムの混合水溶液を用いてマスク層18
をエッチング除去し、第2金型20とした(図3(d)
参照)。次に、第2金型20上に離型剤を塗布した後、
紫外線硬化するエポキシ系樹脂からなる高屈折率樹脂2
1を第2金型20上に滴下し、この上に離型剤を塗布し
た第1金型14をアライメントして荷重を加え、余分な
高屈折率樹脂21を取り除いた後、第1金型14上部か
ら紫外線を照射して高屈折率樹脂21を硬化させた(図
3(e)参照)。尚、高屈折率樹脂21の屈折率nは
1.6である。次に、第1金型14および第2金型20
から高屈折率樹脂21を剥離してプローブ101を形成
した(図3(f)参照)。
【0013】図4は、本実施例によるプローブ101の
結像を説明したものである。本プローブにおいてはSI
L3の上方に集光レンズを配置することが必要である。
レーザー光はこの集光レンズにより屈折して集光され、
SIL3に入射する際にさらに屈折し、突起部の先端に
集光する。図におけるSIL3と突起部4との組み合わ
せは超半球のSILとして作用する。本実施例により、
カンチレバー2上にSIL3と突起部4を有するプロー
ブの製造方法においてプロセスを簡略化し、高い形状再
現性を得ることができた。
【0014】[実施例2]実施例2は本発明によるプロ
ーブ及びその製造方法に係るものであり、図5に本実施
例におけるプローブの構成の斜視図を示す。プローブは
支持体1に支持されたカンチレバー2の自由端部に、半
球状の集光レンズ22、半球状のSIL3及び突起部4
を有している。SIL3及び突起部4は屈折率n=1.
6の高屈折率材料、集光レンズ22は屈折率n=1.4
の低屈折率材料からなる。集光レンズ22の半径は10
μm、SIL3の半径は4μm、突起部4の高さは3μ
m、カンチレバー2の長さは200μmである。
【0015】図6及び図7は本実施例によるプローブの
製造工程を示す断面図である。以下、この図に従い製造
方法を説明する。まず、実施例1で示した図2および図
2と同様の方法にて第1金型14と第2金型20を作製
し、図2(e)と同様に、第2金型20上に離型剤を塗
布した後、紫外線硬化するエポキシ系樹脂からなる高屈
折率樹脂21を第2金型20上に滴下し、この上に離型
剤を塗布した第1金型14をアライメントして荷重を加
え、余分な高屈折率樹脂21を取り除いた後、第1金型
14上部から紫外線を照射して高屈折率樹脂21を硬化
させた。次に、第1金型14から高屈折率樹脂21を剥
離した。
【0016】次に、シリコンよりなる第3基板30の表
面にスパッタリング法によりTiを5nm、Auを20
0nm成膜し、導電層6とした。次に、第1絶縁層31
として熱酸化によりSiO2を200nm成膜し、フォ
トリソグラフィとCF4ガスを用いたドライエッチング
により第1開口部32及び第2開口部33を形成した。
第1開口部32は円形をしており、その直径は5μmで
ある。第2開口部33はカンチレバー形状をしている。
次に、第2絶縁層34としてフォトレジストを塗布し、
フォトリソグラフィの手法により第2開口部33を覆っ
た(図6(a)参照)。次に、第3基板30の導電層6
を陰極としてNiメッキを行い、Niよりなる直径10
μmの半球部9を形成した(図6(b)参照)。次に、
アセトンをもちいて第2絶縁層34を除去し、第2開口
部33を露出させた。次に、再び第3基板30の導電層
6を陰極としてNiメッキを行い、直径20μmの半球
部9およびカンチレバーに対応する部分を形成した(図
6(c)参照)。次に、第3絶縁層35としてフォトレ
ジストを塗布し、フォトリソグラフィの手法によりカン
チレバーの支持部1に対応する部分に開口部を形成し
た。次に、再び第3基板30の導電層6を陰極としてN
iメッキを行い、支持部1に対応する部分を形成した
(図6(d)参照)。
【0017】次に、第3基板30に離型剤を塗布した
後、紫外線硬化するフォトポリマーからなる第3金型用
樹脂36を第1基板5上に滴下し、紫外線を照射して第
3金型用樹脂36を硬化させ(図6(e)参照)、第3
金型用樹脂36を剥離して第3金型37とした(図6
(f)参照)。次に、紫外線硬化するアクリル系樹脂よ
りなる低屈折率樹脂38を第2金型20上の高屈折率樹
脂21上に塗布し、この上に離型剤を塗布した第3金型
37をアライメントして荷重を加え、余分な低屈折率樹
脂38を取り除いた後、第3金型37上部から紫外線を
照射して低屈折率樹脂38を硬化させた(図7(a)参
照)。尚、低屈折率樹脂38の屈折率nは1.4であ
る。次に、第3金型37および第2金型20から低屈折
率樹脂38を剥離してプローブ102を形成した(図7
(b)参照)。
【0018】図8は、本実施例によるプローブ102の
結像を説明したものである。レーザー光は集光レンズ2
2により屈折して集光され、SIL3に入射する際にさ
らに屈折し、突起部の先端に集光する。図におけるSI
L3と突起部4との組み合わせは超半球のSILとして
作用する。本実施例によるプローブ102の開口数NA
は約0.5である。また、入射光の波長をλとすると、
ビームスポット径は約0.8λである。本実施例によ
り、カンチレバー2上に集光レンズ22、SIL3およ
び突起部4を有するプローブの製造方法においてプロセ
スを簡略化し、高い形状再現性を得ることができた。
【0019】[実施例3]実施例3は本発明によるプロ
ーブ及びその製造方法に係るものであり、図9にその構
成を示す。図9(a)は断面図、図9(b)は上面図で
ある。プローブは支持体1に支持されたカンチレバー2
の自由端部に、半球状の集光レンズ22、半球状のSI
L3及び突起部4を有している。集光レンズ22、SI
L3及び突起部4は屈折率n=1.6の高屈折率材料か
らなる。集光レンズ22とSIL3の間には屈折率n=
1.4の低屈折率材料からなる中間層がある。集光レン
ズ22の半径は9μm、SIL3の半径は4μm、突起
部4の高さは3μm、カンチレバー2の長さは200μ
mである。また、突起部の周囲には磁場を発生させるた
めのコイル51を有する。また、カンチレバー2上にカ
ンチレバー2の撓みを検出するための反射膜52を有す
る。
【0020】図10、図11、図12は本実施例による
プローブの製造工程を示す断面図である。以下、この図
に従い製造方法を説明する。まず、実施例1で示した図
2(a)〜(f)と同様の方法で、第1金型14を作製
した。次に、実施例1で示した図3(a)〜(d)と同
様の方法で、第2金型20を作製した(図10(a)〜
(d)参照)。次に、第2金型20上に真空蒸着法によ
りAuを100nm成膜し、フォトリソグラフィーとド
ライエッチングによりパターニングし、コイル51を形
成した(図10(e)参照)。次に、第2金型20上に
離型剤を塗布した後、紫外線硬化するエポキシ系樹脂か
らなる高屈折率樹脂21を第2金型20上に滴下し、こ
の上に離型剤を塗布した第1金型14をアライメントし
て荷重を加え、余分な高屈折率樹脂21を取り除いた
後、第1金型14上部から紫外線を照射して高屈折率樹
脂21を硬化させた(図10(f)参照)。次に、第1
金型14から高屈折率樹脂21を剥離した(図10
(g)参照)。
【0021】次に、透明なポリマーからなる基板を切削
加工することにより凹レンズ状の凹部41を有する第4
金型42を作製した(図11(a)参照)。次に第4金
型42の凹部41を有する面に離型剤を塗布し、紫外線
硬化するフォトポリマーからなる第5金型用樹脂43を
滴下し、紫外線を照射して第5金型用樹脂43を硬化さ
せた(図11(b)参照)。次に、第4金型42から第
5金型用樹脂43を剥離することにより凸レンズ状の凸
部44を有する第5金型45を作製した。(図11
(c)参照)。
【0022】次に、図10(g)に示した第2金型20
上の高屈折率樹脂21上に紫外線硬化するアクリル系樹
脂よりなる低屈折率樹脂38を塗布し、この上に凸部4
4側に離型剤を塗布した第5金型45をアライメントし
て荷重を加え、余分な低屈折率樹脂38を取り除いた
後、第5金型45上部から紫外線を照射して低屈折率樹
脂38を硬化させた(図11(d)参照)。この際、第
2金型20及び第5金型45の間隔調整の為に厚さ10
μmのスペーサー(不図示)を用いた。尚、低屈折率樹
脂38の屈折率nは1.4である。次に、第2金型20
および低屈折率樹脂38から第5金型45を剥離した
(図11(e)参照)。
【0023】次に、低屈折率樹脂38上に再び紫外線硬
化するエポキシ系樹脂よりなる高屈折率樹脂21を塗布
し、この上に凹部41側に離型剤を塗布した第4金型4
2をアライメントして荷重を加え、余分な高屈折率樹脂
21を取り除いた後、第4金型42上部から紫外線を照
射して高屈折率樹脂21を硬化させた(図12(a)参
照)。この際、低屈折率樹脂38及び第4金型42の間
隔調整の為に厚さ4μmのスペーサー(不図示)を用い
た。尚、高屈折率樹脂21の屈折率nは1.6である。
次に、Alを100nm成膜した後、フォトリソグラフ
ィーとウェットエッチングによりパターニングし、これ
をマスク層46としてO2ガスを用いたドライエッチン
グにより高屈折率樹脂21及び低屈折率樹脂38のエッ
チングを行った(図12(b)参照)。次に、レジスト
を塗布し、フォトリソグラフィーとウェットエッチング
によりマスク層46パターニングし、反射膜52を形成
した。次に、高屈折率樹脂21上に接着剤を用いて支持
体1を接合した(図12(c)参照)。最後に、第2金
型20と高屈折率樹脂21との界面で剥離してプローブ
103とした(図12(d)参照)。
【0024】図13は、本実施例によるプローブ103
の結像を説明したものである。レーザー光は集光レンズ
22により屈折して集光され、SIL3に入射する際に
さらに屈折し、突起部の先端に集光する。図におけるS
IL3と突起部4との組み合わせは超半球のSILとし
て作用する。また、集光レンズ22は球面収差の小さい
非球面レンズである。本実施例によるプローブ103の
開口数NAは約0.7である。また、入射光の波長をλ
とすると、ビームスポット径は約0.6λである。本実
施例においては、プローブを高屈折率材料/低屈折率材
料/高屈折率材料の3層構造とすることにより、実施例
2と比較して大きなNAを得ることができた。また、カ
ンチレバー2上に集光レンズ22、SIL3および突起
部4を有するプローブの製造方法においてプロセスを簡
略化し、高い形状再現性を得ることができた。また、コ
イル51を有することにより、光磁気記録用プローブと
して用いることが可能となった。また、反射膜52を有
することにより、カンチレバーの撓みを検知することが
可能となり、原子間力顕微鏡用のプローブとしても用い
ることができるとともに、この手法を用いてプローブ−
試料間距離の調節を容易にすることが可能となった。
【0025】[実施例4]実施例4は、本発明によるプ
ローブ及びその製造方法に係るものであり、図14にそ
の構成を示す。図14(a)は断面図、図14(b)は
上面図である。プローブは支持体1に支持されたカンチ
レバー2の自由端部に、半球状の集光レンズ22、半球
状のSIL3及び突起部4を有している。集光レンズ2
2、SIL3及び突起部4は屈折率n=1.6の高屈折
率材料からなり、集光レンズ22とSIL3の間に空隙
55を有する。集光レンズ22の半径は10μm、SI
L3の半径は4μm、突起部4の高さは3μm、カンチ
レバー2の長さは200μmである。また、カンチレバ
ー2上にカンチレバー2の撓みを検出するための反射膜
52を有する。
【0026】図15、図16、図17は本実施例による
プローブの製造工程を示す断面図である。以下、この図
に従い製造方法を説明する。まず、実施例1で示した図
2(a)〜(f)と同様の方法で、第1金型14を作製
した。次に、実施例1で示した図2(a)〜(d)とほ
ぼ同様の方法で、第2金型20を作製した(図15
(a)〜(d)参照)。実施例1と異なる点は、第2基
板15上のマスク層16をパターニングしてレバー用開
口部17を形成する際に、後工程で低屈折率樹脂をエッ
チングする際の貫通穴54となる部分に島状部53を形
成した。
【0027】次に、第2金型20上に離型剤を塗布した
後、紫外線硬化するエポキシ系樹脂からなる高屈折率樹
脂21を第2金型20上に滴下し、この上に離型剤を塗
布した第1金型14をアライメントして荷重を加え、余
分な高屈折率樹脂21を取り除いた後、第1金型14上
部から紫外線を照射して高屈折率樹脂21を硬化させた
(図15(e)参照)。尚、高屈折率樹脂21の屈折率
nは1.6である。次に、第1金型14から高屈折率樹
脂21を剥離した(図15(f)参照)。
【0028】次に、実施例3で示した図11(a)〜
(c)と同様の方法で第4金型42及び第5金型45を
作製した(図16(a)〜(c)参照)。次に、図15
(f)に示した第2金型20上の高屈折率樹脂21上に
紫外線硬化するアクリル系樹脂よりなる低屈折率樹脂3
8を塗布し、この上に凸部44側に離型剤を塗布した第
5金型45をアライメントして荷重を加え、余分な低屈
折率樹脂38を取り除いた後、第5金型45上部から紫
外線を照射して低屈折率樹脂38を硬化させた(図16
(d)参照)。この際、第2金型20及び第5金型45
の間隔調整の為に厚さ8μmのスペーサー(不図示)を
用いた。尚、低屈折率樹脂38の屈折率nは1.4であ
る。次に、第2金型20および低屈折率樹脂38から第
5金型45を剥離した。次に、Alを100nm成膜し
た後、フォトリソグラフィーとウェットエッチングによ
りパターニングし、これをマスクとしてO2ガスを用い
たドライエッチングによりカンチレバー周囲20μmの
低屈折率樹脂38をエッチング除去した。次に、ウェッ
トエッチングにより上記のAlを除去した(図16
(e)参照)。
【0029】次に、低屈折率樹脂38上に再び紫外線硬
化するエポキシ系樹脂よりなる高屈折率樹脂21を塗布
し、この上に凹部41側に離型剤を塗布した第4金型4
2をアライメントして荷重を加え、余分な高屈折率樹脂
21を取り除いた後、第4金型42上部から紫外線を照
射して高屈折率樹脂21を硬化させた(図17(a)参
照)。この際、低屈折率樹脂38及び第4金型42の間
隔調整の為に厚さ2μmのスペーサー(不図示)を用い
た。尚、高屈折率樹脂21の屈折率nは1.6である。
次に、Alを100nm成膜した後、フォトリソグラフ
ィーとウェットエッチングによりパターニングし、これ
をマスク層46としてO2ガスを用いたドライエッチン
グにより高屈折率樹脂21及び低屈折率樹脂38のエッ
チングを行った(図17(b)参照)。次に、レジスト
を塗布し、フォトリソグラフィーとウェットエッチング
によりマスク層46をパターニングし、反射膜52を形
成した。次に、高屈折率樹脂21上に接着剤を用いて支
持体1を接合した(図17(c)参照)。次に、第2金
型20と高屈折率樹脂21との界面で剥離した。最後
に、貫通穴54からアセトンを用いて低屈折率樹脂38
の一部を除去することにより空隙55を形成し、プロー
ブ104とした(図17(d)参照)。本実施例におい
て、エポキシ系樹脂よりなる高屈折率樹脂21の耐薬品
性を向上させるために樹脂表面にスパッタリング等によ
り酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機物をコーティ
ングしても良い。
【0030】図18は、本実施例によるプローブ104
の結像を説明したものである。レーザー光は集光レンズ
22により屈折して集光され、SIL3に入射する際に
さらに屈折し、突起部の先端に集光する。図におけるS
IL3と突起部4との組み合わせは超半球のSILとし
て作用する。また、集光レンズ22は球面収差の小さい
非球面レンズである。本実施例によるプローブ104の
開口数NAは約0.9である。また、入射光の波長をλ
とすると、ビームスポット径は約0.4λである。本実
施例においては、プローブを高屈折率材料/空隙/高屈
折率材料の3層構造とすることにより、実施例2および
実施例3と比較して大きなNAを得ることができた。ま
た、カンチレバー2上に集光レンズ22、SIL3およ
び突起部4を有するプローブの製造方法においてプロセ
スを簡略化し、高い形状再現性を得ることができた。ま
た、反射膜52を有することにより、カンチレバーの撓
みを検知することが可能となり、原子間力顕微鏡用のプ
ローブとしても用いることができるとともに、この手法
を用いてプローブ−試料間距離の調節を容易にすること
が可能となった。
【0031】[実施例5]実施例5は、実施例4のプロ
ーブを用いた顕微鏡装置である。図20にその構成を示
す。まず、近接場光による試料観察機構について説明す
る。レーザー光源A200から出た光がハーフミラー2
02を通ってプローブ104の集光レンズ22で集光さ
れてSIL3に続く突起部4の先端部に焦点を結ぶ。こ
こから記録媒体209に染み出した近接場光が試料20
3に作用して発生する戻り光が、再びSIL3及び集光
レンズ22を通り、ハーフミラー202で反射され、受
光素子204で検出される。検出された光信号は制御装
置206で試料203表面の光学的情報として処理さ
れ、その結果は表示装置208に表示される。次に、プ
ローブと試料とのZ方向位置制御機構について説明す
る。レーザー光源B201から出た光が、プローブの反
射膜52で反射され四分割センサー205で検出され
る。検出された光信号は制御装置206でカンチレバー
の撓み信号として計算され、この結果をXYZ走査機構
207にフィードバックしてプローブと試料とのZ方向
位置を制御する。
【0032】本実施例においては、制御装置206でX
YZ走査機構207のXY走査信号を発生するとともに
これに同期してカンチレバーの撓み信号及び試料の光学
的情報を表示装置208に表示させることにより、原子
間力顕微鏡と走査型光学顕微鏡との複合装置として用い
ることができる。本実施例においては、集光レンズ22
とSIL3とが一体となったカンチレバー型プローブを
用いることにより、装置をコンパクトにすることがで
き、また、集光レンズ22とSIL3とのアライメント
機構も不要とすることが可能となった。尚、本実施例で
は実施例4のプローブを用いたが、実施例3に示したプ
ローブも同様に用いることが可能である。
【0033】[実施例6]実施例6は実施例3のプロー
ブを用いた記録再生装置である。図21にその構成を示
す。まず、記録機構について説明する。記録信号に基づ
く制御装置206の信号によりレーザー光源A200か
ら出た光がハーフミラー202を通ってプローブ104
の集光レンズ22で集光されてSIL3に続く突起部4
の先端部に焦点を結ぶ。これにより光磁気記録媒体20
9の表面の微小領域の温度が磁気相転移温度より高くな
る。同時に制御装置206の信号により電圧印加回路2
10から電圧が印加され、コイル51に磁場が発生す
る。これにより熱せられた微小領域のみに磁化が生じ、
記録が行われる。
【0034】次に、再生機構について説明する。レーザ
ー光源A200から出た光がハーフミラー202を通っ
てプローブ104の集光レンズ22で集光されてSIL
3に続く突起部4の先端部に焦点を結び、光磁気記録媒
体209の表面で反射された光が、再びSIL3及び集
光レンズ22を通り、ハーフミラー202で反射され、
受光素子204で検出される。検出された光信号は制御
装置206で光カー効果による偏向回転角として処理さ
れ、その結果は再生信号として出力される。次に、プロ
ーブと試料とのZ方向位置制御機構について説明する。
レーザー光源B201から出た光が、プローブの反射膜
52で反射され四分割センサー205で検出される。検
出された光信号は制御装置206でカンチレバーの撓み
信号として計算され、この結果をXYZ走査機構207
にフィードバックしてプローブと試料とのZ方向位置を
制御する。
【0035】本実施例においては、制御装置206でX
YZ走査機構207のXY走査信号を発生するとともに
これに同期してカンチレバーの撓み信号及び試料の光学
的情報を表示装置208に表示させることにより、記録
再生装置として用いることができる。本実施例において
は、集光レンズ22とSIL3とが一体となったカンチ
レバー型プローブを用いることにより、装置をコンパク
トにすることができ、また、集光レンズ22とSIL3
とのアライメント機構も不要とすることが可能となっ
た。
【0036】尚、本実施例では実施例3のプローブを用
いたが、熱や光により相変化する記録媒体を用いて、実
施例4に示したプローブを用いることも可能である。例
えば、熱により記録し、記録媒体表面の光反射率により
再生することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による
と、カンチレバー上に集光レンズ、SILおよび突起部
が形成されたプローブの構成によって、作製プロセスが
容易で形状再現性が良く、安価に製造できると共に、マ
ルチ化に有利であり、集光レンズとSILとの光学的な
アライメントが不要で、装置の小型化が可能な光検出ま
たは光照射用のプローブ及びその製造方法を実現するこ
とができる。また、本発明によると、プローブを低屈折
率材料/高屈折率材料の2層構造、あるいは高屈折率材
料/低屈折率材料(または空隙)/高屈折率材料の3層
構造とすることにより、大きなNAを得ることが可能と
なる。また、本発明によると、片持ち梁上に、撓み検出
用の光反射膜を有する構成を採ることによって、カンチ
レバーの撓みを検知することが可能となり、原子間力顕
微鏡用のプローブとしても用いることができるととも
に、この手法を用いてプローブ−試料間距離の調節を容
易にすることができる。また、本発明によると、突起部
の周囲に、磁場印加用のコイルを有する構成を採ること
によって、光磁気記録用プローブとして用いることが可
能となる。また、本発明のプローブを用いることによ
り、顕微鏡装置や記録再生装置をコンパクトに構成する
ことができ、またその際、集光レンズとSILとのアラ
イメント機構も不要とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるプローブを示す斜視
図。
【図2】本発明の実施例1によるプローブの製造方法を
示す断面図。
【図3】本発明の実施例1によるプローブの製造方法を
示す断面図。
【図4】本発明の実施例1によるプローブの使用形態を
示す図。
【図5】本発明の実施例2によるプローブを示す斜視
図。
【図6】本発明の実施例2によるプローブの製造方法を
示す断面図。
【図7】本発明の実施例2によるプローブの製造方法を
示す断面図。
【図8】本発明の実施例2によるプローブの使用形態を
示す図。
【図9】本発明の実施例3によるプローブを示す図。
【図10】本発明の実施例3によるプローブの製造方法
を示す断面図。
【図11】本発明の実施例3によるプローブの製造方法
を示す断面図。
【図12】本発明の実施例3によるプローブの製造方法
を示す断面図。
【図13】本発明の実施例3によるプローブの使用形態
を示す図。
【図14】本発明の実施例4によるプローブを示す図。
【図15】本発明の実施例4によるプローブの製造方法
を示す断面図。
【図16】本発明の実施例4によるプローブの製造方法
を示す断面図。
【図17】本発明の実施例4によるプローブの製造方法
を示す断面図。
【図18】本発明の実施例4によるプローブの使用形態
を示す図。
【図19】本発明の実施例5による顕微鏡装置を示す
図。
【図20】本発明の実施例6による記録再生装置を示す
図。
【符号の説明】
1:支持体 2:カンチレバー 3:SIL(Solid Immersion Len
s、固浸レンズ) 4:突起部 5:第1基板 6:導電層 7:絶縁層 8:開口部 9:半球部 10:第1接合層 11:接合用基板 12:第2接合層 13:第1金型用樹脂 14:第1金型 15:第2基板 16:マスク層 17:レバー用開口部 18:マスク層 19:突起用開口部 20:第2金型 21:高屈折率樹脂 22:集光レンズ 23:試料 30:第3基板 31:第1絶緑層 32:第1開口部 33:第2開口部 34:第2絶縁層 35:第3絶縁層 36:第3金型用樹脂 37:第3金型 38:低屈折率樹脂 41:凹部 42:第4金型 43:第5金型用樹脂 44:凸部 45:第5金型 46:マスク層 51:コイル 52:反射膜 53:島状部 54:貫通穴 55:空隙 101、102、103、104:プローブ 200:レーザー光源A 201:レーザー光源B 202:ハーフミラー 203:試料 204:受光素子 205:四分割センサー 206:制御装置 207:XYZ走査機構 208:表示装置 209:光磁気記録媒体 210:電圧印加回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/10 566 G11B 11/10 566B // G01B 11/30 G01B 11/30 Z Fターム(参考) 2F065 AA06 AA49 BB01 DD02 FF00 FF09 GG04 HH04 HH12 HH13 JJ01 JJ05 JJ08 JJ09 JJ22 LL00 LL10 LL11 NN20 PP01 PP12 PP24 SS02 SS13 5D075 CC04 CC12 CD01 CD17 CF03 CF08 EE03 5D119 AA01 AA11 AA22 AA38 BA01 CA06 CA10 JA44 JB03 JC03 JC05 JC06 NA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に支持された片持ち梁の自由端部
    に、固浸レンズが形成されてなることを特徴とする光検
    出または光照射用のプローブ。
  2. 【請求項2】前記片持ち梁上に、固浸レンズへ光を集光
    するための集光用レンズが配されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の光検出または光照射用のプローブ。
  3. 【請求項3】前記集光用レンズが、光透過性の樹脂材料
    よりなることを特徴とする請求項2に記載の光検出また
    は光照射用のプローブ。
  4. 【請求項4】前記固浸レンズが、半球状レンズと突起部
    よりなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の光検出または光照射用のプローブ。
  5. 【請求項5】前記固浸レンズが、前記半球状レンズと前
    記突起部によって超半球レンズとして機能するように構
    成されてなることを特徴とする請求項4に記載の光検出
    または光照射用のプローブ。
  6. 【請求項6】前記固浸レンズが、光透過性の樹脂材料よ
    りなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の光検出または光照射用のプローブ。
  7. 【請求項7】前記片持ち梁が、前記固浸レンズを含む光
    透過性の樹脂材料Aと、前記集光用レンズを含む光透過
    性の樹脂材料Bとを積層した構造を有することを特徴と
    する請求項2〜6のいずれか1項に記載の光検出または
    光照射用のプローブ。
  8. 【請求項8】前記樹脂材料Aの屈折率が、前記樹脂材料
    Bの屈折率よりも大きいことを特徴とする請求項7に記
    載の光検出または光照射用のプローブ。
  9. 【請求項9】前記片持ち梁が、前記樹脂材料Aと、該樹
    脂材料Aに積層された前記樹脂材料Bを中間層として、
    前記集光用レンズを含む光透過性の樹脂材料Cを積層し
    た構造を有することを特徴とする請求項2〜6のいずれ
    か1項に記載の光検出または光照射用のプローブ。
  10. 【請求項10】前記樹脂材料Aおよび前記樹脂材料Cの
    屈折率が、前記樹脂材料Bの屈折率よりも大きいことを
    特徴とする請求項9に記載の光検出または光照射用のプ
    ローブ。
  11. 【請求項11】前記樹脂材料Bが、前記固浸レンズと前
    記集光用レンズの近傍に空隙を有することを特徴とする
    請求項10に記載の光検出または光照射用のプローブ。
  12. 【請求項12】前記片持ち梁上に、撓み検出用の光反射
    膜を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    1項に記載の光検出または光照射用のプローブ。
  13. 【請求項13】前記突起部の周囲に、磁場印加用のコイ
    ルを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    1項に記載の光検出または光照射用のプローブ。
  14. 【請求項14】プローブを用いた顕微鏡装置において、
    前記プローブが請求項1〜13のいずれか1項に記載の
    光検出または光照射用のプローブからなることを特徴と
    する顕微鏡装置。
  15. 【請求項15】プローブを用いた記録再生装置におい
    て、前記プローブが請求項1〜13のいずれか1項に記
    載の光検出または光照射用のプローブからなることを特
    徴とする記録再生装置。
  16. 【請求項16】光検出または光照射用のプローブの製造
    方法であって、(a)逆半球状の凹部を有する第1の金
    型を製造する工程と、(b)逆突起状の凹部を有する第
    2の金型を製造する工程と、(c)前記第1の金型と前
    記第2の金型との間に、光透過性の樹脂材料を充填して
    硬化させ、前記第1の金型及び前記第2の金型から前記
    樹脂材料を剥離することにより、片持ち梁上に半球状レ
    ンズと突起部を有するプローブを形成する工程と、を少
    なくとも有することを特徴とする光検出または光照射用
    のプローブの製造方法。
  17. 【請求項17】光検出または光照射用のプローブの製造
    方法であって、(a)逆半球状の凹部を有する第1の金
    型を製造する工程と、(b)逆突起状の凹部を有する第
    2の金型を製造する工程と、(c)前記第1の金型と前
    記第2の金型の間に、光透過性の樹脂材料Aを充填して
    硬化させ、前記第1の金型から樹脂材料Aを剥離する工
    程と、(d)凹レンズ状の凹部を有する第3の金型を製
    造する工程と、(e)前記樹脂材料Aを有する第2の金
    型と前記第3の金型との間に、光透過性の樹脂材料Bを
    充填して硬化させ、前記第2の金型と前記樹脂材料Aと
    の間、及び、前記第3の金型と前記樹脂材料Bとの間で
    剥離を行なうことにより、片持ち梁上に樹脂材料Bより
    なる集光用レンズ、樹脂材料Aよりなる半球状レンズ及
    び突起部、を有するプローブを形成する工程と、を少な
    くとも有することを特徴とする光検出または光照射用の
    プローブの製造方法。
  18. 【請求項18】前記樹脂材料Aの屈折率が、前記樹脂材
    料Bの屈折率よりも大きいことを特徴とする請求項17
    に記載の光検出または光照射用のプローブの製造方法。
  19. 【請求項19】光検出または光照射用のプローブの製造
    方法であって、(a)逆半球状の凹部を有する第1の金
    型を製造する工程と、(b)逆突起状の凹部を有する第
    2の金型を製造する工程と、(c)前記第1の金型と前
    記第2の金型の間に、光透過性の樹脂材料Aを充填して
    硬化させ、前記第1の金型から樹脂材料Aを剥離する工
    程と、(d)凹レンズ状の凹部を有する第4の金型を製
    造すると共に、該第4の金型によって凸レンズ状の凸部
    を有する第5の金型を製造する工程と、(e)前記樹脂
    材料Aを有する第2の金型と前記第5の金型との間に、
    光透過性の樹脂材料Bを充填して硬化させ、前記第5の
    金型から前記樹脂材料Bを剥離する工程と、(f)前記
    樹脂材料Bおよび樹脂材料Aを有する前記第2の金型と
    前記第4の金型との間に、光透過性の樹脂材料Cを充填
    して硬化させ、前記第2の金型と前記樹脂材料Aとの
    間、及び、前記第4の金型と樹脂材料Cとの間で剥離を
    行なうことにより、片持ち梁上に樹脂材料Cよりなる集
    光用レンズ、樹脂材料Bよりなる中間層、樹脂材料Aよ
    りなる半球状レンズ及び突起部、を有するプローブを形
    成する工程と、を少なくとも有することを特徴とする光
    検出または光照射用のプローブの製造方法。
  20. 【請求項20】前記樹脂材料Bよりなる中間層の一部を
    除去し、集光レンズと半球状レンズとの間に空隙を形成
    する工程を有することを特徴とする請求項19に記載の
    光検出または光照射用のプローブの製造方法。
  21. 【請求項21】前記樹脂材料Aおよび前記樹脂材料Cの
    屈折率が、前記樹脂材料Bの屈折率よりも大きいことを
    特徴とする請求項19または請求項20に記載の光検出
    または光照射用のプローブの製造方法。
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