JP2005017734A - 投影光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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JP2005017734A JP2003182885A JP2003182885A JP2005017734A JP 2005017734 A JP2005017734 A JP 2005017734A JP 2003182885 A JP2003182885 A JP 2003182885A JP 2003182885 A JP2003182885 A JP 2003182885A JP 2005017734 A JP2005017734 A JP 2005017734A
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Abstract

【課題】十分に大きな像側開口数および十分に広い実効結像領域を確保しつつ、諸収差が良好に補正された小型で高解像の投影光学系。
【解決手段】正屈折力の第1レンズ群G1と、負屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ群G3と、負屈折力の第4レンズ群G4と、正屈折力の第5レンズ群G5と、負屈折力の第6レンズ群G6とを備えている。各レンズ群の間には第1リレー系R12〜第5リレー系R56が配置され、各リレー系は少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投影光学系、露光装置、およびデバイス製造方法に関し、特に半導体素子や液晶表示素子などのマイクロデバイスをフォトリソグラフィ工程で製造する際に使用される露光装置に好適な投影光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子等を製造する際に、マスクとしてのレチクルのパターン像を、投影光学系を介して、レジストの塗布されたウェハまたはガラスプレート等の感光性基板上に転写する露光装置が使用されている。この種の露光装置では、半導体集積回路等のパターンの微細化が進むに従って、投影光学系に対する解像力の向上が望まれている。投影光学系の解像力を向上させるには、露光光の波長をより短くし、像側開口数をより大きくする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、高解像力を有する投影光学系について種々の提案がなされているが、十分に広い実効露光領域(イメージフィールド:実効結像領域)が確保されていない。このため、マスクとウェハとを投影光学系に対して相対移動させつつウェハの各露光領域にマスクパターンを走査露光する、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式の投影露光を行っており、十分に高いスループットを実現することができなかった。
【0004】
このように、高スループットな露光装置を実現するために、ウェハ上においてより広いイメージフィールドを確保すること、すなわち広フィールド化が望まれている。なお、広フィールド化および高解像化を図るには収差の良好な補正が必要であるが、大きな像側開口数を確保しつつ広い露光領域の全体に亘って収差を良好に補正することは困難である。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、十分に大きな像側開口数および十分に広い実効結像領域を確保しつつ、諸収差が良好に補正された小型で高解像の投影光学系を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、十分に広い実効結像領域を有する高解像の投影光学系を用いて、高スループットおよび高解像力で良好な投影露光を行うことのできる露光装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、高スループットおよび高解像力で良好な投影露光を行う露光装置を用いて、良好なマイクロデバイスを製造することのできるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
前記第1面側から光の入射順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第1リレー系と、
少なくとも2つの負レンズを含み、負の屈折力を有する第2レンズ群と、
少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第2リレー系と、
少なくとも2つの正レンズを含み、正の屈折力を有する第3レンズ群と、
少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第3リレー系と、
少なくとも2つの負レンズを含み、負の屈折力を有する第4レンズ群と、
少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第4リレー系と、
少なくとも2つの正レンズを含み、正の屈折力を有する第5レンズ群と、
少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第5リレー系と、
正の屈折力または負の屈折力を有する第6レンズ群とを備えていることを特徴とする投影光学系を提供する。
【0009】
第1形態の好ましい態様によれば、前記第4レンズ群は、少なくとも3つの負レンズを含む。また、前記投影光学系は、前記第1面側および前記第2面側の双方にほぼテレセントリックであり、前記第5レンズ群の光路中には、可変開口部を有する開口絞りが配置されていることが好ましい。また、前記第2レンズ群は負レンズのみにより構成されていることが好ましい。また、第1形態の好ましい態様によれば、前記投影光学系に含まれる非球面形状の光学面の有効半径をSとし、最大像高をYmとするとき、前記投影光学系に含まれるすべての非球面形状の光学面が、S/Ym<10.8の条件を満足することが好ましい。
【0010】
また、第1形態の好ましい態様によれば、前記第3レンズ群は正レンズのみにより構成されている。また、前記第5レンズ群を構成するすべての光学面は、各光学面の曲率半径をRとし、各光学面の有効半径をDとし、各光学面の入射側屈折率をNiとし、各光学面の射出側屈折率をNrとするとき、|(Ni−Nr)×2×D/R|<0.62の条件を満足することが好ましい。
【0011】
本発明の第2形態では、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
像側の開口数をAとし、最大像高をYmとし、前記投影光学系中の光学面のうち最大の有効半径を有する光学面の最大有効半径をMとし、前記投影光学系の全長をLとするとき、
32<2×M/(A×Ym)<39
38<L/Ym<80
の条件を満足することを特徴とする投影光学系を提供する。
【0012】
第1形態または第2形態の好ましい態様によれば、前記投影光学系は少なくとも1つの非球面形状の光学面を含み、前記投影光学系中のすべての非球面形状の光学面は、非球面形状の各光学面の有効半径をSとし、前記投影光学系中の光学面のうち最大の有効半径を有する光学面の最大有効半径をMとするとき、S/M<0.90の条件を満足する。
【0013】
本発明の第3形態では、前記第1面に設定されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクに形成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光性基板上に形成するための請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置を提供する。この場合、前記投影光学系に対して前記マスクおよび前記感光性基板を相対的に静止させた状態で露光を行うことが好ましい。
【0014】
本発明の第4形態では、前記第1面に設定されたマスクを照明する照明工程と、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投影光学系を介して、前記照明工程により照明された前記マスクのパターンを前記第2面に設定された感光性基板上に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。この場合、前記露光工程では、前記投影光学系に対して前記マスクおよび前記感光性基板を相対的に静止させた状態で露光を行うことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の投影光学系では、正屈折力の第1レンズ群と負屈折力の第2レンズ群と正屈折力の第3レンズ群と負屈折力の第4レンズ群と正屈折力の第5レンズ群と正屈折力または負屈折力の第6レンズ群とを備えた6群構成を採用している。この構成により、ペッツバール条件を満足するために必要となる屈折力を分散し、特定のレンズ群に屈折力が集中して収差が大きく発生することを回避することができる。
【0016】
また、本発明の投影光学系では、各レンズ群の間に5つのリレー系を配置するとともに、各リレー系に少なくとも1つの非球面形状の光学面をそれぞれ導入している。この構成により、球面収差、コマ収差、ディストーション(歪曲収差)等の諸収差の発生を効率的に低減し、十分に大きな像側開口数および十分に広い実効結像領域を確保しつつ、投影光学系の小型化を実現することができる。
【0017】
なお、本発明では、第4レンズ群におけるFナンバーが大きくなる傾向があるため、第4レンズ群中に少なくとも3つの負レンズを配置することにより収差の発生を抑えることが好ましい。
【0018】
また、本発明では、たとえば露光装置に適用した場合に、物体面に設定すべきマスクまたは像面に設定すべき感光性基板が光軸方向に僅かに位置ずれしても倍率が実質的に変化しないように、物体側および像側の両側にほぼテレセントリックであることが望ましい。この場合、第5レンズ群中に可変開口絞りを配置することにより、デバイスパターンの形態に応じて開口数を変化させても、両側テレセントリック性を維持することができる。
【0019】
また、本発明では、第2レンズ群を負レンズのみにより構成することにより、当該レンズ群に必要な屈折力を効率的に得ることが可能となり、投影光学系の小型化を実現することができる。同様に、第3レンズ群を正レンズのみにより構成することにより、当該レンズ群に必要な屈折力を効率的に得ることが可能となり、投影光学系の小型化を実現することができる。
【0020】
また、本発明では、第5レンズ群を構成するすべての光学面が以下の条件式(1)を満足することが好ましい。条件式(1)において、Rは各光学面の曲率半径(非球面形状の光学面の場合は頂点曲率半径)であり、Dは各光学面の有効半径であり、Niは各光学面の入射側屈折率であり、Nrは各光学面の射出側屈折率である。
|(Ni−Nr)×2×D/R|<0.62 (1)
【0021】
第5レンズ群では大きな径のレンズが必要になるが、条件式(1)を満足することにより、第5レンズ群を構成するレンズの製造に際して許容される公差が大きくなり、たとえば露光装置に搭載された後の光学系の安定性が良好になる。なお、本発明の上述の効果をさらに良好に発揮するには、条件式(1)の上限値を0.52に設定することがさらに好ましい。
【0022】
また、本発明では、投影光学系に含まれるすべての非球面形状の光学面が次の条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)において、Sは投影光学系に含まれる非球面形状の光学面の有効半径であり、Ymは最大像高である。
S/Ym<10.8 (2)
【0023】
投影光学系に含まれるすべての非球面形状の光学面が条件式(2)を満足することにより、非球面の製造の難易度および非球面の精度保障の難易度を比較的低く抑えることができ、ひいては良好な高解像力を有する光学系を安定的に供給することができる。なお、本発明の上述の効果をさらに良好に発揮するには、条件式(2)の上限値を10.0に設定することがさらに好ましい。
【0024】
また、本発明の別の態様にしたがう投影光学系では、次の条件式(3)および(4)を満足する。条件式(3)および(4)において、Aは像側の開口数であり、Ymは最大像高であり、Mは投影光学系中の光学面のうち最大の有効半径を有する光学面の最大有効半径であり、Lは投影光学系の全長(物体面と像面との距離)である。
32<2×M/(A×Ym)<39 (3)
38<L/Ym<80 (4)
【0025】
本発明では、条件式(3)を満足することにより、大きな像側開口数Aおよび最大像高Ym(ひいては広い実効結像領域)を確保しつつ、良好な品質のレンズ材料を製造可能な口径2Mを維持することができる。また、条件式(4)を満足することにより、大きな最大像高Ym(ひいては広い実効結像領域)を確保しつつ、光学系の全長Lを比較的小さく抑えることができる。
【0026】
その結果、十分に大きな解像力を実現し、従来技術では走査露光により得られた露光領域を一括的に露光するステップ・アンド・リピート方式にしたがう高スループットな露光を実現することができる。なお、本発明の上述の効果をさらに良好に発揮するには、条件式(3)の上限値を38.5に設定し、下限値を34に設定することがさらに好ましい。また、本発明の上述の効果をさらに良好に発揮するには、条件式(4)の上限値を70に設定し、下限値を60に設定することがさらに好ましい。
【0027】
また、本発明では、投影光学系を構成するすべての非球面形状の光学面が次の条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)において、Sは非球面形状の各光学面の有効半径を、Mは上述したように投影光学系中の光学面のうち最大の有効半径を有する光学面の最大有効半径である。
S/M<0.90 (5)
【0028】
投影光学系を構成するすべての非球面形状の光学面が条件式(5)を満足することにより、非球面の製造の難易度および非球面の精度保障の難易度を比較的低く抑え、ひいては良好な高解像力を有する光学系を安定的に供給することができる。
【0029】
以上のように、本発明では、十分に大きな像側開口数および十分に広い実効結像領域を確保しつつ、諸収差が良好に補正された小型で高解像の投影光学系を実現することができる。したがって、本発明の投影光学系を搭載した露光装置では、高スループットおよび高解像力で良好な投影露光を行うことができ、ひいては高スループットおよび高解像力で良好なマイクロデバイスを製造することができる。
【0030】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる投影光学系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。なお、図1において、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を、光軸AXに垂直な面内において図1の紙面に平行にY軸を、光軸AXに垂直な面内において図1の紙面に垂直にX軸を設定している。
【0031】
図1に示す露光装置は、照明光を供給するための光源LSとして、KrFエキシマレーザ光源を備えている。光源LSから射出された光は、照明光学系ILを介して、所定のパターンが形成された投影原版としてのレチクル(マスク)Rを照明する。照明光学系ILは、露光光の照度分布を均一化するためのフライアイレンズ、照明開口絞り、可変視野絞り(レチクルブラインド)、コンデンサレンズ系等から構成されている。
【0032】
レチクルRは、レチクルホルダRHを介して、レチクルステージRS上においてXY平面に平行に保持されている。レチクルステージRSは、図示を省略した駆動系の作用により、レチクル面(すなわちXY平面)に沿って二次元的に移動可能であり、その位置座標はレチクル移動鏡RMを用いた干渉計RIFによって計測され且つ位置制御されるように構成されている。レチクルRに形成されたパターンからの光は、投影光学系PLを介して、フォトレジストの塗布されたウェハW(感光性基板)上にレチクルパターン像を形成する。
【0033】
投影光学系PLは、その瞳位置の近傍に配置された可変の開口絞りAS(図1では不図示)を有し、レチクルR側およびウェハW側の双方において実質的にテレセントリックに構成されている。そして、投影光学系PLの瞳位置には照明光学系の照明瞳面における二次光源の像が形成され、投影光学系PLを介した光によってウェハWがケーラー照明される。ウェハWは、ウェハテーブル(ウェハホルダ)WTを介して、ウェハステージWS上においてXY平面に平行に保持されている。
【0034】
ウェハステージWSは、図示を省略した駆動系の作用によりウェハ面(すなわちXY平面)に沿って二次元的に移動可能であり、その位置座標はウェハ移動鏡WMを用いた干渉計WIFによって計測され且つ位置制御されるように構成されている。こうして、本実施形態では、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面内においてウェハWを二次元的に駆動制御しながら各露光領域に対してレチクルRのパターンを一括的に露光する動作を繰り返すことにより、すなわちステップ・アンド・リピート方式により、ウェハWの各露光領域にはレチクルRのパターンが逐次露光される。
【0035】
以下、具体的な数値例に基づいて、本実施形態の投影光学系PLの各実施例を説明する。各実施例において、投影光学系PLを構成するすべての光学部材(レンズ成分および平行平面板)は、石英(SiO)により形成されている。また、光源LSとしてのKrFエキシマレーザ光源から供給されるレーザ光の中心波長は248.0nmであり、この中心波長に対する石英の屈折率は1.50839である。
【0036】
また、各実施例の投影光学系PLは、レチクル側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1と、第1リレー系R12と、負屈折力の第2レンズ群G2と、第2リレー系R23と、正屈折力の第3レンズ群G3と、第3リレー系R34と、負屈折力の第4レンズ群G4と、第4リレー系R45と、正屈折力の第5レンズ群G5と、第5リレー系R56と、正屈折力または負屈折力の第6レンズ群G6とを備えている
【0037】
また、各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をzとし、頂点曲率半径をrとし、円錐係数をκとし、n次の非球面係数をCとしたとき、以下の数式(a)で表される。後述の表(1)〜(3)において、非球面形状に形成されたレンズ面には面番号の右側に*印を付している。
Figure 2005017734
【0038】
[第1実施例]
図2は、第1実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。図2を参照すると、第1実施例の投影光学系PLにおいて、第1レンズ群G1は、レチクル側から順に、両凸レンズL1と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2とにより構成されている。第1リレー系R12は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた負メニスカスレンズL3により構成されている。第2レンズ群G2は、レチクル側から順に、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL4と、両凹レンズL5とにより構成されている。
【0039】
第2リレー系R23は、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL6により構成されている。第3レンズ群G3は、レチクル側から順に、両凸レンズL7と、両凸レンズL8と、両凸レンズL9と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10とにより構成されている。第3リレー系R34は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL11により構成されている。第4レンズ群G4は、レチクル側から順に、レチクル側に平面を向けた平凹レンズL12と、両凹レンズL13と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL14と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズL15とにより構成されている。
【0040】
第4リレー系R45は、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL16により構成されている。第5レンズ群G5は、レチクル側から順に、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズL17と、両凸レンズL18と、開口絞りASと、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL19と、両凸レンズL20と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21とにより構成されている。
【0041】
第5リレー系R56は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL22により構成されている。第6レンズ群G6は、レチクル側から順に、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL23と、両凹レンズL24とにより構成されている。なお、レチクルRと第1レンズ群G1との間の光路中には第1平行平面板P1が配置され、第6レンズ群G6とウェハWとの間の光路中には第2平行平面板P2が配置されている。
【0042】
次の表(1)に、第1実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。表(1)の主要諸元において、λは露光光の中心波長を、βは投影倍率を、Aは像側(ウェハ側)開口数を、Ymは最大像高(イメージフィールド半径)を、Lは光学系の全長をそれぞれ表している。また、表(1)の光学部材諸元において、面番号はレチクル側からの面の順序を、rは各光学面の曲率半径(非球面の場合には頂点曲率半径:mm)を、dは各光学面の軸上間隔すなわち面間隔(mm)を、D(S)は各光学面の有効半径(mm)をそれぞれ示している。上述の表記は、以降の表(2)および(3)においても同様である。
【0043】
【表1】
(主要諸元)
λ=248.0nm
β=−1/4
A=0.74
Ym=21.1mm
L=1350mm
(光学部材諸元)
Figure 2005017734
Figure 2005017734
(ウェハ面)
(非球面データ)
8面
κ=0
=−4.89101×10−8=−1.14793×10−12
=−3.08307×10−1710=−1.76374×10−23
12=−5.42423×10−2614=−1.86469×10−29
10面
κ=0
=3.04554×10−8=4.22775×10−13
=−1.90157×10−1710=−1.51393×10−21
12=2.96288×10−2514=−9.77119×10−30
13面
κ=0
=3.06981×10−9=2.03895×10−13
=6.27420×10−1910=5.37066×10−23
12=−8.29363×10−2814=1.38662×10−31
24面
κ=0
=−8.93313×10−9=2.51341×10−13
=−4.64092×10−1810=8.16525×10−23
12=−3.65633×10−2814=−6.61204×10−34
30面
κ=0
=1.28132×10−8=−1.12026×10−12
=2.41489×10−1710=−7.75851×10−23
12=−2.65739×10−2614=2.23879×10−31
33面
κ=0
=−6.96552×10−9=−1.40175×10−14
=−3.52193×10−1910=−3.28358×10−23
12=9.40904×10−2814=−3.50109×10−32
47面
κ=0
=1.02455×10−8=1.03894×10−12
=1.79471×10−1710=1.27088×10−21
12=−1.05080×10−2614=1.08829×10−29
49面
κ=0
=−5.62532×10−8=−1.08187×10−11
=−9.60476×10−1610=5.14790×10−20
12=9.21431×10−2414=1.11743×10−27
(条件式対応値)
M=161.90mm
(1)|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.002(L17のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.342(L17のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.070(L18のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.368(L18のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.225(L19のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.041(L19のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.385(L20のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.033(L20のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.615(L21のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.157(L21のウェハ側)
(2)S/Ym=3.88(第8面)
S/Ym=4.15(第10面)
S/Ym=5.65(第13面)
S/Ym=6.04(第24面)
S/Ym=4.52(第30面)
S/Ym=6.43(第33面)
S/Ym=4.04(第47面)
S/Ym=2.40(第49面)
(3)2×M/(A×Ym)=37.870
(4)L/Ym=63.981
(5)S/M=0.506(第8面)
S/M=0.540(第10面)
S/M=0.736(第13面)
S/M=0.787(第24面)
S/M=0.589(第30面)
S/M=0.838(第33面)
S/M=0.526(第47面)
S/M=0.313(第49面)
【0044】
図3は、第1実施例における横収差を示す図である。収差図において、Yは像高(mm)を示している。収差図から明らかなように、第1実施例では、A=0.74という大きな像側開口数およびYm=21.1mmという大きな最大像高(ひいては大きなイメージフィールド)を確保しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0045】
[第2実施例]
図4は、第2実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。図4を参照すると、第2実施例の投影光学系PLにおいて、第1レンズ群G1は、レチクル側から順に、両凸レンズL1と、レチクル側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2とにより構成されている。第1リレー系R12は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた負メニスカスレンズL3により構成されている。第2レンズ群G2は、レチクル側から順に、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL4と、レチクル側に凹面を向けた負メニスカスレンズL5とにより構成されている。
【0046】
第2リレー系R23は、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL6により構成されている。第3レンズ群G3は、レチクル側から順に、両凸レンズL7と、両凸レンズL8と、両凸レンズL9と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10とにより構成されている。第3リレー系R34は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL11により構成されている。第4レンズ群G4は、レチクル側から順に、レチクル側に平面を向けた平凹レンズL12と、両凹レンズL13と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL14と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズL15とにより構成されている。
【0047】
第4リレー系R45は、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL16により構成されている。第5レンズ群G5は、レチクル側から順に、両凸レンズL17と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL18と、開口絞りASと、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL19と、両凸レンズL20とにより構成されている。
【0048】
第5リレー系R56は、レチクル側から順に、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL22とにより構成されている。第6レンズ群G6は、レチクル側から順に、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL23と、両凹レンズL24とにより構成されている。なお、レチクルRと第1レンズ群G1との間の光路中には第1平行平面板P1が配置され、第6レンズ群G6とウェハWとの間の光路中には第2平行平面板P2が配置されている。次の表(2)に、第2実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
【0049】
【表2】
(主要諸元)
λ=248.0nm
β=−1/4
A=0.76
Ym=21.1mm
L=1400mm
(光学部材諸元)
Figure 2005017734
Figure 2005017734
(ウェハ面)
(非球面データ)
8面
κ=0
=−7.33443×10−8=−7.08772×10−13
=1.49555×10−1710=4.62290×10−21
12=−2.53376×10−2514=2.83342×10−29
10面
κ=0
=4.83602×10−8=1.14290×10−12
=−4.42993×10−1710=−4.22338×10−21
12=1.37929×10−2514=−4.93674×10−32
13面
κ=0
=9.25933×10−9=3.02815×10−13
=5.47693×10−1810=9.44880×10−23
12=−1.69821×10−2714=3.75158×10−31
24面
κ=0
=−1.64848×10−9=−1.79811×10−13
=−7.57220×10−1910=2.38199×10−23
12=−1.31923×10−2814=3.42686×10−32
30面
κ=0
=2.27195×10−8=−1.78144×10−12
=2.83167×10−1710=2.21422×10−22
12=−3.88652×10−2614=−5.59878×10−31
33面
κ=0
=−3.48576×10−9=−9.34342×10−14
=7.02207×10−1910=−3.62779×10−23
12=8.44439×10−2814=−2.72597×10−32
47面
κ=0
=2.42588×10−8=1.15813×10−12
=5.40360×10−1810=4.18934×10−21
12=−2.15463×10−2514=2.91598×10−29
49面
κ=0
=−5.49900×10−8=−9.27298×10−12
=−9.50711×10−1610=−9.41177×10−21
12=1.59880×10−2414=2.30786×10−27
(条件式対応値)
M=164.51mm
(1)|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.034(L17のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.595(L17のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.244(L18のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.087(L18のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.194(L19のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.050(L19のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.509(L20のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.037(L20のウェハ側)
(2)S/Ym=4.16(第8面)
S/Ym=4.60(第10面)
S/Ym=5.39(第13面)
S/Ym=5.92(第24面)
S/Ym=4.78(第30面)
S/Ym=6.79(第33面)
S/Ym=3.96(第47面)
S/Ym=2.47(第49面)
(3)2×M/(A×Ym)=35.522
(4)L/Ym=66.351
(5)S/M=0.533(第8面)
S/M=0.590(第10面)
S/M=0.692(第13面)
S/M=0.760(第24面)
S/M=0.614(第30面)
S/M=0.871(第33面)
S/M=0.508(第47面)
S/M=0.317(第49面)
【0050】
図5は、第2実施例における横収差を示す図である。収差図において、Yは像高(mm)を示している。収差図から明らかなように、第2実施例では、A=0.76という大きな像側開口数およびYm=21.1mmという大きな最大像高(ひいては大きなイメージフィールド)を確保しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0051】
[第3実施例]
図6は、第3実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。図6を参照すると、第3実施例の投影光学系PLにおいて、第1レンズ群G1は、レチクル側から順に、両凸レンズL1と、レチクル側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2とにより構成されている。第1リレー系R12は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた負メニスカスレンズL3により構成されている。第2レンズ群G2は、レチクル側から順に、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL4と、レチクル側に凹面を向けた負メニスカスレンズL5とにより構成されている。
【0052】
第2リレー系R23は、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL6により構成されている。第3レンズ群G3は、レチクル側から順に、両凸レンズL7と、両凸レンズL8と、両凸レンズL9と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10とにより構成されている。第3リレー系R34は、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL11により構成されている。第4レンズ群G4は、レチクル側から順に、両凹レンズL12と、両凹レンズL13と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた両凹レンズL14ととにより構成されている。
【0053】
第4リレー系R45は、レチクル側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL15により構成されている。第5レンズ群G5は、レチクル側から順に、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16と、レチクル側に凹面を向けた正メニスカスレンズL17と、両凸レンズL18と、開口絞りASと、両凸レンズL19と、両凸レンズL20と、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21とにより構成されている。
【0054】
第5リレー系R56は、レチクル側から順に、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた正メニスカスレンズL22と、ウェハ側に非球面形状の凹面を向けた負メニスカスレンズL23とにより構成されている。第6レンズ群G6は、レチクル側から順に、レチクル側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24と、レチクル側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25とにより構成されている。なお、レチクルRと第1レンズ群G1との間の光路中には第1平行平面板P1が配置され、第6レンズ群G6とウェハWとの間の光路中には第2平行平面板P2が配置されている。次の表(3)に、第3実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
【0055】
【表3】
(主要諸元)
λ=248.0nm
β=−1/4
A=0.78
Ym=20.4mm
L=1350mm
(光学部材諸元)
Figure 2005017734
Figure 2005017734
(ウェハ面)
(非球面データ)
8面
κ=0
=−9.02617×10−8=−5.44183×10−13
=1.41843×10−1710=1.85907×10−21
12=−1.88209×10−2514=3.20083×10−29
10面
κ=0
=4.09576×10−8=3.89039×10−13
=−3.48755×10−1710=−1.18440×10−21
12=1.41439×10−2514=−4.60674×10−30
13面
κ=0
=2.86051×10−9=2.93148×10−14
=2.22094×10−1810=1.60840×10−22
12=−1.39318×10−2714=5.19200×10−31
24面
κ=0
=−8.53333×10−9=−2.10086×10−13
=−8.25947×10−1910=−4.76942×10−23
12=4.61828×10−2714=−1.30652×10−31
30面
κ=0
=2.37553×10−8=−1.22463×10−12
=1.90938×10−1710=1.40923×10−22
12=−1.83271×10−2614=7.65773×10−32
31面
κ=0
=−5.85776×10−9=−1.51928×10−13
=5.20453×10−1810=−2.85614×10−22
12=8.51498×10−2714=−2.10437×10−31
47面
κ=0
=2.55977×10−8=−4.87831×10−13
=3.11699×10−1710=−1.10597×10−21
12=4.39420×10−2614=−3.82427×10−31
49面
κ=0
=−9.20918×10−8=−7.21894×10−12
=−5.45385×10−1610=−5.70530×10−20
12=8.17862×10−2414=−2.72052×10−28
(条件式対応値)
M=164.43mm
(1)|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.093(L16のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.403(L16のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.028(L17のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.400(L17のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.180(L18のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.166(L18のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.098(L19のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.021(L19のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.351(L20のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.054(L20のウェハ側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.608(L21のレチクル側)
|(Ni−Nr)×2×D/R|=0.082(L21のウェハ側)
(2)S/Ym=4.03(第8面)
S/Ym=4.58(第10面)
S/Ym=5.58(第13面)
S/Ym=5.62(第24面)
S/Ym=4.93(第30面)
S/Ym=5.97(第31面)
S/Ym=5.14(第47面)
S/Ym=2.96(第49面)
(3)2×M/(A×Ym)=33.970
(4)L/Ym=66.176
(5)S/M=0.517(第8面)
S/M=0.588(第10面)
S/M=0.716(第13面)
S/M=0.722(第24面)
S/M=0.633(第30面)
S/M=0.767(第31面)
S/M=0.659(第47面)
S/M=0.380(第49面)
【0056】
図7は、第3実施例における横収差を示す図である。収差図において、Yは像高(mm)を示している。収差図から明らかなように、第3実施例では、A=0.78という大きな像側開口数およびYm=20.4mmという大きな最大像高(ひいては大きなイメージフィールド)を確保しているにもかかわらず、諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0057】
以上のように、各実施例では、波長が248.0nmのKrFエキシマレーザ光に対して、A=0.74〜0.78の大きな像側開口数を確保するとともに、Ym=21.1mmまたは20.4mmの大きなイメージフィールドを確保することができる。その結果、第1実施例および第2実施例では、たとえば33mm×26mmの矩形状の露光領域内に、ステップ・アンド・リピート方式にしたがって回路パターンを高解像で一括露光することができる。また、第3実施例では、たとえば32mm×25mmの矩形状の露光領域内に、ステップ・アンド・リピート方式にしたがって回路パターンを高解像で一括露光することができる。
【0058】
上述の実施形態の露光装置では、照明系によってレチクル(マスク)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、本実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図8のフローチャートを参照して説明する。
【0059】
先ず、図8のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、本実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。
【0060】
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。なお、ステップ301〜ステップ305では、ウェハ上に金属を蒸着し、その金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチングの各工程を行っているが、これらの工程に先立って、ウェハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもない。
【0061】
また、本実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図9のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図9において、パターン形成工程401では、本実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
【0062】
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
【0063】
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
【0064】
なお、上述の実施形態では、ウェハWの各露光領域に対してレチクルRのパターンを一括的に露光するステップ・アンド・リピート方式の露光装置に本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、ウェハWとレチクルRとを投影光学系PLに対して相対移動させつつウェハWの各露光領域に対してレチクルRのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に本発明を適用することもできる。
【0065】
また、上述の実施形態では、248.0nmの波長光を供給するKrFエキシマレーザ光源を用いているが、これに限定されることなく、所定の波長を有する光(例えばArFエキシマレーザからの193nmの波長光、水銀ランプからのi線(365nm)の波長光)を供給する他の適当な光源に対して本発明を適用することもできる。また、上述の実施形態では、露光装置に搭載される投影光学系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、他の一般的な投影光学系に対して本発明を適用することもできる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、十分に大きな像側開口数および十分に広い実効結像領域を確保しつつ、諸収差が良好に補正された小型で高解像の投影光学系を実現することができる。したがって、本発明の投影光学系を搭載した露光装置では、高スループットおよび高解像力で良好な投影露光を行うことができ、ひいては高スループットおよび高解像力で良好なマイクロデバイスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる投影光学系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】第1実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。
【図3】第1実施例における横収差を示す図である。
【図4】第2実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。
【図5】第2実施例における横収差を示す図である。
【図6】第3実施例にかかる投影光学系のレンズ構成を示す図である。
【図7】第3実施例における横収差を示す図である。
【図8】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。
【図9】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
【符号の説明】
LS 光源
IL 照明光学系
R レチクル
RS レチクルステージ
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
G6 第6レンズ群
R12 第1リレー系
R23 第2リレー系
R34 第3リレー系
R45 第4リレー系
R56 第5リレー系
Li レンズ成分
AS 開口絞り
P1,P2 平行平面板

Claims (13)

  1. 第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
    前記第1面側から光の入射順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第1リレー系と、
    少なくとも2つの負レンズを含み、負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第2リレー系と、
    少なくとも2つの正レンズを含み、正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第3リレー系と、
    少なくとも2つの負レンズを含み、負の屈折力を有する第4レンズ群と、
    少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第4リレー系と、
    少なくとも2つの正レンズを含み、正の屈折力を有する第5レンズ群と、
    少なくとも1つの非球面形状の光学面を含む第5リレー系と、
    正の屈折力または負の屈折力を有する第6レンズ群とを備えていることを特徴とする投影光学系。
  2. 前記第4レンズ群は、少なくとも3つの負レンズを含むことを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  3. 前記投影光学系は、前記第1面側および前記第2面側の双方にほぼテレセントリックであり、
    前記第5レンズ群の光路中には、可変開口部を有する開口絞りが配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の投影光学系。
  4. 前記第2レンズ群は負レンズのみにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投影光学系。
  5. 前記第3レンズ群は正レンズのみにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投影光学系。
  6. 前記第5レンズ群を構成するすべての光学面は、各光学面の曲率半径をRとし、各光学面の有効半径をDとし、各光学面の入射側屈折率をNiとし、各光学面の射出側屈折率をNrとするとき、
    |(Ni−Nr)×2×D/R|<0.62
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投影光学系。
  7. 前記投影光学系に含まれる非球面形状の光学面の有効半径をSとし、最大像高をYmとするとき、前記投影光学系に含まれるすべての非球面形状の光学面が、
    S/Ym<10.8
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投影光学系。
  8. 第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
    像側の開口数をAとし、最大像高をYmとし、前記投影光学系中の光学面のうち最大の有効半径を有する光学面の最大有効半径をMとし、前記投影光学系の全長をLとするとき、
    32<2×M/(A×Ym)<39
    38<L/Ym<80
    の条件を満足することを特徴とする投影光学系。
  9. 前記投影光学系は少なくとも1つの非球面形状の光学面を含み、
    前記投影光学系中のすべての非球面形状の光学面は、非球面形状の各光学面の有効半径をSとし、前記投影光学系中の光学面のうち最大の有効半径を有する光学面の最大有効半径をMとするとき、
    S/M<0.90
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投影光学系。
  10. 前記第1面に設定されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクに形成されたパターンの像を前記第2面に設定された感光性基板上に形成するための請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置。
  11. 前記投影光学系に対して前記マスクおよび前記感光性基板を相対的に静止させた状態で露光を行うことを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記第1面に設定されたマスクを照明する照明工程と、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投影光学系を介して、前記照明工程により照明された前記マスクのパターンを前記第2面に設定された感光性基板上に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  13. 前記露光工程では、前記投影光学系に対して前記マスクおよび前記感光性基板を相対的に静止させた状態で露光を行うことを特徴とする請求項12に記載のデバイス製造方法。
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