JP2005017552A - 断熱装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Yasuaki Iijima
泰明 飯嶋
Junya Takigawa
潤也 瀧川
Kenichi Takehara
賢一 竹原
Yoshiaki Uchida
圭亮 内田
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Abstract

【課題】冷却及び断熱効率を高めることができ、省スペースを図れる断熱装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】断熱ユニット10は、熱遮蔽板11、ヒートパイプ12、ヒートシンク13及び放熱部14によって構成し、発熱部である定着ユニット1と冷却対象部である現像ユニット2の間に設ける。熱遮蔽板11は、吸熱面11aと放熱面11bとを有し、定着ユニット1側に吸熱面11aを向け、ヒートパイプ12側に放熱面11bを向ける。これにより、定着ユニット1からの熱が現像ユニット2へ伝わりにくくなる。また定着ユニット1が内蔵するヒータ等が発生させた熱をヒートシンク13で受け、受けた熱をヒートパイプ12によって放熱部14に伝えて放熱して冷却することで熱の交換を行う。そのため冷却効率が高くなり、各ユニットの形状を自由に構成でき、省スペース化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱装置及び、これを用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像形成装置においては高速化、デジタル化、カラー化による機能向上に伴い、機械構成部品が増え、ポリゴンモータやハードディスク等の発熱する部品も増えてゆくのに対して、機械、装置としてのサイズはよりいっそう小型化に向かっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、相対的に部品間のスペースが小さくなることで、発熱密度が増大しており、従来公知のダクトを用いた空冷方式を使うことができにくい場所が装置内に生じるようになってきている。特に高画質化を図る際においては、熱による影響が今まで以上に重要となっており、省スペースでの冷却技術が必要となっている。
【0004】
本発明は上記従来の問題点にかんがみてなしたもので、さらに余分な熱を効率よく冷却するための断熱装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る断熱装置は、上記目的を達成するために、発熱部と冷却対象部との間に配する断熱装置であって、熱遮蔽板、ヒートパイプ、ヒートシンク及び放熱部材からなり、上記熱遮蔽板が吸熱性の鋼板かなることを特徴とする。
【0006】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1の断熱装置において、上記熱遮蔽板を上記冷却対象部と上記ヒートパイプの間に設けてなることを特徴とする。
【0007】
同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、請求項2の断熱装置において、上記ヒートパイプ側に上記熱遮蔽板の吸熱側を向け、上記冷却対象部側に上記熱遮蔽板の放熱側を向けてなることを特徴とする。
【0008】
同請求項4に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1の断熱装置において、上記熱遮蔽板を上記発熱部とヒートパイプの間に設けてなることを特徴とする。
【0009】
同請求項5に係るものは、上記目的を達成するために、請求項4の断熱装置において、上記発熱部側に上記熱遮蔽板の吸熱側を向け、上記ヒートパイプ側に上記熱遮蔽板の放熱側を向けてなることを特徴とする。
【0010】
同請求項6に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし5のいずれかの断熱装置において、上記熱遮蔽板を複数枚設けることを特徴とする。
【0011】
同請求項7に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし6のいずれかの断熱装置において、上記ヒートパイプと上記熱遮蔽板との間に冷却風を流す手段を有することを特徴とする。
【0012】
同請求項8に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし7のいずれかの断熱装置において、上記放熱部材を上記発熱部と上記冷却対象部との間の部位から外れた位置に配してなることを特徴とする。
【0013】
同請求項9に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし8のいずれかの断熱装置を用いたことを特徴とする。
【0014】
同請求項10に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし6のいずれかの断熱装置を用い、上記ヒートパイプと上記熱遮蔽板との間に冷却風を流す手段を有することを特徴とする。
【0015】
同請求項11に係るものは、上記目的を達成するために、請求項9または10の画像形成装置において、上記発熱部が定着装置であり、上記冷却対象部が現像装置であることを特徴とする。
【0016】
同請求項12に係るものは、上記目的を達成するために、請求項11の画像形成装置において、上記放熱部材を上記定着装置と上記現像装置との間の部位から外れた位置に配してなることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る断熱装置の第1実施形態を用いた画像形成装置の概念的断面図(A)と、要部拡大断面図(B)、及び本発明に係る断熱装置の第1実施形態の概念的断面図(C)である。図中1は定着装置(以下、各装置に置いてユニット化されたものである場合には定着ユニット等のように表記する。)、2は現像ユニット、3は排紙ユニット、4は両面ユニット、5は搬送ベルト、6は転写ユニット、7は給紙ユニット、8はスキャナユニット、9はポリゴンモータ、10は本発明に係る断熱装置の第1実施形態である断熱ユニットである。
【0018】
断熱ユニット10は、熱遮蔽板11、ヒートパイプ12、ヒートシンク13及び放熱部14によって構成してあり、発熱部である定着ユニット1と冷却対象部である現像ユニット2の間に位置し、放熱部14が両ユニット1、2の間から外れた位置に突出させて設けてある。
【0019】
熱遮蔽板11は、吸熱面11aと放熱面11bとを有し、定着ユニット1側に吸熱面11aを向け、ヒートパイプ12側に放熱面11bを向けてある。
【0020】
すなわち本実施形態では、定着ユニット1からの熱が現像ユニット2へ伝わりにくくなるとともに、定着ユニット1が内蔵するヒータ等が発生させた熱をヒートシンク13で受け、受けた熱をヒートパイプ12によって放熱部14に伝えて放熱して冷却することで、熱の交換を行うようになっている。そのため冷却効率が高くなり、各ユニットの形状を自由に構成でき、省スペース化を図ることができる。
【0021】
図2は、本発明に係る断熱装置の第2実施形態を用いた画像形成装置の要部拡大断面図である。本実施形態の断熱ユニット10は、断熱ユニット10で現像ユニット2とヒートパイプ12の間に熱遮蔽板11を設け、現像ユニット2側に熱遮蔽板の吸熱面11a、ヒートパイプ12側に熱遮蔽板の放熱面11bとなるように構成している。このように構成することで、定着ユニット1からの熱を現像ユニット2によりいっそう伝わりにくくしてある。その他の構造は第1実施形態と同様であり、その他の構成、作用も先の実施形態と同様である。
【0022】
図3は、本発明に係る断熱装置の第3実施形態に係る断熱装置の断面図である。本実施形態の断熱ユニット10は、熱遮蔽板11を複数枚設けて構成してある。熱遮蔽板11を複数枚設ける構成とすることで、定着ユニット1での温度と現像ユニット2で許容温度差が大きい場合でも効率よく断熱することができる。その他の構造は第1実施形態と同様であり、その他の構成、作用も先の実施形態と同様である。
【0023】
図4、本発明に係る断熱装置を用いた画像形成装置の一実施形態の要部拡大斜視図である。本実施形態は、ヒートパイプ12と熱遮蔽板11がダクトとして構成したもので、画像形成装置内部の断熱ユニット10近傍に送風ファン15を設けることによって、ヒートパイプ12と熱遮蔽板11の間に送風ファン15によって風を送り込み、ヒートパイプ12と熱遮蔽板11の間を冷風が流れるようにし、空冷方式によって冷却効率等をさらに上昇させることができるようにしてある。すなわち熱源となる定着ユニット1と冷却対象部である現像ユニット2との温度差が大きい場合でも冷却効率及び断熱効率を高め得る。なお送風ファンは断熱装置を構成するものとして設けても、画像形成装置を構成するものとして設けてもいずれでもよい。
【0024】
以上説明してきた実施形態は、断熱装置を定着ユニットと現像ユニットの間に設ける例のみであるが、本発明はこれに限定されず、種々の装置のいろいろな発熱部と冷却対象部との間に配置することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明に係る断熱装置及び画像形成装置は、以上説明してきたようなものなので、冷却及び断熱効率を高めることができ、そのぶん省スペースを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る断熱装置の第1実施形態を用いた画像形成装置の概念的断面図(A)と、要部拡大断面図(B)、及び本発明に係る断熱装置の第1実施形態の概念的断面図(C)である。
【図2】本発明に係る断熱装置の第2実施形態を用いた画像形成装置の要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る断熱装置の第3実施形態に係る断熱装置の断面図である。
【図4】本発明に係る断熱装置を用いた画像形成装置の一実施形態の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 定着装置
2 現像ユニット
3 排紙ユニット
4 両面ユニット
5 搬送ベルト
6 転写ユニット
7 給紙ユニット
8 スキャナユニット
9 ポリゴンモータ
10 断熱ユニット
11 熱遮蔽板
11a 吸熱面
11b 放熱面
12 ヒートパイプ
13 ヒートシンク
14 放熱部
15 送風ファン

Claims (12)

  1. 発熱部と冷却対象部との間に配する断熱装置であって、熱遮蔽板、ヒートパイプ、ヒートシンク及び放熱部材からなり、上記熱遮蔽板が吸熱性の鋼板かならることを特徴とする断熱装置。
  2. 請求項1の断熱装置において、上記熱遮蔽板を上記冷却対象部と上記ヒートパイプの間に設けてなることを特徴とする断熱装置。
  3. 請求項2の断熱装置において、上記ヒートパイプ側に上記熱遮蔽板の吸熱側を向け、上記冷却対象部側に上記熱遮蔽板の放熱側を向けてなることを特徴とする断熱装置。
  4. 請求項1の断熱装置において、上記熱遮蔽板を上記発熱部とヒートパイプの間に設けてなることを特徴とする断熱装置。
  5. 請求項4の断熱装置において、上記発熱部側に上記熱遮蔽板の吸熱側を向け、上記ヒートパイプ側に上記熱遮蔽板の放熱側を向けてなることを特徴とする断熱装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかの断熱装置において、上記熱遮蔽板を複数枚設けることを特徴とする断熱装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかの断熱装置において、上記ヒートパイプと上記熱遮蔽板との間に冷却風を流す手段を有することを特徴とする断熱装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかの断熱装置において、上記放熱部材を上記発熱部と上記冷却対象部との間の部位から外れた位置に配してなることを特徴とする断熱装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかの断熱装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれかの断熱装置を用い、上記ヒートパイプと上記熱遮蔽板との間に冷却風を流す手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9または10の画像形成装置において、上記発熱部が定着装置であり、上記冷却対象部が現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置において、上記放熱部材を上記定着装置と上記現像装置との間の部位から外れた位置に配してなることを特徴とする画像形成装置。
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