JP2005014486A - ポリエステル系樹脂支持体回収方法 - Google Patents

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敏克 柳原
Shigeru Kobayashi
茂 小林
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Abstract

【課題】支持体に天然高分子系及び合成高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料から、写真感光材料用の支持体の原料として再使用出来る状態で支持体を回収する方法の提供。
【解決手段】ポリエステル系樹脂支持体を用いた写真感光材料を撹拌装置を用いてアルカリ性処理液により処理した後、該アルカリ性処理液から第1分離処理部と第2分離処理部と、酸性処理液による処理とを経るポリエステル系樹脂支持体回収方法において、該撹拌装置は、該胴部の回転軸の傾きが水平面との成す角度が0〜80°で、前記胴部内部に胴部の最大径に対して、1/10〜5/10の高さのスパイラル巻きのブレードを少なくとも1枚有したドラムミキサーであることを特徴とするポリエステル系樹脂支持体回収方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル系樹脂支持体を用いた写真感光材料からポリエステル系樹脂支持体の回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル系樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートはその優れた特性によりハロゲン化銀写真感光材料、熱現像写真感光材料、インクジェット記録材料、磁気記録材料等の支持体として、及び液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイの各種表示装置に使用する光学フィルムとして情報記録産業界でも広く用いられている。
【0003】
図8は写真感光材料の概略断面図である。
図中、6は写真感光材料を示す。601はポリエステル系樹脂支持体を示し、602a、602bは下塗り層を示す。603は下塗り層602aを介してポリエステル系樹脂支持体601上に形成された塗布膜の感光層を示し、605は感光層603の上に形成された塗布膜の保護層を示す。604は下塗り層602bを介してポリエステル系樹脂支持体601上に形成された塗布膜のバッキング層を示す。感光層603は必要に応じて多層から構成されている場合もあるし、上に保護層を塗設していない場合もある。感光層603、保護層605及びバッキング層には天然高分子バインダー又は合成高分子バインダーが作製する写真感光材料の種類により選択され使用されている。本発明では、塗布膜とは感光層と、保護層と、バッキング層とを含めた総称を言う。
【0004】
近年、情報記録産業界は著しい発展を遂げつつあり使用されるポリエステル系樹脂材料も急増しつつある。それに伴い、製造工程において発生する廃棄対象物(例えば、生産端材、製品検査過程で発生する品質不良品等)、使用済み品も多量になりつつある。
【0005】
これらポリエステル系樹脂材料の屑は殆どが有効利用されることなく埋め立て又は焼却処理で対応しているのが実状であるが、埋め立てでは腐敗消滅することは無く、焼却処理では焼却条件によりダイオキシンの発生を引き起こし、地球環境負荷を大きくする一因にもなっている。又、ポリエステル原料損失という問題点があり、省資源の面からも好ましくない。
【0006】
特に、これらポリエステル系樹脂を支持体として使用し、塗布膜のバインダーに合成高分子系素材を用いた感光材料に対しては、支持体として再使用が出来る状態での回収が出来ず、使用済み品及び生産端材については殆どが有効利用されることなく、やむなく、ダイオキシンの発生を抑えるために高温で焼却処理で対応していた。このため、高温の焼却処理に伴い焼却炉の傷みが早く維持費がかかり問題となっている。
【0007】
これらの問題点を解決するために、ポリエステル系樹脂を支持体として使用した写真感光材料からポリエステル系樹脂支持体を回収する方法が検討されてきた。例えば、塩化ビニリデン、イタコン酸、アクリル酸等の共重合体を下塗り層としたポリエステル系樹脂としてポリエチレンテレフタレート(PET)を使用した支持体を用いた印刷製版フィルムをアルカリ金属塩の水溶液中でカチオン系界面活性剤とともに50〜95℃で加熱処理することでPETを回収する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0008】
下塗り層を有するポリエステル系樹脂支持体(以下、単に支持体とも言う)及びそれを用いたハロゲン化銀写真感光材料をチップ状に破砕し、界面活性剤(非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤)を併用し、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを含むアルカリ水溶液で温度70〜100℃で撹拌しながら加熱処理することで支持体を回収する方法が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0009】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の回収方法では、支持体上に合成高分子バインダーを使用し、塗布膜を形成した写真感光材料から支持体を回収した場合、剥離した塗布膜及びアルカリ性処理液による処理で発生するスラッジが再付着した支持体、塗布膜が剥離せず残った支持体、剥離した塗布膜等の混入が生じ、写真感光材料用の支持体の原料として再使用するには純度的に不十分となり使用出来ないのが現状である。
【0010】
特に写真感光材料用の支持体の原料として再使用する場合、要求される項目としては次の項目が挙げられる。1)写真性能に悪影響(カブリ、増感・減感等の感度異常等)を与える不純物の混入がなく、2)物理的特性(色調、分子量分布等)が変化していないこと、3)撮影したときに画像に悪影響を与える異物の混入が無いこと等が挙げられる。
【0011】
これらの状況から、支持体に天然高分子系バインダー及び合成高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料から、写真感光材料用の支持体の原料として再使用出来る状態で支持体を回収する方法の開発が望まれている。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−302580号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平8−146560号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記状況に鑑み成されたものであり、その目的は、支持体に天然高分子系バインダー及び合成高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料から、写真感光材料用の支持体の原料として再使用出来る状態で支持体を回収する方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、以下の構成により達成された。
【0016】
1)ポリエステル系樹脂支持体を用いた写真感光材料を撹拌装置を用いてアルカリ性処理液により処理した後、該アルカリ性処理液から第1分離処理部と第2分離処理部とによりポリエステル系樹脂支持体を分離した後、酸性処理液による処理を経て、前記ポリエステル系樹脂支持体を回収するポリエステル系樹脂支持体回収方法において、該撹拌装置は、処理量が内容積の1/100〜99/100倍を撹拌出来る胴部を有し、該胴部の回転軸の傾きが水平面との成す角度が0〜80°で、前記胴部内部に胴部の最大径に対して、1/10〜5/10の高さのスパイラル巻きのブレードを少なくとも1枚有し、該ブレードのスパイラル巻き条数が1/10〜100を有するドラムミキサーであることを特徴とするポリエステル系樹脂支持体回収方法。
【0017】
2)前記ブレードは、胴部の最大径に対して1/1000〜100倍のRを有していることを特徴とする1)に記載のポリエステル系樹脂支持体回収方法。
【0018】
3)ポリエステル系樹脂支持体を用いた写真感光材料を撹拌装置を用いてアルカリ性処理液により処理した後、該アルカリ性処理液から第1分離処理部と第2分離処理部とによりポリエステル系樹脂支持体を分離した後、第2化学処理部を経て、前記ポリエステル系樹脂支持体を回収するポリエステル系樹脂支持体回収方法において、該撹拌装置が該撹拌容器の内壁にアルカリ性処理液を吹き付ける吹き付け装置を有する縦型タンクミキサーであることを特徴とするポリエステル系樹脂支持体回収方法。
【0019】
4)前記吹き付け装置は、アルカリ性処理液を撹拌容器の内壁に間欠に吹き付けることを特徴とする3)に記載のポリエステル系樹脂支持体回収方法。
【0020】
5)前記吹き付け装置は、アルカリ性処理液を撹拌容器の内壁に連続的に吹き付けることを特徴とする3)に記載のポリエステル系樹脂支持体回収方法。
【0021】
発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討を加えた結果、支持体に天然高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料から支持体を回収する場合、アルカリ性処理液により塗布膜が分解しスラッジ化するため支持体との分離が容易であるのに対して、同じ方法では、合成高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料の場合、不純物として塗布膜の混入が多くて写真感光材料の支持体の原料に再使用出来る支持体の回収は困難であることが判明した。
【0022】
塗布膜の混入が多くなるのは次の原因と推定した。1)剥離した塗布膜がアルカリ性処理液で分解しないため支持体との分離が困難となる。2)剥離した塗布膜中の合成高分子系バインダーが熱により柔らかくなり、支持体に再付着する。3)破砕したチップの断面から徐々にアルカリ性処理液が下塗り層へ浸透することにより下塗り層が分解し塗布膜が剥離するので下塗り層へのアルカリ性処理液の浸透がバラツキくため塗布膜が支持体に残り易い。一方、支持体に合成高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料から、写真感光材料の支持体の原料に再使用出来る支持体の回収をアルカリ性処理液による加熱処理のみでは困難にしているのは次の原因と推定した。
【0023】
これらに対して、合成高分子系バインダーを使用し、塗布膜を形成した写真感光材料から写真感光材料の支持体の原料に再使用出来る支持体を回収するには次のことが効果的であることが判明し、本発明に至った次第である。
【0024】
1)アルカリ性処理液による加熱処理の段階で破砕したチップの断面に剪断力を均一に与えアルカリ性処理液の下塗り層への浸透を促進し、塗布膜を剥離し易くする。2)アルカリ性処理液による加熱処理した後に、支持体に残存している塗布膜、再付着した塗布膜、付着したアルカリ性処理液による加熱処理により発生したスラッジ等を除去するために強制的に剪断力を与え剥離・除去する。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施の形態を図1〜図7を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
図1は支持体の回収方法を示す模式図である。
図中、1は支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料102を、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを含むアルカリ性処理液103で温度70〜100℃で撹拌しながら加熱処理し、支持体から塗布膜を剥離する処理部を示す。101は処理装置を示す。処理装置101については図2〜図5で詳細に説明する。
【0027】
処理装置101によりチップ状の写真感光材料102を加熱処理することにより、アルカリ水溶液103中には、剥離した塗布膜と、塗布膜が剥離した支持体と、一部の塗布膜が残った支持体と、発生したスラッジ及び剥離した塗布膜が付着した支持体と、アルカリ性処理液による処理で発生したスラッジ等とを含む状態となる。本発明では、これらを全て含めて固形物と言う。
【0028】
破砕したチップ状の写真感光材料201としては、製造工程において発生する廃棄対象物(例えば、生産端材、製品検査過程で発生する品質不良品等)、使用済み品等が挙げられる。チップ状に破砕した写真感光材料の大きさは0.1〜50mm以下の不定形が好ましい。
【0029】
2は第1分離処理部を示し、ハイドロサイクロン201と、第1衝突型遠心脱水機202と、水切り手段203とを有している。水切り手段203としては特に限定はなく、例えばエアーサイクロン、スクリーンコンベア等が挙げられる。本図では、エアーサイクロンを使用した場合を示している。
【0030】
201aはハイドロサイクロン201によりアルカリ性処理液より分離された固形物を受けるホッパーを示す。ハイドロサイクロン201と、第1衝突型遠心脱水機202と、エアーサイクロン203はいずれも市販のものを使用することが可能であり、処理量から適宜大きさを選択することが可能である。
【0031】
第1分離処理部は、処理部1のアルカリ性処理液から固形物を分離する工程である。処理部1からの固形物を含むアルカリ性処理液は、ハイドロサイクロン201の円柱部201bの上部より、ハイドロサイクロンの円周方向の接線方向に10〜2500m/minの速度で導入することが好ましい。10m/min未満の場合は、ハイドロサイクロン本体中に渦流の発生が弱くなり、処理部1から送られてくるアルカリ性処理液中の固形物の状態によっては分離が出来なくなる場合がある。2500m/minを越えた場合は、処理部1から送られてくるアルカリ性処理液中の固形物の状態によっては、ハイドロサイクロンの下部のオリフィス201cに固形物が詰まり分離が出来なくなる場合がある。
【0032】
ハイドロサイクロン201に導入するときの固形分濃度は0.1〜2質量%になるようにアルカリ性処理液を水で希釈することが好ましい。0.1質量%未満の場合は、水を多量に使用することになり、生産性を悪くする原因のひとつになる場合がある。2質量%を越えた場合は、破砕したチップ状の写真感光材料の大きさによってはハイドロサイクロンが詰まってしまう場合がある。
【0033】
ハイドロサイクロンの円周方向の接線方向に沿って導入されたアルカリ性処理液中の固形物は、遠心力によりハイドロサイクロンのテーパー部201eを介してオリフィス201cよりホッパー201aに分離回収され、上部の排出口201dからは剥離した塗布膜と、発生したスラッジ等の一部を含むアルカリ性処理液が排出される。
【0034】
これら固形物から、支持体に再付着した塗布膜及びスラッジ、剥離した塗布膜、スラッジ等を分離除去するために、ホッパー201aから、固形分濃度を0.1〜50質量%の範囲で水により混合調製し、第1衝突型遠心脱水機202の下部から導入される。
【0035】
第1衝突型遠心脱水機202に導入された溶液は互いに衝突しながら上部に移動する間に付着物の一部及び剥離した塗布膜、スラッジ等が下部202aより排出される。上部202bからは支持体(塗布膜が剥離された支持体と、一部の塗布膜が残った支持体と、剥離した塗布膜及びスラッジ等が付着した支持体等とを含む)、分離出来ずに残った剥離した塗布膜等が排出される。尚、第1衝突型遠心脱水機202の機構に関しては図7で詳細に説明する。
【0036】
第1衝突型遠心脱水機202の上部202bから排出される固形物(塗布膜が剥離された支持体と、一部の塗布膜が残った支持体と、剥離した塗布膜及びスラッジ等が付着した支持体等とを含む)、分離出来ずになかった剥離した塗布膜等は水切り手段であるエアーサイクロンに導入され付着している水が除去される。
【0037】
この段階で回収された固形物は、塗布膜が剥離された支持体と、一部の塗布膜が残った支持体と、剥離した塗布膜が再付着した支持体と、アルカリ性処理液により生じたスラッジ等が付着した支持体と、剥離した塗布膜と、アルカリ性処理液により生じたスラッジ等とが混入しているため、未だ写真感光材料の支持体に再利用出来る状態とはなっていない。
【0038】
3は第2分離処理部を示し、高剪断撹拌装置301と第2衝突型遠心脱水機302とを有している。高剪断撹拌装置301と第2衝突型遠心脱水機302はいずれも市販のものを使用することが可能であり、処理量に合わせ適宜大きさを選択することが可能である。
【0039】
第2分離処理部3は、第1分離処理部で回収された、剥離した塗布膜及びスラッジ等が付着している支持体から物理的な力により塗布膜及びスラッジ等の剥離と、剥離した塗布膜を細分化し除去し易くし支持体を分離する工程である。
【0040】
第1分離処理部2で回収された固形物は、水により固形分濃度を0.1〜50質量%に調製し、高剪断撹拌装置301に入れられる。尚、高剪断撹拌装置301の機構及び処理条件は図6を参照して説明する。
【0041】
固形物は、高剪断撹拌装置301で高剪断力を掛けられて処理されることで、支持体に残っている塗布膜、付着していた塗布膜及びスラッジ等が剥離されると同時に細分化される。又、同様に分離せずに残っていた剥離した塗布膜、スラッジ等も高剪断力を掛けられて処理されることで細分化され、水と混合した溶液となる。
【0042】
この状態で第2衝突型遠心脱水機302に導入され処理されることで、支持体と塗布膜、スラッジ等が分離され、支持体が回収される。尚、第2衝突型遠心脱水機302から支持体を回収するときは、第1分離処理部に示した様なエアーサイクロンを介して回収してもかまわない。この段階で回収された支持体には、僅かな塗布膜、スラッジ等が付着している支持体と、細分化された塗布膜等が混入しているため、未だ写真感光材料の支持体に再利用出来る状態とはなっていない。第2衝突型遠心脱水機302の機構及び条件については図7で説明する。
【0043】
4は第2分離処理部3より回収された支持体を写真感光材料の支持体に再利用出来る状態にする酸性処理液による処理部を示す。401は、処理容器401aに入れられた、第2衝突型遠心脱水機302から回収した支持体402を、酸性処理液403で温度1〜95℃で攪拌機401bで撹拌しながら、支持体を処理する処理装置を示す。酸性処理液で処理ことにより、支持体402に付着している僅かな塗布膜、スラッジ、混入している微細な塗膜のバインダーが分解し、銀を硝酸銀として分離除去することが出来る状態となる。
【0044】
酸性処理液で処理が終了した段階で回収された支持体は、異物の付着が無く、酸性処理液を分離することで写真感光材料の製造時に使用する支持体と同じ程度となっており、写真感光材料の支持体に再利用出来る状態となっている。
【0045】
処理部4で使用する酸性処理液としては特に限定は無く、例えば硝酸、ハロゲン化水素酸、硫酸等が挙げられ、特に硝酸、ハロゲン化水素酸が好ましい。酸性処理液の濃度は0.01〜10mol/Lが好ましい。0.01mol/L未満の場合は、バインダーの種類によっては塗膜のバインダーが分解せず、銀が溶液中に溶出しない場合がある。10mol/Lを越える場合は、設備に使用している材質によっては、腐食が進み生産に支障をきたす場合がある。
【0046】
5は水洗・乾燥部を示す。水洗・乾燥部5は、処理部4で酸性処理液で処理した支持体を水洗し、乾燥することで写真感光材料の支持体の原材料に再利用出来る状態にする工程である。
【0047】
501は水洗装置を示し、502は乾燥装置を示す。水洗装置501は回収された支持体を効率良く洗浄出来れば装置には特に限定はなく、例えば撹拌機が付いた水洗槽でもよく、水洗水をシャワーで欠けながら回転可能なメッシュのドラム式容器等でも良い。乾燥装置で乾燥が終了した段階で、写真感光材料の支持体の原材料に再利用出来る状態の支持体の回収が終了する。
【0048】
乾燥装置502も水洗装置501と同様に効率良く乾燥出来れば装置には特に限定はなく、例えば乾燥風を吹き付けながら回転可能なメッシュのドラム式容器等でも良い。
【0049】
図1に示される、アルカリ性処理液による処理部、第1分離処理部、第2分離処理部、酸性処理液による処理部、水洗・乾燥部はいずれもバッチ処理で行うことが好ましい。
【0050】
図2は、図1に示される処理装置がドラムミキサーの場合のドラムミキサーの概略図である。図2の(a)はドラムミキサーの一部破断面を含む概略図である。図2の(b)はブレードの概略断面図である。
【0051】
図中、104はドラムミキサーを示す。ドラムミキサー104は回転手段(不図示)により回転可能となっている。104aはドラムミキサー104の胴部を示し、104bは胴部の内側を示す。胴部104aは内容積の1/100〜99/100倍の処理液を撹拌することが可能となっている。1/100未満の場合は、処理液の量が少なくて撹拌が困難となり、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料に剪断力を均等に掛けることが困難となり、塗布膜の剥離が均一にならないためとなるため好ましくない。99/100倍を越えた場合は、ドラムミキサーの内部に空隙がなくなるため、内部の処理液が処理温度により膨張した場合、ドラムミキサーの胴部を破損する危険があるため好ましくない。
【0052】
104cは内側104bにスパイラル巻きの状態で設けられたブレードを示す。ドラムミキサー104の内側104bに設けられたブレード104cのスパイラル巻き条数は1/10〜100である。1/10未満の場合、撹拌効率が悪くなりブレード近傍で処理液が滞留するために、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料に均一に剪断力を掛けることが困難となり、塗布膜の剥離が均一にならなくなるため好ましくない。100を越えた場合、ブレードの間隔が狭くなり、撹拌効率が悪くなり支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料に均一に剪断力を掛けることが困難となり、塗布膜の剥離が均一にならなくなるため好ましくない。
【0053】
尚、スパイラル巻き条数とは、ブレードの開始点からブレードの終点までに、ドラムミキサーの胴部の円周に対して回転数を示す数値である。例えば、スパイラル巻き条数が1/10とは、ブレードの開始点からブレードの終点までに、ドラムミキサーの胴部の円周に対して1/10回転をして設けられていることを示している。
【0054】
ブレード104cの取り付け枚数は、ドラムミキサー104の大きさにより適宜変更することが可能である。但し、ブレードを複数枚にする場合は、処理液の排出を効率良くするため及び撹拌を均一にするためにスパイラル巻きの方向を同じにする必要がある。本図は、一枚のブレードがスパイラル巻きに取り付けられている状態を示している。
【0055】
Eは胴部104aの内側104bからのブレード104cの高さを示す。高さEは胴部の最大径の1/10〜1/2である。1/10未満の場合は、1/10未満の場合、撹拌効率が悪くなりブレード近傍で処理液が滞留するために、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料に均一に剪断力を掛けることが困難となり、塗布膜の剥離が均一にならなくなるため好ましくない。1/2を越えた場合は、ドラムミキサーの内部の処理液の流動性が悪くなり、撹拌効率が低下することで支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料に均一に剪断力を掛けることが困難となり、塗布膜の剥離が均一にならなくなるため好ましくない。
【0056】
ブレード104cは胴部の最大径に対して1/1000〜100倍のRを有し、胴部の内側に向けて凹面を有していることが好ましい。1/1000倍未満の場合は、処理液中の固形分濃度によっては処理液の排出効率が悪くなる場合がある。100倍を越えた場合は、処理液の撹拌効率が悪くなり、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料の固形分濃度によっては、均一に剪断力を掛けることが困難となり、塗布膜の剥離が均一にならなくなる場合がある。
【0057】
104dは、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料とアルカリ性処理液の投入口を示し、104eは処理液の排出口を示す。
【0058】
投入口104dより投入された破砕したチップ状の支持体を用いた写真感光材料とアルカリ性処理液はドラムミキサー104の回転により撹拌され、スパイラル巻きに取り付けられているブレードにより剪断力が破砕したチップ状の支持体を用いた写真感光材料に掛けられる。剪断力が掛けられることで支持体上に下塗り層を介して塗設されている塗膜がめくられる様になり、下塗り層へのアルカリ性処理液の浸透が進み、下塗り層の分解が促進されることで感光層の剥離が容易になる。この傾向は、特に疎水性の合成高分子バインダーを用いた感光層の場合は有効である。
【0059】
図3は図2に示すドラムミキサーの取り付け角度を示す模式図である。
図中、θ1は回転軸と水平面との成す角度を示し、角度θ1は0〜80°である。0°未満(負の角度の場合)の場合、処理液がこぼれやすくなるため、処理する液量に限度が生じ、処理液がこぼれなくするためにドラムミキサーの回転の周速度を上げる必要があり、これに伴い駆動部に設備投資をしなければならず好ましくない。80°を越えた場合は、処理液が片方に集まり撹拌効率が悪くなり、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料に均一に剪断力を掛けることが困難となり塗布膜の剥離が不均一になるため好ましくない。
【0060】
アルカリ性処理液による処理に、図2、図3に示す如きドラムミキサーを使用することで、塗布膜が残った支持体が大幅に減少するため、この後の第1分離処理部及び第2分離処理部での処理が容易になり、効率良く支持体の回収を行うことが可能となった。
【0061】
図4は図1に示される処理装置が縦型ミキサーの場合の縦型ミキサーの概略斜視図である。
【0062】
図中、105は縦型ミキサーを示す。縦型ミキサー105は、支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料とアルカリ性処理液を入れ処理する上部に開放口を有する円筒状の縦型タンク105aと、縦型タンク105a内のアルカリ性処理液を撹拌するための回転軸105bに取り付けられた撹拌羽根105cと、縦型タンク105aの内側にアルカリ性処理液を吹き付ける吹き付け装置105eとを有している。吹き付け装置105eは、縦型タンク105aの内側にアルカリ性処理液を吹き付ける輪状の吹き付け管105e1と、縦型タンク105a内のアルカリ性処理液を循環し、吹き付け管105e1に供給管105e3を介してアルカリ性処理液を供給する循環ポンプ105e2とを有している。吹き付け管105e1dは縦型タンク105aの内側に取り付け部材105fを介して配設されている。尚、吹き付け管105e1より吹き付けるアルカリ性処理液は別に調製したタンクよりポンプにより送り吹き付ける方式であってもかまわない。但し、この場合は吹き付けるたびに縦型タンク105a内の容量が増加していくため、予め最初の縦型タンク105a内のアルカリ性処理液の量を少なめに設定しておき、吹き付ける量を決めて縦型タンク105aよりアルカリ性処理液が溢れ出ることを防止する必要がある。
【0063】
吹き付けは間欠でも連続であってもかまわない。吹き付けは縦型タンク105aの内側の気液界面より上に貼り付つく固形物を洗浄するために行う手段である。
【0064】
特に、塗布膜が残存する支持体が貼り付いたままでいる場合、処理が終了し、次の第1分離処理部にアルカリ性処理液を移す時に混入すると第2分離処理部による処理、最終段階の酸性処理液による処理でも塗布膜が残存することで、写真感光材料の支持体の原料に再使用することが出来なくなる危険がある。
【0065】
アルカリ性処理液を吹き付けることで、縦型タンクの内側に貼り付く固形物をアルカリ性処理液中に洗い落とすことで、塗布膜の剥離を均等に行うことが可能となる。特に、塗布膜が残存する支持体には有効な手段である。
【0066】
吹き付けるアルカリ性処理液の量は、縦型タンク105a内の固形分濃度(アルカリ性処理液の量に対する支持体上に塗布膜を有する破砕したチップ状の写真感光材料の量)と撹拌速度とにより、縦型タンク105a内側に貼り付く物の量が異なるため、貼り付く量により適宜変更することが好ましい。
【0067】
撹拌羽根105cは、破砕した写真感光材料のチップに高剪断力が掛けることが出来る羽根であれば特に限定はなく、例えばプロペラ、平羽根ディスクタービン、平羽根等が挙げられる。本図は平羽根ディスク型の羽根の場合を示している。
【0068】
図5は吹き付け管の拡大概略図である。図5の(a)は吹き付け管の下面の拡大平面図である。図5の(b)は図4のA−A′に沿った部分拡大断面図である。
【0069】
図中、105e11は吹き付け管105e1の下面側に空けられた吹き付け口を示す。吹き付け口の数及び大きさは縦型タンクの大きさにより適宜決めることが好ましい。105gは吹き付け口105e11から縦型タンク105aの内側面105a1に吹き付けられたアルカリ性処理液を示す。
【0070】
θ2は縦型タンク105aの内側面105a1に吹き付け口105e11から吹き付けられるアルカリ性処理液の角度を示す。角度θ2は、0.1〜89°が好ましい。0.1°未満の場合は、吹き付け管に近い縦型タンクの内側に付着した固形物の状態によっては、固形物を洗い落とすことが困難となる場合がある。89°を越えた場合は、吹き付け管から吐出した液が縦型タンクの内側に衝突するとき吐出圧が分散され、縦型タンクの内側に付着した固形物の状態によっては、固形物を洗い落とすことが困難となる場合がある。
【0071】
105hは縦型タンク105a内のアルカリ性処理液103の気液界面を示す。吹き付け管105e1の取り付け位置は、吹き付けられるアルカリ性処理液が気液界面105hより10〜70cm上方になるように取り付けることが好ましい。より好ましくは、30〜50cmである。10cm未満の場合は、縦型タンク内の処理液の撹拌状態によっては、吹き付け管が潜ってしまい、液の吹きつけが出来なくなる場合がある。70cmを越えた場合は、吹き付け管から吐出される吐出液の縦型タンクの内側に衝突するときの圧力が弱くなり、縦型タンクの内側に付着した固形物の状態によっては、固形物を洗い落とすことが困難となる場合がある。
【0072】
図6は図1の第2分離処理部の高剪断撹拌装置の概略図である。図6の(a)は高剪断撹拌装置の概略断面図である。図6の(b)は高剪断撹拌装置の下羽根の概略斜視図である。図6の(c)は高剪断撹拌装置の上羽根の概略斜視図である。
【0073】
第1分離処理部で回収した固形物から支持体のみを回収するためには、これらに高剪断力を掛け、支持体に残存している塗布膜、支持体に付着している塗布膜及びスラッジ等を剥離し細分化して除去する、及び混入している塗布膜を細分化して除去することが一番効果的であることが検討の結果明らかになった。
【0074】
支持体に残存している塗布膜は、アルカリ溶液で処理が終了している段階で下塗り層にアルカリ溶液が染み込んでいる状態であるため塗布膜に高剪断力を掛けることで剥離が促進され易い状態となっている。又、支持体に付着している塗布膜及びスラッジ等も高剪断力を掛けることで剥離が促進される。剥離された塗布膜、スラッジ等は高剪断力を掛けることで細分化され次の工程で支持体との分離がし易くなる。
【0075】
均等に高剪断力を掛ける最適な装置としてヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)が挙げられる。本図では高剪断撹拌装置としてヘンシェルミキサーを使用した場合に付き説明する。
【0076】
図中、301aはヘンシェルミキサーの有底円筒状の胴部を示し、301bは蓋部を示す。301cは回転軸を示し、301dは回転軸31cに取り付けられた下羽根を示し、301eは回転軸301cに取り付けられた上羽根を示す。回転軸が回転(図中の矢印方向)することで胴部301aの液体は2つの方向の流れが発生する。1つは下羽根301dの回転により下から上向きの流れ(図中の矢印方向)が発生する。他の1つは上羽根301eの回転により水平方向の流れ(図中の矢印方向)が発生する。処理液中に固形物が存在する場合、固形物は、一旦上向きの流れに乗り流れ、次に下向きの流れに乗り、上羽根に接触することで剪断力が掛けられる。この様な流れを発生させるヘンシェルミキサーで一定時間処理することで固形物毎に高剪断力が均一に掛けられることで、支持体に残存していた塗布膜、付着していた塗布膜及びスラッジ、分離せずに残っていた塗布膜が剥離されると同時に破砕され細分化することで次の工程で分離が容易となる。
【0077】
下羽根及び上羽根の形状は特に限定は無く、被撹拌物の種類と固形物の濃度とにより適宜選択することが可能である。
【0078】
ヘンシェルミキサー301における好ましい条件としては次の条件が挙げられる。固形分濃度は1〜70質量%が好ましい。1質量%未満の場合は、槽内旋回流が支配的となり、軸流が発生しなくなり、被撹拌物の種類と固形物の種類によっては上羽根による粉砕が出来なくなる場合がある。70質量%を越えた場合は、固形物の種類によっては、ブリッジを起こしやすくなり均一な撹拌が出来なくなる場合がある。
【0079】
羽根の回転速度(羽根の先端の周速度)は10〜70m/secが好ましい。20m/sec未満では固形物毎に与える剪断力が小さくなり、付着した塗布膜及びスラッジの状態によっては剥離されなくなったり、剥離した塗布膜等が細分化しなくなる場合がある。70m/secを越えた場合は、塗布膜の種類によっては、剥離した塗布膜が撹拌に伴い温度が上昇し、塗膜中に使用しているバインダーの種類によっては粘性が上がり軟化し、剥離した塗膜が再び支持体に付着し、その後の工程で再付着した塗膜を剥離することが困難となる場合がある。
【0080】
時間は、10〜30分が好ましい。10分未満の場合は、塗布膜の種類及び付着している異物の状態によって剥離が終了しない場合がある。30分を越えた場合は、内部の温度が上昇し塗膜中に使用しているバインダーの種類によっては粘性が上がり軟化し、剥離した塗膜が再び支持体に付着し、その後の工程で再付着した塗膜を剥離することが困難となる場合がある。
【0081】
温度は、1〜40℃が好ましい。1℃未満の場合は、内容物の種類によっては部分的に凝固が生じ完全な流動が出来なくなる場合がある。40℃を越えた場合は、塗布膜の種類によっては、粘性を帯び始め支持体に再付着する場合がある。
【0082】
図7は図1に示す第2衝突型遠心脱水機の概略図である。図7の(a)は図1に示す第2衝突型遠心脱水機の概略断面図である。図7の(b)は衝突型遠心脱水機の概略平面図である。
【0083】
図中、302aは衝突型遠心脱水機の円筒状の外筒を示し、302bは外筒302aの内部に配設された回転ローターを示す。302cは円筒状の分離筒を示す。302dは回転ローター302bの駆動用のモータを示す。302c1は円筒状の分離筒302cに設けられた孔を示す。302b1は回転ローター302bの表面に取り付けられた撹拌羽根を示す。撹拌羽根は回転ローター302bが回転(図中の矢印方向)したとき、分離筒302cと回転ローター302bの外側との間隙303に供給口304から入れられた高剪断撹拌装置により処理された処理液が上方向の流れになるような角度で取り付けられている。回転ローター302bが回転することで遠心力が作用し、分離筒302cに設けられた孔からは支持体から剥離した塗布膜、スラッジ及び処理液が通過し除去され、支持体は通過しないで残り上部の排出口305から排出分離される。孔を通過した塗布膜、付着物が混入している処理液は外筒302aの下部の排出口306から排出される。孔302c1の大きさは、破砕されたチップ状の写真感光材料の大きさに対して1/10〜1/2が好ましい。1/10未満の場合は、剥離した塗布膜の大きさ及び付着物の大きさによっては孔を通過しないで除去されない場合がある。1/2を越えた場合は、支持体の大きさによっては支持体が除去されてしまう場合がある。尚、破砕されたチップ状の写真感光材料の大きさとは、破砕されたチップ状の写真感光材料を100g取り、この中の各チップの最大長さを測定した平均値を示す。孔302c1の形状は特に限定はないが、円形が分離筒の清掃、強度維持、作りやすさの面から好ましい。
【0084】
分離筒302cに設けられた孔302c1の開口率(孔の総面積/分離筒の総表面積×100で表される値)は、10〜80%が好ましい。更に、30〜60%が好ましい。10%未満の場合は、処理液中の固形物濃度によっては分離に時間が掛かり、作業効率が悪くなる場合がある。80%を越えた場合は、分離筒の材質によっては強度が不足し、分離筒のメンテナンスに時間と費用が掛かり、生産効率が悪くなる場合がある。
【0085】
回転ローター302bの形状は高速回転が可能であるならば特に限定は無く、例えば円筒形、多角筒形等であってもかまわない。本図では円筒形の場合を示している。尚、第1分離処理部に使用している第1衝突型遠心脱水機も本図に示す第2衝突型遠心脱水機と同じ構造をしている。
【0086】
衝突型遠心脱水機に入れる処理液の量は、固形分濃度と衝突型遠心脱水機の大きさにより適宜決めることが可能である。回転ローターの回転速度(周速度)は、5〜40m/secが好ましい。5m/sec未満の場合、処理液中の塗布膜の一部が残った支持体、剥離した塗布膜、アルカリ性処理液処理により発生したスラッジ及び剥離した塗布膜が付着している支持体の大きさによっては、衝突型遠心脱水機内にて固形物の巻き上がりが生じず、これらの支持体同士の衝突がなくなり、塗布膜及びアルカリ性処理液処理により発生したスラッジ等が分離出来なくなる場合がある。40m/secを越えた場合は、ロータの羽根により支持体が破損され微細化が進むため、分離筒に設けられた孔の大きさによっては、微細化した支持体か除去され、回収率が大幅に低下する場合がある。
【0087】
図1〜図7に示す方法を用いて支持体を用いた写真感光材料より支持体を回収する効果として次の効果が挙げられる。
【0088】
1)アルカリ性処理液による処理で支持体上の塗布膜の残存量を大幅に減らすことが可能となったため、次工程での分離に伴う負荷を減らすことが出来、高純度の支持体を効率良く回収ことが可能となった。
【0089】
2)支持体上に合成高分子バインダーを用いた塗布膜を有する写真感光材料であっても、塗布膜の分離を効率よく行うことが出来、高純度の支持体を効率よく回収出来、写真感光材料用の支持体の原料として再使用することが可能となった。
【0090】
3)支持体上に天然高分子バインダーを用いた塗布膜を有する写真感光材料にも適用が可能であるため、これらの写真感光材料からも高純度の支持体を効率良く回収出来、写真感光材料用の支持体の原料として再使用することが可能となった。
【0091】
4)再使用することが可能になったことに伴い、焼却処理又は埋め立て処理の必要が無くなり環境負荷が無くなった。
【0092】
本発明に係る支持体としては特に限定はなく、例えば特開2000−206646、同2001−290243、同2002−99063、同2002−116320、同2002−131872、同2002−250990、同2003−1774等に記載のものが挙げられる。
【0093】
本発明に係る、支持体を用いた写真感光材料としては、天然高分子バインダー及び合成高分子バインダーを使用して塗布膜を形成した写真感光材料のいずれも対象とすることが可能である。天然高分子バインダーを用いた写真感光材料としては、例えば医療用、印刷用、一般用のハロゲン化銀写真感光材料が挙げられる。合成高分子バインダーを用いた写真感光材料としては、熱現像感光材料、放射線画像変換シート等が挙げられる。特に、特開平9−292671号、同9−304870号、同9−304871号、同9−304872号、同10−31282号、特開平10−62898号、特開平11−295844号、特開平11−352627号に開示されている熱現像感光材料が好ましい。
【0094】
本発明において、支持体上に形成される塗布膜に用いる透明又は半透明の天然高分子、合成高分子バインダーとしては次のものが挙げられる。天然高分子バインダーとしては例えば:ゼラチン、アラビアゴム、カゼイン、デンプン等が挙げられる。合成高分子バインダーとしては例えば:ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメチルメタクリル酸、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルアセタール類(例えば、ポリビニルホルマール及びポリビニルブチラール)、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、ポリカーボネート類、ポリビニルアセテート、セルロースエステル類、ポリアミド類が広く用いられる。
【0095】
塗布膜に用いるバインダーとしては、疎水性樹脂及び親水性樹脂のいずれでもよく、それぞれの適性に応じて使い分けられる。
【0096】
好ましい疎水性樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、セルロースアセテート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられる。
【0097】
以下、実施例を挙げて本発明の具体的な効果を示すが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
【0098】
【実施例】
実施例1
(写真感光材料の準備)
熱現像感光材料として、コニカメディカルアンドグラフィック(株)製SD−Pの半切サイズを使用した。尚、支持体の厚さは200μmである。
【0099】
<支持体の回収>
図1に示す方法に従って順次処理を行った。
【0100】
(アルカリ性処理液による処理)
準備したコニカメディカルアンドグラフィック(株)製SD−Pの半切サイズ100kgを、蓬莱製粉砕器により平均10mm角程度の大きさに全量を破砕した後、濃度1mol/Lの水酸化ナトリウム溶液100Lと混合し、表1に示す様に条件を変えた図2に示すドラムミキサーを使用し、回転速度30回転/分、温度90℃で1時間で撹拌処理し、処理済みアルカリ性処理液を作製し1−1〜1−26とした。ブレードの高さはドラムミキサーの胴部の最大径に対する高さを示す。処理量はドラムミキサーの容量を100としたときの量を示す。尚、ブレードのRは50とした。
【0101】
【表1】
Figure 2005014486
【0102】
(処理済みアルカリ性処理液から支持体の回収)
作製した固形物が混入している各処理済みアルカリ性処理液1−1〜1−26を図1に示す第1分離部、第2分離部、酸性処理液による処理、水洗、乾燥を行い支持体を回収し試料とし101〜126とした。
【0103】
〈第1分離部による支持体と剥離した塗布膜との分離処理〉
(ハイドロサイクロンによる分離)
図1に示すハイドロサイクロンを使用し、処理済みのアルカリ性処理液から固形物の分離を行った。使用したハイドロサイクロンは、円柱部長さ0.45m、円柱部内径0.3m、円錐部の長さ0.45m、円錐部テーパー度15%、オリフィス部内径5cmのものを使用し、ハイドロサイクロンの上部より、ハイドロサイクロンの円周方向の接線方向に、流速100m/minの速度で各処理済みアルカリ性処理液1−1〜1−26を導入し固形物とアルカリ性処理液の分離を行った。
【0104】
(第1衝突型遠心脱水機による分離)
ハイドロサイクロンにより各処理済みアルカリ性処理液1−1〜1−26から分離された固形物に、更に水を加え固形分濃度を50質量%に調整し、図1、図7に示す第1衝突型遠心脱水機の下部より流速5m/minの速度で混合液を導入し、固形物の一部を分離した。尚、使用した第1衝突型遠心脱水機は、外筒直径0.4m、高さ1.5m、回転ローターは直径0.3m、高さ1.5mのものを使用し、回転速度(周速度)は15m/secで行った。尚、分離筒は、直径2mm(チップの大きさ(平均値)に対して1/5)の円形の孔が3mm間隔でチドリ状に配列し開孔率40%のものを使用した。
【0105】
(エアーサイクロンによる水分、その他付着物等の分離)
第1衝突型遠心脱水機の上部より排出されてくる各処理済みアルカリ性処理液1−1〜1−26から分離した固形分に付着している水分、その他異物をエアーサイクロンにより分離した。
【0106】
〈第2分離処理部による固形物から塗布膜、スラッジ等の分離〉
第1分離処理部により分離された固形物から、支持体に残存している塗布膜、支持体に付着しているスラッジ及び塗布膜、分離せずに残っている剥離した塗布膜等を除去するために図1に示される第2分離処理部による処理を行った。
【0107】
(高剪断撹拌装置による混合)
高剪断撹拌装置としてはヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製FM20C/L、上羽根はYi羽根、下羽根はSo羽根)を使用した。分離された固形物を図1、図6に示されるヘンシェルミキサーによる処理を行うため、固形分濃度が50質量%になるように水を加えて調整した。調整した処理液を、羽根の回転速度(羽根の先端の周速度)が40m/sec、温度30℃で10分間、ヘンシェルミキサーにより処理を行った。
【0108】
(第2衝突型遠心脱水機による分離)
ヘンシェルミキサーにより混合された混合液を、図1、図7に示す第2衝突型遠心脱水機の下部より、流速5m/minの速度で混合液を導入し、固形物の分離を行った。尚、使用した第2衝突型遠心脱水機は、第1衝突型遠心脱水機と同じ物を使用し、同じ条件で処理した。
【0109】
(酸性溶液による処理)
第2衝突型遠心脱水機により分離された固形物(支持体)から異物を除去するために濃度5mol/Lの硝酸溶液により、温度50℃で、60分間処理した後、水洗処理・乾燥を行った。
【0110】
(評価)
得られた各試料101〜126に付き、分子量測定、着色度測定、異物付着観察を行い、以下に示す評価ランクに従って評価した結果を表2に示す。
【0111】
分子量測定は柴山科学機械製作所製粘度測定器SS−270LC−1を用いて測定し、得られた粘度から換算した。着色度測定は、各試料を使用し、日精樹脂工業(株)製射出成型機AU3Eを用いて、厚さ0.5mmのプレートを作製した。それぞれのプレートを(株)日立製作所製分光光度計U−3210を用いて測定した。
【0112】
分子量の評価ランク
○:基準試料に対する差が10%未満
△:基準試料に対する差が10〜30%未満
×:基準試料に対する差が30%以上
尚、評価に使用した基準試料には、製膜直後の支持体を使用した。
【0113】
着色度の評価ランク
○:基準試料に対する差が3%未満
△:基準試料に対する差が3〜5%未満
×:基準試料に対する差が5%以上
尚、評価に使用した基準試料には、製膜直後の支持体を破砕し、各試料と同様に日精樹脂工業(株)製射出成型機AU3Eを用いて、厚さ0.5mmのプレートを作製した物を使用した。
【0114】
異物付着観察
各試料101〜126につき、各10gを任意サンプリングし、目視により異物付着の有無を確認した。
【0115】
異物付着の評価ランク
○:チップの全てに異物付着が認められない
△:チップ1枚に直径0.1mm程度の大きさの異物が1〜4個付着している
×:チップ1枚に直径0.1mm程度大きさの異物が5個以上付着している
【0116】
【表2】
Figure 2005014486
【0117】
以上の結果より、使用前のPETと同じ純度のポリエステル支持体が回収されたことが確認され、本発明の有効性が確認された。
【0118】
実施例2
(写真感光材料の準備)
実施例1と同じ熱現像感光材料を使用した。
【0119】
<支持体の回収>
図1に示す方法に従って順次処理を行った。
【0120】
(アルカリ性処理液による処理)
準備した熱現像感光材料100kgを、蓬莱製粉砕機により平均10mm角程度の大きさに全量を破砕した後、濃度1mol/Lの水酸化ナトリウム溶液900Lと混合し、図4、図5に示す縦型タンクミキサーを使用し、表3に示す様にアルカリ性処理液の吹き付け条件を変え、撹拌速度(撹拌羽根の周速度)5m/秒、温度90℃で1時間、撹拌処理し処理済みアルカリ性処理液を作製し2−1〜2−10とした。撹拌羽根は図4に示す撹拌羽根を使用した。尚、アルカリ性処理液の吹き付けを行わない他は全て同じ条件で処理し比較処理済みアルカリ性処理液を作製し2−11とし表3に示す。
【0121】
【表3】
Figure 2005014486
【0122】
(各処理済みアルカリ性処理液から支持体の回収)
作製した各処理済みアルカリ性処理液2−1〜2−11を図1に示す第1分離部、第2分離部、酸性処理液による処理、水洗、乾燥を行い支持体を回収し試料とし201〜211とした。
【0123】
尚、第1分離部による分離処理、第2分離部による分離処理、酸性処理液による処理は実施例1と同じ条件で行った。
【0124】
(評価)
得られた各試料201〜211に付き、分子量測定、着色度測定、異物付着観察を実施例1と同じ方法で行い、実施例1と同じ評価ランクに従って評価した結果を表4に示す。
【0125】
【表4】
Figure 2005014486
【0126】
以上の結果より、使用前のPETと同じ純度のポリエステル支持体が回収されたことが確認され、本発明の有効性が確認された。
【0127】
【発明の効果】
支持体に天然高分子系バインダー及び合成高分子系バインダーを使用し塗布膜を形成した写真感光材料から、写真感光材料用の支持体の原料として再使用出来る状態で支持体を回収する方法を提供が出来、焼却処理に要した維持費が無くなると共に環境対応にも貢献することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持体の回収方法を示す模式図である。
【図2】図1に示される処理装置がドラムミキサーの場合のドラムミキサーの概略図である。
【図3】図2に示すドラムミキサーの取り付け角度を示す模式図である。
【図4】図1に示される処理装置が縦型ミキサーの場合の縦型ミキサーの概略斜視図である。
【図5】吹き付け管の拡大概略図である。
【図6】図1の第2分離処理部の高剪断撹拌装置の概略図である。
【図7】図1に示す第2衝突型遠心脱水機の概略図である。
【図8】写真感光材料の概略断面図である。
【符号の説明】
1、4 処理部
101 処理装置
104 ドラムミキサー
104a 胴部
104b 内側
104c ブレード
104e 排出口
105 縦型ミキサー
105a 縦型タンク
105c 撹拌羽根
105e1 吹き付け管
2 第1分離処理部
201 ハイドロサイクロン
202 第1衝突型遠心脱水機
3 第2分離処理部
301 ヘンシェルミキサー
301d 下羽根
301e 上羽根
302 第2衝突型遠心脱水機
302b 回転ローター
302c 分離板
302c1 孔
601 ポリエステル系樹脂支持体
5 水洗・乾燥部
501 水洗装置
502 乾燥装置
6 写真感光材料

Claims (5)

  1. ポリエステル系樹脂支持体を用いた写真感光材料を撹拌装置を用いてアルカリ性処理液により処理した後、該アルカリ性処理液から第1分離処理部と第2分離処理部とによりポリエステル系樹脂支持体を分離した後、酸性処理液による処理を経て、前記ポリエステル系樹脂支持体を回収するポリエステル系樹脂支持体回収方法において、該撹拌装置は、処理量が内容積の1/100〜99/100倍を撹拌出来る胴部を有し、該胴部の回転軸の傾きが水平面との成す角度が0〜80°で、前記胴部内部に胴部の最大径に対して、1/10〜5/10の高さのスパイラル巻きのブレードを少なくとも1枚有し、該ブレードのスパイラル巻き条数が1/10〜100を有するドラムミキサーであることを特徴とするポリエステル系樹脂支持体回収方法。
  2. 前記ブレードは、胴部の最大径に対して1/1000〜100倍のRを有していることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル系樹脂支持体回収方法。
  3. ポリエステル系樹脂支持体を用いた写真感光材料を撹拌装置を用いてアルカリ性処理液により処理した後、該アルカリ性処理液から第1分離処理部と第2分離処理部とによりポリエステル系樹脂支持体を分離した後、第2化学処理部を経て、前記ポリエステル系樹脂支持体を回収するポリエステル系樹脂支持体回収方法において、該撹拌装置が該撹拌容器の内壁にアルカリ性処理液を吹き付ける吹き付け装置を有する縦型タンクミキサーであることを特徴とするポリエステル系樹脂支持体回収方法。
  4. 前記吹き付け装置は、アルカリ性処理液を撹拌容器の内壁に間欠に吹き付けることを特徴とする請求項3に記載のポリエステル系樹脂支持体回収方法。
  5. 前記吹き付け装置は、アルカリ性処理液を撹拌容器の内壁に連続的に吹き付けることを特徴とする請求項3に記載のポリエステル系樹脂支持体回収方法。
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