JP2005013395A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リーチ状態が連続的に発生する連続リーチ状態を強制的に出現させる特定演出により、利益状態が発生するか否かに関する予告を行うように構成された弾球遊技機で、特定演出中以外でのリーチ状態の連続出現回数を示す変動パターンカウンタ1の値が2以上である場合に(S24:Yes)、リーチ図柄が選択される可能性のない右停止図柄作成テーブル4を用いて停止図柄を選択する(S25)ことにより、特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現を抑制する第1の機能を備えたものである。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の弾球遊技機では、従来、図柄始動手段が遊技球を検出したときに、乱数発生手段から大当たり判定用乱数値等の変動記憶情報を取得すると共に図柄表示手段の1又は複数個の遊技図柄を所定時間変動させ、例えばその大当たり判定用乱数値が所定の大当たり判定値であった場合には、変動後の遊技図柄を「7・7・7」等の大当たり態様(特定態様)で停止させた後、アタッカー等の開閉式の大入賞手段を開放する等、遊技者に有利な利益状態を発生させるようにしたものが知られている。
【0003】
また、図柄始動手段が遊技球を検出した場合には、そのときに取得された変動記憶情報を所定の上限個数(例えば4個)を限度として記憶しておき、図柄表示手段が図柄変動表示中の場合には、その図柄変動の終了後に、記憶中の変動記憶情報の個数(変動記憶個数)分だけ図柄表示手段の図柄変動を行うようにしている。なお、その変動記憶個数は、変動記憶個数表示手段により、例えばその変動記憶個数分のランプを点灯させる等により遊技者に報知するようになっている。
【0004】
また以前は、当該図柄変動において大当たり態様となるか否かの予告演出をその図柄変動中に行うようにしたものが主流であったが、最近では、複数回の図柄変動にわたって所定状態が連続的に発生する連続所定状態を強制的に出現させる特定演出により、例えば大当たり態様に対応する特別変動記憶情報が記憶されたか否かに関する予告演出を行うようにした弾球遊技機が登場して既に一般的となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この特定演出としては、複数回の図柄変動にわたって停止図柄がリーチ図柄となる連続リーチ状態を強制的に出現させるものなどが考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−85731号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような連続所定状態を強制的に出現させる特定演出を行うようにした従来の弾球遊技機においては、例えば特定演出中でないにも拘わらず、偶発的に連続所定状態が出現してしまう場合があった。このような偶発的な連続所定状態の出現を放置すると、特定演出による演出効果は大きく低下してしまう。
【0008】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、偶発的な連続所定状態の出現を抑制して、連続所定状態を強制的に出現させる特定演出による高い演出性を十分に発揮できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の変動パターンに従って遊技図柄を変動表示する図柄表示手段35と、該図柄表示手段35の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段55とを備え、前記図柄表示手段35による複数回の図柄変動にわたって所定状態が連続的に発生する連続所定状態を強制的に出現させる特定演出により、前記利益状態が発生するか否かに関する予告を行うように構成された弾球遊技機において、前記特定演出中以外での前記連続所定状態の偶発的な出現を抑制する第1の機能を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図26は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
【0011】
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。上皿カバー8には、スピーカー等の音声出力手段9からのサウンドを前側に出力する例えばスリット状の音声出力部8aが形成されている。
【0012】
また、10は余剰球等を貯留する下皿で、前面板5の下側で前枠3の前側に配置され、下皿カバー11により覆われている。下皿10の一側、例えば向かって右側には、発射手段12の発射ハンドル13が、前枠3の前側に突出状に設けられている。
【0013】
21は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤21には、図2に示すように、発射手段12により発射された遊技球を案内するガイドレール22が環状に装着されると共に、そのガイドレール22の内側の遊技領域23に、可変表示手段24、普通図柄始動手段25、特別図柄始動手段26、大入賞手段27、普通入賞手段28等の各種遊技部品が配置されている。
【0014】
可変表示手段24は、遊技盤21に前面側から装着された表示ケース29と、この表示ケース29の略中央に配置された可変表示手段、例えば液晶表示手段30等を備えている。表示ケース29には、普通図柄表示手段31、普通保留個数表示手段32、ランプ手段33、特別保留個数表示手段36等が設けられている。液晶表示手段30は、特別図柄表示手段(図柄表示手段)35を構成している。
【0015】
普通図柄表示手段31は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を変動表示可能な例えば7セグメント式の表示手段により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件にその普通図柄が所定時間変動して、普通図柄始動手段25による遊技球検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合には所定の当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。なお、普通図柄始動手段25は遊技球が入賞可能な入賞手段により構成してもよい。
【0016】
普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。
【0017】
また、普通図柄表示手段31の変動表示中に普通図柄始動手段25が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定用乱数値が所定の上限個数(例えば4個)を限度として記憶されると共に、普通保留個数表示手段32がその当たり判定用乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示してその時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。なお、普通保留個数表示手段32は、例えば普通保留個数の上限個数と同数(例えば4個)のランプを備え、普通保留個数分のランプを点灯させることによりその普通保留個数を報知する。
【0018】
特別図柄始動手段26は、例えば開閉可能な左右一対の開閉爪26aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄が当たり態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに開閉爪26aが所定時間開放するようになっている。
【0019】
特別図柄表示手段35は、液晶表示手段30の表示画面上に1個又は複数個、例えば左右方向に3個の特別図柄(遊技図柄)を、キャラクター等の各種演出画像と共に変動表示可能に構成され、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件にそれら特別図柄を所定時間変動表示して、例えば左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
【0020】
特別図柄は、キャラクター画像等の演出画像の動作と共に上下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パターンで変動して、特別図柄始動手段26による遊技球検出時に取得された大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合には例えば3つの特別図柄が全て同一となる大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には例えば特別図柄の少なくとも1つが異なる外れ態様(非特定態様)で停止する。
【0021】
特別図柄の変動パターンとしては、リーチ状態を経由することなく外れ態様となるリーチなし外れ変動パターン、リーチ状態を経由して外れ態様となる複数種類のリーチ外れ変動パターン、リーチ状態を経由して大当たり態様となるリーチ大当たり変動パターン等があり、本実施形態では、図26に示すように、1種類のリーチなし外れ変動パターン、4種類のリーチ外れ変動パターン、5種類のリーチ大当たり変動パターン(全回転大当たり変動パターンを含む)の計10種類の変動パターンが設けられている。
【0022】
特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの数字図柄が用いられている。また、大当たり態様には特別大当たり態様とそれ以外の通常大当たり態様とがあり、本実施形態では、「7・7・7」等の奇数図柄による大当たり態様を特別大当たり態様、「6・6・6」等の偶数図柄による大当たり態様を通常大当たり態様としている。
【0023】
また、特別図柄表示手段35の変動表示中に特別図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された大当たり判定用乱数値等の変動記憶情報が所定の上限個数(例えば4個)を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段36がその変動記憶情報の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。なお、特別保留個数表示手段36は、例えば特別保留個数の上限個数と同数(例えば4個)のランプを備え、特別保留個数分のランプを点灯させることによりその特別保留個数を報知する。
【0024】
大入賞手段27は、例えば下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板27aを備えた可変作動式であって、特別図柄表示手段35の特別図柄が変動後に大当たり態様で停止することに基づいて第2利益状態が発生したときに、開閉板27aが前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
【0025】
なお、大入賞手段27は、その開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板27aを閉じ、遊技球が内部の特定領域38を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
【0026】
図3は制御系のブロック図である。図3において、41は主制御基板、42は演出制御基板で、これら各制御基板41,42は、遊技盤21に装着された可変表示手段24、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤21を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
【0027】
主制御基板41は、主に遊技盤21側の遊技動作に関わる制御を行うもので、CPU、ROM、RAM等により構成される普通抽選手段51、第1利益状態発生手段52、特別抽選手段53、特定演出判定手段54、第2利益状態発生手段(利益状態発生手段)55、停止図柄選択手段56、変動パターン選択手段57、特別遊技状態発生手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
【0028】
普通抽選手段51は、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かを抽選するためのもので、普通乱数発生手段61、普通乱数取得手段62、普通乱数記憶手段63、普通判定手段64等を備えている。
【0029】
普通乱数発生手段61は、変動後の普通図柄が当たり態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の当たり判定用乱数値を発生する等、その確率に応じた所定数の当たり判定用乱数値を繰り返し発生するようになっている。
【0030】
普通乱数取得手段62は、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に普通乱数発生手段61から当たり判定用乱数値を1個取得し、その取得した当たり判定用乱数値を普通乱数記憶手段63に所定個数(例えば4個)を限度として記憶するようになっている。
【0031】
普通判定手段64は、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否か、即ち第1利益状態を発生させるか否かを判定するもので、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、普通乱数記憶手段63に記憶されている当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を取り出し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かを判定する当たり判定処理を行い、その当たり判定処理で当たりと判定した場合に当たりの判定結果を出力する。
【0032】
第1利益状態発生手段52は、普通判定手段64の判定結果が当たり判定のときに、普通図柄表示手段31の変動後の普通図柄が当たり態様となることに基づいて特別図柄始動手段26の開閉爪26aを所定時間開放させる第1利益状態を発生させるものである。
【0033】
特別抽選手段53は、特別図柄表示手段35の変動後の停止図柄を大当たり態様とするか否かを抽選するためのもので、特別乱数発生手段65、特別乱数取得手段66、特別乱数記憶手段67、演出用記憶手段67a、特別判定手段68等を備えている。
【0034】
特別乱数発生手段65は、変動後の特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定用乱数、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄用乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる3種類の外れ図柄用乱数1〜3、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択用乱数、特定演出の判定に用いる特定演出判定用乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生するようになっている。
【0035】
本実施形態では、大当たり判定用乱数は「0」〜「299」の範囲で、大当たり図柄用乱数及び外れ図柄用乱数1は夫々「0」〜「9」の範囲で、外れ図柄用乱数2,3及び変動パターン選択用乱数は「0」〜「19」の範囲で、特定演出判定用乱数は「0」〜「9」の範囲で、夫々繰り返し発生されるものとする。
【0036】
特別乱数取得手段66は、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、特別乱数発生手段65から大当たり判定用乱数値及び大当たり図柄用乱数値の2種類の乱数値を変動記憶情報として夫々1個取得し、それら変動記憶情報を特別乱数記憶手段67に夫々所定個数(例えば各4個)を限度として記憶させると共に、その特別乱数記憶手段67に記憶させた変動記憶情報のうち、大当たり判定用乱数値を演出用記憶手段67aにも一時的に記憶させるようになっている。
【0037】
また、例えば演出用記憶手段67aには、特別乱数記憶手段67に記憶されている変動記憶情報の個数(組数)、即ち特別保留個数が格納され、常に最新の状態に更新されるようになっている。
【0038】
特別判定手段68は、特別図柄の変動後の停止図柄を大当たり態様とするか否か、即ち第2利益状態を発生させるか否かを判定するもので、特別図柄表示手段35が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段67に1組以上の変動記憶情報が記憶されている場合(特別保留個数が1個以上の場合)に、特別図柄表示手段35の変動開始に際して特別乱数記憶手段67に記憶されている大当たり判定用乱数値のうち最も早く記憶された1個を読み出し、その大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値(例えば17)と一致する場合に大当たりと判定し、例えば大当たりフラグに「5AH」をセットするようになっている。
【0039】
特定演出判定手段54は、特定演出を行うか否かの判定を行うもので、例えば特別図柄始動手段26に遊技球が入賞し且つその時点での特別保留個数が上限個数(例えば4個)未満であることを条件に作動するように構成されている。特定演出は、特別乱数記憶手段67に大当たり態様に対応する大当たり判定用乱数値が記憶されたか否か、即ち特別利益状態が発生するか否かに関する予告に用いるもので、本実施形態では、特別図柄表示手段35による複数回の図柄変動にわたってリーチ図柄が連続的に発生する連続リーチ状態を強制的に出現させるようになっている。
【0040】
特定演出判定手段54による特定演出判定処理は、例えば図4に示すような手順で行われる。なお、この特定演出判定処理では、所定の記憶領域に予め記憶された特定演出判定テーブル(図5)が用いられる。この特定演出判定テーブルには、特定演出を開始させるか否かの判定に用いる1又は複数の判定値と、その判定値の個数を示すループ数とが設定されている。
【0041】
特定演出判定手段54は、まず特定演出カウンタの値が0であるか否かを判定する(S1)。特定演出カウンタには、特定演出中の残り継続期間(特別図柄の残り変動回数)がセットされており、特定演出中でなければ0がセットされている。特定演出カウンタの値が0でなければ(S1:No)、即ち特定演出中であればここで特定演出判定処理は終了する。
【0042】
一方、特定演出カウンタの値が0であれば(S1:Yes)、即ち特定演出中でなければ、特定演出判定テーブルの先頭アドレス(図5における相対アドレス0に対応する絶対アドレス)がテーブルアドレスにセットされ(S2)、そのテーブルアドレスの示す領域からまずループ数(ここでは2)がロードされる(S3)。
【0043】
そして、テーブルアドレスに1を加算し(S4)、そのテーブルアドレスの示す領域から判定値をロードし(S5)、特別乱数取得手段66により取得された大当たり判定用乱数値とその判定値とを比較する(S6)一連の処理が、ループ数を上限として繰り返される。即ち、S6において両者が一致しない場合には、ループ数から1が減算され(S7)、その減算後のループ数が0でなければ(S8:No)、S4以降の処理が再度行われ、減算後のループ数が0であれば(S8:Yes)特定演出判定処理は終了する。
【0044】
ループ数が0になるまでにS6において大当たり判定用乱数値と判定値とが一致した場合には(S6:Yes)、特別乱数発生手段65から特定演出判定用乱数値が取得され、その特定演出判定用乱数値が5未満であれば(S9:Yes)、その時点での特別保留個数の値が特定演出カウンタにセットされ(S10)、特定演出が開始される。即ち、記憶された大当たり判定用乱数値が、特定演出判定テーブルに1又は複数セットされている判定値のうちの何れかと一致する場合に、所定の確率(ここでは1/2)で特定演出が開始される。
【0045】
本実施形態の特定演出判定テーブルには、図5に示すように、大当たり判定値である17と、大当たり判定値とは異なる判定値のうちの1つである18とがセットされているため、記憶された大当たり判定用乱数値が大当たり判定値と一致する場合の他、大当たり判定値と一致しない場合にも、特定演出が開始される可能性がある。
【0046】
第2利益状態発生手段55は、特別判定手段68の判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段35の特別図柄が変動後に大当たり態様で停止することに基づいて、遊技者に有利な第2利益状態を発生させるためのものである。
【0047】
この第2利益状態発生手段55は、特別図柄表示手段35の特別図柄が大当たり態様で停止した後に大入賞手段27の開閉板27aを開放し、また開閉板27aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段27に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板27aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域38を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第2利益状態)を継続させるようになっている。
【0048】
停止図柄選択手段56は、特別図柄の変動開始に際してその変動後の停止図柄を選択するためのもので、特別判定手段68の判定結果が大当たり判定のときには、その判定に係る大当たり判定用乱数値と共に記憶された大当たり図柄用乱数値を特別乱数記憶手段67から読み出し、この大当たり図柄用乱数値に基づいて停止図柄(大当たり態様)を選択し、特別判定手段68の判定結果が外れ判定のときには、特別乱数発生手段65から例えば3種類の外れ図柄用乱数1〜3の値を取得して、これら外れ図柄用乱数1〜3の値に基づいて停止図柄(外れ態様)を選択する停止図柄選択処理を実行するように構成されている。
【0049】
停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理は、例えば図6〜図9に示すような手順で行われる。なお、この停止図柄選択処理では、所定の記憶領域に予め記憶された大当たり図柄テーブル(図10)、右停止図柄選択テーブル1〜6(図11〜図16)、中停止図柄選択テーブル1〜3(図17〜図19)が用いられる。
【0050】
停止図柄選択手段56は、まず大当たりフラグの値が「5AH」であるか否か、即ち特別判定手段68の判定結果が大当たり判定であるか否かを判定する(S11)。ここで、大当たりフラグの値が「5AH」であれば(S11:Yes)、即ち特別判定手段68の判定結果が大当たり判定であれば、以下のS12〜S20の処理が行われる。
【0051】
まず、大当たり図柄テーブルの先頭アドレスがテーブルアドレスにセットされ(S12)、このテーブルアドレスに、特別乱数記憶手段67から読み出された大当たり図柄用乱数値が加算される(S13)。そして、加算後のテーブルアドレスの示す領域から設定値がロードされ(S14)、この設定値が左、右、中の各停止図柄番号にセットされる(S15〜S17)。即ち、本実施形態の大当たり図柄テーブルでは、図10に示すように、連続する複数の領域にその相対アドレスと同じ値の設定値が格納されているため、大当たり図柄用乱数値がそのまま3つの停止図柄番号に夫々セットされる。例えば、大当たり図柄用乱数値が「7」であれば、停止図柄は「7・7・7」となる。
【0052】
そして、後述する変動パターン選択処理において用いられる停止図柄オフセットに0がセットされ(S18)、特定演出カウンタの値が0でない場合には(S19:No)、その特定演出カウンタの値から1が減算される(S20)。
【0053】
一方、S11において大当たりフラグの値が「5AH」でなければ(S11:No)、即ち特別判定手段68の判定結果が大当たり判定でなければ、以下のS21以降の処理が行われる。
【0054】
まず、特別乱数発生手段65から取得した外れ図柄用乱数1の値が左停止図柄番号にセットされる(S21)。即ち、外れ図柄用乱数1の値がそのまま左停止図柄となる。例えば、左外れ図柄用乱数1の値が「7」であれば、左停止図柄は「7」となる。そして、右停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスがテーブルアドレスにセットされ(S22)、特定演出カウンタの値が0であるか否か、即ち特定演出中であるか否かが判定される(S23)。
【0055】
ここで、特定演出カウンタの値が0であれば(S23:Yes)、即ち特定演出中でなければ、変動パターンカウンタ1の値が所定数(ここでは2)以上であるか否か(S24)、変動パターンカウンタ2の値が所定数(ここでは20)以上であるか否か(S26)、変動パターンカウンタ3の値が所定数(ここでは60)以上であるか否か(S28)が夫々判定される。
【0056】
ここで、変動パターンカウンタ1〜3は、後述する変動パターン選択処理においてカウントされるもので、変動パターンカウンタ1はリーチ変動パターンが1回又は連続して複数回出現したときのその回数(即ち停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄となったときのその回数)、変動パターンカウンタ2はリーチ変動パターン以外1回又は連続して複数回出現したときのその回数(即ち停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄以外となったときのその回数)、変動パターンカウンタ3はスーパーリーチ変動パターン(全回転大当たり変動パターンを含む)以外が1回又は連続して複数回出現したときのその回数が夫々設定されるようになっている。
【0057】
そして、変動パターンカウンタ1の値が2以上であれば右停止図柄選択テーブル4の先頭アドレスが(S25)、変動パターンカウンタ2の値が20以上であれば右停止図柄選択テーブル5の先頭アドレスが(S27)、変動パターンカウンタ3の値が60以上であれば右停止図柄選択テーブル6の先頭アドレスが(S29)、右停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスに代えてテーブルアドレスにセットされる。
【0058】
一方、S23において特定演出カウンタの値が0でないと判定された場合(S23:No)、即ち特定演出中である場合には、特定演出カウンタの値が1よりも大であれば(S30:Yes)右停止図柄選択テーブル2の先頭アドレスが(S31)、特定演出カウンタの値が1であれば(S30:No)右停止図柄選択テーブル3の先頭アドレスが(S32)、右停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスに代えてテーブルアドレスにセットされる。
【0059】
ここで、右停止図柄選択テーブル1〜6は、外れ図柄用乱数2と、設定値(左停止図柄番号と右停止図柄番号との差分値、以下、「左−右差分値」という)及び複数の中停止図柄選択テーブル1〜3の何れかとの対応関係を規定するもので、それぞれその対応関係が1又は複数組設定されている。
【0060】
続いて、外れ図柄用乱数2の値が判定値にセットされ(S33)、テーブルアドレスの示す領域から減算値がロードされ(S34)、判定値から減算値が減算される(S35)。減算後の判定値が0以上であれば(S36:No)、テーブルアドレスに3を加算しつつ(S37)、判定値が0よりも小になるまでS34〜S36の処理が繰り返される。
【0061】
判定値が0よりも小になれば(S36:Yes)、テーブルアドレスに1が加算され(S38)、そのテーブルアドレスの示す領域から設定値(左−右差分値)がロードされ(S39)、その設定値に左停止図柄番号が加算される(S40)。ここで、設定値が10以上であればその設定値から10が減算された後(S41,S42)、その設定値が右停止図柄番号にセットされる(S43)。更に、テーブルアドレスに1が加算され(S44)、そのテーブルアドレスの示す領域から中停止図柄選択テーブルの先頭アドレスがロードされる(S45)。
【0062】
これにより、例えばテーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル1(図11)の先頭アドレスがセットされている場合、外れ図柄用乱数2の値が「0」又は「1」であれば設定値は「0」、外れ図柄用乱数2の値が「2」又は「3」であれば設定値は「1」、…、外れ図柄用乱数2の値が「18」又は「19」であれば設定値は「9」となり、設定値(左−右差分値)「0」〜「9」が同じ確率で選択される。なお、設定値が「0」の場合には、右停止図柄番号が左停止図柄番号と同一となり、停止図柄はリーチ図柄となる。また、外れ図柄用乱数2の値が「0」,「1」の場合、即ち停止図柄がリーチ図柄となる場合には中停止図柄選択テーブル2の先頭アドレスがロードされ、その他は中停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスがロードされる。
【0063】
テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスがセットされている場合とは、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で、変動パターンカウンタ1の値が2未満、変動パターンカウンタ2の値が20未満、変動パターンカウンタ3の値が60未満の場合であり、この場合には右停止図柄が均等に選択されることになる。
【0064】
同様に、テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル2〜6の先頭アドレスがセットされている場合について見てみると、右停止図柄選択テーブル2(図12)の場合には、外れ図柄用乱数2の値に拘わらず、設定値(左−右差分値)は「0」となり、停止図柄は必ずリーチ図柄となる。また、中停止図柄選択テーブル2の先頭アドレスがロードされる。同様に、右停止図柄選択テーブル3(図13)の場合には、外れ図柄用乱数2の値に拘わらず、設定値(左−右差分値)は「0」となり、停止図柄は必ずリーチ図柄となる。また、中停止図柄選択テーブル3の先頭アドレスがロードされる。これら、テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル2又は3の先頭アドレスがセットされている場合とは、特定演出カウンタの値が1以上、即ち特定演出中の場合である(S23,S30〜S32参照)。これにより、特定演出中は停止図柄としてリーチ図柄が強制的に選択されることになる。
【0065】
テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル4(図14)の先頭アドレスがセットされている場合には、外れ図柄用乱数2の各値に対して概ね同じ確率で設定値「1」〜「9」が選択されるが、設定値が「0」となることはなく、従って停止図柄がリーチ図柄となることはない。テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル4の先頭アドレスがセットされている場合とは、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ1の値が2以上の場合(停止図柄がリーチ図柄となった連続回数が2以上の場合)であり、この場合には必ず停止図柄としてリーチ図柄以外が選択されることになる。これにより、本実施形態では、特定演出中でないときにリーチ図柄が3回以上連続することはなく、特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現が抑制される。なお、この場合には必ず中停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスがロードされる。
【0066】
このように、停止図柄選択処理において、特定演出中以外で且つ停止図柄がリーチ図柄となった連続回数が2以上の場合に、リーチ図柄を構成する右停止図柄が選択される可能性のない右停止図柄作成テーブル4を選択するように構成されたS24,S25の処理、及びその右停止図柄作成テーブル4の構成が、後述する変動パターン選択処理において、特定演出中以外で且つ停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄となったときのその回数(変動パターンカウンタ1)のカウントを行うように構成されたS72〜S74の処理と共に、特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現を抑制する第1の機能を実現している。
【0067】
テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル5(図15)の先頭アドレスがセットされている場合には、外れ図柄用乱数2の値が「0」〜「10」であれば設定値(左−右差分値)は「0」となり、その他の値の場合には設定値(左−右差分値)として「1」〜「9」が同一の確率で選択される。即ちこの場合には、約1/2の確率で停止図柄がリーチ図柄となる。テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル5の先頭アドレスがセットされている場合とは、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ2の値が20以上の場合(停止図柄がリーチ図柄以外となった連続回数が20以上の場合)であり、この場合には高い確率(ここでは約1/2)で停止図柄としてリーチ図柄が選択される。これにより、本実施形態では、長期間リーチ図柄が出現しない状態を抑制することができる。なお、この場合には、外れ図柄用乱数2の値が「0」〜「10」の場合、即ち停止図柄がリーチ図柄となる場合には中停止図柄選択テーブル2の先頭アドレスがロードされ、その他は中停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスがロードされる。
【0068】
このように、停止図柄選択処理において、特定演出中以外で且つ停止図柄がリーチ図柄以外となった連続回数が20以上の場合に、リーチ図柄を構成する右停止図柄が選択される可能性の高い右停止図柄作成テーブル5を選択するように構成されたS26,S27の処理及びその右停止図柄作成テーブル5の構成が、後述する変動パターン選択処理において、特定演出中以外で且つ停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄以外となったときのその回数(変動パターンカウンタ2)のカウントを行うように構成されたS72,S75,S76の処理と共に、所定回数(20回)の図柄変動にわたってリーチ図が出現していない場合にその次の図柄変動の停止図柄として高い確率でリーチ図柄を選択する第2の機能を実現している。
【0069】
テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル6(図16)の先頭アドレスがセットされている場合も、右停止図柄選択テーブル5の場合と同様、外れ図柄用乱数2の値が「0」〜「10」であれば設定値(左−右差分値)は「0」となり、その他の値の場合には設定値として「1」〜「9」が同一の確率で選択される。即ちこの場合には、約1/2の確率で停止図柄がリーチ図柄となる。テーブルアドレスに右停止図柄選択テーブル6の先頭アドレスがセットされている場合とは、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ3の値が60以上の場合(スーパーリーチ変動パターン以外となった連続回数が60以上の場合)であり、この場合には高い確率(ここでは約1/2)で停止図柄としてリーチ図柄が選択される。更にこの場合には、外れ図柄用乱数2の値が「0」〜「10」の場合、即ち停止図柄がリーチ図柄となる場合には中停止図柄選択テーブル3の先頭アドレスがロードされ、その他は中停止図柄選択テーブル1の先頭アドレスがロードされる。
【0070】
なお、後述するように、中停止図柄選択テーブル3が選択された場合には、変動パターン選択処理において高い確率でスーパーリーチ変動パターンが選択されるようになっている。即ち、停止図柄選択処理において、特定演出中以外で且つスーパーリーチ変動パターン以外となった連続回数が60以上の場合に、変動パターン選択処理における高い確率でのスーパーリーチ変動パターンの選択に繋がる右停止図柄作成テーブル6を選択するように構成されたS27,S28の処理及びその右停止図柄作成テーブル6等の構成が、後述する変動パターン選択処理において、特定演出中以外で且つ1回又は連続して複数回スーパーリーチ変動パターン以外となったときのその回数(変動パターンカウンタ3)のカウントを行うように構成されたS77〜S79の処理と共に、所定回数(60回)の図柄変動にわたって特定の変動パターン(スーパーリーチ変動パターン)が出現していない場合にその次の図柄変動の変動パターンとして高い確率でその特定の変動パターンを選択する第3の機能を実現している。
【0071】
S45において中停止図柄選択テーブル1〜3の何れかの先頭アドレスがロードされると、その先頭アドレスがテーブルアドレスにセットされ(S46)、外れ図柄用乱数3の値が判定値にセットされ(S47)、テーブルアドレスの示す領域から減算値がロードされ(S48)、判定値から減算値が減算される(S49)。減算後の判定値が0以上であれば(S50:No)、テーブルアドレスに3を加算しつつ(S51)、判定値が0よりも小になるまでS48〜S50の処理が繰り返される。
【0072】
判定値が0よりも小になれば(S50:Yes)、テーブルアドレスに1が加算され(S52)、そのテーブルアドレスの示す領域から設定値(左停止図柄番号と中停止図柄番号との差分値、以下、「左−中差分値」という)がロードされ(S53)、その設定値に左停止図柄番号が加算される(S54)。ここで、設定値が10以上であればその設定値から10が減算された後(S55,S56)、その設定値が中停止図柄番号にセットされる(S57)。これにより、左、右、中の全ての停止図柄番号が確定する。更に、テーブルアドレスに1が加算され(S58)、そのテーブルアドレスの示す領域から停止図柄オフセットの値がロードされる(S59)。
【0073】
右停止図柄選択テーブル1〜6(図11〜図16)において、設定値(左−右差分値)「0」の次の領域には中図柄選択テーブル2又は3の先頭アドレスのみが設定されていることから明らかなように、中停止図柄選択テーブル2及び3は、左停止図柄番号と右停止図柄番号とが等しいリーチ図柄の場合に選択される。従って、中停止図柄選択テーブル2及び3(図18,図19)においては、停止図柄が大当たり態様とならないように設定値(左−中差分値)に「0」は含まれていない。
【0074】
S59において停止図柄オフセットの値がロードされると、特定演出カウンタの値が0でない場合には(S19:No)、その特定演出カウンタの値から1が減算され(S20)、停止図柄選択処理は終了する。
【0075】
変動パターン選択手段57は、特別図柄の変動開始に際して複数の変動パターンの中から1つを択一的に選択するためのもので、特別乱数発生手段65から例えば変動パターン選択用乱数値を取得して、この変動パターン選択用乱数値と、停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理結果とに基づいて変動パターンを選択する変動パターン選択処理を実行するように構成されている。
【0076】
変動パターン選択手段57による変動パターン選択処理は、例えば図20に示すような手順で行われる。なお、この変動パターン選択処理では、所定の記憶領域に予め記憶された変動パターン選択アドレステーブル(図21)、変動パターン選択テーブル1〜4(図22〜図25)が用いられる。
【0077】
即ち、まず変動パターン選択アドレステーブルの先頭アドレスがテーブルアドレスにセットされ(S61)、そのテーブルアドレスに停止図柄オフセットの値が加算される(S62)。そして、そのテーブルアドレスの示す領域から変動パターン選択テーブルの先頭アドレスがロードされ(S63)、そのロードされた先頭アドレスがテーブルアドレスにセットされ(S64)、また変動パターン選択用乱数値が判定値にセットされる(S65)。
【0078】
ここで、停止図柄オフセットの値は、停止図柄選択処理において説明したように、大当たり態様となる場合が「0」、外れ態様で且つリーチ図柄以外の場合が「1」、外れ態様で且つリーチ図柄の場合が「2」又は「3」となっているため、大当たり態様となる場合には変動パターン選択テーブル1(図22)が、外れ態様で且つリーチ図柄以外の場合には変動パターン選択テーブル2(図23)が、外れ態様で且つリーチ図柄の場合には変動パターン選択テーブル3又は4(図24,図25)が、夫々選択される。
【0079】
そして、テーブルアドレスの示す領域から減算値がロードされ(S66)、判定値から減算値が減算される(S67)。減算後の判定値が0以上であれば(S68:No)、テーブルアドレスに2を加算しつつ(S69)、判定値が0よりも小になるまでS66〜S68の処理が繰り返される。判定値が0よりも小になれば(S68:Yes)、テーブルアドレスに1が加算され(S70)、そのテーブルアドレスの示す領域から変動パターン番号(図26参照)がロードされる(S71)。
【0080】
ここで、変動パターン選択テーブル1(図22)が選択されている場合には、変動パターン番号5〜9、即ち5種類の大当たり変動パターンが例えば同じ確率で選択される。また、変動パターン選択テーブル2(図23)が選択されている場合には、変動パターン選択用乱数値に拘わらず変動パターン番号0、即ちリーチなし外れ変動パターンが選択され、変動パターン選択テーブル3(図24)が選択されている場合には、変動パターン選択用乱数値に拘わらず変動パターン番号1、即ちノーマルリーチ外れ変動パターンが選択され、変動パターン選択テーブル4(図25)が選択されている場合には、変動パターン番号1〜4、即ち3種類のスーパーリーチ変動パターンを含む4種類のリーチ外れ変動パターンが、例えば同じ確率で選択される。
【0081】
このように、変動パターン選択テーブル4が選択されている場合には、スーパーリーチ変動パターンが高い確率(ここでは3/4)で選択される。本実施形態では、上述したように、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ3の値が60以上の場合(スーパーリーチ変動パターン以外となった連続回数が60以上の場合)には、高い確率で停止図柄としてリーチ図柄が選択されると共に、そのリーチ図柄が選択された場合には、中停止図柄選択テーブル3が選択されるようになっている。中停止図柄選択テーブル3(図19)では、停止図柄オフセットの値に必ず3がセットされるため、変動パターン選択処理においては必ず変動パターン選択テーブル4が選択される。
【0082】
即ち、特定演出中でなく且つスーパーリーチ変動パターン以外となった連続回数が60以上の場合には、スーパーリーチ変動パターンが他の変動パターンに比べて高い確率で選択されることになる。これにより、長期間スーパーリーチ変動パターンが出現しない状態を抑制することができる。
【0083】
このように、中停止図柄選択テーブル1〜3には、停止図柄の選択に用いる左−中差分値(停止図柄選択情報)と、これに対応して変動パターンの選択に関連する停止図柄オフセット(変動パターン関連情報)とが設定されており、そのうちの中停止図柄選択テーブル3(特定停止図柄選択テーブル)には、停止図柄オフセット(変動パターン関連情報)として、スーパーリーチ変動パターン(特定の変動パターン)の選択に関連する停止図柄オフセット「3」(特定変動パターン関連情報)のみが設定されており、第3の機能は、60回(所定回数)の特別図柄変動にわたってスーパーリーチ変動パターンが出現していない場合に、その次の特別図柄変動においてその中停止図柄選択テーブル3を用いて停止図柄を選択するように構成されている。これにより、他の第1、第2の機能と同様に、停止図柄選択処理における停止図柄選択テーブルの選択処理により、変動パターンの選択に係る第3の機能を実現することができる。
【0084】
S71において変動パターン番号がロードされると、その変動パターン番号が1未満の場合(S72:Yes)、即ちリーチなし外れ変動パターンが選択された場合には、変動パターンカウンタ1が0クリアされると共に変動パターンカウンタ2に1が加算され(S73,S74)、変動パターン番号が1以上の場合(S72:No)、即ちリーチ変動パターンが選択された場合には、変動パターンカウンタ2が0クリアされると共に変動パターンカウンタ1に1が加算される(S75,S76)。
【0085】
また、変動パターン番号が0,1,又は5の場合(S77:Yes)、即ちスーパーリーチ変動パターン(全回転大当たり変動パターンを含む)以外の変動パターンが選択された場合には、変動パターンカウンタ3に1が加算され(S78)、変動パターン番号が0,1,5以外の場合(S77:No)、即ちスーパーリーチ変動パターンが選択された場合には、変動パターンカウンタ3が0クリアされ(S79)、一連の変動パターン選択処理は終了する。
【0086】
これにより、変動パターンカウンタ1にはリーチ変動パターンが1回又は連続して複数回出現したときのその回数(即ち停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄となったときのその回数)が、変動パターンカウンタ2にはリーチ変動パターン以外が1回又は連続して複数回出現したときのその回数(即ち停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄以外となったときのその回数)が、変動パターンカウンタ3にはスーパーリーチ変動パターン以外が1回又は連続して複数回出現したときのその回数が、夫々カウントされ、上述した停止図柄選択処理において用いられる。なお、この変動パターン選択手段57が、特定演出中以外でリーチ図柄が1回又は連続して複数回出現したときのその回数(変動パターンカウンタ1)をカウントするカウント手段の一例である。
【0087】
特別遊技状態発生手段58は、第2利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる特別遊技状態を発生させるためのもので、特別判定手段68が大当たりと判定したときに、停止図柄選択手段56により選択された停止図柄、即ち大当たり態様の種類等に応じて、その第2利益状態の終了後に、第1特別遊技状態又は第2特別遊技状態を発生させるようになっている。
【0088】
第1特別遊技状態は、例えば大当たり態様の種類が特別大当たり態様となった場合に発生し、例えば特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/300の低確率)から高確率(例えば1/60程度)となり、普通図柄表示手段31及び特別図柄表示手段35の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、特別図柄始動手段26の開放時間及び/又は開放回数が通常よりも増加するようになっている。この第1特別遊技状態は、特別図柄が通常大当たり態様となって次の第2利益状態が発生した場合等の所定条件の成立により終了する。
【0089】
また、第2特別遊技状態は、例えば大当たり態様の種類が通常大当たり態様となった場合に発生し、例えば普通図柄表示手段31及び特別図柄表示手段35の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、特別図柄始動手段26の開放時間及び/又は開放回数が通常よりも増加するようになっている。この第2特別遊技状態は、例えば特別図柄が所定回数(100回等)変動した場合等の所定条件の成立により終了する。
【0090】
制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを演出制御基板42等のサブ基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合に、普通判定手段64の判定結果に基づいて普通図柄の変動制御コマンドを演出制御基板42側に送信する機能、特別図柄表示手段35が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段67に1組以上の変動記憶情報が記憶されている場合に、特別判定手段68の判定結果、変動パターン選択手段57で選択された変動パターン、停止図柄選択手段56で選択された停止図柄等に基づいて、変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、変動停止コマンド等の特別図柄の変動制御コマンドを演出制御基板42側に送信する機能等を備えている。
【0091】
演出制御基板42は、普通図柄表示手段31、特別図柄表示手段35等の各表示手段、音声出力手段9、ランプ手段33等の各種演出手段の制御を行うためのもので、普通図柄制御手段71、特別図柄制御手段72、音声制御手段73、ランプ制御手段74等を備えている。
【0092】
普通図柄制御手段71は、普通図柄表示手段31の表示制御を行うもので、主制御基板41側からの普通図柄の変動制御コマンドに基づいて普通図柄表示手段31の普通図柄を所定時間変動させて、普通判定手段64の判定結果が当たり判定のときに「7」等の当たり態様で、それ以外のときに外れ態様で普通図柄を停止させるようになっている。
【0093】
特別図柄制御手段72は、特別図柄表示手段35の表示制御を行うもので、主制御基板41側からの特別図柄の変動制御コマンドに基づいて、例えば変動パターンコマンドで指定された変動パターンに従って特別図柄表示手段35による特別図柄の変動を開始させ、所定時間変動後に主制御基板41側から変動停止コマンドを受信したときに、停止図柄コマンドで指定された停止図柄となるようにその変動を停止させるようになっている。
【0094】
音声制御手段73は、音声出力手段9の制御を行うもので、特別図柄の変動表示と同期して音声出力手段9からその変動パターンに対応する所定の効果音等を出力させる他、第1,第2利益状態や特別遊技状態の発生等の遊技状態に応じて所定の効果音等を音声出力手段9から出力させるようになっている。
【0095】
ランプ制御手段74は、ランプ手段33の発光制御を行うもので、特別図柄の変動表示と同期してその変動パターンに対応する発光パターンでランプ手段33を発光させる他、第1,第2利益状態や特別遊技状態の発生等の遊技状態に応じて所定の発光パターンでランプ手段33を発光させるようになっている。
【0096】
以上のような構成により、本パチンコ機による遊技状態中には、変動パターン選択手段57による変動パターン選択処理において、リーチ変動パターンが1回又は連続して複数回出現したときのその回数(即ち停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄となったときのその回数)が変動パターンカウンタ1に、リーチ変動パターン以外が1回又は連続して複数回出現したときのその回数(即ち停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄以外となったときのその回数)が変動パターンカウンタ2に、スーパーリーチ変動パターン(全回転大当たり変動パターンを含む)以外が1回又は連続して複数回出現したときのその回数が変動パターンカウンタ3に、夫々カウントされる。
【0097】
そして、停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理において、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ1の値が2以上の場合(停止図柄がリーチ図柄となった連続回数が2以上の場合)には、リーチ図柄を構成する右停止図柄が選択される可能性のない右停止図柄作成テーブル4に基づいて停止図柄が選択されるため、必ず停止図柄としてリーチ図柄以外が選択されることになる。これにより、特定演出中でないときにリーチ図柄が3回以上連続することはなく、特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現が抑制される(第1の機能)。
【0098】
また、停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理において、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ2の値が20以上の場合(停止図柄がリーチ図柄以外となった連続回数が20以上の場合)には、、リーチ図柄を構成する右停止図柄が選択される可能性の高い右停止図柄作成テーブル5に基づいて停止図柄が選択されるため、約1/2の確率で停止図柄がリーチ図柄となる。これにより、長期間リーチ図柄が出現しない状態を抑制することができる(第2の機能)。
【0099】
更に、停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理において、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ3の値が60以上の場合(スーパーリーチ変動パターン以外となった連続回数が60以上の場合)には、高い確率(ここでは約1/2の確率)で停止図柄がリーチ図柄となり、且つ中停止図柄選択テーブル3(図19)に基づいて停止図柄が選択される。中停止図柄選択テーブル3では、停止図柄オフセットの値に必ず3がセットされるため、変動パターン選択処理においては必ず変動パターン選択テーブル4(図25)が選択される。変動パターン選択テーブル4が選択された場合には、スーパーリーチ変動パターンが高い確率(ここでは3/4)で選択される。
【0100】
即ち、特定演出カウンタの値が0(特定演出中以外)で且つ変動パターンカウンタ3の値が60以上の場合(スーパーリーチ変動パターン以外となった連続回数が60以上の場合)には、スーパーリーチ変動パターンが他の変動パターンに比べて高い確率で選択されることになる。これにより、長期間スーパーリーチ変動パターンが出現しない状態を抑制することができる(第3の機能)。
【0101】
以上説明したように、本実施形態では、特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現を抑制する第1の機能を備えているため、連続リーチ状態を強制的に出現させる特定演出による高い演出性を十分に発揮できるという利点がある。
【0102】
第1の機能は、所定回数の特別図柄変動にわたる連続リーチ状態が発生したときに、その次の図柄変動において高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するものであるため、簡単な制御で特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現を効果的に抑制できる。
【0103】
特定演出中以外でのリーチ図柄の連続出現回数をカウントするカウント手段としての変動パターン選択手段57と、特別図柄の変動後の停止図柄を選択する停止図柄選択手段56とを備え、停止図柄選択手段56は、複数種類の右停止図柄選択テーブル1〜6の何れかに基づいて停止図柄を選択するように構成されると共に、変動パターン選択手段57によるカウント値である変動パターンカウンタ1が2(所定数)以上となった場合には、リーチ図柄を構成する停止図柄が選択される可能性のない停止図柄選択テーブル4を用いて停止図柄を選択するように構成されているため、簡単な制御で特定演出中以外での連続リーチ状態の偶発的な出現を確実に防止できる。
【0104】
20回(所定回数)の特別図柄変動にわたってリーチ図柄が出現していない場合に、その次の特別図柄変動の停止図柄として高い確率でリーチ図柄を選択する第2の機能を備えているため、特定演出中以外で長期間リーチ図柄が出現しない状態を抑制することができ、連続リーチ状態を強制的に出現させる特定演出による演出性をより向上させることができる。
【0105】
所定回数の特別図柄変動にわたってスーパーリーチ変動パターン(特定の変動パターン)が出現していない場合に、その次の特別図柄変動の変動パターンとして高い確率でそのスーパーリーチ変動パターンを選択する第3の機能を備えているため、長期間スーパーリーチ変動パターンが出現しない状態を抑制することができ、特定演出を含めた図柄変動による演出性をより向上させることができる。
【0106】
停止図柄の選択に用いる停止図柄選択情報と対応して変動パターンの選択に関連する変動パターン関連情報が設定された3種類(複数種類)の中停止図柄選択テーブル1〜3を備え、それら中停止図柄選択テーブル1〜3は、変動パターン関連情報として、スーパーリーチ変動パターン(特定の変動パターン)の選択に関連する特定変動パターン関連情報のみが設定された特定停止図柄選択テーブルとしての中停止図柄選択テーブル3を含み、第3の機能は、60回(所定回数)の特別図柄変動にわたってスーパーリーチ変動パターンが出現していない場合に、その次の特別図柄変動においてその中停止図柄選択テーブル3を用いて停止図柄を選択するものであるため、他の第1、第2の機能と同様に、停止図柄選択処理において特定の停止図柄選択テーブルを選択する処理により実現可能である。
【0107】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、特別図柄の変動開始に際し、停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理の後でその停止図柄選択結果に基づいて変動パターン選択手段57による変動パターン選択処理を行うように構成したが、これに限られるものではなく、例えば変動パターン選択手段57による変動パターン選択処理の後でその変動パターン選択結果に基づいて停止図柄選択手段56による停止図柄選択処理を行うように構成してもよい。
【0108】
この場合、変動パターン選択手段57は主制御基板41側に、停止図柄選択手段57は演出制御基板42等のサブ制御基板側に設け、主制御基板41側で選択された変動パターンに基づいて、サブ制御基板側で停止図柄を選択するように構成してもよい。
【0109】
実施形態では、特定演出を、複数回の図柄変動にわたってリーチ状態が連続的に発生する連続リーチ状態を強制的に出現させるものとしたが、特定演出はこれに限られるものではない。例えば、特定演出を、複数回の図柄変動にわたって所定の変動パターンが連続的に発生する状態を強制的に出現させるものとしてもよい。この場合、第1の機能により、特定演出中以外での所定の変動パターンの偶発的な連続出現を抑制するように構成すればよい。その他、特定演出を、複数回の図柄変動にわたって所定のリーチ図柄、リーチ図柄以外の所定の停止図柄等が連続的に発生する状態を強制的に出現させるものとしてもよい。
【0110】
実施形態では、第1の機能により、特定演出中以外で所定回数の図柄変動にわたる連続リーチ状態が発生したときに、その次の図柄変動において必ずリーチ図柄以外の停止図柄を選択するように構成したが、特定演出中以外で所定回数の図柄変動にわたる連続リーチ状態が発生したときに100%の確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するように構成する必要はなく、通常よりも高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するように構成すればよい。
【0111】
実施形態では、第1の機能により、特定演出中以外で複数回の図柄変動にわたる連続リーチ状態が発生したときにその次の図柄変動において高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するように構成したが、1回の図柄変動におけるリーチ状態が発生したときにその次の図柄変動において高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するように構成してもよい。実施形態の変動パターンカウンタ1には、特定演出中以外で且つ停止図柄が1回又は連続して複数回リーチ図柄となったときのその回数がカウントされるようになっているため、この変動パターンカウンタ1の値が1である場合に、高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するように構成すればよい。
【0112】
なお、このように1回の図柄変動におけるリーチ状態の発生をカウントする場合には、カウンタではなく、リーチ状態の発生によりONとなり、リーチ状態以外の発生によりOFFとなるフラグを用いて制御するように構成してもよい。
【0113】
カウント手段(実施形態では変動パターン選択手段57)は、特定演出中以外でリーチ図柄が1回又は連続して複数回出現したときのその回数だけでなく、特定演出中にリーチ図柄が1回又は連続して複数回出現したときのその回数についてもカウントするように構成してもよい。
【0114】
第1の機能が、複数回の図柄変動にわたる連続リーチ状態が発生したときにその次の図柄変動において高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するものである場合には、カウント手段はリーチ状態が複数回、例えば2回以上連続して発生したときのその回数のみをカウントするように構成してもよい。
【0115】
制御系の基板構成は、実施形態に示したものに限られるものではなく、例えば演出制御基板42を、音声ランプ制御基板、図柄制御基板等の複数の基板により構成してもよい。
【0116】
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の変動パターンに従って遊技図柄を変動表示する図柄表示手段35と、該図柄表示手段35の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段55とを備え、図柄表示手段35による複数回の図柄変動にわたって所定状態が連続的に発生する連続所定状態を強制的に出現させる特定演出により、利益状態が発生するか否かに関する予告を行うように構成された弾球遊技機において、特定演出中以外での連続所定状態の偶発的な出現を抑制する第1の機能を備えているため、連続所定状態を強制的に出現させる特定演出による高い演出性を十分に発揮できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す特定演出判定処理のフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態を示す特定演出判定テーブルの一例である。
【図6】本発明の一実施形態を示す停止図柄選択処理のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態を示す停止図柄選択処理のフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態を示す停止図柄選択処理のフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態を示す停止図柄選択処理のフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態を示す大当たり図柄テーブルの一例である。
【図11】本発明の一実施形態を示す右停止図柄選択テーブル1の一例である。
【図12】本発明の一実施形態を示す右停止図柄選択テーブル2の一例である。
【図13】本発明の一実施形態を示す右停止図柄選択テーブル3の一例である。
【図14】本発明の一実施形態を示す右停止図柄選択テーブル4の一例である。
【図15】本発明の一実施形態を示す右停止図柄選択テーブル5の一例である。
【図16】本発明の一実施形態を示す右停止図柄選択テーブル6の一例である。
【図17】本発明の一実施形態を示す中停止図柄選択テーブル1の一例である。
【図18】本発明の一実施形態を示す中停止図柄選択テーブル2の一例である。
【図19】本発明の一実施形態を示す中停止図柄選択テーブル3の一例である。
【図20】本発明の一実施形態を示す変動パターン選択処理のフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態を示す変動パターン選択アドレステーブルの一例である。
【図22】本発明の一実施形態を示す変動パターン選択テーブル1の一例である。
【図23】本発明の一実施形態を示す変動パターン選択テーブル2の一例である。
【図24】本発明の一実施形態を示す変動パターン選択テーブル3の一例である。
【図25】本発明の一実施形態を示す変動パターン選択テーブル4の一例である。
【図26】本発明の一実施形態を示す変動パターンの一例である。
【符号の説明】
35 特別図柄表示手段(図柄表示手段)
55 第2利益状態発生手段(利益状態発生手段)
56 停止図柄選択手段
57 変動パターン選択手段(カウント手段)
Claims (7)
- 所定の変動パターンに従って遊技図柄を変動表示する図柄表示手段(35)と、該図柄表示手段(35)の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(55)とを備え、前記図柄表示手段(35)による複数回の図柄変動にわたって所定状態が連続的に発生する連続所定状態を強制的に出現させる特定演出により、前記利益状態が発生するか否かに関する予告を行うように構成された弾球遊技機において、前記特定演出中以外での前記連続所定状態の偶発的な出現を抑制する第1の機能を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
- 前記図柄表示手段(35)による停止図柄が複数回の図柄変動にわたって連続的にリーチ図柄となることを前記連続所定状態としたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記第1の機能は、1回の図柄変動におけるリーチ状態又は複数回の図柄変動にわたる連続リーチ状態が発生したときに、その次の図柄変動において高い確率でリーチ図柄以外の停止図柄を選択するものであることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
- 特定演出中以外でリーチ図柄が1回又は連続して複数回出現したときのその回数をカウントするカウント手段(57)と、前記遊技図柄の変動後の停止図柄を選択する停止図柄選択手段(56)とを備え、該停止図柄選択手段(56)は、複数種類の停止図柄選択テーブルの何れかに基づいて停止図柄を選択するように構成されると共に、前記カウント手段(57)によるカウント値が所定数となった場合には、リーチ図柄を構成する停止図柄が選択される可能性のない停止図柄選択テーブルを用いて停止図柄を選択するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
- 所定回数の図柄変動にわたってリーチ図柄が出現していない場合に、その次の図柄変動の停止図柄として高い確率でリーチ図柄を選択する第2の機能を備えたことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
- 所定回数の図柄変動にわたって特定の変動パターンが出現していない場合に、その次の図柄変動の変動パターンとして高い確率でその特定の変動パターンを選択する第3の機能を備えたことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
- 停止図柄の選択に用いる停止図柄選択情報と対応して変動パターンの選択に関連する変動パターン関連情報が設定された停止図柄選択テーブルを複数種類備え、それら複数種類の停止図柄選択テーブルは、前記変動パターン関連情報として、前記特定の変動パターンの選択に関連する特定変動パターン関連情報のみが設定された特定停止図柄選択テーブルを含み、前記第3の機能は、所定回数の図柄変動にわたって前記特定の変動パターンが出現していない場合に、その次の図柄変動においてその特定停止図柄選択テーブルを用いて停止図柄を選択するものであることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
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