JP2005011583A - スルーホール基板用コンタクト及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板のスルーホールへの端子部の実装を適確に行うことができ、基板実装用としての適用性高いスルーホール基板用コンタクトを提供すること。
【解決手段】このコンタクト2の場合、一方の主面がメッキされた金属板の母材(図示せず)から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を一軸方向と垂直な方向に曲げて形成され、一端側を基板のスルーホールへ実装する実装端子部2aとし、且つ他端側を雌型の相手側コンタクトの接触部へ接触させる雄型の接触端子部2cとし、実装端子部2a及び接触端子部2cの間にコネクタ作製時のハウジングへ圧入する圧入部2bを一体的に形成して成る点は従来構造通りであるが、ここでの実装端子部2a及び接触端子部2cは、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸められて形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】このコンタクト2の場合、一方の主面がメッキされた金属板の母材(図示せず)から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を一軸方向と垂直な方向に曲げて形成され、一端側を基板のスルーホールへ実装する実装端子部2aとし、且つ他端側を雌型の相手側コンタクトの接触部へ接触させる雄型の接触端子部2cとし、実装端子部2a及び接触端子部2cの間にコネクタ作製時のハウジングへ圧入する圧入部2bを一体的に形成して成る点は従来構造通りであるが、ここでの実装端子部2a及び接触端子部2cは、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸められて形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として各種コネクタに適用されると共に、一端側の端子部が基板に設けられたスルーホール(貫通孔)に対して実装され、且つ他端側の接触部が相手側コンタクトに接触される構造のスルーホール基板用コンタクトであって、詳しくは導電性材料のメッキ済み金属板の母材から得られるスルーホール基板用コンタクト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスルーホール基板用コンタクトには多種のタイプのものが開発されており、その一例としては、図6の外観斜視図に示されるような略棒状構造のもの(特許文献1)が挙げられる。
【0003】
このスルーホール基板用コンタクト(基板用端子)21は、一端側の実装端子部(基板接続部)21aが基板に設けられたスルーホールへ実装して半田接続され、且つ他端側のピン状の雄型の接触端子部(電気接触部)21cが相手側の雌型のコンタクトの接触部へ接触させるためのものとなっており、これらの実装端子部21a及び接触端子部21cの間にはコネクタを作製する場合のハウジングへ圧入するための圧入部(固定部)21bが一体的に形成されている。
【0004】
このようなスルーホール基板用コンタクト21は、一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工等により打ち抜かれて作製される。但し、このスルーホール基板用コンタクト21の場合、プレス加工による打ち抜き後の略棒板状打ち抜き片におけるメッキの施されていない破断面21dが全体的に金属露呈部となっていることを考慮し、一端側の実装端子部21aに対しては、基板のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くするため、打ち抜き後の断面四角形状のものを断面半円形の成形溝を持つプレス型の一対の間で挟んでプレス加工して打ち抜き後の破断面21dを含む断面形状をピン状に変形させることにより、メッキ部分を断面円形の外周面に回り込ませる処理を行っている。
【0005】
図7は、従来のスルーホール基板用コンタクトの他例に係る基本構成(製品化済みで文献公知でないもの)を示した外観斜視図である。
【0006】
この略ヘアピン状構造のスルーホール基板用コンタクト22は、一端側の実装端子部22aが基板に設けられたスルーホールへ実装して半田接続され、且つ他端側のバネ状の対向する雌型の接触端子部22cが相手側の雄型のコンタクトの接触部へ接触させるためのものとなっており、これらの実装端子部22a及び接触端子部22cの間にはコネクタを作製する場合のハウジングへ圧入するための折り曲げられた圧入部22bが一体的に形成されている。
【0007】
このようなスルーホール基板用コンタクト22は、一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた略錨型の板状打ち抜き片を打ち抜いた後、略錨型の板状打ち抜き片を曲げ加工により一軸方向と垂直な方向に折り曲げて略ヘアピン状の形状を成すようにして作製される。このスルーホール基板用コンタクト22の場合も、プレス加工による打ち抜き後や曲げ加工による折り曲げ後にメッキの施されていない破断面22dが全体的に金属露呈部となっているが、ここでの一端側の実装端子部22aは先の実装端子部21aと比べてメッキ部分の平坦面積が大きい幅広な形状であるため、図6の構造の場合のように別途に基板のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くするための処理としてのプレス加工は行わなくて済むようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−121142号公報(要約、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図6に示す従来の一例(特許文献1)に係るスルーホール基板用コンタクトの場合、金属板の母材からのプレス加工による打ち抜き後の略棒板状打ち抜き片における破断面が全体的にメッキの施されていない金属露呈部となっていることを考慮し、一端側の実装端子部に対して基板のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くするために別途にプレス加工して断面形状をピン状に変形させてメッキ部分を断面円形の外周面に回り込ませる処理を行っているが、このようなコンタクト(基板用端子)の製造方法によれば、通常複数単位で数多く作製される打ち抜き後の略棒板状打ち抜き片を保管した上で別途にメッキ部分を含む端子部を変形させるための仕上げ用のプレス加工を行う必要があるため、仕上がり状態では実装端子部のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くできるという利点があるといえども、部品の管理が煩雑で製造に手間がかかってしまうばかりでなく、メッキの部分もプレスされることで仕上がりがまちまちになり易く、不良品も数多く発生することが想定されることにより、結果としてコスト高になり易いという問題がある。
【0010】
又、図7に示す従来の他例に係るスルーホール基板用コンタクトの場合、金属板の母材からプレス加工により打ち抜いた後に曲げ加工して一連の工程で作製されるために製造が簡単で段階別な部品の管理も必要なくて安価に仕上がり良く量産できるという利点はあるが、基板のスルーホールへの実装に供される実装端子部の平坦面積(メッキ部分を含む)が大きい構造であることや、或いは折り曲げ後の仕上がり状態において打ち抜き後のメッキの施されていない金属露呈部の破断面が全体の表面部分(特に外側の表面部分)に多く残った構造であることにより、基板のスルーホールへの実装に際してスルーホール並びにその周囲の導電性パターンの寸法等の状態によっては適用できなかったり、或いは半田付けが良好に行われずに半田接続による実装が適確に行われないことも少なくないと想定されるため、結果として基板実装用としての適用性が優れない構造となっているという問題がある。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、基板のスルーホールへの実装端子部の実装を適確に行うことができると共に、基板実装用としての適用性高いスルーホール基板用コンタクト、及びそれを簡単にして安価に量産作製するための製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を該一軸方向と垂直な方向に曲げて形成されると共に、一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部とし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部として成るスルーホール基板用コンタクトにおいて、実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方は、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸められて形成されたスルーホール基板用コンタクトが得られる。
【0013】
又、本発明によれば、上記スルーホール基板用コンタクトにおいて、実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方の局部は、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸められて形成されたスルーホール基板用コンタクトが得られる。
【0014】
更に、本発明によれば、上記何れかのスルーホール基板用コンタクトにおいて、実装端子部及び接触端子部の間にはハウジングへ圧入するための圧入部が一体的に形成され、圧入部はメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて該板状打ち抜き片にあっての破断面が外側に位置されるように折り曲げ形成されたスルーホール基板用コンタクトが得られる。
【0015】
一方、本発明によれば、少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた板状打ち抜き片を打ち抜くプレス加工段階と、板状打ち抜き片を曲げ加工により一軸方向と垂直な方向に曲げて一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部とし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部として形成する曲げ加工段階とを含むスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、曲げ加工段階では、曲げ加工により実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成するスルーホール基板用コンタクトの製造方法が得られる。
【0016】
更に、本発明によれば、上記スルーホール基板用コンタクトの製造方法において、曲げ加工段階では、曲げ加工により実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方の局部をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成するスルーホール基板用コンタクトの製造方法が得られる。
【0017】
加えて、本発明によれば、上記何れかのスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、プレス加工段階では、プレス加工により実装端子部及び接触端子部の間にハウジングへ圧入するための圧入部を一体的に形成し、曲げ加工段階では、曲げ加工により圧入部をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて該板状打ち抜き片にあっての破断面が外側に位置されるように折り曲げ形成するスルーホール基板用コンタクトの製造方法が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一つの実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクト2の基本構成を示したもので、同図(a)は曲げ合わせ方向における全体の側面図に関するもの,同図(b)は同図(a)におけるA−A線方向における断面図に関するもの,同図(c)は同図(b)における領域Eにおける部分拡大図に関するもの,同図(d)は同図(a)の局部の別な方向からの側面図に関するもの,同図(e)は同図(a)におけるB−B線方向における断面図に関するもの,同図(f)は同図(a)におけるC方向における端面図に関するものである。
【0019】
このスルーホール基板用コンタクト2は、一方の主面が導電性材料でメッキされた図示されない金属板の母材から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を一軸方向と垂直な方向に曲げて形成されると共に、一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部2aとし、且つ他端側を雌型の相手側コンタクトの接触部へ接触させるための雄型の接触端子部2cとし、これらの実装端子部2a及び接触端子部2cの間にはコネクタを作製するときのハウジングへ圧入するための圧入部2bが一体的に形成されて成る点を従来構造のものと共通しているが、ここでの実装端子部2a及び接触端子部2c(或いは何れか一方としても良い)は、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸められて形成されている。
【0020】
但し、ここでの実装端子部2a及び接触端子部2cの局部(使用状態によってはこれらの何れか一方のみを対象としても良い)は、例えば図1(b)及び図1(c),並びに図1(e)に示されるように、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸められて形成されている。
【0021】
又、実装端子部2a及び接触端子部2cの間に位置されるハウジングへ圧入するための一体的に形成された圧入部2bは、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて板状打ち抜き片にあっての破断面2dが外側に位置されるように折り曲げ形成されている。
【0022】
このようなスルーホール基板用コンタクト2は、図7に示した従来構造のものと異なり、メッキの部分における殆どを外側の表面部分に露呈させ、金属露呈部である破断面2dの殆どを内側に曲げ込んで位置させて外側の表面部分における占有面積を極めて小さくしており、しかも実装端子部2aを断面積の小さい略棒状の構造としていることにより、基板のスルーホールへ実装端子部2aを半田付け接続により実装するときにスルーホールやその周囲の導電性パターンの大きさに左右されずに(例えばスルーホールやその周囲の導電性パターンが小さくても)適用でき、半田付けが良好に行われることにより基板実装用としての適用性が極めて高いものとなり、実装を適確に行うことができる。
【0023】
因みに、ここでのスルーホール基板用コンタクト2は、一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材から打ち抜かれた板状打ち抜き片を曲げ加工して作製されるものとして説明したが、板状打ち抜き片の両方の主面が導電性材料でメッキされるように予め金属板の両方の主面を導電性材料でメッキしておいても良い。但し、この場合には一層半田付けが良好に行われることを期待できるが、母材である金属板の両方の主面をメッキすることは通常コスト高になる上に無駄が多くなることにより行われないため、実際には母材である金属板の一方の主面のみがメッキされた場合を想定している。
【0024】
ところで、このようなスルーホール基板用コンタクト2を製造する場合、技術的概要として、少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた板状打ち抜き片を打ち抜くプレス加工段階と、板状打ち抜き片を曲げ加工により一軸方向と垂直な方向に曲げて一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部2aとし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部2cとして形成する曲げ加工段階とを含むことを基本とすることにより、図7に示した従来構造のものと同様に一連の工程で作製されるために製造が簡単で段階別な部品の管理も必要なくて安価に仕上がり良く量産できるという利点を持つが、ここでは、更に曲げ加工段階において、曲げ加工により実装端子部2a及び接触端子部2bの少なくとも一方をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸めて形成すれば良い。又、曲げ加工段階において、曲げ加工により実装端子部2a及び接触端子部2cの少なくとも一方の局部をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸めて形成すれば良い。更に、プレス加工段階において、プレス加工により実装端子部2a及び接触端子部2cの間にハウジングへ圧入するための圧入部2bを一体的に形成しておくようにし、圧入部2bをメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて板状打ち抜き片にあっての破断面2dが外側に位置されるように折り曲げ形成すれば良い。
【0025】
図2は、このスルーホール基板用コンタクト2を製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片1を示した平面図である。
【0026】
ここでは、母材の金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片1がキァリア1′に接続された状態でコンタクト用輪郭平板体を成すものとして、キァリア1′側から実装端子用部1a,圧入用部1b,及び接触端子用部1cが一軸方向に延びて一体的に形成されている様子を示している。尚、板状打ち抜き片1は通常複数単位でキァリア1′に接続された状態で形成されるもので、曲げ加工後には余分な接続部分を含めてキァリア1′から切り離される。
【0027】
板状打ち抜き片1の各部に対する曲げ加工を具体的に説明すれば、実装端子用部1a,接触端子用部1cについては、曲げ加工によりコンタクトの延在方向と垂直な幅方向で両側から中心軸方向へ丸め、その途中で両側から最も接近した稜線同士が密着し、且つ両側端面(金属露呈部の破断面2d)をその稜線よりも中心軸方向の内側へ位置させるように丸めて形成し、それぞれ実装端子部2a,接触端子部2cとして形成する。但し、これらの実装端子用部1a,接触端子用部1cの何れについても、その先端側には予め傾斜部とほぼ同じ長さの切れ目を入れておくことにより、窄め加工し易くしておき、実装端子部2a,接触端子部2cとして形成された時点でそれぞれの先端側が略四角錐となるようにする。
【0028】
実装端子用部1a及び接触端子用部1cの中間部分の圧入用部1bについては、他部の丸め形成の途中にあって折り曲げ形成を行うものとし、図1(d)に示されるような鋸歯形状の両側板を平行となるように起立させ、両側端面(金属露呈部の破断面2d)を外側へ位置させるように折り曲げ形成し、圧入部2bとして形成する。但し、この圧入部2bにおける鋸歯形状について、コンタクト径方向における最も突出した部分の寸法D2はその他の凹凸部の凸部分の寸法D1よりも大きくなっているが、この最も突出した部分はコネクタを作製する場合のハウジングに圧入する際のストッパとなる部分であり、図1(d)ではこれらの各部の寸法に関して、接触端子部2cの口径方向の寸法Dとの間でD2>D1>Dなる関係が成立する。
【0029】
図3は、このスルーホール基板用コンタクト2の所定数のものをハウジング3に圧入して作製されるコネクタの基本構成を示したもので、同図(a)はコネクタ開口部側からの端面図に関するもの,同図(b)は側面方向における断面図に関するものである。但し、図3(a),(b)では、何れもスルーホール基板用コンタクト2の圧入部2bのみを抜粋して示している。ここでは、コネクタ開口部3a内において、先に説明した圧入部2bのコンタクト径方向における寸法D1の凸部分を含む凹凸部がハウジング3内に埋設され、寸法D2の最も突出した部分がストッパとなっている様子を示している。
【0030】
何れにしても、このスルーホール基板用コンタクト2を用いて作製されるコネクタは、機械的強度を充分に確保した上で圧入部2bを容易にハウジング3へ圧入することができ、実装端子部2aが基板のスルーホールへ実装された状態でコネクタ開口部3a内に突出露呈された雄型の接触端子部2cを相手側コネクタが持つコンタクトの雌型の接触部へ極めて導電性良く接触させることができる。
【0031】
図4は、本発明の他の実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクトを製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片10を示した平面図である。又、図5は、この板状打ち抜き片10を曲げ加工して作製されるスルーホール基板用コンタクト20の基本構成を示した曲げ合わせ方向における全体の側面図である。
【0032】
即ち、このスルーホール基板用コンタクト20の場合、接触端子部20cが雌型に変更されている以外は先のスルーホール基板用コンタクト2の場合と同様な構造となっており、実装端子部20a,圧入部20b,及び接触端子部20cが一軸方向に延びて一体的に形成されている。
【0033】
図4では、母材の金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片10がキァリア10′に接続された状態でコンタクト用輪郭平板体を成すものとして、キァリア10′側から実装端子用部10a,圧入用部10b,及び接触端子用部10cが一軸方向に延びて一体的に形成されている様子を示している。尚、ここでも板状打ち抜き片10は通常複数単位でキァリア10′に接続された状態で形成されるもので、曲げ加工後には余分な接続部分を含めてキァリア10′から切り離される。
【0034】
板状打ち抜き片10の各部に対する曲げ加工は、実装端子用部10a及び圧入用部10bについては、先の実施の形態と全く同様な形状であるが、実装端子用部10aに関しては全く同じ手順で行って実装端子部20aを形成すれば良く、圧入用部10bに関しては折り曲げの方向を反対にしてメッキの部分が内側を向くようにして圧入部20bを形成すれば良い。又、接触端子用部10cについては、圧入用部10bの折り曲げ形成に伴って離間された片部が同時に折り曲げにより対向する片部となってメッキの部分が内側に位置されるため、その後にこれらの片部を略先窄み形状となるように内側へ曲げてから先端の破断面20dを外側に向いて位置されるように曲げ形成することにより、雌型の接触端子部20cを形成すれば良い。即ち、このスルーホール基板用コンタクト20の場合、先のスルーホール基板用コンタクト2の場合には実装端子部2a及び接触端子部2cの軸心方向が一軸線上で一致した形態となるのに対し、実装端子部20a,接触端子部20cの軸心方向が一軸線上で一致しない形態となる。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のスルーホール基板用コンタクトによれば、実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成していることにより、従来構造のものと異なり、メッキの部分における殆どを外側の表面部分に露呈させ、金属露呈部である破断面の殆どを内側に曲げ込んで位置させて外側の表面部分における占有面積を極めて小さくし、実装端子部を断面積の小さい略棒状の構造できるため、基板のスルーホールへの実装端子部の実装を適確に行うことができるようになり、従来に無く基板実装用としての適用性が高くなる。又、このスルーホール基板用コンタクトの製造方法によれば、プレス加工及び曲げ加工による一連の工程で簡易に作製することができるため、安価に量産するが可能となる。更に、このスルーホール基板用コンタクトは、基板のスルーホールへの実装端子部の実装が適確に行われることで導電性が良好に得られるため、ハウジングに実装端子部及び接触端子部の間の圧入部を圧入した上でコネクタを作製した場合にコネクタ開口部に突出露呈された接触端子部の相手側コネクタのコンタクトにおける接触部への接触が電気的に良好に得られることになり、結果として信頼性の高い配線基板実装用コネクタを作製することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクトの基本構成を示したもので、(a)は曲げ合わせ方向における全体の側面図に関するもの, (b)は(a)におけるA−A線方向における断面図に関するもの,(c)は (b)における領域Eにおける部分拡大図に関するもの,(d)は(a)の局部の別な方向からの側面図に関するもの,(e)は(a)におけるB−B線方向における断面図に関するもの,(f)は(a)におけるC方向における端面図に関するものである。
【図2】図1に示すスルーホール基板用コンタクトを製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片を示した平面図である。
【図3】図1に示すスルーホール基板用コンタクトの所定数のものをハウジングに圧入して作製されるコネクタの基本構成を示したもので、(a)はコネクタ開口部側からの端面図に関するもの,(b)は側面方向における断面図に関するものである。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクトを製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片を示した平面図である。
【図5】図4に示す板状打ち抜き片を曲げ加工して作製されるスルーホール基板用コンタクトの基本構成を示した曲げ合わせ方向における全体の側面図である。
【図6】従来のスルーホール基板用コンタクトの一例に係る基本構成を示した外観斜視図である。
【図7】従来のスルーホール基板用コンタクトの他例に係る基本構成を示した外観斜視図である。
【符号の説明】
1,10 板状打ち抜き片
1′,10′ キャリア
1a,10a 実装端子用部
1b,10b 圧入用部
1c,10c 接触端子用部
2,20,21,22 スルーホール基板用コンタクト
2a,20a,21a,22a 実装端子部
2b,20b,21b,22b 圧入部
2c,20c,21c,22c 接触端子部
2d,20d,21d,22d 破断面
3 ハウジング
3a コネクタ開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として各種コネクタに適用されると共に、一端側の端子部が基板に設けられたスルーホール(貫通孔)に対して実装され、且つ他端側の接触部が相手側コンタクトに接触される構造のスルーホール基板用コンタクトであって、詳しくは導電性材料のメッキ済み金属板の母材から得られるスルーホール基板用コンタクト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスルーホール基板用コンタクトには多種のタイプのものが開発されており、その一例としては、図6の外観斜視図に示されるような略棒状構造のもの(特許文献1)が挙げられる。
【0003】
このスルーホール基板用コンタクト(基板用端子)21は、一端側の実装端子部(基板接続部)21aが基板に設けられたスルーホールへ実装して半田接続され、且つ他端側のピン状の雄型の接触端子部(電気接触部)21cが相手側の雌型のコンタクトの接触部へ接触させるためのものとなっており、これらの実装端子部21a及び接触端子部21cの間にはコネクタを作製する場合のハウジングへ圧入するための圧入部(固定部)21bが一体的に形成されている。
【0004】
このようなスルーホール基板用コンタクト21は、一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工等により打ち抜かれて作製される。但し、このスルーホール基板用コンタクト21の場合、プレス加工による打ち抜き後の略棒板状打ち抜き片におけるメッキの施されていない破断面21dが全体的に金属露呈部となっていることを考慮し、一端側の実装端子部21aに対しては、基板のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くするため、打ち抜き後の断面四角形状のものを断面半円形の成形溝を持つプレス型の一対の間で挟んでプレス加工して打ち抜き後の破断面21dを含む断面形状をピン状に変形させることにより、メッキ部分を断面円形の外周面に回り込ませる処理を行っている。
【0005】
図7は、従来のスルーホール基板用コンタクトの他例に係る基本構成(製品化済みで文献公知でないもの)を示した外観斜視図である。
【0006】
この略ヘアピン状構造のスルーホール基板用コンタクト22は、一端側の実装端子部22aが基板に設けられたスルーホールへ実装して半田接続され、且つ他端側のバネ状の対向する雌型の接触端子部22cが相手側の雄型のコンタクトの接触部へ接触させるためのものとなっており、これらの実装端子部22a及び接触端子部22cの間にはコネクタを作製する場合のハウジングへ圧入するための折り曲げられた圧入部22bが一体的に形成されている。
【0007】
このようなスルーホール基板用コンタクト22は、一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた略錨型の板状打ち抜き片を打ち抜いた後、略錨型の板状打ち抜き片を曲げ加工により一軸方向と垂直な方向に折り曲げて略ヘアピン状の形状を成すようにして作製される。このスルーホール基板用コンタクト22の場合も、プレス加工による打ち抜き後や曲げ加工による折り曲げ後にメッキの施されていない破断面22dが全体的に金属露呈部となっているが、ここでの一端側の実装端子部22aは先の実装端子部21aと比べてメッキ部分の平坦面積が大きい幅広な形状であるため、図6の構造の場合のように別途に基板のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くするための処理としてのプレス加工は行わなくて済むようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−121142号公報(要約、図4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図6に示す従来の一例(特許文献1)に係るスルーホール基板用コンタクトの場合、金属板の母材からのプレス加工による打ち抜き後の略棒板状打ち抜き片における破断面が全体的にメッキの施されていない金属露呈部となっていることを考慮し、一端側の実装端子部に対して基板のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くするために別途にプレス加工して断面形状をピン状に変形させてメッキ部分を断面円形の外周面に回り込ませる処理を行っているが、このようなコンタクト(基板用端子)の製造方法によれば、通常複数単位で数多く作製される打ち抜き後の略棒板状打ち抜き片を保管した上で別途にメッキ部分を含む端子部を変形させるための仕上げ用のプレス加工を行う必要があるため、仕上がり状態では実装端子部のスルーホールへの実装時に半田付けを行い易くできるという利点があるといえども、部品の管理が煩雑で製造に手間がかかってしまうばかりでなく、メッキの部分もプレスされることで仕上がりがまちまちになり易く、不良品も数多く発生することが想定されることにより、結果としてコスト高になり易いという問題がある。
【0010】
又、図7に示す従来の他例に係るスルーホール基板用コンタクトの場合、金属板の母材からプレス加工により打ち抜いた後に曲げ加工して一連の工程で作製されるために製造が簡単で段階別な部品の管理も必要なくて安価に仕上がり良く量産できるという利点はあるが、基板のスルーホールへの実装に供される実装端子部の平坦面積(メッキ部分を含む)が大きい構造であることや、或いは折り曲げ後の仕上がり状態において打ち抜き後のメッキの施されていない金属露呈部の破断面が全体の表面部分(特に外側の表面部分)に多く残った構造であることにより、基板のスルーホールへの実装に際してスルーホール並びにその周囲の導電性パターンの寸法等の状態によっては適用できなかったり、或いは半田付けが良好に行われずに半田接続による実装が適確に行われないことも少なくないと想定されるため、結果として基板実装用としての適用性が優れない構造となっているという問題がある。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、基板のスルーホールへの実装端子部の実装を適確に行うことができると共に、基板実装用としての適用性高いスルーホール基板用コンタクト、及びそれを簡単にして安価に量産作製するための製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を該一軸方向と垂直な方向に曲げて形成されると共に、一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部とし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部として成るスルーホール基板用コンタクトにおいて、実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方は、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸められて形成されたスルーホール基板用コンタクトが得られる。
【0013】
又、本発明によれば、上記スルーホール基板用コンタクトにおいて、実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方の局部は、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸められて形成されたスルーホール基板用コンタクトが得られる。
【0014】
更に、本発明によれば、上記何れかのスルーホール基板用コンタクトにおいて、実装端子部及び接触端子部の間にはハウジングへ圧入するための圧入部が一体的に形成され、圧入部はメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて該板状打ち抜き片にあっての破断面が外側に位置されるように折り曲げ形成されたスルーホール基板用コンタクトが得られる。
【0015】
一方、本発明によれば、少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた板状打ち抜き片を打ち抜くプレス加工段階と、板状打ち抜き片を曲げ加工により一軸方向と垂直な方向に曲げて一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部とし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部として形成する曲げ加工段階とを含むスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、曲げ加工段階では、曲げ加工により実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成するスルーホール基板用コンタクトの製造方法が得られる。
【0016】
更に、本発明によれば、上記スルーホール基板用コンタクトの製造方法において、曲げ加工段階では、曲げ加工により実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方の局部をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成するスルーホール基板用コンタクトの製造方法が得られる。
【0017】
加えて、本発明によれば、上記何れかのスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、プレス加工段階では、プレス加工により実装端子部及び接触端子部の間にハウジングへ圧入するための圧入部を一体的に形成し、曲げ加工段階では、曲げ加工により圧入部をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて該板状打ち抜き片にあっての破断面が外側に位置されるように折り曲げ形成するスルーホール基板用コンタクトの製造方法が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一つの実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクト2の基本構成を示したもので、同図(a)は曲げ合わせ方向における全体の側面図に関するもの,同図(b)は同図(a)におけるA−A線方向における断面図に関するもの,同図(c)は同図(b)における領域Eにおける部分拡大図に関するもの,同図(d)は同図(a)の局部の別な方向からの側面図に関するもの,同図(e)は同図(a)におけるB−B線方向における断面図に関するもの,同図(f)は同図(a)におけるC方向における端面図に関するものである。
【0019】
このスルーホール基板用コンタクト2は、一方の主面が導電性材料でメッキされた図示されない金属板の母材から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を一軸方向と垂直な方向に曲げて形成されると共に、一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部2aとし、且つ他端側を雌型の相手側コンタクトの接触部へ接触させるための雄型の接触端子部2cとし、これらの実装端子部2a及び接触端子部2cの間にはコネクタを作製するときのハウジングへ圧入するための圧入部2bが一体的に形成されて成る点を従来構造のものと共通しているが、ここでの実装端子部2a及び接触端子部2c(或いは何れか一方としても良い)は、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸められて形成されている。
【0020】
但し、ここでの実装端子部2a及び接触端子部2cの局部(使用状態によってはこれらの何れか一方のみを対象としても良い)は、例えば図1(b)及び図1(c),並びに図1(e)に示されるように、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸められて形成されている。
【0021】
又、実装端子部2a及び接触端子部2cの間に位置されるハウジングへ圧入するための一体的に形成された圧入部2bは、メッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて板状打ち抜き片にあっての破断面2dが外側に位置されるように折り曲げ形成されている。
【0022】
このようなスルーホール基板用コンタクト2は、図7に示した従来構造のものと異なり、メッキの部分における殆どを外側の表面部分に露呈させ、金属露呈部である破断面2dの殆どを内側に曲げ込んで位置させて外側の表面部分における占有面積を極めて小さくしており、しかも実装端子部2aを断面積の小さい略棒状の構造としていることにより、基板のスルーホールへ実装端子部2aを半田付け接続により実装するときにスルーホールやその周囲の導電性パターンの大きさに左右されずに(例えばスルーホールやその周囲の導電性パターンが小さくても)適用でき、半田付けが良好に行われることにより基板実装用としての適用性が極めて高いものとなり、実装を適確に行うことができる。
【0023】
因みに、ここでのスルーホール基板用コンタクト2は、一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材から打ち抜かれた板状打ち抜き片を曲げ加工して作製されるものとして説明したが、板状打ち抜き片の両方の主面が導電性材料でメッキされるように予め金属板の両方の主面を導電性材料でメッキしておいても良い。但し、この場合には一層半田付けが良好に行われることを期待できるが、母材である金属板の両方の主面をメッキすることは通常コスト高になる上に無駄が多くなることにより行われないため、実際には母材である金属板の一方の主面のみがメッキされた場合を想定している。
【0024】
ところで、このようなスルーホール基板用コンタクト2を製造する場合、技術的概要として、少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた板状打ち抜き片を打ち抜くプレス加工段階と、板状打ち抜き片を曲げ加工により一軸方向と垂直な方向に曲げて一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部2aとし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部2cとして形成する曲げ加工段階とを含むことを基本とすることにより、図7に示した従来構造のものと同様に一連の工程で作製されるために製造が簡単で段階別な部品の管理も必要なくて安価に仕上がり良く量産できるという利点を持つが、ここでは、更に曲げ加工段階において、曲げ加工により実装端子部2a及び接触端子部2bの少なくとも一方をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸めて形成すれば良い。又、曲げ加工段階において、曲げ加工により実装端子部2a及び接触端子部2cの少なくとも一方の局部をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で板状打ち抜き片にあっての破断面2dが内側に位置されるように丸めて形成すれば良い。更に、プレス加工段階において、プレス加工により実装端子部2a及び接触端子部2cの間にハウジングへ圧入するための圧入部2bを一体的に形成しておくようにし、圧入部2bをメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を折り曲げて板状打ち抜き片にあっての破断面2dが外側に位置されるように折り曲げ形成すれば良い。
【0025】
図2は、このスルーホール基板用コンタクト2を製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片1を示した平面図である。
【0026】
ここでは、母材の金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片1がキァリア1′に接続された状態でコンタクト用輪郭平板体を成すものとして、キァリア1′側から実装端子用部1a,圧入用部1b,及び接触端子用部1cが一軸方向に延びて一体的に形成されている様子を示している。尚、板状打ち抜き片1は通常複数単位でキァリア1′に接続された状態で形成されるもので、曲げ加工後には余分な接続部分を含めてキァリア1′から切り離される。
【0027】
板状打ち抜き片1の各部に対する曲げ加工を具体的に説明すれば、実装端子用部1a,接触端子用部1cについては、曲げ加工によりコンタクトの延在方向と垂直な幅方向で両側から中心軸方向へ丸め、その途中で両側から最も接近した稜線同士が密着し、且つ両側端面(金属露呈部の破断面2d)をその稜線よりも中心軸方向の内側へ位置させるように丸めて形成し、それぞれ実装端子部2a,接触端子部2cとして形成する。但し、これらの実装端子用部1a,接触端子用部1cの何れについても、その先端側には予め傾斜部とほぼ同じ長さの切れ目を入れておくことにより、窄め加工し易くしておき、実装端子部2a,接触端子部2cとして形成された時点でそれぞれの先端側が略四角錐となるようにする。
【0028】
実装端子用部1a及び接触端子用部1cの中間部分の圧入用部1bについては、他部の丸め形成の途中にあって折り曲げ形成を行うものとし、図1(d)に示されるような鋸歯形状の両側板を平行となるように起立させ、両側端面(金属露呈部の破断面2d)を外側へ位置させるように折り曲げ形成し、圧入部2bとして形成する。但し、この圧入部2bにおける鋸歯形状について、コンタクト径方向における最も突出した部分の寸法D2はその他の凹凸部の凸部分の寸法D1よりも大きくなっているが、この最も突出した部分はコネクタを作製する場合のハウジングに圧入する際のストッパとなる部分であり、図1(d)ではこれらの各部の寸法に関して、接触端子部2cの口径方向の寸法Dとの間でD2>D1>Dなる関係が成立する。
【0029】
図3は、このスルーホール基板用コンタクト2の所定数のものをハウジング3に圧入して作製されるコネクタの基本構成を示したもので、同図(a)はコネクタ開口部側からの端面図に関するもの,同図(b)は側面方向における断面図に関するものである。但し、図3(a),(b)では、何れもスルーホール基板用コンタクト2の圧入部2bのみを抜粋して示している。ここでは、コネクタ開口部3a内において、先に説明した圧入部2bのコンタクト径方向における寸法D1の凸部分を含む凹凸部がハウジング3内に埋設され、寸法D2の最も突出した部分がストッパとなっている様子を示している。
【0030】
何れにしても、このスルーホール基板用コンタクト2を用いて作製されるコネクタは、機械的強度を充分に確保した上で圧入部2bを容易にハウジング3へ圧入することができ、実装端子部2aが基板のスルーホールへ実装された状態でコネクタ開口部3a内に突出露呈された雄型の接触端子部2cを相手側コネクタが持つコンタクトの雌型の接触部へ極めて導電性良く接触させることができる。
【0031】
図4は、本発明の他の実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクトを製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片10を示した平面図である。又、図5は、この板状打ち抜き片10を曲げ加工して作製されるスルーホール基板用コンタクト20の基本構成を示した曲げ合わせ方向における全体の側面図である。
【0032】
即ち、このスルーホール基板用コンタクト20の場合、接触端子部20cが雌型に変更されている以外は先のスルーホール基板用コンタクト2の場合と同様な構造となっており、実装端子部20a,圧入部20b,及び接触端子部20cが一軸方向に延びて一体的に形成されている。
【0033】
図4では、母材の金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片10がキァリア10′に接続された状態でコンタクト用輪郭平板体を成すものとして、キァリア10′側から実装端子用部10a,圧入用部10b,及び接触端子用部10cが一軸方向に延びて一体的に形成されている様子を示している。尚、ここでも板状打ち抜き片10は通常複数単位でキァリア10′に接続された状態で形成されるもので、曲げ加工後には余分な接続部分を含めてキァリア10′から切り離される。
【0034】
板状打ち抜き片10の各部に対する曲げ加工は、実装端子用部10a及び圧入用部10bについては、先の実施の形態と全く同様な形状であるが、実装端子用部10aに関しては全く同じ手順で行って実装端子部20aを形成すれば良く、圧入用部10bに関しては折り曲げの方向を反対にしてメッキの部分が内側を向くようにして圧入部20bを形成すれば良い。又、接触端子用部10cについては、圧入用部10bの折り曲げ形成に伴って離間された片部が同時に折り曲げにより対向する片部となってメッキの部分が内側に位置されるため、その後にこれらの片部を略先窄み形状となるように内側へ曲げてから先端の破断面20dを外側に向いて位置されるように曲げ形成することにより、雌型の接触端子部20cを形成すれば良い。即ち、このスルーホール基板用コンタクト20の場合、先のスルーホール基板用コンタクト2の場合には実装端子部2a及び接触端子部2cの軸心方向が一軸線上で一致した形態となるのに対し、実装端子部20a,接触端子部20cの軸心方向が一軸線上で一致しない形態となる。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のスルーホール基板用コンタクトによれば、実装端子部及び接触端子部の少なくとも一方をメッキの部分が外側に位置されるように板状打ち抜き片を曲げ込んで板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成していることにより、従来構造のものと異なり、メッキの部分における殆どを外側の表面部分に露呈させ、金属露呈部である破断面の殆どを内側に曲げ込んで位置させて外側の表面部分における占有面積を極めて小さくし、実装端子部を断面積の小さい略棒状の構造できるため、基板のスルーホールへの実装端子部の実装を適確に行うことができるようになり、従来に無く基板実装用としての適用性が高くなる。又、このスルーホール基板用コンタクトの製造方法によれば、プレス加工及び曲げ加工による一連の工程で簡易に作製することができるため、安価に量産するが可能となる。更に、このスルーホール基板用コンタクトは、基板のスルーホールへの実装端子部の実装が適確に行われることで導電性が良好に得られるため、ハウジングに実装端子部及び接触端子部の間の圧入部を圧入した上でコネクタを作製した場合にコネクタ開口部に突出露呈された接触端子部の相手側コネクタのコンタクトにおける接触部への接触が電気的に良好に得られることになり、結果として信頼性の高い配線基板実装用コネクタを作製することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクトの基本構成を示したもので、(a)は曲げ合わせ方向における全体の側面図に関するもの, (b)は(a)におけるA−A線方向における断面図に関するもの,(c)は (b)における領域Eにおける部分拡大図に関するもの,(d)は(a)の局部の別な方向からの側面図に関するもの,(e)は(a)におけるB−B線方向における断面図に関するもの,(f)は(a)におけるC方向における端面図に関するものである。
【図2】図1に示すスルーホール基板用コンタクトを製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片を示した平面図である。
【図3】図1に示すスルーホール基板用コンタクトの所定数のものをハウジングに圧入して作製されるコネクタの基本構成を示したもので、(a)はコネクタ開口部側からの端面図に関するもの,(b)は側面方向における断面図に関するものである。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るスルーホール基板用コンタクトを製造する場合に母材として用いられる一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板からプレス加工により打ち抜かれた板状打ち抜き片を示した平面図である。
【図5】図4に示す板状打ち抜き片を曲げ加工して作製されるスルーホール基板用コンタクトの基本構成を示した曲げ合わせ方向における全体の側面図である。
【図6】従来のスルーホール基板用コンタクトの一例に係る基本構成を示した外観斜視図である。
【図7】従来のスルーホール基板用コンタクトの他例に係る基本構成を示した外観斜視図である。
【符号の説明】
1,10 板状打ち抜き片
1′,10′ キャリア
1a,10a 実装端子用部
1b,10b 圧入用部
1c,10c 接触端子用部
2,20,21,22 スルーホール基板用コンタクト
2a,20a,21a,22a 実装端子部
2b,20b,21b,22b 圧入部
2c,20c,21c,22c 接触端子部
2d,20d,21d,22d 破断面
3 ハウジング
3a コネクタ開口部
Claims (6)
- 少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材から打ち抜かれた一軸方向に延びた板状打ち抜き片を該一軸方向と垂直な方向に曲げて形成されると共に、一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部とし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部として成るスルーホール基板用コンタクトにおいて、前記実装端子部及び前記接触端子部の少なくとも一方は、前記メッキの部分が外側に位置されるように前記板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸められて形成されたことを特徴とするスルーホール基板用コンタクト。
- 請求項1記載のスルーホール基板用コンタクトにおいて、前記実装端子部及び前記接触端子部の少なくとも一方の局部は、前記メッキの部分が外側に位置されるように前記板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸められて形成されたことを特徴とするスルーホール基板用コンタクト。
- 請求項1又は2記載のスルーホール基板用コンタクトにおいて、前記実装端子部及び前記接触端子部の間にはハウジングへ圧入するための圧入部が一体的に形成され、前記圧入部は前記メッキの部分が外側に位置されるように前記板状打ち抜き片を折り曲げて該板状打ち抜き片にあっての破断面が外側に位置されるように折り曲げ形成されたことを特徴とするスルーホール基板用コンタクト。
- 少なくとも一方の主面が導電性材料でメッキされた金属板の母材からプレス加工により一軸方向に延びた板状打ち抜き片を打ち抜くプレス加工段階と、前記板状打ち抜き片を曲げ加工により前記一軸方向と垂直な方向に曲げて一端側を基板に設けられたスルーホールへ実装するための実装端子部とし、且つ他端側を相手側コンタクトの接触部へ接触させるための接触端子部として形成する曲げ加工段階とを含むスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、前記曲げ加工段階では、前記曲げ加工により前記実装端子部及び前記接触端子部の少なくとも一方を前記メッキの部分が外側に位置されるように前記板状打ち抜き片を曲げ込んで該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成することを特徴とするスルーホール基板用コンタクトの製造方法。
- 請求項4記載のスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、前記曲げ加工段階では、前記曲げ加工により前記実装端子部及び前記接触端子部の少なくとも一方の局部を前記メッキの部分が外側に位置されるように前記板状打ち抜き片を曲げ込んで突き合わせた上で該板状打ち抜き片にあっての破断面が内側に位置されるように丸めて形成することを特徴とするスルーホール基板用コンタクトの製造方法。
- 請求項4又は5記載のスルーホール基板用コンタクトの製造方法において、前記プレス加工段階では、前記プレス加工により前記実装端子部及び前記接触端子部の間にハウジングへ圧入するための圧入部を一体的に形成し、前記曲げ加工段階では、前記曲げ加工により前記圧入部を前記メッキの部分が外側に位置されるように前記板状打ち抜き片を折り曲げて該板状打ち抜き片にあっての破断面が外側に位置されるように折り曲げ形成することを特徴とするスルーホール基板用コンタクトの製造方法。
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