JP2005010921A - 位置制御装置の振動抑制指令方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動機構が設置されている機台の低周波数の残留振動を抑制しながら、位置決めを行う位置制御の指令方法を提供する。
【解決手段】位置指令の終端条件を決め、つぎに位置指令の微分を関数Aで表し、さらに関数Aを積分し位置指令関数Bとして位置指令終端条件を適用し、次に関数Aを微分して2次非斉次微分方程式を得、2次非斉次微分方程式を解いて関数Cを求め、関数Cに機台変位の終端条件を適用して任意定係数の連立方程式を得、任意定係数の定数値を決定して時間tによる関数をもとめるようにしたので残留振動を抑制でき、高速の位置決めを行うことが可能になった。
【選択図】 図1
【解決手段】位置指令の終端条件を決め、つぎに位置指令の微分を関数Aで表し、さらに関数Aを積分し位置指令関数Bとして位置指令終端条件を適用し、次に関数Aを微分して2次非斉次微分方程式を得、2次非斉次微分方程式を解いて関数Cを求め、関数Cに機台変位の終端条件を適用して任意定係数の連立方程式を得、任意定係数の定数値を決定して時間tによる関数をもとめるようにしたので残留振動を抑制でき、高速の位置決めを行うことが可能になった。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動機構が設置されている機台の低周波数の残留振動を抑制しながら、位置決めを行う位置制御の指令方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の産業用機械は、高速・高精度化が要求されている。高速度化の要求により、モータが高加速度で負荷を駆動するとき、駆動機構が設置されている機台は反力を受けて振動し、制御系に悪影響を与える。特に、位置決め制御をするときは、大きな残留振動のため高精度の制御ができないという問題がある。
このような問題を解決する為に従来技術では、位置指令の2回微分を矩形波指令とし、矩形波状の加速度時間を機械の固有振動周期の整数倍とすることによって、機台の残留振動を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−108165号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では加(減)速時間を機台の固有振動周期の整数倍とする必要があるため、機台の固有振動周期が長い場合には、低速かつ指令時間の長い速度指令を設定する必要があり、高速位置決め制御には適しない、特に送り距離が短い場合においては、その弊害が顕著に現われるという問題があった。
そこで本発明は、従来技術の問題点を解消し、機台の残留振動を抑制し、かつ指令時間が短く高速な位置決め制御ができる位置制御の振動抑制指令方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の本発明は、機台に設置された負荷を含む駆動機構の位置制御の位置指令方法において、位置指令終了時に位置指令が目標位置になる位置指令の終端条件を設け、位置指令の微分を関数Aで表し、関数Aを積分して位置指令関数Bをもとめ、関数Bに位置指令の終端条件を適用して任意定係数の線形方程式を得、位置指令の微分を更に微分し機台変位の2次非斉次微分方程式を生成して、2次非斉次微分方程式を解いて機台変位を任意定係数と時間tからなる関数Cを求め、関数Cに位置指令終了時に機台変位および機台速度が0となる機台変位の終端条件を適用して任意定係数の連立方程式を得、線形方程式と前記連立方程式からなる新たな連立方程式を解き全ての前記任意定係数の係数値を決定し、定数値により前記位置指令の時間tの関数を決定するようにしたので、機台の残留振動を抑制でき、かつ高速な位置決め制御が可能となった。
また請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の発明の関数Aを
A=a1×sin{ωe(t−ts)/2}+a2×sin{ωe(t−ts)}+ a3×[1−cos{ωe(t−ts)}]
(tsは位置指令開始時刻、teは位置指令終了時刻、a1、a2、a3は任意定係数、ωe=2π/(te−ts)、tは時間)
としたので、機台の残留振動を抑制でき、かつ高速な位置決め制御が可能となった。
また請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の発明の関数Aを
A=b1×sin{ωe(t−ts)/2}+b2×sin{ωe(t−ts)}+ b3×sin{3ωe(t−ts)/2}
(tsは位置指令開始時刻、teは位置指令終了時刻、b1、b2、b3は任意定係数、ωe=2π/(te−ts)、tは時間)
としたので、機台の残留振動を抑制でき、かつ高速な位置決め制御が可能となった。
【0006】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態を図を用いて説明する。図3は本発明が適用される機械系の概略図である。図3において、モータ1が力伝達機構2を介して負荷3を駆動するとき、モータ1及び負荷3の固定部分は駆動力の反力を受け、この反力が機台4に伝わる。機台4を支えている支持足5の剛性が低い場合において、モータ1が高加減速度で負荷3を駆動し、特に駆動力の加わる時間が機台4の固有振動周期に近いときは、機台4が大きく振動する。
図1はモータ1から負荷3までの駆動機構を剛体と見なして本発明を適用し、これを制御系のブロック図で示したものである。図1において、6は位置指令生成部、7は位置制御部、8は速度制御部、12はモータを含む機械系のモデルである。Mは駆動方向に換算した駆動機構内にある機械可動部の等価質量、Mbは機台の質量、Kbは機台のばね定数、Dbは機台の粘性摩擦係数である。この図1から次式の関係が得られる。
【0007】
【数1】
【0008】
ただし、Arは加速度指令、Fは駆動方向に換算したモータの駆動力、xbは機台の変位である。
ここで、機台の固有振動角周波数をωb、機台振動の減衰係数をζbとすると、Db/Mb=2ζbωb 、Kb/Mb=ωb2 ・・・(2)
が成り立つので、式(1)は
となる。ただし、xbbは機台変位xbを駆動機構側に換算した変位(以下、機台の換算変位とする)であり、xbとは以下のような関係となる。
xbb=−Mb×xb/M ・・・(4)
一般に、駆動系の加減速時のことを考察する場合は、機台の質量Mbが駆動機構可動部の等価質量Mより遥かに大きいため、機台の変位xbが駆動機構可動部の変位xより遥かに小さいので、図1を近似的に図2のように書き直すことができる。この図2から、位置指令xrから駆動機構可動部の変位xまでの伝達関数を求めると、x(s)/xr(s)=1となる。xrの初期値をxの初期値と同じ値にすると、x(t)=xr(t)が成り立つ。また、x(2)(t)=Ar(t)は明らかであり、式(3)より、
機台振動を抑制する位置指令の構成原理は、位置指令xrの微分を任意定係数ベクトルおよび時間の関数として一定の形で与えて置くと、式(5)が機台の換算変位xbbの2階非斉次常微分方程式になるので、xbbも任意定係数ベクトルと時間の関数として表すことができ、それにxrとxbbの境界条件を用いて任意定係数ベクトルの値を定め、位置指令xrを時間のみの関数として与えられる。
以下に境界条件について説明する。
一般に指令開始前、機台が振動しない。また、この発明の目的は指令終了後も振動機台が振動しないようにすることである。そして、機台の速度および変位は任意時刻においても連続でなければならないので、機台変位に関する初期条件をxbb(1)(ts)=0、xbb(ts)=0 ・・・(6)
機台変位に関する終端条件を
xbb(1)(te)=0、xbb(te)=0 ・・・(7)
のように与える。ただし、tsは指令開始時刻、teは指令終了時刻である。
また、モータの駆動力が有限であるため、負荷の速度および位置が必ず連続で変化する。一方、負荷の位置を位置指令に追従させるため、位置指令および位置指令の微分がすべての時刻において連続であるように指令を構成する必要がある。
つぎに本発明による処理手順について述べる。一連の処理手順を図4のフローチャートで示す。
まず、位置指令終了時に位置指令が目標位置になるような終端条件を設定する。負荷を初期位置Xsから終端位置Xeまで移動させるために
位置指令に関する初期条件を、
xr(1)(ts)=0,xr(ts)=Xs ・・・(8)
位置指令に関する終端条件を
xr(1)(te)=0,xr(te)=Xe ・・・(9)
のように設定する。
以下、ωbとζbが既知であり、ts、te、Xs、Xeが指定された場合において、本発明の実施の形態1の位置制御の振動抑制指令方法を説明する。
次に位置指令xrの微分を式(10)の関数Aとしておく。指令時間はts〜teである。
【0009】
【数2】
【0010】
ただし、ωe=2π/(te−ts)、ベクトルa={a1,a2,a3}は後述するように境界条件により定める任意定係数ベクトルである。
つぎに関数Aを積分して関数Bを得る。式(8)の初期条件xr(ts)=Xsを用いて式(10)を積分すると、指令時間ts〜teの位置指令xrは
【0011】
【数3】
【0012】
となる。
つぎに位置指令の終端時間を適用して任意定係数の線形方程式をもとめるもので、式(11)を式(9)の終端条件xr(te)=Xeに適用して、
Xs+4a1/ωe+a3(te−ts)=Xe ・・・(12)
となる。
つぎに位置指令の微分をさらに微分して機台変位の2次非斉次微分方程式を得るもので、式(10)を微分して
【0013】
【数4】
【0014】
を得る。さらに、式(13)を式(5)に代入すると、式(5)はxbbの2階非斉次常微分方程式になる。
つぎに2次非斉次微分方程式を解き機台変位を任意定係数を時間tからなる関数Cと求める。式(6)の初期条件xbb(ts)=0およびxbb(1)(ts)=0を用いて解くと、xbbを任意定係数ベクトルaおよび時間tの関数Cで表すことができる(具体的な式が大変複雑になるので、ここでxbb(ベクトルa,t)で表す)。一定の時間tにおいて、xbbはベクトルaの線形関数である。
つぎに、機台変位の終端時間を適用して、任意定係数の連立方程式をもとめるもので、式(9)の終端条件xbb(te)=0とxbb(1)(te)=0に適用することにより、
xbb(1)(ベクトルa,te)=0 ・・・(14)
および
xbb(ベクトルa,te)=0 ・・・(15)
が成り立つ。
次に、式(12)と式(14)および式(15)で構成された新たな連立線形方程式を解いて任意定係数ベクトルaの値を求める。 一般に、ζbがとても小さいので、近似的にζb=0とすれば、以上の手順でベクトルaを求めると、
【0015】
【数5】
【0016】
となる。ただし、ρ=ωb/ωe
最後にベクトルaの値を式(11)に代入して位置指令xrが時間tのみの関数とする。
t=tsおよびt=teを式(10)に代入すると、
xr(1)(ベクトルa,ts)=0 ・・・(17)
および
xr(1)(ベクトルa,te)=0 ・・・(18)
がベクトルaと関係なく常に成り立つことを容易に確認できる。また、式(6)〜(9)の他の境界条件はベクトルaを求める際に使われていたので、上記のように求めた位置指令を用いると、全ての境界条件が満たされる。従って、位置指令終了時teにおける機台変位、機台速度のいずれもが零となる。また、図1の制御系ではフィードフォワードが用いられたため負荷位置がほぼ位置指令に追従することから、位置指令終了後駆動力がほぼ0となり、すなわち、駆動機構が機台に与える力も0となる。よって、位置指令終了後の機台振動は発生しないといえる。
このように、上記により求めた位置指令xrを位置制御装置の位置指令とすることで、位置指令終了後の機台の振動を発生せずに負荷の位置決め制御を行うことが可能となる。
つぎに本発明の実施の形態2について述べる。
つぎに、指令時間ts〜teでの位置指令xrの微分を
【0017】
【数6】
【0018】
としておく。ただし、ベクトルb={b1,b2,b3}は任意定係数ベクトルである。
つぎに、式(8)の初期条件xr(ts)=Xsを用いて式(19)を積分する。指令時間ts〜teでの位置指令xrは
【0019】
【数7】
【0020】
となる。
これ以後第1の実施形態と同じ手順で式(6)〜(9)の境界条件を用いて任意定係数ベクトルbを定める。特に、ζb=0の場合、ベクトルbを求めると、
【0021】
【数8】
【0022】
となる。
ベクトルbの値を式(20)に代入すると、位置指令xrが時間tのみの関数となる。また、第1の実施形態と同じ理由で、上記のように求めた位置指令を用いると、全ての境界条件が満たされる。従って、位置指令終了後の機台の振動を発生せずに負荷の位置決め制御を行うことが可能となる。
式(21)と式(16)を較べると、第2の実施形態の任意定係数ベクトルbの計算が第1の実施形態の任意定係数ベクトルaの計算より簡単であることが分かる。
次に、本発明の効果を数値例を用いて説明する。
以下、ωs=93.3rad/s、ζb=0.0568 の制御対象に対して、ts=0.05s、te=0.14s、Xs=0、Xe=6000μmと指定された場合、第2実施形態を用いて位置制御装置の振動抑制指令の構成方法を説明する。
まず、指令時間0.05s〜0.14sでの位置指令xrの微分を
【0023】
【数9】
【0024】
としておく。ただし、ベクトルb={b1,b2,b3}は任意定係数ベクトルである。
つぎに、位置指令の初期条件xr(t=0.05)=0を用いて式(22)を積分する。指令時間ts〜teでの位置指令xrは
【0025】
【数10】
【0026】
となる。
つぎに、位置指令の終端条件xr(t=0.14)=6000を上式に代入すると、
0.0572b1+0.019b2=6000 ・・・(24)
が得られる。
つぎに、式(22)を微分すると、
【0027】
【数11】
【0028】
となる。上式を式(5)に代入すると、
【0029】
【数12】
【0030】
となる。
つぎに、機台変位の初期条件xbb(t=0.05)=0およびxbb(1)(t=0.05)=0を用いてこの非斉次常微分方程式を解くと、xbbを任意定係数ベクトルbおよび時間tの関数xbb(ベクトルb,t)で表すことができる。
つぎに、この関数を機台変位の終端条件xbb(t=0.14)=0およびxbb(1)(t=0.14)=0に適用すると、
−29.4×b1+184.3×b2+136.8×b3=0 ・・・(27)
および
1979.5×b1+10422×b2−27219×b3=0・・・(28)
となる。
つぎに、式(24)と式(27)および式(28)で構成された連立線形方程式を解くと、b1=101203、 b2=8328、 b3=10549となる。
最後に、b1、b2およびb3の値を式(23)に代入すると、位置指令の時間関数は、
【0031】
【数13】
【0032】
となる。
このような指令を用いた場合のシミュレーション結果を示したのが図6である。一方で、従来方式の位置指令としての三角形指令を同じ指令時間で用いた場合のシミュレーション結果を示したのが、図5である。図5と図6を比較すると、本発明の方法による位置指令を用いた場合は位置指令終了後の機台振動および位置偏差がいずれも小さく抑えられていることが分かる。
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、駆動機構が設置された機台の剛性が低い場合でも、また機台の固有振動周期の長短にも関わりなく、さらには移動量の大小にも関わりなく、位置指令終了後の機台の振動を抑制して、高速かつ短時間で高精度な位置決め制御ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】機台の振動系を含む本発明の対象となる位置決め制御系のブロック図
【図2】駆動系の加減速時のことを考察する場合の本発明である図1の近似等価ブロック図
【図3】本発明を適用した機械系の概略図
【図4】本発明の処理手順を示したフローチャート
【図5】従来指令方式である三角形指令を用いた場合のシミュレーション結果を示したもの
【図6】本発明の第2の実施形態を用いた場合のシミュレーション結果を示したもの
【符号の説明】
1 モータ
2 力伝達機構
3 負荷
4 機台
5 機台の支持足
6 位置指令生成部
7 位置制御部
8 速度制御部
9、10 微分器
11 ゲイン
12 モータを含む機械系のモデル
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動機構が設置されている機台の低周波数の残留振動を抑制しながら、位置決めを行う位置制御の指令方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の産業用機械は、高速・高精度化が要求されている。高速度化の要求により、モータが高加速度で負荷を駆動するとき、駆動機構が設置されている機台は反力を受けて振動し、制御系に悪影響を与える。特に、位置決め制御をするときは、大きな残留振動のため高精度の制御ができないという問題がある。
このような問題を解決する為に従来技術では、位置指令の2回微分を矩形波指令とし、矩形波状の加速度時間を機械の固有振動周期の整数倍とすることによって、機台の残留振動を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−108165号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では加(減)速時間を機台の固有振動周期の整数倍とする必要があるため、機台の固有振動周期が長い場合には、低速かつ指令時間の長い速度指令を設定する必要があり、高速位置決め制御には適しない、特に送り距離が短い場合においては、その弊害が顕著に現われるという問題があった。
そこで本発明は、従来技術の問題点を解消し、機台の残留振動を抑制し、かつ指令時間が短く高速な位置決め制御ができる位置制御の振動抑制指令方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の本発明は、機台に設置された負荷を含む駆動機構の位置制御の位置指令方法において、位置指令終了時に位置指令が目標位置になる位置指令の終端条件を設け、位置指令の微分を関数Aで表し、関数Aを積分して位置指令関数Bをもとめ、関数Bに位置指令の終端条件を適用して任意定係数の線形方程式を得、位置指令の微分を更に微分し機台変位の2次非斉次微分方程式を生成して、2次非斉次微分方程式を解いて機台変位を任意定係数と時間tからなる関数Cを求め、関数Cに位置指令終了時に機台変位および機台速度が0となる機台変位の終端条件を適用して任意定係数の連立方程式を得、線形方程式と前記連立方程式からなる新たな連立方程式を解き全ての前記任意定係数の係数値を決定し、定数値により前記位置指令の時間tの関数を決定するようにしたので、機台の残留振動を抑制でき、かつ高速な位置決め制御が可能となった。
また請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の発明の関数Aを
A=a1×sin{ωe(t−ts)/2}+a2×sin{ωe(t−ts)}+ a3×[1−cos{ωe(t−ts)}]
(tsは位置指令開始時刻、teは位置指令終了時刻、a1、a2、a3は任意定係数、ωe=2π/(te−ts)、tは時間)
としたので、機台の残留振動を抑制でき、かつ高速な位置決め制御が可能となった。
また請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の発明の関数Aを
A=b1×sin{ωe(t−ts)/2}+b2×sin{ωe(t−ts)}+ b3×sin{3ωe(t−ts)/2}
(tsは位置指令開始時刻、teは位置指令終了時刻、b1、b2、b3は任意定係数、ωe=2π/(te−ts)、tは時間)
としたので、機台の残留振動を抑制でき、かつ高速な位置決め制御が可能となった。
【0006】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態を図を用いて説明する。図3は本発明が適用される機械系の概略図である。図3において、モータ1が力伝達機構2を介して負荷3を駆動するとき、モータ1及び負荷3の固定部分は駆動力の反力を受け、この反力が機台4に伝わる。機台4を支えている支持足5の剛性が低い場合において、モータ1が高加減速度で負荷3を駆動し、特に駆動力の加わる時間が機台4の固有振動周期に近いときは、機台4が大きく振動する。
図1はモータ1から負荷3までの駆動機構を剛体と見なして本発明を適用し、これを制御系のブロック図で示したものである。図1において、6は位置指令生成部、7は位置制御部、8は速度制御部、12はモータを含む機械系のモデルである。Mは駆動方向に換算した駆動機構内にある機械可動部の等価質量、Mbは機台の質量、Kbは機台のばね定数、Dbは機台の粘性摩擦係数である。この図1から次式の関係が得られる。
【0007】
【数1】
【0008】
ただし、Arは加速度指令、Fは駆動方向に換算したモータの駆動力、xbは機台の変位である。
ここで、機台の固有振動角周波数をωb、機台振動の減衰係数をζbとすると、Db/Mb=2ζbωb 、Kb/Mb=ωb2 ・・・(2)
が成り立つので、式(1)は
となる。ただし、xbbは機台変位xbを駆動機構側に換算した変位(以下、機台の換算変位とする)であり、xbとは以下のような関係となる。
xbb=−Mb×xb/M ・・・(4)
一般に、駆動系の加減速時のことを考察する場合は、機台の質量Mbが駆動機構可動部の等価質量Mより遥かに大きいため、機台の変位xbが駆動機構可動部の変位xより遥かに小さいので、図1を近似的に図2のように書き直すことができる。この図2から、位置指令xrから駆動機構可動部の変位xまでの伝達関数を求めると、x(s)/xr(s)=1となる。xrの初期値をxの初期値と同じ値にすると、x(t)=xr(t)が成り立つ。また、x(2)(t)=Ar(t)は明らかであり、式(3)より、
機台振動を抑制する位置指令の構成原理は、位置指令xrの微分を任意定係数ベクトルおよび時間の関数として一定の形で与えて置くと、式(5)が機台の換算変位xbbの2階非斉次常微分方程式になるので、xbbも任意定係数ベクトルと時間の関数として表すことができ、それにxrとxbbの境界条件を用いて任意定係数ベクトルの値を定め、位置指令xrを時間のみの関数として与えられる。
以下に境界条件について説明する。
一般に指令開始前、機台が振動しない。また、この発明の目的は指令終了後も振動機台が振動しないようにすることである。そして、機台の速度および変位は任意時刻においても連続でなければならないので、機台変位に関する初期条件をxbb(1)(ts)=0、xbb(ts)=0 ・・・(6)
機台変位に関する終端条件を
xbb(1)(te)=0、xbb(te)=0 ・・・(7)
のように与える。ただし、tsは指令開始時刻、teは指令終了時刻である。
また、モータの駆動力が有限であるため、負荷の速度および位置が必ず連続で変化する。一方、負荷の位置を位置指令に追従させるため、位置指令および位置指令の微分がすべての時刻において連続であるように指令を構成する必要がある。
つぎに本発明による処理手順について述べる。一連の処理手順を図4のフローチャートで示す。
まず、位置指令終了時に位置指令が目標位置になるような終端条件を設定する。負荷を初期位置Xsから終端位置Xeまで移動させるために
位置指令に関する初期条件を、
xr(1)(ts)=0,xr(ts)=Xs ・・・(8)
位置指令に関する終端条件を
xr(1)(te)=0,xr(te)=Xe ・・・(9)
のように設定する。
以下、ωbとζbが既知であり、ts、te、Xs、Xeが指定された場合において、本発明の実施の形態1の位置制御の振動抑制指令方法を説明する。
次に位置指令xrの微分を式(10)の関数Aとしておく。指令時間はts〜teである。
【0009】
【数2】
【0010】
ただし、ωe=2π/(te−ts)、ベクトルa={a1,a2,a3}は後述するように境界条件により定める任意定係数ベクトルである。
つぎに関数Aを積分して関数Bを得る。式(8)の初期条件xr(ts)=Xsを用いて式(10)を積分すると、指令時間ts〜teの位置指令xrは
【0011】
【数3】
【0012】
となる。
つぎに位置指令の終端時間を適用して任意定係数の線形方程式をもとめるもので、式(11)を式(9)の終端条件xr(te)=Xeに適用して、
Xs+4a1/ωe+a3(te−ts)=Xe ・・・(12)
となる。
つぎに位置指令の微分をさらに微分して機台変位の2次非斉次微分方程式を得るもので、式(10)を微分して
【0013】
【数4】
【0014】
を得る。さらに、式(13)を式(5)に代入すると、式(5)はxbbの2階非斉次常微分方程式になる。
つぎに2次非斉次微分方程式を解き機台変位を任意定係数を時間tからなる関数Cと求める。式(6)の初期条件xbb(ts)=0およびxbb(1)(ts)=0を用いて解くと、xbbを任意定係数ベクトルaおよび時間tの関数Cで表すことができる(具体的な式が大変複雑になるので、ここでxbb(ベクトルa,t)で表す)。一定の時間tにおいて、xbbはベクトルaの線形関数である。
つぎに、機台変位の終端時間を適用して、任意定係数の連立方程式をもとめるもので、式(9)の終端条件xbb(te)=0とxbb(1)(te)=0に適用することにより、
xbb(1)(ベクトルa,te)=0 ・・・(14)
および
xbb(ベクトルa,te)=0 ・・・(15)
が成り立つ。
次に、式(12)と式(14)および式(15)で構成された新たな連立線形方程式を解いて任意定係数ベクトルaの値を求める。 一般に、ζbがとても小さいので、近似的にζb=0とすれば、以上の手順でベクトルaを求めると、
【0015】
【数5】
【0016】
となる。ただし、ρ=ωb/ωe
最後にベクトルaの値を式(11)に代入して位置指令xrが時間tのみの関数とする。
t=tsおよびt=teを式(10)に代入すると、
xr(1)(ベクトルa,ts)=0 ・・・(17)
および
xr(1)(ベクトルa,te)=0 ・・・(18)
がベクトルaと関係なく常に成り立つことを容易に確認できる。また、式(6)〜(9)の他の境界条件はベクトルaを求める際に使われていたので、上記のように求めた位置指令を用いると、全ての境界条件が満たされる。従って、位置指令終了時teにおける機台変位、機台速度のいずれもが零となる。また、図1の制御系ではフィードフォワードが用いられたため負荷位置がほぼ位置指令に追従することから、位置指令終了後駆動力がほぼ0となり、すなわち、駆動機構が機台に与える力も0となる。よって、位置指令終了後の機台振動は発生しないといえる。
このように、上記により求めた位置指令xrを位置制御装置の位置指令とすることで、位置指令終了後の機台の振動を発生せずに負荷の位置決め制御を行うことが可能となる。
つぎに本発明の実施の形態2について述べる。
つぎに、指令時間ts〜teでの位置指令xrの微分を
【0017】
【数6】
【0018】
としておく。ただし、ベクトルb={b1,b2,b3}は任意定係数ベクトルである。
つぎに、式(8)の初期条件xr(ts)=Xsを用いて式(19)を積分する。指令時間ts〜teでの位置指令xrは
【0019】
【数7】
【0020】
となる。
これ以後第1の実施形態と同じ手順で式(6)〜(9)の境界条件を用いて任意定係数ベクトルbを定める。特に、ζb=0の場合、ベクトルbを求めると、
【0021】
【数8】
【0022】
となる。
ベクトルbの値を式(20)に代入すると、位置指令xrが時間tのみの関数となる。また、第1の実施形態と同じ理由で、上記のように求めた位置指令を用いると、全ての境界条件が満たされる。従って、位置指令終了後の機台の振動を発生せずに負荷の位置決め制御を行うことが可能となる。
式(21)と式(16)を較べると、第2の実施形態の任意定係数ベクトルbの計算が第1の実施形態の任意定係数ベクトルaの計算より簡単であることが分かる。
次に、本発明の効果を数値例を用いて説明する。
以下、ωs=93.3rad/s、ζb=0.0568 の制御対象に対して、ts=0.05s、te=0.14s、Xs=0、Xe=6000μmと指定された場合、第2実施形態を用いて位置制御装置の振動抑制指令の構成方法を説明する。
まず、指令時間0.05s〜0.14sでの位置指令xrの微分を
【0023】
【数9】
【0024】
としておく。ただし、ベクトルb={b1,b2,b3}は任意定係数ベクトルである。
つぎに、位置指令の初期条件xr(t=0.05)=0を用いて式(22)を積分する。指令時間ts〜teでの位置指令xrは
【0025】
【数10】
【0026】
となる。
つぎに、位置指令の終端条件xr(t=0.14)=6000を上式に代入すると、
0.0572b1+0.019b2=6000 ・・・(24)
が得られる。
つぎに、式(22)を微分すると、
【0027】
【数11】
【0028】
となる。上式を式(5)に代入すると、
【0029】
【数12】
【0030】
となる。
つぎに、機台変位の初期条件xbb(t=0.05)=0およびxbb(1)(t=0.05)=0を用いてこの非斉次常微分方程式を解くと、xbbを任意定係数ベクトルbおよび時間tの関数xbb(ベクトルb,t)で表すことができる。
つぎに、この関数を機台変位の終端条件xbb(t=0.14)=0およびxbb(1)(t=0.14)=0に適用すると、
−29.4×b1+184.3×b2+136.8×b3=0 ・・・(27)
および
1979.5×b1+10422×b2−27219×b3=0・・・(28)
となる。
つぎに、式(24)と式(27)および式(28)で構成された連立線形方程式を解くと、b1=101203、 b2=8328、 b3=10549となる。
最後に、b1、b2およびb3の値を式(23)に代入すると、位置指令の時間関数は、
【0031】
【数13】
【0032】
となる。
このような指令を用いた場合のシミュレーション結果を示したのが図6である。一方で、従来方式の位置指令としての三角形指令を同じ指令時間で用いた場合のシミュレーション結果を示したのが、図5である。図5と図6を比較すると、本発明の方法による位置指令を用いた場合は位置指令終了後の機台振動および位置偏差がいずれも小さく抑えられていることが分かる。
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、駆動機構が設置された機台の剛性が低い場合でも、また機台の固有振動周期の長短にも関わりなく、さらには移動量の大小にも関わりなく、位置指令終了後の機台の振動を抑制して、高速かつ短時間で高精度な位置決め制御ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】機台の振動系を含む本発明の対象となる位置決め制御系のブロック図
【図2】駆動系の加減速時のことを考察する場合の本発明である図1の近似等価ブロック図
【図3】本発明を適用した機械系の概略図
【図4】本発明の処理手順を示したフローチャート
【図5】従来指令方式である三角形指令を用いた場合のシミュレーション結果を示したもの
【図6】本発明の第2の実施形態を用いた場合のシミュレーション結果を示したもの
【符号の説明】
1 モータ
2 力伝達機構
3 負荷
4 機台
5 機台の支持足
6 位置指令生成部
7 位置制御部
8 速度制御部
9、10 微分器
11 ゲイン
12 モータを含む機械系のモデル
Claims (3)
- 機台に設置された負荷を含む駆動機構の位置制御の位置指令方法において、
位置指令終了時に位置指令が目標位置になる位置指令の終端条件を設け、
前記位置指令の微分を関数Aで表し、
前記関数Aを積分して位置指令関数Bをもとめ、
前記関数Bに前記位置指令の終端条件を適用して任意定係数の線形方程式を得、前記位置指令の微分を更に微分し機台変位の2次非斉次微分方程式を生成して、前記2次非斉次微分方程式を解いて前記機台変位を前記任意定係数と時間tからなる関数Cを求め、
前記関数Cに位置指令終了時に機台変位および機台速度が0となる機台変位の終端条件を適用して前記任意定係数の連立方程式を得、
前記線形方程式と前記連立方程式からなる新たな連立方程式を解き全ての前記任意定係数の係数値を決定し、
前記定数値により前記位置指令の時間tの関数を決定するステップからなる位置制御装置の振動抑制指令方法。 - 前記位置指令を微分した関数Aを
A=a1×sin{ωe(t−ts)/2}+a2×sin{ωe(t−ts)}+ a3×[1−cos{ωe(t−ts)}]
(tsは位置指令開始時刻、teは位置指令終了時刻、a1、a2、a3は任意定係数、ωe=2π/(te−ts)、tは時間)
としたことを特徴とする請求項1に記載の位置制御装置の振動抑制指令方法。 - 前記位置指令を微分した関数Aを
A=b1×sin{ωe(t−ts)/2}+b2×sin{ωe(t−ts)}+ b3×sin{3ωe(t−ts)/2}
(tsは位置指令開始時刻、teは位置指令終了時刻、b1、b2、b3は任意定係数、ωe=2π/(te−ts)、tは時間)
としたことを特徴とする請求項1記載の位置制御装置の振動抑制指令方法。
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-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003172058A patent/JP2005010921A/ja not_active Abandoned
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