JP2005009735A - 冷凍車の冷気誘導方法及びその構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍庫内で冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく冷却する冷凍車の冷気誘導方法及びその構造を提供する。
【解決手段】エバポレータ5を配置した冷凍庫4の内部に、荷7を車両進行方向の左右に分けて積載し、エバポレータ5からの冷気を荷7の上部及び下部に流通させる冷凍車1の冷気誘導方法において、左右の荷7の間に形成された隙間を塞ぐよう荷7の上にシート11を被せ、エバポレータ5からの冷気をシート11により荷7の上部から荷7の後方を経て荷7の下部に向うよう循環させる。これにより、冷気が左右の荷7の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、荷7の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫4全体を偏りなく効率的に冷却することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】エバポレータ5を配置した冷凍庫4の内部に、荷7を車両進行方向の左右に分けて積載し、エバポレータ5からの冷気を荷7の上部及び下部に流通させる冷凍車1の冷気誘導方法において、左右の荷7の間に形成された隙間を塞ぐよう荷7の上にシート11を被せ、エバポレータ5からの冷気をシート11により荷7の上部から荷7の後方を経て荷7の下部に向うよう循環させる。これにより、冷気が左右の荷7の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、荷7の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫4全体を偏りなく効率的に冷却することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍庫で流通する冷気の方向を制御する冷凍車の冷気誘導方法及びその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15、図16は従来における冷凍車の一例を模式的に示すものであり、冷凍車1は、キャブ2の後部にシャシフレーム3を介して箱形の冷凍庫4を備えており、冷凍庫4内の車両前方上部には、冷気の放出及び吸引を為しえるエバポレータ5を配置し、冷凍庫4内の下面には、扉6側から冷凍庫4の内部へ延在するローラ(図示せず)を備えている。ここで、大型の冷凍車1の冷凍庫4は、荷7のパレット8を車両進行方向の左右両側に配置し得る大きさで構成されている。
【0003】
冷凍車1に荷7を積載する際には、予めパレット8に積んだ荷7をフォークリフト(図示せず)を用いてパレット8ごと冷凍庫4へ移送し、冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右側に積載する。
【0004】
又、冷凍車1の内部を冷却する際には、エバポレータ5の送風口5aから冷気を放出し、冷気を、荷7の上部、荷7の後方、荷7の下部、荷7の前方に沿うよう流してエバポレータ5の吸引口5bにより吸引し、冷凍庫4全体において冷気を循環させるようにしている。ここで、冷気が荷7の下部を流れる際には、パレット8の内部に形成される隙間を車両前方へ向かうよう流れ、荷7の前方を流れる際には、荷7の一列目の前面と車両前方壁の間でエバポレータ5へ向かって流れている。
【0005】
尚、冷凍車1においてエバポレータ5により冷気を放出するものに関しては、例えば、次の特許文献1〜特許文献5等が既に先行技術として公知となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−278456号公報
【特許文献2】
特開2001−122012号公報
【特許文献3】
実開平5−68708号公報
【特許文献4】
実開平5−63920号公報
【特許文献5】
特開平5−29812号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斯かる従来構造において、大型の冷凍車1の冷凍庫4に、荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右両側に分けて積載した際には、冷気が荷7の上方から左右の荷7の間を経て荷7の下方に流れるようショートカットした流路(図15、図16の破線の方向)を通るため、冷気が車両後方の荷7まで届かず、冷凍庫4全体を偏りなく冷却することができないという問題があった。ここで、荷7を冷凍庫4に積載する際に必要なパレット8はJIS規格により大きさが決まっているため、荷7を冷凍庫4内に左右両側に分けることなく積載することはできない。
【0008】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、冷凍庫内で冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく冷却する冷凍車の冷気誘導方法及びその構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、エバポレータを配置した冷凍庫の内部に、荷を車両進行方向の左右に分けて積載し、前記エバポレータからの冷気を荷の上部及び下部に流通させる冷凍車の冷気誘導方法において、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ、前記エバポレータからの冷気をシートにより荷の上部から荷の後方を経て荷の下部に向うよう循環させることを特徴とする冷凍車の冷気誘導方法、に係るものである。
【0010】
本発明の請求項2は、シートをエバポレータの位置から展開して荷の上に被せる請求項1記載の冷凍車の冷気誘導方法、に係るものである。
【0011】
本発明の請求項3は、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せる請求項1又は2記載の冷凍車の冷気誘導方法、に係るものである。
【0012】
本発明の請求項4は、車両進行方向の左右に荷を分けて積載し得ると共に荷の上部及び下部に冷気を流通させる冷凍庫と、該冷凍庫の車両前方上部に配置されたエバポレータと、該エバポレータの位置から車両後方に展開して荷台に被せ得るシートとを備えたことを特徴とする冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0013】
本発明の請求項5は、荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えた請求項4記載の冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0014】
本発明の請求項6は、荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えた請求項4記載の冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0015】
本発明の請求項7は、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えた請求項4、5又は6記載の冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0016】
このように、本発明の請求項1及び請求項4によれば、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ得るので、冷気が左右の荷の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、荷の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく効率的に冷却することができる。又、シートを用いることにより、あらゆる形状の荷に対応して被せ得るので、確実に左右の荷の間に形成された隙間を安価に塞ぐことができる。
【0017】
請求項2に示す如く、エバポレータの位置からシートを展開して荷の上にシートを被せると、シートを車両後方へ容易に展開し得るので、左右の荷の間に形成された隙間を迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0018】
請求項3に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せると、もしくは請求項7に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えると、シートを荷の上に容易に被せ得るので、左右の荷の間に形成された隙間を一層迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0019】
請求項5に示す如く、荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、もしくは請求項6に示す如く、荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、シートの先端が冷風により煽られることがないので、冷風の流れが乱れることを確実に防止し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を一層偏りなく効率的に冷却することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図1〜図13は本発明を実施する形態の第一例を示すもので、図15、図16と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0022】
第一例における大型の冷凍車1は、荷7をパレット8を介して車両進行方向の左右両側に配置し得る冷凍庫4を備えており、冷凍庫4内の車両前方上部には、冷気の放出及び吸引を為しえるエバポレータ5を配置し、冷凍庫4内の前方壁面には、荷7の車両前方位置を決定するストッパ10を備えており、ストッパ10は、当接面10aと天井面10bにより下方の開口からエバポレータ5の吸引口5bまで冷気の流路を形成している。
【0023】
ストッパ10の天井面10bの角部には、エバポレータ5の位置から冷凍庫4の内部に展開し得るシート11を備え、シート11の先端には、図3に示す如く、シート11の幅方向の捻じれを防止するよう棒状のガイド部12を設けている。ここで、図4に示す如く、天井面10bの角部には、シート11を巻取り収納し得るケース13を備えてもよいし、図5に示す如く、シート11をビスや着脱テープの接続手段14により直接に接続してもよいし、又、シート11は、天井面10bの角部でなく、エバポレータ5に直接締結してもよい。
【0024】
一方、図6に示す如く、荷7を積載するパレット8の側部には、シート11のガイド部12を掛止してシート11を張設し得るよう掛止手段のフック15を備えている。ここで、掛止手段は、図7に示す如く、軸部16aをパレット8に締結すると共に頭部16bでシート11のガイド部12を掛止するボルト16でもよい。又、シート11の先端は、ガイド部12の代わりに、図8、図9に示す如く、L字金具17やフック18にしてパレット8やパレット8の隙間に直接掛止するようにしてもよい。更に、シート11の先端は、ガイド部12の代わりに、図10に示す如く、荷7の側面に吸着し得る吸盤19でもよい。
【0025】
以下、本発明を実施する形態の第一例の作用を説明する。
【0026】
冷凍車1に荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右側に積載する際には、図11に示す如く、シート11を下方に垂らした状態で、パレット8に積んだ荷7を冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて車両の前方に配置し、シート11を人の手を介して左右の荷7の間等から持ち上げて図12に示す如く荷7の上に載置し、続いて、二列目の荷7を冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて二列目に配置し、同様に、シート11を人の手を介して左右の荷7の間等から持ち上げて図13に示す如く荷7の上に載置し、この作業を最後尾の荷7まで繰り返して全ての荷7を積載し、同時に、シート11をエバポレータ5の位置からの最後尾の荷7の上面及び後方側面まで展開し、左右の荷7の間に形成された隙間Sを塞ぐ。ここで、シート11を荷7の上に載置する際には、シート11を予め人の手で持ち上げた状態で荷7を搬入し、荷7の上にシート11を載置してもよい。又、シート11を展開する際には、シート11の先端をパレット8もしくは荷7に締結することが好ましい。
【0027】
荷7を積載して冷凍車1の内部を冷却する際には、エバポレータ5の送風口5aから冷気を放出することによって、冷気が、シート11の展開方向に沿うよう、荷7の上部から最後尾の荷7の後方を経て荷7の下部、ストッパ10の流路を流れ、エバポレータ5の吸引口5bにより吸引され、冷凍庫4全体において循環する。
【0028】
このように、第一例によれば、左右の荷7の間に形成された隙間Sを塞ぐよう荷7の上にシート11を被せ得るので、冷気が左右の荷7の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、最後尾の荷7の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫4全体を偏りなく効率的に冷却することができる。又、シート11を用いることにより、あらゆる形状の荷7に対応して被せ得るので、確実に左右の荷7の間に形成された隙間Sを安価に塞ぐことができる。更に、シート11を既存車に設け得るので、汎用性が高く、既存車であっても容易に冷却性を高めることができる。
【0029】
エバポレータ5の位置からシート11を展開して荷7の上にシート11を被せると、シート11を車両後方へ容易に展開し得るので、左右の荷7の間に形成された隙間Sを迅速且つ簡単に塞ぐことができる。又、巻取り収納し得るケース13にシート11を内蔵すると、シート11の展開及び収納を迅速且つ容易にすることができる。更に、シート11をビスや着脱テープにより直接に接続すると、安価な構成でシート11を配置し、製造コストを低減することができる。
【0030】
荷7を積載するパレット8にシート11の先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、もしくは、荷7にシート11の先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、シート11の先端が冷風により煽られることがないので、冷風の流れが乱れることを確実に防止し、冷気を正常に循環させて冷凍庫4全体を一層偏りなく効率的に冷却することができる。又、掛止手段がフック15やボルト16であると、シート11の先端を容易に掛止し得るので、シート11を容易且つ確実に張設することができる。更に、シート11の先端がL字金具17やフック18であると、パレット8に特別な構成を必要とすることなく、シート11の先端をパレット8に安価な構成で掛止するので、製造コストを低減することができる。更に又、シート11の先端が吸盤19であると、シート11の先端の接続位置を考慮することなく、荷7の側面に吸着し得るので、シート11を容易に張設することができる。
【0031】
図14は本発明を実施する形態の第二例を示すもので、第一例と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0032】
第二例における大型の冷凍車1は、第一例と略同様な構成をしており、冷凍庫4内で扉6近傍の上面には、エバポレータ5の位置から展開されたシート11を懸吊し得る懸吊手段のフック20を備えている。
【0033】
以下、本発明を実施する形態の第二例の作用を説明する。
【0034】
冷凍車1に荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右側に積載する際には、エバポレータ5の位置から展開されたシート11をフック20により冷凍庫4の上部に懸吊し、パレット8に積んだ荷7を冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて全ての荷7を車両の前方から最後尾まで積載し、フック20に懸吊したシート11を外してシート11をエバポレータ5の位置からの最後尾の荷7の上面及び後方側面まで展開するよう被せ、左右の荷7の間に形成された隙間Sを塞ぐ。ここで、シート11を展開する際には、シート11の先端をパレット8もしくは荷7に締結することが好ましい。
【0035】
荷7を積載して冷凍車1の内部を冷却する際には、第一例と略同様に、エバポレータ5の送風口5aから冷気を放出することによって、冷気が、シート11の展開方向に沿うよう、荷7の上部から最後尾の荷7の後方を経て荷7の下部、ストッパ10の流路を流れ、エバポレータ5の吸引口5bにより吸引され、冷凍庫4全体において循環する。
【0036】
このように、第二例によれば、第一例と略同様な作用効果を得ることができる。又、エバポレータ5の位置から展開されたシート11を冷凍庫4の上部に懸吊し、荷7を積載した際にシート11を被せると、もしくは、エバポレータ5の位置から展開されたシート11を冷凍庫4の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えると、シート11を荷7の上に容易に被せ得るので、左右の荷7の間に形成された隙間Sを一層迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0037】
尚、本発明の冷凍車の冷気誘導方法及びその構造は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、冷凍車の代りに冷蔵車でもよいこと、シートの形状は、左右両側の荷物の隙間を塞ぎ得るならばどのような形状でもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明の冷凍車の冷気誘導方法及びその構造によれば、下記の如き、種々の優れた効果を奏し得る。
【0039】
I)本発明の請求項1及び請求項4によれば、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ得るので、冷気が左右の荷の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、荷の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく効率的に冷却することができる。又、シートを用いることにより、あらゆる形状の荷に対応して被せ得るので、確実に左右の荷の間に形成された隙間を安価に塞ぐことができる。
【0040】
II)請求項2に示す如く、エバポレータの位置からシートを展開して荷の上にシートを被せると、シートを車両後方へ容易に展開し得るので、左右の荷の間に形成された隙間を迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0041】
III)請求項3に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せると、もしくは請求項7に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えると、シートを荷の上に容易に被せ得るので、左右の荷の間に形成された隙間を一層迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0042】
IV)請求項5に示す如く、荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、もしくは請求項6に示す如く、荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、シートの先端が冷風により煽られることがないので、冷風の流れが乱れることを確実に防止し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を一層偏りなく効率的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一例における冷凍車の側面を模式的に示す概略図である。
【図2】本発明の第一例における冷凍車の後面を模式的に示す概略図である。
【図3】シートの先端を示す斜視図である。
【図4】シートを取り付けた状態の一例を示す概略図である。
【図5】シートを取り付けた状態の他例を示す概略図である。
【図6】掛止手段をフックにした状態を示す概略図である。
【図7】掛止手段をボルトにした状態を示す概略図である。
【図8】シートの先端の一例を示す概略図である。
【図9】シートの先端の他例を示す概略図である。
【図10】掛止手段を吸盤にした状態を示す概略図である。
【図11】冷凍庫に荷を積載する前の状態を示す概略図である。
【図12】冷凍庫に一列目の荷を積載した状態を示す概略図である。
【図13】冷凍庫に二列目の荷を積載した状態を示す概略図である。
【図14】本発明の第二例における冷凍車の側面を模式的に示す概略図である。
【図15】従来の冷凍車の側面を模式的に示す概略図である。
【図16】従来の冷凍車の後面を模式的に示す概略図である。
【符号の説明】
1 冷凍車
4 冷凍庫
5 エバポレータ
7 荷
8 パレット
11 シート
12 ガイド部
15 フック(掛止手段)
16 ボルト(掛止手段)
20 フック(懸吊手段)
S 隙間
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍庫で流通する冷気の方向を制御する冷凍車の冷気誘導方法及びその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15、図16は従来における冷凍車の一例を模式的に示すものであり、冷凍車1は、キャブ2の後部にシャシフレーム3を介して箱形の冷凍庫4を備えており、冷凍庫4内の車両前方上部には、冷気の放出及び吸引を為しえるエバポレータ5を配置し、冷凍庫4内の下面には、扉6側から冷凍庫4の内部へ延在するローラ(図示せず)を備えている。ここで、大型の冷凍車1の冷凍庫4は、荷7のパレット8を車両進行方向の左右両側に配置し得る大きさで構成されている。
【0003】
冷凍車1に荷7を積載する際には、予めパレット8に積んだ荷7をフォークリフト(図示せず)を用いてパレット8ごと冷凍庫4へ移送し、冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右側に積載する。
【0004】
又、冷凍車1の内部を冷却する際には、エバポレータ5の送風口5aから冷気を放出し、冷気を、荷7の上部、荷7の後方、荷7の下部、荷7の前方に沿うよう流してエバポレータ5の吸引口5bにより吸引し、冷凍庫4全体において冷気を循環させるようにしている。ここで、冷気が荷7の下部を流れる際には、パレット8の内部に形成される隙間を車両前方へ向かうよう流れ、荷7の前方を流れる際には、荷7の一列目の前面と車両前方壁の間でエバポレータ5へ向かって流れている。
【0005】
尚、冷凍車1においてエバポレータ5により冷気を放出するものに関しては、例えば、次の特許文献1〜特許文献5等が既に先行技術として公知となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−278456号公報
【特許文献2】
特開2001−122012号公報
【特許文献3】
実開平5−68708号公報
【特許文献4】
実開平5−63920号公報
【特許文献5】
特開平5−29812号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斯かる従来構造において、大型の冷凍車1の冷凍庫4に、荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右両側に分けて積載した際には、冷気が荷7の上方から左右の荷7の間を経て荷7の下方に流れるようショートカットした流路(図15、図16の破線の方向)を通るため、冷気が車両後方の荷7まで届かず、冷凍庫4全体を偏りなく冷却することができないという問題があった。ここで、荷7を冷凍庫4に積載する際に必要なパレット8はJIS規格により大きさが決まっているため、荷7を冷凍庫4内に左右両側に分けることなく積載することはできない。
【0008】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、冷凍庫内で冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく冷却する冷凍車の冷気誘導方法及びその構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、エバポレータを配置した冷凍庫の内部に、荷を車両進行方向の左右に分けて積載し、前記エバポレータからの冷気を荷の上部及び下部に流通させる冷凍車の冷気誘導方法において、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ、前記エバポレータからの冷気をシートにより荷の上部から荷の後方を経て荷の下部に向うよう循環させることを特徴とする冷凍車の冷気誘導方法、に係るものである。
【0010】
本発明の請求項2は、シートをエバポレータの位置から展開して荷の上に被せる請求項1記載の冷凍車の冷気誘導方法、に係るものである。
【0011】
本発明の請求項3は、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せる請求項1又は2記載の冷凍車の冷気誘導方法、に係るものである。
【0012】
本発明の請求項4は、車両進行方向の左右に荷を分けて積載し得ると共に荷の上部及び下部に冷気を流通させる冷凍庫と、該冷凍庫の車両前方上部に配置されたエバポレータと、該エバポレータの位置から車両後方に展開して荷台に被せ得るシートとを備えたことを特徴とする冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0013】
本発明の請求項5は、荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えた請求項4記載の冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0014】
本発明の請求項6は、荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えた請求項4記載の冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0015】
本発明の請求項7は、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えた請求項4、5又は6記載の冷凍車の冷気誘導構造、に係るものである。
【0016】
このように、本発明の請求項1及び請求項4によれば、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ得るので、冷気が左右の荷の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、荷の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく効率的に冷却することができる。又、シートを用いることにより、あらゆる形状の荷に対応して被せ得るので、確実に左右の荷の間に形成された隙間を安価に塞ぐことができる。
【0017】
請求項2に示す如く、エバポレータの位置からシートを展開して荷の上にシートを被せると、シートを車両後方へ容易に展開し得るので、左右の荷の間に形成された隙間を迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0018】
請求項3に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せると、もしくは請求項7に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えると、シートを荷の上に容易に被せ得るので、左右の荷の間に形成された隙間を一層迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0019】
請求項5に示す如く、荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、もしくは請求項6に示す如く、荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、シートの先端が冷風により煽られることがないので、冷風の流れが乱れることを確実に防止し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を一層偏りなく効率的に冷却することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図1〜図13は本発明を実施する形態の第一例を示すもので、図15、図16と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0022】
第一例における大型の冷凍車1は、荷7をパレット8を介して車両進行方向の左右両側に配置し得る冷凍庫4を備えており、冷凍庫4内の車両前方上部には、冷気の放出及び吸引を為しえるエバポレータ5を配置し、冷凍庫4内の前方壁面には、荷7の車両前方位置を決定するストッパ10を備えており、ストッパ10は、当接面10aと天井面10bにより下方の開口からエバポレータ5の吸引口5bまで冷気の流路を形成している。
【0023】
ストッパ10の天井面10bの角部には、エバポレータ5の位置から冷凍庫4の内部に展開し得るシート11を備え、シート11の先端には、図3に示す如く、シート11の幅方向の捻じれを防止するよう棒状のガイド部12を設けている。ここで、図4に示す如く、天井面10bの角部には、シート11を巻取り収納し得るケース13を備えてもよいし、図5に示す如く、シート11をビスや着脱テープの接続手段14により直接に接続してもよいし、又、シート11は、天井面10bの角部でなく、エバポレータ5に直接締結してもよい。
【0024】
一方、図6に示す如く、荷7を積載するパレット8の側部には、シート11のガイド部12を掛止してシート11を張設し得るよう掛止手段のフック15を備えている。ここで、掛止手段は、図7に示す如く、軸部16aをパレット8に締結すると共に頭部16bでシート11のガイド部12を掛止するボルト16でもよい。又、シート11の先端は、ガイド部12の代わりに、図8、図9に示す如く、L字金具17やフック18にしてパレット8やパレット8の隙間に直接掛止するようにしてもよい。更に、シート11の先端は、ガイド部12の代わりに、図10に示す如く、荷7の側面に吸着し得る吸盤19でもよい。
【0025】
以下、本発明を実施する形態の第一例の作用を説明する。
【0026】
冷凍車1に荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右側に積載する際には、図11に示す如く、シート11を下方に垂らした状態で、パレット8に積んだ荷7を冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて車両の前方に配置し、シート11を人の手を介して左右の荷7の間等から持ち上げて図12に示す如く荷7の上に載置し、続いて、二列目の荷7を冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて二列目に配置し、同様に、シート11を人の手を介して左右の荷7の間等から持ち上げて図13に示す如く荷7の上に載置し、この作業を最後尾の荷7まで繰り返して全ての荷7を積載し、同時に、シート11をエバポレータ5の位置からの最後尾の荷7の上面及び後方側面まで展開し、左右の荷7の間に形成された隙間Sを塞ぐ。ここで、シート11を荷7の上に載置する際には、シート11を予め人の手で持ち上げた状態で荷7を搬入し、荷7の上にシート11を載置してもよい。又、シート11を展開する際には、シート11の先端をパレット8もしくは荷7に締結することが好ましい。
【0027】
荷7を積載して冷凍車1の内部を冷却する際には、エバポレータ5の送風口5aから冷気を放出することによって、冷気が、シート11の展開方向に沿うよう、荷7の上部から最後尾の荷7の後方を経て荷7の下部、ストッパ10の流路を流れ、エバポレータ5の吸引口5bにより吸引され、冷凍庫4全体において循環する。
【0028】
このように、第一例によれば、左右の荷7の間に形成された隙間Sを塞ぐよう荷7の上にシート11を被せ得るので、冷気が左右の荷7の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、最後尾の荷7の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫4全体を偏りなく効率的に冷却することができる。又、シート11を用いることにより、あらゆる形状の荷7に対応して被せ得るので、確実に左右の荷7の間に形成された隙間Sを安価に塞ぐことができる。更に、シート11を既存車に設け得るので、汎用性が高く、既存車であっても容易に冷却性を高めることができる。
【0029】
エバポレータ5の位置からシート11を展開して荷7の上にシート11を被せると、シート11を車両後方へ容易に展開し得るので、左右の荷7の間に形成された隙間Sを迅速且つ簡単に塞ぐことができる。又、巻取り収納し得るケース13にシート11を内蔵すると、シート11の展開及び収納を迅速且つ容易にすることができる。更に、シート11をビスや着脱テープにより直接に接続すると、安価な構成でシート11を配置し、製造コストを低減することができる。
【0030】
荷7を積載するパレット8にシート11の先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、もしくは、荷7にシート11の先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、シート11の先端が冷風により煽られることがないので、冷風の流れが乱れることを確実に防止し、冷気を正常に循環させて冷凍庫4全体を一層偏りなく効率的に冷却することができる。又、掛止手段がフック15やボルト16であると、シート11の先端を容易に掛止し得るので、シート11を容易且つ確実に張設することができる。更に、シート11の先端がL字金具17やフック18であると、パレット8に特別な構成を必要とすることなく、シート11の先端をパレット8に安価な構成で掛止するので、製造コストを低減することができる。更に又、シート11の先端が吸盤19であると、シート11の先端の接続位置を考慮することなく、荷7の側面に吸着し得るので、シート11を容易に張設することができる。
【0031】
図14は本発明を実施する形態の第二例を示すもので、第一例と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0032】
第二例における大型の冷凍車1は、第一例と略同様な構成をしており、冷凍庫4内で扉6近傍の上面には、エバポレータ5の位置から展開されたシート11を懸吊し得る懸吊手段のフック20を備えている。
【0033】
以下、本発明を実施する形態の第二例の作用を説明する。
【0034】
冷凍車1に荷7をパレット8と共に車両進行方向の左右側に積載する際には、エバポレータ5の位置から展開されたシート11をフック20により冷凍庫4の上部に懸吊し、パレット8に積んだ荷7を冷凍庫4の扉6側からローラ(図示せず)を介して奥へスライドさせて全ての荷7を車両の前方から最後尾まで積載し、フック20に懸吊したシート11を外してシート11をエバポレータ5の位置からの最後尾の荷7の上面及び後方側面まで展開するよう被せ、左右の荷7の間に形成された隙間Sを塞ぐ。ここで、シート11を展開する際には、シート11の先端をパレット8もしくは荷7に締結することが好ましい。
【0035】
荷7を積載して冷凍車1の内部を冷却する際には、第一例と略同様に、エバポレータ5の送風口5aから冷気を放出することによって、冷気が、シート11の展開方向に沿うよう、荷7の上部から最後尾の荷7の後方を経て荷7の下部、ストッパ10の流路を流れ、エバポレータ5の吸引口5bにより吸引され、冷凍庫4全体において循環する。
【0036】
このように、第二例によれば、第一例と略同様な作用効果を得ることができる。又、エバポレータ5の位置から展開されたシート11を冷凍庫4の上部に懸吊し、荷7を積載した際にシート11を被せると、もしくは、エバポレータ5の位置から展開されたシート11を冷凍庫4の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えると、シート11を荷7の上に容易に被せ得るので、左右の荷7の間に形成された隙間Sを一層迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0037】
尚、本発明の冷凍車の冷気誘導方法及びその構造は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、冷凍車の代りに冷蔵車でもよいこと、シートの形状は、左右両側の荷物の隙間を塞ぎ得るならばどのような形状でもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明の冷凍車の冷気誘導方法及びその構造によれば、下記の如き、種々の優れた効果を奏し得る。
【0039】
I)本発明の請求項1及び請求項4によれば、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ得るので、冷気が左右の荷の間を経るようなショートカットした流路を通ることがなく、荷の後方まで到達し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を偏りなく効率的に冷却することができる。又、シートを用いることにより、あらゆる形状の荷に対応して被せ得るので、確実に左右の荷の間に形成された隙間を安価に塞ぐことができる。
【0040】
II)請求項2に示す如く、エバポレータの位置からシートを展開して荷の上にシートを被せると、シートを車両後方へ容易に展開し得るので、左右の荷の間に形成された隙間を迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0041】
III)請求項3に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せると、もしくは請求項7に示す如く、エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えると、シートを荷の上に容易に被せ得るので、左右の荷の間に形成された隙間を一層迅速且つ簡単に塞ぐことができる。
【0042】
IV)請求項5に示す如く、荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、もしくは請求項6に示す如く、荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えると、シートの先端が冷風により煽られることがないので、冷風の流れが乱れることを確実に防止し、冷気を正常に循環させて冷凍庫全体を一層偏りなく効率的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一例における冷凍車の側面を模式的に示す概略図である。
【図2】本発明の第一例における冷凍車の後面を模式的に示す概略図である。
【図3】シートの先端を示す斜視図である。
【図4】シートを取り付けた状態の一例を示す概略図である。
【図5】シートを取り付けた状態の他例を示す概略図である。
【図6】掛止手段をフックにした状態を示す概略図である。
【図7】掛止手段をボルトにした状態を示す概略図である。
【図8】シートの先端の一例を示す概略図である。
【図9】シートの先端の他例を示す概略図である。
【図10】掛止手段を吸盤にした状態を示す概略図である。
【図11】冷凍庫に荷を積載する前の状態を示す概略図である。
【図12】冷凍庫に一列目の荷を積載した状態を示す概略図である。
【図13】冷凍庫に二列目の荷を積載した状態を示す概略図である。
【図14】本発明の第二例における冷凍車の側面を模式的に示す概略図である。
【図15】従来の冷凍車の側面を模式的に示す概略図である。
【図16】従来の冷凍車の後面を模式的に示す概略図である。
【符号の説明】
1 冷凍車
4 冷凍庫
5 エバポレータ
7 荷
8 パレット
11 シート
12 ガイド部
15 フック(掛止手段)
16 ボルト(掛止手段)
20 フック(懸吊手段)
S 隙間
Claims (7)
- エバポレータを配置した冷凍庫の内部に、荷を車両進行方向の左右に分けて積載し、前記エバポレータからの冷気を荷の上部及び下部に流通させる冷凍車の冷気誘導方法において、左右の荷の間に形成された隙間を塞ぐよう荷の上にシートを被せ、前記エバポレータからの冷気をシートにより荷の上部から荷の後方を経て荷の下部に向うよう循環させることを特徴とする冷凍車の冷気誘導方法。
- シートをエバポレータの位置から展開して荷の上に被せる請求項1記載の冷凍車の冷気誘導方法。
- エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し、荷を積載した際にシートを被せる請求項1又は2記載の冷凍車の冷気誘導方法。
- 車両進行方向の左右に荷を分けて積載し得ると共に荷の上部及び下部に冷気を流通させる冷凍庫と、該冷凍庫の車両前方上部に配置されたエバポレータと、該エバポレータの位置から車両後方に展開して荷台に被せ得るシートとを備えたことを特徴とする冷凍車の冷気誘導構造。
- 荷を積載するパレットにシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えた請求項4記載の冷凍車の冷気誘導構造。
- 荷にシートの先端を掛止し得るよう掛止手段を備えた請求項4記載の冷凍車の冷気誘導構造。
- エバポレータの位置から展開されたシートを冷凍庫の上部に懸吊し得る懸吊手段を備えた請求項4、5又は6記載の冷凍車の冷気誘導構造。
Priority Applications (1)
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JP2003173121A JP2005009735A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 冷凍車の冷気誘導方法及びその構造 |
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JP2015161488A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社デンソー | 調温貯蔵装置 |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003173121A patent/JP2005009735A/ja active Pending
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