JP2003314938A - 配送車 - Google Patents

配送車

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JP2003314938A JP2002275014A JP2002275014A JP2003314938A JP 2003314938 A JP2003314938 A JP 2003314938A JP 2002275014 A JP2002275014 A JP 2002275014A JP 2002275014 A JP2002275014 A JP 2002275014A JP 2003314938 A JP2003314938 A JP 2003314938A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配達車において、配送業務に好適な容量で被
保冷物の出し入れが容易な配達車を提供する。 【解決手段】 車体2の運転席3の側方および後方をそ
れぞれ解放してそれぞれ側部荷物室4と後部荷物室5と
を形成し、側部荷物室4の全面に及んで一台の保冷庫1
5を設置する。被保冷物を出し入れするための保冷庫1
5の入口16は、保冷庫15の上面部15aに配置し、
保冷庫15の入口16を開閉するための子蓋は、車長方
向に沿って開閉する前部蓋17と後部蓋18とに分割
し、それぞれ前記保冷庫15の上面部15aに開閉自在
に枢支する。前記保冷庫15は、上下方向において前記
上面部15aと下部の保冷庫本体部15bとに分割し、
上面部15aを前記保冷庫本体部15bに対する親蓋と
して開閉自在に枢支する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は被保冷物その他の
物品を配達できるようにした配送車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、運転席の側方にクーラーボック
スを配置し、車両に搭載されたエアコンの冷気を利用し
てクーラボックスの庫内を冷却したり、エアコンのシス
テムを利用してクーラーボックスの庫内を冷却すること
がなされている。図12はエアコンによって生成された
冷気を直接利用して庫内を冷却するようにした従来の保
冷保温装置(特許文献1)を示す。この例では、クーラ
ボックスaが運転席側方に配置される。クーラーボック
スaには、冷気を導入するための冷気導入口bが設けら
れている。冷気導入口bは、フロントパネルcの冷気吹
き出し口dにダクトeにより連結されるようになってお
り、冷気吹き出し口dから吹き出された冷気がダクトe
及び冷気導入口bを介して庫内に供給されるようになっ
ている。
【0003】
【特許文献1】実開平6−29909号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年にあっ
ては、指定区域内を循環して荷物を配達する配送車にお
いても冷蔵物を取り扱う傾向にあり、前記した保温保冷
庫を採用しようとする試みがある。しかしながら、クー
ラーボックスは容積が小さいので、一度に、多くの被保
冷物を配送することができないという問題がある。な
お、冷凍サイクルにより生鮮食料などを配送する冷凍車
も知られているが、冷凍車は基地間の輸送に特化されて
いて一般の配達物を配送することはできない。
【0005】そこで、多くの被保冷物を一般の荷物と区
別して配送できるようにすると共に、被保冷物の出し入
れが容易な保冷庫を搭載した配送車を提供するために解
決すべき技術的課題が生じるのであり、本発明はこの課
題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体の運転席の側方を解放して側部荷物室を形成
し、この側部荷物室に保冷庫を設置した配送車であっ
て、前記保冷庫を上下方向において上面部と下部の保冷
庫本体部とに分割して上面部を保冷庫本体部に開閉自在
に枢支させて大きな被保冷物の出し入れが可能な親蓋と
すると共に、前記保冷庫本体部に小さな被保冷物を出し
入れするための入口を前記上面部に形成し、更に、前記
上面部に、前記入口を開閉する小蓋を開閉自在に設けた
配送車を提供するものである。このようにすると、親蓋
となる保冷庫の上面部を開側に開くと子蓋が一体的に回
動され、子蓋を開側に開くと、保冷庫の入口が最小に開
放される。従って、保冷庫の上面部を開閉すると、大き
な被保冷物の出し入れが可能となり、子蓋を開閉する
と、小さな被保冷物の出し入れが可能となる。また、小
さな被保冷物を出し入れする際は、上面部を開閉した場
合と比べて保冷庫本体部の入口の面積が小さくなるの
で、冷気の逃げ出し量が減少する。さらに、保冷庫は、
運転席の側方に配置することにより、運転者が運転席に
座った状態で被保冷物を出し入れすることが可能となる
ので、作業を容易なものとすることができる。この結
果、被保冷物等の荷物の配達時間や配送時間の短縮が可
能となる。
【0007】請求項2に記載の発明は、車体の運転席の
後方を解放して後部荷物室を形成し、この後部荷物室の
運転席側に保冷庫を設置した配送車であって、前記保冷
庫を上下方向において上面部と下部の保冷庫本体部とに
分割して上面部を保冷庫本体部に開閉自在に枢支させて
大きな被保冷物の出し入れが可能な親蓋とすると共に、
前記保冷庫本体部に小さな被保冷物を出し入れするため
の入口を前記上面部に形成し、更に、前記上面部に、前
記入口を開閉する子蓋を開閉自在に設けた配送車を提供
するものである。このような構成とすると、請求項1記
載の発明と同様に、親蓋となる保冷庫の上面部を開くと
子蓋が一体的に回動され、子蓋を開くと、保冷庫の入口
が最小に開放される。従って、保冷庫の上面部を開閉す
ると、大きな被保冷物の出し入れが可能となり、子蓋を
開閉すると、小さな被保冷物の出し入れが可能となる。
また、子蓋の開閉により小さな被保冷物を出し入れする
際は、保冷庫本体部の入口の面積が小さくなり、冷気の
逃げ出し量が減少する。さらに、保冷庫は、運転席の側
方に配置されるので、運転席側からの被保冷物の出し入
れが容易なものとなる。また、保冷庫は、後部荷物室の
運転席側に配置されているので、運転席に座ったままで
運転席側から被保冷物を容易に出し入れすることができ
る。さらに、運転席の後方が他の荷物を搭載するための
後部荷物室となるので、長尺物の配送が可能となる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記子蓋が前記車体の前
後方向に沿って回動自在に枢支された配送車を提供する
ものである。このようにしても被保冷物の出し入れに子
蓋が邪魔となってしまうことがないので、被保冷物の出
し入れが容易なものとなる。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記子蓋が前記保冷庫を
中心として前記運転席側からその反対側に向かって回動
自在に枢支された配送車を提供するものである。このよ
うに子蓋を運転席側からその反対側に向かって回動自在
に枢支すると、前記保冷庫を中心として前記運転席側か
ら反対側に、すなわち、運転者から見て手前側から奥側
に回動すると、被保冷物の出し入れに子蓋が障害となる
ことがないので、被保冷物の出し入れが容易なものとな
る。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記子蓋が前記車体の前
後方向に沿ってスライド自在に設けられた配送車を提供
するものである。このようにすると、子蓋がスライド自
在に上面部に支持されているので、小さな力で子蓋の開
閉を行うことができる。また、車幅方向に沿って子蓋を
スライドさせる開閉構造となるので、子蓋を車体の幅方
向に沿ってスライドさせる構造と比べて、入口の面積を
大きなものとすることができる。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項3乃至請
求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記子蓋
が車体の前後方向において前部蓋と後部蓋とに分割され
た配送車を提供するものである。このような構成とする
と、保冷庫の上面部を開閉せずに、前部蓋又は後部蓋の
一方を開くだけで小さな被保冷物の出し入れが可能とな
るので、冷気の無駄な放出を防止することができる。ま
た、後部荷物室側から後部蓋を開閉できるので、後部荷
物室側からも小さな被保冷物を出し入れすることができ
る。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項6のいずれか1項に記載の発明において、前記上面部
が車幅方向に沿って回動自在に枢支された配送車を提供
するものである。このように上面部を車幅方向に沿って
開閉する構造とすると、子蓋の開閉によっても出し入れ
することができない被保冷物の出し入れが可能となる。
【0013】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記
車体の運転席側と反対側の側部に被保冷物を出し入れす
るための前部出入口を設けると共に、この前部出入口に
隣接させて後部出入口を設け、さらに、前記前部出入口
に横開きドアを、前記後部出入口にスライドドアをそれ
ぞれ設けて、前記運転席側、前記前部出入口側及び前記
後部出入口側からそれぞれ前記子蓋及び前記保冷庫の上
面部を開閉できるように構成した配送車を提供するもの
である。このような構成とすると、運転席側又は前部出
入口側、後部出入口側から被保冷物の出し入れが可能と
なるので、保冷庫の温度をできるだけ低下させずに、保
冷庫から被保冷物を出し入れすることができる。また、
道路幅が狭く、道路の路肩側に障害物が存在して車体の
前部に設けられている横開きドアを開くことができない
場合でも、車体の後部側に設けられているスライドドア
を開くことにより、被保冷物を出し入れすることができ
る。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8のいずれか1項に記載の発明において、前記車体の
運転席側の側部に乗降口を設けると共に、乗降口に隣接
させて後部出入口を設け、前記乗降口に横開きドアを、
前記後部出入口にスライドドアをそれぞれ設けて、前記
車体の後部荷物室から荷物を出し入れできるように構成
した配送車を提供するものである。このような構成とす
ると、道路の狭さ、側方の障害物などによって横開きド
アを開くことができず、その結果として乗降口を開閉す
る横開きドアを使用することができない場合でも、後部
出入口のスライドドアを開閉できるので、被保冷物だけ
でなく、一般の荷物を容易に出し入れすることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る配送車の一実
施の形態を添付図面を参照して説明する。図1及び図2
は配送車の内部を示し、図1は配送車の内部構造を示す
一部破断斜視図、図2は配送車の平面的なレイアウトを
示す配置図であり、図3は図2のII−II線断面図、
図4は請求項3に係る保冷庫の入口を開閉するための子
蓋とその開閉方向を示す斜視図である。図1〜図3を参
照すると、車体2内の運転席3の側方部は、保冷庫16
を搭載するための側部荷物室4となっており、運転席3
より後方部は、一般の荷物を積込むための後部荷物室5
となっている。また、図3に示すように、運転席3を挟
んで車体2の一側部2aには、運転席3に乗降するため
の乗降口6と、乗降口6に隣接させて荷物を出し入れす
るための後部出入口7とが設けられ、他側部2bには、
荷物を出し入れするための前部出入口8と、後部出入口
9とが隣接させて設けられる。前記乗降口6及び前部出
入口8にはそれぞれ横開きドア10,11が取り付けら
れていて開閉自在となっており、後部出入口9にはスラ
イドドア12,13が取り付けられて開閉自在となって
いる。また、車体2の後部にも出入口(図示せず)が設
けられており、はね上げドア14によって開閉する構造
となっている。
【0016】被保冷物を冷蔵する保冷庫15は、前記側
部荷物室4に車体2の前後方向に沿わせて設置されてい
て、前部出入口8に面している。図1〜図4を参照する
と、保冷庫15の上面部15aには、被保冷物を出し入
れするための入口16が設けられており、入口16を、
前部蓋17と後部蓋18とに分割した子蓋によって開閉
する構造となっている。図2及び図4に示すように、前
部蓋17及び後部蓋18は、蝶番等のヒンジH1を介し
て保冷庫15の上面部15aに枢支されており、車体前
後方向に回動されて入口16を開閉する。なお、前記ヒ
ンジH1の枢支軸(図示せず)は、互いに連結されてい
て保冷庫15の入口16を幅方向に横断して、保冷庫1
5の入口16の周縁部に設けられた孔(図示せず)又は
軸受に両端部が挿入されている。このため前部蓋17及
び後部蓋18は、この枢支軸に支持された状態で回動す
る。保冷庫15は、前記前部蓋17と前記後部蓋18と
を一体の子蓋として開閉できるようにするために、その
上面部15aが下部の保冷庫本体部15bから分割され
た親蓋となっていて、上面部15aが前記保冷庫本体部
15bの側面の上部に、蝶番等のヒンジH1を介して枢
支されている。ヒンジH1は、車体2の他側部2b側か
ら車内を見て、車体2の一側部2b側、すなわち、車体
2の中央側に取り付けられている。このため、保冷庫1
5の上面部15aの車体2の他側部側2bを持ち上げて
保冷庫15の上面部15a、すなわち、親蓋を他側部側
から一側部2a側に回動すると、保冷庫15の入口16
が全開となる。
【0017】なお、前部蓋17及び後部蓋18は、断熱
のため、多重殻に構成されると共に、図3に示されるよ
うに、保冷庫15の上面部15aの入口16との間に介
設されたパッキンP1によりシールされている。同じ
く、保冷庫15も断熱のため多重殻に構成され、図3に
示されるように、保冷庫15の上面部15aと保冷庫本
体部15bの上端部との間を、パッキンP2を介してシ
ールするように構成されている。また、前部蓋17、後
部蓋18は、保冷庫15の上面部15aに、支点越えを
利用したフック(図示せず)を介して開閉自在に取り付
けられ、保冷庫15の上面部15aも保冷庫15の保冷
庫本体部15bにフック(図示せず)を介して開閉自在
に取り付けられる(図3参照)。
【0018】このように、保冷庫15の上面部15aを
保冷庫本体部15bから切り離して親蓋とし、保冷庫1
5の入口16を子蓋としての前部蓋17、後部蓋18で
開閉する構造とし(図4参照)、この保冷庫15を運転
席3の側方の側部荷物室4に配置して、車体2の他側部
2b側の前部出入口8を横開きドア11で開閉し、更
に、後部出入口9をスライドドア13で開閉する構造と
して(図2参照)、後部出入口9から保冷庫15の前部
蓋17、後部蓋18、保冷庫15の上面部15aを開く
ことができるように構成すると(図2、図4(a),
(b)参照)、道路の狭さ、側方の障害物などによって
横開きドア11を開くことができず、その結果として前
部出入口8の使用ができない場合でも、運転席3から被
保冷物を容易に出し入れすることができる(図2参
照)。同様に、乗降口6の後方に、スライドドア12に
よって開閉する後部出入口7を設けているので、後部荷
物室5からも一般の荷物を容易に出し入れすることがで
きる。被保冷物の大きさが、保冷庫15の入口16の前
部、入口16の後部よりも大きく、出し入れが困難な場
合は、前部蓋17及び後部蓋18を閉じた状態で、親蓋
としての保冷庫15の上面部15aを車体2の他側部側
から一側部2a側に回動させて、保冷庫15の入口16
を全開とする(図3(c)参照)。なお、図1に示すよ
うに、前記保冷庫15は、上面部15aが横開きドア1
0,11及びスライドドア7,9の窓の窓枠の下端より
も下方に位置する箱形に形成されており、側方の視界を
妨げることがないようになっている。なお、図1乃至図
4において、符号32は取っ手である。
【0019】次に、図5を参照して前記保冷庫15の庫
内31を冷却するための冷凍サイクル(冷凍機)の構成
について説明する。なお、図5は冷凍サイクルの構成を
示すとともに、配送車1に対する冷凍サイクルの各部の
配置を同時に示している。図5に示すように、保冷庫1
5の庫内31の雰囲気を冷却して被保冷物を冷蔵するた
めの冷凍サイクルは、圧縮機21、凝縮器22、膨張弁
(図示せず)、蒸発器(エバポレータ)23を主要部と
して構成されており、圧縮機21を上流側、蒸発器23
を下流側として、これらを、順次、接続して構成され
る。前記圧縮機21には、ロータリー式、スクロール式
又はピストン式の圧縮機が使用されており、クラッチ
(図示せず)を介してエンジンEの出力軸(PTO軸)
に係脱自在に連結される。
【0020】前記エンジンEを始動し前記クラッチを接
続すると、圧縮機21が冷媒(フロン(HFC134
a)、CO2等)を圧縮する。圧縮された冷媒は、配管
を介して前記凝縮器22に圧送され、ここで液化され
る。凝縮器22は、機械室24のラジエータ26の後方
に設置されており、走行風との熱交換によって冷媒を液
化する。凝縮器22によって液化された冷媒は、配管を
介してレシーバタンク28へと圧送され、レシーバタン
ク28から膨張弁(図示せず)を経由して前記蒸発器2
3へと供給される。蒸発器23は、図3に示されている
ように、保冷庫15の庫内31に連通する連通室29に
設置され、ファン30によって庫内31の雰囲気と熱交
換する。蒸発器23によって冷却された庫内31の雰囲
気が庫内31を循環するので、庫内31は、一定の温度
に保持される。このように、前記したサイクルの繰り返
しにより、庫内31の雰囲気が冷却されるので、被保冷
物の温度は適温に保持される。なお、図5中、符号27
は車体2内を暖房するためのヒータ、符号32は車体2
内の空調のためのエアコンのエバポレータ(蒸発器)で
ある。
【0021】以下、図6乃至図11を参照して保冷庫の
他の実施の形態を説明する。なお、前記した保冷庫15
と同一乃至同様の構成部については、同一符号を付し
て、詳細な説明は省略するものとする。
【0022】図6は請求項4に係る保冷庫の一実施形態
を示す斜視図、図7は配送車に対する保冷庫の平面的な
レイアウトを示す配置図である。図6及び図7を参照す
ると、保冷庫15の子蓋は、前部蓋17と後部蓋18と
に分割されていて、それぞれ親蓋としての保冷庫15の
上面部15aに取り付けられている。前部蓋17及び後
部蓋18は、ヒンジH1,H1を介して運転席3側から
側部荷物室4側へ向かって回動自在となっていて、前部
蓋17及び後部蓋18は、運転席3側から側部荷物室4
側に回動されたとき、上面部15aに形成されている入
口16を開放できるように、また、側部荷物室4から側
運転席3側に回動されたとき、入口16を閉鎖できるよ
うに形成されている。このため、前記した保冷庫15と
同様に、親蓋となる保冷庫15の上面部15aを回動さ
せて入口16を開くと、大きな被保冷物の出し入れが可
能となり、前部蓋17又は後部蓋18の一方を開くと、
無駄に冷気を逃さずに小さな被保冷物を出し入れするこ
とができる。前記保冷庫15は、図7に示すように、運
転席3の側方の側部荷物室4に配置されているので、運
転席3側から被保冷物を容易に出し入れすることができ
る。また、運転席3の後方が他の荷物を搭載するための
後部荷物室5となっているので、前記したように長尺物
の配送も可能となる。なお、図6、図7において、符号
Lは、保冷庫15の後部上面を荷物置きに利用できるよ
うにするためのゴム板であり、33は上面部15aを開
閉するために用いる取っ手である。
【0023】図8は請求項5に係る保冷庫の一実施形態
を示す斜視図、図9は配送車に対する保冷庫の平面的な
レイアウトを示す配置図、図10は、被保冷物の出し入
れの状態を示す斜視図である。図8乃至図10を参照す
ると、保冷庫15の子蓋は、前部蓋37と後部蓋38で
構成されており、上面部15aの入口16に嵌め込まれ
たレール39に案内されて車長方向に沿ってスライド自
在に移動する。前部蓋37及び後部蓋38は、両方で、
上面部15aの入口16を閉鎖するように形成されてお
り、前部蓋37又は後部蓋38の一方を開いて被保冷物
を出し入れできるようになっている。このようにして
も、前部蓋37及び後部蓋38は、前記保冷庫15と同
様に、親蓋としての保冷庫15の上面部15aと一体と
なって回動されるので、上面部15aの開閉、前部蓋3
7、後部蓋38の開閉により、それぞれ大小の被保冷物
を出し入れすることができる。また、保冷庫15は、運
転席3の側方の側部荷物室4に配置され、運転席3側か
ら前部蓋37及び後部蓋38を開くことができるように
なっているので、被保冷物を無理なく且つ容易に出し入
れすることができる。さらに、運転席3の後方が他の荷
物を搭載するための後部荷物室5となっているので、他
の保冷庫15と同様、長尺物の配送も可能となる。な
お、図8、図9、及び図10において、符号Lは、保冷
庫15の後部上面を荷物置きに利用できるようにするた
めのゴム板であり、33は上面部15aを開閉するため
に用いる取っ手である。
【0024】図11は、請求項4に係る保冷庫15の平
面的なレイアウトを示す他の配置図である。図11に示
すように、この実施形態では、保冷庫15は、運転席3
と助手席40の直ぐ後方に配置されており、前部蓋17
と後部蓋18が、運転席3側からも開閉できるようにな
っている。このようにしても、運転席3から前部蓋17
と後部蓋18とを容易に開閉することができるので、被
保冷物を無理なく出し入れすることができる。もちろ
ん、請求項3、請求項5に係る保冷庫15を、前記した
ように運転席3と助手席40の後方に配置して被保冷物
の出し入れをできるようにしてもよい。なお、前記した
実施の形態では、保冷庫15の入口16の全部が側部出
入口8に面している説明をしたが、入口16の前部が側
部出入口8に面し、後部が後部出入口9に面するように
構成してもよい。このように、本発明はその技術的思想
の範囲内で種々の改変が可能であり、本発明はこの改変
された発明に及ぶことは当然である。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したことから明らかなように
本発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。 (1)請求項1に記載の発明は、親蓋となる保冷庫の上
面部を開くと子蓋が上面部と一体となって回動され、保
冷庫の入口が最大に開放されるので、大きな被保冷物の
出し入れが可能となる。さらに、親蓋となる保冷庫の上
面部と比較して面積の小さい子蓋を開閉して小さな被保
冷物を出し入れすることができるので、開閉の際の冷気
の逃げ出し量を減少させることができる。また、保冷庫
が運転席の側方に配置されているので、運転席側からの
被保冷物の出し入れ作業が容易なものとなる。
【0026】(2)請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の発明と同様に、親蓋となる保冷庫の上面部を開く
と子蓋が一体的に回動され、保冷庫の入口が最大に開放
されるので、大きな被保冷物の出し入れが可能となる。
さらに、保冷庫の上面部と比較して面積の小さい子蓋の
開閉によって小さな被保冷物を出し入れすることができ
るので、開閉の際の冷気の逃げ出し量を減少させること
ができる。また、保冷庫が後部荷物室の運転席側に配置
されているので、運転席側からの被保冷物の出し入れが
容易なものとなる。さらに、運転席の後方が他の荷物を
搭載するための後部荷物室となるので、長尺物の配送が
可能となる。
【0027】(3)請求項3に記載の発明は、運転席側
から反対側に向かって回動自在に枢支すると、運転席側
からの子蓋の開閉が容易なものとなり、また、被保冷物
の出し入れが容易なものとなるので、被保冷物の出し入
れの際の運転者の負担を軽減することができる。
【0028】(4)請求項4に記載の発明は、請求項3
記載の発明と同様に、運転席側からの子蓋の開閉が容易
で被保冷物の出し入れが容易なものとなるので、被保冷
物の出し入れに際の運転者の負担を軽減することができ
る。
【0029】(5)請求項5に記載の発明は、子蓋の回
動により、保冷庫本体部の入口を開閉するものと比較し
て、入口に沿った平面内でスライドにより子蓋を開閉す
ることができるので、被保冷物の出し入れを良好なもの
とすることができる
【0030】(6)請求項6に記載の発明は、親蓋とし
ての保冷庫の上面部を開閉せずに、前部蓋又は後部蓋の
一方を開くだけで小さな被保冷物の出し入れが可能とな
るので、冷気の無駄な放出を防止することができる。ま
た、後部荷物室側から後部蓋を開閉できるので、後部荷
物室からも小さな被保冷物を出し入れすることができ
る。
【0031】(7)請求項7記載の発明は、親蓋として
の保冷庫の上面部を車幅方向に沿って開閉する構造とな
るので、大きな被保冷物の出し入れを容易なものとする
ことができる。
【0032】(8)請求項8記載の発明は、運転席又は
前部出入口、後部出入口から被保冷物の出し入れが可能
となるので、保冷庫の温度をできるだけ低下させずに、
保冷庫に被保冷物を出し入れすることができる。また、
道路幅が狭く、道路の路肩側に障害物が存在して車体の
前部に設けられている横開きドアを開くことができない
場合でも、車体の後部側に設けられているスライドドア
を開くことにより、被保冷物を出し入れすることができ
る。
【0033】(9)請求項9記載の発明は、道路の狭
さ、側方の障害物などによって横開きドアを開くことが
できず、その結果として乗降口を開閉する横開きドアを
使用することができない場合でも、後部出入口のスライ
ドドアを開閉できるので、被保冷物だけでなく、一般の
荷物を容易に出し入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、配送車の内部を
一部破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、配送車内部の平
面的なレイアウトを示す配置図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、図2のII−I
I線断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示し、保冷庫とその入
口を開閉するための蓋の開閉状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示し、保冷庫の庫内を
冷却するための冷凍サイクルの構成を示す解説図であ
る。
【図6】請求項4に係る保冷庫の一実施形態を示す斜視
図である。
【図7】配送車に対する保冷庫の平面的なレイアウトを
示す配置図である。
【図8】請求項5に係る保冷庫の一実施形態を示す斜視
図である。
【図9】配送車に対する保冷庫の平面的なレイアウトを
示す配置図である。
【図10】被保冷物の出し入れの状態を示す斜視図であ
る。
【図11】請求項4に係る保冷庫15の平面的なレイア
ウトを示す他の配置図である。
【図12】従来例を示し、運転席の側方に配置された保
冷庫としてのクーラーボックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 配送車 2 車体 3 運転席 4 側部荷物室 5 後部荷物室 6 乗降口 7 後部出入口 8 前部出入口 9 後部出入口 10 横開きドア 11 横開きドア 12 スライドドア 13 スライドドア 15 保冷庫 15a 保冷庫の上面部 15b 保冷庫本体部 17 前部蓋 18 後部蓋

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の運転席の側方を解放して側部荷物
    室を形成し、この側部荷物室に保冷庫を設置した配送車
    であって、前記保冷庫を上下方向において上面部と下部
    の保冷庫本体部とに分割して上面部を保冷庫本体部に開
    閉自在に枢支させて大きな被保冷物の出し入れが可能な
    親蓋とすると共に、前記保冷庫本体部に小さな被保冷物
    を出し入れするための入口を前記上面部に形成し、更
    に、前記上面部に、前記入口を開閉する小蓋を開閉自在
    に設けたことを特徴とする配送車。
  2. 【請求項2】 車体の運転席の後方を解放して後部荷物
    室を形成し、この後部荷物室の運転席側に保冷庫を設置
    した配送車であって、前記保冷庫を上下方向において上
    面部と下部の保冷庫本体部とに分割して上面部を保冷庫
    本体部に開閉自在に枢支させて大きな被保冷物の出し入
    れが可能な親蓋とすると共に、前記保冷庫本体部に小さ
    な被保冷物を出し入れするための入口を前記上面部に形
    成し、更に、前記上面部に、前記入口を開閉する子蓋を
    開閉自在に設けたことを特徴とする配送車。
  3. 【請求項3】 前記子蓋が前記車体の前後方向に沿って
    回動自在に枢支された請求項1又は請求項2に記載の配
    送車。
  4. 【請求項4】 前記子蓋が前記保冷庫を中心として前記
    運転席側からその反対側に向かって回動自在に枢支され
    た請求項1又は請求項2に記載の配送車。
  5. 【請求項5】 前記子蓋が前記車体の前後方向に沿って
    スライド自在に設けられた請求項1又は請求項2に記載
    の配送車。
  6. 【請求項6】 前記子蓋が車体の前後方向において前部
    蓋と後部蓋とに分割された請求項3乃至請求項5のいず
    れか1項に記載の配送車。
  7. 【請求項7】 前記上面部が車幅方向に沿って回動自在
    に枢支された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記
    載の配送車。
  8. 【請求項8】 前記車体の運転席側と反対側の側部に被
    保冷物を出し入れするための前部出入口を設けると共
    に、この前部出入口に隣接させて後部出入口を設け、さ
    らに、前記前部出入口に横開きドアを、前記後部出入口
    にスライドドアをそれぞれ設けて、前記運転席側、前記
    前部出入口側及び前記後部出入口側からそれぞれ前記子
    蓋及び前記保冷庫の上面部を開閉できるように構成した
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の配送車。
  9. 【請求項9】 前記車体の運転席側の側部に乗降口を設
    けると共に、乗降口に隣接させて後部出入口を設け、前
    記乗降口に横開きドアを、前記後部出入口にスライドド
    アをそれぞれ設けて、前記車体の後部荷物室から荷物を
    出し入れできるように構成した請求項1乃至請求項8の
    いずれか1項に記載の配送車。
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US20220214094A1 (en) * 2021-01-05 2022-07-07 Thermo King Corporation Nested cooling arrangements for refrigerated transport

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