JP3995204B2 - 配送車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は被保冷物その他の物品を配達できるようにした配送車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、運転席の側方にクーラーボックスを配置し、車両に搭載されたエアコンの冷気を利用してクーラボックスの庫内を冷却したり、エアコンのシステムを利用してクーラーボックスの庫内を冷却することがなされている。図12はエアコンによって生成された冷気を直接利用して庫内を冷却するようにした従来の保冷保温装置(特許文献1)を示す。この例では、クーラボックスaが運転席側方に配置される。クーラーボックスaには、冷気を導入するための冷気導入口bが設けられている。冷気導入口bは、フロントパネルcの冷気吹き出し口dにダクトeにより連結されるようになっており、冷気吹き出し口dから吹き出された冷気がダクトe及び冷気導入口bを介して庫内に供給されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−29909号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年にあっては、指定区域内を循環して荷物を配達する配送車においても冷蔵物を取り扱う傾向にあり、前記した保温保冷庫を採用しようとする試みがある。しかしながら、クーラーボックスは容積が小さいので、一度に、多くの被保冷物を配送することができないという問題がある。なお、冷凍サイクルにより生鮮食料などを配送する冷凍車も知られているが、冷凍車は基地間の輸送に特化されていて一般の配達物を配送することはできない。
【0005】
そこで、多くの被保冷物を一般の荷物と区別して配送できるようにすると共に、被保冷物の出し入れが容易な保冷庫を搭載した配送車を提供するために解決すべき技術的課題が生じるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車体の運転席の側方を解放して側部荷物室を形成し、この側部荷物室に保冷庫を設置した配送車であって、前記保冷庫を上下方向において上面部と下部の保冷庫本体部とに分割して上面部を保冷庫本体部に開閉自在に枢支させて大きな被保冷物の出し入れが可能な親蓋とすると共に、前記保冷庫本体部に小さな被保冷物を出し入れするための入口を前記上面部に形成し、更に、前記上面部に、前記入口を開閉する小蓋を開閉自在に設けた配送車を提供するものである。
このようにすると、親蓋となる保冷庫の上面部を開側に開くと子蓋が一体的に回動され、子蓋を開側に開くと、保冷庫の入口が最小に開放される。
従って、保冷庫の上面部を開閉すると、大きな被保冷物の出し入れが可能となり、子蓋を開閉すると、小さな被保冷物の出し入れが可能となる。また、小さな被保冷物を出し入れする際は、上面部を開閉した場合と比べて保冷庫本体部の入口の面積が小さくなるので、冷気の逃げ出し量が減少する。さらに、保冷庫は、運転席の側方に配置することにより、運転者が運転席に座った状態で被保冷物を出し入れすることが可能となるので、作業を容易なものとすることができる。この結果、被保冷物等の荷物の配達時間や配送時間の短縮が可能となる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、車体の運転席の後方を解放して後部荷物室を形成し、この後部荷物室の助手席側に保冷庫を設置した配送車であって、前記保冷庫を上下方向において上面部と下部の保冷庫本体部とに分割して上面部を保冷庫本体部に開閉自在に枢支させて大きな被保冷物の出し入れが可能な親蓋とすると共に、前記保冷庫本体部に小さな被保冷物を出し入れするための入口を前記上面部に形成し、更に、前記上面部に、前記入口を開閉する子蓋を開閉自在に設けた配送車を提供するものである。
このような構成とすると、請求項1記載の発明と同様に、親蓋となる保冷庫の上面部を開くと子蓋が一体的に回動され、子蓋を開くと、保冷庫の入口が最小に開放される。
従って、保冷庫の上面部を開閉すると、大きな被保冷物の出し入れが可能となり、子蓋を開閉すると、小さな被保冷物の出し入れが可能となる。また、子蓋の開閉により小さな被保冷物を出し入れする際は、保冷庫本体部の入口の面積が小さくなり、冷気の逃げ出し量が減少する。さらに、保冷庫は、助手席の方に配置されるので、運転席側からの被保冷物の出し入れが容易なものとなる。
また、保冷庫は、後部荷物室の助手席側に配置されているので、運転席に座ったままで運転席側から被保冷物を容易に出し入れすることができる。さらに、助手席の後方が他の荷物を搭載するための後部荷物室となるので、長尺物の配送が可能となる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記子蓋が前記車体の前後方向に沿って回動自在に枢支された配送車を提供するものである。
このようにしても被保冷物の出し入れに子蓋が邪魔となってしまうことがないので、被保冷物の出し入れが容易なものとなる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記子蓋が前記保冷庫を中心として前記運転席側からその反対側に向かって回動自在に枢支された配送車を提供するものである。
このように子蓋を運転席側からその反対側に向かって回動自在に枢支すると、前記保冷庫を中心として前記運転席側から反対側に、すなわち、運転者から見て手前側から奥側に回動すると、被保冷物の出し入れに子蓋が障害となることがないので、被保冷物の出し入れが容易なものとなる。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記子蓋が前記車体の前後方向に沿ってスライド自在に設けられた配送車を提供するものである。
このようにすると、子蓋がスライド自在に上面部に支持されているので、小さな力で子蓋の開閉を行うことができる。また、車幅方向に沿って子蓋をスライドさせる開閉構造となるので、子蓋を車体の幅方向に沿ってスライドさせる構造と比べて、入口の面積を大きなものとすることができる。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記子蓋が車体の前後方向において前部蓋と後部蓋とに分割された配送車を提供するものである。
このような構成とすると、保冷庫の上面部を開閉せずに、前部蓋又は後部蓋の一方を開くだけで小さな被保冷物の出し入れが可能となるので、冷気の無駄な放出を防止することができる。また、後部荷物室側から後部蓋を開閉できるので、後部荷物室側からも小さな被保冷物を出し入れすることができる。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記上面部が車幅方向に沿って回動自在に枢支された配送車を提供するものである。
このように上面部を車幅方向に沿って開閉する構造とすると、子蓋の開閉によっても出し入れすることができない被保冷物の出し入れが可能となる。
【0013】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記車体の運転席側と反対側の側部に被保冷物を出し入れするための前部出入口を設けると共に、この前部出入口に隣接させて後部出入口を設け、さらに、前記前部出入口に横開きドアを、前記後部出入口にスライドドアをそれぞれ設けて、前記運転席側、前記前部出入口側及び前記後部出入口側からそれぞれ前記子蓋及び前記保冷庫の上面部を開閉できるように構成した配送車を提供するものである。
このような構成とすると、運転席側又は前部出入口側、後部出入口側から被保冷物の出し入れが可能となるので、保冷庫の温度をできるだけ低下させずに、保冷庫から被保冷物を出し入れすることができる。また、道路幅が狭く、道路の路肩側に障害物が存在して車体の前部に設けられている横開きドアを開くことができない場合でも、車体の後部側に設けられているスライドドアを開くことにより、被保冷物を出し入れすることができる。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の発明において、前記車体の運転席側の側部に乗降口を設けると共に、乗降口に隣接させて後部出入口を設け、前記乗降口に横開きドアを、前記後部出入口にスライドドアをそれぞれ設けて、前記車体の後部荷物室から荷物を出し入れできるように構成した配送車を提供するものである。
このような構成とすると、道路の狭さ、側方の障害物などによって横開きドアを開くことができず、その結果として乗降口を開閉する横開きドアを使用することができない場合でも、後部出入口のスライドドアを開閉できるので、被保冷物だけでなく、一般の荷物を容易に出し入れすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る配送車の一実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は配送車の内部を示し、図1は配送車の内部構造を示す一部破断斜視図、図2は配送車の平面的なレイアウトを示す配置図であり、図3は図2のII−II線断面図、図4は請求項3に係る保冷庫の入口を開閉するための子蓋とその開閉方向を示す斜視図である。
図1〜図3を参照すると、車体2内の運転席3の側方部は、保冷庫16を搭載するための側部荷物室4となっており、運転席3より後方部は、一般の荷物を積込むための後部荷物室5となっている。また、図3に示すように、運転席3を挟んで車体2の一側部2aには、運転席3に乗降するための乗降口6と、乗降口6に隣接させて荷物を出し入れするための後部出入口7とが設けられ、他側部2bには、荷物を出し入れするための前部出入口8と、後部出入口9とが隣接させて設けられる。
前記乗降口6及び前部出入口8にはそれぞれ横開きドア10,11が取り付けられていて開閉自在となっており、後部出入口9にはスライドドア12,13が取り付けられて開閉自在となっている。また、車体2の後部にも出入口(図示せず)が設けられており、はね上げドア14によって開閉する構造となっている。
【0016】
被保冷物を冷蔵する保冷庫15は、前記側部荷物室4に車体2の前後方向に沿わせて設置されていて、前部出入口8に面している。
図1〜図4を参照すると、保冷庫15の上面部15aには、被保冷物を出し入れするための入口16が設けられており、入口16を、前部蓋17と後部蓋18とに分割した子蓋によって開閉する構造となっている。
図2及び図4に示すように、前部蓋17及び後部蓋18は、蝶番等のヒンジH1を介して保冷庫15の上面部15aに枢支されており、車体前後方向に回動されて入口16を開閉する。なお、前記ヒンジH1の枢支軸(図示せず)は、互いに連結されていて保冷庫15の入口16を幅方向に横断して、保冷庫15の入口16の周縁部に設けられた孔(図示せず)又は軸受に両端部が挿入されている。このため前部蓋17及び後部蓋18は、この枢支軸に支持された状態で回動する。
保冷庫15は、前記前部蓋17と前記後部蓋18とを一体の子蓋として開閉できるようにするために、その上面部15aが下部の保冷庫本体部15bから分割された親蓋となっていて、上面部15aが前記保冷庫本体部15bの側面の上部に、蝶番等のヒンジH1を介して枢支されている。ヒンジH1は、車体2の他側部2b側から車内を見て、車体2の一側部2b側、すなわち、車体2の中央側に取り付けられている。このため、保冷庫15の上面部15aの車体2の他側部側2bを持ち上げて保冷庫15の上面部15a、すなわち、親蓋を他側部側から一側部2a側に回動すると、保冷庫15の入口16が全開となる。
【0017】
なお、前部蓋17及び後部蓋18は、断熱のため、多重殻に構成されると共に、図3に示されるように、保冷庫15の上面部15aの入口16との間に介設されたパッキンP1によりシールされている。同じく、保冷庫15も断熱のため多重殻に構成され、図3に示されるように、保冷庫15の上面部15aと保冷庫本体部15bの上端部との間を、パッキンP2を介してシールするように構成されている。また、前部蓋17、後部蓋18は、保冷庫15の上面部15aに、支点越えを利用したフック(図示せず)を介して開閉自在に取り付けられ、保冷庫15の上面部15aも保冷庫15の保冷庫本体部15bにフック(図示せず)を介して開閉自在に取り付けられる(図3参照)。
【0018】
このように、保冷庫15の上面部15aを保冷庫本体部15bから切り離して親蓋とし、保冷庫15の入口16を子蓋としての前部蓋17、後部蓋18で開閉する構造とし(図4参照)、この保冷庫15を運転席3の側方の側部荷物室4に配置して、車体2の他側部2b側の前部出入口8を横開きドア11で開閉し、更に、後部出入口9をスライドドア13で開閉する構造として(図2参照)、後部出入口9から保冷庫15の前部蓋17、後部蓋18、保冷庫15の上面部15aを開くことができるように構成すると(図2、図4(a),(b)参照)、道路の狭さ、側方の障害物などによって横開きドア11を開くことができず、その結果として前部出入口8の使用ができない場合でも、運転席3から被保冷物を容易に出し入れすることができる(図2参照)。同様に、乗降口6の後方に、スライドドア12によって開閉する後部出入口7を設けているので、後部荷物室5からも一般の荷物を容易に出し入れすることができる。
被保冷物の大きさが、保冷庫15の入口16の前部、入口16の後部よりも大きく、出し入れが困難な場合は、前部蓋17及び後部蓋18を閉じた状態で、親蓋としての保冷庫15の上面部15aを車体2の他側部側から一側部2a側に回動させて、保冷庫15の入口16を全開とする(図4(c)参照)。
なお、図1に示すように、前記保冷庫15は、上面部15aが横開きドア10,11及びスライドドア7,9の窓の窓枠の下端よりも下方に位置する箱形に形成されており、側方の視界を妨げることがないようになっている。
なお、図1乃至図4において、において、符号32は取っ手である。
【0019】
次に、図5を参照して前記保冷庫15の庫内31を冷却するための冷凍サイクル(冷凍機)の構成について説明する。なお、図5は冷凍サイクルの構成を示すとともに、配送車1に対する冷凍サイクルの各部の配置を同時に示している。
図5に示すように、保冷庫15の庫内31の雰囲気を冷却して被保冷物を冷蔵するための冷凍サイクルは、圧縮機21、凝縮器22、膨張弁(図示せず)、蒸発器(エバポレータ)23を主要部として構成されており、圧縮機21を上流側、蒸発器23を下流側として、これらを、順次、接続して構成される。
前記圧縮機21には、ロータリー式、スクロール式又はピストン式の圧縮機が使用されており、クラッチ(図示せず)を介してエンジンEの出力軸(PTO軸)に係脱自在に連結される。
【0020】
前記エンジンEを始動し前記クラッチを接続すると、圧縮機21が冷媒(フロン(HFC134a)、CO2等)を圧縮する。
圧縮された冷媒は、配管を介して前記凝縮器22に圧送され、ここで液化される。凝縮器22は、機械室24のラジエータ26の後方に設置されており、走行風との熱交換によって冷媒を液化する。
凝縮器22によって液化された冷媒は、配管を介してレシーバタンク28へと圧送され、レシーバタンク28から膨張弁(図示せず)を経由して前記蒸発器23へと供給される。
蒸発器23は、図3に示されているように、保冷庫15の庫内31に連通する連通室29に設置され、ファン30によって庫内31の雰囲気と熱交換する。蒸発器23によって冷却された庫内31の雰囲気が庫内31を循環するので、庫内31は、一定の温度に保持される。
このように、前記したサイクルの繰り返しにより、庫内31の雰囲気が冷却されるので、被保冷物の温度は適温に保持される。なお、図5中、符号27は車体2内を暖房するためのヒータ、符号32は車体2内の空調のためのエアコンのエバポレータ(蒸発器)である。
【0021】
以下、図6乃至図11を参照して保冷庫の他の実施の形態を説明する。なお、前記した保冷庫15と同一乃至同様の構成部については、同一符号を付して、詳細な説明は省略するものとする。
【0022】
図6は請求項4に係る保冷庫の一実施形態を示す斜視図、図7は配送車に対する保冷庫の平面的なレイアウトを示す配置図である。
図6及び図7を参照すると、保冷庫15の子蓋は、前部蓋17と後部蓋18とに分割されていて、それぞれ親蓋としての保冷庫15の上面部15aに取り付けられている。前部蓋17及び後部蓋18は、ヒンジH1,H1を介して運転席3側から側部荷物室4側へ向かって回動自在となっていて、前部蓋17及び後部蓋18は、運転席3側から側部荷物室4側に回動されたとき、上面部15aに形成されている入口16を開放できるように、また、側部荷物室4から側運転席3側に回動されたとき、入口16を閉鎖できるように形成されている。このため、前記した保冷庫15と同様に、親蓋となる保冷庫15の上面部15aを回動させて入口16を開くと、大きな被保冷物の出し入れが可能となり、前部蓋17又は後部蓋18の一方を開くと、無駄に冷気を逃さずに小さな被保冷物を出し入れすることができる。
前記保冷庫15は、図7に示すように、運転席3の側方の側部荷物室4に配置されているので、運転席3側から被保冷物を容易に出し入れすることができる。また、運転席3の後方が他の荷物を搭載するための後部荷物室5となっているので、前記したように長尺物の配送も可能となる。なお、図6、図7において、符号Lは、保冷庫15の後部上面を荷物置きに利用できるようにするためのゴム板であり、33は上面部15aを開閉するために用いる取っ手である。
【0023】
図8は請求項5に係る保冷庫の一実施形態を示す斜視図、図9は配送車に対する保冷庫の平面的なレイアウトを示す配置図、図10は、被保冷物の出し入れの状態を示す斜視図である。
図8乃至図10を参照すると、保冷庫15の子蓋は、前部蓋37と後部蓋38で構成されており、上面部15aの入口16に嵌め込まれたレール39に案内されて車長方向に沿ってスライド自在に移動する。前部蓋37及び後部蓋38は、両方で、上面部15aの入口16を閉鎖するように形成されており、前部蓋37又は後部蓋38の一方を開いて被保冷物を出し入れできるようになっている。
このようにしても、前部蓋37及び後部蓋38は、前記保冷庫15と同様に、親蓋としての保冷庫15の上面部15aと一体となって回動されるので、上面部15aの開閉、前部蓋37、後部蓋38の開閉により、それぞれ大小の被保冷物を出し入れすることができる。また、保冷庫15は、運転席3の側方の側部荷物室4に配置され、運転席3側から前部蓋37及び後部蓋38を開くことができるようになっているので、被保冷物を無理なく且つ容易に出し入れすることができる。さらに、運転席3の後方が他の荷物を搭載するための後部荷物室5となっているので、他の保冷庫15と同様、長尺物の配送も可能となる。なお、図8、図9、及び図10において、符号Lは、保冷庫15の後部上面を荷物置きに利用できるようにするためのゴム板であり、33は上面部15aを開閉するために用いる取っ手である。
【0024】
図11は、請求項4に係る保冷庫15の平面的なレイアウトを示す他の配置図である。
図11に示すように、この実施形態では、保冷庫15は、運転席3と助手席40の直ぐ後方に配置されており、前部蓋17と後部蓋18が、運転席3側からも開閉できるようになっている。このようにしても、運転席3から前部蓋17と後部蓋18とを容易に開閉することができるので、被保冷物を無理なく出し入れすることができる。もちろん、請求項3、請求項5に係る保冷庫15を、前記したように運転席3と助手席40の後方に配置して被保冷物の出し入れをできるようにしてもよい。
なお、前記した実施の形態では、保冷庫15の入口16の全部が前部出入口8に面している説明をしたが、入口16の前部が前部出入口8に面し、後部が後部出入口9に面するように構成してもよい。このように、本発明はその技術的思想の範囲内で種々の改変が可能であり、本発明はこの改変された発明に及ぶことは当然である。
【0025】
【発明の効果】
以上、説明したことから明らかなように本発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
(1)請求項1に記載の発明は、親蓋となる保冷庫の上面部を開くと子蓋が上面部と一体となって回動され、保冷庫の入口が最大に開放されるので、大きな被保冷物の出し入れが可能となる。さらに、親蓋となる保冷庫の上面部と比較して面積の小さい子蓋を開閉して小さな被保冷物を出し入れすることができるので、開閉の際の冷気の逃げ出し量を減少させることができる。また、保冷庫が運転席の側方に配置されているので、運転席側からの被保冷物の出し入れ作業が容易なものとなる。
【0026】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明と同様に、親蓋となる保冷庫の上面部を開くと子蓋が一体的に回動され、保冷庫の入口が最大に開放されるので、大きな被保冷物の出し入れが可能となる。さらに、保冷庫の上面部と比較して面積の小さい子蓋の開閉によって小さな被保冷物を出し入れすることができるので、開閉の際の冷気の逃げ出し量を減少させることができる。また、保冷庫が後部荷物室の助手席側に配置されているので、運転席側からの被保冷物の出し入れが容易なものとなる。さらに、運転席の後方が他の荷物を搭載するための後部荷物室となるので、長尺物の配送が可能となる。
【0027】
(3)請求項3に記載の発明は、運転席側から反対側に向かって回動自在に枢支すると、運転席側からの子蓋の開閉が容易なものとなり、また、被保冷物の出し入れが容易なものとなるので、被保冷物の出し入れの際の運転者の負担を軽減することができる。
【0028】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明と同様に、運転席側からの子蓋の開閉が容易で被保冷物の出し入れが容易なものとなるので、被保冷物の出し入れに際の運転者の負担を軽減することができる。
【0029】
(5)請求項5に記載の発明は、子蓋の回動により、保冷庫本体部の入口を開閉するものと比較して、入口に沿った平面内でスライドにより子蓋を開閉することができるので、被保冷物の出し入れを良好なものとすることができる
【0030】
(6)請求項6に記載の発明は、親蓋としての保冷庫の上面部を開閉せずに、前部蓋又は後部蓋の一方を開くだけで小さな被保冷物の出し入れが可能となるので、冷気の無駄な放出を防止することができる。また、後部荷物室側から後部蓋を開閉できるので、後部荷物室からも小さな被保冷物を出し入れすることができる。
【0031】
(7)請求項7記載の発明は、親蓋としての保冷庫の上面部を車幅方向に沿って開閉する構造となるので、大きな被保冷物の出し入れを容易なものとすることができる。
【0032】
(8)請求項8記載の発明は、運転席又は前部出入口、後部出入口から被保冷物の出し入れが可能となるので、保冷庫の温度をできるだけ低下させずに、保冷庫に被保冷物を出し入れすることができる。また、道路幅が狭く、道路の路肩側に障害物が存在して車体の前部に設けられている横開きドアを開くことができない場合でも、車体の後部側に設けられているスライドドアを開くことにより、被保冷物を出し入れすることができる。
【0033】
(9)請求項9記載の発明は、道路の狭さ、側方の障害物などによって横開きドアを開くことができず、その結果として乗降口を開閉する横開きドアを使用することができない場合でも、後部出入口のスライドドアを開閉できるので、被保冷物だけでなく、一般の荷物を容易に出し入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、配送車の内部を一部破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、配送車内部の平面的なレイアウトを示す配置図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、図2のII−II線断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示し、保冷庫とその入口を開閉するための蓋の開閉状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示し、保冷庫の庫内を冷却するための冷凍サイクルの構成を示す解説図である。
【図6】請求項4に係る保冷庫の一実施形態を示す斜視図である。
【図7】配送車に対する保冷庫の平面的なレイアウトを示す配置図である。
【図8】請求項5に係る保冷庫の一実施形態を示す斜視図である。
【図9】配送車に対する保冷庫の平面的なレイアウトを示す配置図である。
【図10】被保冷物の出し入れの状態を示す斜視図である。
【図11】請求項4に係る保冷庫15の平面的なレイアウトを示す他の配置図である。
【図12】従来例を示し、運転席の側方に配置された保冷庫としてのクーラーボックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 配送車
2 車体
3 運転席
4 側部荷物室
5 後部荷物室
6 乗降口
7 後部出入口
8 前部出入口
9 後部出入口
10 横開きドア
11 横開きドア
12 スライドドア
13 スライドドア
15 保冷庫
15a 保冷庫の上面部
15b 保冷庫本体部
17 前部蓋
18 後部蓋

Claims (9)

  1. 車体の運転席の側方を解放して側部荷物室を形成し、この側部荷物室に保冷庫を設置した配送車であって、前記保冷庫を上下方向において上面部と下部の保冷庫本体部とに分割して上面部を保冷庫本体部に開閉自在に枢支させて大きな被保冷物の出し入れが可能な親蓋とすると共に、前記保冷庫本体部に小さな被保冷物を出し入れするための入口を前記上面部に形成し、更に、前記上面部に、前記入口を開閉する小蓋を開閉自在に設けたことを特徴とする配送車。
  2. 車体の助手席の後方を解放して後部荷物室を形成し、この後部荷物室の助手席側に保冷庫を設置した配送車であって、前記保冷庫を上下方向において上面部と下部の保冷庫本体部とに分割して上面部を保冷庫本体部に開閉自在に枢支させて大きな被保冷物の出し入れが可能な親蓋とすると共に、前記保冷庫本体部に小さな被保冷物を出し入れするための入口を前記上面部に形成し、更に、前記上面部に、前記入口を開閉する子蓋を開閉自在に設けたことを特徴とする配送車。
  3. 前記子蓋が前記車体の前後方向に沿って回動自在に枢支された請求項1又は請求項2に記載の配送車。
  4. 前記子蓋が前記保冷庫を中心として前記運転席側からその反対側に向かって回動自在に枢支された請求項1又は請求項2に記載の配送車。
  5. 前記子蓋が前記車体の前後方向に沿ってスライド自在に設けられた請求項1又は請求項2に記載の配送車。
  6. 前記子蓋が車体の前後方向において前部蓋と後部蓋とに分割された請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の配送車。
  7. 前記上面部が車幅方向に沿って回動自在に枢支された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の配送車。
  8. 前記車体の運転席側と反対側の側部に被保冷物を出し入れするための前部出入口を設けると共に、この前部出入口に隣接させて後部出入口を設け、さらに、前記前部出入口に横開きドアを、前記後部出入口にスライドドアをそれぞれ設けて、前記運転席側、前記前部出入口側及び前記後部出入口側からそれぞれ前記子蓋及び前記保冷庫の上面部を開閉できるように構成した請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の配送車。
  9. 前記車体の運転席側の側部に乗降口を設けると共に、乗降口に隣接させて後部出入口を設け、前記乗降口に横開きドアを、前記後部出入口にスライドドアをそれぞれ設けて、前記車体の後部荷物室から荷物を出し入れできるように構成した請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の配送車。
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