JP4325801B2 - 保冷車両の冷気流出防止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、保冷車両の冷気流出防止構造に関するものである。
一般に、生鮮食品や冷凍食品等を運搬するための保冷車両は、図7に示される如く、トラック1におけるキャブ2後部のシャシフレーム3上に、保冷機能を有する箱型の荷台としての保冷庫4を搭載してなる構成を有しているが、配送中に荷物を降ろすために、図8に示される如く、後部の観音開き式の扉5の開閉が頻繁に行われるため、保冷庫4の内部から冷気が逃げやすく且つ保冷庫4の内部に暖気が侵入しやすくなり、保冷効率が低下するという欠点を有していた。
このため、従来においては、保冷庫4の開口部6全体に、暖簾式カーテンを設けたり、或いは、エアカーテンを形成するためのファンを設置したりして、保冷庫4の内部からの冷気の流出や保冷庫4の内部への暖気の侵入を防止しようとするものがあった。(例えば、特許文献1参照。)
実開平5−68741号公報
しかしながら、前述の如く、保冷庫4の開口部6全体に、暖簾式カーテンを設けたり、或いは、エアカーテンを形成するためのファンを設置したりするのでは、冷気の流出と暖気の侵入防止に関して効果が充分であるとは言えず、又、保冷庫4の開口部6全体にエアカーテンを形成するためのファンは、大型で高価なものが必要となって全体のコストアップにつながると共に、電力も食い、車両の燃費にも影響を及ぼす虞があった。
更に、暖簾式カーテンの場合、保冷庫4内部の冷気によって冷えて硬化しているため、荷役作業を著しく阻害するという欠点も有していた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、大型で高価なエアカーテン用のファン等の装置を設けることなく、保冷庫内部からの冷気の流出や保冷庫内部への暖気の侵入を確実に防止し得、燃費への影響を回避し得ると共に、荷役作業への影響を最小限に抑え得る保冷車両の冷気流出防止構造を提供しようとするものである。
本発明は、保冷庫が搭載された保冷車両の冷気流出防止構造において、
保冷庫の開口部に、該開口部全体を遮蔽する状態と、荷物の運搬者が通過可能な出入口部が形成されるよう前記開口部を部分的に遮蔽する状態と、前記開口部全体を開放する状態とに切換可能な扉を開閉自在に取り付け、
前記出入口部に、該出入口部の下部からの冷気の流出を防止する下側冷気流出防止手段と、前記出入口部の上部からの暖気の流入を防止する上側暖気流入防止手段とを、上下方向へ所要間隔をあけて配設し
前記下側冷気流出防止手段を、扉の下部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとし、
前記上側暖気流入防止手段を、扉の上端における出入口部側の端部から横方向へ張り出すレール部材より吊り下げられるようにした中空断熱シートからなる暖簾式カーテンとしたことを特徴とする保冷車両の冷気流出防止構造にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
保冷庫に荷物を積み込む際には、扉を開放し、開口部を全面開放した状態で、荷積み作業が行われ、荷積み作業完了後、配送中に荷物を保冷庫から降ろす際には、扉を部分的に開き、出入口部のみを開いた状態で、荷物の運搬者は、下側冷気流出防止手段と上側暖気流入防止手段とが配設された出入口部を通過して保冷庫内部に入り、荷物を取った後、同様に前記出入口部を通過して保冷庫の外に出る形となる。
この時、冷気は重いため、出入口部の下部から冷気が流出し、その分、上部から暖気が流入しようとするが、前記出入口部には、下側冷気流出防止手段と上側暖気流入防止手段とが配設されているため、配送中に荷物を降ろすために扉の開閉が頻繁に行われたとしても、保冷庫の内部から冷気が逃げにくく且つ保冷庫の内部に暖気が侵入しにくくなり、保冷効率が低下することを阻止可能となる。又、荷物の運搬者が保冷庫の内部で荷捌き等をした後に外へ出る際、仮に出入口部全体がカーテン等で完全に覆われていた場合、外の状況が全く見えず、荷物を持って手がふさがっているにもかかわらず前記カーテン等を一旦払いのけて外の状況を確認する必要があるが、本発明では、下側冷気流出防止手段と上側暖気流入防止手段とを上下方向へ所要間隔をあけて出入口部に配設してあるため、この部分から外の状況を見ることが可能となり、保冷庫の外へ出やすくなる。
この結果、従来の如く、保冷庫の開口部全体に、暖簾式カーテンを設けたり、或いは、エアカーテンを形成するためのファンを設置したりするのとは異なり、冷気の流出と暖気の侵入防止に関して効果が充分となり、又、保冷庫の開口部全体にエアカーテンを形成するための大型で高価なファン等は必要なく、全体のコストダウンにつながると共に、電力も食わず、車両の燃費にも影響を及ぼさなくなる。
前記保冷車両の冷気流出防止構造においては、下側冷気流出防止手段を、扉の下部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとしているので、ウイングシートは、断熱性が高く且つ軽量・軟質のものとすることが可能となり、保冷庫内部の冷気が当っても冷えて硬化しにくくなるため、荷役作業を阻害する心配もなくなる。
又、前記保冷車両の冷気流出防止構造においては、上側暖気流入防止手段を、扉の上端における出入口部側の端部から横方向へ張り出すレール部材より吊り下げられるようにした中空断熱シートからなる暖簾式カーテンとしているので、暖簾式カーテンは、前記ウイングシートと同様、断熱性が高く且つ軽量・軟質のものとすることが可能となり、保冷庫内部の冷気が当っても冷えて硬化しにくくなるため、荷役作業を阻害する心配もなく、更に、従来の暖簾式カーテンは保冷庫の開口部上縁に直接取り付けられることが多いため、保冷庫に荷物を積み込む際に、扉を開放して開口部を全面開放したとしても、暖簾式カーテンが依然として開口部を塞ぐ形で残り、荷積み作業を阻害する虞があるが、本発明では、保冷庫に荷物を積み込む際に、扉を開放して開口部を全面開放した場合、該扉と一緒に、レール部材より吊り下げられた暖簾式カーテンと、前記ウイングシートとが開かれるため、開口部に障害物が全く存在しなくなり、荷積み作業が円滑に行われることとなる。
更に又、本発明は、保冷庫が搭載された保冷車両の冷気流出防止構造において、
保冷庫の開口部に、該開口部全体を遮蔽する状態と、荷物の運搬者が通過可能な出入口部が形成されるよう前記開口部を部分的に遮蔽する状態と、前記開口部全体を開放する状態とに切換可能な扉を開閉自在に取り付け、
前記出入口部に、該出入口部の下部からの冷気の流出を防止する下側冷気流出防止手段と、前記出入口部の上部からの暖気の流入を防止する上側暖気流入防止手段とを、上下方向へ所要間隔をあけて配設し、
前記下側冷気流出防止手段を、扉の下部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとし
前記上側暖気流入防止手段を、扉の上部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の上部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとしたことを特徴とする保冷車両の冷気流出防止構造にかかるものである。
一方、前記保冷車両の冷気流出防止構造においては、細管状の空気室が多数並設されたベースとなるベース中空断熱シートの基端側に、細管状の空気室が多数並設された補強用中空断熱シートを、該補強用中空断熱シートの空気室とベース中空断熱シートの空気室とが互いに交差するよう重ね合わせて溶着することにより、ウイングシートを構成することが、軟質の素材でウイングシートの自立性と、荷物の運搬者が通過した後のウイングシートの復元性とを確保する上で望ましい。
更に、前記ウイングシートに、その先端側から基端側へ向って横方向ヘ延びるスリットを上下方向へ所要間隔をあけて複数形成し、該スリットが形成された複数枚のウイングシートを、各ウイングシートのスリットの位置が上下方向へずれて配置されるよう重ね合わせることが、荷物の運搬者が通過する際のウイングシートの変形のしやすさと、スリット部分からの冷気の流出防止並びに暖気の侵入防止とを実現する上で有効となる。
本発明の保冷車両の冷気流出防止構造によれば、大型で高価なエアカーテン用のファン等の装置を設けることなく、保冷庫内部からの冷気の流出や保冷庫内部への暖気の侵入を確実に防止し得、燃費への影響を回避し得ると共に、荷役作業への影響を最小限に抑え得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図7及び図8と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、保冷庫4の開口部6に、該開口部6全体を遮蔽する状態と、荷物7の運搬者8が通過可能な出入口部9が形成されるよう前記開口部6を部分的に遮蔽する状態と、前記開口部6全体を開放する状態とに切換可能な扉5a,5b,5c(図1及び図2の例では三枚折れ戸)を開閉自在に取り付け、前記出入口部9に、該出入口部9の下部からの冷気の流出を防止する下側冷気流出防止手段10と、前記出入口部9の上部からの暖気の流入を防止する上側暖気流入防止手段11とを、上下方向へ所要間隔をあけて配設したものである。
本図示例の場合、前記下側冷気流出防止手段10は、扉5a,5bの下部における出入口部9側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部9の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シート12からなるウイングシート13としてある。尚、前記下側冷気流出防止手段10の厚さは、特に限定されないが、例えば、一般的な足の太さ以上(約15〜30[cm])とすることができる。これにより、荷物7の運搬者8の足が下側冷気流出防止手段10を通り過ぎた時には、既に最初に開いた部分が閉じているため、冷気の流出を効果的に防ぐことができる。
前記ウイングシート13は、図3及び図4に示す如く、細管状の空気室12cが多数並設されたベースとなるベース中空断熱シート12aの基端側に、該ベース中空断熱シート12aと同様に細管状の空気室12cが多数並設された補強用中空断熱シート12bを、該補強用中空断熱シート12bの空気室12cとベース中空断熱シート12aの空気室12cとが互いに交差するよう重ね合わせて溶着し、その先端側から基端側へ向って横方向ヘ延びるスリット14を上下方向へ所要間隔をあけて複数形成することにより構成してあり、更に、前記スリット14が形成された複数枚のウイングシート13を、図5に示す如く、各ウイングシート13のスリット14の位置が上下方向へずれて配置されるよう重ね合わせて、扉5a,5bの下部に取り付け、該扉5a,5bの下部に取り付けられたウイングシート13の先端部が互いにオーバーラップするようにしてある。尚、前記ウイングシート13のスリット14で分断された部分の幅(図3及び図5では上下方向の寸法)は、できるだけ細かくすることが好ましく、そうすることによりウイングシート13を通過する運搬者8の足や荷物7の凹凸への追従性が向上して隙間面積が減少することになる。一方、前記ウイングシート13は自立性についても考慮する必要がある。従って、前記ウイングシート13のスリット14で分断された部分の幅は、3〜20[cm]、好ましくは5〜15[cm]である。
又、本図示例の場合、前記上側暖気流入防止手段11は、図1及び図2に示す如く、扉5a,5bの上端における出入口部9側の端部から横方向へ張り出すレール部材15より吊り下げられるようにした、前記ウイングシート13のベース中空断熱シート12aや補強用中空断熱シート12bと同様の中空断熱シート12からなる暖簾式カーテン16としてある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
保冷庫4に荷物7を積み込む際には、扉5a,5b,5cを開放し、図2に示す如く、開口部6を全面開放した状態で、荷積み作業が行われ、荷積み作業完了後、配送中に荷物7を保冷庫4から降ろす際には、図1に示す如く、扉5a,5b,5cのうち扉5cのみを部分的に開き、出入口部9のみを開いた状態で、荷物7の運搬者8は、下側冷気流出防止手段10と上側暖気流入防止手段11とが配設された出入口部9を通過して保冷庫4内部に入り、荷物7を取った後、同様に前記出入口部9を通過して保冷庫4の外に出る形となる。
この時、冷気は重いため、出入口部9の下部から冷気が流出し、その分、上部から暖気が流入しようとするが、前記出入口部9には、下側冷気流出防止手段10と上側暖気流入防止手段11とが配設されているため、配送中に荷物7を降ろすために扉5cの開閉が頻繁に行われたとしても、保冷庫4の内部から冷気が逃げにくく且つ保冷庫4の内部に暖気が侵入しにくくなり、保冷効率が低下することを阻止可能となる。又、荷物7の運搬者8が保冷庫4の内部で荷捌き等をした後に外へ出る際、仮に出入口部9全体がカーテン等で完全に覆われていた場合、外の状況が全く見えず、荷物7を持って手がふさがっているにもかかわらず前記カーテン等を一旦払いのけて外の状況を確認する必要があるが、本図示例では、下側冷気流出防止手段10と上側暖気流入防止手段11とを上下方向へ所要間隔をあけて出入口部9に配設してあるため、この部分から外の状況を見ることが可能となり、保冷庫4の外へ出やすくなる。
この結果、従来の如く、保冷庫4の開口部6全体に、暖簾式カーテンを設けたり、或いは、エアカーテンを形成するためのファンを設置したりするのとは異なり、冷気の流出と暖気の侵入防止に関して効果が充分となり、又、保冷庫4の開口部6全体にエアカーテンを形成するための大型で高価なファン等は必要なく、全体のコストダウンにつながると共に、電力も食わず、車両の燃費にも影響を及ぼさなくなる。
しかも、本図示例においては、下側冷気流出防止手段10を、扉5a,5bの下部における出入口部9側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部9の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シート12からなるウイングシート13としてあるため、ウイングシート13は、断熱性が高く且つ軽量・軟質のものとすることが可能となり、保冷庫4内部の冷気が当っても冷えて硬化しにくくなり、荷役作業を阻害する心配もなくなる。
又、本図示例においては、上側暖気流入防止手段11を、扉5a,5bの上端における出入口部9側の端部から横方向へ張り出すレール部材15より吊り下げられるようにした中空断熱シート12からなる暖簾式カーテン16としてあるため、暖簾式カーテン16は、前記ウイングシート13と同様、断熱性が高く且つ軽量・軟質のものとすることが可能となり、保冷庫4内部の冷気が当っても冷えて硬化しにくくなり、荷役作業を阻害する心配もなく、更に、従来の暖簾式カーテンは保冷庫4の開口部6上縁に直接取り付けられることが多いため、保冷庫4に荷物7を積み込む際に、扉5a,5b,5cを開放して開口部6を全面開放したとしても、暖簾式カーテン16が依然として開口部6を塞ぐ形で残り、荷積み作業を阻害する虞があるが、本図示例では、保冷庫4に荷物7を積み込む際に、図2に示す如く、扉5a,5b,5cを開放して開口部6を全面開放した場合、該扉5a,5b,5cと一緒に、レール部材15より吊り下げられた暖簾式カーテン16と、前記ウイングシート13とが開かれるため、開口部6に障害物が全く存在しなくなり、荷積み作業が円滑に行われることとなる。
一方、本図示例においては、細管状の空気室12cが多数並設されたベースとなるベース中空断熱シート12aの基端側に、細管状の空気室12cが多数並設された補強用中空断熱シート12bを、該補強用中空断熱シート12bの空気室12cとベース中空断熱シート12aの空気室12cとが互いに交差するよう重ね合わせて溶着することにより、ウイングシート13を構成してあるため、軟質の素材でウイングシート13の自立性と、荷物7の運搬者8が通過した後のウイングシート13の復元性とを確保することが可能となる。
更に、前記ウイングシート13には、その先端側から基端側へ向って横方向ヘ延びるスリット14を上下方向へ所要間隔をあけて複数形成し、該スリット14が形成された複数枚のウイングシート13を、各ウイングシート13のスリット14の位置が上下方向へずれて配置されるよう重ね合わせてあるため、荷物7の運搬者8が通過する際のウイングシート13の変形のしやすさと、スリット14部分からの冷気の流出防止並びに暖気の侵入防止とを実現することが可能となる。
ここで、図6は実際に行った試験結果を示すデータ図であって、試験条件として、保冷庫4の外部における環境温度を約35[℃]、試験開始時の保冷庫4内の温度を約0[℃]とし、三枚折れ戸の扉5a,5b,5cのうち中央の扉5cのみを開き、15分後の保冷庫4内の温度上昇を、下側冷気流出防止手段10による下部遮蔽高さと、上側暖気流入防止手段11による上部遮蔽カーテン長さとをそれぞれ変化させて計測したものであり、前記保冷庫4内の温度上昇は、下部遮蔽高さを0[mm]とし且つ上部遮蔽カーテン長さを0[mm](即ち出入口部9の全面を全く遮蔽していない状態)とした場合に18.4[℃]で最も高く、下部遮蔽高さを0[mm]とし且つ上部遮蔽カーテン長さを2100[mm](即ち出入口部9の全面を中空断熱シート12で遮蔽)とした場合に10.2[℃]で最も低くなるが、下部遮蔽高さを300[mm]とし且つ上部遮蔽カーテン長さを1200[mm](即ち図1に示す例に相当)とした場合には11.7[℃]となり、この試験結果からも明らかなように、本図示例の如く構成すれば、出入口部9の全面を中空断熱シート12で遮蔽した場合に近い効果が得られることが確認されている。
尚、前記上側暖気流入防止手段11は、暖簾式カーテン16とする代りに、扉5a,5bの上部における出入口部9側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部9の上部を閉じる位置に保持されるようにした、下側冷気流出防止手段10と同様の中空断熱シート12からなるウイングシート13としても良いことは言うまでもない。
こうして、大型で高価なエアカーテン用のファン等の装置を設けることなく、保冷庫4内部からの冷気の流出や保冷庫4内部への暖気の侵入を確実に防止し得、燃費への影響を回避し得ると共に、荷役作業への影響を最小限に抑え得る。
尚、本発明の保冷車両の冷気流出防止構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例における出入口部のみを開いた状態を示す斜視図である。 本発明を実施する形態の一例における開口部全体を開放した状態を示す斜視図である。 本発明を実施する形態の一例におけるウイングシートを形成する手順を示す工程図である。 本発明を実施する形態の一例における中空断熱シートを示す断面図であって、図3のIV−IV断面相当図である。 本発明を実施する形態の一例におけるウイングシートを示す斜視図である。 実際に行った試験結果を示すデータ図である。 一般的な保冷車両の全体側面図である。 従来の保冷庫の開口部を示す斜視図である。
符号の説明
4 保冷庫
5a 扉
5b 扉
5c 扉
6 開口部
7 荷物
8 運搬者
9 出入口部
10 下側冷気流出防止手段
11 上側暖気流入防止手段
12 中空断熱シート
12a ベース中空断熱シート
12b 補強用中空断熱シート
12c 空気室
13 ウイングシート
14 スリット
15 レール部材
16 暖簾式カーテン

Claims (4)

  1. 保冷庫が搭載された保冷車両の冷気流出防止構造において、
    保冷庫の開口部に、該開口部全体を遮蔽する状態と、荷物の運搬者が通過可能な出入口部が形成されるよう前記開口部を部分的に遮蔽する状態と、前記開口部全体を開放する状態とに切換可能な扉を開閉自在に取り付け、
    前記出入口部に、該出入口部の下部からの冷気の流出を防止する下側冷気流出防止手段と、前記出入口部の上部からの暖気の流入を防止する上側暖気流入防止手段とを、上下方向へ所要間隔をあけて配設し
    前記下側冷気流出防止手段を、扉の下部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとし、
    前記上側暖気流入防止手段を、扉の上端における出入口部側の端部から横方向へ張り出すレール部材より吊り下げられるようにした中空断熱シートからなる暖簾式カーテンとしたことを特徴とする保冷車両の冷気流出防止構造。
  2. 保冷庫が搭載された保冷車両の冷気流出防止構造において、
    保冷庫の開口部に、該開口部全体を遮蔽する状態と、荷物の運搬者が通過可能な出入口部が形成されるよう前記開口部を部分的に遮蔽する状態と、前記開口部全体を開放する状態とに切換可能な扉を開閉自在に取り付け、
    前記出入口部に、該出入口部の下部からの冷気の流出を防止する下側冷気流出防止手段と、前記出入口部の上部からの暖気の流入を防止する上側暖気流入防止手段とを、上下方向へ所要間隔をあけて配設し、
    前記下側冷気流出防止手段を、扉の下部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の下部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとし
    前記上側暖気流入防止手段を、扉の上部における出入口部側の端部から横方向へ張り出し且つ自然状態で出入口部の上部を閉じる位置に保持されるようにした中空断熱シートからなるウイングシートとしたことを特徴とする保冷車両の冷気流出防止構造。
  3. 細管状の空気室が多数並設されたベースとなるベース中空断熱シートの基端側に、細管状の空気室が多数並設された補強用中空断熱シートを、該補強用中空断熱シートの空気室とベース中空断熱シートの空気室とが互いに交差するよう重ね合わせて溶着することにより、ウイングシートを構成した請求項1又は2記載の保冷車両の冷気流出防止構造。
  4. ウイングシートに、その先端側から基端側へ向って横方向ヘ延びるスリットを上下方向へ所要間隔をあけて複数形成し、該スリットが形成された複数枚のウイングシートを、各ウイングシートのスリットの位置が上下方向へずれて配置されるよう重ね合わせた請求項3記載の保冷車両の冷気流出防止構造。
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