JP2005009389A - 自動二輪車のエンジンユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】補機ドライブギヤを含むギヤトレインのバックラッシュによるギヤ騒音の低減と補機類等の耐久性向上を図る。
【解決手段】補機ドライブギヤ62をプライマリーダンパー51よりもエンジン動力伝達経路の下流側に設け、かつクラッチ機構40よりもエンジン動力伝達経路の上流側に設けた。また、クランク軸2とカウンター軸13に平行する中間軸67に補機(例えば発電機32)を回転一体に連結するとともに補機ドリブンギヤ79を設けて補機ドライブギヤ62に噛合させ、中間軸67と補機との間に回転ショックを吸収する補機ダンパー73を設け、さらに中間軸67にワンウェイクラッチ81を介してスターターモーター31をギヤ係合させ、このギヤ係合の位置を補機ダンパー73と補機ドリブンギヤ79との間に配置した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに変速装置とクラッチ機構とスターターモーターと発電機等の補機類が設けられた自動二輪車のエンジンユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車のエンジンユニットにおいて、例えば特許2841649号公報に見られるように、エンジンケース内にクランク軸とカウンター軸が平行に軸支され、クランク軸に設けられたプライマリードライブギヤが、カウンター軸に設けられたプライマリードリブンギヤに噛合し、プライマリードリブンギヤには回転ショックを吸収するプライマリーダンパーと、プライマリードリブンギヤの回転をカウンター軸に伝達および遮断するクラッチ機構が設けられ、プライマリードリブンギヤに併設された補機ドライブギヤにより補機が駆動されるとともに、スターターモーターの駆動力が補機ドライブギヤを経てクランク軸に伝達されるように構成されたものがある。
【0003】
このように、プライマリードライブギヤにプライマリーダンパーを設けることにより、エンジン作動時におけるクランク軸のトルク変動(回転ショック)がプライマリーダンパーにより吸収されてカウンター軸以降には伝わらず、自動二輪車の乗り心地が向上するとともに、各ギヤ間のバックラッシュによるギヤ騒音が緩和されて静粛性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記構成では、プライマリードリブンギヤに併設された補機ドライブギヤがプライマリードリブンギヤと回転一体であり、故に補機ドライブギヤがプライマリーダンパーよりもエンジン動力伝達経路の上流側に設けられていたため、クランク軸のトルク変動といった回転ショックがそのまま補機ドライブギヤを経て補機側に伝達されてしまい、補機類の耐久性に悪影響を与えたり、補機ドライブギヤを含むギヤトレインのバックラッシュによるギヤ騒音が発生する懸念があった。同様に、スターターモーターの作動時におけるギヤ騒音の発生原因にもなっていた
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、補機ドライブギヤを含むギヤトレインのバックラッシュによるギヤ騒音の低減と補機類等の耐久性向上を図り、併せて始動性とメンテナンス性と左右重量バランス等を向上させることのできる自動二輪車のエンジンユニットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る自動二輪車のエンジンユニットは、請求項1に記載したように、クランク軸とカウンター軸が平行に軸支され、上記クランク軸に設けられたプライマリードライブギヤが、上記カウンター軸に設けられたプライマリードリブンギヤに噛合し、上記プライマリードリブンギヤには回転ショックを吸収するプライマリーダンパーと、プライマリードリブンギヤの回転をカウンター軸に伝達および遮断するクラッチ機構が設けられ、プライマリードリブンギヤに併設された補機ドライブギヤにより補機が駆動されるとともに、スターターモーターの駆動力が上記補機ドライブギヤを経てクランク軸に伝達されるように構成された自動二輪車のエンジンユニットにおいて、上記補機ドライブギヤを上記プライマリーダンパーよりもエンジン動力伝達経路の下流側に設けたことを特徴とする。
【0006】
上記構成により、クランク軸と、補機およびスターターモーターとの間にプライマリーダンパーが介在して緩衝効果が得られるため、補機ドライブギヤを含むギヤトレインのバックラッシュによるギヤ騒音が低減し、補機類等の耐久性が向上する。
【0007】
また、本発明に係る自動二輪車のエンジンユニットは、請求項2に記載したように、前記補機ドライブギヤを前記クラッチ機構よりもエンジン動力伝達経路の上流側に設けたことを特徴とし、これによりエンジン始動時にクラッチ接続を断つことにより回転慣性マスを減らして始動性を向上させることができる。
【0008】
さらに、本発明に係る自動二輪車のエンジンユニットは、請求項3に記載したように、前記クランク軸とカウンター軸に平行する中間軸を設け、この中間軸に前記補機を回転一体に連結するとともに補機ドリブンギヤを設けて前記補機ドライブギヤに噛合させ、中間軸と補機との間に回転ショックを吸収する補機ダンパーを設け、さらに中間軸にワンウェイクラッチを介して前記スターターモーターをギヤ係合させ、このギヤ係合の位置を上記補機ダンパーと上記補機ドリブンギヤとの間に配置したことを特徴とする。
【0009】
こうすれば、プライマリーダンパーにより補機ダンパーがクランク軸のトルク変動から保護される上、エンジン始動時には補機ダンパーを介して補機が駆動されるので騒音が低減し、耐久性が向上する。
【0010】
そして、本発明に係る自動二輪車のエンジンユニットは、請求項4に記載したように、前記補機ダンパーを前記中間軸と前記補機との連結部に臨ませて設けたことを特徴とするため、補機ダンパーの交換が容易になり、メンテナンス性が向上する。
【0011】
また、本発明に係る自動二輪車のエンジンユニットは、請求項5に記載したように、前記クラッチ機構を前記プライマリードリブンギヤの車幅方向外側に配置し、前記補機ドライブギヤをプライマリードリブンギヤの車幅方向内側に配置したことを特徴とし、これにより補機ドライブギヤと補機ドリブンギヤの噛合位置がエンジンの車幅方向中心側に寄るため、補機、スターターモーター等の設置位置も車幅方向中心側に寄り、エンジンユニットの左右の重量バランスを整えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明に係るエンジンユニットの一例を示す左側面図、図2は図1のA−O−O−O−A線に沿うエンジンユニットの断面図、図3は図1のB−O−O−B線に沿う断面とC−O−O−C線に沿う断面とを組み合わせた図、図4は図2のIV部拡大図、図5は図4のV−V矢視図である。
【0014】
このエンジンユニット1は、例えばクランク軸2の軸方向が車幅方向に沿った直列4気筒DOHCエンジンであり、そのエンジンケース3はアッパーケース4とロアーケース5とが水平合面Fで接合され、アッパーケース4とトップカバー6とが水平合面Fで接合され、ロアーケース5とオイルパン7とが水平合面Fで接合される水平4分割構造である。アッパーケース4の前上面にはシリンダーブロック9が一体に形成され、その上面にシリンダーヘッド10とヘッドカバー11が載置される。
【0015】
エンジンケース3内にはクランク軸2とカウンター軸13とドライブ軸14が平行に軸支され、シリンダーブロック9内部に形成された4本のシリンダーボア15内に摺動自在に挿入されたピストン16がコネクティングロッド17でクランク軸2のクランクピン18に接続され、各ピストン16の摺動運動がクランク軸2の回転運動に変換される。
【0016】
シリンダーヘッド10には、その下面にシリンダーボア15に整合する燃焼室20が形成されるとともに、後面と前面にそれぞれ吸気ポート21と排気ポート22が形成され、吸気ポート21は吸気バルブ23により、排気ポート22は排気バルブ24により、それぞれ燃焼室20に対して開閉される。吸気バルブ23と排気バルブ24は吸気カム軸25と排気カム軸26により所定のタイミングで開閉駆動される。
【0017】
吸気ポート21の外部には燃料噴射装置28を備えたスロットルボディー29が接続され、排気ポート22の外部には排気管30が接続される。また、アッパーケース4の上面かつシリンダーブロック9の後方にスターターモーター31と補機の一例としての発電機32が設置され、ロアーケース5左側面にウォーターポンプ設置部33が設けられ、ロアーケース5前面にはオイルフィルター34が設けられている。
【0018】
クランク軸2の右から3番目のクランクウェブ35の外周にはプライマリードライブギヤ36が回転一体に形成されており、このプライマリードライブギヤ36がカウンター軸13に設けられたプライマリードリブンギヤ37に噛合している。
【0019】
図3〜図4に示すように、プライマリードリブンギヤ37はカウンター軸13の右寄りの部分にベアリング38を介して回転自在に設けられており、プライマリードリブンギヤ37の車幅方向外側(右側)にクラッチ機構40が設けられている。
【0020】
クラッチ機構40は、自動二輪車用として一般的な多板式クラッチであり、クラッチハウジング41と、クラッチハブ42と、複数のドライブプレート43およびドリブンプレート44と、プレッシャープレート45と、クラッチスプリング46と、クラッチレリーズピース47と、クラッチレリーズバー48と、クラッチレリーズロッド49等を備えて構されている。
【0021】
図5にも示すように、クラッチハウジング41は後述する複数のプライマリーダンパー51と複数のリベットピン52とを介してプライマリードリブンギヤ37の右側面に回転一体に設けられている。部材53はプライマリーダンパー51とクラッチハウジング41間の遊びを無くす皿バネである。
【0022】
ドライブプレート43はクラッチハウジング41の内周に組み込まれてクラッチハウジング41と回転一体かつ軸方向に移動自在である。一方、クラッチハブ42はカウンター軸13の右端にスプライン嵌合とロックナット54により回転一体に固定され、クラッチハブ42の外周にドリブンプレート44が組み込まれてドリブンプレート44はクラッチハブ42と回転一体かつ軸方向に移動自在である。
【0023】
各ドライブプレート43と各ドリブンプレート44は互い違いに重ね合わせられ、クラッチスプリング46に付勢されたプレッシャープレート45により全部のドライブプレート43とドリブンプレート44がクラッチハブ42側に押え付けられるため、各ドライブプレート43と各ドリブンプレート44間の摩擦力によりクラッチハウジング41とクラッチハブ42の間が回転一体になり、クランク軸2の回転がカウンター軸13以降に伝達される。
【0024】
また、図示しないクラッチレバーが操作されると、クラッチレリーズバー48とクラッチレリーズロッド49とクラッチレリーズピース47がクラッチスプリング46の付勢力に抗してプレッシャープレート45を右側に移動させ、各ドライブプレート43と各ドリブンプレート44間の摩擦係合が解かれてプライマリードリブンギヤ37の回転がカウンター軸13に対して遮断される。
【0025】
プライマリードリブンギヤ37の左側面にはスライディングプレート55があてがわれ、複数のリベットピン52がクラッチハウジング41とプライマリードリブンギヤ37とスライディングプレート55を貫通して三部材41,37,55を回転一体にしている。プライマリードリブンギヤ37のリベットピン挿通穴56は周方向に延びる長穴状に形成されているため、クラッチハウジング41とスライディングプレート55はプライマリードリブンギヤ37に対し若干量相対回転することができる。
【0026】
そして、クラッチハウジング41とプライマリードリブンギヤ37とスライディングプレート55の厚み方向に跨って複数のコイルスプリング状のプライマリーダンパー51が介装されている。クランク軸2のトルク変動(回転ショック)等が発生した際にはプライマリードリブンギヤ37がクラッチハウジング41とスライディングプレート55に対して相対回転するため、各プライマリーダンパー51にせん断力が作用し、各プライマリーダンパー51が縮まってトルク変動を吸収する。このため、回転ショックがカウンター軸13以降に伝わらない。
【0027】
ところで、図2に示すようにカウンター軸13にはドライブギヤA1〜A6が設けられ、ドライブ軸14にはドリブンギヤB1〜B6が設けられ、これらのギヤA1〜A6とB1〜B6は互いに常時噛合して図示しないシフト機構とともに6段変速の変速ミッション機構58を構成している。この変速ミッション機構58の変速操作時にはクラッチ機構40の接続を遮断して変速操作をスムーズにする。
【0028】
ドライブ軸14の左端はエンジンケース3の外に突出し、この突出部に設けられたドライブスプロケット59と、自動二輪車の後輪に設けられたドリブンスプロケットとの間にドライブチェーン60が巻かれ、ドライブ軸14の回転が後輪に伝達される。
【0029】
プライマリードリブンギヤ37の車幅方向内側(左側)には一段小径な補機ドライブギヤ62が併設されている。この補機ドライブギヤ62はスライディングプレート55の左側面に形成された複数の締結ボス63に複数の固定ビス64で回転一体に締結固定されている。この位置に設けられた補機ドライブギヤ62はプライマリーダンパー51よりもエンジン動力伝達経路の下流側、かつクラッチ機構40よりもエンジン動力伝達経路の上流側に位置している。
【0030】
図1および図3に示すように、アッパーケース4とトップカバー6の合面Fにはアイドルギヤ軸66と中間軸67が軸支されている。これらの軸66,67はクランク軸2とカウンター軸13に平行して前後に配置され、アイドルギヤ軸66には大径なアイドルドリブンギヤ68と小径なアイドルドライブギヤ69が回転自在に軸支され、中間軸67はその両端をベアリング71,72に回転自在に支持されている。
【0031】
中間軸67の左端部は補機ダンパー73を介して発電機32の主軸74に回転一体に連結される。補機ダンパー73は中間軸67の左端と主軸74の右端にそれぞれ設けられた羽根車状のダンパー受け75,76と、これらのダンパー受け75,76の羽根の間に介装されるゴムクッション77を備えて構成されている。
【0032】
一方、中間軸67の右端に回転一体に設けられた補機ドリブンギヤ79が補機ドライブギヤ62に噛合し、補機ドライブギヤ62により発電機32が駆動される。クランク軸2からのトルク変動等による回転ショックは補機ダンパー73のゴムクッションの弾性変形により緩衝され、発電機32が回転ショック等から保護される。
【0033】
さらに、中間軸67の中間部にはワンウェイクラッチ81が設けられ、その外周にスタータードリブンギヤ82が形成されている。このスタータードリブンギヤ82はアイドルドライブギヤ69に噛合し、アイドルドリブンギヤ68はスターターモーター31の主軸83に形成されたピニオンギヤ84に噛合する。つまり、スターターモーター31はワンウェイクラッチ81を介して中間軸67にギヤ係合しており、その係合位置が補機ダンパー73と補機ドリブンギヤ79との間に配置されている。
【0034】
スターターモーター31の起動時にはワンウェイクラッチ81がクラッチ結合し、スターターモーター31の駆動力がワンウェイクラッチ81と補機ドリブンギヤ79と補機ドライブギヤ62を経てクランク軸2に伝達され、エンジンユニット1が始動する。始動後はワンウェイクラッチ81がクラッチ解除して中間軸67の回転をスターターモーター31側に伝えないため、スターターモーター31が逆駆動されることがない。
【0035】
以上のように構成されたエンジンユニット1は、補機ドライブギヤ62がプライマリーダンパー51よりもエンジン動力伝達経路の下流側に設けられたため、事実上クランク軸2と、スターターモーター31および発電機32との間にプライマリーダンパー51が介在することになり、プライマリーダンパー51の緩衝効果により複数のギヤ62,68,69,79,82,84からなるギヤトレインのバックラッシュによるギヤ騒音が低減し、発電機32等の耐久性が向上する。
【0036】
また、補機ドライブギヤ62をクラッチ機構40よりもエンジン動力伝達経路の上流側に設けたため、エンジン始動時にクラッチ機構40のクラッチ接続を断つことにより、スターターモーター31に変速ミッション機構58を駆動させずに回転慣性マスを減らして始動性を向上させることができる。
【0037】
さらに、中間軸67に発電機32を回転一体に連結するとともに補機ドリブンギヤ79を設けて補機ドライブギヤ62に噛合させ、中間軸67と発電機32との間に補機ダンパー73を設け、さらに中間軸67にワンウェイクラッチ81を介してスターターモーター31をギヤ係合させ、このギヤ係合の位置を補機ダンパー73と補機ドリブンギヤ79との間に配置したので、エンジンのトルク変動から補機ダンパー73を保護することができる上に、エンジン始動時には補機ダンパー73を介して発電機32が駆動されるので騒音低減、耐久性を向上させることができる。しかも、補機ダンパー73には発電機32の回転マスしかかからないので補機ダンパー73の耐久性の向上あるいは小型化が可能である。
【0038】
補機ダンパー73は、中間軸67と発電機32との連結部に臨ませて設けられているため、発電機32を取り外すだけで補機ダンパー73を容易に交換することができ、整備性がよい。
【0039】
また、クラッチ機構40をプライマリードリブンギヤ37の車幅方向外側に配置し、補機ドライブギヤ62をプライマリードリブンギヤ37の車幅方向内側に配置したため、補機ドライブギヤ62と補機ドリブンギヤ79の噛合位置がエンジンの車幅方向中心側に寄る。このため、発電機32、スターターモーター31等の設置位置も車幅方向中心側に寄り、エンジンユニット1の左右の重量バランスを整えることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、補機ドライブギヤを含むギヤトレインのバックラッシュによるギヤ騒音の低減と補機類等の耐久性向上を図り、併せて始動性とメンテナンス性と左右重量バランス等を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンユニットの一例を示す左側面図。
【図2】図1のA−O−O−O−A線に沿うエンジンユニットの断面図。
【図3】本発明の一実施形態を示すもので、図1のB−O−O−B線に沿う断面とC−O−O−C線に沿う断面とを組み合わせた図。
【図4】図3のIV部拡大図。
【図5】図4のV−V矢視図。
【符号の説明】
1 エンジンユニット
2 クランク軸
13 カウンター軸
31 スターターモーター
32 補機としての発電機
36 プライマリードライブギヤ
37 プライマリードリブンギヤ
40 クラッチ機構
51 プライマリーダンパー
62 補機ドライブギヤ
67 中間軸
73 補機ダンパー
79 補機ドリブンギヤ
81 ワンウェイクラッチ

Claims (5)

  1. クランク軸とカウンター軸が平行に軸支され、上記クランク軸に設けられたプライマリードライブギヤが、上記カウンター軸に設けられたプライマリードリブンギヤに噛合し、上記プライマリードリブンギヤには回転ショックを吸収するプライマリーダンパーと、プライマリードリブンギヤの回転をカウンター軸に伝達および遮断するクラッチ機構が設けられ、プライマリードリブンギヤに併設された補機ドライブギヤにより補機が駆動されるとともに、スターターモーターの駆動力が上記補機ドライブギヤを経てクランク軸に伝達されるように構成された自動二輪車のエンジンユニットにおいて、上記補機ドライブギヤを上記プライマリーダンパーよりもエンジン動力伝達経路の下流側に設けたことを特徴とする自動二輪車のエンジンユニット。
  2. 前記補機ドライブギヤを前記クラッチ機構よりもエンジン動力伝達経路の上流側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のエンジンユニット。
  3. 前記クランク軸とカウンター軸に平行する中間軸を設け、この中間軸に前記補機を回転一体に連結するとともに補機ドリブンギヤを設けて前記補機ドライブギヤに噛合させ、中間軸と補機との間に回転ショックを吸収する補機ダンパーを設け、さらに中間軸にワンウェイクラッチを介して前記スターターモーターをギヤ係合させ、このギヤ係合の位置を上記補機ダンパーと上記補機ドリブンギヤとの間に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車のエンジンユニット。
  4. 前記補機ダンパーを前記中間軸と前記補機との連結部に臨ませて設けたことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車のエンジンユニット。
  5. 前記クラッチ機構を前記プライマリードリブンギヤの車幅方向外側に配置し、前記補機ドライブギヤをプライマリードリブンギヤの車幅方向内側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のエンジンユニット。
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