JP2005009093A - 屋内用のスポット照明手摺り - Google Patents

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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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Abstract

【課題】施工性に優れた屋内用のスポット照明手摺りを提供する。
【解決手段】アルミ押出管(11)とその光透過性カバーチューブ(12)とから成る手摺り本体(G)の中空内部を、LED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)の向かい合う一対として押出成形し、予じめ複数のLED(18)が取り付けられたLED配線基板(14)を手摺り本体(G)の上記受け入れ溝レール(13a)(13b)内へ、その両端部が手摺り本体受け持ち用エンドブラケット(B)の中空内部まで張り出す延長状態に差し込み敷設することにより、上記LED(18)からの発光がそのエンドブラケット(B)を通じて透過するように定めた。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は屋内用のスポット照明手摺りに関する。
【0002】
【従来の技術】
玄関や浴室、便所、廊下などの壁面に設置される屋内用の照明手摺りとして、特開平11−293879号が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この公知発明の構成では手すり部(1)がアクリル樹脂やポリプロピレンなどの光を透過する合成樹脂から成るため、屋内壁面と調和した和風感や握り持ち使用上の馴染み感に劣る。
【0004】
又、上記手すり部(1)は光透過性合成樹脂からの中実な成形品であり、その壁側への裏面に線状発光体(2)を埋設しなければならないので、製造上特殊・高価となり、汎用性を発揮させ難い。
【0005】
それにもまして、施工する場合手摺り部(1)とこれを受け持つブラケット(固定支持部)(5)(6)との両者に、光源室(1A)(1B)(1C)(1D)を加工形成すると共に、その発光ダイオード(LED)やハロゲンランプ、白熱灯などの光源(3)と、上記線状発光体(2)とを光学的なカプラーによって接続作業する必要があり、その施工上甚だ煩らわしい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのために屋内用のスポット照明手摺りとして、アルミ押出管の外周面に光を透過し得るポリオレフィン系合成樹脂エラストマーのカバーチューブが通し込み一体化された手摺り本体と、その手摺り本体の両端部を屋内壁面へ取り付け支持する一対のエンドブラケットとから成り、
【0007】
上記手摺り本体の中空内部をLED配線基板用受け入れ溝レールの向かい合う一対として押出成形する一方、上記エンドブラケットの各個を手摺り本体と連通する中空のエルボ型として、光を透過し得る硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバーを着脱自在に取り付けると共に、
【0008】
予じめ複数のLEDが取り付けられたLED配線基板を手摺り本体の上記受け入れ溝レール内へ、その両端部が一定長さ分だけ上記エンドブラケットの中空内部まで張り出す延長状態に差し込み敷設して、
【0009】
上記LED配線基板の両端部に取り付けられたLEDからの発光が、そのエンドブラケットの少なくともコーナー縁取りカバーを通じて透過するように定めたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜9はその本発明の第1実施形態として、玄関の上がり框や便所、浴室、寝室などにふさわしい比較的短かい一定長さ(例えば約40〜80cm)のスポット照明手摺りを示しており、(G)はストレートな手摺り本体であって、アルミ押出管(11)とその外周面に通し込み一体化されたカバーチューブ(12)との二重構造をなしている。
【0011】
アルミ押出管(11)は一定の外径(D)(例えば約25mm)と厚み(T)(例えば約1〜2mm)を備えているが、そのほぼ直径線上において向かい合う一対のLED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)も一体に押出成形された異形断面形状をなしている。つまり、手摺り本体(G)の中空内部に図2、3のようなLED配線基板(14)の受け入れ溝レール(13a)(13b)が、アルミ押出管(11)との連続一体に造形されているわけである。
【0012】
又、上記アルミ押出管(11)の両端部には後述するエンドブラケット(B)との固定用ネジ孔(15)が穿設されているほか、同じく中間部の照明したい個所には複数の光透過用貫通孔(16)が丸孔又は長孔として、そのアルミ押出管(11)の長手方向に沿う点在分布状態に切り抜き加工されており、これは手摺りの取付状態において屋内壁面(M)を指向せず、その照明したい前向き、上向き又は下向きに使用されることとなる。
【0013】
他方、カバーチューブ(12)は光を透過し得るポリオレフィン系合成樹脂エラストマー(好ましくは商品名:住友TPE)から、その内径(d)が上記アルミ押出管(11)の外径(D)よりも若干小さい寸法として予じめ押出成形されたものであり、その適度な弾力性によって握り持ち使用上の馴染み良いソフト感を与える。
【0014】
その場合、カバーチューブ(12)の一定な厚み(t)を例えば約3〜4mmとして、上記アルミ押出管(11)の厚み(T)よりも厚肉化すると共に、そのカバーチューブ(12)の外周面に単一の着色カラー、又は図4のような木目柄や抽象柄などの屋内壁面(M)と調和する着色模様(17)を施すことにより、和風感を表出させることが望ましい。
【0015】
何れにしても、カバーチューブ(12)の内径(d)はその芯管となる上記アルミ押出管(11)の外径(D)よりも、予じめ若干小さく寸法化されているため、そのアルミ押出管(11)の外周面を湿し水によって拭いた後、これを受け止めた固定状態のもとで、その一端部からカバーチューブ(12)をアルミ押出管(11)へ強制的に押し込むことにより、その全体に亘って通し込めば良く、そうすればカバーチューブ(12)が自己の弾力性によりアルミ押出管(11)を滑動し、その膨張の復元的な収縮力によって、アルミ押出管(11)の外周面へ自づと強固に被着一体化し、不慮に空転したり、まして抜け出したりするおそれはない。
【0016】
先に一言したLED配線基板(14)は図6のように、その向かい合う一対の受け入れ溝レール(13a)(13b)とほぼ対応する帯幅(W)と厚みを備えており、これには複数の高輝度なLED(発光ダイオード)(18)が取り付けられるが、照明したい個所との関係ではその中間部の言わば歯抜け状態に取り付けられることもある。
【0017】
このようなLED(18)が予じめ取り付けられた配線基板(14)は、上記手摺り本体(G)の一端部からLED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)の相互間へ、スライド自在に差込み敷設されるが、その際LED配線基板(14)は手摺り本体(G)よりも長く寸法化されており、その両端部の一定長さ(L)分だけが図7のように、エンドブラケット(B)の中空内部まで張り出し延長するようになっている。
【0018】
上記エンドブラケット(B)は手摺り本体(G)の両端部を屋内壁面(M)へ取り付け支持する対称な一対として、中空のエルボ型に造形された亜鉛ダイカスト製品であり、その手摺り本体(G)の上記LED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)と連通する。
【0019】
即ち、エンドブラケット(B)の各個は図7のような手摺り本体(G)への差込み腕管(19)と、これから直角に屈曲する取付脚管(20)とを備えており、その差込み腕管(19)が上記手摺り本体(G)へ套嵌された状態において、そのネジ孔(15)へビス(21)により締結固定される一方、取付脚管(20)の取付座面(22)が屋内壁面(M)へ複数の木ネジ(23)などによって取り付け固定される。(24)はその取付座面(22)に開口するネジ受け入れ孔、(25)は同じく電源コード(26)の導通用配線孔である。
【0020】
しかも、上記差込み腕管(19)と取付脚管(20)との屈曲する出隅部分はカバー受け止め口(27)として、側面視のほぼL字型に切り欠かれていると共に、その切り欠き開口縁部からは後述するコーナー縁取りカバー用係止片(28)の一対が、連続一体に突設されてもいる。
【0021】
そのため、このようなカバー受け止め口(27)を通じて、屋内壁面(M)に対する上記取付脚管(20)の固定用木ネジ(23)などを支障なく回動操作したり、電源コード(26)を配線したりすることができるほか、上記手摺り本体(G)からエンドブラケット(B)の中空内部まで張り出し延長されるLED配線基板(14)の端部を、完全に目視点検することもできることになる。
【0022】
(29)は上記エンドブラケット(B)のカバー受け止め口(27)を施蓋するコーナー縁取りカバーであって、光を透過し得るポリプロピレンやナイロンなどの硬質な合成樹脂から、その外周面が上記エンドブラケット(B)の差込み腕管(19)並びに取付脚管(20)と面一状態を保つ形状に成形されている。
【0023】
そして、そのコーナー縁取りカバー(29)の開口縁部から対応的に突出する複数の係止片(30)が、上記エンドブラケット(B)の係止片(28)と係脱自在に係止されることにより、そのエンドブラケット(B)のカバー受け止め口(27)を施蓋固定するようになっている。
【0024】
尚、図1〜9の実施形態では建物の新築時に、玄関の上がり框や便所、浴室などへ言わば先付けされるスポット照明手摺りとして、上記LED配線基板(14)の一端部へ取り付けた電源コード(26)を、エンドブラケット(B)における取付脚管(20)の配線孔(25)を通じ、屋内壁面(M)から露出しない埋込み状態として、図外の電源へ接続配線すると共に、その点灯スイッチ(31)のみを屋内壁面(M)へ露出する状態に取り付けることにより、人為的に点灯又は消灯操作するようになっているが、言わば既設建物への後付け式照明手摺りとして、上記電源コード(26)をエンドブラケット(B)の取付脚管(20)から導出させ、その差込みプラグを電源コンセントへ差込み使用すると共に、同じく電源コード(26)の途中に同様な点灯スイッチ(31)を介挿設置しても良い。
【0025】
上記のように、手摺り本体(G)の中空内部に造形されたLED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)と、その手摺り本体(G)の両端部を受け持つ両エンドブラケット(B)の中空内部とは連通状態にあり、LED(18)の取り付けられたLED配線基板(14)が、手摺り本体(G)の両端部からエンドブラケット(B)の中空内部まで一定長さ(L)分だけ張り出し延長されているため、そのスポット照明手摺りの点灯使用中、上記LED配線基板(14)の両端部に取り付けれたLED(18)からの発光は、上記エンドブラケット(B)のコーナー縁取りカバー(29)を通じて、図1、7、8の矢印で示す方向へ透過し、その周辺をスポット照明することになる。
【0026】
その場合、上記手摺り本体(G)を形作っているアルミ押出管(11)の中間部へ、光透過用の貫通孔(16)を切り抜き加工しておくならば、上記LED配線基板(14)の中間部に取り付けられたLED(18)からの発光が、図7のようにそのアルミ押出管(11)の貫通孔(16)からカバーチューブ(12)を透過して、手摺り本体(G)の長手方向に沿う点在分布状態にスポット照明することもでき、その際アルミ押出管(11)が効果的な反射板として機能することになる。
【0027】
次に、図10、11は本発明の第2実施形態として、廊下や小階段などにふさわしい一定長さ(例えば約120〜160cm)のスポット照明手摺りを示しており、これではその両端部のエンドブラケット(B)を何れも光が透過し得るポリプロピレンやナイロンなどの硬質な合成樹脂から、やはり中空のエルボ型に一体成形している。
【0028】
つまり、エンドブラケット(B)の各個は図11のような手摺り本体(G)への差込み腕管(19)と、これからほぼ直角に屈曲する取付脚管(20)とを備えているが、その取付脚管(20)からは屋内壁面(M)への取付座面(22)が円形に張り出し形成されており、その取付座面(22)が複数の木ネジ(23)などによって、屋内壁面(M)へ取り付け固定されることになる。(32)は上記取付座面(22)を被覆する硬質な合成樹脂の化粧カバーであり、その取付座面(22)の周縁部へ係脱自在に係止される。
【0029】
そして、図10、11に示した第2実施形態でも手摺り本体(G)のLED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)と、その手摺り本体(G)の両端部を受け持つ両エンドブラケット(B)の中空内部とは連通状態にあり、LED(18)の取り付けられたLED配線基板(14)が、やはり手摺り本体(G)の両端部からエンドブラケット(B)の中空内部まで一定長さ(L)だけ張り出し延長されているため、そのスポット照明手摺りの点灯使用中、上記LED配線基板(14)の両端部に取り付けられたLED(18)からの発光は、上記エンドブラケット(B)の差込み腕管(19)と取付脚管(20)を透過して、その周辺を広く照明することになる。
【0030】
その場合、図11から明白なように上記LED配線基板(14)の両端部へ、別個な延長LED配線基板(33)をリード線(34)と絶縁性のコーナー支持ピース(35)によって、ほぼ直交状態に継ぎ足し接続して、その延長LED配線基板(33)に取り付けられたLED(18)からの発光を、上記エンドブラケット(B)の取付脚管(20)から図10、11の矢印方向へ、一層広く透過させるように定めることも可能である。
【0031】
そうすれば、上記エンドブラケット(B)を図10に示唆する如く、階段の上り始端部と下り始端部へ対応設置することにより、その手摺り本体(G)に対する上記光透過用貫通孔(16)の開口分布とも相俟って、階段歩行上の案内照明による安全性を昂めることができる。
【0032】
図10、11の第2実施形態では後付け式のスポット照明手摺りとして、上記延長LED配線基板(33)の先端部に取り付けた電源コード(26)を、エンドブラケット(B)の取付脚管(20)に開口形成された配線孔(36)から導出して、その差込みプラグ(37)を屋内壁面(M)の電源コンセント(38)へ差し込んでおり、その途中の点灯スイッチ(31)によって点灯させるようになっているが、これに限らぬことは既に述べた通りである。
【0033】
尚、第2実施形態におけるその他の構成は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図10、11に図1〜9との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略するが、上記点灯スイッチ(31)はこれを人体の検知可能な赤外線センサーとして、上記LED(18)を自働的に点灯又は消灯させるように定めることもできる。
【0034】
更に、上記第1、2実施形態の何れにあっても、図11、12に併せて示す如く、手摺り本体(G)を形作るアルミ押出管(11)の長手方向に沿う全体的な一列として、複数の固定子用植付け孔(39)を適当な一定間隔おきの点在分布状態に切り抜き加工し、その各植付け孔(39)へ径大な頭部(40)が凸曲面をなす固定子(P)を植え付け固定した後、上記アルミ押出管(11)の外周面へカバーチューブ(12)を通し込み一体化することにより、その固定子(P)の頭部(40)に基き生成されることになる滑り止め用ハンプ(41)を、上記カバーチューブ(12)から波状に表出させることが好ましい。
【0035】
そのハンプ(41)を生成するための上記固定子(P)としては、ネジ軸部(42)と径大な円錐頭部(40)を有する小ネジ(43)や、割溝(44)付きの楔脚(45)を備えた硬質な合成樹脂のリベット(46)が採用に値いし、その小ネジ(43)を採用する場合には上記植付け孔(39)をネジ孔として、これに小ネジ(43)のネジ軸部(42)をねじ込み状態に植え付け一体化する一方、リベット(46)を採用する場合には図12と対応する図13から明白なように、同じく植付け孔(39)をバカ孔として、これにリベット(46)の楔脚(45)を差し込み一体化し、その割溝(44)の復元拡開力により抜け止め状態を保てば良い。
【0036】
このようなハンプ(41)と上記光透過用貫通孔(16)との関係について言えば、その貫通孔(16)は手摺りの取付状態において、光を透過するために、前向き、上向き又は下向きの方向性として使用されるに反し、上記固定子(P)の植付け孔(39)は同じく手摺りの取付状態において、握り持ち手の滑り止めを行なうため、屋内壁面(M)への後向き又は光透過用貫通孔(16)と異なる下向き若しくは上向きの方向性として使用されることになる。
【0037】
尚、上記第2実施形態に示した比較的長い手摺り本体(G)のアルミ押出管(11)へ、カバーチューブ(12)を通し込み一体化する場合には、そのカバーチューブ(12)を膨張促進できる予備状態に加熱しておく一方、上記アルミ押出管(11)の一端部を気密状態に受け止め固定した上、そのアルミ押出管(11)の他端部からカバーチューブ(12)を押し込むと共に、その際アルミ押出管(11)の他端部からカバーチューブ(12)の中空内部へ空気を圧送して、その内圧により上記予備加熱状態にあるカバーチューブ(12)を膨張させ乍ら、その芯管であるアルミ押出管(11)の全体に亘って通し込み、最後にカバーチューブ(12)を冷却すれば良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る屋内用のスポット照明手摺りは、アルミ押出管(11)の外周面に光を透過し得るポリオレフィン系合成樹脂エラストマーのカバーチューブ(12)が通し込み一体化された手摺り本体(G)と、その手摺り本体(G)の両端部を屋内壁面(M)へ取り付け支持する一対のエンドブラケット(B)とから成り、
【0039】
上記手摺り本体(G)の中空内部をLED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)の向かい合う一対として押出成形する一方、上記エンドブラケット(B)の各個を手摺り本体(G)と連通する中空のエルボ型として、光を透過し得る硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバー(29)を着脱自在に取り付けると共に、
【0040】
予じめ複数のLED(18)が取り付けられたLED配線基板(14)を手摺り本体(G)の上記受け入れ溝レール(13a)(13b)内へ、その両端部が一定長さ(L)分だけ上記エンドブラケット(B)の中空内部まで張り出す延長状態に差し込み敷設して、
【0041】
上記LED配線基板(14)の両端部に取り付けられたLED(18)からの発光が、そのエンドブラケット(B)の少なくともコーナー縁取りカバー(29)を通じて透過するように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を容易に改良できる効果がある。
【0042】
即ち、本発明の上記構成よれば、手摺り本体(G)がアルミ押出管(11)とその外周面に通し込み一体化されたカバーチューブ(12)とから成り、その手摺り本体(G)の中空内部にはLED配線基板(14)の受け入れ溝レール(13a)(13b)が、上記アルミ押出管(11)との連続一体に押出成形されている。しかも、手摺り本体(G)の両端部を受け持つエンドブラケット(B)の一対はその手摺り本体(G)と連通する中空のエルボ型に造形されている。
【0043】
そのため、予じめLED(18)が取り付けられたLED配線基板(14)を、上記手摺り本体(G)の一端部からその受け入れ溝レール(13a)(13b)に沿って、エンドブラケット(B)の中空内部まで一定長さ(L)だけ張り出し延長する状態に無理なく差し込み敷設することができ、そのエンドブラケット(B)を手摺り本体(G)の両端部へ施蓋固定すれば足り、手摺りの施工性に著しく優れる。
【0044】
又、その屋内壁面(M)への取り付け使用状態では、上記LED(18)からの発光が両エンドブラケット(B)の全体か、又はその角隅部分のコーナー縁取りカバー(29)を透過して、その両エンドブラケット(B)の周辺をスポット照明することになるため、夜間でも手摺りの一定長さを知ることができるほか、特に玄関の上がり框や小階段、その他の段差と対応位置する屋内壁面(M)へ取り付け使用した場合、その歩行上の介助効果を昂めることができ、安全性に優れる。
【0045】
しかも、上記カバーチューブ(12)はポリオレフィン系合成樹脂エラストマーから成り、アルミ押出管(11)を芯管として、これに通し込み一体化されているため、手摺り本体(G)の耐久強度を維持しつつも、握り持ち使用上の馴染み良いソフト感を与えることができる。
【0046】
請求項2の構成を採用するならば、両エンドブラケット(B)を亜鉛ダイカスト製品として、手摺り本体(G)の支持強度を向上しつつも、その角隅部分だけに光透過性の硬質合成樹脂から成る別個なコーナー縁取りカバー(29)を、違和感がない面一の連続状態に取り付けることができ、外観化粧効果が昂まる。
【0047】
特に、請求項3の構成を採用するならば、上記両エンドブラケット(B)からのスポット照明のみならず、LED配線基板(14)の中間部に取り付けられたLED(18)からの発光を、そのアルミ押出管(11)の長手方向に沿って開口分布する複数の光透過用貫通孔(16)から、上記光透過性のカバーチューブ(12)を通じて、点在するスポット状態に照明することも可能となり、その下向きによって階段歩行上の足元を安全に照明できると共に、前向き照明によって屋内を優美に装飾することができる。
【0048】
その場合、上記LED配線基板(14)に取り付けられたLED(18)は、その背後に向かって殆んど発光せず、約90%以上前向きに発光するため、上記アルミ押出管(11)が効果的な反射板として機能することとも相俟ち、その手摺り本体(G)における中間部からの照明度を著しく昂めることができるのである。
【0049】
更に、請求項4の構成を採用するならば、その手摺り本体(G)からの照明効果のみならず、握り持ち使用上の滑り止め効果も容易に付与することができ、老人や身体障害者などの介護用として、著しく有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る照明手摺りの第1実施形態を示す斜面図である。
【図2】その照明手摺りのアルミ押出管を抽出して示す斜面図である。
【図3】図2の拡大正面図である。
【図4】同じく照明手摺りのカバーチューブを抽出して示す斜面図である。
【図5】図4の拡大正面図である。
【図6】照明手摺りのLED配線基板を抽出して示す斜面図である。
【図7】図1を拡大して示す側断面図である。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】手摺り本体のエンドブラケットを抽出して示す断面図である。
【図10】本発明に係る照明手摺りの第2実施形態を示す斜面図である。
【図11】図10を拡大して示す一部破断の平面図である。
【図12】図11の12−12線に沿う拡大断面図である。
【図13】図12に対応する固定子の変形実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
(11)・アルミ押出管
(12)・カバーチューブ
(13a)(13b)・LED配線基板用受け入れ溝レール
(14)・LED配線基板
(16)・光透過用貫通孔
(18)・LED(発光ダイオード)
(19)・差込み腕管
(20)・取付脚管
(22)・取付座面
(27)・カバー受け止め口
(28)・係止片
(29)・コーナー縁取りカバー
(32)・化粧カバー
(33)・延長LED配線基板
(39)・固定子用植付け孔
(41)・滑り止め用ハンプ
(B)・エンドブラケット
(G)・手摺り本体
(M)・屋内壁面
(L)・張り出し長さ
(P)・固定子

Claims (4)

  1. アルミ押出管(11)の外周面に光を透過し得るポリオレフィン系合成樹脂エラストマーのカバーチューブ(12)が通し込み一体化された手摺り本体(G)と、その手摺り本体(G)の両端部を屋内壁面(M)へ取り付け支持する一対のエンドブラケット(B)とから成り、
    上記手摺り本体(G)の中空内部をLED配線基板用受け入れ溝レール(13a)(13b)の向かい合う一対として押出成形する一方、上記エンドブラケット(B)の各個を手摺り本体(G)と連通する中空のエルボ型として、光を透過し得る硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバー(29)を着脱自在に取り付けると共に、
    予じめ複数のLED(18)が取り付けられたLED配線基板(14)を手摺り本体(G)の上記受け入れ溝レール(13a)(13b)内へ、その両端部が一定長さ(L)分だけ上記エンドブラケット(B)の中空内部まで張り出す延長状態に差し込み敷設して、
    上記LED配線基板(14)の両端部に取り付けられたLED(18)からの発光が、そのエンドブラケット(B)の少なくともコーナー縁取りカバー(29)を通じて透過するように定めたことを特徴とする屋内用のスポット照明手摺り。
  2. エンドブラケット(B)の各個を中空エルボ型の亜鉛ダイカスト製品として、その手摺り本体(G)への差込み腕管(19)と屋内壁面(M)への取付脚管(20)とが屈曲する出隅部分に、側面視のほぼL字型カバー受け止め口(27)を切り欠いて、
    そのカバー受け止め口(27)へコーナー縁取りカバー(29)を着脱自在として、且つその外周面が上記差込み腕管(19)並びに取付脚管(20)との面一状態に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の屋内用のスポット照明手摺り。
  3. LED配線基板(14)の中間部に取り付けられたLED(18)からの発光が透過する貫通孔(16)の複数を丸孔又は長孔として、手摺り本体(G)におけるアルミ押出管(11)の長手方向に沿う点在分布状態に切り抜き加工したことを特徴とする請求項1又は2記載の屋内用のスポット照明手摺り。
  4. 複数の固定子用植付け孔(39)を手摺り本体(G)におけるアルミ押出管(11)の長手方向に沿う点在分布状態に切り抜き加工して、
    径大な頭部(40)が凸曲面をなす固定子(P)の複数を、上記植付け孔(39)へ植え付け固定することにより、その固定子(P)の頭部(40)に基く滑り止め用ハンプ(41)をカバーチューブ(12)から波状に表出させたことを特徴とする請求項1又は2記載の屋内用のスポット照明手摺り。
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