JP4015076B2 - 照明手摺り - Google Patents

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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は屋内又は屋外の階段や玄関框の段差などに設置使用される照明手摺りに関する。
【0002】
【従来の技術】
屋内のみならず、屋外にも設置使用できる照明手摺りとして、特開2000−336881号(特許第3214560号)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この公知発明の構成では手摺り本体(10)がFRP管(P)から成る一方、照明灯具(発光ダイオードや豆電球)(L)の電極線(19)を内蔵した絶縁支持部材(18)が、透明な軟質塩化ビニールやゴムなどの可塑物から屈曲自由なロープ形態に作成されているため、手摺り本体(10)が長くなればなる程、その中空内部へ照明灯具(L)の絶縁支持部材(18)をすばやく確実に通し込み配線することができず、施工性に劣るばかりでなく、その通し込み配線状態としても中間部から不安定に垂れ下がるおそれがある結果、階段などの長い手摺りについては適用し難い。
【0004】
更に、上記照明灯具(L)の配線用絶縁支持部材(18)はその可塑物の内部に、平行な一対の電極線(19)と、これに直交する多数の金属ピン(20)と、その隣り合う相互間に点在分布する多数の発光ダイオード(21)とが埋設された特殊品として、著しく高価であるため、照明手摺りの量産効果を発揮させることができず、普及上の隘路となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのために役立つ照明手摺りとして、第1に階段と対応する一定長さの手摺り本体を、下向き開口する基本的な断面倒立U字型として且つその中空内部にLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レールが押出成形されたアルミ芯材と、同じく下向き開口する断面ほぼC字型として且つその下端開口縁部が上記アルミ芯材の下端開口縁部へ巻き掛け包囲状態に嵌合一体化された軟質又は半硬質な合成樹脂製手摺りカバーと、上記アルミ芯材と手摺りカバーとの合致連通した開口下面に沿って施蓋状態に圧入一体化された軟質又は半硬質な合成樹脂製アンダーシールとから形作る一方、
【0006】
上記手摺り本体の両端部へ被着一体化されるエンドエルボの各個を、その手摺り本体のアルミ芯材と連通する中空形態として、その全体を光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく光透過性の硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバーを取り付けて、
【0007】
予じめ複数のLEDが植え付けられたLED配線基板を上記手摺り本体の溝レール内へ、その両端部が一定長さ分だけ上記エンドエルボの中空内部まで張り出す状態に差し込み敷設することにより、
【0008】
上記LED配線基板の両端部に植え付けられたLEDからの発光が、そのエンドエルボの少なくともコーナー縁取りカバーを透過して、階段の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するように定めたことを特徴とし、
【0009】
第2に段差を跨ぐ一定長さの手摺り本体を、断面円形として且つその中空内部にLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レールが押出成形されたアルミ芯材と、そのアルミ芯材の外周面に通し込み一体化された軟質な合成樹脂又はポリオレフィン系合成樹脂エラストマーの手摺りカバーとから形作る一方、
【0010】
上記手摺り本体の両端部へ被着一体化されるエンドエルボの各個を、その手摺り本体のアルミ芯材と連通する中空形態として、その全体を光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく光透過性の硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバーを取り付けて、
【0011】
予じめ複数のLEDが植え付けられたLED配線基板を上記手摺り本体の溝レール内へ、その両端部が一定長さ分だけ上記エンドエルボの中空内部まで張り出す状態に差し込み敷設することにより、
【0012】
上記LED配線基板の両端部に植え付けられたLEDからの発光が、そのエンドエルボの少なくともコーナー縁取りカバーを透過して、段差の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するように定めたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜9はその本発明の第1実施形態として、玄関へのアプローチ階段にふさわしい屋外用の照明手摺りを示している。
【0014】
(G)はそのアプローチ階段(S1)と対応する一定長さ(L1)の手摺り本体であって、剛性なアルミ芯材(10)と軟質又は半硬質な熱可塑性合成樹脂製の手摺りカバー(11)並びにアンダーシール(12)とから組立一体化されており、その両端部付近と中間部との複数個所が上記階段(S1)から垂立するステンレス鋼管やその他の中空支柱(13)によって、安定良く確固に支持されている。
【0015】
先ず、上記手摺り本体(G)のアルミ芯材(10)はアミル合金から、図3〜5のような下向き開口する基本的な断面倒立U字型に押出成形されたものであるが、その平行な左右両側面(14a)(14b)から内向き水平に突出する3個づつの部分的な仕切りリブ(15a)(15b)により、LED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R1)(R2)が上下2段として区画形成されてもいる。つまり、手摺り本体(G)の中空内部がLED配線基板(16)を受け入れる上下2段の溝レール(R1)(R2)として、そのアルミ芯材(10)との連続一体に押出成形されているわけである。
【0016】
その際、上記アルミ芯材(10)における左右両側面(14a)(14b)と上面(14c)との角隅部や、同じく左右両側面(14a)(14b)の下端部は何れも手摺りカバー(11)の内周面を受け持つ厚肉な円弧面(17a)(17b)(18a)(18b)として造形されているほか、そのアルミ芯材(10)の下端開口縁部付近からはアンダーシール用受け止めリブ(19a)(19b)の左右一対が、内向き水平に突出されてもいる。
【0017】
次に、上記手摺りカバー(11)はポリオレフィン系合成樹脂から、厚み:約3〜4mmの下向き開口する断面ほぼC字型に押出成形されたものであり、好ましくはその成形時のJIS−Aによる硬度が70〜95として、所要の力学的強度や握り持ち使用上の馴染み良いソフト感、適度な弾力性を発揮し得るようになっている。
【0018】
そして、このような手摺りカバー(11)は上記アルミ芯材(10)への所謂嵌合式として、その下端開口縁部から内向き連続的に屈曲する左右一対の係止爪(20a)(20b)が、上記アルミ芯材(10)の対応する下端開口縁部へ巻き掛け固定されることにより、そのアルミ芯材(10)を包囲する外皮となる。(21a)(21b)は上記手摺りカバー(11)の内周面に付与された左右一対の凹凸条であって、アルミ芯材(10)への巻き掛け時における弾力性を促進する。
【0019】
更に、上記アンダーシール(12)は手摺りカバー(11)と同じ軟質又は半硬質なポリオレフィン系合成樹脂から、その手摺りカバー(11)よりも薄肉な中空の断面ほぼロ字型に押出成形されたものであり、上記アルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との合致連通した開口下面に沿って、その下方から施蓋状態に圧入一体化されている。
【0020】
その圧入一体化されたアンダーシール(12)は図3に示す如く、上記アルミ芯材(10)側の受け止めリブ(19a)(19b)に受け止め規制されて、手摺りカバー(11)との安定な面一状態に保たれることにより、水密作用も営なむことになる。尚、このような組立状態にある手摺り本体(G)の外径寸法は、一例として約34〜40mmである。
【0021】
先に一言したLED配線基板(16)は図6、7に抽出する如く、その手摺り本体(G)の向かい合う溝レール(R1)(R2)とほぼ対応する帯幅(W)と厚みを備えており、これには複数の高輝度なLED(発光ダイオード)(22)が植え付けられるが、上記手摺り本体(G)における照明したい個所との関係では、その中間部の言わば歯抜け状態に植え付け使用されることもある。
【0022】
そして、このような複数のLED(22)が予じめ植え付けられた配線基板(16)は、上記手摺り本体(G)の一端部からLED配線基板受け入れ用溝レール(R1)(R2)の向かい合う相互間へ、スライド自在に差し込み敷設されるが、その際LED配線基板(16)は手摺り本体(G)よりも長く寸法化されており、その両端部の一定長さ(L2)分だけが図2のように、エンドエルボ(E)の中空内部まで張り出し延長するようになっている。
【0023】
更に言えば、屋外用の照明手摺りを示した第1実施形態の場合、図2、3から明白なように、複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16)を手摺り本体(G)の上段溝レール(R1)内には、そのLED(22)の上向きとして差し込み敷設すると同時に、やはり複数のLED(22)が植え付けられた別個なLED配線基板(16)を同じく手摺り本体(G)の下段溝レール(R2)内には、そのLED(22)の逆な下向きとして差し込み敷設している。
【0024】
しかも、手摺り本体(G)の上記アンダーシール(12)を光透過性の合成樹脂から押出成形することにより、上記下向きLED(22)からの発光がそのアンダーシール(12)を透過して、階段歩行上の足元を照明できるように定めている。
【0025】
他方、上記手摺り本体(G)におけるアルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との上面(14c)には、複数の貫通孔(23)を丸孔又は長孔として、その手摺り本体(G)の長手方向に沿う点在分布状態に切り抜き加工すると共に、その貫通孔(23)の各個へやはり光透過性の合成樹脂から成形されたトップシール(24)を、上方から施蓋状態に圧入一体化することにより、上記した上向きLED(22)からの発光がそのトップシール(24)を透過して、階段歩行上の握り持ち手を照明により案内できるように定めている。
【0026】
このような屋外用の照明手摺りとしては、上段溝レール(R1)内のLED配線基板(16)と下段溝レール(R2)内の別個なLED配線基板(16)とを、その一端部でのリード線(25)を介して通電状態に接続する一方、同じく他端部を上記手摺り本体(G)の中空支柱(13)へ導通させた電源コード(26)により、図外の電源(AC100V)と埋設状態に接続配線すれば良い。
【0027】
その場合、照明手摺りにおける上記LED(22)の点灯スイッチ(27)は玄関の壁面などへ取り付けて、人為的な点灯又は消灯の操作を行なっても勿論さしつかえないが、その点灯スイッチ(27)を特に光センサーとして、屋外の明暗を検知するか、或いはこれを赤外線センサーとして、上記アプローチ階段(S1)に接近した人体を検知し、その検知出力信号により上記LED(22)を自働的に点灯又は消灯させるように定めることが望ましい。このような光センサーや赤外線センサーの電源としても、乾電池や太陽電池などを採用することができる。
【0028】
先に一言したエンドエルボ(E)は手摺り本体(G)の両端部へ被着一体化されて、握り持ち手の袖などが不慮に係止してしまう危険を予防するものであり、中空形態に鋳造された亜鉛ダイカスト製品として、上記手摺り本体(G)の中空内部と連通する。
【0029】
即ち、エンドエルボ(E)の各個は図2、8、9のような手摺り本体(G)への差込み脚筒(28)と、これから下向きに屈曲する安全口筒(29)とを備え、その差込み脚筒(28)が上記手摺り本体(G)の端部へ差し込み套嵌された状態において、止めビス(30)などにより固定されている。(31)は上記安全口筒(29)の開口下面に被着されたキャップであり、光透過性の合成樹脂から断面ほぼU字型に成形されているが、これを使用することなく、その安全口筒(29)の下面開口状態に放置されることもある。
【0030】
しかも、上記差込み脚筒(28)と安全口筒(29)との円弧状に屈曲する出隅部分は、カバー受け止め口(32)として側面視のほぼL字型に切り欠かれていると共に、その切り欠き開口縁部からはコーナー縁取りカバー用係止爪(33)の複数が、連続一体に突設されている。そのため、上記手摺り本体(G)からエンドエルボ(E)の中空内部まで張り出すLED配線基板(16)の端部を、そのカバー受け止め口(32)から完全に目視点検することができる。
【0031】
(34)は上記エンドエルボ(E)のカバー受け止め口(32)を施蓋するためのコーナー縁取りカバーであって、光を透過し得る硬質な合成樹脂から、その外周面が上記エンドエルボ(E)の差込み脚筒(28)並びに安全口筒(29)と面一状態を保つ輪郭形状に成形されている。
【0032】
そして、そのコーナー縁取りカバー(34)の開口縁部から対応的に突出する複数の係止爪(35)が、上記エンドエルボ(E)側の係止爪(33)と係脱自在に係止されることにより、そのエンドエルボ(E)の上記カバー受け止め口(32)を施蓋状態に固定維持するようになっている。
【0033】
上記のように、手摺り本体(G)の中空内部に造形されたLED配線基板受け入れ用の溝レール(R1)(R2)と、その手摺り本体(G)の両端部に被着一体化された両エンドエルボ(E)の中空内部とは連通状態にあり、上記溝レール(R1)(R2)内に差し込み敷設されたLED配線基板(16)が、その手摺り本体(G)の両端部からエンドエルボ(E)の中空内部まで一定長さ(L2)だけ張り出しているため、上記照明手摺りの点灯使用中において、そのLED配線基板(16)の両端部に植え付けられたLED(22)からの発光は、上記エンドエルボ(E)のコーナー縁取りカバー(34)と安全口筒(29)の下面を通じて、図1〜3の矢印で示す方向へ透過し、上記アプローチ階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明することになる。
【0034】
その場合、上記手摺り本体(G)の溝レール(R1)(R2)を上下2段に押出成形し、上段溝レール(R1)内にはLED配線基板(16u)をそのLED(22)の上向きとして差し込み敷設すると共に、アルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との上面(14c)へ、複数の貫通孔(23)を点在分布状態に切り抜き加工して、その各貫通孔(23)に光透過性の合成樹脂から成るトップシール(24)を、施蓋状態に圧入一体化するならば、上記LED(22)からの発光を手摺り本体(G)の中間部からも、上向きに透過させることができる。
【0035】
他方、下段溝レール(R2)内には別個なLED配線基板(16d)を、そのLED(22)の逆を下向きとして差し込み敷設すると共に、その手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を光透過性の合成樹脂から押出成形するならば、上記LED(22)からの発光を手摺り本体(G)の中間部から、下向きに透過させることもできるため、階段歩行上の足元と握り持ち手を照明によって、ますます安全に案内し得る効果がある。
【0036】
次に、図10〜14は本発明の第2実施形態として、屋内の階段にふさわしい照明手摺りを示しており、その階段(S1)と対応する一定長さ(L1)の手摺り本体(G)は、上記第1実施形態と同じアルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)並びにアンダーシール(12)から成るが、屋内用としてその両端部付近と中間部との複数個所が中空のブラケット(36)により、屋内の壁面(M)へ安定良く受け持ち固定されている。
【0037】
その第2実施形態では上記第1実施形態と異なって、LED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R)が手摺り本体(G)の水平な直径線上に介在する1段として、アルミ芯材(10)との連続一体に押出成形されているほか、エンドエルボ(E)の各個が全体として光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形されており、しかもその手摺り本体(G)への差込み脚筒(28)から屈曲する安全口筒(29)が、壁面(M)への横向き又は階段(S1)への下向きに派出されている。
【0038】
そして、複数のLED(22)が植え付けられた配線基板(16)を上記手摺り本体(G)の溝レール(R)内へ、そのLED(22)の下向きとして差し込み敷設すると共に、同じく手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を光透過性の合成樹脂から押出成形することにより、上記下向きLED(22)からの発光がそのアンダーシール(12)を透過して、階段歩行上の足元を照明できるように定めている。
【0039】
その場合、LED配線基板(16)の両端部が一定長さ(L2)分だけ、上記手摺り本体(G)からエンドエルボ(E)の中空内部まで張り出しており、その両端部に植え付けられたLED(22)からの発光が、エンドエルボ(E)の差込み脚筒(28)と安全口筒(29)を透過して、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明できるようになっていることは、上記第1実施形態と同様である。
【0040】
但し、上記LED配線基板(16)としては必らずしも手摺り本体(G)より長い寸法の1枚物に限らず、照明したい個所との関係上、これを図11、12に例示する如く、手摺り本体(G)の両端部からエンドエルボ(E)の中空内部まで張り出す2個一対と、同じく手摺り本体(G)の中間部に対応位置する少なくとも1個との複数に分割して、その中間部のLED配線基板(16m)と両端部のLED配線基板(16e)とを上記手摺り本体(G)の共通する溝レール(R)内へ、その中間部のLED配線基板(16m)に植え付けられたLED(22)が上向き、両端部のLED配線基板(16e)に植え付けられたLED(22)が下向きとして、その相互の逆向きに差し込み敷設しても良い。(37)はこのような中間部のLED配線基板(16m)と両端部のLED配線基板(16e)とを、その隣り合う相互間での通電状態に継ぎ足し接続するリード線である。
【0041】
その際、図11から併せて明白なように、手摺り本体(G)を形作るアルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との上面(14c)へ、複数の貫通孔(23)をやはり丸孔又は長孔として、その手摺り本体(G)の長手方向に沿う点在分布状態に切り抜き加工すると共に、その貫通孔(23)の各個へ光透過性の合成樹脂から成るトップシール(24)を、上方から施蓋状態に圧入一体化することにより、上記中間部のLED配線基板(16m)から上向くLED(22)からの発光が、そのトップシール(24)を透過して、階段歩行上の握り持ち手を照明により案内できるように定めるのである。
【0042】
更に言えば、上記手摺り本体(G)からエンドエルボ(E)の中空内部まで張り出すLED配線基板(16)の両端部へ、図12、13のような別個の延長LED配線基板(38)をリード線(39)と絶縁性のコーナー支持ピース(40)によって、ほぼ直交状態に継ぎ足し接続して、その延長LED配線基板(38)に植え付けられたLED(22)からの発光を、上記エンドエルボ(E)の安全口筒(29)から同図の矢印方向へ、一層広く透過させるように定めることも可能である。
【0043】
何れにしても、このような第2実施形態の屋内用照明手摺りでは、上記LED配線基板(16)に取り付けた電源コード(26)を、手摺り本体(G)の中空ブラケット(36)から導出させて、その差込みプラグ(41)を壁面(M)の電源コンセント(42)へ差し込むか、又は上記電源コード(26)を壁面(M)から露出しない埋込み状態として、図外の電源(AC100V)へ接続配線すると共に、その人為的な点灯スイッチ(27)のみを壁面(M)への露出状態に取り付ければ良い。
【0044】
その点灯スイッチ(27)を赤外線センサーとして廊下や踊り場などに設置し、階段(S1)に接近した人体を検知することにより、上記照明手摺りのLED(22)を自働的に点灯又は消灯させるように定めることができることも、上記第1実施形態と同様である。
【0045】
尚、第2実施形態におけるその他の構成は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図10〜14に図1〜9との対応号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0046】
更に、図15〜17は本発明の第3実施形態として、玄関框(上がり框)にふさわしい屋内用の照明手摺りを示しており、これでは玄関框の段差(S2)を跨ぐ一定長さ(L1)の手摺り本体(G)が、その両端部付近の中空支柱(13)によって安定良く確固に支持されている。
【0047】
その手摺り本体(G)は上記第1、2実施形態と若干異なり、断面円形として且つその中空内部にLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R)が押出成形されたアルミ芯材(10)と、光透過性の硬質な合成樹脂又はポリオレフィン系合成樹脂エラストマー(好ましくは商品名:住友TPE)から押出成形された手摺りカバー(11)とを備え、その手摺りカバー(11)がアルミ芯材(10)の外周面へ通し込み一体化されたものであり、上記アンダーシール(12)を具備していない。
【0048】
そして、複数のLED(22)が植え付けられた配線基板(16)を手摺り本体(G)の溝レール(R)内へ、そのLED(22)の上向きとして差し込み敷設すると共に、そのLED配線基板(16)が手摺り本体(G)からエンドエルボ(E)の中空内部まで張り出す両端部に、望ましくは別個な延長LED配線基板(38)をやはりリード線(39)と絶縁性のコーナー支持ピース(40)によって、ほぼ直交状態に継ぎ足し接続し、その延長LED配線基板(38)に植え付けられたLED(22)からの発光を、上記エンドエルボ(E)の下向き安全口筒(29)から透過させるように定めている。
【0049】
しかも、上記手摺り本体(G)におけるアルミ芯材(10)の上面(14c)には複数の光透過用貫通孔(23)を丸孔又は長孔として、その手摺り本体(G)の長手方向に沿う点在分布状態に切り抜き加工しており、上記LED配線基板(16)の中間部に植え付けられた上向きLED(22)からの発光が、その貫通孔(23)から上記手摺りカバー(11)を透過して、握り持ち手を照明により案内することもできるようになっている。
【0050】
その場合、図15、16では上記第1実施形態と同様な出隅部分だけが光透過性のコーナー縁取りカバー(34)により施蓋された亜鉛ダイカスト製品のエンドエルボ(E)を示しているが、その各個の全体を光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形しても良いことは、言うまでもない。
【0051】
このような第3実施形態の照明手摺りでは、上記LED配線基板(16)やその延長LED配線基板(38)から中空支柱(13)を通じて導出された電源コード(26)の差込みプラグ(41)が、壁面(M)の電源コンセント(42)へ差し込み使用され、その点灯スイッチ(27)の人為的な操作により、上記LED(22)が点灯又は消灯されることになる。
【0052】
尚、第3実施形態におけるその他の構成は上記第1、2実施形態と実質的に同一であるため、その図15〜17に図1〜9との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明の照明手摺りではその構成上階段(S1)と対応する一定長さ(L1)の手摺り本体(G)を、下向き開口する基本的な断面倒立U字型として且つその中空内部にLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R)(R1)(R2)が押出成形されたアルミ芯材(10)と、同じく下向き開口する断面ほぼC字型として且つその下端開口縁部が上記アルミ芯材(10)の下端開口縁部へ巻き掛け包囲状態に嵌合一体化された軟質又は半硬質な合成樹脂製手摺りカバー(11)と、上記アルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との合致連通した開口下面に沿って施蓋状態に圧入一体化された軟質又は半硬質な合成樹脂製アンダーシール(12)とから形作る一方、
【0054】
上記手摺り本体(G)の両端部へ被着一体化されるエンドエルボ(E)の各個を、その手摺り本体(G)のアルミ芯材(10)と連通する中空形態として、その全体を光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく光透過性の硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバー(34)を取り付けて、
【0055】
予じめ複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16)(16u)(16d)を上記手摺り本体(G)の溝レール(R)(R1)(R2)内へ、その両端部が一定長さ(L2)分だけ上記エンドエルボ(E)の中空内部まで張り出す状態に差し込み敷設することにより、
【0056】
上記LED配線基板(16)(16u)(16d)の両端部に植え付けられたLED(22)からの発光が、そのエンドエルボ(E)の少なくともコーナー縁取りカバー(34)を透過して、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に改良できる効果がある。
【0057】
即ち、本発明の上記構成によれば、手摺り本体(G)の中空内部にLED配線基板受け入れ用溝レール(R)(R1)(R2)が、アルミ芯材(10)との連続一体に押出成形されている一方、その手摺り本体(G)の両端部へ被着一体化されるエンドエルボ(E)の各個が、上記アルミ芯材(10)と連通する中空形態に造形されている。
【0058】
そのため、予じめLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16)(16u)(16d)を、上記手摺り本体(G)の一端部からその溝レール(R)(R1)(R2)に沿って、エンドエルボ(E)の中空内部まで一定長さ(L2)だけ張り出す状態に無理なく差し込み敷設することができ、その後手摺り本体(G)の両端部へエンドエルボ(E)を被着一体化させれば足り、長い階段(S1)に対応する照明手摺りとしても極めて容易に安定良く施工し得るほか、量産効果にも優れる。
【0059】
又、その照明手摺りの使用状態では、上記LED(22)からの発光がエンドエルボ(E)の全体か、又はその角隅部分のコーナー縁取りカバー(34)を透過して、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するように定めてあるため、その階段歩行上の足元を照明によって安全に確保することができ、特に屋外の階段用として著しく有益である。
【0060】
そして、このような諸効果は請求項2の構成を採用するも、全く同様に達成することができ、玄関框(上がり框)の段差(S2)にふさわしい照明手摺りとして、その歩行上の介助効果を得られることになる。
【0061】
請求項3の構成を採用するならば、両エンドエルボ(E)を亜鉛ダイカスト製品として、手摺り本体(G)のアルミ芯材(10)と同様に耐久強度を昂めつつも、その角隅部分だけに光透過性の硬質な合成樹脂から成る別個なコーナー縁取りカバー(34)を、違和感がない面一の連続状態に取り付けることができ、外観化粧効果の向上に役立つ。
【0062】
特に、請求項4の構成を採用するならば、上記LED配線基板(16)(16d)の両端部に植え付けられたLED(22)からの発光が、エンドエルボ(E)を透過して、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するばかりでなく、そのLED配線基板(16)(16d)の中間部に植え付けられたLED(22)からの発光が、手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を通じて下向きに透過し、上記階段(S1)の一定長さ(L1)分を照明することになるため、その階段歩行上の足元をますます安全に保てる効果がある。
【0063】
請求項5の構成を採用するならば、LED配線基板(16)(16u)の両端部に植え付けられたLED(22)からの発光が、やはりエンドエルボ(E)を透過して、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するほか、そのLED配線基板(16)(16u)の中間部に植え付けられたLED(22)からの発光が、手摺り本体(G)に点在分布する複数の貫通孔(23)とそのトップシール(24)を通じて上向きに透過し、上記階段(S1)と対応する手摺り本体(G)の握り持ち手を照明することになるため、階段歩行上の安全性を一層向上させることができる。
【0064】
更に、請求項6や請求項7の構成を採用するならば、やはりエンドエルボ(E)を透過するLED(22)からの発光によって、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明できることに加えて、LED配線基板(16m)(16e)(16u)(16d)から上向くLED(22)と下向くLED(22)により、上記階段(S1)と対応する手摺り本体(G)の握り持ち手と足元を、一挙同時に照明することができるため、階段歩行上の安全性がますます昂まると共に、照明による化粧効果の向上にも役立つ。
【0065】
請求項8の構成を採用するならば、玄関框にふさわしい照明手摺りとして、上記請求項5と同様な握り持ち手の照明効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る屋外用の照明手摺りを示す正面図である。
【図2】図1の一部省略した拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】図2のアルミ芯材を抽出して示す斜面図である。
【図5】図4の拡大正面図である。
【図6】LED配線基板を抽出して示す斜面図である。
【図7】LED(発光ダイオード)の電気回路図である。
【図8】エンドエルボを抽出して示す斜面図である。
【図9】図2の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る屋内用の照明手摺りを示す正面図である。
【図11】図10の一部省略した拡大断面図である。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】図11の13−13線に沿う拡大断面図である。
【図14】図11の14−14線に沿う拡大断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る玄関框の照明手摺りを示す正面図である。
【図16】図15の一部省略した拡大断面図である。
【図17】図16の17−17線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
(10)・アルミ芯材
(11)・手摺りカバー
(12)・アンダーシール
(13)・中空支柱
(16)(16d)(16e)(16m)(16u)・LED配線基板
(22)・LED(発光ダイオード)
(23)・貫通孔
(24)・トップシール
(25)・リード線
(26)・電源コード
(27)・点灯スイッチ
(28)・差込み脚筒
(29)・安全口筒
(31)・キャップ
(32)・カバー受け止め口
(34)・コーナー縁取りカバー
(E)・エンドエルボ
(G)・手摺り本体
(R)(R1)(R2)・溝レール
(S1)・階段
(S2)・段差

Claims (8)

  1. 階段(S1)と対応する一定長さ(L1)の手摺り本体(G)を、下向き開口する基本的な断面倒立U字型として且つその中空内部にLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R)(R1)(R2)が押出成形されたアルミ芯材(10)と、同じく下向き開口する断面ほぼC字型として且つその下端開口縁部が上記アルミ芯材(10)の下端開口縁部へ巻き掛け包囲状態に嵌合一体化された軟質又は半硬質な合成樹脂製手摺りカバー(11)と、上記アルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との合致連通した開口下面に沿って施蓋状態に圧入一体化された軟質又は半硬質な合成樹脂製アンダーシール(12)とから形作る一方、
    上記手摺り本体(G)の両端部へ被着一体化されるエンドエルボ(E)の各個を、その手摺り本体(G)のアルミ芯材(10)と連通する中空形態として、その全体を光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく光透過性の硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバー(34)を取り付けて、
    予じめ複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16)(16u)(16d)を上記手摺り本体(G)の溝レール(R)(R1)(R2)内へ、その両端部が一定長さ(L2)分だけ上記エンドエルボ(E)の中空内部まで張り出す状態に差し込み敷設することにより、
    上記LED配線基板(16)(16u)(16d)の両端部に植え付けられたLED(22)からの発光が、そのエンドエルボ(E)の少なくともコーナー縁取りカバー(34)を透過して、階段(S1)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するように定めたことを特徴とする照明手摺り。
  2. 段差(S2)を跨ぐ一定長さ(L1)の手摺り本体(G)を、断面円形として且つその中空内部にLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R)が押出成形されたアルミ芯材(10)と、そのアルミ芯材(10)の外周面に通し込み一体化された軟質な合成樹脂又はポリオレフィン系合成樹脂エラストマーの手摺りカバー(11)とから形作る一方、
    上記手摺り本体(G)の両端部へ被着一体化されるエンドエルボ(E)の各個を、その手摺り本体(G)のアルミ芯材(10)と連通する中空形態として、その全体を光透過性の硬質な合成樹脂から一体成形するか、又はその角隅部分だけに同じく光透過性の硬質な合成樹脂から成形されたコーナー縁取りカバー(34)を取り付けて、
    予じめ複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16)を上記手摺り本体(G)の溝レール(R)内へ、その両端部が一定長さ(L2)分だけ上記エンドエルボ(E)の中空内部まで張り出す状態に差し込み敷設することにより、
    上記LED配線基板(16)の両端部に植え付けられたLED(22)からの発光が、そのエンドエルボ(E)の少なくともコーナー縁取りカバー(34)を透過して、段差(S2)の上り始端位置と下り始端位置とをスポット照明するように定めたことを特徴とする照明手摺り。
  3. エンドエルボ(E)の各個を中空形態の亜鉛ダイカスト製品として、その手摺り本体(G)への差込み脚筒(28)とこれから下向き又は横向きに屈曲する安全口筒(29)との出隅部分へ、側面視のほぼL字型カバー受け止め口(32)を切り欠いて、
    そのカバー受け止め口(32)へコーナー縁取りカバー(34)を着脱自在として、且つその外周面が上記差込み脚筒(28)並びに安全口筒(29)との面一状態に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明手摺り。
  4. 手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を光透過性の合成樹脂から押出成形する一方、
    予じめ複数のLED(22)が中間部に植え付けられたLED配線基板(16)(16d)を、上記手摺り本体(G)の溝レール(R)(R2)内へLED(22)の下向きとして差し込み敷設することにより、
    そのLED(22)からの発光が上記手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を通じて、下向きに透過するように定めたことを特徴とする請求項1記載の照明手摺り。
  5. 予じめ複数のLED(22)が中間部に植え付けられたLED配線基板(16)(16u)を、手摺り本体(G)の溝レール(R)(R1)内へLED(22)の上向きとして差し込み敷設する一方、
    そのLED(22)からの発光が透過する貫通孔(23)の複数を丸孔又は長孔として、上記手摺り本体(G)におけるアルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との上面(14c)へ、点在分布状態に切り抜き加工すると共に、
    光透過性の合成樹脂から成形されたトップシール(24)を、上記貫通孔(23)の各個へ施蓋状態に圧入一体化したことを特徴とする請求項1記載の照明手摺り。
  6. 手摺り本体(G)におけるアルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との上面(14c)へ、複数の貫通孔(23)を点在分布状態に切り抜き加工して、その貫通孔(23)の各個へ光透過性の合成樹脂から成るトップシール(24)を、施蓋状態に圧入一体化する一方、
    同じく手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を光透過性の合成樹脂から押出成形すると共に、
    予じめ複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16)を、上記手摺り本体(G)の両端部からエンドエルボ(E)の中空内部まで張り出す2個一対と、同じく手摺り本体(G)の中間部に対応位置する少なくとも1個との複数に分割して、
    その中間部に対応位置する少なくとも1個のLED配線基板(16m)と、両端部に対応位置する2個一対のLED配線基板(16e)とを上記手摺り本体(G)の溝レール(R)内へ、そのLED(22)が互いに上下の逆向きとして差し込み敷設したことを特徴とする請求項1記載の照明手摺り。
  7. 手摺り本体(G)におけるアルミ芯材(10)と手摺りカバー(11)との上面(14c)へ、複数の貫通孔(23)を点在分布状態に切り抜き加工して、その貫通孔(23)の各個へ光透過性の合成樹脂から成るトップシール(24)を、施蓋状態に圧入一体化する一方、
    同じく手摺り本体(G)のアンダーシール(12)を光透過性の合成樹脂から押出成形すると共に、
    上記手摺り本体(G)におけるLED配線基板受け入れ用の向かい合う溝レール(R1)(R2)を上下2段に押出成形して、上段溝レール(R1)には予じめ複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16u)を、そのLED(22)の上向きとして差し込み敷設し、
    下段溝レール(R2)にはやはり予じめ複数のLED(22)が植え付けられたLED配線基板(16d)を、そのLED(22)の下向きとして差し込み敷設したことを特徴とする請求項1記載の照明手摺り。
  8. 予じめ複数のLED(22)が中間部に植え付けられたLED配線基板(16)を、手摺り本体(G)の溝レール(R)内へLED(22)の上向きとして差し込み敷設する一方、
    そのLED(22)からの発光が透過する貫通孔(23)の複数を丸孔又は長孔として、上記手摺り本体(G)におけるアルミ芯材(10)の上面へ点在分布状態に切り抜き加工すると共に、
    上記手摺り本体(G)の外周面へ通し込み一体化される手摺りカバー(11)を、光透過性の合成樹脂又は合成樹脂エラストマーから押出成形したことを特徴とする請求項2記載の照明手摺り。
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