JP2005006586A - 移動農機におけるエンジン始動制御部 - Google Patents

移動農機におけるエンジン始動制御部 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの始動と同時に脱穀装置等の作業機が作動しない移動農機におけるエンジン始動制御部を提供することを課題としている。
【解決手段】エンジン13の始動を電気的に制御するエンジン始動制御部70に、エンジン13により発生する駆動力を、農作業用の作業機側に入り切り自在に伝動する作業機クラッチ26が切り状態であり、且つ作業機クラッチ26を介した駆動力の伝動の入り切りを操作する作業機操作レバー72が駆動力の伝動切り状態である場合にのみ、作業機クラッチ26の作動状態を電気的に検出するクラッチスイッチ80と作業機操作レバー72のポジションを電気的に検出するレバースイッチ76とに基づきエンジン13の始動を許容するエンジン始動規制手段を設けた
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバイン等の移動農機におけるエンジン始動制御部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来移動農機においてクラッチが「入り」又は「切り」いずれであるかを検出する検出スイッチを設け、クラッチが「入り」位置にある場合は、セルモータを作動させず、エンジンの始動ができないように構成したものが公知となっている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】
実開昭52−49435号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記検出スイッチはクラッチレバーに設けられているため、例えばクラッチが入り状態のまま、エンジンを非常停止させた後では、クラッチレバーを切り位置に切り換えても、クラッチが切り状態とならないので、この状態でエンジンを始動すると、エンジン始動時に同時に脱穀装置等の作業機が作動するという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の移動農機におけるエンジン始動制御部は、エンジン13により発生する駆動力を、農作業用の作業機側に入り切り自在に伝動する作業機クラッチ26と、該作業機クラッチ26の作動状態を電気的に検出するクラッチスイッチ80と、上記作業機クラッチ26を電気的に入り切りするクラッチ操作部58と、上記作業機への作業機クラッチ26を介した駆動力の伝動の入り切りを操作する作業機操作レバー72と、該作業機操作レバー72のポジションを電気的に検出するレバースイッチ76と、エンジン13の始動を電気的に制御するエンジン始動制御部70とを備えた移動農機において、前記エンジン始動制御部70に、作業機クラッチ26が切り状態であり、且つ作業機操作レバー72が駆動力の伝動切り状態である場合にのみエンジン13の始動を許容するエンジン始動規制手段を設けたことを第1の特徴としている。
【0005】
またクラッチ操作部58を電気的に制御する制御部70を設け、エンジン始動制御部70に、エンジン13の停止状態において、作業機クラッチ26が入り状態にある場合、エンジン13の始動の際、エンジン13を始動させるより前にクラッチ操作部58を作動させて作業機クラッチ26を切り状態に切り換えるクラッチ切換手段を設けたことを第2の特徴としている。
【0006】
さらに移動農機がコンバインであり、農作業用の作業機が脱穀装置2であることを第3の特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のエンジン始動制御部を採用した移動農機であるコンバインの平面図である。左右のクローラ走行装置を備えた走行機体1上には、グレンタンク3と、農作業用の作業機となる脱穀装置2とが左右に並べて配置されており、グレンタンク3の前方には運転席4が設けられている。なおグレンタンク3は左右方向に開閉自在であり、図1は開放状態である。
【0008】
また走行機体1の前方となる運転席4の前方には、図1,図2に示されるように、機体フレーム7側に軸支されている縦フレーム9を介して前処理部8が上下昇降自在に設けられており、前処理部8と、脱穀装置2との間には扱深さ搬送体6が設けられている。そして上記構成の走行機体1の機体フレーム7が、左右のクローラ走行装置15に支持されている。
【0009】
そして本コンバインは、従来同様、前処理部8により穀稈を刈取り、刈取られた穀稈を扱深さ搬送体6によって脱穀装置2側に搬送し、脱穀装置2のフィードチェーン5に受け継がせ、該フィードチェーン5によって穀稈を脱穀装置2に供給し、脱穀後の穀粒をグレンタンク3に収容する。
【0010】
このとき上記脱穀装置2は従来同様、脱穀後の穀粒を揚穀筒11を介してグレンタンク3に送り出すとともに、脱穀作業時に発生する2番物を2番還元筒12によって、脱穀装置2側に還元する構造となっている。そして上記揚穀筒11及び2番還元筒12は、脱穀装置2におけるグレンタンク3側(機体内側)の外側壁に設けられており、揚穀筒11及び2番還元筒12内に設けられた回転駆動自在な搬送らせんによって穀粒の搬送が行われる。
【0011】
なお上記縦フレーム9は運転席4の側方、且つ脱穀装置2の前方において上下回動自在に支持されている。そして縦フレーム9には前処理部8側に駆動力を伝動する伝動機構が内装されており、縦フレーム9には駆動力入力用の入力プーリ10が設けられている。
【0012】
一方図3の伝動線図に示される本コンバインのエンジン13は運転席4の座席4a下方に設けられており、エンジン13からの駆動力を前処理部8に伝動する前処理伝動系に、前処理部8,脱穀装置2、及びフィードチェーン5を駆動するための作業機トランスミッション14が設けられ、該作業機トランスミッション14のミッションケース16が、脱穀装置2の前方の運転席4側、すなわちエンジン13側に配置されている。
【0013】
このとき図3の伝動線図に示されるように、上記ミッションケース16にはエンジン13からの駆動力を無段階に変速して作業機トランスミッション14に入力する無段変速装置(作業機HST)18が一体的に取り付けられている。
【0014】
そしてミッションケース16のエンジン13側からは、作業機HST18に駆動力を入力する動力入力軸19が突出しており、動力入力軸19の端部に軸支された入力プーリ21に、エンジン13の出力軸22に軸支された出力プーリ23からベルト24及び作業機クラッチ機構26を介して駆動力が入り切り自在に伝動されている。
【0015】
なお上記動力入力軸19には脱穀出力プーリ27も軸支されており、脱穀装置2において選別風を送風せしめる唐箕ファン28に、該唐箕ファン28の駆動軸(唐箕軸)29のエンジン側の突出端部側に軸支された脱穀入力プーリ31とベルト32を介して駆動力を伝動するように構成されている。
【0016】
そして脱穀装置2は、脱穀装置2の枠体におけるエンジン側の側面外側において、唐箕軸29からプーリ33,34とベルト36を介して扱胴37の駆動力入力軸38に駆動力を伝動するように構成されている。
【0017】
一方ミッションケース16からは、前処理部8側への駆動力出力用の前処理駆動軸39と、フィードチェーン5側への駆動力出力用のフィードチェーン駆動軸41とがそれぞれ突出している。そして前処理駆動軸39の端部には前処理出力プーリ44が設けられており、該前処理出力プーリ44から前述の前処理部8側の入力プーリ10にベルト46と前処理クラッチ機構47を介して駆動力が伝動されている。
【0018】
以上により作業機クラッチ機構26を入り作動させることによって、動力入力軸19にエンジン13から直接駆動力が入力され、該駆動力は作業機HST18に伝動されて無段階に変速され、前処理駆動軸39とフィードチェーン駆動軸41から出力される。そして前処理装置8及びフィードチェーン5が駆動されるとともに、動力入力軸19から唐箕軸29に駆動力が伝動され、脱穀装置2が駆動される。
【0019】
なお作業機クラッチ機構26の入り切りによって、前処理装置8,フィードチェーン5,脱穀装置2の駆動を同時に入り切りすることができるが、特に作業機トランスミッション14への駆動力の入力状態(作業機クラッチ機構26の入り状態)においては、上記前処理クラッチ機構47によって前処理部8の駆動を単独で入り切りすることが可能となっている。
【0020】
一方エンジン13の出力軸22には、走行出力プーリ30も軸支されており、該走行出力プーリ30からベルト20及び走行クラッチ機構35を介して走行トランスミッション40に駆動力が入り切り自在に伝動されている。そして走行トランスミッション40からクローラ走行装置15に駆動力が変速されて出力される。
【0021】
なお走行クラッチ機構35は、運転席4のフロアから突出している踏み込み操作自在なクラッチペダルによって行われ、走行トランスミッション40の変速操作は、運転席4の操作パネルから突出している主変速レバー45によって行われる。
【0022】
次に上記作業機クラッチ機構26及び前処理クラッチ機構47の構造について説明する。図2に示されるように、両クラッチ機構26,47ともに、ベルトに摺接するアイドラを回転自在にアームに軸支し、アイドラによってベルトにテンションを与えることにより駆動力を伝動するテンションクラッチ機構となっている。
【0023】
そして作業機クラッチ機構26における作業機アイドラ51を軸支する作業機アイドラアーム52及び前処理クラッチ機構47における前処理アイドラ53を軸支する前処理アイドラアーム54が、ミッションケース16側に回動自在に軸支されている。
【0024】
また作業機アイドラアーム52を揺動させるレバーアーム56が作業機クラッチワイヤ57を介して、作業機クラッチ機構26を電気的に入り切りするクラッチ操作部である作業機クラッチ駆動部58に、前処理アイドラアーム54を揺動させるレバーアーム59が前処理クラッチワイヤ61を介して、前処理クラッチ機構47を電気的に入り切りするクラッチ操作部である前処理クラッチ駆動部62にそれぞれ連結されている。
【0025】
このとき図4に示されるように、作業機クラッチ駆動部58と前処理クラッチ駆動部62は共に、モータと該モータにより揺動駆動される揺動板とを備えた構造となっており、同一(1つ)の板状の取付ベース63上に構築されている。そして作業機クラッチ駆動部58の作業機クラッチモータ64により揺動駆動される作業機クラッチ揺動板66に設けられたレバーアーム67に前述の作業機クラッチワイヤ57が、前処理クラッチ駆動部62の前処理クラッチモータ68により揺動駆動される前処理クラッチ揺動板69に設けられたレバーアーム71に前述の前処理クラッチワイヤ61がそれぞれ連結されている。
【0026】
なお両モータ64,68は取付ベース63に固定されるモータ支持板60,65に取り付けられ、図5に示されるマイコンユニットからなる制御部(コントローラ)70の出力側に接続されている。そしてモータ支持板60上に作業機クラッチ駆動部58が、モータ支持板65上に前処理クラッチ駆動部62がそれぞれ構成され、取付ベース63によって一体化されている。
【0027】
これによりコントローラ70が、作業機モータ64又は刈取モータ68を所定の一方向に所定の入り駆動時間駆動させ、アイドラ51又はアイドラ53がベルト32又はベルト46のテンションを高める方向に、アイドラアーム52又は54を所定角度揺動させることにより、作業機クラッチ機構26又は刈取クラッチ機構47が入り作動せしめられる。
【0028】
またコントローラ70が、作業機モータ64又は刈取モータ68を、上記作業機クラッチ機構26又は刈取クラッチ機構47を入り作動させる入り方向の逆方向(切り方向)に、所定の切り駆動時間駆動させ、アイドラ51又はアイドラ53がベルト32又はベルト46のテンションを低下させる方向にアイドラアーム52又は54を所定角度揺動させることにより、作業機クラッチ機構26又は刈取クラッチ機構47が切り作動せしめられる。
【0029】
そして本実施形態のコンバインは、作業クラッチ26及び刈取クラッチ47の入り切りは、運転席4における座席4aの側方に前後揺動自在に設けられた1本の刈取脱穀レバー72によって操作され、つまりオペレータは1本の刈取脱穀レバー72を操作することによってコントローラ70を介して電気的に前処理部8及び脱穀装置2の駆動を入り切り操作することが可能となっている。
【0030】
このため刈取脱穀レバー72の揺動基端部には、図6に示されるように、一体揺動自在に作動カム73が設けられ、さらに該作動カム73の近傍前後に、上記コントローラ70の入力側に接続されるリミットスイッチからなる刈取スイッチ74と作業機スイッチ76とが設けられている。
【0031】
そして図6(a)に示されるように、刈取脱穀レバー72を最後方に揺動させたニュートラル状態においては、作動カム73は作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74のいずれとも当接せず、作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74はともに切り状態(OFF)となり、図6(b)に示されるように、刈取脱穀レバー72を1段階前方に揺動させた脱穀入り状態とすることによって、作動カム73が作業機スイッチ76のみと当接して、作業機スイッチ76のみを入り作動(ON)させ、図6(c)に示されるように、刈取脱穀レバー72を最前方に揺動させた脱穀刈取入り状態とすることによって、作動カム73が作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74とともに当接し、作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74をともに入り作動(ON)させるように設定されている。
【0032】
これによりコントローラ70は、所定の作動フローに従い作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74の入り切りに応じて作業機モータ64及び刈取モータ68を制御し、作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74,作業機スイッチ76及び刈取スイッチ74をON,OFFさせる機構(作動カム73)側に故障が無い場合は、刈取脱穀レバー72のニュートラル状態(作業機スイッチ76と刈取スイッチ74が共にOFF)において前処理部8及び脱穀装置3を共に停止させ、刈取脱穀レバー72の脱穀入り状態(作業機スイッチ76のみON)において脱穀装置3のみ駆動させ、刈取脱穀レバー72の脱穀刈取入り状態(作業機スイッチ76と刈取スイッチ74が共にON)において前処理部8及び脱穀装置3を共に駆動させる。
【0033】
なお前述のコントローラ70の出力側には、エンジン13のスタータモータ75が、入力側には、エンジン13のスタータスイッチ83がそれぞれ接続されており、コントローラ70は、キーがエンジンスタートポジションに位置し、スタータスイッチ83を入り作動させると、所定のエンジン始動フローに基づきスタータモータ75を作動させ、エンジン13を始動させるようにも構成されている。すなわち上記コントローラ70は、エンジン13の始動を電気的に制御するエンジン始動制御部と、両クラッチ操作部(作業機クラッチ駆動部58,前処理クラッチ駆動部62)を電気的に制御する制御部とを兼用している。
【0034】
また作業機クラッチ機構26における作業機アイドラアーム52の近傍位置には、図2に示されるように、作業機クラッチ機構26の作動状態を電気的に検出するリミットスイッチからなるクラッチスイッチ80が設けられており、該クラッチスイッチ80は、図5に示されるようにコントローラ70の入力側に接続されている。
【0035】
そして上記クラッチスイッチ80は、作業機クラッチ機構26の入り作動状態における作業機アイドラアーム52によって、スイッチアームが操作されて入り状態(ON)となり、作業機クラッチ機構26の入り作動を検出し、作業機クラッチ機構26の切り状態において、切り状態(OFF)となり、作業機クラッチ機構26の切り状態を検出する。
【0036】
さらに前述の主変速レバー45側には、主変速レバー45が走行速度を0とするニュートラルポジションに位置していることを検出するニュートラルスイッチが設けられており、図5に示されるように、該ニュートラルスイッチ85も上記コントローラ70の入力側に接続されている。
【0037】
その他前述のクラッチペダル側には、走行クラッチ機構35を切り状態にするべくクラッチペダルを踏み込んだ状態であることを検出する走行クラッチスイッチが設けられており、図5に示されるように、該走行クラッチスイッチ90も上記コントローラの入力側に接続されている。
【0038】
次に前述のエンジン始動フローについて、図7のフローチャート図に従って説明する。上記エンジン始動フローは、ステップS1において、スタータスイッチ83のON,OFFをチェックし、エンジン始動となるONの場合に、ステップS2に進み、走行クラッチスイッチ90をチェックする。
【0039】
そして走行クラッチスイッチ90がONの場合、すなわちクラッチペダルを踏み込んで、走行クラッチ機構35を切り状態としている場合に、ステップS3に進み、ニュートラルスイッチ85をチェックする。そしてステップS3においてニュートラルスイッチ85がONの場合、すなわち主変速レバー45がニュートラルポジションに位置している場合に、ステップS4に進み、作業機スイッチ76のチェックを行う。
【0040】
そして作業機スイッチ76がOFFの場合、すなわち刈取脱穀レバー72がニュートラル状態に位置して、脱穀入り状態又は脱穀刈取入り状態ではない場合に、ステップS5に進み、クラッチスイッチ80の状態をチェックし、クラッチスイッチ80がOFFの場合、すなわち作業機クラッチ機構26が切り状態にある場合にステップS6に進み、スタータモータ75を作動させて、エンジン13をスタートさせる。
【0041】
以上によりキーによってスタータスイッチ83を始動させると、走行機クラッチ機構35が切り状態であり、且つ主変速レバー45がニュートラル状態にある環境において、刈取脱穀レバー72がニュートラル状態であるとともに、作業機クラッチ機構26が切り状態にある場合にエンジン13がスタートせしめられる。
【0042】
そして上記フロー中において、特にステップS4〜ステップS5が、作業機クラッチ機構26が切り状態であり、且つ刈取脱穀レバー72がニュートラル状態である場合にのみエンジン13の始動を許容するエンジン始動規制手段を構成している。
【0043】
一方ステップS5においてクラッチスイッチ80がOFFで無い場合、すなわち作業機クラッチ機構26が入り状態である場合は、ステップS7に進み、作業機クラッチ機構26を切り状態とする方向に作業機モータ64を駆動し、ステップS8に進み、再度クラッチスイッチ80の状態をチェックし、クラッチスイッチ80がOFFとなる(作業機クラッチ機構26が切り状態となる)と、ステップS9に進み、作業機モータ64の駆動を停止し、ステップS10に進み、スタータモータ75を作動させて、エンジン13をスタートさせる。
【0044】
すなわちステップS7〜ステップS9が、エンジン13の停止状態において、走行クラッチ機構35が切り状態であり、且つ主変速レバー45がニュートラル状態にある環境で、刈取脱穀レバー72がニュートラル状態であるが、作業機クラッチ26が入り状態にある場合に、エンジン13の始動の際、エンジン13を始動させるより前に作業機クラッチ駆動部58を作動させて作業機クラッチ26を切り状態に切り換えるクラッチ切換手段となっている。
【0045】
以上に示されるエンジン始動フロー中のエンジン始動規制手段によって、作業機クラッチ機構26が切り状態であり、且つ刈取脱穀レバー72が前処理部8及び脱穀装置3への駆動力の伝動切り状態となるニュートラル状態の場合にのみエンジン13の始動が可能となる。
【0046】
このため、例えば作業機クラッチ機構26が入り作動状態のまま、エンジン13を非常停止させた後では、刈取脱穀レバー72をニュートラル状態に切り換えても、作業機クラッチ機構26が切り状態とならないため、この状態でのエンジン13の始動は規制され、エンジン13の始動時に同時に脱穀装置3や前処理部8等の作業機が作動するという不具合が防止される。
【0047】
そして上記のように刈取脱穀レバー72がニュートラル状態であるにもかかわらず、上記作業機クラッチ機構26が入り状態である場合は、上記フロー中のクラッチ切換手段によって、エンジン13の始動操作をオペレータ等が行うと、エンジン13が始動するより前に作業機クラッチ駆動部58が作業機クラッチ機構26を切り状態に切り換え、その後エンジン13が始動される。
【0048】
これによりエンジン始動時に同時に脱穀装置2や前処理部8等の作業機が作動することがないだけでなく、上記のようにエンジン13の停止状態において、刈取脱穀レバー72がニュートラル状態であるにもかかわらず、上記作業機クラッチ機構26が入り状態である場合は、作業機クラッチ機構26が自動的に切り状態に切り換えられ、その後にエンジン13が始動される。
【0049】
また例えばコンバインの電源がOFFの状態で、作業機クラッチ機構26が切り状態となっている際に、誤って刈取脱穀レバー72を脱穀入り状態や脱穀刈取入り状態とした場合、エンジン13が始動すると、刈取脱穀レバー72のポジションに起因して、エンジン13の始動直後に、脱穀装置3や前処理部8等の作業機が作動してしまう。
【0050】
しかし本コンバインにおいては、上記エンジン始動規制手段によって、作業機クラッチ機構26が切り状態であり、且つ刈取脱穀レバー72が脱穀入り状態又は脱穀刈取入り状態となっていると、この状態でのエンジン13の始動は規制され、エンジン13が始動しないため、上記エンジン13の始動直後の脱穀装置3や前処理部8等の作業機の作動が防止される。
【0051】
次に前述の取付ベース63の配置について説明する。グレンタンク3は走行機体1上で回動するため、図1,図8に示されるように、グレンタンク3の下方に機体フレーム7が位置し、グレンタンク3の下方にはスペースS1が存在する。そして該スペースS1における揚穀筒11及び2番還元筒12の側方には、揚穀筒11及び2番還元筒から所定距離離間して図示しないマフラが平面視で傾斜して、マフラカバー77に覆われて配置されている。
【0052】
なおマフラカバー77の前後からは排気管78が突出している。また揚穀筒11及び2番還元筒12の後方には燃料タンク79が設けられている。これにより揚穀筒11及び2番還元筒12の側方には、上記スペースS1を区切るようにしてマフラカバー77及び排気管78と燃料タンク79の前端部分に囲まれた略3角形形状のスペースS2が形成され、このスペースS2に機体フレーム7側にボルト81を介して上記取付ベース63が固定されて設けられている。
【0053】
そして上記取付ベース63には、前述のように作業機クラッチ駆動部58と前処理クラッチ駆動部62とが集中して設けられているため、結局上記スペースS2内に、作業機クラッチ機構26及び前処理クラッチ機構47から離間して、作業機クラッチモータ64及び前処理クラッチモータ68を含む作業機クラッチ駆動部58と前処理クラッチ駆動部62が取付ベース63によって一体的に集中配置されている。
【0054】
これにより作業機クラッチ駆動部58と前処理クラッチ駆動部62が共通の取付ベース63上に構成されることによって、両駆動部58,62をアッセンブルとして容易に組み付けることができるほか、揚穀筒11及び2番還元筒12の側方の比較的広い空間(スペースS2)に作業機クラッチ駆動部58と前処理クラッチ駆動部62のアッセンブルを組み付けることになるため、当該アッセンブルの走行機体1側への組み込みも容易である。
【0055】
このとき上記アッセンブルは、グレンタンク3を開状態とすることによって裸出するため、グレンタンク3を開くことによって容易にメンテナンスすることができる。
【0056】
そして上記アッセンブルを取り外すことによって、2番還元筒11及び揚穀筒12の基部側の掃除カバー82を容易に取り外して、2番還元筒11及び揚穀筒12のメンテナンスを容易に行うことができる。また上記アッセンブルは、既存の空間に配置されるため省スペースでもある。
【0057】
さらに上記アッセンブルは脱穀装置2の側方において、マフラカバー77と燃料タンク79によって囲まれて配置されるため、作業機クラッチ駆動部58及び前処理クラッチ駆動部62、ことに両モータ64,68がマフラカバー77と燃料タンク79によってガードされ、作業中の破損等が防止される。
【0058】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の構造によると、コンバイン等の移動農機において、エンジン始動規制手段によって、作業機クラッチが切り状態であり、且つ作業機操作レバーが駆動力の伝動切り状態である場合にのみエンジンの始動が可能となるため、例えば作業機クラッチが入り作動状態のまま、エンジンを非常停止させた後では、作業機操作レバーを駆動力の伝動切り状態に切り換えても、作業機クラッチが切り状態とならない(入り状態のままである)が、この状態ではエンジンの始動は規制され、エンジン始動時に同時に脱穀装置等の作業機が作動するという不具合を防止することができるという効果がある。
【0059】
また作業機クラッチが切り作動状態で、作業機操作レバーが駆動力の伝動入り状態である場合も、エンジンの始動は規制されるため、エンジン始動直後に、作業機操作レバーの駆動力の伝動入り状態に起因して作業機クラッチが入り作動し、脱穀装置等の作業機が作動するという不具合も防止される。
【0060】
このときクラッチ切換手段を設けることによって、上記のように作業機操作レバーが駆動力の伝動切り状態であって、作業機クラッチが入り状態の場合には、エンジンを始動させると、エンジンを始動させるより前にクラッチ操作部が作業機クラッチを切り状態に切り換え、その後エンジンを始動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したコンバインのグレンタンクを開いた状態の平面図である。
【図2】走行機体の脱穀装置側方部分の要部側面図である。
【図3】駆動系の伝動線図である。
【図4】作業機クラッチ駆動部及び前処理クラッチ駆動部のアッセンブルの斜視図である。
【図5】マイコンユニットへの配線状態を示す概略図である。
【図6】(a)は、刈取脱穀レバーのニュートラル状態を示す側面透視図,(b)は、刈取脱穀レバーの脱穀入り状態を示す側面透視図,(c)は、刈取脱穀レバーの脱穀刈取入り状態を示す側面透視図である。
【図7】エンジン始動のフローチャート図である。
【図8】作業機クラッチ駆動部及び前処理クラッチ駆動部のアッセンブルの配置を示した平面図である。
【符号の説明】
13 エンジン
26 作業機クラッチ機構(作業機クラッチ)
80 クラッチスイッチ
58 作業機クラッチ駆動部(クラッチ操作部)
72 刈取脱穀レバー(作業機操作レバー)
76 作業機スイッチ(レバースイッチ)
70 コントローラ(エンジン始動制御部,制御部)

Claims (3)

  1. エンジン(13)により発生する駆動力を、農作業用の作業機側に入り切り自在に伝動する作業機クラッチ(26)と、該作業機クラッチ(26)の作動状態を電気的に検出するクラッチスイッチ(80)と、上記作業機クラッチ(26)を電気的に入り切りするクラッチ操作部(58)と、上記作業機への作業機クラッチ(26)を介した駆動力の伝動の入り切りを操作する作業機操作レバー(72)と、該作業機操作レバー(72)のポジションを電気的に検出するレバースイッチ(76)と、エンジン(13)の始動を電気的に制御するエンジン始動制御部(70)とを備えた移動農機において、前記エンジン始動制御部(70)に、作業機クラッチ(26)が切り状態であり、且つ作業機操作レバー(72)が駆動力の伝動切り状態である場合にのみエンジン(13)の始動を許容するエンジン始動規制手段を設けた移動農機におけるエンジン始動制御部。
  2. クラッチ操作部(58)を電気的に制御する制御部(70)を設け、エンジン始動制御部(70)に、エンジン(13)の停止状態において、作業機クラッチ(26)が入り状態にある場合、エンジン(13)の始動の際、エンジン(13)を始動させるより前にクラッチ操作部(58)を作動させて作業機クラッチ(26)を切り状態に切り換えるクラッチ切換手段を設けた請求項1の移動農機におけるエンジン始動制御部。
  3. 移動農機がコンバインであり、農作業用の作業機が脱穀装置(2)である請求項1又は2の移動農機におけるエンジン始動制御部。
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