JP2005006571A - 串団子製造方法および装置 - Google Patents

串団子製造方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高品質の串団子を衛生的に効率よく自動生産することができる方法および装置を提供するものである。
【解決手段】搬送手段によって一方向へ搬送される団子載置部材に備えた団子載置部に、載置位置において団子を順次載置し、前記載置位置の下流側の串刺し位置に配置した串刺し装置に備えた串を、串刺し位置に移動した団子載置部に対して相対的に上下動して上記串に団子載置部の団子を刺すことにより串団子を製造する。さらに、前記団子載置部の団子の串刺しは、前記搬送方向に対して交差する方向へ相対的に移動して繰り返し行うことにより串団子を製造する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、串団子製造手段に関するものであり、詳しくは、団子を搬送する搬送手段の上方より団子を串刺して串団子を製造することにより、高品質かつ衛生的に串団子を生産することのできる串団子製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の串団子製造装置は、団子の生地をシート状に連続して送り、その連続して送られた生地から一串分の所定量の生地を切断するとともに串を横方向から挿入し、串刺し状の略球形状の団子を成形するようにしている。さらに、成形ローラーを通過させることにより、串棒付きの団子を製造するものである(特許文献1)。
また、別の従来の串団子製造装置は、複数個の団子を搬送方向と直交する方向(以後、横方向と称す)に一連の並列状態に収容する多数の載置部を備えたパレットが設けられ、このパレットを搬送方向に列設された並列団子搬送コンベアを有している。そして、この並列団子搬送コンベアを間欠移動させながら、串刺し装置によって前記パレットの横方向から一連の並列状態に串刺しするものである(特許文献2,3)。
さらに、上記並列状態に串刺しする串団子製造装置においては、串刺し装置により団子を串刺しする際にパレットの上方より並列状態の団子を押さえる押さえ装置が必要である(特許文献3)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001─204369号公報(請求項1,第2図)
【特許文献2】
特開平09─002657号公報(第2頁,第1−2図)
【特許文献3】
実公昭46─011904号公報(第1頁,第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001─204369号公報に示される従来の串団子製造機においては、成形ローラーにて棒付き団子生地を丸めるため、成形後の串棒の上下に団子のくずがはみ出たりすることがある。また、成形される串団子は一種類の団子生地からのみ成形されており、包被食品のごとく多層の団子を成形することができないため、一本の串に多種の団子を自動で串刺しすることができない。
【0005】
また、特開平09─002657号公報や実公昭46─011904号公報に示される串団子製造装置は、団子を串刺しする際にパレットの上方より団子を押さえる押さえ装置が必要となり、その構造が複雑であり問題があった。
【0006】
さらに、上記従来の串団子製造装置においては、複数の団子を一気に串刺しするために団子生地と串の粘着が強く、食する際に団子を引き抜く時に力が必要となり食べ難いという問題があった。
【0007】
従来、一本の串に複数種の団子を串刺しする場合には、団子分割機より団子を分割したり、あるいは包あん機などにより多層の包被食品を成形した後、手作業により串刺しして串団子を製造する以外に製造手段がなく、その自動化が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した問題を解決するためのものであり、高品質の串団子を衛生的に効率よく自動生産することができる方法および装置を提供するものである。すなわち、請求項1に係る発明は、搬送手段によって一方向へ搬送される団子載置部材に備えた団子載置部に、載置位置に団子を順次載置し、前記載置位置の下流側の串刺し位置に配置した串刺し装置に備えた串を、串刺し位置に移動した団子載置部に対して相対的に上下動して上記串に団子載置部の団子を刺すことによって行われる串団子の製造方法である。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記団子載置部の団子の串刺しが、前記搬送方向に対して交差する方向へ相対的に移動して、繰り返し行われる請求項1に記載の串団子の製造方法である。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記搬送手段による団子載置部材を間欠的に搬送させることにより行われる請求項1または請求項2に記載の串団子の製造方法である。
【0011】
請求項4に係る発明は、団子載置部を備え、搬送手段によって一方向へ搬送される団子載置部材と、載置位置において前記団子載置部へ団子を供給する団子供給装置と、団子載置部に載置された団子を串に刺すべく前記団子載置部材に対して串を相対的に上下動可能に備えた串刺し装置と、前記搬送手段、団子供給装置および串刺し装置の動作を制御するための制御装置とを備えた串団子製造装置である。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記団子載置部材には、前記搬送方向に対して交差する方向に複数の団子載置部が備えられ、前記串刺し装置は、前記搬送方向に対して交差する方向へ串を移動可能に備えている請求項4に記載の串団子製造装置である。
【0013】
請求項6に係る発明は、前記団子載置部材に設けた団子載置部には、前記串刺し装置の串が貫通可能な貫通部を備えている請求項4または5に記載の串団子製造装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る串団子製造装置1について図面を用いて説明する。図1は、串団子製造装置1の全体を概略的に示す上面説明図である。図2は、搬送装置3に団子11が供給される状態を概略的に示す斜視説明図である。図3は、図1におけるD−D断面矢視図であり、団子供給装置5からパレット31に団子11が分割供給される状態を概略的に示した正面説明図である。図4は、図1におけるE−E断面矢視図であり、団子11が順次串79に刺される状態を示す側面説明図である。
【0015】
図1乃至図4を参照するに、串団子製造装置1は、複数の団子11を載置して搬送する搬送手段としての搬送装置3、該搬送装置3に団子等の食品を供給する団子供給装置5、搬送装置3により搬送される団子11に串79を刺す串刺し装置7および串刺し装置7から供給される串団子13を次工程に排出搬送する排出装置8により構成されており、これら各装置の動作を制御する制御装置9を備えている。
【0016】
搬送装置3は、団子11を載置する円形の凹部からなる載置部33を3列備えた団子載置部材としてのパレット31を矢印Xで示す搬送方向に向かって等間隔に着脱可能に列設されている。また、載置部33の底部のほぼ中央には、後述する串79の先端部が貫通可能な貫通部の一例として小孔35が設けられている。パレット31は、図示されない一対の無端状のチェーンに一定間隔に設けられたスライドシャフト37に上下動可能に嵌入されており、チェーンの駆動と共に間欠的に搬送されるものである。搬送装置3には、図示されないパルスエンコーダなどの位置検出手段がチェーンの駆動軸に連動連結されて設けられており、搬送方向Xに直列状に設けられたパレット31の間隔毎にチェーンの駆動と停止を繰り返してパレット31を間欠的に搬送するように設けられている。本実施例におけるパレット31の素材は、耐磨耗性や摺動性、さらには団子11との非粘着性などを考慮して超高分子量ポリエチレンを選択した。
【0017】
また、搬送装置3の上流側上方には剥離剤としての食用油をパレット31に塗布するための油塗布部39が上下動可能に設けられている。油塗布部39は、上下動可能に設けられた中空状のロッド39Aとその先端部分に固定された布39Bを備えている。該中空部に食用油を所定時間毎に供給することにより該布39Bから食用油が滲出する。ロッド39Aはパレット31が一時停止している間に下降して載置部33に当接することで該載置部33に食用油が塗布するよう設けられており、パレット31と団子11の粘着を防止している。
【0018】
油塗布部39の搬送方向下流側には、3台の団子供給装置5が直列状に配設されている。本実施例における団子供給装置5は、いわゆる包あん機である。汎用の包あん機は公知の構成のものであり、ここではその詳細を省略するが、外皮材供給部51および内包材供給部53から各々外皮材と内包材を吐出部としての重合ノズル部55に供給し、該重合ノズル部55内で内包材を外皮材で同心状に被覆して棒状の食品生地を吐出し、該重合ノズル部55の下方に設けられた包被切断部57により棒状の食品生地から包被食品を包被切断するものである。
【0019】
3台の団子供給装置5A,5B,5Cは、パレット31の3個の載置部33A,33B,33Cに各々団子11を供給するようにその切断位置を搬送方向Xに対して直交する方向にずらして配設されている。また、各団子供給装置5の包被切断部57の下方に位置するパレット31は、包被切断部57の上下動に同調して上下動するように設けられている。パレット31は前述のごとくチェーンのスライドシャフト37に嵌入されており、搬送装置3の内部に設けられた空気圧シリンダのごときアクチュエータの駆動により上下動するものである。
【0020】
本実施例においては団子供給装置5の内包材供給部53に餅生地を供給し、団子を分割する場合について説明する。この場合、吐出部としての重合ノズル部55には団子生地の流路の中心に小径のシャフト56が備えられている。重合ノズル部55内を通過する団子生地には、前記シャフト56に摺接して通過する環状部分がその中心部分に形成される。そして、団子生地がシャフト56の下方へ押し出されると前記環状部分が中心方向に集合して細い筋部12が形成される。この筋部12は後述する通り団子11に串79が貫通する部分に相当する。筋部12は前述の通り生地の環状部分が中心に集合して形成されているので、他の生地の部分より生地の結着が弱くすることができ、団子11に対する串79の貫通および引き抜きが容易になるという効果がある。
【0021】
団子供給装置5の下流側には、団子供給装置5により分割された団子11を3個一組の串団子13に串刺しする串刺し装置7が設けられている。本実施例で用いる串79はいわゆる鉄砲串と称されるものであり、取手として使用する串の後端部分が他の部分より広く偏平状に形成されたものである。本実施例の串刺し装置7は、串79を複数本収容するマガジンを搬送方向と平行に直列的に8個備え、各マガジンから串79を1本ずつ供給する串供給部70と、該串供給部70から供給される串79をつまむようにして挟んで保持する8個の挟持機構を搬送方向Xと平行に直列的に備えた串挟持部71、および該串挟持部71を搬送方向Xに対して直交する軸方向Yに移動させるY軸動作部73を備えている。さらに、該Y軸動作部73と共に串挟持部71を上下の軸方向Zに移動させるZ軸動作部75を備えている。
【0022】
串挟持部71は、空気圧などにより開閉するいわゆるチャック機構により串79を挟持する(図4(a)右図参照)。また、Y軸動作部73およびZ軸動作部75は、往復動作可能な移動台を有する公知のリニアアクチュエータであり、例えば、モータに連動連結されたボールねじの回動運動を直線運動に変換する機構を用いたリニアアクチュエータである。これらアクチュエータには、移動台の位置を検出する機能が内蔵されており、予め設定入力された位置や移動速度などの情報に基づいて移動台を間欠的に移動するものである。
【0023】
Y軸動作部73は移動台73Aに、串挟持部71を取り付けたZ軸動作部75を固定し、この移動台73Aが串供給部70、パレット31の各載置部33A,33B,33Cの上方位置、および串団子排出装置8の上方位置で順次停止するようにY軸方向に間欠的に移動するように設けられている。また、Z軸動作部75は移動台75Aに串挟持部71を固定し、この移動台75Aが串供給部70およびパレット31の載置部33A,33B,33Cの各列の上方位置から各々設定された下降位置まで下降して再び上昇するように設けられている。
【0024】
排出装置8は、搬送装置3を挟んで串刺し装置7の反対側に設けられたベルトコンベアであり、串挟持部71から供給される串団子13をベルト81の搬送面上に載置して次工程に排出搬送するものである。排出装置8の上方には、無端状のベルト87が掛け回された転動装置85が取りつけられている。対向するベルト81とベルト87はその対向面が搬送方向に向かうように駆動されており、ベルト87の搬送速度がベルト81の搬送速度より速くなるよう設定されている。
【0025】
制御装置9は、上記各装置の動作を予め設定された情報に基づいて駆動制御する装置であり、各装置の動作を後述するように同調制御するものである。
【0026】
次に、上記のように構成された串団子製造装置1の動作について説明する。搬送装置3のパレット31は、予め設定された生産量に応じて停止と移動を繰り返して間欠的に搬送される。パレット31が停止すると油塗布装置39のスライドロッド39Aが降下して、その先端部分に固定された布がパレット31の載置部33に当接して食用油が塗布される。その後、スライドロッド39Aは上昇し、パレット31はパレットの間隔分だけ搬送され再び停止するよう設けられている。
【0027】
やがてパレット31は、団子供給装置5Aの包被切断部57の下方まで搬送され一時停止する(図3(a)参照)。すると、パレット31は、搬送装置3の内部に設けられた空気圧シリンダの駆動により包被切断部57の上下動に同調して上下動する。この時、団子供給装置5Aより分割された団子11がパレット31の載置部33Aに供給される(図3(b)参照)。そして、団子11を載置したパレット31は降下し(図3(c)参照)、パレット31は列設されたパレットの間隔分だけ搬送される(図3(d)参照)。このようにして団子供給装置5の団子供給タイミングと搬送装置3の搬送タイミングおよびパレット31の上下動タイミングが制御装置9により同調制御され、この動作を繰り返すことによりパレット31の載置部33のA列に団子11が順次供給される。
【0028】
載置部33Aに団子11が供給されたパレット31は、やがて団子供給装置5Bの下方に搬送され、前述と同様な工程により載置部33のB列に団子11が供給される。そして、その後、団子供給装置5Cから載置部33のC列に団子11が順次分割供給される。この時、分割された各団子11は、前記筋部12が上下方向に向いた状態でパレット31に載置される。
【0029】
串刺し装置7の串挟持部71は、串供給部70から送り出された串79をその長手方向が下方に向くようにしてその後端部分を挟持し、パレット31の載置部33のA列の上方で待機している(図4(a)参照)。パレット31−1が串挟持部71の下方で一時停止すると串挟持部71はZ軸動作部75の移動台75Aの下降とともに下降し、串79は載置部33Aに載置された団子11Aを8個同時に串刺しする。この時、串79は団子11Aの筋部12を貫通する(図4(b)参照)。載置部33のA列においては、串挟持部71は串79の取手部分近くまで団子11Aが突き刺さるよう下降する。この時、載置部33の中央部分には前述の通り貫通部としての小孔35が設けられているので、串79の先端部分が小孔35を貫通して下降できるのである。なお、貫通部は小孔35に限らず、串79が貫通できるようなスリット等であってもよい。
【0030】
団子11Aを刺した串79はZ軸動作部75の移動台75Aの上昇により前述の待機位置と同じ高さまで上昇し(以後、上昇端位置と称す)、その後、Y軸動作部73の移動台73Aの移動により載置部33のA列からB列の上方に移動して停止する。この時、搬送装置3のパレット31は列設された間隔分だけ搬送される。よって、前記串79の下方にはパレット31−1の次に設けられたパレット31−2が一時停止する。そして、串79は再び下降して団子11Bを串刺しする(図4(c)参照)。載置部33のB列においては、串挟持部71は串79に既に刺された団子11Aに団子11Bが当接する位置まで下降する。つまり、前記B列における串79の下降停止位置は、A列における串79の下降停止位置よりも団子1個分ほど高い位置で停止するように設定されている。
【0031】
串79は前述と同様に上昇端位置まで上昇し、さらに載置部33のB列からC列の上方に移動して一時停止し、それと並行して搬送装置3のパッレト31はパレットが列設された所定の間隔分だけ搬送される。そして、串79は再び下降してパレット31−3に載置された団子11Cを串刺しする(図4(d)参照)。載置部33のC列においては、串挟持部71は串79に既に刺された団子11Bに団子11Cが当接する位置まで下降する。つまり、前記C列における串79の下降停止位置は、B列における串79の下降停止位置よりも団子1個分ほど高い位置で停止するように設定されている。串刺しする際に串79の下降停止位置を各々適宜変更できることにより、隣同士の団子が必要以上に粘着することが抑制され、食する際に串から1個ずつ引き抜くことが容易になるという効果がある。
【0032】
このようにして串79に団子11が3個刺された串団子13が8本成形される。串団子13はZ軸動作部の移動台の上昇により上昇端位置まで上昇し、Y軸動作部の移動台の移動により排出装置8の上方に移動する。そして、串挟持部71が串団子13を離すと並行してY軸動作部73の移動台が串供給部の方向に向かって移動する。このようにして串挟持部71が串団子13を離すことにより、串団子13は、その長手方向が搬送方向Xに直交する方向になるように倒れて排出装置8の搬送面に載置され次工程に排出される(図4(e)参照)。串団子13を排出装置8に供給した串挟持部71は、串供給装置70の位置まで移動して新たな串79を挟持してパレット31のA列の上方で次の団子11Aを待機する(図4(a)参照)。このような動作を繰り返すことにより、複数の串団子13が製造される。
【0033】
排出装置8に載置された串団子13は、転動装置85の下方を通過する際、ベルト81とベルト87の速度差により搬送方向へ転がりながら搬送されることとなり、隣の串団子13との間隔が拡がって搬送され串団子13同士の粘着を防いでいる。
【0034】
以上の説明から理解できるように、串団子製造装置1に構成される各装置は各々の動作タイミングが同調するように設けられており、搬送装置3の搬送タイミング、団子供給装置5による団子供給タイミングおよび串刺し装置7の各動作等が一連の動作となるように制御装置9により制御されている。
【0035】
従来のパレットを用いた串団子製造装置は、パレットの横方向(上記Y軸方向と同義)から複数の団子を一気に串刺しするものであり、このような装置においては串刺しする団子を上方から押さえる押さえ装置を用いるのが一般的であったが、本発明の実施の形態に係る串団子製造装置1はパレット31の上方側より串79を下降して団子11を串刺しすることにより前記押さえ装置が不要となり、機械の構成が簡略できる。特に、複数本の串団子を一度に成形するような場合にはその効果が非常に大きい。
【0036】
また、上記実施例においては全て同じ団子11を用いて説明したが、上記の串団子製造装置1を用いて多種多様な串団子13を成形することも可能である。例えば、各団子供給装置5から供給される団子を各々違った色彩の団子にすることにより、1本の串79に3色の団子が刺さった3色串団子を成形することも可能である。あるいは、団子供給装置5として用いた包あん機の機能を活用して、二重や三重の多層構造の包被食品や表面に縞模様などが施された食品を団子11として供給することにより様々の味および/または色彩の異なった団子を自由に組合せることができ、一本の串団子として成形することが可能となる。
【0037】
従来、多種の団子を一本の串に刺す場合には、団子供給装置にて各々分割あるいは包被成形した団子を1個ずつ手作業により串に刺す以外に手段はなかったが、本串団子製造装置1を用いることにより単品の団子はもとより、多種多様な団子を一本の串に自動的に刺すことが可能となり衛生的であり、さらには生産効率を高めることが可能となった。また、団子供給装置5を構成することにより従来の団子の成形のような串棒の上下に生地のくずが発生することもなくなった。
【0038】
本発明の実施に係る串団子製造装置1は概ね上述の通りであるが、本発明の要旨の範囲内においてその構成を変更することも可能である。例えば、上記実施例においては、パレット31は載置部33を搬送方向に対してする方向に3個設けていたが、これに限らず所望の個数の載置部33を設け、一本の串に所望の個数の団子を串刺しすることができる。また、パレット31に載置部33を一ヶ所だけ設け、搬送方向Xに順次味や色彩の違った団子を複数の団子供給装置5より供給することにより、多種の団子11が一本の串に刺された串団子13を製造することもできる。
【0039】
また、前記実施例においては、搬送装置3のパレット31を間欠的に搬送させ、パレット31が停止中に串刺し動作を行なうように説明したが、パレット31を連続的に搬送させるようにしてもよい。この場合は、串刺し装置7は前述したY軸動作部73とZ軸動作部75に加えて、搬送方向Xに動作するX軸動作部(図示省略)を設けるものである。そして、予め設定された各軸方向の動作により、串79をパレット31の搬送と同調して搬送方向Xに移動させながらZ軸方向に上下動させて串刺し動作を行ない、そして、串79がZ軸方向の上昇端に位置する時に、串79をパレット31と同調して搬送方向Xに移動させながら、あるいは、搬送方向Xとは反対に戻りながらY軸方向に移動させて、搬送方向Xに対して交差する方向に所定量移動して再び串刺し動作を繰り返し行なうことにより、串団子13を製造することも可能である。
【0040】
また、団子の搬送手段として用いた上記搬送装置3は、一対の無端状のチェーンを用いたチェーンコンベアであったが、例えば、水平に間欠的に回転する円盤を用いた構成であっても串団子を成形することができる。つまり、一方向に回転する円盤上に上下動可能な複数個のパレットを放射状に等間隔に配設し、該円盤の周りに団子供給装置、串刺し装置、および排出装置などを所要の間隔で配設して各装置を同調制御することで串団子が製造可能である。
【0041】
さらに、上記実施例においては、串刺し装置7が上下動することにより串刺し動作を行なうように説明したが、搬送手段側を上下動させることでも串刺し動作が可能である。つまり、串79と団子11が相対的に上下動することにより、串79に団子11を刺すという串刺しの目的を達成することができるのである。
【0042】
同様に、上記実施例においては、串刺し装置7が搬送方向に対して交差する方向(直交する方向も含む)に移動して複数の列に載置された団子11を一本の串79に串刺しするように説明したが、搬送手段側を搬送方向に交差する方向に所定量移動させることでも複数の団子11を串79に刺すことが可能である。つまり、串79と複数の列の団子11が相対的に移動してZ軸方向上に並ぶことにより、一本の串79に複数の団子11を刺すことができるのである。
【0043】
また、上記団子11は主に餅を用いた団子として説明したが、これに限らず肉団子やすり身などの調理食品でもよく、串刺しされる串刺し食品であればその食材は限定されない。これらの場合、パレット31の載置部33に塗布される剥離材は油に限らず、水やアルコールなど適宜選択される。また、焼き鳥用の食材を専用の供給装置あるいは手作業により搬送装置に供給することにより焼き鳥なども串刺し可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、串団子製造装置において搬送される団子の上方より団子方向に串を下降させて串刺しする構成を採用することにより、従来用いられていた団子の押さえ装置が不要となり、その構造が簡略することができた。
【0045】
また、団子のほぼ中央に結着の弱い筋部を形成し、その筋部に串を刺すことにより団子と串の粘着が低減でき、さらに、串を団子の上方より下降させ串刺しする際に串の下降停止位置を隣同士の団子が当接する位置で停止させることにより隣同士の団子の粘着が抑制できるので、食する際に団子を串から引き抜くことが容易にできるようになった。
【0046】
また、串団子製造装置を構成する各装置を制御装置により同調制御することにより人手によらず自動化でき、衛生的にかつ生産効率よく串団子を製造できるようになった。
【0047】
さらに、団子供給装置に汎用の包あん機を用いることにより団子の味および/または色彩の異なった団子を自由に組合せすることができ、生地かすの発生などもなく高品質の串団子が製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る串団子製造装置1の全体を概略的に示す上面説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る串団子製造装置1を概略的に示す斜視説明図である。
【図3】図1におけるD−D断面矢視図であり、団子供給装置5からパレット31に団子11が分割供給される状態を概略的に示した正面説明図である。
【図4】図1におけるE−E断面矢視図であり、団子11が順次串79に刺される状態を示す側面説明図である。
【符号の説明】
1 串団子製造装置
11 団子
12 筋部
13 串団子
3 搬送装置
31 パレット
33 載置部
35 小孔
5 団子供給装置
7 串刺し装置
70 串供給部
71 串挟持部
73 Y軸動作部 、73A 移動台
75 Z軸動作部 、75A 移動台
79 串
8 排出装置
9 制御装置
X 搬送方向
Y,Z 軸方向
A,B,C 列

Claims (6)

  1. 搬送手段によって一方向へ搬送される団子載置部材に備えた団子載置部に、載置位置に団子を順次載置し、前記載置位置の下流側の串刺し位置に配置した串刺し装置に備えた串を、串刺し位置に移動した団子載置部に対して相対的に上下動して上記串に団子載置部の団子を刺すことを特徴とする串団子の製造方法。
  2. 前記団子載置部の団子の串刺しは、前記搬送方向に対して交差する方向へ相対的に移動して、繰り返し行うことを特徴とする請求項1に記載の串団子の製造方法。
  3. 前記搬送手段による団子載置部材を間欠的に搬送させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の串団子の製造方法。
  4. 団子載置部を備え、搬送手段によって一方向へ搬送される団子載置部材と、載置位置において前記団子載置部へ団子を供給する団子供給装置と、団子載置部に載置された団子を串に刺すべく前記団子載置部材に対して串を相対的に上下動可能に備えた串刺し装置と、前記搬送手段、団子供給装置および串刺し装置の動作を制御するための制御装置とを備えたことを特徴とする串団子製造装置。
  5. 前記団子載置部材には、前記搬送方向に対して交差する方向に複数の団子載置部が備えられ、前記串刺し装置は、前記搬送方向に対して交差する方向へ串を移動可能に備えていることを特徴とする請求項4に記載の串団子製造装置。
  6. 前記団子載置部材に設けた団子載置部には、前記串刺し装置の串が貫通可能な貫通部を備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の串団子製造装置
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